JP2011073816A - ブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブーム格納状態でブームをブームレストで支持するようにしたブーム支持構造において、ブーム側面がブームレスト受台の左右上向きガード部に直に接触しないようにすることにより、ブーム外面の塗装部分が傷つかないようにする。
【解決手段】ブーム格納時に、上部に左右の各上向きガード部24,24を設けたブームレスト2の上面でブーム下面を支持するようにしたブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造において、ブーム格納状態においてブーム13におけるブームレスト2の左右上向きガード部24,24に対応する位置に、錆が発生しない塗装不要な材料からなる当接部材3を、その一部が少なくともブームの左右各側面よりそれぞれ外側にはみ出す状態で取付けていることにより、ブーム格納状態でブームが左右に振れても当接部材3のみが上向きガード部24内面に接触して、ブーム側面が上向きガード部に接触しないようにしている。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、高所作業車やクレーン車のようなブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造に関するものである。
高所作業車やクレーン車のようなブーム式作業車には、ブーム(伸縮ブーム)を格納した状態で該ブームを支持するためのブームレストが設けられている。
一般的なブームレストとして図8に示すものがあるが、図8に示すブームレスト102は、車両の荷台から立設された支柱121の上部にブーム113(伸縮ブームの基端ブーム114)を載せる受台122を有している。尚、この種のブームレスト102を使用したブーム式作業車(クレーン車)として、例えば実開平6−59383号公報(特許文献1)に示されるものがある。
図8に示すブームレスト102の受台122は、ブーム下面を載せる底板123の左右各端部にそれぞれ上向きガード部124,124を取付けている。この左右の上向きガード部124,124は、ブーム格納状態(ブーム113が受台122の底板123上に載せられている)においてブーム113が受台122上で左右に大きく位置ずれするのを防止するためのものである。従って、左右の上向きガード部124,124は、ブーム格納状態におけるブーム113の左右各側面をガードし得る高さを有している。
尚、ブーム113は、その基端部(基端ブーム114の基端部)を旋回台上に支軸で枢支しているが、ブーム格納状態において車両走行時の振動や転舵時の慣性等によってブーム先端側が左右に振れることがある。このように、車両走行時にブーム先端側が左右に振れると、車両の走行安定性を損ねる(運転しにくくなる)ことがある。
又、この種のブーム式作業車では、車検時には停車状態で車両を左右に大きく傾けて車両の横転検査(転角測定検査)を行うが、車両を大きく傾けたときにはブームの自重でブーム先端側が車両の下降傾斜側に振れるようになる。
ところで、ブーム113(特に基端ブーム114)の外面は、雨水に晒される関係で錆びが発生し易く、該ブーム外面には錆の発生を防止するために塗装が施されている。尚、図8のブーム113では、基端ブーム114におけるブーム格納時にブームレスト102の受台122に対応する部分に、ブーム下面からブーム側面の下部寄り位置に跨がって補強鉄板115が取付けられているが、この補強鉄板115の外面も塗装されている。
ブーム外面の塗装は、該ブーム外面が硬質材に擦れると傷つき易いが、該塗装が傷つくと、そこに錆が発生し易くなるので補修塗装を行う必要がある(補修塗装が面倒である)。尚、ブーム外面が頻繁に接触する受台底板123上には、擦れによる塗装損傷防止のためにクッション材(例えばゴム板)140を取付けていることが多い。
他方、この種のブーム式作業車では、ブーム格納動作時にブーム先端側が正常位置から若干ではあるが左右に振れた状態で倒伏されることがあるほか、車両走行時の振動や転舵時の慣性等によってもブーム先端側が左右に振れることがある。
そして、図8に示す一般的なブームレスト102では、上記のようにブーム格納動作時にブーム先端側が左右に振れた状態で倒伏されたり、あるいは車両走行時の振動や転舵時の慣性等によってブーム先端側が左右に振れても、ブーム113の側面が受台122の左右上向きガード部124,124の内面に接触しないようにするために、両上向きガード部124,124間の内面間隔W5をブームの左右側面113a,113aの幅(補強鉄板115の左右側面幅)W6よりかなり広くしている。即ち、ブーム113を受台底板123上の中央に載せたときには(ブーム格納状態では)、ブーム113の左右側面113aと上向きガード部124の内面との間にかなりの幅の隙間Tができるようにしている。尚、符号Tの隙間は20〜30mm程度が一般的である。
このように、受台122の両上向きガード部124,124の内面間隔W5をブーム113の左右側面幅W6よりかなり大きくすると、ブーム格納動作時や走行時に発生する通常のブーム振れ角度の範囲では、ブーム側面113aが左右の上向きガード部124に接触しにくくなる。
実開平6−59383号公報
上記した図8の従来例のように、受台122の両上向きガード部124,124の内面間隔W5をブーム113の左右側面幅W6よりかなり大きくすると、ブーム格納動作時や走行時に発生する通常のブーム振れ角度の範囲ではブーム側面113aが左右の上向きガード部124に接触しにくいが、車検時の上記転角測定時(車両を左右に大きく傾けたとき)においてブーム先端側が車両の下降傾斜側に大きく振れると、受台の両上向きガード部124,124の内面間隔W5をブームの左右側面幅W6よりかなり大きくしたものでもブーム側面113aが上向きガード部124に接触することがある。又、ブーム格納動作時においてブーム振れ角度が大きいままで倒伏された場合にも、一方のブーム側面113aが何れかの側の上向きガード部124に接触することがある。そして、このようにブーム側面113aが上向きガード部124に接触すると、該上向きガード部124に接触した部分のブーム側面113aの塗装が傷つくことがある。
又、上記のように受台122の両上向きガード部124,124の内面間隔W5を大きくしたものでは、上記転角測定時にブーム先端側が車両の下降傾斜側に大きく振れると、ブームの重心が車両転倒モーメントの増大側に変位して、転角測定時に不利になる側に作用する。即ち、転角測定時にブームが車両の下降傾斜側に大きく振れると、その分、ブーム式作業車全体の重心が車両の下降傾斜側に変位し、それによって転角測定時に車両が安定姿勢を維持し得る最大角度(下降傾斜側とは逆の車輪が地面から浮き上がり始める直前の角度=転角値)が小さくなって、転角測定時に不利になる(転角値が小さくなる)という問題があった。
又、車両走行時には、振動や転舵時の慣性等によってブーム先端側が受台122の両上向きガード部124,124間で左右に振れることがあるが、このように、車両走行時にブーム先端側が左右に振れると、車両の走行安定性を損ねる(運転しにくくなる)ことがある。
そこで、本願発明は、ブーム格納状態でブームをブームレストで支持するようにしたブーム支持構造において、ブーム格納動作時や通常走行時にブーム113が受台122に対して左右に振れても、ブーム側面がブームレスト受台の左右上向きガード部に直に接触しない(ブーム外面の塗装部分が傷つかない)ように支持できるようにすることを主たる目的としている一方、ブームレスト受台上でブームが左右に振れる角度範囲を小さくすることを他の目的としてなされたものである。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明は、ブーム格納時にブームレストの上面でブーム下面を支持するようにしたブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造を対象にしている。尚、以下の説明では、本願のブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造を、単にブーム支持構造ということがある。
本願で対象にしているブーム式作業車は、クレーン車や高所作業車のように、車両上に設けた旋回台上にブーム(伸縮ブーム)を起伏自在に取付けたものであり、ブーム格納状態ではブームを倒伏させた姿勢で該ブームを車両上のブームレストで支持させる。
この請求項1のブーム支持構造て使用されるブームレストは、車両の荷台上に立設した支柱の上端部にブーム下面を載せる受台を設けたものである。この受台には、その底板の左右両端部に左右の上向きガード部を設けている。尚、両上向きガード部の内面間隔は、ブーム(基端ブーム)の左右側面幅よりやや広い間隔となっている。
ところで、ブーム(特に基端ブーム)の外面は、雨水に晒される関係で錆びが発生し易く、該ブーム外面には錆の発生防止のために塗装が施されている。尚、基端ブームにおけるブーム格納時にブームレストの受台に対応する部分には、ブーム下面に鋼板製のサポート部材を取付けることがあるが、その場合には、該サポート部材も雨水に晒されるので該サポート部材の外面にも塗装を施す必要がある。尚、このサポート部材をブーム下面に取付けたものでも該サポート部材を含めてブームと称する。
そして、この請求項1のブーム支持構造は、ブーム格納状態においてブームにおけるブームレストの左右上向きガード部に対応する位置に、錆が発生しない塗装不要な材料からなる当接部材を、その一部が少なくともブームの左右各側面よりそれぞれ外側にはみ出す状態で取付けて構成されている。
上記当接部材は、ブームの外面に取付けられる関係で雨水に晒されるが、錆が発生しない材料製であるので塗装しなくても錆ることはない。この当接部材の材料としては、錆が発生せず且つ保形性(耐摩耗性のあるものが好ましい)のあるものであれば適宜の材質のものが採用できるが、例えばプラスチック、ゴム、セラミック等の硬質の非金属材料や、金属であれば真鍮やステンレス等が使用可能である。
この請求項1のブーム支持構造では、左右の各当接部材は、ブーム格納状態におけるブームレストの左右上向きガード部に対応する位置のブーム適所であって、少なくとも当接部材の一部がブームの左右各側面よりそれぞれ外側にはみ出す状態で取付けていればよく、例えばブーム側面だけに取付けたものでも、ブーム側面とブーム下面に跨がるコーナー部に取付けたものでも、ブーム下面だけに取付けたもの(この場合は各当接部材の各外端をそれぞれブームの左右側面から外側にはみ出させる)でもよい。
尚、当接部材をブーム側面のみに取付けたものでは、ブーム格納状態においてブーム下面(塗装されている)がブームレスト受台上面に直に接触しないようにするための適宜の構成を採用するとよい(例えば、ブーム下面かブームレスト受台上面のいずれかにクッション材を取付ける)。
この種のブーム式作業車(特に高所作業車)では、ブームをブームレストの受台上に格納する際には予めプログラムされた自動格納方法で行うことがあるが、自動格納操作でブームをブームレスト上部に倒伏させると、該ブームがブームレスト受台の左右上向きガード部間に自動で入るようになっている。尚、ブーム式作業車がクレーン車の場合は、オペレータがブームとブームレスト受台の各位置を目視しながら手動で格納操作することが多いが、その場合にはブームが若干ではあるが左右に振った状態で格納されることがある。
ところで、ブーム格納状態において何らかの理由(車両走行時の振動や転舵による慣性、あるいは車検時の転角測定時等)でブームがブームレスト受台に対して左右に振れると、ブーム側面が左右いずれかの上向きガード部に近接するが、ブームが過度に振れても当接部材の外端が先に上向きガード部の内面に接触するので、ブーム側面が直に上向きガード部の内面に接触することはない。従って、ブーム外面の塗装が傷つくことはない。尚、当接部材は錆が発生しない塗装不要な(もともと塗装していない)材料製であるので、該当接部材が上向きガード部の内面に接触しても、塗装損傷の問題は発生しない。
又、ブーム格納動作時において、ブームが左右に振った状態でブームレスト受台上に倒伏されることがあるが、その場合も当接部材によりブーム側面が上向きガード部の内面に接触するのを防止できる。
[本願請求項2の発明]
本願請求項2の発明は、上記請求項1のブーム支持構造において、各当接部材として、単一部材からなり且つブーム格納状態においてブームレスト受台の上面に接触してブーム下面をブームレスト受台の上面から離間させる受台上面接触部を有したものを使用している。
当接部材の受台上面接触部は、次のように構成したものを採用できる。まず、当接部材をブーム側面だけに取付けたものでは、該当接部材の下部を所定高さだけブーム下面より下方に突出させて、その下方突出部を受台上面接触部とする。又、当接部材をブーム側面とブーム下面に跨がるコーナー部に取付けたものでは、該当接部材のブーム下面被覆部を受台上面接触部とする。さらに、当接部材をブーム下面だけに取付けたものでは、該当接部材の全体が受台上面接触部となる。尚、当接部材をブーム下面だけに取付けたものでは、各当接部材の各外端をそれぞれブームの左右側面から外側にはみ出させている。
この請求項2で使用される当接部材では、単一部材でブーム側面とブーム下面の両方の塗装面を保護できる。
[本願請求項3の発明]
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2のブーム支持構造において、ブームレスト上部の左右上向きガード部の内面間隔を、ブームの左右側面からそれぞれはみ出ている各当接部材の左右外端に近接するまで狭めたものである。
この請求項3のように、左右上向きガード部の内面間隔をブームの左右側面からそれぞれはみ出ている各当接部材の左右外端に近接するまで狭めると、ブーム格納状態において左右の上向きガード部の各内面がブーム側の各当接部材の外端面にそれぞれ近接するようになり、ブームが左右に振れる角度範囲が非常に小さくなる。即ち、当接部材の外端が上向きガード部の内面に衝合するまでしかブームが左右に振れない。
このように、ブーム格納状態においてブームが左右に振れる角度範囲が非常に小さいと、車両走行時における走行安定性が良くなる(車両かふらつかない)とともに、転角測定時において車両を左右に大きく傾けてもブームの左右振れ角度が大きくならないので、ブームによって車両転倒モーメントが増大側に変動するのを防止できる。
[本願請求項4の発明]
本願請求項4の発明は、上記請求項3のブーム支持構造において、ブームレスト上部の左右上向きガード部として、各立上がり片の内面にそれぞれ滑り易い材質からなる摺動部材を取付けたものを採用している。
左右上向きガード部に使用されている各摺動部材は、滑り易く且つ耐摩耗性に優れた性状のものが好ましく、例えばスライドプレートとして使用されるような硬質プラスチック製のものが好適である。
ところで、この請求項4(請求項3の従属項)のブーム支持構造では、上記請求項3のように左右上向きガード部の内面間隔をブーム側の左右各当接部材の外端に近接するまで狭めている関係で、ブーム格納動作時にブーム側の当接部材が上向きガード部の内面に摺動することがあるが、そのとき上向きガード部の内面に滑り易い材質からなる摺動部材があると、当接部材が摺動部材の内面に対して円滑に摺動するようになる。尚、この請求項4のものでは、当接部材も、例えばスライドプレートとして使用されるような硬質プラスチック製のもの(滑り易さと耐摩耗性を有したもの)を採用することが好ましい。
[本願請求項5の発明]
本願請求項5の発明は、上記請求項4のブーム支持構造において、各摺動部材(左右上向きガード部のそれぞれ内側にある)のそれぞれ内面側の上部を外側に広がる傾斜面としたものである。尚、以下の説明では、摺動部材内面側の上部にある外側に広がる傾斜面を、外広がり傾斜面ということがある。
この請求項5は請求項4の従属項であり、且つ請求項4が請求項3の従属項である関係で、この請求項5のブーム支持構造でも、ブーム格納動作時にブーム側の当接部材が上向きガード部の摺動部材内面に摺動することがある。そして、その場合、この請求項5のように各摺動部材のそれぞれ内面側の上部を外広がり傾斜面としていると、ブーム格納動作時においてブームが若干左右に振った姿勢で両上向きガード部間に落とし込まれても、ブーム側の当接部材が摺動部材の外広がり傾斜面に衝合した後に該外広がり傾斜面に沿って受台中央側に案内される。従って、左右上向きガード部の内面間隔をブーム側の左右当接部材の各外端に近接するまで狭めたものであっても、ブームを自動的に且つ確実にブームレスト受台上の正常位置(中央位置)に載せることができる。
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1のブーム支持構造では、錆が発生しない塗装不要な材料からなる当接部材をブームの左右各側面がそれぞれ外側にはみ出す状態で取付けているので、ブーム格納状態(ブームがブームレスト受台の左右上向きガード部間に落とし込まれている)において、何らかの理由でブームが左右に振れても、当接部材の外端のみが上向きガード部の内面に接触するようになる。
従って、この請求項1のブーム支持構造では、ブーム格納状態でブームが左右に振れてもブーム側面が直に上向きガード部の内面に接触することはないので、ブーム外面の塗装が傷つくことはないという効果がある。尚、当接部材は錆が発生しない塗装不要な(もともと塗装していない)材料製であるので、該当接部材が上向きガード部の内面に接触しても、塗装損傷の問題は発生しない。
[本願請求項2の発明の効果]
本願請求項2の発明は、上記請求項1のブーム支持構造において、各当接部材として、単一部材からなり且つブーム格納状態においてブームレスト受台の上面に接触してブーム下面をブームレスト受台の上面から離間させる受台上面接触部を有したものを使用している。
従って、この請求項2のブーム支持構造では、上記請求項1の効果に加えて、単一部材からなる左右の各当接部材でブーム側面とブーム下面の両方の塗装面を保護でき、該当接部材を有効利用できるという効果がある。
[本願請求項3の発明の効果]
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2のブーム支持構造において、ブームレスト上部の左右上向きガード部の内面間隔を、ブームの左右側面からそれぞれはみ出ている各当接部材の左右外端に近接するまで狭めている。
このようにすると、ブーム格納状態において左右の上向きガード部の各内面がブーム側の各当接部材の外端面にそれぞれ近接するようになり、車両を左右に大きく傾けてもブームが左右に振れる角度範囲が非常に小さくなる(当接部材の外端が上向きガード部の内面に衝合するまでしかブームが左右に振れない)。
従って、この請求項3のブーム支持構造では、上記請求項1又は2の効果に加えて、車両走行時における走行安定性が良くなる(車両かふらつかない)とともに、転角測定時において車両を左右に大きく傾けてもブームの左右振れ角度が大きくならないので、ブームによって車両転倒モーメントが増大側に変動するのを防止できる(転角測定時に不利にならない)という効果がある。
[本願請求項4の発明の効果]
本願請求項4の発明は、上記請求項3のブーム支持構造において、ブームレスト受台の左右上向きガード部として、各立上がり片の内面にそれぞれ滑り易い材質からなる摺動部材を取付けたものを採用している。
このように、左右上向きガード部の内面側に滑り易い材質からなる摺動部材があると、ブーム格納動作時にブーム側の当接部材が上向きガード部の内面に摺動しても、当接部材が摺動部材の内面に対して円滑に摺動するようになる。
従って、この請求項4のブーム支持構造では、上記請求項1〜3の効果に加えて、ブーム側の当接部材が摩耗にくくなる(耐久性が増す)という効果がある。
[本願請求項5の発明の効果]
本願請求項5の発明は、上記請求項4のブーム支持構造において、各摺動部材のそれぞれ内面側の上部を外側に広がる傾斜面(外広がり傾斜面)としたものである。
このようにすると、ブーム格納動作時においてブームが若干左右に振った姿勢で両上向きガード部間に落とし込まれても、ブーム側の当接部材が摺動部材の外広がり傾斜面に衝合した後に該外広がり傾斜面に沿って受台中央側に案内される。
従って、この請求項5のブーム支持構造では、上記請求項1〜4の効果に加えて、左右上向きガード部の内面間隔(実質的には左右の摺動部材の内面間隔)をブーム側の左右当接部材の各外端に近接するまで狭めたものであっても、ブームを自動的に且つ確実にブームレスト受台上の正常位置(中央位置)に載せることができるという効果がある。
本願第1実施例のブーム支持構造を備えたブーム式作業車(高所作業車)の側面図である。 図1のブーム式作業車における第1実施例のブーム支持構造部分の拡大側面図である。 図2のブーム支持構造(第1実施例)におけるIII−III断面図である。 図3のブーム支持構造(第1実施例)におけるブームをブームレスト受台から離間させた状態での断面図である。 本願第2実施例のブーム支持構造における図4相当図である。 本願第3実施例のブーム支持構造における図4相当図である。 本願第4実施例のブーム支持構造における図4相当図である。 ブーム式作業車における従来の一般的なブーム支持構造の断面図である。
以下、図1〜図7を参照して本願のいくつかの実施例を説明すると、図1には本願第1実施例のブーム支持構造を備えたブーム式作業車(高所作業車)を示し、図2〜図4には図1のブーム式作業車に採用した第1実施例のブーム支持構造の詳細を示し、図5〜図7にはそれぞれ第2〜第4の各実施例のブーム支持構造の詳細を示している。又、図2〜図4に示す第1実施例のブーム支持構造は、本願の請求項2を除く請求項1と請求項3と請求項4と請求項5に対応するものでり、図5〜図7の第2〜第4実施例の各ブーム支持構造は、本願の全ての請求項(請求項1〜請求項5)に対応するものである。
図1にはブーム式作業車として高所作業車を採用したものを示しているが、この高所作業車は、車両1の荷台11(シャシフレーム11a上にサブフレーム11bを取付けたもの)上に設けた旋回台12に伸縮ブーム(特許請求の範囲中のブームとなる)13を起伏自在に取付けているとともに、伸縮ブーム13の先端部に作業台(バケット)17を取付けて構成されている。尚、図1において、符号18はアウトリガである。
図1の実施例では、旋回台12は荷台11の後端部寄り位置に設置されている。旋回台12の上部には、伸縮ブーム13の基端ブーム14の基端部が支軸12aで枢支されている。伸縮ブーム13は、起伏シリンダ16で起伏せしめられる。そして、伸縮ブーム13の格納状態では、図1に示すようにブーム先端側が車両1の前方に向く姿勢でほぼ水平姿勢まで倒伏される。
伸縮ブーム13は鉄板製であり、縮小状態で雨水に晒される部分(特に基端ブーム14の外面)には錆の発生防止のための塗装が施されている。
荷台11上には、ブームレスト2が設置されている。このブームレスト2は、荷台11上に立設した所定高さの支柱21の上部に基端ブーム14の下面を受ける受台22を設けたものである。ブームレスト2の受台22(図2〜図4参照)には、その底板23の左右各端部にそれぞれブーム(基端ブーム14)の左右各側面をガードするための上向きガード部24,24を設けている。尚、この受台22の詳細については後述する。
基端ブーム14の下面には、ブーム格納状態においてブームレスト2の受台22に対応する位置にサポート部材15が固定(溶接)されている。このサポート部材15は、図2〜図4に拡大図示するように浅箱状のものが採用されている。そして、このサポート部材15は、ブームレスト受台22の前後長さよりやや長い長さを有し(図2参照)、且つ基端ブーム14の左右幅と同幅(図4の幅W0)の底板15aとその左右端部にそれぞれ小高さの側板15b,15bを有している。尚、基端ブーム14(及びサポート部材15)の左右幅W0(図4)はブーム式作業車の機種によって種々のものがあるが、本願の各実施例では、該左右幅W0を例えば360〜370mmとしたもので説明する。
サポート部材15は鉄板製であり、このサポート部材15にも基端ブーム14の外面と同様に錆の発生を防止するための塗装が施されている。
ところで、この種のブーム式作業車におけるブーム支持構造には、上記した背景技術の項でも説明したように、次のような背景がある。
この種のブーム式作業車(特に高所作業車)では、伸縮ブーム13をブームレスト21の受台22上に格納する際には予めプログラムされた自動格納方法で行うことが多く、又、ブーム式作業車がクレーン車の場合は、オペレータが伸縮ブーム13とブームレスト受台22の各位置を目視しながら手動で格納操作することが多い。そして、いずれの格納方法(自動格納及び手動格納)でも、伸縮ブーム13が若干ではあるが左右に振った状態で格納されることがある。
又、伸縮ブーム13は、その基端ブーム14の基端部が旋回台12上において支軸12aで枢支されているとともに、起伏シリンダ16で支持されているものの、ブーム格納状態において車両走行時に振動があったり転舵時の慣性によって、若干角度ではあるがブーム先端側が左右に振れることがある。又、車検時の転角測定時には車両を左右に大きく傾けるが、そのときにもブーム先端側が下降傾斜側に振れ易い。
又、ブーム格納状態では、基端ブーム14(サポート部材15)がブームレスト受台22の左右上向きガード部24,24間に侵入した状態で受台底板23上に載せられており、このブーム格納状態で伸縮ブーム13が左右に振れると、ブーム側面(サポート部材15の側板15b,15b)が左右の上向きガード部24,24の内面に接触することがある。その場合には、サポート部材15の側板15bにおける上向きガード部24内面に接触した部分の塗装が傷つくことがある。
他方、伸縮ブーム13が左右に振れたときに、サポート部材15の側板15b,15bが受台22の左右上向きガード部24,24に接触しにくくするために、該両上向きガード部24,24の内面間隔を広くすると、車両走行時に何らかの理由でブームが左右に大きく振れることがあり、その場合は車両の走行安定性が悪くなる(車両かふらつき易くなる)。又、該両上向きガード部24,24の内面間隔を広くすると、車検時の転角測定時(車両を左右に大きく傾けたとき)に伸縮ブーム13の左右振れ角度が大きくなって転角測定値が小さくなる(転角測定時に不利に作用する)。
そこで、本願実施例のブーム支持構造では、ブーム格納状態において、伸縮ブーム13の左右振れ角度を極めて小さく規制する一方、ブームレスト受台22に対応する部分のブーム側の塗装面が各上向きガード部24,24の内面26aに接触しないようにするために、次の構成を採用している。
図2〜図4に示す第1実施例のブーム支持構造では、基端ブーム14の下面に固定したサポート部材15の左右側板15b,15bのそれぞれ外面に、所定小厚さの平板状の当接部材3,3をそれぞれボルト32,32で固定している。尚、他の実施例では、基端ブーム14の下面にサポート部材15を取付けないで、上記各当接部材3,3を直接基端ブーム14の左右側面に取付けることができる。
尚、この第1実施例で使用されている当接部材3は、サポート部材15の左右側板15b,15bに取付けている関係で、以下の説明では側面当接部材31という。
この各側面当接部材31,31は、左右に横長の長方形で、厚さが15〜20mm程度のものを使用している。従って、この第1実施例のものでは、両側面当接部材31,31の外面幅W1(図4)は、約400mmとなっている。
この各側面当接部材31,31は、錆が発生しない塗装不要な材料で製作されたものである。この側面当接部材31の材料としては、例えばプラスチック、ゴム、セラミック等の硬質の非金属材料や、金属であれば真鍮やステンレス等が使用可能である。そして、この各側面当接部材31,31は、サポート部材15の外面に取付けられる関係で雨水に晒されるが、錆が発生しない材料製であるので塗装しなくても錆ることはない。
又、この各側面当接部材31,31は、後述するようにブーム格納時のブームレスト受台22の左右上向きガード部24,24の内面26aに摺接することがある関係で、滑り易く且つ耐摩耗性のある材料製(例えばスライドプレートとして使用されるような硬質プラスチック製)のものが好ましい。
この第1実施例では、各側面当接部材31,31は、その下端をサポート部材15の左右側板15b,15bの下端付近に位置させた状態で取付けているが、該各側面当接部材31,31の下端はサポート部材15の底面(底板15aの下面)より下方には突出していない。
そして、この第1実施例のブーム支持構造では、サポート部材15の下面にクッション材(例えばゴム板製)40をボルト41で取付けている。このクッション材40は、ブーム格納状態でサポート部材15の下面(塗装されている)が受台22(底板23)の上面に直に接触するのを防止する(サポート部材15下面の塗装が傷つくのを防止する)ためのものである。尚、他の実施例では、該クッション材40を受台22(底板23)の上面に取付けてもよい。
他方、ブームレスト受台22の左右上向きガード部24,24は、立上がり片25の内面側に摺動部材26をボルト27で取付けて構成している。
この各摺動部材26,26には、滑り易く且つ耐摩耗性がある材質製(例えばスライドプレートとして使用されるような硬質プラスチック製)のものが使用されている。尚、この各摺動部材26,26も、錆が発生しない塗装不要なものである。
又、左右上向きガード部24,24の内面間隔、即ち各摺動部材26,26の各内面26a,26aの間隔W2(図4)は、上記両側面当接部材31,31の外面幅W1より僅かに広い程度に設定している。例えば上記両側面当接部材31,31の外面幅W1が約400mmであるのに対して両摺動部材26,26の内面間隔W2を約410mm程度に設定している。従って、図3に示すようにブーム(サポート部材15を含む基端ブーム14)をブームレスト受台22上の中央位置に格納したした状態では、左右の上向きガード部24,24(各摺動部材26,26)の各内面26a,26aがブーム側の左右の各側面当接部材31,31の外面にそれぞれ若干隙間S(S=約5mm)を隔てて近接するようになる。
又、各摺動部材26,26の内面26a,26aの各上部には、それぞれ外側に広がる傾斜面26b,26bを形成している。尚、以下の説明では、この外側に広がる傾斜面を外広がり傾斜面という。
この第1実施例のブーム支持構造は、次のように機能する。
この種のブーム式作業車(特に高所作業車)では、伸縮ブーム13をブームレスト2の受台22上に格納する際には予めプログラムされた自動格納方法で行うことがあるが、自動格納操作で伸縮ブーム13をブームレスト上に倒伏させると、基端ブーム14(サポート部材15)がブームレスト受台22の左右上向きガード部24,24間に自動で落とし込まれるようになっている。尚、ブーム式作業車がクレーン車の場合は、オペレータが伸縮ブームとブームレスト受台の各位置を目視しながら手動で格納操作することが多いが、その手動操作で格納する場合も基端ブーム14(サポート部材15)がブームレスト受台22の左右上向きガード部24,24間に落とし込まれる。
そのとき、左右上向きガード部24,24(各摺動部材26,26)の内面間隔W2がブーム側の左右側面当接部材31,31の外面幅W1より僅かに(約10mm程度)広い程度であるので、ブームが左右いずれかに若干角度振った状態で倒伏されると、その振った側の側面当接部材31の外・下角部が摺動部材26の上面に重合することがあるが、摺動部材26,26の内面側の上部は外広がり傾斜面26bとなっているので、側面当接部材31の外・下角部が摺動部材26の外広がり傾斜面26bに衝合した後に該外広がり傾斜面26bに沿って受台22の中央側に案内される(伸縮ブーム全体が受台中央側に変位する)。従って、左右上向きガード部(各摺動部材26,26)の内面間隔W2をブーム側の左右側面当接部材31,31の各外端に近接するまで狭めたものであっても、ブームを自動的に且つ確実にブームレスト受台22上の正常位置(中央位置)に載せることができる。
又、両上向きガード部24,24の各内面に設けた各摺動部材26,26は、滑り易い材質のものであるので、側面当接部材31が摺動部材26の内面に接触しても該側面当接部材31が摺動部材26の内面に対して円滑に摺動するようになり、その結果、摺動する両部材が摩耗しにくくなる。
ところで、左右の側面当接部材31,31は、ブーム側面(サポート部材15の側板15b,15b)よりそれぞれ外側にはみ出しているので、ブーム格納動作時及びブーム格納状態において、ブーム側面(サポート部材側板15b)が上向きガード部24,24に直に接触することがない。尚、ブーム格納状態において、何らかの理由(車両走行時の振動や転舵による慣性、あるいは車検時の転角測定時等)で伸縮ブーム13がブームレスト受台22に対して左右に振れることがあるが、その場合には左右いずれかの側面当接部材31のみが上向きガード部24(摺動部材26)の内面に接触するので、ブーム側面(サポート部材15の側板15b)が直に上向きガード部24の内面26aに接触することはない。従って、ブーム(サポート部材を含む)の外面に施している塗装が傷つくことはない。尚、側面当接部材31,31は錆が発生しない塗装不要な材料製である(もともと塗装していない)ので、該側面当接部材31が上向きガード部(摺動部材26)に接触しても、塗装損傷の問題は発生しない。
又、左右上向きガード部24,24(各摺動部材26,26)の内面間隔W2がブーム側の左右側面当接部材31,31の外面幅W1より僅かに(約10mm程度)広い程度であるので、図3に示すブーム格納状態においては、何らかの理由で伸縮ブーム13が左右に振れようとしても、該伸縮ブーム13(基端ブーム14)が左右に微小隙間S(S=約5mm程度)ずつしか振れることができない。
このように、ブームの左右振れ角度が非常に小さいと、車両走行時の走行安定性が良くなる(車両かふらつかない)とともに、転角測定時において車両を左右に大きく傾けても、伸縮ブーム13の左右振れ量(角度)は微々たるものであり、ブームの左右変位による車両転倒モーメント増加作用はほとんど生じない(転角測定時に不利にならない)。
又、この第1実施例のブーム支持構造では、サポート部材15の下面にクッション材40を取付けているので、ブーム格納状態(図3)においては該クッション材40がブームレスト受台22(底板23)上に接触し、サポート部材15の下面(塗装面)が直に受台22上面に接触することがない。従って、サポート部材15下面の塗装が他部材との接触によって傷つくことはない。
図5〜図7に示す第2〜第4実施例の各ブーム支持構造は、それぞれ第1実施例で使用されている左右の当接部材3の変形例を示している。
この図5〜図7に示す第2〜第4実施例で使用している各当接部材3の概略は、単一の当接部材3に、ブーム格納状態においてブームレスト受台22(底板23)の上面に接触してブーム下面(サポート部材底板15aの下面)をブームレスト受台22の底板23上面から離間させる受台上面接触部を有したものである。従って、これらの第2〜第4実施例の各ブーム支持構造では、第1実施例で使用しているサポート部材15下面のクッション材40を省略できるとともに、単一部材からなる左右の当接部材3,3でブーム側面(サポート部材15の側面)とブーム下面(サポート部材15の下面)の両方の塗装面を保護できるという機能を有することになる。
以下、図5〜図7に示す第2〜第4実施例について、個別に説明する。
図5の第2実施例では、サポート部材15の左右側板15b,15bの外面に取付けている各側面当接部材31,31として、その下部(符号31a)がサポート部材底板15aの下面より所定高さHだけ下方に突出するものを採用している。尚、この第2実施例では、各側面当接部材31,31における下部突出部31a,31aが受台上面接触部となるものである。
この第2実施例(図5)のブーム支持構造では、各側面当接部材31,31の側面部(側板被覆部)でブーム側面(サポート部材側板15b,15b)を保護できるとともに、ブーム格納状態において各側面当接部材31,31の下部突出部(受台上面接触部)31a,31aがブームレスト2の受台22(底板23)の上面に接触するので、サポート部材底板15aを受台底板23から離間させることができる。
尚、第2実施例(図5)におけるその他の構成は、上記第1実施例のものと同じであるので第1実施例の説明を援用する。
図6の第3実施例では、左右の当接部材3,3として、サポート部材15の底板15aと側板15bに跨がる左右のコーナー部にそれぞれあてがうコーナー当接部材33,33を採用している。即ち、この各コーナー当接部材33,33は、サポート部材側板15bの下部寄りを被覆する側板被覆部33aと、サポート部材底板15aの外端付近を被覆する底板被覆部33bとをL形に一体形成したものである。そして、この各コーナー当接部材33,33は、それぞれ側面締付ボルト34と底面締付ボルト35でサポート部材15の左右コーナー部分に固定している。
この第3実施例(図6)のブーム支持構造では、各コーナー当接部材33,33の側板被覆部33aでブーム側面(サポート部材側板15b,15b)を保護できるとともに、ブーム格納状態において各コーナー当接部材33,33の底板被覆部(受台上面接触部となる)33b,33bがブームレスト2の受台22(底板23)の上面に接触するので、サポート部材底板15aを受台底板23から離間させることができる。
尚、第3実施例(図6)におけるその他の構成は、上記第1実施例のものと同じであるので第1実施例の説明を援用する。
図7の第4実施例では、左右の当接部材3,3として、サポート部材15の底板15aのみを被覆する下面当接部材36,36を採用している。そして、この作用の下面当接部材36,36は、それらの各外端36a,36aをサポート部材15の左右各側板15b,15bの外面よりそれぞれ若干幅(例えば10mm程度)ずつ外側にはみ出させた状態で、それぞれ底面締付ボルト37でサポート部材底板15aに固定している。
この第4実施例(図7)の場合は、各下面当接部材36,36における各外端36a,36aの外方突出幅を比較的小さくしているが、それでも両下面当接部材36,36の外面幅W3(W3=370〜380mm)は基端ブーム14(サポート部材15)の左右幅W0(W0=360〜370mm)より広くなっているので、各下面当接部材36,36の各はみ出し部分(符号36a,36a)でサポート部材15左右各側面を保護している。
又、この第4実施例(図7)では、両下面当接部材36,36の外面幅W3が第1〜第3実施例の左右当接部材(31,33)の外面幅W1より若干狭くなっている関係で、受台22の左右上向きガード部24,24(各摺動部材26,26)の各内面26a,26間の間隔W4を若干狭めて、ブーム格納状態において摺動部材26の内面26aが下面当接部材36の外端36aに対して小隙間S(S=5mm程度)を介して近接するようにしている。このようにすると、左右の上向きガード部24,24の外面間隔を広くすることなしに、摺動部材26の外広がり傾斜面26bを長くできる。
そして、この第4実施例(図7)のブーム支持構造では、平板状の各下面当接部材36,36のそれぞれ外端36a,36aでブーム側面(サポート部材側板15b,15b)を保護できるとともに、ブーム格納状態において各下面当接部材36,36の下面(受台上面接触部となる)がブームレスト2の受台22(底板23)の上面に接触するので、サポート部材底板15aを受台底板23から離間させることができる。
尚、第4実施例(図7)におけるその他の構成は、上記第1実施例のものと同じであるので第1実施例の説明を援用する。
1は車両、2はブームレスト、3は当接部材、13はブーム(伸縮ブーム)、14は基端ブーム、15はサポート部材、22はブームレスト受台,23は受台底板、24は上向きガード部、25は立上がり片、26は摺動部材、26aは摺動部材の内面、26bは外広がり傾斜面、31は側面当接部材、31aは下部突出部(受台上面接触部),33はコーナー当接部材、33bは底板被覆部(受台上面接触部)、36は下面当接部材である。

Claims (5)

  1. ブーム格納時に、上部に左右の各上向きガード部を設けたブームレストの上面でブーム下面を支持するようにしたブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造であって、ブーム格納状態においてブームにおけるブームレストの左右上向きガード部に対応する位置に、錆が発生しない塗装不要な材料からなる当接部材を、その一部が少なくともブームの左右各側面よりそれぞれ外側にはみ出す状態で取付けていることを特徴とするブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造。
  2. 請求項1において、各当接部材として、単一部材からなり且つブーム格納状態においてブームレスト受台の上面に接触してブーム下面をブームレスト受台の上面から離間させる受台上面接触部を有したものを使用していることを特徴とするブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造。
  3. 請求項1又は2において、ブームレスト上部の左右上向きガード部の内面間隔を、ブームの左右側面からそれぞれはみ出ている各当接部材の左右外端に近接するまで狭めていることを特徴とするブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造。
  4. 請求項3において、ブームレスト上部の左右上向きガード部は、各立上がり片の内面にそれぞれ滑り易い材質からなる摺動部材を取付けたものであることを特徴とするブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造。
  5. 請求項4において、各摺動部材のそれぞれ内面側の上部を外側に広がる傾斜面としていることを特徴とするブーム式作業車におけるブーム格納時のブーム支持構造。
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