JP2011073548A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】前方からの衝突があった場合でも、乗員の腰を保護しつつ、乗員の腰がシートベルトからすり抜けることがない車両用シートを提供する。
【解決手段】車両用シート100は、右及び左のサイド部材7と、当該右及び左のサイド部材7の前部に右及び左のサイド部材7の間を架設するクロス部材8と、によりシートクッション1を支持するように構成され、右及び左のサイド部材7の側からシートクッション1の左右中央側に向かって斜め後方に延出された右及び左側部8bと、右及び左側部8bにおけるシートクッション1の左右中央側の端部に亘る中央部8aとを備えてクロス部材8の後側部分を構成し、シートクッション1の後方側から前方側への荷重に対する右及び左側部8bの剛性よりも中央部8aの剛性を低い剛性に設定して、一定以上の荷重によりクロス部材8の中央部8aが座屈するように構成してある。
【選択図】図1

Description

本発明は、右及び左のサイド部材と、当該右及び左のサイド部材の前部に右及び左のサイド部材の間を架設するクロス部材とを備え、右及び左のサイド部材とクロス部材とによりシートクッションを支持するように構成した車両用シートに関する。
車両の走行状態において前方からの衝突があった場合に、慣性力によりシートに着座している乗員がシートクッションに沈み込みながら前方に移動して、シートベルトの下側から前方にすり抜けようとする状態(所謂サブマリン現象)になることがある。このようなサブマリン現象を防止するための技術として下記に出典を示す特許文献1に記載の技術がある。
特許文献1に記載の自動車用シートは、シートクッションのフレーム部(本願発明に係る「右及び左のサイド部材」に相当)の前後方向の中間部において当該シートクッションの横幅方向にクロス部材を架設している。このクロス部材は、下方の支持部の前端から後上方に向けて延びた形状からなる。クロス部材に対して、上方から押圧力が加わると下方に倒伏する可倒部を備えて形成される。
特開2002−46513号公報
特許文献1に記載の自動車用シートが備えるクロス部材は、前方からの衝突時に乗員の腰を拘束するために備えられているが、衝突後期には乗員がクロス部材に乗り上げることになる。このため、場合によっては車両下方から上方に向けて働く荷重により乗員の腰が更に上方に持ち上げられる可能性があった。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、前方からの衝突があった場合でも、乗員の腰を保護しつつ、乗員の腰がシートベルトからすり抜けることがない車両用シートを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、右及び左のサイド部材と、前記右及び左のサイド部材の前部に前記右及び左のサイド部材の間を架設するクロス部材とを備え、前記右及び左のサイド部材と前記クロス部材とによりシートクッションを支持し、前記右及び左のサイド部材の側から前記シートクッションの左右中央側に向かって斜め後方に延出された右及び左側部と、前記右及び左側部における前記シートクッションの左右中央側の端部に亘る中央部とを備えて前記クロス部材の後側部分を構成し、前記シートクッションの後方側から前方側への荷重に対する前記クロス部材の右及び左側部の剛性よりも、前記シートクッションの後方側から前方側への荷重に対する前記クロス部材の中央部の剛性を低い剛性に設定して、前記シートクッションの後方側から前方側への一定以上の荷重により前記クロス部材の中央部が座屈するように構成してある。
本発明によれば、クロス部材がシートクッションの左右中央側に向かって斜め後方に延出して形成されているので、前方からの衝突時に生じる荷重を、クロス部材の右及び左側部が突っ張るようにして受け止めながら、効果的に右及び左のサイド部材に伝達することができる。また、シートクッションの左右中央側にはクロス部材の中央部が架設されているので、衝突初期には乗員の臀部の車両前方への移動を適切に規制することが可能となる。また、所定の荷重が生じた場合にはクロス部材の右及び左側部よりもクロス部材の中央部を先に座屈させることができるので、乗員の腰に過度の荷重がかからないようにすることができる。したがって、乗員の腰を保護しつつ、乗員の腰がシートベルトからすり抜けるのを効果的に防止することが可能となる。
第1の実施形態に係るシートの全体を模式的に示す斜視図である。 第1の実施形態に係るシートクッションの側方断面図である。 第1の実施形態に係るクロス部材の上面図である。 第2の実施形態に係るシートが備えるシートクッションを模式的に示す図である。 第2の実施形態に係るシートクッションの側方断面図である。 その他の実施形態に係るシートが備えるシートクッションを模式的に示す図である。 その他の実施形態に係るシートクッションの側方断面図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。図1及び図2は本発明に係る車両用シート(以下、シート)100を示している。本シート100はシートクッション1、シートバック2及びヘッドレスト3を備えて構成される。シートクッション1は乗員が着座可能な座部に相当し、シートバック2はシートクッション1に着座した乗員の背部を支持する背もたれ部に相当する。ヘッドレスト3は、シートクッション1に着座する乗員の頭部を車両後方に働く荷重から保護する機能を備えている。
シート100は、右及び左のサイド部材7と、当該右及び左のサイド部材7の前部に右及び左のサイド部材7の間を架設するクロス部材8とを備えて構成される。シートクッション1は、このような右及び左サイド部材7とクロス部材8とにより支持される。
シート100は、ロアレール5及びアッパーレール6により車両の前後方向に沿って移動可能にフロア4に支持される。ロアレール5は右ロアレール5a及び左ロアレール5bの一対からなり、フロア4に車両の前後方向に沿って固定される。アッパーレール6は右アッパーレール6a及び左アッパーレール6bの一対からなり、夫々右ロアレール5a及び左ロアレール5bに沿って車両の前後方向に移動可能及び位置固定可能に支持される。
アッパーレール6には右及び左のサイド部材7が固定される。右及び左のサイド部材7は、シートクッション1を車両の前後方向に沿って支持する一対のサイド部材7(右サイド部材7a及び左サイド部材7b)からなる。このため、右サイド部材7a及び左サイド部材7bは、夫々右アッパーレール6a及び左アッパーレール6bに固定される。したがって、サイド部材7は、図1に示されるように車両の前後方向に沿ってシートクッション1を支持する構造となる。
クロス部材8は、右及び左のサイド部材7(右サイド部材7a及び左サイド部材7b)の間を架設するように備えられる。クロス部材8は右及び左のサイド部材7の前部(車両の前方側)に固定され、右及び左のサイド部材7の後部(車両の後方側)には後クロス部材9が架設されて固定される。このようなクロス部材8は、車両の側方方向中央部の断面が図2に示されるように車両上方に突出する凸形状で形成される。また、凸形状の車両の前後方向に沿った後側部分は、車両上下方向に対して所定の傾斜を有するように形成される。
また、クロス部材8は、カバー部材としてのフロントパネル20により覆われる。フロントパネル20は、シート100の前側部分から一対のサイド部材7に沿ってクロス部材8の後ろ側までを覆う。フロントパネル20の前側部分は右及び左のサイド部材7の形状に沿って形成され、フロントパネル20の後側部分の中央部はクロス部材8の後側部分の傾斜に沿って形成される。また、フロントパネル20の側方部分は上述のように一対のサイド部材7に沿って形成される。したがって、フロントパネル20の後側部分の側方部は前記中央部と異なり傾斜を有して形成する必要はない。
図1及び図2に示すように、右サイド部材7a及び左サイド部材7bの間には、直線部と半円状の円弧部とが交互に配置されるように線状のバネ材をS字状に何回も折り曲げて構成された2本のバネ部材10が架設される。右サイド部材7a及び左サイド部材7b、クロス部材8、後クロス部材9及びバネ部材10の鉛直上面に例えば発泡ウレタンからなるパッド部材11が配設される。右サイド部材7a及び左サイド部材7bの一方の後部には、シートベルト13が通された係止金具14を挿入して固定するバックル部12(シートベルトアンカー)が取り付けられる。本シート100は、このような構造で形成される。
ここで、本シート100は、乗員が当該シート100に着座した状態において、車両が前方から衝突した場合に、着座した乗員(乗員の腰部)がシート100のシートクッション1に沈み込みながらの前方への移動(所謂サブマリン現象の発生)を規制する機能を備えている。このような機能は、上述のクロス部材8により実現される。以下、これについて詳細に説明する。
図3は、クロス部材8の上面図である。クロス部材8は直線状の前側部分及び後側部分を有して構成される。後側部分は、右及び左側部8bと中央部8aとを備えて構成され、上面視において車両の後方側に突出する凸形状で形成される。右及び左側部8bは、右及び左のサイド部材7の側からシートクッション1の左右中央部に向かって斜め後方に延出して構成される。右及び左のサイド部材7の側とは、右及び左のサイド部材7が配設されてある側である。右及び左側部8bは、右及び左のサイド部材7から直接右及び左側部8bを、延出するように構成しても良いし、右サイド部材7a及び右側部8bと、左サイド部材7b及び左側部8bと、の間に夫々支持部8cを介して構成しても良い。図3には、支持部8cを備えた例を示している。中央部8aは、右及び左側部8bにおけるシートクッション1の左右中央側の端部に亘って構成される。したがって、中央部8aは右側部8bと左側部8bとに挟持されるように構成される。なお、前側部分はクロス部材8における前方に位置する部分である。
上述のようにクロス部材8は、右サイド部材7a及び左サイド部材7bの間を架設している。ここで、クロス部材8と右サイド部材7a及び左サイド部材7bとの接合は、図1に示されるように右サイド部材7a及び左サイド部材7bの車両の前方側で行われる。したがって、中央部8aが車両の後方側に突出する凸形状とは、上面視においてクロス部材8を山形状であるとした場合に山形状の底部が車両の前方側に位置し、山形状の頂部が車両の後方側に位置していることを示す。
また、クロス部材8は、シートクッション1の後方側から前方側への荷重に対するクロス部材8の右及び左側部8bの剛性よりも、シートクッション1の後方側から前方側への荷重に対するクロス部材8の中央部8aの剛性を低い剛性に設定して構成される。シートクッション1の後方側から前方側への荷重とは、上述のような車両が衝突した場合に生じる乗員の前方への移動に起因する荷重である。このような構成とされるので、シートクッション1の後方側から前方側への一定以上の荷重によりクロス部材8の中央部8aが座屈することが可能となる。
このように、中央部8aは荷重を受けた場合に潰れ易い形状で形成される。具体的には、シート100に備えられたクロス部材8を車両側方から見た場合に、上述のように車両上方に突出する凸形状形成され、特に車両の後方側を向く腰部受止部8dが上述のように車両上下方向に対して傾斜を有して形成される(図2参照)。この傾斜は、衝突時に乗員の腰から入力される荷重に対して直交するように設定すると好適である。これにより、車両の後方側から前方側に所定の荷重が入力された場合に、クロス部材8が適切に荷重を受け止めると共に、中央部8aで折れ曲がり易い構造とすることができる。このため、乗員の腰を荷重から保護することが可能となる。
また、クロス部材8は、中央部8aで折れ曲がり易い構造とするために、中央部8a以外の部位(右及び左側部8b、支持部8c)が中央部8aよりも折れ曲がり難い構造で形成される。クロス部材8は、中央部8aの両端からシート100の前方斜め外側方向に向けて右及び左側部8bが形成されているので、中央部8aで受けた荷重の一部を、右及び左側部8bが突っ張るようにして受け止めながら前方斜め外側方向に逃がすことができる。このため、右及び左側部8bが折れ曲がり難いものとなって、中央部8aの部位で折れ曲がり易くすることが可能となる。
また、例えば、図2及び図3に示されるように支持部8cを筒状で形成すると好適である。このような構造とすることにより、支持部8cの剛性を高めて、右及び左側部8bを補強することが可能となり、車両の後方側から前方側に所定の荷重を受けた場合には、中央部8aで折れ曲がり易くすることが可能となる。なお、中央部8aが折れ曲がる所定の荷重は中央部8aの強度により設定することが可能である。具体的には、クロス部材8の板厚を調節することにより設定することが可能である。また、支持部8cに別部材のパイプを備える構成とすると好適である。このような構成とすることにより、支持部8cの剛性を高めることが可能となる。
次に、乗員がシート100に着座した状態において、車両が衝突した場合のクロス部材8の形態について説明する。衝突後、図2の白矢印で示されるように着座した乗員(乗員の腰部)がシートクッション1に沈み込みながら前方に移動しようとすると、先ず着座した乗員の腰と一緒にパッド部材11及びバネ部材10が下方に変位しようとする。この場合、乗員の腰はクロス部材8により過度の沈み込みが生じないように規制される。
一方、クロス部材8は、上面視において中央部8aが車両の後方側に凸形状で形成されてあるので、腰から受ける荷重(後方からの荷重)を中央部8aを中心として右及び左側部8bを介してサイド部材7の側に逃すことが可能である。このような荷重を逃がしている状態を、理解を容易とするために図3の黒矢印で示す。これにより、乗員は腰に過度の荷重を受けることがなくなる。また、クロス部材8が受ける荷重が所定の大きさ以上であれば、クロス部材8は中央部8aで折れ曲がる。したがって、乗員の腰の移動を効果的に規制しつつ、乗員傷害に影響の大きい初期の荷重を緩和することができるので、乗員の腰を保護することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
上記第1の実施形態では、クロス部材8が一枚板を用いたプレス加工による所謂絞り加工で形成されるとして説明した。第2の実施形態に係るクロス部材8の中央部8aは、金属製の丸パイプを長円状に押し潰した形状とする点で第1の実施形態と異なる。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。以下、第2の実施形態に係るクロス部材8について説明する。
本実施形態に係るクロス部材8は、金属製の丸パイプを右及び左側部8bと中央部8aとを備えるように折り曲げて構成される。このようなクロス部材8が、図4及び図5に示される。本実施形態に係るクロス部材8も、上述の第1の実施形態と同様に、右サイド部材7aと左サイド部材7bとの間を架設するように備えられフロントパネル20により覆われる。クロス部材8はサイド部材7の前部(車両の前方側)に固定される。クロス部材8は丸パイプを折り曲げて形成され、図示はしないが上面視において、右及び左側部8bがサイド部材7の側からシートクッション1の左右中央側へ向かって斜め後方に延出して構成され、中央部8aが右及び左側部の端部に挟持されるよう形成される。
また、クロス部材8の中央部8aは、当該中央部8aに相当する丸パイプの部分を長円状に押しつぶして形成される。このため、図5に示されるように中央部8aにおいては筒状が圧縮して潰された形状となる。なお、このような長円状は、その長軸が図5に示されるように車両上下方向に対して所定の角度を有して構成される。なお、クロス部材8の中央部8aは完全に押しつぶされるものではなく、車両の前後方向に対する前側の部分と後側の部分との間に少なくとも空間を有するように形成される。また、このように形成された長円状の車両後方の側の部位は腰部受止面8eとして、白矢印で示されるような後方から受ける荷重を適切に受け止めることができるように、その長軸が荷重と直交するように配設すると好適である。
ここで、クロス部材8は、シートクッション1の後方側から前方側への荷重に対するクロス部材8の右及び左側部8bの剛性よりも、シートクッション1の後方側から前方側への荷重に対するクロス部材8の中央部8aの剛性を低い剛性となるように構成される(右及び左側部8bの断面係数と、中央部8aの断面係数との違いに基づく)。本実施形態に係るクロス部材8も上述の第1の実施形態に係るクロス部材8と同様に、中央部8aの両端からシート100の前方斜め外側方向に向けて右及び左側部8bが形成されているので、中央部8aで受けた荷重の一部を、右及び左側部8bが突っ張るようにして受け止めながら前方斜め外側方向に逃がすことができる。このため、右及び左側部8bが曲がり難いものとなって、中央部8aの部位で折れ曲がり易くすることが可能となる。
このようにして右及び左側部8bの剛性よりも中央部8aの剛性を弱くすることができるので、クロス部材8は乗員の腰から受ける荷重を適切に受けると共に、荷重が所定の大きさ以上の場合に座屈することが可能となる。このように、本実施形態に係るクロス部材8を用いた場合であっても、クロス部材8の中央部8aで乗員からの荷重を受け易くすることができる。また、丸パイプを用いてクロス部材8を形成するので加工が容易となり、製造工程を簡素にすることができる。したがって、シート100の製造コストを低減することが可能となる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、中央部8aがプレス加工による所謂絞り加工或いは丸パイプを押し潰して形成されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。例えば、クロス部材8の中央部8aをU字形状で形成することも当然に可能である。この場合には、U字形状の開口側が車両の前方側を向き、U字形状の非開口側が車両の後方を向いて配設すると好適である。これにより、車両の後方側から前方側に所定の荷重が入力された場合に、クロス部材8が中央部8aにおいて車両の前方側に折れ曲がり易い構造とすることができる。また、U字形状の開口幅を変更することで座屈する荷重を変更することが可能である。
上記実施形態では、クロス部材8は支持部8cがプレス加工による所謂絞り加工で形成されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものでない。例えば、クロス部材8の支持部8c及び中央部8aを一枚板の折り曲げ加工で形成することも当然に可能である。このような折り曲げ加工で形成したクロス部材8を用いたシート100が図6及び図7に示される。
このようなクロス部材8は、上面視において車両の後方側に凸形状となるようにアーチ形状で形成される。当該アーチ形状の斜面8fはクロス部材8の水平面とのなす角が鈍角となるように形成される。更に、斜面8fの先端がフロア4の側を向いて折り曲げて形成される。クロス部材8をこのように形成することにより、前記水平面よりも斜面8fの方が折れ曲がり易い構造とすることが可能となる。また、クロス部材8は、上記実施形態と同様にフロントパネル20により覆われる。
このように形成することにより、乗員の腰の過度の沈み込みを規制することが可能となる。ここで、本クロス部材8も、中央部8aの両端からシート100の前方斜め外側方向に向けて右及び左側部8bが形成されているので、中央部8aで受けた荷重の一部を、右及び左側部8bが突っ張るようにして受け止めながら前方斜め外側方向に逃がすことができる。このため、右及び左側部8bが折れ曲がり難いものとなって、中央部8aの部位で折れ曲がり易くすることが可能となる。また、所定の大きさの荷重を受けた場合には、クロス部材8が斜面8fで折れ曲がって過度の荷重が乗員の腰にかからないようにすることが可能となる。
本発明は、右及び左のサイド部材と、当該右及び左のサイド部材の前部に右及び左のサイド部材の間を架設するクロス部材とを備え、右及び左のサイド部材とクロス部材とによりシートクッションを支持するように構成した車両用シート、特に自家用車のシート、トラックのシート、バスのシート等に利用可能である。
1:シートクッション
7:サイド部材
8:クロス部材
8a:中央部
8b:右及び左側部
100:車両用シート

Claims (1)

  1. 右及び左のサイド部材と、前記右及び左のサイド部材の前部に前記右及び左のサイド部材の間を架設するクロス部材とを備え、前記右及び左のサイド部材と前記クロス部材とによりシートクッションを支持するように構成した車両用シートであって、
    前記右及び左のサイド部材の側から前記シートクッションの左右中央側に向かって斜め後方に延出された右及び左側部と、前記右及び左側部における前記シートクッションの左右中央側の端部に亘る中央部とを備えて前記クロス部材の後側部分を構成し、
    前記シートクッションの後方側から前方側への荷重に対する前記クロス部材の右及び左側部の剛性よりも、前記シートクッションの後方側から前方側への荷重に対する前記クロス部材の中央部の剛性を低い剛性に設定して、前記シートクッションの後方側から前方側への一定以上の荷重により前記クロス部材の中央部が座屈するように構成してある車両用シート。
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