JP2011073121A - 工具固定グリッパ - Google Patents

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Abstract

【課題】工具ホルダにかかる応力を低減し、工具ホルダの変形や損耗を防止するとともに、グリッパ本体部材の変形や破損を防止できる工具固定グリッパを提供する。
【解決手段】工具ホルダ2を収容する収容部11を備えたグリッパ本体部材10と、収容部11の内側に設けられ工具ホルダ2を把持する把持部材30とを備えて構成され、収容部11は、その内側面12が工具ホルダ2の外周面3と所定の隙間をあけて非接触となる形状に形成され、把持部材30は、弾性部材にて構成されて収容部11の内側面12に沿った形状を呈し、その内側端面31が収容位置における工具ホルダ2の外周面3よりも内側に位置するように形成されており、工具ホルダ2を収容部11に収容した際に、把持部材30は工具ホルダ2に押圧されて圧縮状態となりその弾性復元力で工具ホルダ2を把持することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、工具固定グリッパに関する。
工具固定グリッパは、自動工具交換装置の工具マガジン等に設けられ工具を保持した工具ホルダを把持するものであって、従来は、例えば、特許文献1に示すようなものがあった。特許文献1の工具グリッパは、合成樹脂にて構成され平面視C字状に形成された工具把持部で工具ホルダを把持するようになっている。工具ホルダの着脱時には、工具ホルダの外周面が工具把持部の先端を押し広げることで、工具ホルダが工具把持部の内側に挿入され、または内側から離脱される。そして、工具ホルダの把持時には、工具ホルダはその外周面を工具把持部の内周面によって締め付けられて固定されている。
特開平8−257862号公報
ところで、前記した従来の工具グリッパでは、工具把持部が合成樹脂にて形成されているので弾性変形するものの比較的硬く構成されている。そのため、工具ホルダの着脱時に、工具把持部が押し広げられるが、これが元の形状に戻ろうとする復元力が強く、その先端部が工具ホルダの外周面に強く擦れることとなり、工具ホルダの着脱を繰り返すうちに、工具ホルダが損耗してしまう虞があった。また、工具把持部の基端部には繰り返し応力がかかるので、工具把持部の変形や破損の虞があった。さらに、工具ホルダの把持時には、硬質の工具把持部が常時工具ホルダを締め付けているので、工具ホルダの変形や工具グリッパの破損が発生してしまう虞があった。
そこで、本発明は前記の問題を解決するために案出されたものであって、工具ホルダにかかる応力を低減し、工具ホルダの変形や損耗を防止するとともに、グリッパ本体部材の変形や破損を防止できる工具固定グリッパを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、工具を保持した工具ホルダを把持する工具固定グリッパにおいて、前記工具ホルダを収容する収容部を備えたグリッパ本体部材と、前記収容部の内側に設けられ前記工具ホルダを把持する把持部材とを備えて構成され、前記収容部は、その内側面が前記工具ホルダの外周面と所定の隙間をあけて非接触となる形状に形成され、前記把持部材は、弾性部材にて構成されて、前記収容部の内側面に取り付けられ、その内側端面が収容位置における前記工具ホルダの外周面よりも内側に位置するように形成されており、前記工具ホルダを前記収容部に収容した際に、前記把持部材は前記工具ホルダに押圧されて圧縮状態となりその弾性復元力で前記工具ホルダを把持することを特徴とする。
このような構成によれば、グリッパ本体部材の収容部の内側面に設けられ弾性部材にて構成された把持部材を圧縮状態で把持してその弾性復元力で工具ホルダを把持しているが、収容部の内側面と工具ホルダの外周面とは、所定の隙間をあけて非接触となっているので、グリッパ本体部材に過大な応力がかかることはない。したがって、グリッパ本体部材の変形や破損を防止できるとともに、工具ホルダにも収容部への挿入時や把持時において過大な応力がかかることはないので、工具ホルダの変形や損耗を防止することができる。
請求項2に係る発明は、前記収容部が、前記グリッパ本体部材の周縁部をU字状に切り欠いて形成されており、前記把持部材が、前記収容部の内側面に沿ったU字状を呈し、このU字の開口部分に内側に延出する突起部を備えていることを特徴とする。このような構成によれば、工具ホルダは、収容部および把持部材のU字開口部分から収容部内へ挿入することとなるが、工具ホルダの収容部への挿入時には、突起部が収容部側に押されて変形して工具ホルダが円滑に移動することができる。また、工具ホルダの把持時には、工具ホルダは把持部材および突起部によって略全周から押圧されるので確実に固定される。さらに、工具ホルダの収容部からの離間時には、突起部が収容部とは反対側に押されて変形して工具ホルダが円滑に移動することができる。
請求項3に係る発明は、前記収容部の内側面に、前記工具ホルダの外周面に形成された溝部に入り込む凸部が形成されていることを特徴とする。このような構成によれば、収容部の凸部が工具ホルダの外周面に形成された溝部に入り込むことで、挿入時の位置決めを行うことができるとともに、工具ホルダを収容部に確実に係止することができる。
本発明によれば、工具ホルダにかかる応力を低減し、工具ホルダの変形や損耗を防止するとともに、グリッパ本体部材の変形や破損を防止することができるといった優れた効果を発揮する。
本発明の第一実施形態に係る工具固定グリッパを示した図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 本発明の第一実施形態に係る工具固定グリッパの収容部への工具ホルダの挿入時の状態を示した平面図である。 本発明の第一実施形態に係る工具固定グリッパの工具ホルダの把持時の状態を示した図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 本発明の第二実施形態に係る工具固定グリッパを示した図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 本発明の第二実施形態に係る工具固定グリッパの工具ホルダの把持時の状態を示した図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 (a)は本発明の第三実施形態に係る工具固定グリッパを示した平面図、(b)は工具ホルダの把持時の状態を示した断面図である。
まず、本発明の第一実施形態について説明する。第一実施形態に係る工具固定グリッパ1は、図1に示すように、工具ホルダ2を収容する収容部11を備えたグリッパ本体部材10と、収容部11の内側に設けられ工具ホルダ2を把持する把持部材30とを備えて構成されている。そして、収容部11は、その内側面12が工具ホルダ2の外周面3と所定の隙間をあけて非接触となる形状に形成され、把持部材30は、弾性部材にて構成されて収容部11の内側面12に沿った形状を呈し、その内側端面が工具ホルダ2の収容位置における外周面3よりも内側に位置するように形成されており、工具ホルダ2を収容部11に収容した際に、把持部材30は工具ホルダ2に押圧されて圧縮状態となりその弾性復元力で工具ホルダ2を把持することを特徴とする。
図3に示すように、工具ホルダ2は、ホルダ胴部4と、このホルダ胴部4の一方に設けられたシャンク部5と、ホルダ胴部4の他方に設けられた工具把持部6をと備えて構成されている。ホルダ胴部4には、工具ホルダ2を把持するための溝部7が形成されている。溝部7は、ホルダ胴部4の軸方向中心に向かうに連れて縮径するテーパ状に形成されている。本実施形態では、ホルダ胴部4の溝部7の周面が、特許請求の範囲における「工具ホルダ2の外周面3」を構成している。
グリッパ本体部材10は、プラスチック等の比較的硬質な樹脂あるいは金属材料にて構成されている。図1に示すように、グリッパ本体部材10は、平面視矩形形状を呈しており、その周縁部の一辺をU字状に切り欠いて収容部11が形成されている。収容部11の内側面12は、開口部側は平面視で互いに平行な直線状に形成され、奥側は平面視半円状に形成されている。互いに平行に対向する直線部分12a,12aは、工具ホルダ2のホルダ胴部4の外径寸法より長い距離で離間している。半円部分12bは、直線部分12a,12aの離間距離(工具ホルダ2のホルダ胴部4の外径寸法より長い)と同じ直径で形成されている。
収容部11の内側面12には、工具ホルダ2の外周面3に形成された溝部7に入り込む凸部13が形成されている。凸部13は、グリッパ本体部材10の厚さ方向(図1の(b)中、上下方向)の中間部に配置され、断面長方形を呈している。凸部13は、工具ホルダ2を収容部11に収容した際に、先端が工具ホルダ2の溝部7と所定の間隔を空けるように構成されており、非接触の状態で溝部7に入り込む。凸部13は、収容部11の内側面12の形状に沿って、同じ幅に形成されており、平面視U字状を呈している。
把持部材30は、例えば、ニトリルゴム(NBRスポンジ)等の比較的軟質の可撓性を有する弾性部材にて構成されている。ニトリルゴムは、耐油性、耐摩耗性に優れており、軟質のものが採用されている。把持部材30は、上下二つに分割されて、収容部11の内側面12の、凸部13の上下にそれぞれ設けられている。把持部材30は、平面視U字状を呈している。把持部材30は、断面長方形を呈しており、収容部11の内側面12および凸部13の上下面にそれぞれ接着されて取り付けられている。把持部材30の内側端面31は、収容位置における工具ホルダ2の溝部7の周面よりも内側に位置するようになっている。把持部材30は、工具ホルダ2を収容部11に収容した際(把持時)に、収容部11の内側面12と、工具ホルダ2の溝部7の周面との間で圧縮され、その弾性復元力で工具ホルダ2を外側から挟んで把持する。工具ホルダ2の把持力は、把持部材30のつぶし代(圧縮量)によって決まり、つぶし代が大きいほど、把持力も大きくなる。
把持部材30のU字の開口部分には、内側に延出する一対の突起部32,32が形成されている(図1の(a)参照)。突起部32は、収容部11に収容された状態の工具ホルダ2の外周面3に略沿う形状に形成されており、工具ホルダ2を収容部11の奥側へ押えることで、工具ホルダ2を確実に固定する。
次に、前記構成の工具固定グリッパ1のグリッパ本体部材10の収容部11に工具ホルダ2を挿入する際の状態を説明しつつ、作用効果を説明する。
まず、図2に示すように、工具ホルダ2を、収容部11および把持部材30の開口部分から、把持部材30の突起部32を押し退けるように奥側へ挿入する。このとき、把持部材30は、比較的軟質なニトリルゴムにて構成されているので、工具ホルダ2の表面(溝部7の周面)に沿って収容部11の奥側に変形し、工具ホルダ2を円滑に通過させる。したがって、工具ホルダ2の表面を損耗させることはない。さらに、このとき、凸部13が収容部11の内側に突出しており、工具ホルダ2を収容部11に挿入すると、溝部7に凸部13が入り込み、凸部13がガイドレールの機能を果たす。これによって、工具ホルダ2の位置決めを行うことができ、工具ホルダ2が所定の位置に挿入される。
また、収容部11の内側面12の互いに平行に対向する直線部分12a,12aが、工具ホルダ2のホルダ胴部4の外径寸法より長い距離で離間しているので、工具ホルダ2の表面が、収容部11の内側面12に当接することはない。ここで、収容部11の内側面12には、把持部材30が工具ホルダ2に押されて圧縮されてその圧力が伝わるが、工具ホルダ2を把持可能な程度の圧力なので、グリッパ本体部材10に過大な荷重はかからず、グリッパ本体部材10が変形することはない。
その後、図3に示すように、工具ホルダ2をさらに奥へ挿入して、収納位置まで移動させる。このとき、把持部材30は、図3の(b)に示すように、工具ホルダ2の溝部7の周面によって収容部11の内側面12側に圧縮されて変形する。ここで、把持部材30の内側先端部分は、凸部13の先端と溝部7の周面との隙間に押し出されて圧縮されつつ変形している。この状態で、把持部材30は、元の形状に復元しようとして、工具ホルダ2の溝部7の周面を押圧する。図3の(a)に示すように、把持部材30は、その弾性復元力によって、図中、左右および下側から工具ホルダ2を押圧しているので、工具ホルダ2を把持することとなる。ここで、弾性復元力は工具ホルダ2を把持可能な程度の適度な応力であるので、工具ホルダ2を変形させることはない。
また、把持部材30の開口部側には、内側に延出した突起部32が形成されているので、突起部32が工具ホルダ2の開口部側の側面に奥側へ向かって当接することとなる。したがって、把持部材30は、工具ホルダ2を略全周から押圧することとなり、工具ホルダ2を確実に固定することができるとともに、工具ホルダ2が開口部側にずれるのを防止できる。
さらに、このように工具ホルダ2を把持した状態では、図3の(b)に示すように、工具ホルダ2の溝部7に、グリッパ本体部材10の凸部13が入り込んでいるので、工具ホルダ2を図中、上下方向(工具ホルダ2の軸方向)に移動させようとする過大な応力がかかっても、溝部7の周面に凸部13が当接することで、工具ホルダ2を確実に掛止できる。したがって、工具ホルダ2がその軸方向に落下するのを防止することができる。
なお、工具ホルダ2の収容部11からの離間時には、工具ホルダ2を移動させようとする外力がかかり突起部32が収容部11とは反対側に押されて変形するので、工具ホルダ2が円滑に外側へ移動することができる。
また、以上のような構成の工具固定グリッパ1によれば、把持部材30が劣化したときに、容易に交換することができる。さらに、収容部11に収容可能な工具ホルダであれば、工具ホルダの形状に応じて把持部材の形状を変えることで対応することが可能であり、グリッパ本体部材10の汎用性を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る工具固定グリッパ1によれば、工具ホルダ2にかかる応力を低減し、工具ホルダ2の変形や損耗を防止するとともに、グリッパ本体部材10の変形や破損を防止することができる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態に係る工具固定グリッパ51は、図4および図5に示すように、第一実施形態で設けられていた凸部が設けられておらず、また、把持部材80の形状が第一実施形態の把持部材と異なっている。
かかる工具固定グリッパ51は、工具ホルダ2を収容する収容部61を備えたグリッパ本体部材60と、収容部61の内側に設けられ工具ホルダ2を把持する把持部材80とを備えて構成されている。そして、収容部61は、その内側面62が工具ホルダ2の外周面3と所定の隙間をあけて非接触となる形状に形成され、把持部材80は、弾性部材にて構成されて収容部61の内側面62に沿った形状を呈し、その内側端面が工具ホルダ2の収容位置における外周面3よりも内側に位置するように形成されており、工具ホルダ2を収容部61に収容した際に、把持部材80は工具ホルダ2に押圧されて圧縮状態となりその弾性復元力で工具ホルダ2を把持する。
グリッパ本体部材60は、第一実施形態のグリッパ本体部材10と同様の材料にて構成されている。図4に示すように、グリッパ本体部材60は、平面視矩形形状を呈しており、その周縁部の一辺をU字状に切り欠いて収容部61が形成されている。収容部61は、第一実施形態のグリッパ本体部材10と同様に、工具ホルダ2の外形よりもひと回り大きい形状の内側面62を備えている。
収容部61の内側面62の下部(図4の(b)中、下側)には、収容部61の内側に突出する棚部63が形成されている。棚部63は、把持部材80を支える役目を果たす部分であって、把持部材80の接合面積を多くすることで、把持部材80のグリッパ本体部材60への固定強度を高めている。棚部63の先端は、工具ホルダ2のホルダ胴部4の外周面と所定の空間を空けるように構成されている。
収容部61の内側面62の直線部分62a,62aには、円錐状の係止部64が設けられている。係止部64は、収容部61の内側に向かって突出しており、把持部材80にめり込むことで、工具ホルダ2の挿抜方向における把持部材80のグリッパ本体部材60への固定強度を高めている。
把持部材80は、第一実施形態の把持部材30と同様の材質で構成されており、収容部61の内側面62および棚部63の上面にそれぞれ接着されている。把持部材80の内側端面81は、上下のコーナー部が面取りされて工具ホルダ2の溝部7の周面に沿う先細り形状になっている。把持部材80の内側端面81は、収容位置における工具ホルダ2の溝部7の周面よりも内側に位置するようになっており、把持部材30は、工具ホルダ2を収容部61に収容した際(把持時)に、収容部61の内側面62と、工具ホルダ2の溝部7の周面との間で圧縮され、その弾性復元力で工具ホルダ2を把持する。
把持部材80のU字の開口部分には、内側に延出する一対の突起部82,82が形成されている(図4の(a)参照)。突起部82は、第一実施形態の突起部32と同等の形状を呈している。
以上のような構成によれば、第一実施形態と同様に、工具ホルダ2にかかる応力を低減し、工具ホルダ2の変形や損耗を防止するとともに、グリッパ本体部材60の変形や破損を防止することができるといった作用効果を得られるほかに、以下のような作用効果を得られる。つまり、本実施形態では、把持部材80の幅(グリッパ本体部材60の内側面62から内側端までの距離)を長く確保することができるので、弾性復元力を大きくすることができる。したがって、工具ホルダ2の把持強度を高めることができる。
また、棚部63および係止部64によって、把持部材80のグリッパ本体部材60への固定強度が高められている。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態に係る工具固定グリッパ55は、図6に示すように、収容部71の形状が平面視円形であって、工具ホルダ2の工具把持部6を把持するようになっている。
かかる工具固定グリッパ55は、工具ホルダ2を収容する収容部71を備えたグリッパ本体部材70と、収容部71の内側に設けられ工具ホルダ2を把持する把持部材90とを備えて構成されている。そして、収容部71は、その内側面72が工具ホルダ2の外周面3(本実施形態では、工具把持部6の周面が、特許請求の範囲における「工具ホルダ2の外周面3」を構成している。)と所定の隙間をあけて非接触となる形状に形成され、把持部材90は、弾性部材にて構成されて収容部71の内側面72に沿った形状を呈し、その内側端面が工具ホルダ2の収容位置における外周面3よりも内側に位置するように形成されており、工具ホルダ2を収容部71に収容した際に、把持部材90は工具ホルダ2に押圧されて圧縮状態となりその弾性復元力で工具ホルダ2を把持する。
グリッパ本体部材70は、第一実施形態のグリッパ本体部材10と同様の材料にて構成されている。図6に示すように、グリッパ本体部材70は、平面視矩形形状を呈しており、その中央部を円形に切り欠いて収容部71が形成されている。収容部71は、工具ホルダ2の工具把持部6の外形よりもひと回り大きい形状の内側面72を備えている。
収容部71の内側面72の高さ方向(図6の(b)の上下方向)中間部には、把持部材90を収容する凹溝73が形成されている。凹溝73は断面長方形状を呈しており、収容部71の内側面全周に渡って円環状に形成されている。
把持部材90は、第一実施形態の把持部材30と同様の材質で構成されており、断面長方形のリング状に形成されている。把持部材90は、その外周側が収容部71の内側面72の凹溝73内部に収容されて、把持部材90の外周面が凹溝73の底面に接着されている。把持部材90の内周側は、凹溝73から内側に突出しており、把持部材90の内側端面91は、収容位置における工具ホルダ2の工具把持部6の周面よりも内側に位置するようになっており、把持部材90は、工具ホルダ2を収容部71に収容した際(把持時)に、収容部71の内側面72の凹溝73と、工具ホルダ2の工具把持部6の周面との間で圧縮され、その弾性復元力で工具ホルダ2を把持する。
以上のような構成によれば、工具ホルダ2にかかる応力を低減し、工具ホルダ2の変形や損耗を防止するとともに、グリッパ本体部材70の変形や破損を防止することができるといった作用効果を得られる他に、工具ホルダ2のホルダ胴部4が、グリッパ本体部材70の上側表面に載置されているので、落下することはない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能であるのは勿論である。例えば、前記第一実施形態では、把持部材30の開口部側に突起部32が形成されているが、この突起部32を無くして、把持部材の内側端面を直線状に形成してもよい。この場合も、工具ホルダを収容部に挿入すると、把持部材の奥側は押圧されて圧縮状態となり、開口部側は復元して元の形状に戻るので、工具ホルダの開口部側の側面に把持部材が当接することとなり、工具ホルダが開口部側にずれるのを防止できる。
1 工具固定グリッパ
2 工具ホルダ
3 外周面
10 グリッパ本体部材
11 収容部
12 内側面
13 凸部
30 把持部材
31 内側端面
32 突起部

Claims (3)

  1. 工具を保持した工具ホルダを把持する工具固定グリッパにおいて、
    前記工具ホルダを収容する収容部を備えたグリッパ本体部材と、前記収容部の内側に設けられ前記工具ホルダを把持する把持部材とを備えて構成され、
    前記収容部は、その内側面が前記工具ホルダの外周面と所定の隙間をあけて非接触となる形状に形成され、
    前記把持部材は、弾性部材にて構成されて、前記収容部の内側面に取り付けられ、その内側端面が収容位置における前記工具ホルダの外周面よりも内側に位置するように形成されており、
    前記工具ホルダを前記収容部に収容した際に、前記把持部材は前記工具ホルダに押圧されて圧縮状態となりその弾性復元力で前記工具ホルダを把持する
    ことを特徴とする工具固定グリッパ。
  2. 前記収容部は、前記グリッパ本体部材の周縁部をU字状に切り欠いて形成されており、
    前記把持部材は、前記収容部の内側面に沿ったU字状を呈し、このU字の開口部分に内側に延出する突起部を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の工具固定グリッパ。
  3. 前記収容部の内側面に、前記工具ホルダの外周面に形成された溝部に入り込む凸部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の工具固定グリッパ。
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