JP2011072266A - 魚釣用リール - Google Patents
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Abstract
【課題】スプールの制動調整用に3つ以上の操作部を持ちながら、誤操作を発生させ難く、操作部に余計な外力が加わり難い魚釣用リールを提供すること。
【解決手段】魚釣用リール10のリール本体12は、左右のフレーム14a,14bと、左右のフレームの一方に配設されたハンドル30と、左右のフレームにそれぞれ配設された側板16a,16bと、側板間に回転自在に支持されたスプール21とを有し、スプールの回転制動力を調整可能である。リール本体は、スプールにそれぞれ異なる性能の回転制動力を与えるための少なくとも3つの操作部57,150,184を有する。左右のフレーム間、および、反ハンドル側の側板16bの外面部72とは異なる位置に各操作部を配設し、操作部を前記リール本体の外部から操作可能とした。
【選択図】 図2
【解決手段】魚釣用リール10のリール本体12は、左右のフレーム14a,14bと、左右のフレームの一方に配設されたハンドル30と、左右のフレームにそれぞれ配設された側板16a,16bと、側板間に回転自在に支持されたスプール21とを有し、スプールの回転制動力を調整可能である。リール本体は、スプールにそれぞれ異なる性能の回転制動力を与えるための少なくとも3つの操作部57,150,184を有する。左右のフレーム間、および、反ハンドル側の側板16bの外面部72とは異なる位置に各操作部を配設し、操作部を前記リール本体の外部から操作可能とした。
【選択図】 図2
Description
この発明は、スプールを制動可能な制動装置を有する魚釣用リールに関する。
例えば特許文献1や特許文献2には、複数のスプールの制動調整用の操作部を有する魚釣用リールが開示されている。
特許文献1や特許文献2では、それぞれスプールの制動装置が機械式と磁気式の2つ設けられている。特許文献1の機械式制動装置の操作部はハンドルに隣接した位置で、ハンドル軸よりも後側にある。磁気式制動装置の操作部は側板上と本体フレーム間のスプール後部側にある。すなわち、磁気式制動装置の操作部は2つある。すなわち、特許文献1においては3つの制動用操作部がある。
特許文献2の磁気式制動装置は2種類の異なる調整機能を有し、一方の操作部の制動特性は広範囲に、他方の操作部の制動特性は微細(一方の操作部の制動特性よりも小範囲)に調整が可能となっている。機械式制動装置の操作部はハンドルに隣接した位置で、ハンドル軸よりも後側にある。すなわち、特許文献2においても3つの制動用操作部がある。
特許文献1や特許文献2では、それぞれスプールの制動装置が機械式と磁気式の2つ設けられている。特許文献1の機械式制動装置の操作部はハンドルに隣接した位置で、ハンドル軸よりも後側にある。磁気式制動装置の操作部は側板上と本体フレーム間のスプール後部側にある。すなわち、磁気式制動装置の操作部は2つある。すなわち、特許文献1においては3つの制動用操作部がある。
特許文献2の磁気式制動装置は2種類の異なる調整機能を有し、一方の操作部の制動特性は広範囲に、他方の操作部の制動特性は微細(一方の操作部の制動特性よりも小範囲)に調整が可能となっている。機械式制動装置の操作部はハンドルに隣接した位置で、ハンドル軸よりも後側にある。すなわち、特許文献2においても3つの制動用操作部がある。
特許文献1や特許文献2のように、スプールの制動調整用の操作部の数が多くなるにつれて、仕掛けの投入や仕掛け投入前後の握り替え(例えば右手から左手、又は、左手から右手)、また、アクションを付けた巻取り等の際、手などの身体の一部がスプールの制動調整用の操作部に触れて誤操作が生じ易くなる。また、操作部の数が増加するにつれてリールの構造がより複雑化、精密化するので、リールの落下など、操作部に外力が加わったときに性能低下や破損し易い。
さらに、特許文献1や特許文献2の操作部のうち、ハンドルと反対側の側板の外表面に対して突出状態に形成されているので制動調整用の操作部に糸が絡んだり、汚れが付着し易い。
この発明は、スプールの制動調整用に3つ以上の操作部を持ちながら、誤操作を発生させ難く、操作部に余計な外力が加わり難い魚釣用リールを提供することを目的とする。
さらに、特許文献1や特許文献2の操作部のうち、ハンドルと反対側の側板の外表面に対して突出状態に形成されているので制動調整用の操作部に糸が絡んだり、汚れが付着し易い。
この発明は、スプールの制動調整用に3つ以上の操作部を持ちながら、誤操作を発生させ難く、操作部に余計な外力が加わり難い魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明に係る魚釣用リールは、左右のフレームと、前記左右のフレームの一方に配設されたハンドルと、前記左右のフレームに配設された側板と、前記側板間に回転自在に支持されたスプールとを有するリール本体を具備し、前記スプールの回転制動力を調整可能である。そして、前記リール本体は、前記スプールにそれぞれ異なる性能の回転制動力を与えるための少なくとも3つの操作部を有し、前記左右のフレーム間、および、前記ハンドルが設けられた側板に対して反対側の側板の外面部とは異なる位置に各操作部を配設し、前記操作部を前記リール本体の外部から操作可能としたことを特徴とする。
また、前記ハンドルに対して反対側の側板には、凹部が形成され、前記操作部の少なくとも1つが前記凹部に対して突出することなく、前記凹部を通して操作可能であることが好適である。
また、前記操作部の少なくとも1つが前記ハンドルに対して反対側の側板の下部に設けられていることが好適である。
また、前記ハンドルに対して反対側の側板には、凹部が形成され、前記操作部の少なくとも1つが前記凹部に対して突出することなく、前記凹部を通して操作可能であることが好適である。
また、前記操作部の少なくとも1つが前記ハンドルに対して反対側の側板の下部に設けられていることが好適である。
少なくとも3つといった多くの操作部を有しながら、仕掛けの投入(キャスティング)、釣糸の巻取り時におけるサミング操作の際の親指可動位置、及び、釣竿と魚釣用リールとを持つ手の接触位置を除く位置に配した全ての操作部を外部から調整可能である。このように、操作部を外部から調整可能であるため、スプールに与えられる制動力の調整がし易い上、3つ以上のブレーキ特性の異なるスプール制動調整を釣り場の様々な条件(状況)に対応すべく、左右のフレーム間、および、ハンドルが設けられた側板に対して反対側の側板の外面部とは異なる位置にある操作部を外部操作で容易かつ迅速に操作してスプールの回転制動力を調整することができる。また、各操作部を左右のフレーム間、および、ハンドルが設けられた側板に対して反対側の側板の外面部とは異なる位置(釣り人が通常触れている位置以外の位置)に配設したので、操作部に余計な外力が加わり難く性能低下や破損も発生し難く、また、制動調整用の操作部に糸が絡んだりするのを防止することができる。
釣竿とリールを握る際、側板の外面部に突出することなく凹部内に操作部が配置されているので、その握った手で誤操作が発生し難い上、リールの落下などの際に外部から外力が加わり難く、性能低下、破損を発生し難くすることができる。また、把持保持性(フィット感)を良好にすることができる。さらに、操作部が側板の凹部内に操作部が配置されているので、操作部に汚れが付着し難く、釣糸が操作部に絡んだりするのを防止することができる。
釣竿とリールを握ったときに側板の下部はデッドスペースになるため、操作部が手に触れる回数が少ないので汚れが付着し難く、操作部を突出させても誤操作を発生し難くすることができる。特に、スプール軸よりも前側に操作部が設けられていると、より確実なデッドスペースに操作部を配置することができる。このため、誤操作をより確実に防止することができる。
釣竿とリールを握る際、側板の外面部に突出することなく凹部内に操作部が配置されているので、その握った手で誤操作が発生し難い上、リールの落下などの際に外部から外力が加わり難く、性能低下、破損を発生し難くすることができる。また、把持保持性(フィット感)を良好にすることができる。さらに、操作部が側板の凹部内に操作部が配置されているので、操作部に汚れが付着し難く、釣糸が操作部に絡んだりするのを防止することができる。
釣竿とリールを握ったときに側板の下部はデッドスペースになるため、操作部が手に触れる回数が少ないので汚れが付着し難く、操作部を突出させても誤操作を発生し難くすることができる。特に、スプール軸よりも前側に操作部が設けられていると、より確実なデッドスペースに操作部を配置することができる。このため、誤操作をより確実に防止することができる。
図1から図15を用いて本発明の第1実施形態による魚釣用リール10について説明する。
図1から図3に示すように、本実施形態の魚釣用リール10は、両軸受型手巻きリールとして形成してある。図1に示すように、ここでは釣り人が左手LHで釣竿8および魚釣用リール10を保持し、右手RHで魚釣用リール10の右側部のハンドル30を回すように形成されている場合について説明する。すなわち、ここでは、ハンドル30の右側に突出したツマミ30aを保持して後述するスプール21を回転させて釣糸を巻き取る。もちろん、左手LHでハンドル30を操作するようにハンドル30の配置が逆(左側部)であっても良い。
なお、左右は図1中において釣竿8の長手方向に直交する方向を示し、前後は釣竿8の長手方向を示し、上下は図2中の上下に相当する。
図1から図3に示すように、本実施形態の魚釣用リール10は、両軸受型手巻きリールとして形成してある。図1に示すように、ここでは釣り人が左手LHで釣竿8および魚釣用リール10を保持し、右手RHで魚釣用リール10の右側部のハンドル30を回すように形成されている場合について説明する。すなわち、ここでは、ハンドル30の右側に突出したツマミ30aを保持して後述するスプール21を回転させて釣糸を巻き取る。もちろん、左手LHでハンドル30を操作するようにハンドル30の配置が逆(左側部)であっても良い。
なお、左右は図1中において釣竿8の長手方向に直交する方向を示し、前後は釣竿8の長手方向を示し、上下は図2中の上下に相当する。
図1から図3に示すように、魚釣用リール10のリール本体12は、図示しない連結部材等で一体化される左右一対のフレーム14a,14bのそれぞれの外側に、後述するように例えば螺合あるいは嵌合等の手段を適宜に組み合わせて側板16a,16bを取り付けて、全体的に剛性構造のハウジングとして形成されている。そして、魚釣用リール10のリール本体12は、フレーム14a,14b間に配設されたリール取付脚部18を介して釣竿8に固定される。
なお、リール本体12の左右一対のフレーム14a,14bの上側であって、側板16a,16bの間にはサムレスト19が、例えばビス、螺合あるいは嵌合等の手段を適宜に組み合わせて取り付けられている。この実施形態では、サムレスト19の外観はスプール21に巻回された釣糸に親指F1をかけてサミング操作を行うためにリール10の後側が開いた略U字状である。
なお、リール本体12の左右一対のフレーム14a,14bの上側であって、側板16a,16bの間にはサムレスト19が、例えばビス、螺合あるいは嵌合等の手段を適宜に組み合わせて取り付けられている。この実施形態では、サムレスト19の外観はスプール21に巻回された釣糸に親指F1をかけてサミング操作を行うためにリール10の後側が開いた略U字状である。
図4に示すように、釣糸が巻回されるスプール21と後述するスプール軸の第1軸部23aと導電部51とが一体のスプールセット20は、左側板(保護カバー部材)16bおよび後述する制動装置90を取り外した状態で左フレーム14bからリール本体12に対して着脱可能である。
図5および図6に示すように、左フレーム14bからリール本体12にスプールセット20が装着されているときには、スプールセット20は左右のフレーム14a,14b間に配設される。右側板16aは、スプール軸の後述する第2軸部23bを回転駆動させる巻取り駆動部22を支持し、この右側板16aと右フレーム14aとの間に形成された空間内に、この巻取り駆動部22を形成する駆動力伝達系やドラグ系等の各種機構が収容されている。
図5および図6に示すように、左フレーム14bからリール本体12にスプールセット20が装着されているときには、スプールセット20は左右のフレーム14a,14b間に配設される。右側板16aは、スプール軸の後述する第2軸部23bを回転駆動させる巻取り駆動部22を支持し、この右側板16aと右フレーム14aとの間に形成された空間内に、この巻取り駆動部22を形成する駆動力伝達系やドラグ系等の各種機構が収容されている。
図6に示すように、スプール軸は、左右のフレーム14a,14b間に配置される第1軸部23aと、右フレーム14aと右側板16aとの間に配設される筒状の第2軸部(筒部)23bとを同軸上に備えている。すなわち、第2軸部23bはハンドル30側(リール本体12の右側)に配設され、第1軸部23aはハンドル30とは反対側(反ハンドル側、リール本体12の左側)でスプール21に装着されスプール21と一体的に回転する。
第1軸部23aの左フレーム14b側の端部(以下、主に左側端部という)24aは略円柱状に形成され、左フレーム14bとは反対側の端部(以下、主に右側端部という)24bには、例えば軸方向に対して直交する方向に1対の凸部25aが形成されている。なお、第1軸部23aの右側端部24bの凸部25aよりも左フレーム14bに近接する側には、所定の範囲内で移動可能にボール軸受26が第1軸部23aに対して抜けないように配設されている。
一方、リール本体12の左フレーム14bに着脱可能に装着される後述する制動装置90にはボール軸受(軸受部)94が配設され、スプール21と一体的に回転する第1軸部23aの左側端部24aを回転自在に支持する。
すなわち、スプール軸の第1軸部23aは、第1軸部23aの右側端部24bに配設され、右フレーム14aに支持されるボール軸受26と制動装置90の軸受部94とにより回転可能に支持されている。
一方、リール本体12の左フレーム14bに着脱可能に装着される後述する制動装置90にはボール軸受(軸受部)94が配設され、スプール21と一体的に回転する第1軸部23aの左側端部24aを回転自在に支持する。
すなわち、スプール軸の第1軸部23aは、第1軸部23aの右側端部24bに配設され、右フレーム14aに支持されるボール軸受26と制動装置90の軸受部94とにより回転可能に支持されている。
第2軸部23bは筒状に形成され、リール本体12の右フレーム14aに設けられたボール軸受27a、右側板16aの後述する筒状部55に設けられたボール軸受27bにより回転自在に支持されている。
右フレーム14aには円筒部29が形成され、この円筒部29には第2軸部23bのうち、ハンドル30側とは反対側の端部(以下、主に左側端部という)28aの外周を支持するボール軸受27aが配設されている。なお、この円筒部29には、スプール21の中央壁部21cとの間に第1軸部23aの右側端部24bのボール軸受26が配設される内方フランジ部29aが形成されている。この内方フランジ部29aの左面には第1軸部23aのボール軸受26が略当接された状態に配置される。ボール軸受26は第1軸部23aに抜け止めされた状態で配置されているので、第1軸部23aの右側端部24bは所定の位置に位置決めされる。すなわち、円筒部29の内方フランジ部29aによって第1軸部23aが配設される領域(左右のフレーム14a,14b間の領域)と、第2軸部23bが配設される領域(右フレーム14aと右側板16aとの間の領域)とが区画されている。
右フレーム14aには円筒部29が形成され、この円筒部29には第2軸部23bのうち、ハンドル30側とは反対側の端部(以下、主に左側端部という)28aの外周を支持するボール軸受27aが配設されている。なお、この円筒部29には、スプール21の中央壁部21cとの間に第1軸部23aの右側端部24bのボール軸受26が配設される内方フランジ部29aが形成されている。この内方フランジ部29aの左面には第1軸部23aのボール軸受26が略当接された状態に配置される。ボール軸受26は第1軸部23aに抜け止めされた状態で配置されているので、第1軸部23aの右側端部24bは所定の位置に位置決めされる。すなわち、円筒部29の内方フランジ部29aによって第1軸部23aが配設される領域(左右のフレーム14a,14b間の領域)と、第2軸部23bが配設される領域(右フレーム14aと右側板16aとの間の領域)とが区画されている。
第2軸部23bの左側端部28aには、第1軸部23aの右側端部の凸部25aを回り止めした状態で受ける例えば十字状の凹部25bが形成されている。このため、スプール軸の第1軸部23aの凸部25aを第2軸部23bの凹部25bに配置した場合、第1軸部23aおよび第2軸部23bが一緒に回転する。なお、凸部25aと凹部25bの配置が逆であっても良い。
この第2軸部23bのボール軸受27a,27bで支持された左側端部28aおよび右側端部28bの間の部分の外周には、ハンドル30の回転を軸受32a,32bに支持されたハンドル軸34、ハンドル軸34に回り止め嵌合されたドラグ機構44を経由してドライブギヤ36を介して回転駆動されるピニオンギヤ38が例えば一体的に形成されている。なお、このピニオンギヤ38の左側には、環状溝38aが形成されている。
このピニオンギヤ38は、公知のクラッチ機構(伝達機構)48を介して、フレーム14a,14b間に配置したクラッチレバー49(図5参照)と連動している。クラッチレバー49を操作すると、環状溝38aに係合されたクラッチプレート48aがピニオンギヤ38を第2軸部23bの軸線方向にスライドさせる。すなわち、クラッチレバー49を上方位置から下方位置に押圧作動することにより、クラッチ機構48がOFFとなり第2軸部23b自体が軸方向に沿って図6中の右側に移動する。例えば、クラッチレバー49の操作により、スプール軸の第1軸部23bの右側端部24bの凸部25aに第2軸部23bの左側端部28aの凹部25bが嵌合した位置すなわち巻取状態(クラッチレバー49が上方位置)と、クラッチレバー49が下方位置にあるスプール軸の第1軸部23aの右側端部24bの凸部25aに対して第2軸部23bの左側端部28aの凹部25bを分離した状態(スプールフリー状態)とすることができる。なお、スプール軸の第1軸部23aの右側端部24bの凸部25aに対して第2軸部23bの左側端部28aの凹部25bを分離した状態でハンドル30を回転させると、クラッチプレート48aに設けられバネ48cを有する公知の復帰機構48bを介して、スプール軸の第1軸部23aの右側端部24bの凸部25aに第2軸部23bの左側端部28aの凹部25bが嵌合した巻取状態(クラッチレバー49が上方位置)に復帰し、スプール軸の第1軸部23aと一体化されているスプール21を、第2軸部23bとともに一体的に回転することができる。
このピニオンギヤ38は、公知のクラッチ機構(伝達機構)48を介して、フレーム14a,14b間に配置したクラッチレバー49(図5参照)と連動している。クラッチレバー49を操作すると、環状溝38aに係合されたクラッチプレート48aがピニオンギヤ38を第2軸部23bの軸線方向にスライドさせる。すなわち、クラッチレバー49を上方位置から下方位置に押圧作動することにより、クラッチ機構48がOFFとなり第2軸部23b自体が軸方向に沿って図6中の右側に移動する。例えば、クラッチレバー49の操作により、スプール軸の第1軸部23bの右側端部24bの凸部25aに第2軸部23bの左側端部28aの凹部25bが嵌合した位置すなわち巻取状態(クラッチレバー49が上方位置)と、クラッチレバー49が下方位置にあるスプール軸の第1軸部23aの右側端部24bの凸部25aに対して第2軸部23bの左側端部28aの凹部25bを分離した状態(スプールフリー状態)とすることができる。なお、スプール軸の第1軸部23aの右側端部24bの凸部25aに対して第2軸部23bの左側端部28aの凹部25bを分離した状態でハンドル30を回転させると、クラッチプレート48aに設けられバネ48cを有する公知の復帰機構48bを介して、スプール軸の第1軸部23aの右側端部24bの凸部25aに第2軸部23bの左側端部28aの凹部25bが嵌合した巻取状態(クラッチレバー49が上方位置)に復帰し、スプール軸の第1軸部23aと一体化されているスプール21を、第2軸部23bとともに一体的に回転することができる。
図5に示すように、ハンドル軸34には、公知のスタードラグ(ドラグ調整ノブ)42が配設され、ドライブギヤ36には公知のドラグ機構44が配設されている。特に、スタードラグ42はハンドル30を回転させると一緒に回転する。このため、ハンドル30の左側に隣接配置されている。なお、ドライブギヤ36やドラグ機構44の構造についての説明は省略する。
図6に示すように、スプール21は、軸方向の両側に形成された一対の鍔部21a間に位置する円筒状の胴部21bを有し、胴部21bの内周側に位置する中央壁部21cを介してスプール軸の第1軸部23aに一体的に装着され、一対の鍔部21aと釣糸巻回胴部21bの外周面とで形成される環状溝内に釣糸(図示しない)が巻回される。この環状溝の底部を形成する胴部21b上に釣糸(図示しない)を均等に巻回するため、図2に示すように、ハンドル30の釣糸巻取り回転に連動して、一対の左右のフレーム14a,14b間を往復動する公知のレベルワインド機構50が配置されている。このレベルワインド機構50は、右側板16a内の駆動部と連動する係合子を左右に移動することにより、ハンドル30の回転操作にともなって、釣糸をスプール21の胴部21b上に均等に巻き取ることができる。
図6に示すように、第1軸部23aのうち、左側端部24aに近接する部分の外周面には、第1軸部23aの軸方向に沿って所定の範囲だけ移動可能で、周方向には回転しない導電部(被制動部)51が配設されている。
導電部51は、スプール軸の第1軸部23aに対して軸方向に移動可能で回り止めされたボス部51aと、このボス部51aに例えば一体的に形成され半径方向外方に延びる支持部51bと、ボス部51aに接着や嵌合等により固定的に設けられた導電体51cとを有する。
ボス部51aおよび支持部51bは軽量な樹脂材で形成されていることが好ましい。導電体51cは例えばアルミニウムあるいは銅等の非磁性の導電性材料で形成されていることが好ましい。
導電部51は、スプール軸の第1軸部23aに対して軸方向に移動可能で回り止めされたボス部51aと、このボス部51aに例えば一体的に形成され半径方向外方に延びる支持部51bと、ボス部51aに接着や嵌合等により固定的に設けられた導電体51cとを有する。
ボス部51aおよび支持部51bは軽量な樹脂材で形成されていることが好ましい。導電体51cは例えばアルミニウムあるいは銅等の非磁性の導電性材料で形成されていることが好ましい。
そして、支持部51bはボス部51aの外周面から径方向外方に突出し、公知のように、スプール21に形成したテーパ面21dに摺接する傾斜面51eを外周に有する遠心カラー51dを第1軸部23aの径方向に移動可能に支持する。スプール21のテーパ面21dは、遠心カラー51dが第1軸部23aの径方向外側に向かって移動する際に、遠心カラー51dの外面に形成された傾斜面51eと面接触(係合)して、遠心カラー51dの移動を案内する。
第1軸部23aには第1軸部23aの径方向外方に向かって突出するピン53aが固定されている。ボス部51aにはそのピン53aを受け入れる第1軸部23aの軸方向に長い空間53bが形成され、ボス部51aはそのピン53aにより軸方向にのみ案内され、ボス部51aが周方向に移動するのが防止される。
第1軸部23aの左側端部24aと、導電部51のボス部51aとの間には、略円盤状の係止部材52が装着されている。ボス部51aの右側端部はスプール21の中央壁部21cの左側端部に接離可能に当接されている。そして、係止部材52とボス部51aとの間にはコイルバネ52aが配設されている。すなわち、係止部材52はコイルバネ52aの左側端部を支持し、ボス部51aはコイルバネ52aの右側端部を支持する。このため、導電部51は後述する磁石120a,120bから離間する方向に向かって付勢され、通常は導電部51の右側端部、つまり、ボス部51aの端部がスプール21の中央壁部21cの左側端部に当接している。なお、コイルバネ52aの右側端部は図6中に示すように、ボス部51aと第1軸部23aとの間に支持されていることが好ましい。
そして、導電部51は、スプール21が高速回転すると、遠心力の作用により遠心カラー51dが第1軸部23aの径方向外方に移動して、スプール21の内側に形成したテーパ面21dに摺接して支持部51bを介してコイルバネ52aの付勢力に抗して導電体51cを後述する磁石120a,120bの磁界内に移動し、スプール21に作用する磁気制動力が強くなる。また、スプール21の回転速度が小さくなる(低速になる)につれて遠心力が小さくなり、導電部51の導電体51cはコイルバネ52aの付勢力により磁石120a,120bの磁界から遠ざかり、スプール21に作用する磁気制動力は弱くなる。
第1軸部23aの左側端部24aと、導電部51のボス部51aとの間には、略円盤状の係止部材52が装着されている。ボス部51aの右側端部はスプール21の中央壁部21cの左側端部に接離可能に当接されている。そして、係止部材52とボス部51aとの間にはコイルバネ52aが配設されている。すなわち、係止部材52はコイルバネ52aの左側端部を支持し、ボス部51aはコイルバネ52aの右側端部を支持する。このため、導電部51は後述する磁石120a,120bから離間する方向に向かって付勢され、通常は導電部51の右側端部、つまり、ボス部51aの端部がスプール21の中央壁部21cの左側端部に当接している。なお、コイルバネ52aの右側端部は図6中に示すように、ボス部51aと第1軸部23aとの間に支持されていることが好ましい。
そして、導電部51は、スプール21が高速回転すると、遠心力の作用により遠心カラー51dが第1軸部23aの径方向外方に移動して、スプール21の内側に形成したテーパ面21dに摺接して支持部51bを介してコイルバネ52aの付勢力に抗して導電体51cを後述する磁石120a,120bの磁界内に移動し、スプール21に作用する磁気制動力が強くなる。また、スプール21の回転速度が小さくなる(低速になる)につれて遠心力が小さくなり、導電部51の導電体51cはコイルバネ52aの付勢力により磁石120a,120bの磁界から遠ざかり、スプール21に作用する磁気制動力は弱くなる。
なお、フレーム14a,14b間の前側には、レベルワインド機構50を覆い、釣糸が絡みつくのを防止する前カバー50aが固定されている。
図1、図2、図5、図6に示すように、右側板16aには、セットスクリュウ54が配設されている。セットスクリュウ54は例えばハンドル30の後側やや上方に配設されている。図6に示すように、セットスクリュウ54の中心軸はスプール軸の第1軸部23aおよび第2軸部23bと同じである。セットスクリュウ54は、右側板16aに設けられ、筒状の第2軸部23bの外周を支持するボール軸受27bが配設された筒状部55を有する。筒状部55の右側端部の外周には雄ネジ55aが形成されている。筒状部55の雄ネジ55aよりも左側にはスプリングオサエ55cを介してリーフスプリング55bが配設されている。
筒状部55には、キー溝55dが形成されている。キー溝55dは筒状の第2軸部23bの内側部分に連通している。キー溝55dにはT字状端部56aを有するロッド56が嵌め込まれる。このロッド56は例えば樹脂材で形成され、スプールセット20が左右のフレーム14a,14b間の所定の位置に装着されたときに、T字状端部56aは筒状部55の右側端部よりも僅かに右側に突出する。
筒状部55には、キー溝55dが形成されている。キー溝55dは筒状の第2軸部23bの内側部分に連通している。キー溝55dにはT字状端部56aを有するロッド56が嵌め込まれる。このロッド56は例えば樹脂材で形成され、スプールセット20が左右のフレーム14a,14b間の所定の位置に装着されたときに、T字状端部56aは筒状部55の右側端部よりも僅かに右側に突出する。
そして、筒状部55の雄ネジ55aには回転ツマミ(スプール21(スプールセット20)に回転制動力を与える第1の操作部)57を配設可能である。回転ツマミ57は例えば袋ナットのように一端が開口し、他端が閉塞している。回転ツマミ57のうち、閉塞された他端に近接する側の内周面には雌ネジ57aが形成され、開口された一端に近接する側の内周面には多数の凹凸部57bが形成されている。このため、回転ツマミ57を筒状部55に対して回転させると、雄ネジ55aと雌ネジ57aとが螺合するとともに、凹凸部57bがリーフスプリング55bに対して動くので、クリック音が発生する。また、リーフスプリング55bと凹凸部57bとの間の係合により、回転ツマミ57が筒状部55に対して回転が防止(抜け止め)されている。ここでは、キャスティング時の動作程度では回転ツマミ57が筒状部55に対して回転するのが防止されていることが好ましい。すなわち、回転ツマミ57は筒状部55に対して、回転ツマミ57を能動的に回転させるという人的な力を加えることによって回転する。
そして、回転ツマミ57を筒状部55に対して回転させて螺合させていくにつれて、回転ツマミ57の閉塞された他端はロッド56のT字状端部56aを左側に押圧する押圧部57cとなる。このため、ロッド56の左側端部とスプールセット20の第1軸部23aの右端部24bとの機械的な摩擦力が大きくなって、スプールセット20の制動力が調整される。すなわち、セットスクリュウ54は、筒状部55に対する回転ツマミ57の螺合状態を調整することによってスプール21(スプールセット20)の制動力を調整することができる。回転ツマミ57を筒状部55に螺合させる際に、回転量に対して左側への移動量は小さいことが好ましく、この場合、T字状端部56aおよびロッド56が左側に移動する移動量を小さくすることができる。このため、セットスクリュウ54によってスプール21に対する制動力を微調整することができる。
なお、回転ツマミ57は、スタードラグ42よりも左側に右側端部があり、ハンドル30を回転させたり、スタードラグ42を回転させても、回転ツマミ57に影響を与えない。
なお、回転ツマミ57は、スタードラグ42よりも左側に右側端部があり、ハンドル30を回転させたり、スタードラグ42を回転させても、回転ツマミ57に影響を与えない。
図4に示す左フレーム14bに対しては、図7(B)に示す制動装置90を着脱可能であり、かつ、図8(A)および図8(B)に示す左側板16bを着脱可能である。そして、左フレーム14bに左側板16bを取り付けた状態を図9に示す。
図4に示すように、左フレーム14bは、平面部62と、この平面部62の縁部から外側(反ハンドル側)に延出された下側フランジ部64とを有する。下側フランジ部64は左フレーム14bの下側から後側にかけて連続的に形成されている。平面部62は後側が略円形状で、前側に向かうにつれ次第に細くなっている。
図4に示すように、左フレーム14bは、平面部62と、この平面部62の縁部から外側(反ハンドル側)に延出された下側フランジ部64とを有する。下側フランジ部64は左フレーム14bの下側から後側にかけて連続的に形成されている。平面部62は後側が略円形状で、前側に向かうにつれ次第に細くなっている。
サムレスト19は、左フレーム14bの平面部62に対して例えばネジ65で例えば2箇所に固定されている。1つ目の固定箇所はサムレスト19のうち左フレーム14bに対してハンドル30と反対側に突出した左側縁部19aの下側である。2つ目の固定箇所は、サムレスト19の左側縁部19aの後側であって、下側フランジ部64の後側の端部の近傍である。なお、サムレスト19の後端部の外表面は面取りされ、下側フランジ部64の後側の端部との間の隙間が小さく、下側フランジ部64の後側の端部と、左フレーム14bの下側フランジ部64の後端部との間の境界部分は、指等に対する引っ掛かりなく滑らかに処理されている。
左フレーム14bの平面部62には、スプールセット20を右フレーム14aとの間に着脱する円形開口部66が形成されている。図7(A)および図7(B)に示すように、円形開口部66の縁部には、円形開口部66を覆うように制動装置90が着脱可能に配置されている。制動装置90は、左フレーム14bの平面部62の円形開口部66の縁部に設けられた複数(例えば3箇所)の保持部68(図4参照)によって左フレーム14bの平面部62に着脱可能に保持される。図4に示す平面部62には、さらにネジ穴68aが形成され、制動装置90の後述する螺合固定部182が着脱可能に螺合される。ここでは、制動装置90の後述する支持部材92の延出部108を適当な位置から上側に回動させることによって、左フレーム14bに対して制動装置90の支持部材92を所定の位置に配置することができるようになっている。したがって、制動装置90は左フレーム14bの平面部62に対して着脱可能であり、制動装置90を取り外した状態でスプールセット20を着脱可能である。
なお、制動装置90は、左フレーム14bの平面部62及び下側フランジ部64と、サムレスト19の左側縁部19aとによって形成された空間に配置される。
図4に示すように、左フレーム14bの平面部62には、左側板16bの後述する着脱ネジ78が螺合するネジ穴62aが形成されている。このネジ穴62aは左フレーム14bの下側フランジ部64の下側前方縁部64aに近接した位置に形成されている。また、左フレーム14bの平面部62には、左側板16bの後述するピン80(図8(B)参照)が嵌合する孔部62bが形成されている。この孔部62bは左フレーム14bの下側フランジ部64の下側後方縁部64bに近接した位置に形成されている。
図4中において、左フレーム14bの下側フランジ部64の下側前方縁部64aは左上がりの傾斜に形成され、下側後方縁部64bは右上がりの傾斜に形成されている。すなわち、下側前方縁部64aは、釣竿8が装着されるリール取付脚部18に対して前方側に向かうにつれて離れていくようになっている。また、下側後方縁部64bは、リール取付脚部18に対して後方側に向かうにつれて離れていくようになっている。
図8(A)および図8(B)に示す左側板16bは、左フレーム14bを覆うとともに、左フレーム14bから左方に突出した制動装置90を覆う空間を有するカバー部材として形成されている。左側板16bは、左手LHの掌を受ける外面部72と、上側縁部74と、下側縁部76とを一体的に有する。
外面部72は、左フレーム14bに対して左側板16bを装着した状態で外側となり左手LHの掌を受けるように膨出した表面部72aと、左フレーム14bに対向するように内側となり制動装置90を収容する凹状の裏面部(内壁部)72bとを有する。この実施形態における左側板16bの表面部72aは左手LHの掌の母指球周辺に当たる位置が滑らかな膨らみを持った状態に形成されている。左側板16bの裏面部72bは、左フレーム14bおよび左フレーム14bに装着された制動装置90との間に空間を形成する。なお、上側縁部74および下側縁部76は外面部72の表面部72aおよび裏面部72bに滑らかに連続して形成されている。
なお、外面部72には、制動装置90の後述する制動力調整部96bの回動操作部(操作部)184を操作可能に配置する貫通した操作開口部(凹部)73が形成されている。この構造については後述する。
外面部72は、左フレーム14bに対して左側板16bを装着した状態で外側となり左手LHの掌を受けるように膨出した表面部72aと、左フレーム14bに対向するように内側となり制動装置90を収容する凹状の裏面部(内壁部)72bとを有する。この実施形態における左側板16bの表面部72aは左手LHの掌の母指球周辺に当たる位置が滑らかな膨らみを持った状態に形成されている。左側板16bの裏面部72bは、左フレーム14bおよび左フレーム14bに装着された制動装置90との間に空間を形成する。なお、上側縁部74および下側縁部76は外面部72の表面部72aおよび裏面部72bに滑らかに連続して形成されている。
なお、外面部72には、制動装置90の後述する制動力調整部96bの回動操作部(操作部)184を操作可能に配置する貫通した操作開口部(凹部)73が形成されている。この構造については後述する。
上側縁部74は、この実施形態ではサムレスト19の左側縁部19aに嵌合する嵌合部として形成され、例えばその後方側で外方に向かって突出する突起部(爪部)74aを有する。そして、上側縁部74はその突起部74aによってサムレスト19の左側縁部19aの下側の所定の位置に嵌合される。左側板16bの上側縁部74とサムレスト19の左側縁部19aとが嵌合された場合、サムレスト19の左側縁部19aと左側板16bの外面部72との間の隙間は小さく、サムレスト19の左側縁部19aと左側板16bの外面部72との間の境界部分は、指等に対する引っ掛かりなく滑らかに処理されている。
下側縁部76のうちスプール軸よりも前側部76aには、図8(B)に示すように、着脱ネジ78が装着されている。具体的には、着脱ネジ78の頭部78aを回転可能に押さえつつ、プレート86を留めネジ88で固定することにより、着脱ネジ78の頭部78aが左側板16bから脱落を防止した状態で配設されている。着脱ネジ78は、前側部76aの凹部76cを通して頭部(固定操作部)78aの一部が回転操作可能となっている。なお、頭部78aの一部は、前側部76aの外表面に対して突出していても、前側部76aの外表面に対して引き込まれた状態にあっても、操作可能であれば良い。そして、着脱ネジ78のネジ部78bは外面部72の表面部72aに対して離れる側に突出し、左フレーム14bのネジ穴62aに螺合可能である。着脱ネジ78のネジ部78bおよび左フレーム14bのネジ穴62aは左ネジとして形成されている。これは、釣竿8やリール10の操作の際に頭部78aに指(例えば人差し指F2)が当たっても着脱ネジ78が締まる方向に力を加えるようにするためである。
なお、下側縁部76には、制動装置90の後述する操作突起(スプール21(スプールセット20)に回転制動力を与える第2の操作部)150が操作可能に配設される凹部(操作開口部)76dが形成されている。
なお、下側縁部76には、制動装置90の後述する操作突起(スプール21(スプールセット20)に回転制動力を与える第2の操作部)150が操作可能に配設される凹部(操作開口部)76dが形成されている。
外面部72の裏面部72b側であって、下側縁部76の後側部76bには、図8(B)に示すように、左フレーム14bの平面部62の孔部62bに嵌合されるピン80が外面部72の表面部72aに対して離れる側に突出形成されている。このため、サムレスト19の左側縁部19aに嵌合する上側縁部74の突起部74aとともに左フレーム14bに対して左側板16bを位置決めすることができる。
この実施形態に係る左側板16bを左フレーム14bに着脱する作用について説明する。ここでは、左フレーム14bに対して左側板16bを取り付ける作用について説明する。なお、左フレーム14bに対して左側板16bを取り外す作用は逆に行えば良いので説明を省略する。
サムレスト19の左側縁部19aに左側板16bの上側縁部74の突起部74aを引っ掛ける。このとき、左フレーム14bのネジ穴62aに対して左側板16bに装着された着脱ネジ78のネジ部78bが当接され、かつ、左フレーム14bの孔部62bに対して左側板16bのピン80が対峙している。この状態で着脱ネジ78の頭部78aを魚釣用リール10の後方に回転させると、左側板16bに装着された着脱ネジ78のネジ部78bが左フレーム14bのネジ穴62aに螺合しつつ、左側板16bのピン80が左フレーム14bの孔部62bに対して嵌合量を増していく。すなわち、下側フランジ部64と下側縁部76との間の隙間が小さくなって左フレーム14bに対して左側板16bが装着される。
このように、左側板16bが左フレーム14bに着脱される際には、左側板16bの上側をサムレスト19の左側縁部19aに引っ掛けて、ヒンジ状に動かして蓋をするようになっているので、制動装置90に触れることなく左側板16bの開閉を行うことができる。
サムレスト19の左側縁部19aに左側板16bの上側縁部74の突起部74aを引っ掛ける。このとき、左フレーム14bのネジ穴62aに対して左側板16bに装着された着脱ネジ78のネジ部78bが当接され、かつ、左フレーム14bの孔部62bに対して左側板16bのピン80が対峙している。この状態で着脱ネジ78の頭部78aを魚釣用リール10の後方に回転させると、左側板16bに装着された着脱ネジ78のネジ部78bが左フレーム14bのネジ穴62aに螺合しつつ、左側板16bのピン80が左フレーム14bの孔部62bに対して嵌合量を増していく。すなわち、下側フランジ部64と下側縁部76との間の隙間が小さくなって左フレーム14bに対して左側板16bが装着される。
このように、左側板16bが左フレーム14bに着脱される際には、左側板16bの上側をサムレスト19の左側縁部19aに引っ掛けて、ヒンジ状に動かして蓋をするようになっているので、制動装置90に触れることなく左側板16bの開閉を行うことができる。
図7(B)に示すように、制動装置90は、左フレーム14bに着脱する際の土台となる支持部材92と、スプール軸の第1軸部23aを受ける軸受部94(図6参照)と、スプールセット20の制動部96aおよび制動力調整部96bを有する制動機構96とが一体的に形成されている。すなわち、制動装置90はユニット化されている。そして、本実施形態では、支持部材92には、制動部96aと制動力調整部96bとを有する制動機構96が配設され、制動機構96の制動部96aには、軸受部94が支持されている。
なお、制動力調整部96bは、軸受部94および制動部96aと同じ軸上に設けられた第1調整部(回動操作部)114と、軸受部94および制動部96aとは別の軸上に設けられた第2調整部172とを有する。
なお、制動力調整部96bは、軸受部94および制動部96aと同じ軸上に設けられた第1調整部(回動操作部)114と、軸受部94および制動部96aとは別の軸上に設けられた第2調整部172とを有する。
図6および図7(B)に示すように、支持部材92は、左フレーム14bの円形開口部66よりも僅かに小さく形成された円盤状の支持部材本体102と、支持部材本体102の外側縁部から外側に延出され、左フレーム14bの円形開口部66の縁部に引っ掛けられる複数(例えば3箇所)の係合部104と、係合部104の内側であって制動機構96の制動部96aが配設される中央開口部106(図6参照)と、支持部材本体102の外側から延出され制動力調整部96bの第2調整部172が配設される延出部108とを一体的に有する。制動機構96は、支持部材本体102のうち、スプールセット20の導電部51が配設された鍔部21aに対向する面とは反対側の面側に配設されている。
図7(B)に示す円盤状の支持部材本体102は、左フレーム14bの円形開口部66に挿入可能である。そして、支持部材本体102の縁部の係合部104が左フレーム14bの円形開口部66の縁部に引っ掛けられる。この状態で支持部材92の延出部108を上側に向けて回動させると、図7(A)に示すように、左フレーム14bの円形開口部66の縁部の保持部68に対して、支持部材本体102の係合部104が着脱可能に係合される。そして、第2調整部172に設けられた後述する螺合固定部182を左フレーム14bの平面部62のネジ穴68aに螺合することによって、制動装置90を左フレーム14bの所定の位置に位置決め装着することができる。なお、図7(A)および図7(B)に示す螺合固定部182の頭部は工具を用いる必要なく指(例えば親指F1)や硬貨等により簡単に螺合/螺合解除できるようになっている。
なお、左フレーム14bに対して制動装置90を装着した状態では、図5、図6、図15に示すように、左フレーム14bと左側板16bの裏面部72bとの間、制動装置90と左側板16bの裏面部72bとの間はそれぞれ離間され、空間が形成されている。すなわち、制動装置90と左側板16bの裏面部72bとは対向した状態に配置される。このため、制動装置90の各部(制動機構96aおよび制動力調整部96b)が左側板16bの表面部72aに突出することが防止され、良好な保持性を有することとなる。そして、魚釣用リール10が落下等して左側板16bに外力が加えられたとしても、左フレーム14bと左側板16bの裏面部72bとの間、制動装置90と左側板16bの裏面部72bとの間にはそれぞれ空間が形成されているので、外力を緩衝し、制動装置90や左フレーム14bに対して直接的に衝撃を与えることを防止することができる。
図6および図7(B)に示す制動機構96の制動部96aは、スプールセット20のスプール21に一体的に設けられた導電部(被制動部)51との間に制動力を付与する。この結果、制動部96aはスプールセット20に制動力を付与することとなる。
制動部96aは、セットプレート112と、内側磁石ホルダ116と、外側磁石ホルダ118とを有する。そして、セットプレート112の外周には、セットプレート112に対して回動可能な第1調整部(回動操作部)114(図10(A)から図10(D)参照)が配設されている。
セットプレート112は、支持部材本体102に一体成形されている。図6に示すように、セットプレート112は、ボール軸受(軸受部)94を収容する支持部材92の中央開口部106と同心状に、スプール軸側から小径部124aと大径部124bとを順に形成した支持台部124を有する。
支持台部124の小径部124aの内周部には、スプール軸の第1軸部23aの左側端部24aを受けるボール軸受(軸受部)94が配置されている。このボール軸受94の内側に対してスプール軸の第1軸部23aの左側端部24aが挿脱可能である。
制動部96aは、セットプレート112と、内側磁石ホルダ116と、外側磁石ホルダ118とを有する。そして、セットプレート112の外周には、セットプレート112に対して回動可能な第1調整部(回動操作部)114(図10(A)から図10(D)参照)が配設されている。
セットプレート112は、支持部材本体102に一体成形されている。図6に示すように、セットプレート112は、ボール軸受(軸受部)94を収容する支持部材92の中央開口部106と同心状に、スプール軸側から小径部124aと大径部124bとを順に形成した支持台部124を有する。
支持台部124の小径部124aの内周部には、スプール軸の第1軸部23aの左側端部24aを受けるボール軸受(軸受部)94が配置されている。このボール軸受94の内側に対してスプール軸の第1軸部23aの左側端部24aが挿脱可能である。
支持台部124の小径部124aの外周部には、内側磁石ホルダ116を収容する環状溝126を形成してある。内側磁石ホルダ116は環状溝126に対して摺動可能である。この内側磁石ホルダ116の外周には、内側リング磁石120aを固定してある。内側リング磁石120aは、導電部51の導電体51cと略等しい軸方向寸法を有することが好ましい。
支持台部124の大径部124bの内周部には、外側磁石ホルダ118を収容する環状溝128を形成してある。外側磁石ホルダ118は環状溝128に対して摺動可能である。この外側磁石ホルダ118の内周には、内側リング磁石120aに対向した状態で外側リング磁石120bを固定してある。この外側リング磁石120bは導電部51の導電体51cと略等しい軸方向寸法を有することが好ましい。
すなわち、支持部材本体102とセットプレート112との間には、内側磁石ホルダ116および外側磁石ホルダ118が配設されている。そして、内側磁石ホルダ116は外側磁石ホルダ118に対して回動可能である。また、内側磁石ホルダ116は外側磁石ホルダ118とともにスプール軸の軸方向への移動は可能であるが、単独での移動は規制されている。すなわち、内側磁石ホルダ116および外側磁石ホルダ118はスプール軸の軸方向へは一緒に移動する。
内側リング磁石120aと外側リング磁石120bとの間には、導電部51の導電体51cが挿脱可能な環状間隙122が形成されている。制動力調整部96bの後述する回動操作部184により外側磁石ホルダ118の位置を保持したまま、内側磁石ホルダ116を支持台部124の小径部124aに対して摺動させる(回動させる)ことにより、内側磁石ホルダ116の内側リング磁石120aと外側磁石ホルダ118の外側リング磁石120bとの間の磁界を無段階で変化させ、すなわち、微調整することができる。
支持台部124の大径部124bの内周部には、外側磁石ホルダ118を収容する環状溝128を形成してある。外側磁石ホルダ118は環状溝128に対して摺動可能である。この外側磁石ホルダ118の内周には、内側リング磁石120aに対向した状態で外側リング磁石120bを固定してある。この外側リング磁石120bは導電部51の導電体51cと略等しい軸方向寸法を有することが好ましい。
すなわち、支持部材本体102とセットプレート112との間には、内側磁石ホルダ116および外側磁石ホルダ118が配設されている。そして、内側磁石ホルダ116は外側磁石ホルダ118に対して回動可能である。また、内側磁石ホルダ116は外側磁石ホルダ118とともにスプール軸の軸方向への移動は可能であるが、単独での移動は規制されている。すなわち、内側磁石ホルダ116および外側磁石ホルダ118はスプール軸の軸方向へは一緒に移動する。
内側リング磁石120aと外側リング磁石120bとの間には、導電部51の導電体51cが挿脱可能な環状間隙122が形成されている。制動力調整部96bの後述する回動操作部184により外側磁石ホルダ118の位置を保持したまま、内側磁石ホルダ116を支持台部124の小径部124aに対して摺動させる(回動させる)ことにより、内側磁石ホルダ116の内側リング磁石120aと外側磁石ホルダ118の外側リング磁石120bとの間の磁界を無段階で変化させ、すなわち、微調整することができる。
なお、図10(A)から図10(D)には第1調整部114を示す。図11は制動装置90の制動部96aから第1調整部114を取り外した状態を示す。図12には、図11中のXII−XII線に沿った方向から観察した状態を示す概略図を示す。
第1調整部114は、図10(A)から図10(D)に示すように、略環状に形成された環状部132と、環状部132の縁部から例えば環状部132の中心軸に略平行に延出された周面部134と、周面部134から環状部132の径方向外方に向かって突出したフランジ部136a,136bとを有する。周面部134は、制動力調整部96bの後述する延出部174を延出するために筒状の一部を切り欠いた状態に形成されている。フランジ部136a,136bは、周面部134のうち環状部132に対する遠位の位置から環状部132の中心軸に対して離れる方向に形成されている。
一方、支持部材本体102には第1調整部114のフランジ部136a,136bを回動可能に保持する1対の保持部140a,140b(図7、図13、図14参照)が形成され、第1調整部114を所定の範囲内で回動可能としている。なお、第1調整部114の中心軸はスプール軸の中心軸と略一致する。
一方、支持部材本体102には第1調整部114のフランジ部136a,136bを回動可能に保持する1対の保持部140a,140b(図7、図13、図14参照)が形成され、第1調整部114を所定の範囲内で回動可能としている。なお、第1調整部114の中心軸はスプール軸の中心軸と略一致する。
図10(A)から図10(D)に示すように、周面部134には、環状部132の中心軸に向かって突出する内側突状部138a,138bが形成されている。セットプレート112の大径部124bの環状溝128に摺動可能に配設された外側磁石ホルダ118には、図12に示すように、内側突状部138a,138bが係合される係合溝142が形成されている。この係合溝142は、スプール軸と平行に形成された軸方向溝144と、軸方向溝144に連続し例えば略螺旋状に形成された螺旋状溝146とを有する。このうち、軸方向溝144は内側突状部138a,138bを外側磁石ホルダ118に着脱する際に用いられる。
そして、第1調整部114の内側突状部138a,138bが外側磁石ホルダ118の係合溝142に係合された状態で、第1調整部114を回動させると、第1調整部114の内側突状部138a,138bは外側磁石ホルダ118の係合溝142の螺旋状溝146をスプール軸の軸方向に押圧する。すなわち、外側磁石ホルダ118がスプール軸の軸方向に沿って移動する。図6および図14に示すように、外側磁石ホルダ118と内側磁石ホルダ116とは互いにスプール軸の軸方向に一体に動く構成となっているため、外側磁石ホルダ118とともに内側磁石ホルダ116もスプール軸の軸方向に沿って移動する。
そして、第1調整部114の内側突状部138a,138bが外側磁石ホルダ118の係合溝142に係合された状態で、第1調整部114を回動させると、第1調整部114の内側突状部138a,138bは外側磁石ホルダ118の係合溝142の螺旋状溝146をスプール軸の軸方向に押圧する。すなわち、外側磁石ホルダ118がスプール軸の軸方向に沿って移動する。図6および図14に示すように、外側磁石ホルダ118と内側磁石ホルダ116とは互いにスプール軸の軸方向に一体に動く構成となっているため、外側磁石ホルダ118とともに内側磁石ホルダ116もスプール軸の軸方向に沿って移動する。
図10(A)から図10(C)に示すように、第1調整部114は、環状部132から延出された突出部150aを介して操作突起150を有する。図7(A)および図9に示すように、この操作突起150は、左フレーム14bに左側板16bが装着された状態で、リール10の左側板16bの凹部(開口部)76dを通して下側縁部76から突出するように形成されている。なお、操作突起150は、左側板16bの下側縁部76から突出する突出量は小さく、図1から図3(特に図2)に示す釣竿8および魚釣用リール10を握持保持したときに操作突起150に左手LHが当たらない位置にあるように設定されている。
そして、図13(A)から図13(C)に示すように、セットプレート112に装着された第1調整部114の操作突起150を操作し、第1調整部114をセットプレート112に対して回動させると、図14(A)から図14(C)に示すように、導電部51の導電体51cが内側磁石120aと外側磁石120bとの間の環状間隙122に入る量が変更される。すなわち、スプールセット20に対する制動力を大きく変更することができる。
なお、図13(A)に示す状態は図14(A)に、図13(B)に示す状態は図14(B)に、図13(C)に示す状態は図14(C)にそれぞれ対応する。
なお、図13(A)に示す状態は図14(A)に、図13(B)に示す状態は図14(B)に、図13(C)に示す状態は図14(C)にそれぞれ対応する。
この実施形態では、図12に示すように、外側磁石ホルダ118の係合溝142の螺旋状溝146は3つの段部146a,146b,146cを連続して有する。第1段部146aと第2段部146bとの間、第2段部146bと第3段部146cとの間には共に段差(滑らかに連続していない部分)があり、第1調整部114の内側突状部138a,138bが第1段部146aと第2段部146bとの間や第2段部146bと第3段部146cとの間を移動する際にクリック感が得られる。すなわち、操作突起150も上述した回転ツマミ57と同様に、操作突起150を能動的に回転させるという人的な力を加えることによって回動する。
第1段部146aは軸方向溝144に近接する位置にあり、第1段部146aに内側突状部138a,138bが係合されているとき(図13(A)参照)には、図14(A)に示すように、内側磁石120aおよび外側磁石120bに対する導電部51の支持部51bの位置(距離L1)は最も遠い。このため、導電部51の導電体51cが磁石120a,120bの間に配設されている量は小さい。
第2段部146bは、第1段部146aと螺旋状溝146の最も奥側の第3段部146cとの間にあり、第2段部146bに内側突状部138a,138bが係合されているとき(図13(B)参照)には、図14(B)に示すように、第1段部146aに内側突状部138a,138bが係合されている状態よりも内側磁石120aおよび外側磁石120bに対する導電部51の支持部51bの位置は近い(距離L2<L1)。このため、導電部51の導電体51cが磁石120a,120bの間に配設されている量は、第1段部146aに内側突状部138a,138bが係合されている状態よりも大きい。
第3段部146cは螺旋状溝146の最も奥側にあり、第3段部146cに内側突状部138a,138bが係合されているとき(図13(C)参照)には、図14(C)に示すように、第2段部146bに内側突状部138a,138bが係合されている状態よりも内側磁石120aおよび外側磁石120bに対する導電部51の支持部51bの位置は近い(距離L3<L2<L1)。このため、導電部51の導電体51cが磁石120a,120bの間に配設されている量は、第2段部146bに内側突状部138a,138bが係合されている状態よりも大きい。
第1段部146aは軸方向溝144に近接する位置にあり、第1段部146aに内側突状部138a,138bが係合されているとき(図13(A)参照)には、図14(A)に示すように、内側磁石120aおよび外側磁石120bに対する導電部51の支持部51bの位置(距離L1)は最も遠い。このため、導電部51の導電体51cが磁石120a,120bの間に配設されている量は小さい。
第2段部146bは、第1段部146aと螺旋状溝146の最も奥側の第3段部146cとの間にあり、第2段部146bに内側突状部138a,138bが係合されているとき(図13(B)参照)には、図14(B)に示すように、第1段部146aに内側突状部138a,138bが係合されている状態よりも内側磁石120aおよび外側磁石120bに対する導電部51の支持部51bの位置は近い(距離L2<L1)。このため、導電部51の導電体51cが磁石120a,120bの間に配設されている量は、第1段部146aに内側突状部138a,138bが係合されている状態よりも大きい。
第3段部146cは螺旋状溝146の最も奥側にあり、第3段部146cに内側突状部138a,138bが係合されているとき(図13(C)参照)には、図14(C)に示すように、第2段部146bに内側突状部138a,138bが係合されている状態よりも内側磁石120aおよび外側磁石120bに対する導電部51の支持部51bの位置は近い(距離L3<L2<L1)。このため、導電部51の導電体51cが磁石120a,120bの間に配設されている量は、第2段部146bに内側突状部138a,138bが係合されている状態よりも大きい。
すなわち、操作突起150を図13(A)に示す位置から図13(C)に示す位置に向かって回動させると、図14(A)から図14(C)に示すように、導電体51cが環状間隙122に入る量が次第に大きくなる。このため、図13(C)および図14(C)に示す位置では、磁石120a,120bにより大きな磁力を受ける。一方、図13(A)および図14(A)に示すように、導電体51cが環状間隙122に入る量が小さくなると、磁石120a,120bにより受ける磁力が小さくなる。このように、第1調整部114を操作することによって、スプールセット20の基準制動力を設定することができる。その基準制動力(抑制力)は第1段部146aに内側突状部138a,138bがある状態から、第2段部146b、第3段部146cと奥側に移動するにつれて大きくなる。
そして、ハンドル30を回転させてスプールセット20を回転させると、スプールセット20のスプール21に装着された導電部51には内側リング磁石120aおよび外側リング磁石120bにより形成された環状間隙122における磁界の影響で渦電流が発生する。そして、導電部51の導電体51cが磁石120a,120bの間に配設されている量(内側突状部138a,138bが段部146a,146b,146cに係合されている位置)に応じてスプールセット20の回転抑制力を規定する。したがって、制動装置90の第1調整部114の操作突起150を操作すると、制動効果を大きく変化させて基準制動力を設定できる。
図6、図7および図15に示すように、制動力調整部96bは、第1調整部114とは別に、第2調整部172と、制動部96aの内側磁石ホルダ116から延出された延出部174と、この延出部174の遠位端に固定された連動歯車176とを有する。延出部174と連動歯車176は一体でも良いが、別体とすると組み立て性が良いので別体であることが好ましい。
第2調整部172は、左フレーム14bの平面部62のネジ穴68aに対して螺合固定可能な螺合固定部182と、螺合固定部182の回りを回動可能な回動操作部(スプール21(スプールセット20)に回転制動力を与える第3の操作部)184とを備えている。回動操作部184は左側板16bの操作開口部73によって外側から操作可能となっており、支持部材92の延出部108に対して脱落を防止した状態で回動可能に支持されている。なお、図示しないリーフスプリングにより、回動操作部184を回動させる際にクリック音を発生させるとともに、回動操作部184は、回動操作部184を能動的に回動させるという人的な力を加えることによって回動するようになっている。すなわち、回動操作部184の調整位置をズレ難くすることができる。
第2調整部172は、左フレーム14bの平面部62のネジ穴68aに対して螺合固定可能な螺合固定部182と、螺合固定部182の回りを回動可能な回動操作部(スプール21(スプールセット20)に回転制動力を与える第3の操作部)184とを備えている。回動操作部184は左側板16bの操作開口部73によって外側から操作可能となっており、支持部材92の延出部108に対して脱落を防止した状態で回動可能に支持されている。なお、図示しないリーフスプリングにより、回動操作部184を回動させる際にクリック音を発生させるとともに、回動操作部184は、回動操作部184を能動的に回動させるという人的な力を加えることによって回動するようになっている。すなわち、回動操作部184の調整位置をズレ難くすることができる。
図7(A)、図7(B)および図15に示すように、回動操作部184は外周部184cの縁部184dに少なくとも凹凸による滑り止めKが形成された例えば円形ダイヤル形状を有する。このような円形ダイヤル形状を有すると、図15に示す親指F1の腹部が外周部184cと側面184eの2面に跨る縁部184dへの押圧となって接触面積を大きく取れ、かつ、親指F1への圧力を広範囲に分散できる。このため、左手LHの親指F1が痛くなり難く、回動操作部184の操作もし易い。また、親指F1を回動操作部184に押し当てた際に凹凸部に指の腹が喰い込むので、操作の際の滑りを防止できる。
なお、凹凸による滑り止めKは回動操作部184の外周部184cの全体や側面184eの全体に形成しても良い。また、回動操作部184の径方向内方の側面184eに目盛り184fや、回動操作部184に対向する保護部材73aに指標部73b等が形成されている。
なお、凹凸による滑り止めKは回動操作部184の外周部184cの全体や側面184eの全体に形成しても良い。また、回動操作部184の径方向内方の側面184eに目盛り184fや、回動操作部184に対向する保護部材73aに指標部73b等が形成されている。
図7(A)、図7(B)および図15に示すように、回動操作部184の縁部184dの近傍の側面184eには、例えば環状に溝184aが形成されている。このため、指に水分が付着している場合に、その水分を溝184aに逃がすことができ、回動操作部184を滑り難くすることができる。特に、左側板16bにより形成される操作開口部73内に親指F1を押し付けるので、この回動操作部184への親指F1への押し付け力は小さくなり、これらの滑り防止は効果的である。
そして、制動力調整部96bの回動操作部184の外周には回動操作部側歯車184bが形成され、これが連動歯車176に噛み合わせられている。このため、回動操作部184を左フレーム14bに対して例えば図9中のP方向に回動させると、回動操作部側歯車184bを介して連動歯車176をQ方向に回動させる。そして、連動歯車176に連結された延出部174を介して内側磁石ホルダ116が外側磁石ホルダ118に対してR方向に回動する。このため、内側リング磁石120aに対する外側リング磁石120bの相対位置が変化する。これにより、導電部51の導電体51cを配置した内側リング磁石120aと外側リング磁石120bとの間に形成される環状間隙122の磁界の強さを微調整することができる。
そして、制動力調整部96bの回動操作部184の外周には回動操作部側歯車184bが形成され、これが連動歯車176に噛み合わせられている。このため、回動操作部184を左フレーム14bに対して例えば図9中のP方向に回動させると、回動操作部側歯車184bを介して連動歯車176をQ方向に回動させる。そして、連動歯車176に連結された延出部174を介して内側磁石ホルダ116が外側磁石ホルダ118に対してR方向に回動する。このため、内側リング磁石120aに対する外側リング磁石120bの相対位置が変化する。これにより、導電部51の導電体51cを配置した内側リング磁石120aと外側リング磁石120bとの間に形成される環状間隙122の磁界の強さを微調整することができる。
したがって、制動部96aに設けられた第1調整部114を操作することによって基準制動力(制動効果)を設定し、第2調整部172の回動操作部184を操作することによって設定した基準制動力を微調整することができる。このように、これら第1調整部114および第2調整部172の操作を組み合わせることによって、スプールセット20に対して広範囲の中から選択される所望の制動力を付与することができる。すなわち、第1調整部114が操作された場合と、第2調整部172が操作された場合とでは、制動力は異なる調整特性を示す。
左フレーム14bに制動装置90を装着(図7(A)参照)し、さらに左側板16bを装着(図1から図3、図9参照)した状態のとき、左側板16bの操作開口部73には、図15に示すように、左手LHの親指F1が押し当てられる(図1参照)。図8(A)および図8(B)に示すように、左側板16bの操作開口部73は、左側板16bの上方かつ前方側で、上下方向よりも前後方向に長く形成されている。ここでは、操作開口部73は外観が略平行四辺形に形成されている。左フレーム14bに配設された第2調整部172の回動操作部184は操作開口部73を通してその外周部および側部の一部(ここでは図1から図3、図9に示すように回動操作部184の上側)が視認できる状態にある。そして、回動操作部184は、図15中に破線で示す左側板16bの外表面の延長面Sから外方に突出させることなく、この操作開口部73の内側に配置した状態で外部に露出させている。
図15中に破線で示す左側板16bの外表面の延長面Sから回動操作部184までの最短距離は、例えば0mmから5mm程度で、0.5mmから3.0mm程度であればなお好ましい。すなわち、回動操作部184は左側板16bの表面部72aに対して突出しないように露出されている。
図15中に破線で示す左側板16bの外表面の延長面Sから回動操作部184までの最短距離は、例えば0mmから5mm程度で、0.5mmから3.0mm程度であればなお好ましい。すなわち、回動操作部184は左側板16bの表面部72aに対して突出しないように露出されている。
なお、延長面Sの形状は、左側板16bの操作開口部73の周囲の形状によって変わる。操作開口部73の周囲がこの実施形態のように曲面の場合、延長面Sも曲面であり、操作開口部73の周囲が平面の場合、延長面Sも平面である。すなわち、図13中、操作開口部73の周囲が曲面であるから、延長面Sを示す破線は曲線である。
そして、左側板16bの外表面の延長面Sから回動操作部184が外方に突出しないことの判断は、リール取付脚部18を水平に配置したときに、操作開口部73の水平方向および上下方向の短寸法方向で判断するものとする。この実施形態では図2および図9に示す操作開口部73の上下方向が前後方向に比べて短寸法方向であるため、延長面S上に図示しない基準線が操作開口部73の上下方向に採られ、その基準線に回動操作部184が触れているか否かで突出しているか否かが判断される。なお、基準線は、操作開口部73の周囲が曲面であるからこの実施形態では曲線である。また、この曲面は操作開口部73の周囲の曲率面が延長した形で定義付けられる。
そして、左側板16bの外表面の延長面Sから回動操作部184が外方に突出しないことの判断は、リール取付脚部18を水平に配置したときに、操作開口部73の水平方向および上下方向の短寸法方向で判断するものとする。この実施形態では図2および図9に示す操作開口部73の上下方向が前後方向に比べて短寸法方向であるため、延長面S上に図示しない基準線が操作開口部73の上下方向に採られ、その基準線に回動操作部184が触れているか否かで突出しているか否かが判断される。なお、基準線は、操作開口部73の周囲が曲面であるからこの実施形態では曲線である。また、この曲面は操作開口部73の周囲の曲率面が延長した形で定義付けられる。
図15に示すように、左側板16bの操作開口部73の縁部には、左手LHの親指F1を保護したり、左側板16bの操作開口部73から左フレーム14bとの間にゴミが浸入するのを防止するため、例えば環状の保護部材73aが固定されている。この保護部材73aは硬度が低く、摩擦係数が小さい材料としてPTFE、ナイロン、ABS樹脂、アセタール樹脂(POM)などの樹脂材が用いられることが好ましい。
操作開口部73の下側の縁部に配設された保護部材73aは、親指F1を置く部分として操作開口部73の下側縁部から外部に突出した状態に固定されている。操作開口部73の上側の縁部に配設された保護部材73aは、ゴミの侵入を防止するように左側板16bの内周面から回動操作部184に向かって延出されている。
図15に示すように保護部材73aの下側に親指F1を押し当てると、親指F1は下側に向けた力を掛けることとなる。このとき、親指F1が保護部材73aに強く擦れるので、親指F1に負担を掛けるのを防止するため、R形状に丸められている。この保護部材73aは、親指F1が強く擦れるため、未塗装、未メッキ仕上げとすることが好ましい。
操作開口部73の下側の縁部に配設された保護部材73aは、親指F1を置く部分として操作開口部73の下側縁部から外部に突出した状態に固定されている。操作開口部73の上側の縁部に配設された保護部材73aは、ゴミの侵入を防止するように左側板16bの内周面から回動操作部184に向かって延出されている。
図15に示すように保護部材73aの下側に親指F1を押し当てると、親指F1は下側に向けた力を掛けることとなる。このとき、親指F1が保護部材73aに強く擦れるので、親指F1に負担を掛けるのを防止するため、R形状に丸められている。この保護部材73aは、親指F1が強く擦れるため、未塗装、未メッキ仕上げとすることが好ましい。
そして、釣り人はリール10を左手LHで保持した状態で左側板16bの操作開口部73を通して回動操作部184の上側部分に親指F1を押し当てることができる。このため、上側部分に押し当てた親指F1を操作開口部73の保護部材73aに沿って前後方向に移動させると回動操作部184を回動操作可能である。
このリール10をリール取付脚部18を介して釣竿8に取り付けた釣り具を用いて魚釣りを実際に行う場合の一連の動作について簡単に説明する。
釣糸を水中に垂らした状態において、釣竿8および魚釣用リール10を保持する際には、図2および図3に示すように左手LHで保持する。すなわち、左手LHの親指F1をサムレスト19に載置し、人差し指F2から小指F5を釣竿8の下側にあてがう。このとき、左手LHには操作突起150が当たらず、回動操作部184も当たらない。すなわち、操作突起150および回動操作部184は釣竿8と魚釣用リール10とを持つ左手LHの接触位置を除く位置にある。具体的には、操作突起150および回動操作部184は、左右のフレーム14a,14b間、および、ハンドル30が設けられた右側板16aに対して反対側の左側板16bの外面部72とは異なる位置にある。このため、通常の使用時における操作突起150や回動操作部184の誤操作を防止することができる。また、左手LHには回転ツマミ57は当たらない。このため、通常の使用時における回転ツマミ57の誤操作を防止することができる。
このとき、右手RHで回転ツマミ57を摘んで回転操作して、筒状部55の左側端部を第1軸部23aの右側端部24bに押し付けて機械的に第1軸部23aの回転力を阻害することによって、釣糸巻取り状態であるか否かに関わらず、スプールセット20(スプール21)の制動力を自在に調整することができる。
釣糸を水中に垂らした状態において、釣竿8および魚釣用リール10を保持する際には、図2および図3に示すように左手LHで保持する。すなわち、左手LHの親指F1をサムレスト19に載置し、人差し指F2から小指F5を釣竿8の下側にあてがう。このとき、左手LHには操作突起150が当たらず、回動操作部184も当たらない。すなわち、操作突起150および回動操作部184は釣竿8と魚釣用リール10とを持つ左手LHの接触位置を除く位置にある。具体的には、操作突起150および回動操作部184は、左右のフレーム14a,14b間、および、ハンドル30が設けられた右側板16aに対して反対側の左側板16bの外面部72とは異なる位置にある。このため、通常の使用時における操作突起150や回動操作部184の誤操作を防止することができる。また、左手LHには回転ツマミ57は当たらない。このため、通常の使用時における回転ツマミ57の誤操作を防止することができる。
このとき、右手RHで回転ツマミ57を摘んで回転操作して、筒状部55の左側端部を第1軸部23aの右側端部24bに押し付けて機械的に第1軸部23aの回転力を阻害することによって、釣糸巻取り状態であるか否かに関わらず、スプールセット20(スプール21)の制動力を自在に調整することができる。
そして、回動操作部184を操作する場合、図1に示すように左手LHの親指F1を曲げて操作開口部73を通して回動操作部184の外周部184cの縁部184dに親指F1の指腹を押し当てて操作する必要がある。また、操作突起150を操作する場合、例えば人差し指F2から小指F5のいずれかを曲げて操作する。又は、魚釣用リール10を右手RHに持ち替えて操作する。
ハンドル30を操作して釣糸を巻き取る場合、左手LHで魚釣用リール10および釣竿8を保持し、右手RHでハンドル30のツマミ30aを保持する。ハンドル30を回転させる場合、ハンドル30およびハンドル30と一緒に回転するスタードラグ42は、ツマミ30aの保持や回転操作に影響を与えない。また、魚釣用リール10および釣竿8を保持している左手LHで回転ツマミ57を回転させてしまうこともない。したがって、通常の使用時における回転ツマミ57の誤操作を防止することができる。
キャスティング(仕掛けの投入)操作を行う場合、まず、右手RHで保持したツマミ30aを操作してハンドル30を回転させ、スプール21に釣糸を巻き取る。そして、魚釣用リール10および釣竿8を左手LHから右手RHに持ち替える。このとき、例えばリール本体12の上側に配置されたサムレスト19の右側の領域に右手RHの親指を掛け、釣竿8に右手RHの人差し指から小指をあてがう。なお、右側板16aの下側に右手RHの人差し指の付け根付近をあてがっても良い。このように持った状態でキャスティングする。
このとき、右手RHにはリール本体12の左側に配置した操作突起150および回動操作部184が当たらない。また、右手RHの親指がサムレストにあり、人差し指から小指が釣竿8にあるので、指がセットスクリュウ54の回転ツマミ57に当たらない。したがって、これら操作突起150、回動操作部184および回転ツマミ57の誤操作を防止できる。
なお、セットスクリュウ54の回転ツマミ57は、右手RHの親指の付け根付近から人差し指の付け根付近の間の部分に触れる場合もあるが、キャスティング時に強く力が掛かったり、回転ツマミ57の回転方向に右手RHの接触点が移動することもなく、また、回転ツマミ57の回転量に対してT字状端部56aが左側又は右側に移動する量も小さい。このため、キャスティング時に右手RHの親指の付け根付近から人差し指の付け根付近の間の部分に回転ツマミ57が当たっていても殆ど影響を与えない。
このとき、右手RHにはリール本体12の左側に配置した操作突起150および回動操作部184が当たらない。また、右手RHの親指がサムレストにあり、人差し指から小指が釣竿8にあるので、指がセットスクリュウ54の回転ツマミ57に当たらない。したがって、これら操作突起150、回動操作部184および回転ツマミ57の誤操作を防止できる。
なお、セットスクリュウ54の回転ツマミ57は、右手RHの親指の付け根付近から人差し指の付け根付近の間の部分に触れる場合もあるが、キャスティング時に強く力が掛かったり、回転ツマミ57の回転方向に右手RHの接触点が移動することもなく、また、回転ツマミ57の回転量に対してT字状端部56aが左側又は右側に移動する量も小さい。このため、キャスティング時に右手RHの親指の付け根付近から人差し指の付け根付近の間の部分に回転ツマミ57が当たっていても殆ど影響を与えない。
そして、キャスティングによりスプールセット20が高速回転すると、スプールセット20のスプール21および第1軸部23aの左右方向の位置は変化しないが、遠心力により導電部51の導電体51cがコイルバネ52aの付勢力に抗して左側(磁石120a,120bの磁界内)に移動する。このため、スプールセット20の回転速度が大きいほど内側リング磁石120aおよび外側リング磁石120bの間の環状間隙122に導電部51の導電体51cが入り込む量が大きくなり、磁石120a,120b間に生じている磁界の影響を強く受ける。このため、スプールセット20が高速回転であるほど制動力が大きく働く。その結果、スプール21の過回転が防止され、バックラッシュ現象が抑止される。一方、スプールセット20の回転速度が低速になるにつれ遠心力も次第に小さくなって導電部51がコイルバネ52aの付勢力によって右側に移動する。このため、スプールセット20の回転速度が低速になるにつれて内側リング磁石120aおよび外側リング磁石120bの間の環状間隙122に導電部51の導電体51cが入り込む量が小さくなり、磁石120a,120b間に生じている磁界の影響を受け難くなる。このため、スプールセット20が低速回転になるにつれて制動力が小さくなる。そのため、キャスティング終期において、飛距離を不必要に低下させることなく、スプール21に適度な制動力を付与してバックラッシュを効果的に防止できる。
すなわち、この実施の形態に係る釣り具を用いると、釣竿8を操作しながら、又は、リール10のハンドル30を操作しながら適宜にスプールセット20の制動力を調整する3つの操作部(セットスクリュウ54の回転ツマミ57、操作突起150および回動操作部184)を指で操作することができる。すなわち、これら3つの操作部は全て魚釣用リール10の外側から操作可能である。しかしながら、これら3つの操作部は魚釣用リール10および釣竿8を握持したときに魚釣用リール10および釣竿8の操作性に影響を与え難い位置(それぞれ通常の操作の際に釣り人の手に触れない位置)に配置しているので、魚釣用リール10および釣竿8の操作性を良好にすることができる。また、通常はこれら操作部に手が当たらないので、手に付着した汚れが操作部に付着することを防止することができる。
また、これら3つの操作部は全て魚釣用リール10の外側から操作可能であるので、釣り場の様々な条件に対応して、容易かつ迅速にスプールセット20の制動調整操作をすることができる。
また、これら3つの操作部は全て魚釣用リール10の外側から操作可能であるので、釣り場の様々な条件に対応して、容易かつ迅速にスプールセット20の制動調整操作をすることができる。
3つの操作部のうち、操作突起150および回動操作部184は、釣竿8に魚釣用リール10を取り付けてこれらを握ったときに邪魔になり難い位置に配置している。すなわち、左手LHで釣竿8と魚釣用リール10を保持している際に、操作突起150および回動操作部184と左手LHとの間には空間が形成されるので、操作突起150および回動操作部184に左手LHを当てるのを防止でき、意図せず操作突起150および回動操作部184を操作する誤操作を防止できる。
リール10を左手LHで保持した状態で、左側板16bの表面部72aには突起物がないので、掌に喰い込むことがなく、握持保持性(フィット感)が良く、必要な場合に親指F1や人差し指を動かして操作突起150および回動操作部184に指を掛けることによって、容易に操作突起150および回動操作部184を操作できる。このため、良好な握持保持性を維持することができる。
リール10を左手LHで保持した状態で、左側板16bの表面部72aには突起物がないので、掌に喰い込むことがなく、握持保持性(フィット感)が良く、必要な場合に親指F1や人差し指を動かして操作突起150および回動操作部184に指を掛けることによって、容易に操作突起150および回動操作部184を操作できる。このため、良好な握持保持性を維持することができる。
回動操作部184は左側板16bの外部に突出させることなく、操作開口部73を通して操作可能としたので、より誤操作を生じ難く、魚釣用リール10等に外力を加えたときにも、性能低下や破損を生じ難くすることができる。また、回動操作部184が左側板16bの外部に突出していないので、手に触れる回数が少なく回動操作部184に汚れが付着するのを極力防止でき、魚釣用リール10の握持保持性も良好にすることができる。さらに、左側板16bの外面部72には回動操作部184が現れないので、釣糸が回動操作部184に絡まってしまうのを防止することができる。
また、操作突起150は左フレーム14bおよび左側板16bの下部の、魚釣用リール10と釣竿8とを握持保持する際に影響を受けない位置(デッドスペース)で、左手LHの人差し指等を曲げて操作しようとすることによってはじめて操作可能な位置に配置したので、操作突起150の誤操作を防止することができるとともに、手に触れる回数が少なく操作突起150に汚れが付着するのを極力防止でき、魚釣用リール10の握持保持性も良好にすることができる。さらに、左側板16bの外面部72には操作突起150が現れないので、釣糸が操作突起150に絡まってしまうのを防止することができる。
また、操作突起150および回動操作部184を含む制動装置90は左側板16bに覆われているので、リール本体12の内部にゴミ等が浸入したり、汚れが付着したりするのを防止することができる。このため、性能低下や部品の破損等を生じ難くすることができる。
また、セットスクリュウ54の回転ツマミ57は手に触れ難い位置に配置されているので、汚れが付着し難い。また、セットスクリュウ54は回転ツマミ57により保護されているので、リール本体12の内部にゴミ等が浸入したり、汚れが付着したりするのを防止することができる。このため、性能低下や部品の破損等を生じ難くすることができる。
また、操作突起150は左フレーム14bおよび左側板16bの下部の、魚釣用リール10と釣竿8とを握持保持する際に影響を受けない位置(デッドスペース)で、左手LHの人差し指等を曲げて操作しようとすることによってはじめて操作可能な位置に配置したので、操作突起150の誤操作を防止することができるとともに、手に触れる回数が少なく操作突起150に汚れが付着するのを極力防止でき、魚釣用リール10の握持保持性も良好にすることができる。さらに、左側板16bの外面部72には操作突起150が現れないので、釣糸が操作突起150に絡まってしまうのを防止することができる。
また、操作突起150および回動操作部184を含む制動装置90は左側板16bに覆われているので、リール本体12の内部にゴミ等が浸入したり、汚れが付着したりするのを防止することができる。このため、性能低下や部品の破損等を生じ難くすることができる。
また、セットスクリュウ54の回転ツマミ57は手に触れ難い位置に配置されているので、汚れが付着し難い。また、セットスクリュウ54は回転ツマミ57により保護されているので、リール本体12の内部にゴミ等が浸入したり、汚れが付着したりするのを防止することができる。このため、性能低下や部品の破損等を生じ難くすることができる。
さらに、この実施形態による魚釣用リール10は、実釣時や釣り場移動時に魚釣用リール10を落下等させて衝撃(外力)を加えた場合であっても、左側板16bと左フレーム14bとの間、左側板16bと左フレーム14bに装着した制動装置90との間には空間が形成されているので、衝撃を緩衝することができる。すなわち、制動装置90に直接外力が加えられて変形や破損等することが防止されている。このため、軸受部94および制動機構96に支障が生じることが防止される。このように、軸受部94に支障が生じることが防止されていることからハンドル30の回転性能を維持することができるとともに、制動機構96の制動性能を維持することができる。なお、この実施形態で説明したように、3つの異なる制動性能を有する操作部を設ける場合、魚釣用リール10の構造が複雑化し精密化するので、外力が掛かるのを防止する必要性が高くなるが、そのようなニーズに対しても、適応することができる。
そして、この実施形態では、第1調整部114および第2調整部172の2つの制動力調整部96bにより、制動機構96の制動力を大きく変更したり、微調整したりすることができる。さらに、セットスクリュウ54の回転ツマミ57により機械的に制動力を調整することができる。このため、釣り場の実情に適した幅広い制動力調整が可能となる。一般に、制動機構96に複数の制動力調整部(第1調整部114および第2調整部172)が設けられるとすると、複雑な構造となるので外力に対する性能の障害が生じ易いと言えるが、上述したように、左側板16bと制動装置90との間に空間が形成されることにより、左側板16bに外力が加えられても衝撃を緩衝できるので、そのような性能の障害が生じるのを防止することができる。
そして、この実施形態では、第1調整部114および第2調整部172の2つの制動力調整部96bにより、制動機構96の制動力を大きく変更したり、微調整したりすることができる。さらに、セットスクリュウ54の回転ツマミ57により機械的に制動力を調整することができる。このため、釣り場の実情に適した幅広い制動力調整が可能となる。一般に、制動機構96に複数の制動力調整部(第1調整部114および第2調整部172)が設けられるとすると、複雑な構造となるので外力に対する性能の障害が生じ易いと言えるが、上述したように、左側板16bと制動装置90との間に空間が形成されることにより、左側板16bに外力が加えられても衝撃を緩衝できるので、そのような性能の障害が生じるのを防止することができる。
また、制動装置90を左フレーム14bに対して工具不要で着脱可能としたので、釣り場などでリール本体12からスプールセット20を取り外して釣糸を取り替えたりするのを容易に行うことができる。また、左フレーム14bから制動装置90およびスプールセット20を取り外すことができるので、スプールセット20、制動装置90およびリール本体12のメンテナンス性を向上させることができる。
なお、ここでは、スプールセット20を制動するのにそれぞれの操作により制動性能の異なる3つの操作部を有する場合について説明したが、別の制動性能を有する更なる操作部が設けられていても良い。
なお、ここでは、スプールセット20を制動するのにそれぞれの操作により制動性能の異なる3つの操作部を有する場合について説明したが、別の制動性能を有する更なる操作部が設けられていても良い。
次に、第2実施形態について図16および図17を用いて説明する。この実施形態は第1実施形態の変形例であって、第1実施形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図16および図17に示すように、左側板16bには操作開口部73や着脱ネジ78が設けられていない。
図16および図17に示すように、左側板16bには操作開口部73や着脱ネジ78が設けられていない。
図17に符号192で示す回転歯車は、図9に示す回動操作部側歯車184bと同様に回転する。そして、この回転歯車192には、回転操作部(第2調整部)194を有する操作歯車196が噛合されている。すなわち、左側板16bを左フレーム14bに対して着脱するための着脱ネジ78の代わりに、回転操作部194が設けられている。なお、回転操作部194は第1実施形態の着脱ネジ78の頭部78aと同様に操作可能である。すなわち、回転操作部194は、スプール軸の第1軸部23aが配置される位置よりも前方かつ下部の位置で、魚釣用リール10および釣竿8を握持したときに左手LHが当たらない位置にあることが好ましい。このため、魚釣用リール10および釣竿8を握持した状態で回転操作部194を左手LHで操作しようとするときには、左手LHの人差し指等を大きく曲げて操作したり、左手LH全体を下側にずらして親指で操作する。
そして、回転操作部194を図17中の矢印P方向(前側)に回転させると、操作歯車196が回転するのに連動して回転歯車192が回転する。このため、第1実施形態で説明したように、連動歯車176が矢印Q方向に移動し、内側リング磁石120aが外側リング磁石120bに対して移動してスプールセット20に対する制動力が微調整される。回転操作部194を図17中の矢印P方向とは反対方向に回転させることができることはもちろんである。
なお、左フレーム14bに対して左側板16bは、種々の構造により着脱可能とすることができる。ここでは、例えば、例えば右側板16aから右フレーム14aおよび左フレーム14bを貫通したネジピン(図示せず)を通して着脱される。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
10…魚釣用リール、12…リール本体、14a…右フレーム、14b…左フレーム、16a…右側板、16b…左側板、18…リール取付脚部、19…サムレスト、20…スプールセット、21…スプール、23a…第1軸部、23b…第2軸部、24a…左側端部、24b…右側端部、26…ボール軸受、27a,27b…ボール軸受、28a…左側端部、28b…右側端部、29…円筒部、30…ハンドル、38…ピニオンギヤ、51…導電部、54…セットスクリュウ、55…筒状部、55a…雄ネジ、55b…リーフスプリング、55c…スプリングオサエ、55d…キー溝、56…ロッド、56a…T字状端部、57…回転ツマミ、57a…雌ネジ、57b…凹凸部、62…平面部、64…下側フランジ部、66…円形開口部、72…外面部、72a…表面部、72b…裏面部、73…操作開口部、90…制動装置、92…支持部材、94…ボール軸受、96…制動機構、96a…制動部、96b…制動力調整部、102…支持部材本体、104…係合部、106…中央開口部、108…延出部、112…セットプレート、114…調整部、120a…内側リング磁石、120b…外側リング磁石、122…環状間隙、124…支持台部、126…環状溝、128…環状溝、132…環状部、134…周面部、136a,136b…フランジ部、138a,138b…内側突状部、140a,140b…保持部、142…係合溝、144…軸方向溝、150a…突出部、150…操作突起、172…調整部、174…延出部、176…連動歯車、182…螺合固定部、184…回動操作部。
Claims (3)
- 左右のフレームと、前記左右のフレームの一方に配設されたハンドルと、前記左右のフレームにそれぞれ配設された側板と、前記側板間に回転自在に支持されたスプールとを有するリール本体を具備し、前記スプールの回転制動力を調整可能な魚釣用リールであって、
前記リール本体は、前記スプールにそれぞれ異なる性能の回転制動力を与えるための少なくとも3つの操作部を有し、
前記左右のフレーム間、および、前記ハンドルが設けられた側板に対して反対側の側板の外面部とは異なる位置に各操作部を配設し、前記操作部を前記リール本体の外部から操作可能としたことを特徴とする魚釣用リール。 - 前記ハンドルに対して反対側の側板には、凹部が形成され、
前記操作部の少なくとも1つが前記凹部に対して突出することなく、前記凹部を通して操作可能であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。 - 前記操作部の少なくとも1つが前記ハンドルに対して反対側の側板の下部に設けられていることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の魚釣用リール。
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