JP2011065089A - 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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嘉子 小川
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保之 石井
Hideki Kosugi
秀樹 小杉
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山田  正明
Atsushi Kurokawa
篤 黒川
Yuji Ishikura
裕司 石倉
Yoshinori Nakagawa
悦典 中川
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Abstract

【課題】互いに異なる電圧が印加される複数種類の電極部材を備えた現像剤担持体を有する構成で、現像剤の帯電量不足に起因する不具合を抑制しつつ、現像剤規制部材と電極部材との間でのリークの発生を抑制することができる現像装置、並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスユニットを提供する。
【解決手段】現像装置4は、互いに異なる交流電圧が印加される2種類の電極部材を備える現像剤担持体としてのトナー担持ローラ103と、現像剤規制部材であるトナー層規制部材104と、トナー層規制部材104に電圧を印加する規制部材電圧印加手段である規制部材電圧印加電源140とを備え、規制部材電圧印加電源140がトナー層規制部材104に印加する電圧が直流電圧(DCバイアス)である。
【選択図】図2

Description

本発明は、互いに異なる電圧が印加される複数種類の電極部材を備え、現像剤を担持して現像領域へ搬送する現像剤担持体を有する現像装置、この現像装置を備えた画像形成装置及びプロセスユニットに関するものである。
従来、互いに異なる電圧が印加される複数の電極部材を備えた現像剤担持体を有する現像装置が知られている。例えば、現像剤担持体上の現像剤を感光体等の潜像担持体に直接接触させないで、現像剤を潜像担持体上の潜像に供給して現像を行う現像装置がある。更に、この現像装置の一例として、現像剤担持体と潜像担持体とが対向する現像領域で、現像剤担持体上の一成分現像剤(トナー)をクラウド化させることによってトナーを潜像担持体上に供給する方式を採用するものがある(例えば、特許文献1)。この方式に使用される現像剤担持体は、外周面に沿って複数種類の電極部材が所定のピッチで配置され、その複数種類の電極部材の外周面側を保護層で覆ったものである。この複数種類の電極部材に対し、時間的に変化する互いに異なる電圧をそれぞれ印加して、時間的に変化する電界を互いに近接する複数種類の電極部材間に形成すると、この電界により現像剤担持体上の所定の極性に帯電したトナーを互いに近接する複数種類の電極部材間で飛翔させることができる(このようにトナーが飛翔する現象を、以下「フレア」と呼ぶ。)。これにより、現像剤担持体の外周面近傍の空間でトナーがクラウド化した状況となる。
以上のような方式を用いた現像装置において、トナーの帯電量が不十分であると、現像剤担持体によって現像領域に搬送されるトナーの搬送量が少なくなり、現像された画像が濃度不足となる場合がある。
このようなトナーの帯電量が不十分となることを防止する方法としては、次のような方法がある。すなわち、複数種類の電極部材のうちの一種類の電極部材に印加される電圧に対してトナーの帯電極性側に所定電位だけオフセットしたオフセット電圧を、現像剤担持体の外周面上に担持するトナーの層厚を規制するトナー規制部材に印加する方法である。この方法では、複数種類の電極部材に印加される電圧は時間的に変化する交流電圧であるため、トナー規制部材に印加するオフセット電圧も交流電圧となる。トナーの帯電極性側にオフセットした電圧をトナー規制部材に印加することで、トナーの帯電を補助することができ、トナーの帯電量が不十分であることに起因する不具合の発生を抑制することができる。
このように一種類の電極部材に印加される電圧のオフセット電圧をトナー規制部材に印加する方法の場合、次のような不具合が生じるおそれがある。すなわち、上記一種類の電極部材以外の他の種類の電極部材とトナー規制部材との間の電位差はタイミングによって変動し、この電位差の最大値が上記一種類の電極部材とトナー規制部材との間や上記一種類の電極部材と上記他の種類の電極部材との間の電位差の最大値に比べて大きくなり、リークが生じるおそれがある。
ここで、具体例を用いてトナー規制部材にオフセット電圧を印加した場合に、リークが生じ易くなる不具合について説明する。
具体例として、二種類の電極部材に対して中心電圧0[V]でピークトゥピーク電圧が500[V]の交流電圧を互いに位相差πをもって印加する構成を用いて説明する。このような構成で、二種類の電極部材のうちの一方に印加される電圧に対してトナーの帯電極性の所定電位として−200[V]だけオフセットしたオフセット電圧を印加する構成を考える。
この構成では、オフセット電圧と同じ位相で変化する電圧がトナーの帯電極性と逆極性の側のピーク値となるタイミングの場合、その値は+250[V]となり、トナー規制部材に印加されるオフセット電圧は+50[V]となる。このタイミングでは、他方の電極部材に印加される電圧は−250[V]であるため、この電極部材とトナー規制部材との間の電位差は300[V]であり、ピークトゥピーク電圧の500[V]よりも小さく、リークは生じ難い。
一方、オフセット電圧と同じ位相で変化する電圧がトナーの帯電極性と同極性の側のピーク値となるタイミングの場合、その値は−250[V]となり、トナー規制部材に印加されるオフセット電圧は−450[V]となる。このタイミングでは、他方の電極部材に印加される電圧はプ+250[V]となるため、この電極部材とトナー規制部材との間の電位差は700[V]であり、ピークトゥピーク電圧の500[V]よりも大きくなる。すなわち、ピークトゥピーク電圧(500[V])にオフセット電位(−200[V])の絶対値を足した分の電位差が形成され、リークが生じ易くなる。
このような具体例に限らず、一種類の電極部材に印加される電圧のオフセット電圧をトナー規制部材に印加する方法であれば、他の種類の電極部材に印加される電圧とオフセット電圧との電位差が一時的に非常に大きくなり、リークが生じ易くなる。
また、このように、トナー規制部材と電極部材との間にリークが生じ易くなるのは、トナー規制部材に印加する電圧がオフセット電圧である場合に限らるものではない。トナー規制部材に交流電圧を印加する構成であれば、電極部材との電位差が周期的に変化し、その電位差が最大となるタイミングでは電極部材同士の間の電位差の最大値に比べて電位差が大きくなり、リークが生じ易くなる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、互いに異なる電圧が印加される複数種類の電極部材を備えた現像剤担持体を有する構成で、現像剤の帯電量不足に起因する不具合を抑制しつつ、現像剤規制部材と電極部材との間でのリークの発生を抑制することができる現像装置、並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスユニットを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、互いに異なる電圧が印加される複数種類の電極部材を備え、外周面に担持された現像剤を現像領域へ搬送するための現像剤担持体と、該複数種類の電極部材に対して互いに異なる交流電圧を印加することにより、種類の異なる電極部材の間に電界を形成し、この電界によって該現像剤担持体の外周面上で現像剤を飛翔させる電界形成手段と、該現像剤担持体の外周面上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材とを備え、該現像剤担持体と潜像担持体との対向部で該現像剤担持体の外周面上で飛翔する現像剤を用いて該潜像担持体上の潜像に現像する現像装置において、該現像剤規制部材に電圧を印加する規制部材電圧印加手段を備え、該規制部材電圧印加手段が該現像剤規制部材に印加する電圧が直流電圧であることを特徴とするものである。本発明における交流電圧とは、時間とともに周期的に大きさが変化する電圧であり、その波形は正弦波に限るものではない。
また、請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記複数種類の電極部材を外周面法線方向で互いに異なる位置に配置し、種類の異なる電極部材の間に絶縁層を介在させたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の現像装置において、上記複数種類の電極部材のうち最外周側に位置する最外周電極部材は、上記外周面の現像剤搬送方向に沿って複数に分割された複数の最外周電極部を備えており、該複数の最外周電極部同士の間の最外周電極間領域に対向する位置に、該最外周電極部材よりも内周側に位置する他の電極部材が配置されるように上記現像剤担持体を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置において、上記複数種類の電極部材のうちの一種類の電極部材に対して印加される交流電圧の面積中心値となる電圧に対して、上記現像剤規制部材に印加する直流電圧が所定の電位差となるように制御することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置において、現像装置の設置環境の環境条件を検知する環境条件検知手段を備え、該環境条件検知手段の検知結果に基づいて上記現像剤規制部材に印加する直流電圧を制御することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置において、現像装置の耐久条件を検知する耐久条件検知手段を備え、該耐久条件検知手段の検知結果に基づいて上記現像剤規制部材に印加する直流電圧を制御することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、潜像担持体上に形成された潜像に対して現像装置により現像剤を供給することにより該潜像を現像して得られる画像を、最終的に記録材上に転移させて、該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、上記現像装置として、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体上に形成される潜像を現像剤で現像する現像装置とを、1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスカートリッジにおいて、上記現像装置として、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
本発明の現像装置では、規制部材電圧印加手段が現像剤規制部材に直流電圧を印加するため、現像剤規制部材と電極部材との間で形成される電界によって現像剤の帯電を補助することができ、現像剤の帯電量が不十分であることに起因する不具合の発生を抑制することができる。
また、本発明の現像装置では、規制部材電圧印加手段が印加する電圧が直流電圧であるため、現像剤規制部材と電極部材との電位差の最大値を現像剤規制部材に交流電圧を印加する構成よりも小さく抑えることができ、リークの発生を抑制することができる。
本発明によれば、現像剤の帯電量不足に起因する不具合を抑制しつつ、現像剤規制部材と電極部材との間でのリークの発生を抑制することができるという優れた効果が得られる。
実施形態に係るプリンタの要部を示す概略断面図。 上記プリンタが備える4つのプロセスカートリッジのうちの一つの拡大断面図。 上記プロセスカートリッジが備える現像装置の軸線方向に沿った断面図。 同現像装置のトナー担持ローラの電極配置を説明するためにトナー担持ローラを回転軸に対して直交する方向から見たときの模式図。 同トナー担持ローラを、その回転軸に対して直交する面に沿って切断したときの断面を模式的に表した部分断面図。 同トナー担持ローラの内側電極及び外側電極にそれぞれ印加する内側電圧と外側電圧の一例を示すグラフ。 規制部材DCバイアスとトナー搬送量との関係を示すグラフ。 Dutyを調節した電圧の一例を示すグラフ。 Dutyとトナー搬送量との関係を示すグラフ。 環境変動に伴うトナー搬送量の変化を示すグラフ。 耐久条件の変動に伴うトナー搬送量の変化を示すグラフ。
以下、本発明を、電子写真方式の画像形成装置であるプリンタ(以下、単にプリンタ100という)に適用した実施形態について説明する。
図1は、プリンタ100の要部の概略断面図である。図1に示すようにプリンタ100は、4つのプロセスカートリッジ1、複数の張架ローラに張架されて図1中の矢印A方向に移動する中間転写ベルト7、露光手段である露光装置6、及び、定着装置12等を備えている。
図2は、4つのプロセスカートリッジ1のうちの一つの拡大断面図である。
各プロセスカートリッジ1は、ドラム状の感光体2、帯電部材3、現像装置4、及び、感光体クリーニング部材5を一体的に支持してユニット状とした構成となっている。各プロセスカートリッジ1は、それぞれの不図示のストッパーを解除することにより、プリンタ100本体に対して着脱可能となっている。
感光体2は、図中の矢印で示すように、図中の時計周り方向に回転する。帯電部材3は、ローラ状の帯電ローラであり、感光体2の表面に圧接されており、感光体2の回転により従動回転する。作像時には、帯電部材3には図示しない高圧電源により所定のバイアスが印加され、感光体2の表面を帯電する。
プロセスカートリッジ1は、帯電手段である帯電部材3として、感光体2の表面に接触するローラ状の部材を用いているが、帯電手段としてはこれに限るものではなく、コロナ帯電などの非接触帯電方式を用いても良い。
露光装置6は、感光体2の表面に対して画像情報に基づいて露光し、感光体2の表面に静電潜像を形成する。プリンタ100が備える露光装置6は、レーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナ方式を用いているが、露光手段としてはLEDアレイを用いるものなど他の構成でも良い。
感光体クリーニング部材5は、中間転写ベルト7と対向する位置を通過した感光体2の表面上に残留する転写残トナーのクリーニングを行なう。
4つのプロセスカートリッジ1は、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色ごとのトナー像を感光体2上に形成する。4つのプロセスカートリッジ1は、中間転写ベルト7の表面移動方向に並列に配設され、それぞれの感光体2上に形成されたトナー像を中間転写ベルト7に順に重ね合わせるように転写し、中間転写ベルト7上に可視像を形成する。
各感光体2に対して中間転写ベルト7を挟んで対向する位置には一次転写ローラ8が配置されており、一次転写ローラ8には不図示の高圧電源により一次転写バイアスが印加され、感光体2との間で一次転写電界を形成する。感光体2と一次転写ローラ8との間で一次転写電界が形成されることにより、感光体2の表面上に形成されたトナー像が中間転写ベルト7の表面に転写される。中間転写ベルト7を張架する複数の張架ローラのうちの一つが不図示の駆動モータによって回転することによって中間転写ベルト7が図中の矢印方向に表面移動する。表面移動する中間転写ベルト7の表面上に各色のトナー像が順次重ねて転写されることによって、中間転写ベルト7の表面上にフルカラー画像が形成される。
4つのプロセスカートリッジ1が中間転写ベルト7と対向する位置に対して、中間転写ベルト7の表面移動方向下流側には、張架ローラの一つである二次転写対向ローラ9aに対して中間転写ベルト7を挟んで対向する位置に二次転写ローラ9が配置され、中間転写ベルト7との間で二次転写ニップを形成する。二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ9aとの間に所定の電圧を印加して二次転写電界を形成することにより、図1中の矢印B方向に搬送される転写材である転写紙Pが二次転写ニップを通過する際に、中間転写ベルト7の表面上に形成されたフルカラー画像が転写紙Pに転写される。
二次転写ニップに対して転写紙Pの搬送方向下流側に、定着装置12が配置されている。二次転写ニップを通過した転写紙Pは定着装置12に到達し、定着装置12における加熱及び加圧によって転写紙P上に転写されたフルカラー画像が定着され、画像が定着された転写紙Pはプリンタ100の装置外に出力される。
一方、二次転写ニップで転写紙Pに転写されず中間転写ベルト7の表面上に残留したトナーは、転写ベルトクリーニング装置11によって回収される。
次に、図2及び図3を用いて、プロセスカートリッジ1が備える現像装置4について説明する。
図3は、現像装置4において、鉛直方向に略直線状に配置された、搬送するトナー搬送部材106、トナー撹拌部材108及びトナー供給ローラ105の回転軸近傍の断面説明図である。
現像装置4は、現像剤であるトナーを収容するトナー収容室101と、トナー収容室101の下方に設けられたトナー供給室102とから構成され、トナー収容室101とトナー供給室102とを仕切るように仕切り部材110が設けられている。
仕切り部材110には、図3に示すように、複数の開口部が設けられている。仕切り部材110の複数の開口部は、トナー収容室101内のトナーをトナー供給室102へ供給する供給口111と、トナー供給室102内のトナーをトナー収容室101に戻す返送口107とが設けられている。
トナー供給室102の下部には、現像剤担持体であるトナー担持ローラ103が設けられている。また、トナー供給室102には、トナー担持ローラ103の表面にトナーを供給する現像剤供給部材であるトナー供給ローラ105がトナー担持ローラ103の表面に当接して設けられている。さらに、トナー供給室102には、トナー供給ローラ105によってトナー担持ローラ103の表面上に供給され、感光体2とトナー担持ローラ103との対向部に向かうトナーの層厚を規制するブレード状のトナー層規制部材104がトナー担持ローラ103の表面に当接して設けられている。
トナー担持ローラ103は、感光体2に対して非接触で配置されており、図示しない高圧電源から所定のバイアスが印加される。
トナー収容室101内にはトナー収容室101内のトナーを感光体2の回転軸に平行な方向(図2中の紙面に直行する方向)に搬送するトナー搬送部材106が設けられている。
また、トナー収容室101に収容するトナーは、重合法で作成したものを用い、平均粒径が6.5[μm]で、円形度が0.98、安息角33[°]、外添剤としてチタン酸ストロンチュームを含有しているトナーである。本発明を適用したプリンタ100に用いるトナーとしては、これに限るものではない。
トナー収容室101内に設けられたトナー搬送部材106は、図3に示すように搬送スクリュ形状106aと搬送板形状106bとを組み合わせた回転軸を有した部材である。トナー搬送部材106は、搬送スクリュ形状106aの回転動作によりトナー収容室101内のトナーをトナー搬送部材106の回転軸に平行な略水平方向(図3中の矢印C方向)に搬送できる構成となっている。現像装置4では、トナー搬送部材106の回転軸に平行な方向にトナーを搬送する搬送スクリュ形状106aを備えた構成であるが、現像剤搬送部材としてはこれに限ったものでなく、搬送ベルトやコイル状の回転体等の搬送機能を有するものを用いることができる。さらにこれらの搬送機能を有するものと、羽根のような板部材や針金を曲げて構成したパドルのようなもの等のほぐし機能を有するものを組み合わせたものでも良い。
また、本実施形態の現像装置4では、トナー収容室101からトナー供給ローラ105に向けて、トナーをトナー搬送部材106の回転軸に直交し、且つ、略鉛直下方にトナーを搬送する構成となっている。トナーの搬送方向としては、トナー搬送部材106の回転軸に直交し、且つ、略水平方向に搬送する構成としてもよい。
仕切り部材110の鉛直下方のトナー供給室102内にはトナー撹拌部材108が配置されている。
トナー撹拌部材108は、図3に示すように撹拌スクリュ形状108aと撹拌板形状108bとを組み合わせた回転軸を有した部材である。トナー撹拌部材108は、撹拌スクリュ形状108aの回転動作によりトナー供給室102内のトナーをトナー撹拌部材108の回転軸に平行な略水平方向(図3中の矢印DまたはE方向)に搬送できる構成となっている。
図3に示すように、トナー撹拌部材108の撹拌スクリュ形状108aは、軸方向について供給口111を挟んで外側に向かう方向(図3中の矢印D方向)にトナーを搬送するように螺旋状の羽部が設けられている。さらに、トナー撹拌部材108の撹拌スクリュ形状108aは、軸方向について2つの返送口107よりも外側と内側とは螺旋状の羽部が逆巻きになっている。このため、供給口111からトナー供給室102に供給されたトナーはトナー撹拌部材108の撹拌スクリュ形状108aの回転によって軸方向外側(矢印D方向)に搬送され、返送口107よりも外側に到達したトナーは羽部が逆巻きの撹拌スクリュ形状108aによって返送口107に向かって搬送される。
返送口107を挟んで軸方向の外側と内側とでは、撹拌スクリュ形状108aによるトナーの搬送方向が逆であり、返送口107に向かうようにトナーに搬送力を付与するため、返送口107の下方ではトナーが軸方向両側から集められ、山状に押し上げられる。これにより、トナー収容室101から供給口111または返送口107を通過してトナー供給室102に供給されたトナーが過剰である場合は、返送口107で山状に押し上げられたトナーがトナー供給室102から返送口107を通ってトナー収容室101に戻される。
また、トナー撹拌部材108は、トナー供給室102にあるトナーを攪拌し、さらに下部にあるトナー担持ローラ103、トナー供給ローラ105へトナーを供給する役割を持つ。
トナー供給ローラ105の表面には空孔(セル)を有した構造の発泡材料が被覆されており、トナー供給室102内に供給されたトナーを効率よく付着させて取り込むと共に、トナー担持ローラ103との当接部での圧力集中によるトナーの劣化を防止している。
なお、この発泡材料は10〜1014[Ω]の電気抵抗値に設定される。
トナー供給ローラ105には、供給バイアスが印加され、トナー担持ローラ103との当接部で予備帯電されたトナーをトナー担持ローラ103に押し付ける作用を補助する。トナー供給ローラ105は図2中の矢印で示すように図2中の反時計回りの方向に回転し、表面に付着させたトナーをトナー担持ローラ103の表面に塗布するように供給する。
トナー供給ローラ105が当接する位置からトナー担持ローラ103の表面移動方向下流側のトナー担持ローラ103の表面に接触するように、現像剤規制部材であるトナー層規制部材104が配置されている。トナー供給ローラ105からトナー担持ローラ103の表面に供給されたトナーは、トナー担持ローラ103の回転によってトナー層規制部材104が接触する位置に搬送される。
トナー層規制部材104としては、SUS304CSPやSUS301CSPまたはリン青銅等の金属板バネ材料を用いることができ、その自由端側をトナー担持ローラ103の表面に10〜100[N/m]の押圧力で当接させたもので、トナー担持ローラ103上のトナーに対してその押圧力下を通過させることで、トナー層を薄層化すると共に、摩擦帯電によってトナーに電荷を付与する。
また、トナー層規制部材104には、トナーの摩擦帯電を補助する為に、バイアスが印加される。
感光体2はトナー担持ローラ103と非接触であり、図2中の時計回りの方向に回転している。このため、トナー担持ローラ103と感光体2とが対向する現像領域においては、トナー担持ローラ103の表面移動方向と感光体2の表面移動方向とが同方向となる。
トナー担持ローラ103上の薄層化されたトナー層は、トナー担持ローラ103の回転によって現像領域へ搬送され、トナー担持ローラ103に印加されたバイアスと感光体2上の静電潜像によって形成される潜像電界に応じて、感光体2の表面に移動して感光体2の表面上の静電潜像が現像される。
現像領域で現像に用いられず、トナー担持ローラ103上に残されたトナーが再びトナー供給室102内へと戻る箇所には、現像剤除電部材である除電シール109がトナー担持ローラ103に当接して設けられ、トナーが現像装置4の外部に漏れ出ないように封止される。除電シール109には、除電能力を補助するためバイアスが印加される。
次に、本実施形態でのトナー担持ローラ103上のトナーを感光体2に現像する方法についてを詳しく説明する。
トナー供給位置でトナー担持ローラ103の表面上に供給されたトナーは、後述する理由により、トナー担持ローラ103の表面上でホッピングしながら、トナー担持ローラ103の回転に伴って、トナー供給位置から現像領域に向けて搬送される。現像領域まで搬送されたトナーは、トナー担持ローラ103と感光体2上の静電潜像との間の現像電界によって、感光体2の表面上の静電潜像部分に付着し、これにより現像が行われる。現像に寄与しなかったトナーは、ホッピングしながらトナー担持ローラ103の回転によってさらに搬送され、繰り返し利用される。
次に、本実施形態におけるトナー担持ローラ103の具体的構成について説明する。
図4は、本実施形態におけるトナー担持ローラ103の電極配置を説明するためにトナー担持ローラ103を回転軸に対して直交する方向から見たときの模式図である。なお、説明の都合上、表層36や絶縁層35は図示していない。
図5は、本実施形態におけるトナー担持ローラ103を、その回転軸に対して直交する面に沿って切断したときの断面を模式的に表した部分断面図である。
本実施形態のトナー担持ローラ103は、中空状のローラ部材で構成されており、その最内周に位置する最内周電極部材又は内周側電極部材としての内側電極33aと、最外周側に位置していて内側電極33aへ印加される電圧(内側電圧)とは異なる電圧(外側電圧)が印加される最外周電極部材としての櫛歯状の外側電極34aとを備えている。また、内側電極33aと外側電極34aとの間にはこれらの間を絶縁するための絶縁層35が設けられている。また、外側電極34aの外周面側を覆う保護層としての表層36も設けられている。すなわち、本実施形態のトナー担持ローラ103は、内周側から順に、内側電極33a、絶縁層35、外側電極34a、表層36の4層構造となっている。
内側電極33aは、トナー担持ローラ103の基体としても機能しており、SUSやアルミニウム等の導電性材料を円筒状に成型した金属ローラである。このほか、内側電極33aの構成としては、ポリアセタール(POM)やポリカーボネート(PC)等からなる樹脂ローラの表面にアルミニウムや銅などの金属層等からなる導電層を形成したものが挙げられる。この導電層の形成方法としては、金属メッキ、蒸着等により形成する方法や、ローラ表面に金属膜を接着する方法などが考えられる。
内側電極33aの外周面側は絶縁層35に覆われている。本実施形態において、この絶縁層35は、ポリカーボネートやアルキッドメラミン等で形成されている。また、本実施形態において、絶縁層35の厚みは、3[μm]以上50[μm]以下の範囲内が好ましい。3[μm]よりも小さくなると、内側電極33aと外側電極34aとの間の絶縁性が十分に保てなくなり、内側電極33aと外側電極34aとの間でリークが発生してしまう可能性が高くなる。一方、50[μm]よりも大きくなると、内側電極33aと外側電極34aとの間で作られる電界が表層36よりも外側に形成されにくくなり、表層36の外側に強いフレア用電界(外部電界)を形成することが困難となる。本実施形態では、メラミン樹脂からなる絶縁層35の厚みを20[μm]としている。絶縁層35はスプレー法やディップ法等によって内側電極33a上に均一な膜厚で形成することができる。
絶縁層35の上には外側電極34aが形成される。本実施形態において、この外側電極34aは、アルミニウム、銅、銀などの金属で形成されている。櫛歯状の外側電極34aの形成方法としては、種々の方法が考えられる。例えば、絶縁層35の上にメッキや蒸着によって金属膜を形成し、フォトレジスト・エッチングによって櫛歯状の電極を形成するという方法が挙げられる。また、インクジェット方式やスクリーン印刷によって導電ペーストを絶縁層35の上に付着させて櫛歯状の電極を形成するという方法も考えられる。
外側電極34a及び絶縁層35の外周面側は、表層36により覆われている。トナーは、表層36上でホッピングを繰り返す際、この表層36との接触摩擦によって帯電する。トナーに正規帯電極性(本実施形態ではマイナス極性)を与えるため、本実施形態では、表層36の材料として、シリコーン、ナイロン(登録商標)、ウレタン、アルキッドメラミン、ポリカーボネート等が使用される。本実施形態ではポリカーボネートを採用している。また、表層36は、外側電極34aを保護する役割も持ち合わせているので、表層36の膜厚としては、3[μm]以上40[μm]以下の範囲内が好ましい。3[μm]よりも小さいと、経時使用による膜削れ等で外側電極34aが露出してしまうおそれがある。一方、40[μm]よりも大きいと、内側電極33aと外側電極34aとの間で作られる電界が表層36よりも外側に形成されにくくなり、表層36の外側に強いフレア用電界を形成することが困難となる。本実施形態では、表層の膜厚は20[μm]としている。表層36は、絶縁層35と同様にスプレー法やディッピング法等によって形成することができる。
本実施形態では、内側電極33aと外側電極34aとの間で作られる電界、より詳しくは、内側電極33aの外側電極34aとは対向していない部分(外側電極34aの櫛歯間に位置する内側電極33aの部分)と外側電極34aの櫛歯部分との間で作られる電界が、表層36の外側に形成されることで、トナー担持ローラ103上のトナーをホッピングさせ、これによりトナーをクラウド化させる。このとき、トナー担持ローラ103上のトナーは、内側電極33aに絶縁層35を介して対向した表層部分と、これに隣接する外側電極34aに対向した表層部分との間を、飛翔しながら往復移動するように、ホッピングすることになる。
トナーを安定してクラウド化させるためには、相応する大きさのフレア用電界を形成することが重要となるが、このような大きなフレア用電界を形成するためには内側電極33aと外側電極34aとの間に大きな電位差を形成する必要がある。しかし、このような大きな電位差を安定して形成するためには、内側電極33aと外側電極34aとの間を安定かつ有効に絶縁し、リークを防止することが重要である。従来のように、フレア用電界を形成するための2種類の電極をそれぞれ櫛歯状に形成して同心円上に配置し、互いの櫛歯部分が相手の櫛歯間に入り込むように構成した場合、その櫛歯状電極の形成品質が悪いと、2種類の電極間の絶縁性が著しく低下し、リークが起きやすい。具体的には、例えば、エッチングで電極形成する場合には除去すべき金属膜の一部が残存していたり、インクジェット法やスクリーン印刷法で電極形成する場合には電極間に導電ペーストが付着してしまったりする事態が起こり得る。このような事態が生じると、2種類の電極間でリークが起きやすいなり、適正なフレア用電界を形成することができなくなる。また、従来構成においては、ローラの樹脂表面上に櫛歯状電極を高い品質で形成したとしても、2種類の櫛歯状電極を形成した後にその外周面側を絶縁材で覆うことにより電極間に絶縁材を充填して電極間の絶縁性を得るため、電極間にはローラの樹脂表面と絶縁材との界面が形成され、この界面を通じたリークが生じやすく、比較的大きな電圧を印加すると電極間の絶縁性が著しく低下する。
本実施形態のトナー担持ローラ103は、内側電極33aの上に絶縁層35を設け、その絶縁層上に櫛歯状の外側電極34aを形成した構成であるため、これらの電極間にリークの原因となり得るような界面は存在しない。また、トナー担持ローラ103の製造段階において、リークの原因となり得る導電材が電極間に介在する可能性も非常に少なくできる。したがって、本実施形態によれば、内側電極33aと外側電極34aとの間を安定かつ有効に絶縁することができ、比較的大きな電圧を印加する場合でもリークを効果的に防止することができる。
また、本実施形態において、外側電極34aの電極幅(各櫛歯部分の幅)は、10[μm]以上120[μm]以下であるのが好ましい。10[μm]よりも小さいと、細すぎて電極が途中で断線してしまうおそれがある。一方、120[μm]より大きいと、外側電極34aの被給電部34bからの距離が遠い箇所の電圧が低くなり、その箇所でトナーを安定かつ有効にホッピングさせることが困難となる。本実施形態の被給電部34bは、図4に示すように、トナー担持ローラ103の外周面上における軸方向両端に設けられている。よって、本実施形態では、外側電極34aの電極幅が120[μm]より大きいと、トナー担持ローラ103の軸方向中央部におけるフレア用電界が軸方向両端部のフレア用電界よりも相対的に低くなり、軸方向中央部に担持されているトナーを安定かつ有効にホッピングさせることが困難となる。
また、本実施形態では、外側電極34aの電極ピッチ(櫛歯部分間の距離)は、電極幅と同じか広いのが好ましい。電極幅よりも小さいと、内側電極33aからの電気力線の多くが表層36の外側に出る前に外側電極34aへ収束してしまい、表層36の外側に形成されるフレア用電界が弱くなってしまうからである。一方、電極ピッチが大きいと、電極間中央のフレア用電界が弱くなってしまう。本実施形態において、電極ピッチは、電極幅以上であって電極幅の5倍以下の範囲内であるのが好ましい。
本実施形態では、電極幅及び電極ピッチをいずれも80[μm]に設定している。
また、本実施形態では、外側電極34aの電極ピッチを、トナー担持ローラ103の周方向にわたって一定となるように設定されている。電極ピッチを一定とすることで、内側電極33aと外側電極34aとの間で作られるフレア用電界がトナー担持ローラ103上の周方向にわたってほぼ均一となる。よって、現像位置で周方向に均一なトナーのホッピングを実現することが可能となり、均一な現像が可能となる。
次に、内側電極33a及び外側電極34aに印加する電圧について説明する。
トナー担持ローラ103上の内側電極33a及び外側電極34aには、それぞれ第一パルス電源25A及び第二パルス電源25Bから第一電圧である内側電圧及び第二電圧である外側電圧が印加される。第一パルス電源25A及び第二パルス電源25Bが印加する内側電圧及び外側電圧は、矩形波が最も適している。ただし、これに限らず、例えばサイン波で三角波でもよい。また、本実施形態では、フレア用電極を形成するための電極が内側電極33a及び外側電極34aの2相構成であり、各電極(33a,34a)には互いに位相差πをもった電圧がそれぞれ印加される。
図6は、内側電極33a及び外側電極34aにそれぞれ印加する内側電圧と外側電圧の一例を示すグラフである。
本実施形態において、各電圧は矩形波であり、内側電極33aと外側電極34aにそれぞれ印加される内側電圧と外側電圧は、互いに位相がπだけズレた同じ大きさ(ピークトゥピーク電圧Vpp)の電圧である。よって、内側電極33aと外側電極34aとの間には、常にVppだけの電位差が生じる。この電位差によって電極間に電界が発生し、この電界のうち表層36の外側に形成されるフレア用電界によって表層36上をトナーがホッピングする。本実施形態において、Vppは100[V]以上2000[V]以下の範囲内であるのが好ましい。Vppが100[V]より小さいと、十分なフレア用電界を表層36上に形成できず、トナーを安定してホッピングさせるのが困難となる。一方、Vppが2000[V]より大きいと、経時使用により電極間でリークが発生する可能性が高くなる。本実施形態では、Vppを500[V]に設定している。
また、本実施形態において、内側電圧と外側電圧の中心値V0は、画像部電位(静電潜像部分の電位)と非画像部電位(地肌部分の電位)との間に設定され、現像条件によって適宜変動する。また、中心値V0は固定して、Dutyを変動させても、同様の効果が得られる。
本実施形態において、内側電圧と外側電圧の周波数fは、0.1[kHz]以上10[kHz]以下であるのが好ましい。0.1[kHz]より小さいと、トナーのホッピングが現像速度に追いつかなくなるおそれがある。一方、10[kHz]より大きいと、トナーの移動が電界の切り替わりに追従できなくなり、トナーを安定してホッピングさせるのが困難となる。本実施形態では、周波数fを500[Hz]に設定している。
図4に示すように現像装置4は、第一パルス電源25Aがトナー担持ローラ103の担持ローラ回転軸33bに交流電圧を印加する構成である。この担持ローラ回転軸33bは、内側電極33aへの給電部として機能している。また、第二パルス電源25Bは、不図示の導電性ローラに接続されており、この導電性ローラがトナー担持ローラ103の外周面上における軸方向両端に設けられた被給電部34bに接触し、外側電極34aに対して交流電圧を印加する。
次に、本実施形態の現像装置4の特徴部について説明する。
現像装置4のように、フレア用電界を形成し、トナー担持ローラ103の表面上でトナーをクラウド化させる現像装置では、トナー担持ローラ103の表面上のトナー搬送量は、外的要因(温度や湿度変化)や内的要因(耐久劣化)により、大きく変動してしまう。このようなトナー搬送量の変動があるため、トナー搬送量が少ない場合はベタ濃度不良が発生し、トナー搬送量が多い場合はハーフトンがボソついたような画像不良が発生したりする。
トナー搬送量の変動に伴いトナー帯電量にも変動が発生するため、現像ガンマが変動してしまい、中間調の濃度が変動してしまうという不具合が発生する。
このような不具合を防止するために、内側電極33aまたは外側電極34aに印加される第一電圧または第二電圧に対して、負極性側に所定電位だけオフセットしたオフセット電圧トナー担持ローラ103を印加し、このオフセット電圧を制御する方法がある。しかし、一方の電極部材に印加される電圧と同位相のオフセット電圧を印加すると、オフセット電圧がマイナス極性側にピーク電圧となるタイミングで、プラス極性側にピーク電圧となる他方の電極部材に印加される電圧との電位差が大きくなりすぎてしまい、リークが発生してしまうおそれがある。
このような問題に対して、本実施形態の現像装置4は、図2に示すように、トナー層規制部材104にDCバイアスを印加する規制部材電圧印加電源140を備えている。トナー層規制部材104に印加する電圧がDCバイアスであるため、トナー層規制部材104と内側電極33a及び外側電極34aとの電位差の最大値をトナー層規制部材104にACバイアスを印加する構成よりも小さく抑えることができ、リークの発生を抑制することが出来る。
図2に示す現像装置4のトナー層規制部材104に印加するDCバイアス(図中の規制部材DCバイアス)の大きさを変化させて、各DCバイアスでのトナー担持ローラ103のトナー搬送量M/A[g/m]を測定した結果を図7に示す。なお、図7に示すトナー搬送量M/A[g/m]は、トナー層規制部材104と対向する位置よりも表面移動方向下流側で、現像領域よりも表面移動方向上流側のトナー担持ローラ103表面上において単位面積当りに担持されるトナー量である。
図7より、規制部材DCバイアスを大きいほどトナー搬送量が大きくなり、各規制部材DCバイアスの値に対して、それぞれトナー搬送量が決まることが分かる。このため、適正なトナー搬送量が図7中のα[g/m]であった場合、規制部材DCバイアスの値を図7中のβ[V]に調節することで、適正なトナー搬送量を得ることができ、トナー担持ローラ103上のトナー搬送量が安定することが分かる。
本実施形態の現像装置4で画像印字を行ったところ、ベタ濃度不良やハーフトンがボソきのよな、画像不良が発生せず、安定した中間調の濃度を得ることができた。このため、本実施形態の現像装置4を用いることで、良好な画像品質を得ることが出来る。
また、現像装置4では、上述したように外側電極34aと内側電極33aとの間に絶縁層35を設けているため、この二つの電極部材の間を安定かつ有効に絶縁することができ、比較的大きな電圧を印加する場合でもリークを効果的に防止することができる。ここで、トナー層規制部材104に印加する電圧が外側電極34aに印加される第二電圧に対して、マイナス極性側に所定電位だけオフセットしたACバイアスであると、比較的大きな電圧を印加した場合に、次のような不具合が生じるおそれがある。すなわち、第二電圧がマイナス極性側のピークとなり、第一電圧がプラス極性側のピークとなるタイミングで内側電極33aとトナー層規制部材104との間の電位差が最大となる。そして、このときの電位差は、ピークトゥピーク電圧Vppにオフセット分の電位を足した電位となり、非常に大きな電位差となる。このように、内側電極33aとトナー層規制部材104との間の電位差が非常に大きくなると、内側電極33aとトナー層規制部材104との間でリークが発生し、内側電極33aとトナー層規制部材104との間に存在する表層36や絶縁層35が損傷するおそれがある。
また、トナー層規制部材104に印加する電圧を第一電圧に対して、所定電位だけオフセットしたACバイアスとすると、同様の理由により、外側電極34aとトナー層規制部材104との間に存在する表層36が損傷するおそれがある。
これに対して、本実施形態の現像装置4では、トナー層規制部材104に印加するバイアスをDCバイアスにすることで、内側電極33aまたは外側電極34aとの最大電位差が非常に大きくなることを防止し、リークの発生を抑えることが可能となった。
なお、トナー担持ローラ103の軸線方向(図2中の手前奥方向)の両端部は成型時に表層36や絶縁層35が軸方向の中央部に比べて薄くなり易い。絶縁材料からなる表層36や絶縁層35が薄くなるため、特に軸方向端部ではトナー層規制部材104と電極部材との間でリークが発生しやすい。そして、このようなリークが発生すると表層36が剥がれ、トナー担持ローラ103が使用不能になる。これに対して、現像装置4では、軸方向端部のリークの発生の防止に高い効果が見られた。このため、リークによる表層36の剥がれが発生しなくなり、トナー担持ローラ103の耐久性が向上した。
また、現像装置4では、リークが発生しにくくなるため、トナー層規制部材104に印加するDCバイアスの制御幅を大きくすることが出来るようになる。
これにより、トナー担持ローラ103上の搬送量の制御幅を大きくすることが出来るため、環境条件や耐久条件等の大きな誤差が発生した場合にも、良好な画像品質を実現することが可能となる。
現像装置4のように、トナー担持ローラ103の表面上でトナーをクラウド化させる現像装置では、環境条件や耐久条件が変化した場合にトナーの帯電量が変化する場合があり、トナーの帯電量が変化すると現像性が変化するため、画像濃度が変わってしまう。このような環境条件や耐久条件の変化に起因するトナーの帯電量の変化を防止するために、現像装置4では、内側電極33a及び外側電極34aに印加するACバイアスのDutyを調整して画像濃度を一定にする制御を行う。
図8は、図6に示したグラフに対して、ACバイアスのプラス極性側のDutyを大きく設定した内側電圧の一例を示すグラフである。なお、外側電圧は、内側電圧に対して位相がπだけズレた同じ波形のグラフとなる。
このように、内側電極33a及び外側電極34aに印加するACバイアスのDutyを調整すると、印加するAC電圧の面積中心値が変化する。面積中心値とは、周期的に電圧の大きさが変化する交流電圧の一周期の平均値である。このため、矩形波の交流電圧ではDuty比が1:1の場合は、面積中心値は交流電圧の中心値V0と同じ値となるが、Duty比が1:1以外の場合は、面積中心値は交流電圧の中心値V0とは異なる値となる。
具体的には、図6に示すグラフのようにACバイアスのDuty比が1:1である場合(Duty:50[%])は、AC電圧の面積中心値は中心値V0となり、図6に示す例では0[V]である。
一方、図8に示すようグラフのようににACバイアスのDuty比を7:3で、プラス極性の電圧を印加する時間を長くした場合(Duty:70[%])、AC電圧の面積中心値は図8中のV1で示すように中心値V0からプラス極性側にシフトした値となる。
なお、面積中心値は、ACバイアスのピークトゥピーク電圧Vpp、中心値V0及び調節したDuty比から算出することができる。
このように、Dutyを変化するとAC電圧の面積中心値も変化する。そして、AC電圧の面積中心値の値に係わらず、規制部材電圧印加電源140がトナー層規制部材104に印加するDCバイアスの値が一定であると、内側電極33aまたは外側電極34aと、トナー層規制部材104との実効電位差がDutyの変化に伴い変化してしまう。実効電位差が変化すると、トナー担持ローラ103上のトナー搬送量も変化してしまう。
図9は、Duty[%]とトナー搬送量との関係を示すグラフである。規制部材電圧印加電源140がトナー層規制部材104に印加するDCバイアスが一定の場合、図9中の破線で示すグラフのようになる。図9より、トナー層規制部材104に印加するDCバイアスが一定だと、Dutyの変化に伴いトナー搬送量も変化することが分かる。
Dutyを調節したときにトナー搬送量が変化することを防止するために、本実施形態の現像装置4は、AC電圧の面積中心値に応じて、規制部材電圧印加電源140がトナー層規制部材104に印加するDCバイアスを制御する。具体的には、図6のようにDutyが50[%]のときにはDCバイアスが−200[V]に設定たものを、図8に示すようにDutyを70[%]にしたときにはDCバイアスが−200+V1[V]となるように制御する。これにより、AC電圧の面積中心値とDCバイアスとの電位差を−200[V]で一定とすることができ、実効電位差が変化することを防止できる。よって、トナー担持ローラ103上のトナー搬送量が変化することを防止できる。
なお、AC電圧の面積中心値に応じたDCバイアスの制御としては、AC電圧の面積中心値とDCバイアスとの電位差を一定とするものに限るものではなく、実効電位差が変化することを防止できる制御であればよい。
AC電圧の面積中心値に応じて規制部材電圧印加電源140がトナー層規制部材104に印加するDCバイアスを制御した場合、Dutyとトナー搬送量との関係は、図9中の実線で示すグラフのようになる。図9より、トナー層規制部材104に印加するDCバイアスをAC電圧の面積中心値に応じて制御することにより、この場合、Dutyの変化に伴うトナー搬送量の変化が見られず、安定した搬送量になることが分かる。
このため、本実施形態の現像装置4で画像印字を行ったところ、電極部材に印加するACバイアスのDutyが変化した場合でも、良好な画像品質を実現できる。
現像装置4の使用環境の温湿度が変化した場合、トナーの帯電量が変化し、これに起因してトナー担持ローラ103上のトナー搬送量も変化する。
図10は、環境変動に伴うトナー搬送量の変化を示すグラフである。環境Sでの規制部材DCバイアスとトナー搬送量との関係を図10中の破線で示す。一方、環境Tでの規制部材DCバイアスとトナー搬送量との関係を図10中の実線で示す。
図10中のC[g/cm]をトナー搬送量の目標値とすると、環境Sでは規制部材DCバイアスの値をE[V]に設定することで目標値のトナー搬送量を得ることができる。ここで、環境の変化に係わらず、規制部材DCバイアスの値をE[V]に固定した場合、環境Sから環境Tに変化すると、トナー搬送量はD[g/cm]になり、目標値よりも小さくなる。トナー搬送量が目標値よりも小さくなると、画像濃度が低下するおそれがある。
一方、本実施形態の現像装置4では、環境条件検知手段として不図示の温湿度計を備え、この温湿度計の計測結果に基づいて、規制部材DCバイアスの値を制御する。詳しくは、不図示の記憶部に予め入力された各温湿度環境における規制部材DCバイアスとトナー搬送量との関係のデータと、温湿度計の計測結果とに基づいて、トナー搬送量が目標値となる規制部材DCバイアスの値を設定する。
現像装置4では、環境Sから環境Tへと環境が変動すると、温湿度計の計測結果に基づいて環境Tとなったことを検知して、規制部材DCバイアスがF[V]となるように規制部材電圧印加電源140を制御する。この制御により、環境が変動しても、トナー搬送量が目標値C[g/cm]で一定となる。トナー搬送量を一定とすることができるので、濃度ムラの無い良好な現像を行うことが出来る。
現像装置4の耐久条件が変化した場合、すなわち、現像装置4を経時使用した場合、同条件で現像装置4を駆動してもトナーの帯電量が変化し、これに起因してトナー担持ローラ103上のトナー搬送量も変化する。具体的には、初期のトナーの場合は帯電量が高く、経時使用した耐久トナーの場合は帯電量が低下するため、トナー担持ローラ103上のトナー搬送量も変化する。
図11は、耐久条件の変動に伴うトナー搬送量の変化を示すグラフである。耐久Xでの規制部材DCバイアスとトナー搬送量との関係を図11中の破線で示す。一方、耐久Yでの規制部材DCバイアスとトナー搬送量との関係を図11中の実線で示す。
図11中のG[g/cm]をトナー搬送量の目標値とすると、耐久Xでは規制部材DCバイアスの値をI[V]に設定することで目標値のトナー搬送量を得ることができる。ここで、耐久条件の変化に係わらず、規制部材DCバイアスの値をI[V]に固定した場合、耐久条件がXからYに変化すると、トナー搬送量はH[g/cm]になり、目標値よりも小さくなる。トナー搬送量が目標値よりも小さくなると、画像濃度が低下するおそれがある。
一方、本実施形態の現像装置4では、耐久条件検知手段として、感光体2の回転数を計測する不図示の感光体回転数カウンタを備える。感光体回転数カウンタと感光体2の円周上より、感光体2の表面移動距離を算出することができ、さらに、感光体2とトナー担持ローラ103との周速比と、算出された感光体2の表面移動距離とに基づいて、耐久条件であるトナー担持ローラ103の表面移動距離を算出することが出来る。
そして、不図示の記憶部に予め入力された各耐久条件における規制部材DCバイアスとトナー搬送量との関係のデータと、感光体回転数カウンタの計測結果から求まるトナー担持ローラ103の表面移動距離とに基づいて、トナー搬送量が目標値となる規制部材DCバイアスの値を設定する。
現像装置4では、耐久Xの状態から使用により耐久Yの状態となったことを感光体回転数カウンタの計測結果から検知すると、規制部材DCバイアスがJ[V]となるように規制部材電圧印加電源140を制御する。この制御により、使用により耐久条件が変化しても、トナー搬送量が目標値G[g/cm]で一定となる。トナー搬送量を一定とすることができるので、濃度ムラの無い良好な現像を行うことが出来る。
なお、耐久条件検知手段は、感光体2の回転数を計測する不図示の感光体回転数カウンタに限らず、トナー担持ローラ103の回転数を計測するカウンタであってもよい。
以上、本実施形態の現像装置4は、互いに異なる電圧が印加される複数種類の電極部材として内側電極33a及び外側電極34aを備え、外周面に担持された現像剤であるトナーを潜像担持体である感光体2との対向部である現像領域へ搬送するための現像剤担持体であるトナー担持ローラ103と、内側電極33a及び外側電極34aに対して互いに異なる交流電圧を印加することにより、内側電極33aと外側電極34aとの間に電界を形成し、この電界によってトナー担持ローラ103の外周面上でトナーを飛翔させる電界形成手段を構成する第一パルス電源25A及び第二パルス電源25Bとトナー担持ローラ103の外周面上のトナーの層厚を規制する現像剤規制部材であるトナー層規制部材104とを備え、現像領域でトナー担持ローラ103の外周面上で飛翔するトナーを用いて感光体2上の静電潜像に現像する現像装置である。そして、現像装置4は、トナー層規制部材104に電圧を印加する規制部材電圧印加手段である規制部材電圧印加電源140を備え、規制部材電圧印加電源140がトナー層規制部材104に印加する電圧が直流電圧(DCバイアス)である。規制部材電圧印加電源140がトナー層規制部材104にDCバイアスを印加するため、トナーの帯電を補助することができ、トナーの帯電量が不十分であることに起因する不具合の発生を抑制することができる。さらに、現像装置4では、規制部材電圧印加電源140が印加する電圧がDCバイアスであるため、トナー層規制部材104と内側電極33aまたは外側電極34aとの電位差の最大値をトナー層規制部材104にACバイアスを印加する構成よりも小さく抑えることができ、リークの発生を抑制することができる。よって、現像装置4では、トナーの帯電量不足に起因する不具合を抑制しつつ、トナー層規制部材104と電極部材との間でのリークの発生を抑制することができる。
また、現像装置4は、図5に示すように、2種類の電極部材である内側電極33aと外側電極34aとを外周面法線方向で互いに異なる位置に配置し、内側電極33aと外側電極34aとの間に絶縁層35を介在させている。これにより、内側電極33aと外側電極34aとの間を安定かつ有効に絶縁することができ、比較的大きな電圧を印加する場合でもリークを効果的に防止することができる。
また、本実施形態の現像装置4では、最外周側に位置する最外周電極部材としての外側電極34aがトナー担持ローラ103の外周面に沿って複数に分割された複数の電極部を備えており、その電極部間の電極間領域に対向する位置に、外側電極34aよりも内周側に位置する内側電極33aが配置されている。本実施形態の現像装置4では、フレア用電界を形成するための複数種類の電極(33a,34a)間でリークが生じないので、強いフレア用電界を安定して形成することができる。
また、現像装置4は、外側電極34a及び内側電極33aに印加する電圧のDutyを調節した場合は、内側電極33aに対して印加される交流電圧である第一電圧の面積中心値となる電圧に対して、トナー層規制部材104に印加するDCバイアスが所定の電位差となるように制御する。これにより、実効電位差が変化することを防止し、トナー担持ローラ103上のトナー搬送量が変化することを防止でき、濃度ムラの無い良好な現像を行うことが出来る。
また、現像装置4は、設置環境の環境条件である温湿度を検知する環境条件検知手段としての温湿度計を備え、温湿度計の検知結果に基づいてトナー層規制部材104に印加する規制部材DCバイアスを制御することにより、使用環境の温湿度が変化してもトナー搬送量を一定とすることができるので、濃度ムラの無い良好な現像を行うことが出来る。
また、現像装置4は、耐久条件を検知する耐久条件検知手段として感光体回転数カウンタを備え、感光体回転数カウンタの検知結果に基づいてトナー層規制部材104に印加する規制部材DCバイアスを制御することにより、経時使用により耐久条件が変化してもトナー搬送量を一定とすることができるので、濃度ムラの無い良好な現像を行うことが出来る。
また、本実施形態のプリンタ100は、潜像担持体である感光体2上に形成された潜像に対して現像手段によって現像剤であるトナーを供給することにより静電潜像を現像して得られる画像を、最終的に記録材である転写紙P上に転移させて、転写紙P上に画像を形成する画像形成装置である。そして、プリンタ100は現像手段として、上述した現像装置4用いることで、トナーの帯電量不足に起因する不具合を抑制しつつ、トナー層規制部材104と電極部材との間でのリークの発生を抑制することができるため、良好な画像形成を安定して行うことが出来る。
1 プロセスカートリッジ
2 感光体
3 帯電部材
4 現像装置
5 感光体クリーニング部材
6 露光装置
7 中間転写ベルト
8 一次転写ローラ
9 二次転写ローラ
9a 二次転写対向ローラ
11 転写ベルトクリーニング装置
12 定着装置
25A 第一パルス電源
25B 第二パルス電源
33a 内側電極
33b 担持ローラ回転軸
34a 外側電極
34b 被給電部
35 絶縁層
36 表層
100 プリンタ
101 トナー収容室
102 トナー供給室
103 トナー担持ローラ
104 トナー層規制部材
105 トナー供給ローラ
106 トナー搬送部材
106a 搬送スクリュ形状
106b 搬送板形状
107 返送口
108 トナー撹拌部材
108a 撹拌スクリュ形状
108b 撹拌板形状
109 除電シール
110 仕切り部材
111 供給口
140 規制部材電圧印加電源
P 転写紙
特開2007−133387号公報

Claims (8)

  1. 互いに異なる電圧が印加される複数種類の電極部材を備え、外周面に担持された現像剤を現像領域へ搬送するための現像剤担持体と、
    該複数種類の電極部材に対して互いに異なる電圧を印加することにより、種類の異なる電極部材の間に電界を形成し、この電界によって該現像剤担持体の外周面上で現像剤を飛翔させる電界形成手段と、
    該現像剤担持体の外周面上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材とを備え、
    該現像剤担持体と潜像担持体との対向部で該現像剤担持体の外周面上で飛翔する現像剤を用いて該潜像担持体上の潜像に現像する現像装置において、
    該現像剤規制部材に電圧を印加する規制部材電圧印加手段を備え、
    該規制部材電圧印加手段が該現像剤規制部材に印加する電圧が直流電圧であることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1の現像装置において、
    上記複数種類の電極部材を外周面法線方向で互いに異なる位置に配置し、種類の異なる電極部材の間に絶縁層を介在させたことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項2の現像装置において、
    上記複数種類の電極部材のうち最外周側に位置する最外周電極部材は、上記外周面の現像剤搬送方向に沿って複数に分割された複数の最外周電極部を備えており、
    該複数の最外周電極部同士の間の最外周電極間領域に対向する位置に、該最外周電極部材よりも内周側に位置する他の電極部材が配置されるように上記現像剤担持体を構成したことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置において、
    上記複数種類の電極部材のうちの一種類の電極部材に対して印加される交流電圧の面積中心値となる電圧に対して、
    上記現像剤規制部材に印加する直流電圧が所定の電位差となるように制御することを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置において、
    現像装置の設置環境の環境条件を検知する環境条件検知手段を備え、
    該環境条件検知手段の検知結果に基づいて上記現像剤規制部材に印加する直流電圧を制御することを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置において、
    現像装置の耐久条件を検知する耐久条件検知手段を備え、
    該耐久条件検知手段の検知結果に基づいて上記現像剤規制部材に印加する直流電圧を制御することを特徴とする現像装置。
  7. 潜像担持体上に形成された潜像に対して現像装置により現像剤を供給することにより該潜像を現像して得られる画像を、最終的に記録材上に転移させて、該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
    上記現像装置として、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 潜像担持体と、該潜像担持体上に形成される潜像を現像剤で現像する現像装置とを、1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスカートリッジにおいて、
    上記現像装置として、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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