JP2011064810A - 機器収容機構及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導通部材408は、収納部52において接地された接地部位に接触して、そのX軸正方向の先端が予め決められた角度よりも大きな角度でY軸正方向へと折り曲げられる。このとき導通部材408は、自身の板バネとしての作用により、Y軸負方向に反発してより広い面積で収納部52と接触する。収納部52は導線521によって接地されているから、収容された電子機器は、十分な接触面積により接地されることになる。また、導通部材408は、接地部位を押したときの反力で、機器収容機構40を収納部52の位置決め孔412から分離させる方向に押す。このとき、噛み合い部404は噛み合い孔413に引っかけられているので、導通部材408が機器収容機構40を押す力による、その機器収容機構40の移動を抑制する。
【選択図】図5
Description
請求項2記載の発明によれば、導電部材が固定具を中心にして回転しないようにすることができる。
請求項3記載の発明によれば、導通部材として板バネ以外のもの、例えば弦巻バネを用いる場合と比較して、導通部材と接地部位との接触面積を広くとることができる。
請求項4記載の発明によれば、導通部材の縁を、当該導通部材よりも電気伝導率が小さく且つ当該導通部材よりも軟らかい材料によって覆わない場合に比べて、導通部材に触れることによって作業者が怪我をするような事態の発生を抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、抑制手段を板状の部材の側部に設けない場合と比して、板状の部材に触れ難くすることができる。
請求項6記載の発明によれば、電子機器を収容する機器収容機構をその電子機器を用いる画像形成装置に取り付けるとともに、その電子機器の接地を行うことができる。
<1.実施形態>
例えばプリンタやコピー機などの画像形成装置においては、処理対象となる情報の大量化などに伴い、予め設けられているRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体の他に、ハードディスクなどの記憶媒体が増設されることがある。以下の実施形態においては、電子機器の一例としてのハードディスクを収容した機器収容機構が、電子機器を用いる本体装置の一例としての画像形成装置に設置される例を挙げて説明する。また、画像形成装置は、ハードディスクに記憶された画像データに応じた画像を、記録媒体の一例である記録用紙に形成するものとする。
図1は、画像形成装置1の斜視図である。
図1においては、説明の便宜上、画像形成装置1の背面を前にした状態が図示されている。画像形成装置1は、ボックス状の筐体51によって外形が構成される。筐体51の背面には、機器収容機構40を収納する空間である収納部52が設けられている。収納部52の開口部は、カバー部材53によって覆われるようになっている。なお、図1は、カバー部材53を取り外した場合について例示されている。このカバー部材53は、収納部52の開口部を覆い尽くす板状の部材である。カバー部材53及び筐体51には、カバー部材53を筐体51にねじ54で固定するためのねじ孔55が予め決められた数だけ設けられている。
次に、機器収容機構40の構造について、図3,図4,図5を参照しつつ説明する。
機器収容機構40は、蓋のない箱形形状の収容体400を備えており、この収容体400に、電子機器としてのハードディスクが収容される。図3,図4,図5においては、作業者が機器収容機構40のハードディスクが収容される面とは反対側の面に正対して機器収容機構40を見たときの左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。そして、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、X軸正方向、X軸負方向、Y軸正方向、Y軸負方向、Z軸正方向、Z軸負方向、という。また、X軸正方向の面とは、機器収容機構40が有する外側の面のうち、X軸正方向が法線となる面のことである。X軸負方向、Y軸正方向、Y軸負方向、Z軸正方向、Z軸負方向についても同様である。以下では、X軸正方向の面を面100、X軸負方向の面を面101、Y軸負方向の面を面102、Z軸正方向の面を面103、Z軸負方向の面を面104とする。
機器収容機構40の収容体400には、例えばプラスチックなどの樹脂によって掴み部402、挟み部403a,403b(以下、挟み部403という)、噛み合い部404a,404b(以下、噛み合い部404という)、位置決め部405a,405b(以下、位置決め部405という)、及びねじ孔406a,406b,406c,406d(以下、ねじ孔406という)が形成されている。機器収容機構40は、例えば金属などの導電性を有する部材によって形成されたねじ407a,407b,407c,407d(以下、ねじ407という)及び導通部材408a,408b(以下、導通部材408という)を備えている。
図4(a)は、導通部材408を示す図である。導通部材408は、導電性を有する金属板であり、導通部材408を貫通する孔であるねじ孔4081とボス孔4082とが形成されている。この導通部材408の縁を覆うように、フィルム状の樹脂からなる保護部材4083が貼り付けられている。保護部材4083は、導通部材408よりも電気伝導率が小さく且つ導通部材408よりも軟らかい材料(例えばビッカース硬さやヤング率等、硬さの指標となる値が小さい材料)である。したがって、保護部材4083は、導通部材408の縁や高電圧で作業者が怪我することの無いようにする目的で設けられている。
408におけるX軸正方向の先端は、予め決められた角度(例えば60°)でY軸正方向へと折り曲げられている。収容体400に導通部材408を取り付ける際には、導通部材408は、ボス孔4082に位置決め部405が挿入され、更に、ねじ孔4081とねじ孔406との位置が合わせられる。その上で、ねじ407が、Y軸正方向に向かってねじ孔4081と、ねじ孔406と、金属板409のねじ孔4091と、ハードディスク401のねじ孔兼接地点4012とに挿入されることにより、導通部材408が収容体400に固定させられる。位置決め部405は、導通部材408のボス孔4082に挿入されていることで、導通部材408がねじ孔4081に挿入されたねじ407を中心として回転するのを規制する。なお、ハードディスク401のねじ孔兼接地点4012は、ねじ407のねじ受けとして機能するとともに、ねじ407と導通することでハードディスク401の接地点とて機能する。また、金属板409は、ねじ孔4091を有する板状の静電シールドであり、外部の電界を遮ることによりハードディスク401の回路が誤作動を起こすような影響を低減させる。
図5(a)は導通部材408が導通する状態を説明する正面図であり、図5(b)は、図5(a)をVの方向に矢視した断面図である。図5(a)(b)に示すように
、位置決め部405と噛み合い部404が、収納部52に設けられた位置決め孔412と噛み合い孔413にそれぞれX軸正方向に向かって挿入される。このとき、位置決め部405は、位置決めの際のガイドとなる。また、噛み合い部404の突起部が噛み合い孔413に引っ掛けられることによって、機器収容機構40が収納部52から離脱するのを防止する。導通部材408は、収納部52において接地された接地部位に接触して、そのX軸正方向の先端が予め決められた角度(例えば60°)よりも大きな角度(例えば80°)でY軸正方向へと折り曲げられる。このとき、折り曲げられた導通部材408は、自身の板バネとしての作用により、Y軸負方向に反発し、より広い面積で収納部52と接触することになる。収納部52は導線521によって接地されているから、ハードディスク401は、十分な接触面積により接地されることになる。これにより、静電気により瞬間的に発生した過電流によってハードディスク401が静電破壊されにくくなる。また、これと同時に、導通部材408は、接地部位を押したときの反力で、機器収容機構40を収納部52の位置決め孔412から分離させる方向に押す。このとき、噛み合い部404は噛み合い孔413に引っかけられているので、導通部材408が機器収容機構40を押す力による、その機器収容機構40の移動を抑制する抑制手段の一例として機能する。
(2−1)変形例1
上記実施形態において、導通部材408の形状は実施形態の内容に限らない。例えば、図6に示すように、導通部材408hは、円筒状静電破壊に形成されたバネであってもよい。より具体的には、導通部材408hは、一端をねじ407によって収容体400に固定され、更に収容された電子機器と導通される。また、位置決め部405が、導通部材408hの円筒の中に挿入されていることで、導通部材408hの一端を固定したねじ407を中心として回転するのを規制する。したがって導通部材408hは、収容体400に収容された電子機器を接地させるような部材であり、ねじ407及び位置決め部405によって固定されていればよい。
(2−2)変形例2
導通部材408の縁には、樹脂をフィルム状に形成し自在に折り曲げ可能とした保護部材4083が貼り付けられているものとした。しかし、作業者が怪我することの無いようにする目的で設けられていれば、これに限らない。例えば、導通部材408の縁をコの字に加工することで、作業者が怪我することの無いようにしてもよい。
(2−3)変形例3
収容体400に収容される電子機器は、ハードディスクとは限らない。例えば、電子機器は、本体装置に装着され、静電気による影響を受けにくくするために接地を要する機器であれば良い。また、電子機器を用いる本体装置は、画像形成装置とは限らない。例えば、本体装置としては、少なくとも電子機器を用いて処理を実施するような装置であればよい。
Claims (6)
- 電子機器を用いる本体装置に取り付けられ、当該電子機器を収容する収容体と、
前記収容体が前記本体装置に取り付けられたときに、前記本体装置において接地された接地部位に接触して当該接地部位と導通する導通部材であって、前記収容体が前記本体装置に取り付けられたときに前記接地部位を押し、その反力で、前記収容体を前記本体装置から分離させる方向に押す前記導通部材と、
前記導通部材が前記収容体を押す力による当該収容体の移動を抑制する抑制手段と、
前記電子機器を前記収容体に固定する固定具であって、前記本体装置に取り付けられたときに当該導通部材及び前記接地部位を介して前記電子機器を接地する前記固定具と、
を備えることを特徴とする機器収容機構。 - 前記収容体から突出した部材であって、前記収容体が前記本体装置に取り付けられたときに、前記本体装置に設けられた孔に挿入されて、前記本体装置に対する前記収容体の位置を決める位置決め部材を備え、
前記導通部材には孔が設けられており、当該孔に前記位置決め部材が挿入されている
ことを特徴とする請求項1に記載の機器収容機構。 - 前記導通部材は板状の部材であり、板バネとしての作用によって前記接地部位を押し、その反力で、前記収容体を前記本体装置から分離させる方向に押す
ことを特徴とする請求項1または2に記載の機器収容機構。 - 前記導通部材の縁は、当該導通部材よりも電気伝導率が小さく且つ当該導通部材よりも軟らかい材料によって覆われている
ことを特徴とする請求項3に記載の機器収容機構。 - 前記収容体から突出した部材であって、前記収容体が前記本体装置に取り付けられたときに、前記本体装置に設けられた孔に挿入されて、前記本体装置に対する前記収容体の位置を決める位置決め部材を備え、
前記導通部材は、前記収容体が有する複数の面のうちのいずれかに設けられた板状の部材であり、板バネとしての作用によって前記接地部位を押し、その反力で、前記収容体を前記本体装置から分離させる方向に押し、
前記抑制手段は、前記位置決め部材が突出する方向と直交する方向を方向成分として持つ法線を有する面であって、前記板状部材が設けられた面に隣り合う面に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の機器収容機構。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の機器収容機構と、
前記機器収容機構に収容された電子機器を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成手段を有する本体装置と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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