JP2010217381A - 電気機器の配線構造、およびその配線構造を備えた画像形成装置 - Google Patents

電気機器の配線構造、およびその配線構造を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】線材、特にフラットケーブルの損傷を抑制することが可能な電気機器の配線構造、およびそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1の配線構造は、壁面を有する板金製の本体フレーム30と、前記壁面に沿って配索されるフラットケーブル40と、フラットケーブル40を前記壁面に沿って配索するガイド部材41,42とを含む。ガイド部材41,42は、前記壁面と該壁面に沿って配索されるフラットケーブル40との間に位置するように前記壁面に沿って延在するベース部43,50と、ベース部43,50に形成され、フラットケーブル40を前記壁面に沿って保持する爪部44,51と、ベース部43,50を本体フレーム30に取り付ける取付け部45,52とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置等の電気機器の配線構造、特にフラットケーブルを用いた配線構造に関する。
従来、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、画像形成処理等を行うために、多数の電気配線用の線材が複雑に配索されている。線材には、主に制御用の信号を送信するために用いられるフラットケーブルが含まれる。
例えば、特許文献1の画像形成装置は、該画像形成装置全体の制御を行うエンジン制御部と、レーザスキャナユニットとの間の電気的信号を伝送するための線材としてフラットケーブルを用いている。
特開2004−45822号公報
特許文献1の画像形成装置では、フラットケーブルは、レーザスキャナユニットを所定の位置に固定する保持部材に直接接触した状態で該保持部材に沿って配索されている。そのため、保持部材におけるフラットケーブルと接触している面が粗面であると、フラットケーブルが損傷してしまう可能性がある。フラットケーブルが損傷すると、信号伝送に支障を来たし、画像形成装置が適正な画像形成処理を行うことができない場合が生じ得る。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、線材、特にフラットケーブルの損傷を抑制することが可能な電気機器の配線構造、およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気機器の配線構造は、壁面を有する板金製の本体フレームと、前記壁面に沿って配索されるフラットケーブルと、前記フラットケーブルを前記壁面に沿って配索するガイド部材とを含む。前記ガイド部材は、前記壁面と該壁面に沿って配索される前記フラットケーブルとの間に位置するように前記壁面に沿って延在するベース部と、前記ベース部に形成され、前記フラットケーブルを前記壁面に沿って保持する爪部と、前記ベース部を前記本体フレームに取り付ける取付け部とを含む。
本発明に係る電気機器の配線構造によれば、フラットケーブルが本体フレームの壁面に沿って配索された状態では、フラットケーブルと壁面との間には、ガイド部材のベース部が延在しているので、フラットケーブルは板金製の壁面と直接接触しない。言い換えれば、フラットケーブルは、ベース部によって板金製の壁面から保護されている。これにより、壁面との直接接触に起因するフラットケーブルの損傷を抑制することができる。その結果、電気機器はその所定の処理を実行することができる。
本発明の好ましい実施形態では、前記フラットケーブルは、第1フラットケーブルと第2フラットケーブルとを含み、前記ベース部は、前記第1フラットケーブルが載置される第1載置面と、前記第1載置面とは異なる平面に延在し、前記第2フラットケーブルが載置される第2載置面とを含み、前記第1載置面および第2載置面には、前記第1フラットケーブルおよび第2フラットケーブルをそれぞれ保持する前記爪部が形成されている。
フラットケーブルは線材の中では比較的大きい幅寸法を有しているため、複数のフラットケーブルを幅方向に並列に配索することは、電気機器内のスペースが小さい点、および電気機器内の他の部材の形状が制約を受ける点から困難である。しかしながら、上記構成によれば、第1フラットケーブルが載置される第1載置面および第2フラットケーブルが載置される第2載置面は、互いに異なる平面上に延在しているので、フラットケーブルを幅方向に並列に配索する構成と比較して、電気機器内の狭いスペースにおいても複数のフラットケーブルを配索することができる。また、上記構成によれば、複数のフラットケーブルを略同一平面上に重ねて配索した構成において起こり得るフラットケーブル間のノイズの影響を排除することができる。
本発明の他の好ましい実施形態では、前記ベース部は、可撓性のシート材であり、前記爪部は、前記可撓性シート材に切れ目を入れて形成されたものであって、前記シート材と繋がった基端部と、前記基端部に対して持ち上げ可能な遊端部とを有しており、前記フラットケーブルは、持ち上げられた前記遊端部と前記壁面との間に挟まれ、前記遊端部の復帰力によって前記壁面に沿って保持されている。
この構成によれば、ガイド部材のベース部はシート材から形成されているので、ベース部を本体フレームの壁面形状に合わせて形成することが容易である。また、フラットケーブルは、爪部の遊端部の復帰力によって保持することができるので、フラットケーブルの配索作業が容易となる。
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、前記ベース部は、絶縁性を有する樹脂製の部材である。
この構成によれば、フラットケーブルを板金製の本体フレームから絶縁することが可能である。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記構成の配線構造を用いているので、画像形成処理を適正に実行することができる。
本発明に係る電気機器の配線構造によれば、線材、特にフラットケーブルの損傷を抑制することが可能である。また、前記配線構造を用いた画像形成装置は、所定の画像形成処理を適正に実行することができる。
本発明の実施形態に係る配線構造が適用された画像形成装置の内部構成を概略的に示す図である。 画像形成装置の内部構造の斜視図であり、画像形成装置内に配索された線材の配線構造の一例を示す。 第1ガイド部材を用いてフラットケーブルを配索した配線構造を示す斜視図である。 第2ガイド部材を用いてフラットケーブルを配索した配線構造を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る配線構造が適用された電気機器の内部構成を概略的に示す図である。図1に示す電気機器1は、プリンタとして構成された画像形成装置である。画像形成装置1は、図1に示すように、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(Bk)の各色別の画像形成部2(2M,2C,2Y,2Bk)を含むタンデム式のカラープリンタである。各画像形成部2M,2C,2Y,2Bkは、現像機3、帯電器5、露光装置6、トナー供給部7、クリーナー21および1次転写ローラ9を含む。
トナー供給部7は、マゼンタ,シアン,イエロー,ブラックの各色のトナーを貯蔵する。現像機3は、トナー供給部7から供給されるトナーを感光体ドラム4に供給するための現像ローラ31を含む。
現像ローラ31は、例えば、その表面がアルミ等の非磁性材料から構成される円筒状の現像スリーブである。この現像スリーブの内部には、磁石材料等が配設されている。現像機3内のトナーとキャリア(磁性体)とからなる現像剤(2成分現像剤の場合)は、磁石材料の磁力で現像ローラ31の表面に吸着され、現像ローラ31が所定の方向に回転することで、現像剤のトナーのみが感光体ドラム4の表面に移動する。
感光体ドラム4は、後述する転写ベルト8の下方に位置し、転写ベルト8の外表面に接触した状態で配設されている。転写ベルト8の回転方向Bの上流側から、マゼンタ用感光体ドラム4、シアン用感光体ドラム4、イエロー用感光体ドラム4、及びブラック用感光体ドラム4が並設されている。また、感光体ドラム4は、a−Si(アモルファスシリコン)等から構成され、図1における時計回りの方向(図示のA方向)に回転する。
感光体ドラム4の対向する位置には、1次転写ローラ9が転写ベルト8の内表面に接触した状態で転写ベルト8を介して配置されている。1次転写ローラ9は、転写ベルト8の回転により従動回転するローラであり、感光体ドラム4とで転写ベルト8をニップして、感光体ドラム4に形成された各色のトナー像を転写ベルト8に1次転写させる1次転写部Tを構成する。1次転写部Tにおいて、転写ベルト8に各色のトナー像が多重転写される。これにより、転写ベルト8にはカラーのトナー像が形成される。
帯電器5は、感光体ドラム4の周面を一様に帯電する。露光装置(レーザスキャナユニット)6は、外部PC(パーソナルコンピュータ)等から入力された原稿画像データに基づくレーザ光を感光体ドラム4の周面に導くポリゴンミラー28を有している。ポリゴンミラー28は、図略のポリゴンモータによって回転しつつ、各感光体ドラム4の周面上にレーザ光を走査して、各周面に静電潜像を形成する。
現像機3は感光体ドラム4にトナーを供給する。これにより、静電潜像にトナーが付着され、感光体ドラム4にトナー像が形成される。
クリーナー21は、各感光体ドラム4の周面上に配置され、該周面上の残留トナー等を除去する。
転写ベルト8は、例えばCR(クロロプレン)ゴムからなる弾性層を含むベルトであり、感光体ドラム4の列の上方に配置されると共に、外表面が感光体ドラム4の周面に接触した状態となるように、従動ローラ10と駆動ローラ11との間に張設されている。また、転写ベルト8は、テンションローラ19によって上方に付勢されている。駆動ローラ11は、図略の駆動源による駆動力を受けて回転して、転写ベルト8を回転駆動させる。従動ローラ10は、転写ベルト8の回転によって従動回転する。これにより、転写ベルト8はB方向(反時計回りの方向)に回転する。
また、転写ベルト8は、駆動ローラ11に巻回されている部位が屈曲した状態となっており、この屈曲部位は、転写ベルト8に1次転写されたトナー像が用紙Pに2次転写される2次転写位置P1として設定されている。2次転写位置P1には、転写ベルト8を介して駆動ローラ11に対向する2次転写ローラ18が設けられている。2次転写ローラ18は、駆動ローラ11との間でニップを形成して、該ニップを通過する用紙Pに、転写ベルト8の外表面上のトナー像を2次転写する。
2次転写位置P1の下方には、一対のレジストローラ17が配設されている。レジストローラ17は、用紙Pを2次転写位置P1に向けて適切なタイミングで搬送すると共に、用紙Pの斜め送りを修正する。
2次転写位置P1の上方には、2次転写位置P1でトナー像の2次転写が施された用紙Pに対して定着処理を施す定着装置14が設けられている。定着装置14は、一対の定着ローラ141を含み、用紙Pを加熱しつつ、定着ローラ141間でニップすることで、2次転写されたトナー像を用紙P上に定着させる。
露光装置6の下方位置には、用紙束を収納する給紙カセット12が配置されている。給紙カセット12と2次転写位置P1との間には、用紙Pを給紙カセット12から2次転写位置P1まで用紙Pを案内する用紙搬送路13が設けられている。用紙搬送路13には、上述のレジストローラ17が配設されている。また、用紙搬送路13には、レジストローラ17の他に、用紙Pを案内するための複数のローラ対が適所に配設されている。
プリンタ1の上面には、定着装置14によって定着処理が施された用紙Pが排出される排出部16が形成されており、この排出部16と定着装置14との間には、用紙Pを案内するための用紙排出路15が設けられている。この用紙排出路15にも、用紙Pを搬送するためのローラ対が適所に配設されている。
ところで、上記構成の画像形成装置1内には、所定の画像形成処理を行うための多数の線材が複雑に配索されている。以下、画像形成装置1における線材の配線構造について説明する。図2は、画像形成装置1の内部構造の斜視図であり、露光装置6および制御用基板32の周囲に配索された線材の配線構造の一例を示す。図2に示す線材は、主に制御用信号の送信に用いられるフラットケーブル40である。
図2では、フラットケーブル40は、画像形成装置1の本体フレーム30を構成する壁体に沿って配索されている。具体的には、本体フレーム30は、例えば、制御用基板32を保持する側壁(壁体)34と、画像形成装置1内の空間を区画する隔壁(壁体)35とを含む壁体から構成されている。フラットケーブル40は、側壁34の壁面から隔壁35の壁面またはその近傍部分にかけて配索されている。側壁34および隔壁35は板金製である。隔壁35には、該隔壁35の下方に配置されている熱源の放熱を促進するための複数の放熱孔36が形成されている。
フラットケーブル40は、第1ガイド部材41によって隔壁35に沿って配索され、また、第2ガイド部材42によって側壁34の壁面に沿って配索されている。以下、第1ガイド部材41および第2ガイド部材42について図3および図4を参照しながら説明する。図3は、第1ガイド部材41を用いてフラットケーブル40を配索した配線構造を示し、図4は、第2ガイド部材42を用いてフラットケーブル40を配索した配線構造を示す。
図3に示す第1ガイド部材41は、フラットケーブル40に沿って延在し、本体フレーム30に取り付けられる樹脂製のベース部43と、ベース部43に一体に形成された複数の爪部44と、ベース部43を本体フレーム30に取り付ける取付け部45とを含む。
第1ガイド部材41は、複数本のフラットケーブル40、例えば2本のフラットケーブルを配索可能に構成されているため、ベース部43は、一方のフラットケーブル(以下、第1フラットケーブル46)が載置される第1載置面48と、他方のフラットケーブル(以下、第2フラットケーブル47)が載置される第2載置面49とを有する。第2載置面49は、第1載置面48から延設された面である。第1載置面48および第2載置面49は、隔壁35に沿って略同一の方向に延びる面であり、また、互いに異なる平面上に延在する。図3に示す実施形態では、第2載置面49は第1載置面48に対して略直交面に設定されている。
爪部44は、第1載置面48および第2載置面49に一体成型されており、第1載置面48および第2載置面49のそれぞれに互いに所定の間隔をあけて形成されている。爪部44は、第1載置面48に載置された第1フラットケーブル46を第1載置面48に沿って保持すると共に、第2載置面49に載置された第2フラットケーブル47を第2載置面49に沿って保持するものである。図3に示す実施形態では、各爪部44は、第1載置面48(第2載置面49)から立ち上がる根元部44aと、根元部44aから第1載置面48(第2載置面49)に略平行に延びる挟持片44bとからなる。ベース部43に一体成型された爪部44は樹脂製なので、挟持片44bは第1載置面48(第2載置面49)から見て弾性的に変形可能である。
第1フラットケーブル46を第1載置面48に載置する手順について説明する。まず、挟持片44bを第1載置面48から離間する方向に軽く変形させ、次に、挟持片44bと第1載置面48との間に第1フラットケーブル46を通すことにより、第1フラットケーブル46は、挟持片44bと第1載置面48との間に挟まれ、挟持片44bの復帰力によって第1載置面48上に保持される。第2フラットケーブル47も同様に第2載置面49に載置される。なお、爪部44の形状は、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47を保持することが可能な形状を有していれば特に限定されない。
取付け部45は、ベース部43における第1載置面48から下方に突出する係止片として構成されている。係止片45は、第1載置面48の延在方向において一対設けられている。一方の係止片45は、側壁34(図2)に形成された図略の係止孔に係止され、他方の係止片45は、側壁34に対向する側壁33(図2)に形成された図略の係止孔に係止される。これにより、ベース部43は、隔壁35に沿って側壁33,34に取り付けられる。また、ベース部43を側壁33,34に取り付ける構成に代えて、ベース部43を隔壁35に直接取り付ける構成を採用してもよい。取付け部45の形状は、ベース部43を隔壁35に沿って着脱自在に取付け可能な形状を有していればよく、その形状は特に限定されない。
上記構成の第1ガイド部材41を用いる配線構造によれば、第1フラットケーブル46が第1載置面48上に載置され、第2フラットケーブル47が第2載置面49上に載置された状態で第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47を隔壁35に沿って配索しているので、第1フラットケーブル46と隔壁35との間には第1載置面48が延在しており、また第2フラットケーブル47と隔壁35との間には第2載置面49が延在している。これにより、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47は隔壁35と直接接触しない。言い換えれば、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47は、隔壁35からベース部43(第1載置面48および第2載置面49)によって保護されている。これにより、隔壁35との直接接触に起因する第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47の損傷を抑制することができる。その結果、画像形成装置1は所定の画像形成処理を実行することができる。
第1ガイド部材41によって配索されている第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47は、線材の中では比較的大きい幅寸法を有しているため、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47を幅方向に並列に配索することは、画像形成装置1内にスペース的な余裕がない点、および画像形成装置1内の他の部材の形状が制約を受ける点から困難な場合がある。しかしながら、第1フラットケーブル46が載置される第1載置面48および第2フラットケーブル47が載置される第2載置面49は、互いに略同一の方向に延びている一方で、互いに異なる平面上に延在しているので、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47を幅方向に並列に配索する構成と比較して、画像形成装置1内の狭いスペースにおいても第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47を配索することができる。また、第1ガイド部材41を用いる配線構造によれば、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47を略同一平面上に重ねて配索した構成において起こり得る、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47間のノイズの影響を排除することができる。
次に、図4を参照しながら、第2ガイド部材42を用いた配線構造について説明する。第2ガイド部材42は、フラットケーブル40に沿って延在するベース部50と、ベース部50に一体に形成され、フラットケーブル40を保持する爪部51と、ベース部50を、本体フレーム30の一部を構成する側壁34の壁面に取り付ける取付け部52とを含む。
ベース部50は、樹脂フィルムからなる可撓性のシート材である。爪部51は、シート材50に例えば略U字形の切れ目55を入れることにより形成されている。爪部51は、シート材50の延在方向に沿って所定の箇所に複数形成されている。各爪部51は、ベース部50と繋がった基端部53と、基端部53に対して持ち上げ可能な遊端部54とを有する。シート材50は可撓性の材料から構成されているので、遊端部54は、持ち上げられた状態から自身の復帰力によってシート材50と面一の状態に戻る特性を有する。また、遊端部54の向きは、シート材50の延在方向と略直交する方向に設定されている。
図4に示す第2ガイド部材42は、複数本のフラットケーブル40(図4では、2本のフラットケーブル)を側壁34の壁面に沿って並列に配索するために構成されているため、複数の爪部51は、一方のフラットケーブル(以下、第1フラットケーブル46)を保持するための第1爪列56と、他方のフラットケーブル(以下、第2フラットケーブル47)を保持するための第2爪列57とに分けられる。第1爪列56および第2爪列57における爪部51の位置、寸法、間隔等は、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47の寸法に応じて適宜設定されている。また、第1爪列56および第2爪列57のそれぞれにおいて、爪部51の遊端部54の向きは他の爪部51の遊端部54の向きと必ずしも同じである必要はない。
第1フラットケーブル46を第1爪列56に保持させる手順について説明する。まず、第1爪列56の爪部51の遊端部54を基端部53に対して持ち上げ、次に、第1フラットケーブル46を遊端部54と側壁34の壁面との間に通すことにより、第1フラットケーブル46は、遊端部54と側壁34の壁面との間に挟まれ、遊端部54の復帰力によって保持される。第2フラットケーブル47も同様にして第2爪列57によって保持される。
取付け部52は、図4に示す実施形態では、配線クランプ等のクランプ部材で構成されている。クランプ部材52は、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47の配索方向と略直交する方向に延びる本体部58と、本体部58の両端部59に形成された図略の係止片を有している。シート材50は、クランプ部材52がシート材50を側壁34の壁面に取り付けた状態において係止片に対応する箇所が切除されている。シート材50の切除箇所は、クランプ部材52の係止片が挿通される挿通孔60として作用する。また、側壁34の壁面における挿通孔60に対応する位置には、係止片が係止される図略の係止孔が形成されている。クランプ部材52の係止片を、シート材50の挿通孔60に挿通させた後、側壁34の係止孔に係止させることにより、シート材50は側壁34の壁面に沿って取り付けられる。
クランプ部材52は、図4に示すように、爪部51に保持された状態の第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47の上方から側壁34に係止させてもよい。その場合、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47は、クランプ部材52の本体部58と側壁34との間で挟持されるので、クランプ部材52は、爪部51と同様に第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47を保持する作用を奏する。また、クランプ部材52は、側壁34に対してワンタッチで着脱が可能なので、第2ガイド部材42の組立分解性を向上させることができると共に、材料の分別回収性、リサイクル性、リユース性に優れている。なお、クランプ部材52に代えて、両面テープを用いてシート材50を側壁34に貼り付けてもよい。
上記構成の第2ガイド部材42を用いる配線構造によれば、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47が側壁34の壁面に沿って配索された状態では、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47と側壁34の壁面との間にシート材(ベース部)50が延在しているので、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47は板金製の側壁34の壁面と直接接触しない。言い換えれば、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47はシート材50によって側壁34の壁面から保護されている。これにより、側壁34の壁面との直接接触に起因する第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47の損傷を抑制することができる。その結果、画像形成装置1は、所定の画像形成処理を実行することができる。
また、第2ガイド部材42のベース部50は樹脂製シート材から形成されているので、ベース部50を側壁34の壁面形状に合わせて形成することが容易である。さらに、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47は、第1爪列56および第2爪列57の各爪部51の遊端部54の復帰力によって保持することができるので、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47の配索作業が容易となる。
さらに、ベース部50が樹脂製シート材であることから、第1爪列56および第2爪列57における各爪部51の位置、寸法や、爪部51間の間隔等を適宜設定することが容易である。したがって、第1フラットケーブル46および第2フラットケーブル47を、その長さ、幅等に応じて爪部51に選択的に保持させることができる。これにより、第2ガイド部材42は、種々のフラットケーブルに対して対応可能である、つまり第2ガイド部材42の共通化が実現できる。
以上説明した実施形態では、第1ガイド部材41および第2ガイド部材42によって2本のフラットケーブル46,47を配索した構成を例示したが、第1ガイド部材41および第2ガイド部材42によって配索可能なフラットケーブルの本数は、2本に限定されるものではなく、例えば3本のフラットケーブルを並列に配索することも可能である。
1 画像形成装置
2 画像形成部
30 本体フレーム
34 側壁
35 隔壁
40 フラットケーブル
41 第1ガイド部材
42 第2ガイド部材
43 ベース部
44 爪部
45 取付け部(係止片)
46 第1フラットケーブル
47 第2フラットケーブル
48 第1載置面
49 第2載置面(延設面)
50 ベース部
51 爪部
52 取付け部(クランプ部材)
53 基端部
54 遊端部
55 切れ目

Claims (5)

  1. 壁面を有する板金製の本体フレームと、
    前記壁面に沿って配索されるフラットケーブルと、
    前記フラットケーブルを前記壁面に沿って配索するガイド部材と、
    を備え、
    前記ガイド部材は、
    前記壁面と該壁面に沿って配索される前記フラットケーブルとの間に位置するように前記壁面に沿って延在するベース部と、
    前記ベース部に形成され、前記フラットケーブルを前記壁面に沿って保持する爪部と、
    前記ベース部を前記本体フレームに取り付ける取付け部と、
    を含む電気機器の配線構造。
  2. 請求項1に記載の電気機器の配線構造において、前記フラットケーブルは、第1フラットケーブルと第2フラットケーブルとからなり、
    前記ベース部は、前記第1フラットケーブルが載置される第1載置面と、前記第1載置面とは異なる平面に延在し、前記第2フラットケーブルが載置される第2載置面とを含み、
    前記第1載置面および第2載置面には、前記第1フラットケーブルおよび第2フラットケーブルをそれぞれ保持する前記爪部が形成されている電気機器の配線構造。
  3. 請求項1に記載の電気機器の配線構造において、前記ベース部は、可撓性のシート材であり、
    前記爪部は、前記可撓性シート材に切れ目を入れて形成されたものであって、前記シート材と繋がった基端部と、前記基端部に対して持ち上げ可能な遊端部とを有しており、
    前記フラットケーブルは、持ち上げられた前記遊端部と前記壁面との間に挟まれ、前記遊端部の復帰力によって前記壁面に沿って保持されている電気機器の配線構造。
  4. 請求項1に記載の電気機器の配線構造において、前記ベース部は、絶縁性を有する樹脂製の部材である電気機器の配線構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の配線構造を備えた画像形成装置。
JP2009062701A 2009-03-16 2009-03-16 電気機器の配線構造、およびその配線構造を備えた画像形成装置 Pending JP2010217381A (ja)

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