JP2011064279A - 電動車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子が昇降するとともに、スライド移動する電動車椅子を提供する。
【解決手段】電動車椅子1は、電動モータで駆動する駆動キャスタ3と、駆動キャスタ3が下方に取り付けられているベースプレート2と、ベースプレート2の上方に配置されている椅子20と、を備える。そして、電動車椅子1は、直動動作を行うロッド部9dを有するリニアアクチュエータ9と、ベースプレート2の上方に配置されるとともに上方に椅子20が配置されている昇降プレート15と、ベースプレート2と昇降プレート15との間に配置され、リニアアクチュエータ9に備わるロッド部9dの直動動作により昇降プレート15を昇降する昇降装置10と、昇降プレート15に配置され、リニアアクチュエータ9に備わるロッド部9dの直動動作により椅子20を前後方向にスライドするスライド装置16と、を備える。
【選択図】図5

Description

この発明は、電動車椅子に関し、椅子の昇降装置を備える電動車椅子に関するものである。
近年、高齢化社会の更なる進展にともない車椅子を必要とする高齢者が多く存在する。そして、車椅子を必要とする高齢者が容易に目的とする場所に移動できるよう、電動で作動する駆動キャスタが設けられている電動車椅子の普及も進んでいる。このような電動車椅子を利用する者において、電動車椅子に乗り込むとときは、これから着席する椅子が低い位置にあるとともに、例えば、高い所に置かれている物を取りたい場合等に、着席する椅子が高い位置に変更できる電動車椅子が求められている。そのため、例えば、特許文献1から3に示すように、電動車椅子を利用する者が着席する椅子の高さを変更することができる昇降装置を備えた電動車椅子が提案されている。
特開2004−97273号公報 特開2007−195596号公報 特表2009−504298号公報
上記の特許文献1から3に示される電動車椅子においては、椅子の高さを低くすることができるため、確かに、高齢者の椅子への着席が容易ものとされている。しかしながら、足腰の弱い高齢者にとっては、単に椅子の高さが低くなるだけでは、椅子への着席が困難となる場合があり、椅子がこれから乗り込もうとする者の方へスライド移動する機能が、更に電動車椅子に求められる。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、椅子が昇降するとともに、スライド移動する電動車椅子を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の電動車椅子は、電動モータで駆動する駆動キャスタと、前記駆動キャスタが下方に取り付けられているベースプレートと、前記ベースプレートの上方に配置されている椅子と、を備える電動車椅子において、直動動作を行うロッド部を有するリニアアクチュエータと、前記ベースプレートの上方に配置されるとともに上方に前記椅子が配置されている昇降プレートと、前記ベースプレートと前記昇降プレートとの間に配置され、前記リニアアクチュエータに備わるロッド部の直動動作により前記昇降プレートを昇降する昇降装置と、前記昇降プレートに配置され、前記リニアアクチュエータに備わる前記ロッド部の直動動作により前記椅子を前後方向にスライドするスライド装置と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の電動車椅子は、請求項1に記載の電動車椅子において、前記昇降装置は、前記ベースプレートに一体的に設けられた第1スライドレールと、前記昇降プレートに一体的に設けられた第2スライドレールと、一端が前記ベースプレートに回転自在に支持されるともに他端が前記第2スライドレールにスライド自在に支持された第1ロッド部材と、一端が前記昇降プレートに回転自在に支持されるとともに他端が前記第1スライド
レールにスライド自在に支持され、前記第1ロッド部材に対しX字形状に配置される第2ロッド部材と、を有する少なくとも1つ以上のXリンク機構部と、前記第1および第2ロッドのそれぞれ中央部を回転自在に連結する連結ロッドと、を備え、前記リニアアクチュエータの前記ロッド部は、前記連結ロッドに連係されていることを特徴とする
請求項3に記載の電動車椅子は、請求項2に記載の電動車椅子において、前記Xリンク機構部は、前記電動車椅子の左側に配置された第1のXリンク機構部と、前記電動車椅子の右側に配置された第2のXリンク機構部とからなり、前記第1および第2のXリンク機構部は、互いに前記連結ロッドの両端にて連結されていることを特徴とする。
請求項4に記載の電動車椅子は、請求項3に記載の電動車椅子において、前記スライド装置は、前記昇降プレートに一体的に設けられ、前記椅子をスライド自在に支持する第3スライドレールと、前記連結ロッドに回転自在に支持されているとともに前記リニアアクチュエータの前記ロッド部が連結され、前記ロッド部の直動動作により回転し、この回転により前記椅子をスライドさせる回転部材と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の電動車椅子は、請求項4に記載の電動車椅子において、前記第1および第2のXリンク機構の少なくともいずれか一方には、前記昇降プレートの下降を所定の位置にて停止する停止手段を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の電動車椅子は、請求項5に記載の電動車椅子において、前記スライド装置は、前記昇降装置が前記昇降プレートを降下する動作を終了した後に、前記椅子を前方にスライドさせる動作を開始し、前記昇降装置は、前記スライド装置が後方へのスライド動作を終了した後に、前記昇降プレートを上昇させる動作を開始することを特徴とする。
本発明の電動車椅子は、リニアアクチュエータの直動動作により、椅子が設置されている昇降プレートを昇降することができる昇降装置を備えるとともに、リニアアクチュエータの直動動作により椅子をスライドすることができるスライド装置を備える。これらの昇降装置およびスライド装置により、本発明の電動車椅子は、電動車椅子に備わる椅子を昇降させることができるともに、スライド移動させること可能となる。
本発明の実施の形態における電動車椅子の斜視図である。 本発明の実施の形態における電動車椅子の正面図である。 本発明の実施の形態における電動車椅子の底面図である。 本発明の実施の形態における差動式キャスタ(駆動キャスタ)の一部断面図である。 図2においてA−A面から見た電動車椅子の側面図である。
次に、この発明の実施の形態である電動車椅子について、図面に基づき説明する。図1は、電動車椅子の斜視図であり、図2は、電動車椅子の正面図であり、図3は、電動車椅子の底面図である。図4は、差動式キャスタ(駆動キャスタ)の一部断面図である。図5は、図2にてA−A面から見た電動車椅子の一部断面図である。
図1から図3に示すように、電動車椅子1は、金属の板材よりなるベースプレート2と、ベースプレート2に下方に取り付けられている第1から第3差動式キャスタ(駆動キャスタ)(3,4,5)並びに第1および第2支持キャスタ(6,7)と、ベースプレート
の上方に配置されるとともに上方に椅子20が配置されている昇降プレート15と、ベースプレート2と昇降プレート15との間に配置される昇降装置10と、昇降プレート15に設置されているスライド装置16と、スライド装置16の上方に設けられている椅子20と、昇降装置10およびスライド装置16を作動するリニアアクチュエータ9と、を主に備える。
図3に示すように、ベースプレート2において、第1差動式キャスタ(駆動キャスタ)3は前方左側に配置され、第2差動式キャスタ(駆動キャスタ)4は前方右側に配置され、第3差動式キャスタ(駆動キャスタ)5は後方中央に配置されており、第1から第3差動式キャスタ(3,4,5)は、ベースプレート2において、三角形を形成する位置に配置されている。また、ベースプレート2において、第1支持キャスタ6は後方左側に配置され、第2支持キャスタ7は後方右側に配置されている。
次に、図5に基づき、電動車椅子1に備えられている第1差動式キャスタ3について説明する。なお、第2および第3差動式キャスタ(4,5)の構造は、第1差動式キャスタ3の構造と同一であり、第1差動式キャスタ3についてのみ説明し、第2および第3差動式キャスタ(4,5)の各構成部品については、第1差動式キャスタ3の構成部品と同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1差動式キャスタ3は、ベースプレート2に下方から取り付けられる取付け部材51と、取付け部材51の内周51aに配置されている軸受(57,57)と、軸受(57,57)の内側に配置され、取付け部材51に対し回転自在に支持されているスリップリングフォルダ52と、スリップリングフォルダ52に取り付けられ、スリップリングフォルダ52を介して取付け部材51に対し回転自在に支持されている支軸53と、支軸53の一端53aに連結ピン55により、傾斜自在に取付けられている連結棒54と、連結棒54の両端に取り付けられている一対の減速機付きモータ(60,60)と、減速機付きモータ(60,60)の出力軸(86,86)にそれぞれ連係された一対の車輪(90,90)と、を備える。
さらに、第1差動式キャスタ3は、スリップリングフォルダ52内に設けられているスリップリング59と、回転検出装置100と、スリップリング59および回転検出装置100を内包するカバー体Cとを有する。スリップリング59の入力部59aには、図示しない制御装置からの制御電流を供給する給電線L1が接続され、スリップリング59の出力部59bには、減速機付きモータ60にスリップリンク59を介して制御電流を供給する供給線L2が接続されている。このように、スリップリング59を介して供給線(L1,L2)を配策することにより、第1差動式キャスタ3がベースプレート2に対して回転して、供給線(L1,L2)が捩れることがない。
回転検出装置100は、スリップリングフォルダ52の外周に一体的に取り付けられているリングギヤ101と、リングギヤ101と噛合するピニオンギヤ102と、ピニオンギヤ102が取り付けられ取付け部材51に固定されているエンコーダ103とを備える。スリップリングフォルダ52は、支軸53とともにベースプレート2に取り付けられている取付け部材51に対し回転し、スリップリングフォルダ52に取付けられているリングギヤ101は、ベースプレート2に対する支軸53の回転と同一の回転を行う。このリングギヤ101の回転を、ピニオンギヤ102を介してエンコーダ103で検出することにより、第1差動式キャスタ3の回転位置を示す支軸53の回転が、エンコーダ103により検出される。
減速機付きモータ60は、電動モータ70および減速機80を備える。電動モータ70は、モータハウジング73と、モータハウジング73内に回転自在に配置され、モータ軸
72を有する回転子71とを備える。そして、モータハウジング73が連結棒54の端部に取り付けられているモータフランジ56に取り付けられることにより、電動モータ70は、連結棒54を介して支軸54に傾斜自在に連係される。また、減速機80は、電動モータ70のモータ軸72に連結されている。
一対の減速機付きモータ(60,60)の出力軸(86,86)には、一対の車輪(90,90)がそれぞれ連係されている。車輪90は、出力軸86に取り付けられている第1ホイール91と、第1ホイール91の外周にネジ94により一体的に取付けられ、弾性を有するリング体93と、第1ホイール91の開口を覆う第2ホイール92とを備えている。そして、第1ホイール91は、モータフランジ56の外周に装着されている軸受(58,58)に回転自在に支持され、これにより車輪90は、減速機付きモータ60の出力軸86とともに回転自在な構成となっている。
次に、図5に基づき第1支持キャスタ6の構成について説明する。なお、第2支持キャスタ7は第1支持キャスタ6の構成と同一であるため、第1支持キャスタ6についてのみ説明し、第2支持キャスタ7には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第1支持キャスタ6は、ベースプレート2に取り付けられる取付け部材31と、取付け部材31に一体的に取り付けられている第1シャフト32と、台座部材33が取り付けられ、第1シャフト32に対し軸方向に摺動可能に配置されている第2シャフト34と、取付け部材31と台座部材33との間に配置されるコイルバネ35と、第2シャフト34の端部に回転自在に取付けられている一対の車輪(36,37)とを備えている。
そして、第1および第2支持キャスタ(6,7)の車輪(36,37)は、第1から第3差動式キャスタ(3,4,5)の車輪90が平らな床面に当接し、第1から第3差動式キャスタ(3,4,5)により電動車椅子1が床面に立設したときに、床面に対し、所定の距離dだけ離間した位置に配置されるよう設定されている。このように車輪(36,37)が所定の距離dだけ離間した位置に配置されているため、通常の走行においては、第1および第2支持キャスタ(6,7)により電動車椅子1の走行を阻害することがない。そして、電動車椅子1が姿勢を崩して転倒しそうになった場合には、第1および第2支持キャスタ(6,7)が床面と当接し電動車椅子1の姿勢を保ち、転倒を防止することができる。
次に、図1、図2および図5に基づき、リニアアクチュエータ9および昇降装置10について説明する。図2および図5に示すように、リニアアクチュエータ9は介護用ベッドの寝床部の昇降等に用いられる周知のアクチュエータであり、モータ部9aと、ロッド部9dと、モータ部9aとロッド部9dとの間に設けられ、モータ部6からの回転を直動運動に変換しロッド部9dを直動動作させる直動変換部9cと、ベースプレート2に一体的に立設されている取付けプレート2bに回転自在に軸支される取付け部9bとを備える。なお、リニアアクチュエータ9に電力を供給するバッテリ8は、ベースプレート2の下方に設けられたバッテリ収容部2aに収容されている。
図1および図2に示すように、昇降装置10は、ベースプレート2の上方にて電動車椅子1の左側に設けられている第1のXリンク機構部11と、右側に設けられている第2のXリンク機構部12と、第1および第2のXリンク機構部(11,12)を両端にて連係する連結ロッド13と、連結ロッド13とリニアアクチュエータ9のロッド部9dとを連係するリンクロッド14aとを備えている。なお、リンクロッド14aの両端は、それぞれ連結ロッド13およびロッド部9dに回転自在に支持されている。
次に、図5に基づき第1のXリンク機構部11について説明する。なお、第2のXリン
ク機構部12は第1のXリンク機構部11との同一の構成部材が左右対称に配置され構成されるものであるため、第1のXリンク機構部11についてのみ説明し、第2のXリンク機構部12において第1のXリンク機構部11に対応する構成部材には、第1のXリンク機構部11と同一の符号を付し、第2のXリンク機構部12の説明は省略する。
第1のXリンク機構11は、ベースプレート2と昇降プレート15との間に設置されている。そして、第1のXリンク機構11は、ベースプレート2の上方にて前方に設置されているヒンジ部材45と、同じくベースプレート2の後方に一体的に設けられ、スライド溝43aが形成されている第1スライドレール43と、昇降プレート15の下方にて前方に設置されているヒンジ部材46と、同じく昇降プレート15の後方に一体的に設けられ、スライド溝44aが形成されている第2スライドレール44と、2つのロッド部材(41,42)とを備える。
ロッド部材41の一端はヒンジ部材45に回転自在に支持され、ロッド部材41の他端には、ローラ部材47が回転自在に設けられ、このローラ部材47がスライド溝44aにガイドされつつスライド自在に支持されている。同様に、ロッド部材42の一端はヒンジ部材46に回転自在に支持され、ロッド部材42の他端には、ローラ部材48が回転自在に設けられ、このローラ部材48はスライド溝43aにガイドされつつスライド自在に支持されている。
上記のように設置されるロッド部材(41,42)は、互いに交差し、X字形状に配置され、それぞれの長手方向の中央部(41a,42a)が連結ロッド13により回転自在に連結されている。そして、前述のように連結ロッド13は、リンクロッド14aにより直動動作するリニアアクチュエータ9のロッド部9dに連結されている。また、ロッド部材(41,42)のは、それぞれ突き当て手段(停止手段)としてのネジ(49,50)が取付けられており、ロッド部材41のネジ49がロッド部材42に、ロッド部材42のネジ50がロッド部材41にそれぞれ突き当たることにより、連結ロッド13は、所定の位置より下方に降下しないように設定されている。
次に、第1のXリンク機構部11の動作について説明する。ロッド部9dが前方に向けて伸びる方向に直動動作すると、リンクロッド14aを介してロッド部9dの動作とともに、連結ロッド13が上方に移動する。このように、連結ロッド13が上方に移動すると、ロッド部材41のローラ部材47およびロッド部材42のローラ部材48は、ともにスライド溝(44a,43a)内を前方方向にスライドする。そして、X字形状に配置されたロッド部材(41,42)は、ヒンジ部材(45,46)が互いに遠ざかる方向、すなわち、昇降プレート15を押し上げる方向に配置状態を変化させ、この変化により昇降プレート15は上昇する。
同様に、ロッド部9dが後方に向けて縮む方向に直動動作すると、リンクロッド14aを介してロッド部9dの動作とともに、連結ロッド13が下方に移動する。このように、連結ロッド13が下方に移動すると、ロッド部材41のローラ部材47およびロッド部材42のローラ部材48は、ともにスライド溝(44a,43a)内を後方方向にスライドする。そして、X字形状に配置されたロッド部材(41,42)は、ヒンジ部材(45,46)が互いに近づく方向、すなわち、昇降プレート15を下げる方向に配置状態を変化させ、この変化により昇降プレート15は降下する。
上記のように、ヒンジ部材(45,46)が互いに近づく方向に、X字形状に配置されたロッド部材(41,42)の配置状態が変化し続けると、ロッド部材41に取付けられているネジ49がロッド部材42に、ロッド部材42に取付けられているネジ50がロッド部材41にそれぞれ突き当たる。その結果、ヒンジ部材(45,46)が互いに近づく
方向への配置状態の変化を、第1のXリンク機構部11は継続することができなくなり、ロッド部材(41,42)の配置状態の変化は停止される。このように、ロッド部材(41,42)が作動を停止することにより、ロッド部材(41,42)に連係されている連結ロッド13が下方に移動する動作も停止する。そして、その後に、リニアアクチュエータ9のロッド部9dが縮む方向に作動した場合でも、連結ロッド13の下方への移動は禁止される。
次に、スライド装置16について、図1、図2および図5に基づき説明する。スライド装置16は、昇降プレート15の上方に設けられており、第3スライドレール(161,162)と、スライド部材(163,164)と、ローラ部材(165,165,166,166)と、コイルバネ(167,167,167)と、押し当て部材170と、スライドプレート170と、回転部材14に一体形成されている押出ロッド14bを備える。
回転部材14は、略くの字形状に形成され屈曲部が連結ロッド13に回転自在に支持されており、屈曲部から一方に伸びて形成されているリンクロッド14aと、他方に伸びて形成されている押出ロッド14bとを有する。そして、リンクロッド14aの端部はリニアアクチュエータ9のロッド部9dに回転自在に支持されており、ロッド部9dの直動動作により回転部材14が連結ロッド14を中心に回転するとともに回転部材14に一体形成されている押出ロッド14bも連結ロッド14を中心に回転する。
第3スライドレール161は、昇降プレート15の上方左側の位置にて前後に伸びる方向に取り付けられている。そして、図5に示すように、第3スライドレール161には、スライド溝161aが形成されており、このスライド溝161aに所定の間隔を隔ててローラ部材(165,165)が前後方向に移動自在に配置されている。また、ローラ部材(165,165)には、スライド部材163が取付けられている。
また、第3スライドレール162は、昇降プレート15の上方右側の位置にて前後に伸びる方向に取り付けられている。そして、第3スライドレール161と同様に、第3スライドレール162には、スライド溝162aが形成されており、このスライド溝162aに所定の間隔を隔ててローラ部材(166,166)が前後方向に移動自在に配置されている。また、ローラ部材(166,166)には、スライド部材164が取付けられている。
スライド部材(163,164)には、上面に椅子20が設置されるスライドプレート171が取付けられている。上記のように構成されることで、第3スライドレール(161,162)により椅子20は、スライド自在に支持される。
スライドプレート171の下面の略中央部および昇降プレート15の上面の後端部には、それぞれバネフック(169,168)が取り付けられ、これらのバネフック(169,168)にコイルバネ167が張架されている。そして、コイルバネ167によって、椅子20が設置されているスライドプレート171は、後方に引き付けられた状態に配置される。
また、図5に示すように、スライドプレート171の下面には、回転部材14の押出ロッド14bの端部が当接可能な位置にて、押し当て部材170が取り付けられている。
次に、スライド装置16の動作について説明する。上記に示すように、昇降装置10のロッド部材(41,42)に取り付けられているネジ(49,50)が、それぞれ他方のロッド部材(42,41)に突き当たることにより、連結ロッド13の下方への作動は禁止される。このように、連結ロッド13の下方への動作が禁止された後に、さらに、リニ
アアクチュエータ9のロッド部9dが縮む方向に作動した場合、連結ロッド13に回転自在に取付けられている回転部材14は、連結ロッド13を中心に回転する。そして、回転部材14の回転により、回転部材14を構成する押出ロッド14bもスライドプレート171に取付けられている押し当て部材170を前方に押し出す方向に回転する。そのため、椅子20が取り付けられているスライドプレート171は前方にスライドし、椅子20は前方に移動する。
以下、本発明の電動車椅子1の有する効果について記述する。
○電動車椅子1には、椅子20が配置されている昇降プレート15を昇降することができる昇降装置10のみならず、椅子を前後方向にスライドすることができるスライド装置16を設けられている。そして、昇降装置10により昇降プレート15が所定の高さまで下降した後に、スライド装置16により椅子20を前方にスライドさせることにより、乗客の椅子20への着席動作が容易となる。特に、足腰が弱いため、立った状態から椅子への着席が困難である者が、椅子に着席する動作を容易にすることができる。
○昇降装置10およびスライド装置16の作動用に別途それぞれ駆動源を用いることなく、リニアアクチュエータ9を共通の駆動源として用いることにより、電動車椅子1の低コスト化、小型軽量化が図られる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
1 電動車椅子、2 ベースプレート、3 第1差動式キャスタ(駆動キャスタ)、4 第2差動式キャスタ(駆動キャスタ)、5 第3差動式キャスタ(駆動キャスタ)、6 第1支持キャスタ、7 第2支持キャスタ、9 リニアアクチュエータ、9a モータ部、9d ロッド部、10 昇降装置、11 第1のXリンク機構部、12 第2のXリンク機構部、13 連結ロッド、14 回転部材、14a リンクロッド、14b 押出ロッド、15 昇降プレート、16 スライド装置、20 椅子、41 ロッド部材、42 ロッド部材、43 第1スライドレール、44 第2スライドレール、45 ヒンジ部材、46 ヒンジ部材、47 ローラ部材、48 ローラ部材、49 ネジ(突き当て手段、停止手段)、50 ネジ(突き当て手段、停止手段)、51 取付け部材53 支軸54 連結棒56 モータフランジ、60 減速機付きモータ、70 電動モータ、71 回転子、72 モータ軸、73 モータハウジング、80 減速機、81 出力軸90 車輪161 162 第3スライドレール、163 スライド部材、164 スライド部材、165 ローラ部材、166 ローラ部材、167 コイルバネ、70 押し当て部材、71 スライドプレート、

Claims (6)

  1. 電動モータで駆動する駆動キャスタと、前記駆動キャスタが下方に取り付けられているベースプレートと、前記ベースプレートの上方に配置されている椅子と、を備える電動車椅子において、
    直動動作を行うロッド部を有するリニアアクチュエータと、
    前記ベースプレートの上方に配置されるとともに上方に前記椅子が配置されている昇降プレートと、
    前記ベースプレートと前記昇降プレートとの間に配置され、前記リニアアクチュエータに備わるロッド部の直動動作により前記昇降プレートを昇降する昇降装置と、
    前記昇降プレートに配置され、前記リニアアクチュエータに備わる前記ロッド部の直動動作により前記椅子を前後方向にスライドするスライド装置と、を備えることを特徴とする電動車椅子。
  2. 前記昇降装置は、
    前記ベースプレートに一体的に設けられた第1スライドレールと、
    前記昇降プレートに一体的に設けられた第2スライドレールと、
    一端が前記ベースプレートに回転自在に支持されるともに他端が前記第2スライドレールにスライド自在に支持された第1ロッド部材と、
    一端が前記昇降プレートに回転自在に支持されるとともに他端が前記第1スライドレールにスライド自在に支持され、前記第1ロッド部材に対しX字形状に配置される第2ロッド部材と、を有する少なくとも1つ以上のXリンク機構部と、
    前記第1および第2ロッドのそれぞれ中央部を回転自在に連結する連結ロッドと、を備え、
    前記リニアアクチュエータの前記ロッド部は、前記連結ロッドに連係されていることを特徴とする請求項1に記載の電動車椅子。
  3. 前記Xリンク機構部は、前記電動車椅子の左側に配置された第1のXリンク機構部と、前記電動車椅子の右側に配置された第2のXリンク機構部とからなり、
    前記第1および第2のXリンク機構部は、互いに前記連結ロッドの両端にて連結されていることを特徴とする請求項2に記載の電動車椅子。
  4. 前記スライド装置は、
    前記昇降プレートに一体的に設けられ、前記椅子をスライド自在に支持する第3スライドレールと、
    前記連結ロッドに回転自在に支持されているとともに前記リニアアクチュエータの前記ロッド部が連結され、前記ロッド部の直動動作により回転し、この回転により前記椅子をスライドさせる回転部材と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の電動車椅子。
  5. 前記第1および第2のXリンク機構の少なくともいずれか一方には、前記昇降プレートの下降を所定の位置にて停止する停止手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の電動車椅子。
  6. 前記スライド装置は、前記昇降装置が前記昇降プレートを降下する動作を終了した後に、前記椅子を前方にスライドさせる動作を開始し、
    前記昇降装置は、前記スライド装置が後方へのスライド動作を終了した後に、前記昇降プレートを上昇させる動作を開始することを特徴とする請求項5に記載の電動車椅子。
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