JP2011063078A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】クラックの伸長による耐久性の低下を防止しつつ、トレッドの接地端の偏摩耗を抑制したタイヤを提供する。
【解決手段】本発明に係るタイヤは、トレッドショルダー部120にショルダー溝200が複数形成されている。ショルダー溝200は、正規内圧に設定されたタイヤに正規荷重が掛けられたときにおけるトレッドの接地端TReよりもトレッド幅方向外側に形成される。ショルダー溝200のトレッド幅方向外側端における溝幅は、ショルダー溝200のトレッド幅方向内側端における溝幅よりも広く、ショルダー溝200の一部は、隣接するショルダー溝200とトレッド幅方向において重なる。
【選択図】図3

Description

本発明は、トレッドショルダー部に偏摩耗を抑制する溝部が複数形成されたタイヤに関する。
従来、自動車などの車両に装着されるタイヤでは、トレッドの接地端よりもトレッド幅方向外側のトレッドショルダー部に、タイヤ周方向に対して傾斜した複数の細い溝部を形成する構造が知られている(例えば、特許文献1)。このようなタイヤによれば、トレッドの接地端に入力される横力が低減され、接地端近傍の偏摩耗を抑制できる。
特開2001−225609号公報(第3−4頁、第1−2図)
しかしながら、横力によって大きく屈曲し得るトレッドショルダー部に上述したような細い溝部を形成すると、溝部を起点としたクラックが伸長し易くなることが懸念される。そして、このようなクラックが伸長すると、タイヤの耐久性が低下する問題がある。
そこで、本発明は、クラックの伸長による耐久性の低下を防止しつつ、トレッドの接地端の偏摩耗を抑制したタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、トレッドショルダー部(トレッドショルダー部120)に溝部(ショルダー溝200)が複数形成されたタイヤ(空気入りタイヤ10)であって、前記溝部は、正規内圧に設定された前記タイヤに正規荷重が掛けられたときにおけるトレッド(トレッドTR)の接地端(接地端TRe)よりもトレッド幅方向外側に形成され、前記溝部のトレッド幅方向外側端における溝幅(溝幅W1)は、前記溝部のトレッド幅方向内側端における溝幅(溝幅W2)よりも広く、前記溝部の一部は、隣接する前記溝部とトレッド幅方向において重なることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記溝部は、前記タイヤの側面視において、タイヤ周方向に対して傾斜していることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または第2の特徴に係り、前記溝部は、前記トレッドの接地端と、タイヤサイド部(タイヤサイド部60)における前記タイヤの最大幅部分(最大幅部分60a)との間に形成されることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴に係り、前記溝部の短手方向における溝幅は、トレッド幅方向外側に行くに連れて広くなることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至第4の特徴に係り、前記溝部の深さは、トレッド幅方向外側に行くに連れて深くなることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1乃至第5の特徴に係り、前記溝部は、第1溝部(第1溝部210)と、第2溝部(第2溝部260)とを含み、前記第2溝部の深さ(深さD2)は、前記第1溝部の深さ(深さD1)よりも深く、前記第1溝部の深さ及び前記第2溝部の深さは、前記溝部の短手方向における溝幅が広くなるに連れて浅くなり、前記第1溝部及び前記第2溝部は、少なくとも前記溝幅が最大となる部分(最大幅部分WMAX)に形成されることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴に係り、前記第2溝部は、前記第1溝部よりもトレッド幅方向外側に形成されることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第1乃至第7の特徴に係り、前記溝部は、車両装着時外側に位置することを要旨とする。
本発明の特徴によれば、クラックの伸長による耐久性の低下を防止しつつ、トレッドの接地端の偏摩耗を抑制したタイヤを提供できる。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ10の一部斜視図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ10のトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係るトレッドショルダー部120の拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るトレッドショルダー部120の平面展開図である。 図4に示したF5−F5線に沿ったトレッドショルダー部120の断面図である。 図4に示したF6−F6線に沿ったトレッドショルダー部120の断面図である。 図4に示した図4に示したF7−F7線に沿ったトレッドショルダー部120の断面図である。
次に、本発明に係るタイヤの実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)タイヤの概略構成、(2)トレッドショルダー部の構成、(3)ショルダー溝200の形状、(4)比較評価、(5)作用・効果、及び(6)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)タイヤの概略構成
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ10の一部斜視図である。図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤ10のトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面図である。
空気入りタイヤ10は、リムホイール(不図示)に組み付けられて使用される。なお、空気入りタイヤ10には、窒素ガスなどの不活性ガスを充填してもよい。空気入りタイヤ10は、一対のビード20と、一対のビード20に係止され、空気入りタイヤ10の骨格を形成するカーカス30とを備える。
カーカス30のタイヤ径方向外側には、スチールコード(不図示)を有する複数のベルト層40が設けられる。また、ベルト層40の両側端には、ベルト層40を補強するキャップ&レイヤー50が設けられる。なお、キャップ&レイヤー50は、設けられていなくても構わない。
ベルト層40のタイヤ径方向外側には、路面と接地し得るトレッドTRが形成される。トレッドTRには、複数のブロック列110が設けられる。具体的には、複数のブロック列110は、タイヤ赤道線CLを含む領域に設けられる。また、ブロック列110のトレッド幅方向外側には、トレッドショルダー部120が設けられる。ブロック列110とトレッドショルダー部120とは、タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝115によって分断される。
トレッドショルダー部120には、タイヤ周方向に沿ってショルダー溝200が複数形成される。本実施形態において、ショルダー溝200は、溝部を構成する。
(2)トレッドショルダー部の構成
図3は、トレッドショルダー部120の拡大斜視図である。図3に示すように、トレッドショルダー部120には、トレッド幅方向に延びる横溝121が所定間隔で複数形成される。同様に、トレッドショルダー部120には、トレッド幅方向に延びる横溝124が所定間隔で複数形成される。横溝121と横溝124とによってトレッドショルダー部120が区画され、複数のショルダーブロック120Aが形成される。
横溝121は、細溝部122と太溝部123とを含む。太溝部123は、細溝部122に連なり、細溝部122よりも溝幅が広い。また、太溝部123は、細溝部122よりもトレッド幅方向外側に位置する。
ショルダー溝200は、第1溝部210と第2溝部260とを含む。第2溝部260の深さは、第1溝部210の深さよりも深い。第1溝部210及び第2溝部260の具体的な形状については、後述する。ショルダー溝200は、正規内圧に設定された空気入りタイヤ10に正規荷重が掛けられたときにおけるトレッドTRの接地端TReよりもトレッド幅方向外側に形成される。さらに、ショルダー溝200は、接地端TReと、タイヤサイド部60(図2参照)における空気入りタイヤ10の幅Wが最大となる最大幅部分60aとの間に形成される。
また、空気入りタイヤ10は、ショルダー溝200が車両外側に位置するように乗用自動車などの車両に装着される。すなわち、ショルダー溝200は、必ずしも両方のトレッドショルダー部120に形成されている必要はなく、空気入りタイヤ10の何れか一方のトレッドショルダー部120に形成されていればよい。
ショルダー溝200は、空気入りタイヤ10の側面視において、タイヤ周方向に対して傾斜している。つまり、ショルダー溝200は、タイヤ周方向と平行ではなく、ショルダー溝200の延在方向は、タイヤ周方向と交差する。ショルダー溝200は、タイヤ周方向において複数形成される。ショルダー溝200の一部は、隣接するショルダー溝200とトレッド幅方向において重なる。また、ショルダー溝200は、ショルダーブロック120Aよりもトレッド幅方向外側に位置し、複数のショルダーブロック120Aに跨るように設けられる。つまり、タイヤ周方向におけるショルダー溝200の長さは、タイヤ周方向に沿ったショルダーブロック120Aの長さよりも長く、ショルダー溝200の一端から他端までの間には、複数のショルダーブロック120Aが形成される。
ショルダー溝200は、空気入りタイヤ10の全周に渡って設けられることが好ましいが、これは必須でなない。例えば、タイヤ周方向におけるトレッドショルダー部120の一部領域では、ショルダー溝200と形状の異なる溝部を形成しても構わない。
(3)ショルダー溝200の形状
図4は、トレッドショルダー部120の平面展開図である。上述したように、トレッドショルダー部120に形成されるショルダー溝200は、第1溝部210と第2溝部260とを含む。第2溝部260の深さは、第1溝部210の深さよりも深い。
ショルダー溝200は、くさび状である。つまり、ショルダー溝200の短手方向における溝幅は、トレッド幅方向内側からトレッド幅方向外側に行くに連れて広くなる。具体的には、ショルダー溝200のトレッド幅方向外側端における溝幅W1は、ショルダー溝200のトレッド幅方向内側端における溝幅W2よりも広い。また、第1溝部210及び第2溝部260は、少なくともショルダー溝200の溝幅が最大となる最大幅部分WMAXに形成される。
第1溝部210は、浅溝211と浅溝212とによって構成される。また、第2溝部260は、横溝部261、縦溝部262及び横溝部263によって構成される。第2溝部260、具体的には、縦溝部262は、第1溝部210よりもトレッド幅方向外側に形成される。また、第2溝部260は、ショルダー溝200のトレッド幅方向外側端に形成される。
浅溝211と浅溝212とは、浅溝211及び浅溝212よりも深い横溝部263によって分断される。横溝部263は、縦溝部262の後端に連なるとともに、タイヤ周方向において太溝部123と同じ位置に形成される。一方、横溝部261は、縦溝部262の前端に連なる。横溝部261及び横溝部263は、縦溝部262に対して折れ曲がるように連なる。また、浅溝212の後端部212aは、太溝部123に対して折れ曲がるように連なる。
図5は、図4に示したF5−F5線に沿ったトレッドショルダー部120の断面図である。図6は、図4に示したF6−F6線に沿ったトレッドショルダー部120の断面図である。また、図7は、図4に示したF7−F7線に沿ったトレッドショルダー部120の断面図である。
図5〜図7に示すように、第2溝部260(横溝部261、縦溝部262及び横溝部263)の深さD2は、第1溝部210(浅溝211及び浅溝212)の深さD1よりも深い。また、図6に示すように、太溝部123の深さは、浅溝212の深さよりも深い。
ショルダー溝200(第1溝部210及び第2溝部260)の深さは、ショルダー溝200の短手方向における溝幅が広くなるに連れて浅くなる。例えば、図5と図6とを比較すると、図5の位置におけるショルダー溝200の深さは、図6の位置におけるショルダー溝200の深さよりも浅い。
また、ショルダー溝200の深さは、トレッド幅方向外側に行くに連れて深くなる。具体的には、第1溝部210よりも深い第2溝部260がトレッド幅方向外側に形成されることによって、ショルダー溝200の深さは、トレッド幅方向外側に行くに連れて深くなる。
本実施形態では、第1溝部210の最深部の深さは0.3mm、第2溝部260の最深部の深さは0.7mmにそれぞれ設定される。
(4)比較評価
次に、上述した本実施形態に係る空気入りタイヤと、比較例に係る空気入りタイヤとの比較評価の試験方法及びその結果について説明する。
(4.1)試験方法
比較評価試験の諸条件は、以下のとおりである。
・タイヤサイズ: 215/55R17
・リムサイズ: 7J×17
・試験車両種別: セダン型乗用自動車(国産車)
・荷重条件: 運転者の体重+600N
・設定内圧: 試験車両の指定内圧
試験車両を用いて5,000km走行させ一定量摩耗したタイヤを上述した条件下において評価した。具体的には、以下の項目について評価した。
(a)テストドライバーによるロードノイズのフィーリング評価
(b)トレッドショルダー部における発生クラック数(タイヤ全周)
(c)試験車両によるフィーリング評価後のトレッドショルダー部における摩耗段差
表1は、評価した空気入りタイヤの種別と、その評価結果を示す。
Figure 2011063078
比較例に係る空気入りタイヤは、ショルダー溝の幅及び深さが均一である。実施例1に係る空気入りタイヤは、ショルダー溝の幅がトレッド幅方向外側に向かって広くなるが、深さが均一である。実施例2に係る空気入りタイヤは、上述したショルダー溝200を備える、つまり、実施例2に係る空気入りタイヤは、ショルダー溝の幅及び深さが変化する。
表1に示すように、テストドライバーによるロードノイズのフィーリング評価は、比較例を100とした場合の指数を示し、値が大きい程フィーリングが良好なことを示す。実施例1及び実施例2とも比較例を大幅に上回る評価が得られている。
また、トレッドショルダー部における発生クラック数は、実施例2において大幅に減少している。さらに、トレッドショルダー部における摩耗段差は、実施例1及び実施例2とも効果的に抑制されている。
(5)作用・効果
上述した空気入りタイヤ10では、ショルダー溝200は、トレッドTRの接地端TReと、タイヤサイド部60の最大幅部分60aとの間に形成され、ショルダー溝200のトレッド幅方向外側端における溝幅W1は、ショルダー溝200のトレッド幅方向内側端における溝幅W2よりも広い。このため、トレッドショルダー部120のトレッド幅方向外側端に入力される横力を効果的に低減できる。つまり、トレッドショルダー部120の偏摩耗を効果的に抑制できる。また、ショルダー溝200のトレッド幅方向内側端における溝幅をトレッド幅方向外側端よりも狭くすることによって、ショルダー溝200のトレッド幅方向内側端に隣接するトレッドショルダー部120の変形量が抑制され、トレッドTRの接地端TReの偏摩耗及びクラックの発生を低減できる。
さらに、ショルダー溝200の一部は、隣接するショルダー溝200とトレッド幅方向において重なる。このため、トレッドショルダー部120に入力される横力を、タイヤ周方向の位置にかかわらずに効果的に低減できる。仮に、ショルダー溝200が隣接するショルダー溝200とトレッド幅方向において重なる部分を有していないと、当該部分からトレッドショルダー部120に入力される横力を効果的に抑制できない。
すなわち、空気入りタイヤ10によれば、クラックの伸長による耐久性の低下を防止しつつ、トレッドTRの接地端TReの偏摩耗を抑制できる。
本実施形態では、ショルダー溝200は、空気入りタイヤ10の側面視において、タイヤ周方向に対して傾斜している。このため、ショルダー溝200近傍にクラックが発生した場合でも、タイヤ周方向に沿ってクラックが伸長したり、複数のクラックが連続してしまったりすることを防止できる。
本実施形態では、ショルダー溝200の短手方向における溝幅は、トレッド幅方向外側に行くに連れて徐々に広くなる。このため、ショルダー溝200付近の特定の箇所に横力が集中することを回避でき、クラックの発生や伸長をより効果的に抑制できる。
本実施形態では、ショルダー溝200の深さは、トレッド幅方向外側に行くに連れて深くなる。具体的には、第2溝部260の深さD2は、第1溝部210の深さD1よりも深い。また、第2溝部260は、第1溝部210よりもトレッド幅方向外側に形成される。さらに、第1溝部210及び第2溝部260は、少なくとも溝幅が最大となる最大幅部分WMAXに形成される。
つまり、比較的クラックの発生の確率が低いトレッド幅方向外側端のショルダー溝200を深くするとともに、第1溝部210と第2溝部260とによる多段深さにすることによって、トレッドショルダー部120に入力される横力を効果的に抑制できる。また、比較的クラックの発生の確率が高いトレッド幅方向内側端のショルダー溝200を浅くすることによって、クラックの発生及び伸長をより確実に抑制できる。
また、第1溝部210の深さ及び第2溝部260の深さは、ショルダー溝200の短手方向における溝幅が広くなるに連れて浅くなる。このため、溝幅が広い部分において横力を抑制しつつ、溝幅が狭い部分においてトレッドショルダー部120の変形量を抑制することによって当該部分付近の偏摩耗及びクラックの発生を低減できる。
本実施形態では、ショルダー溝200は、車両装着時外側に位置する。トレッドショルダー部120の偏摩耗に起因するノイズは、空気入りタイヤ10の装着車両から外部に直接伝わる。このため、ショルダー溝200がこのノイズを効果的に抑制し得る。
本実施形態では、ショルダー溝200の一部は、隣接するショルダー溝200とトレッド幅方向において重なるとともに、ショルダー溝200のそれぞれは、ショルダーブロック120Aよりもトレッド幅方向外側に位置し、複数のショルダーブロック120Aに跨るように設けられる。このため、トレッドショルダー部120に入力される横力をさらに効果的に抑制できる。
本実施形態では、横溝部261及び横溝部263は、縦溝部262に対して折れ曲がるように連なる。また、浅溝212の後端部212aは、太溝部123に対して折れ曲がるように連なる。このため、このような折れ曲がり部分によって、トレッドショルダー部120の変形を効果的に抑制できる。
(6)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、空気入りタイヤ10では、第1溝部210と第2溝部260とが形成されていたが、ショルダー溝200には、第2溝部260は必ずしも設けられていなくても構わない。また、ショルダー溝200の深さは、トレッド幅方向外側に行くに連れて深くなっていなくてもよい。同様に、ショルダー溝200の短手方向における溝幅は、トレッド幅方向外側に行くに連れて広くなっていなくてもよい。さらに、ショルダー溝200の延在方向は、必ずしもタイヤ周方向に対して傾斜していなくても構わない。
また、本発明の適用範囲は、空気入りタイヤに限定されず、ソリッドタイヤなどにも適用することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
10…空気入りタイヤ、20…ビード、30…カーカス、40…ベルト層、50…キャップ&レイヤー、60…タイヤサイド部、60a…最大幅部分、110…ブロック列、115…周方向溝、120…トレッドショルダー部、120A…ショルダーブロック、121…横溝、122…細溝部、123…太溝部、124…横溝、200…ショルダー溝、210…第1溝部、211,212…浅溝、212a…後端部、260…第2溝部、261…横溝部、262…縦溝部、263…横溝部、CL…タイヤ赤道線、TR…トレッド、TRe…接地端

Claims (8)

  1. トレッドショルダー部に溝部が複数形成されたタイヤであって、
    前記溝部は、正規内圧に設定された前記タイヤに正規荷重が掛けられたときにおけるトレッドの接地端よりもトレッド幅方向外側に形成され、
    前記溝部のトレッド幅方向外側端における溝幅は、前記溝部のトレッド幅方向内側端における溝幅よりも広く、
    前記溝部の一部は、隣接する前記溝部とトレッド幅方向において重なるタイヤ。
  2. 前記溝部は、前記タイヤの側面視において、タイヤ周方向に対して傾斜している請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記溝部は、前記トレッドの接地端と、タイヤサイド部における前記タイヤの最大幅部分との間に形成される請求項1または2に記載のタイヤ。
  4. 前記溝部の短手方向における溝幅は、トレッド幅方向外側に行くに連れて広くなる請求項1乃至3の何れか一項に記載のタイヤ。
  5. 前記溝部の深さは、トレッド幅方向外側に行くに連れて深くなる請求項1乃至4の何れか一項に記載のタイヤ。
  6. 前記溝部は、第1溝部と、第2溝部とを含み、
    前記第2溝部の深さは、前記第1溝部の深さよりも深く、
    前記第1溝部の深さ及び前記第2溝部の深さは、前記溝部の短手方向における溝幅が広くなるに連れて浅くなり、
    前記第1溝部及び前記第2溝部は、少なくとも前記溝幅が最大となる部分に形成される請求項1乃至5の何れか一項に記載のタイヤ。
  7. 前記第2溝部は、前記第1溝部よりもトレッド幅方向外側に形成される請求項6に記載のタイヤ。
  8. 前記溝部は、車両装着時外側に位置する請求項1乃至7の何れか一項に記載のタイヤ。
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