JP2011062975A - 成形用金型及びその金型表面の加工方法 - Google Patents

成形用金型及びその金型表面の加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】微細な成形品の寸法精度に影響を及ぼすことなく、離型抵抗を大幅に低減させる。
【解決手段】成形材料と接触する金型表面の、測定領域10μm角以下で測定される算術平均粗さRaを5nm以下とし、かつ金型表面に直径10〜80nm、高さが10〜40nmの範囲にある粒状の微細凸構造物を密度400個/μm以上で形成する。アンカー効果や掘り起こしによる摩擦力を低減しながら、メニスカスによる凝着力も同時に低減する。
【選択図】なし

Description

本発明は成形用金型及びその金型表面の加工方法に関する。
樹脂製品(プラスチック製品)やガラス製品、金属製品等を金型で転写して成形するプロセスにおいては、製品を金型から取り出す際、製品と金型との摩擦により離型抵抗が大きくなる現象がある。この離型抵抗は金型の表面粗さと関係があることが知られている。以下、樹脂成形を例に説明する。
図1は非特許文献1に記載されている表面粗さと離型引き離し力(離型抵抗力)との関係を示したものである。離型抵抗は表面粗さの低減と共に小さくなっていくが、表面粗さ(算術平均粗さ)Raが0.2μm程度以下の領域では逆に表面粗さが小さくなるにつれて急激に離型抵抗が大きくなる。
Raが0.2μm程度以上の領域では、表面粗さが小さくなるにつれて、金型表面の凹凸に樹脂が入り込むことによるアンカー効果や金型表面上のシャープな突起による樹脂の掘り起こしに起因する摩擦抵抗は減少し、離型抵抗は小さくなる。一方、Raが0.2μm程度以下になると、固体表面間の凝着力が増大して摩擦力に支配的な影響を与えるようになり、離型抵抗が大きくなると考えられる。
即ち、Raが0.2μm程度以下では金型表面の凹凸と樹脂表面間にできる隙間は数100nm以下の微小なものになるが、固体間のこのような微小な隙間に液体が存在する場合には毛細管現象によりメニスカスと呼ばれる液体架橋が形成され、その引力(メニスカス力)によって固体間に強大な凝着力が発生する。
近年、電子部品や光部品の微細化・高精度化に伴って、金型表面の算術平均粗さRaを0.2μm程度以下に小さくする必要性が大きくなってきている。そのため、従来、金型の表面粗さが大きい場合に問題とならなかった凝着力、即ち離型剤(離型剤を使用する場合)や雰囲気中の水分や油分の凝着による薄い液体膜によって形成されるメニスカス力が離型抵抗を増大させる要因として問題となっている。
このメニスカスによる凝着力は表面に微細な凹凸をつけることにより、大きく低減することができることが知られている。特許文献1には、樹脂と接触する金型表面をRa=80nm以下の鏡面に形成した後、微細な凹部あるいは凸部を所要の数と所要の配置で形成することにより、離型抵抗を低減する技術が開示されている。微細な凹部(凸部)の幅は数10〜数100μm、アスペクト比は1以下、所要の間隔は10〜数100μmの範囲で良好な離型性が認められている。
また、広く一般に用いられている方法として、樹脂と接触する金型表面をRa=0.2μm程度以下に研磨した後、離型方向に浅く、疎らに研磨傷をつけることにより微細な凹部を形成してメニスカスによる凝着力を小さくすることにより、離型抵抗を低減する方法がある。
特開2008−307735号公報
小林義和、白井健二、佐々木哲夫、「射出成形におけるコア表面粗さと離型抵抗力の関係」、精密工学会誌 Vol.67(2001)、p.510
上述した特許文献1では金型表面の加工方法として切削技術を用い、微細凸部(凹部)の具体的な大きさ・配置として、幅が25〜500μm、アスペクト比0.06〜1(高さ12.5〜50μm)、間隔10〜500μmの範囲のものが製作されている。即ち、高さが12.5〜50μmの凸部あるいは凹部が成形品に転写されることになる。このような凸部あるいは凹部は比較的大きな樹脂成形品においては無視できる大きさであっても、微細な樹脂成形品、例えばピッチが1mm以下の狭ピッチコネクタのハウジングなどを成形する場合には数10μmの寸法誤差は許容することができないといった問題がある。
また、広く用いられている研磨によって凹凸を形成する方法では、研磨器具の限界から凹凸の深さは最小でも100nm程度となり、またエッジがシャープな研磨傷を付与することになり、メニスカスによる凝着力を小さくすることができる反面、アンカー効果や掘り起こしによる摩擦力の増大を招き、結局、離型抵抗の大幅な低減は期待できないといった問題があった。
本発明の目的は、樹脂やガラス、金属などの微細な成形品の寸法精度に影響を与えることなく、離型抵抗を大幅に低減させることができる成形用金型とその金型表面の加工方法を提供することにある。
本発明によれば、成形用金型は、成形材料と接触する金型表面の、測定領域10μm角以下で測定される算術平均粗さRaが5nm以下とされ、かつ金型表面に直径が10〜80nm、高さが10〜40nmの範囲にある粒状の微細凸構造物が密度400個/μm以上で形成されている。
本発明による金型表面の加工方法によれば、金型表面の測定領域10μm角以下で測定される算術平均粗さRaと、金型表面に対するガスクラスターイオンビームの照射量との関係において、算術平均粗さRaが照射量の増加と共に減少した後、照射量の増加と共に増大して一定値に到達した時の照射量以上でガスクラスターイオンビームを金型表面に照射する。
本発明による成形用金型及びその金型表面の加工方法によれば、微細な成形品の寸法精度に影響を及ぼすことなく、離型抵抗を大幅に低減させることができる。
表面粗さと離型引き離し力の関係を示すグラフである。 Aはガスクラスターイオンビーム照射前のシリコンウエハ表面の原子間力顕微鏡像の写真である。Bはガスクラスターイオンビーム照射後のシリコンウエハの原子間力顕微鏡像の写真である。 Aはガスクラスターイオンビーム照射後のシリコンウエハの表面構造のイメージを示す平面図である。Bはガスクラスターイオンビーム照射後のシリコンウエハの表面構造のイメージを示す断面図である。 金型1〜3の表面処理、算術平均粗さRa、離型成功率を示す表である。 Aは金型1の表面の原子間力顕微鏡像(80μm角領域)を示す写真である。Bは金型2の表面の原子間力顕微鏡像(80μm角領域)を示す写真である。Cは金型3の表面の原子間力顕微鏡像(80μm角領域)を示す写真である。Dは金型3の表面の原子間力顕微鏡像(1μm角領域)を示す写真である。 測定領域サイズ(原子間力顕微鏡観察領域サイズ)とガスクラスターイオンビーム照射前後の算術平均粗さRaの比(金型3のRa/金型2のRa)の関係を示すグラフである。 金型4〜7のガスクラスターイオンビーム照射条件を示す表である。 金型4〜7の表面に形成された粒状の微細凸構造物の密度、高さ、直径と算術平均粗さRaを示す表である。 ガスクラスターイオンビームの照射量Nと算術平均粗さRa(1μm角領域)の関係を示すグラフである。 ガスクラスターイオンビームの照射量Nと離型成功率、粒子の微細凸構造物の有無の関係を示す表である。
まず、最初に本発明の原理・作用について説明する。
従来、成形用金型において、その金型表面の算術平均粗さRaが0.2μm以下の領域では、離型抵抗が表面粗さの低減と共に増大すると考えられてきた。本発明では、Raを0.2μm以下に低減しながら、離型抵抗を増加させない表面形状とその形成方法を見い出した。即ち、微小な領域(10μm角以下程度)で見ると算術平均粗さRaが数nm以下と非常に平坦化されていながら、高さや幅が数10nm程度の微細な凹凸構造が存在する表面を金型表面に形成することが離型抵抗低減の鍵となることを明らかにした。また、この微細な凹凸構造はガスクラスターイオンビーム(GCIB)を用いることにより形成することができることを明らかにした。以下、この微細な凹凸構造の形成メカニズムについて述べる。
ガスクラスターイオンは分子が数千個から数万個凝集したもので、その大きさは数nm程度である。クラスターが固体表面に照射されると、微視的には照射痕として数nm〜10nm程度のクレータ状の微細な構造が形成されることが知られている(山田公 編著「クラスターイオンビーム 基礎と応用」p.57,70,71,72)。即ち、表面粗さがRa=1nm以下の極めて平坦な表面、例えばシリコンウエハにガスクラスターイオンビームを照射すると、それ以上の平坦化は起こらず、表面粗さは悪化する。
図2A及び図2Bにガスクラスターイオンビーム照射前のシリコンウエハ表面と、Arクラスターイオンビームを30keVで4×1016ions/cm照射後のシリコンウエハ表面の原子間力顕微鏡像を示す。観察領域(算術平均粗さRaの測定領域)は1μm角領域としている。また、図3Aにガスクラスターイオンビーム照射後のシリコンウエハ10の表面構造のイメージを示し、図3Bにその断面構造のイメージを示す。照射前はRa=0.23nmと極めて平坦な表面であったが、照射により直径Dと高さHが数10nm程度の粒状の微細凸構造物11が敷き詰められたような表面形状になる。その結果、照射前のシリコンウエハ10の表面粗さはRa=0.23nmであったが、照射後はRa=1.7nmになり、表面粗さは増加する。
初期表面のRaが数nm以上とウエハレベルより荒れている場合においては、ガスクラスターイオンビームの照射量が少ないうちは、ラテラルスパッタリング効果により表面粗さを形成する凸部(山)を削り、凹部(谷)を埋める構造変化が主として起こり、算術平均粗さRaが小さくなる。従来、Raはクラスターイオンの照射量と共に減少し、照射量を増加させても表面粗さの悪化は見られず、ある一定値に収束すると考えられてきた(山田公 編著「クラスターイオンビーム 基礎と応用」p.84)。しかしながら、照射量の増加と共に算術平均粗さRaが1nmレベルまで平坦化されてくると、その後は上述したシリコンウエハの場合と同様に粒状の微細凸構造物が形成される過程が顕著となり、表面粗さがやや増加する現象を本発明において初めて見い出した。これは、クラスター照射によって起こるクレータ形成に起因する本質的な表面形状であり、クラスターの種類や固体材料の種類に依存しない。以上のような初期表面が粗い場合にRaの減少(平坦化)に引き続いて起こる粒状構造形成のメカニズムが、離型抵抗を低減させる高さ・幅が数10nmの微細な凹凸形成に寄与しているのである。
以下、本発明の実施例を各種行った実験と共に説明する。
[実験1]
射出成形用金型の樹脂接触面の表面構造と樹脂の離型性との関係を調べた。
金型材料として工具鋼SKD61を用い、樹脂材料として液晶ポリマーを用い、長さ35mm、幅3mm、高さ0.2mmの薄い直方体の樹脂部品を成形した。金型としては金型表面の表面構造が異なる3種類の金型(金型1〜3)を用意した。各金型1〜3の金型表面は、
金型1:#400番の砥石による研削面
金型2:#600番の砥石による研削面
金型3:#600番の砥石による研削面にガスクラスターイオンビームの照射を行っ
たもの
とした。ガスクラスターイオンビームの照射条件は、Arクラスターイオンビームを用い、加速エネルギー20keV、照射量5.0×1017ions/cmとした。
固化した樹脂の端をイジェクタピンで押し出し、樹脂部品を金型から離型させた。3種類の金型1〜3を用い、同一のイジェクタピン押し出し力で押し出し、それぞれ50回成形を行い、固化した樹脂が離型した数から離型成功率を算出して比較した。結果を図4の表1に示す。
また、各金型1〜3の表面形状を原子間力顕微鏡(AFM)で観察した。80μm角領域及び1μm角領域で評価した各金型1〜3の算術平均粗さRaを図4の表1に示す。各金型1〜3の典型的なAFM像(80μm角領域)を図5A〜図5Cに示す。さらに、AFM観察領域サイズ(=Ra測定領域サイズ)とガスクラスターイオンビーム照射前後(照射前:金型2、照射後:金型3)のRaの比との関係を図6に示す。
図5Dは金型3の表面を1μm角領域、高さスケール30nmに拡大して観察したAFM像を示したものであり、金型3の表面には直径が20〜50nm、高さが10〜30nmの粒状の微細凸構造物が存在していることがわかった。一方、金型1や金型2の表面には金型3のような粒状の微細凸構造物は観測されなかった。
[実験2]
実験1と同型の射出成形用金型(材料はSKD11)の樹脂接触面に対し、種々の照射条件でガスクラスターイオンビームを照射した場合の表面構造と離型性との関係を調べた。
ガスクラスターイオンビームの照射条件として、Arクラスターイオンビームを用い、図7の表2に示したように加速エネルギーVa、照射角度θ、照射量Nを変化させた。表2の各金型4〜7に対し、照射によって樹脂接触面に形成された粒状の微細凸構造物の密度、高さ、直径及び1μm角領域での算術平均粗さRaを測定した結果を図8の表3に示す。なお、照射を行わなかった金型表面には粒状の微細凸構造物は観測されなかった。さらに、実験1と同様の手法で、それぞれの金型4〜7の離型成功率を調べた。その結果、ガスクラスターイオンビームの照射を行わなかった金型の離型成功率は0%であったが、照射を行った金型4〜7の離型成功率は94〜100%であった。
[実験3]
SKD11(工具鋼)とV20(タングステンカーバイドとバインダーであるCoからなる超硬材料)で実験1と同型の金型を製作し、ガスクラスターイオンビームの照射量と表面形状変化との関係を調べた。
ガスクラスターイオンビームの照射条件として、Arクラスターを用い、20keVの加速エネルギーで金型表面に垂直にビームを照射した。照射量と1μm角領域で評価した算術平均粗さRaとの関係を図9に示す。なお、内部のグラフはSKD11,V20それぞれについて照射量の範囲を狭くして拡大したものである。SKD11では、2×1016ions/cm以上の照射量で、またV20では5×1016ions/cm以上の照射量で、それぞれ図5Dと類似の粒状の微細凸構造物が観測された。
これらの金型へのガスクラスターイオンビームの照射量と離型性との関係を実験1と同様の方法で調べた。粒状の微細凸構造物の有無と合わせて結果を図10の表4に示す。
[考察]
実験1〜3の結果に基づき、金型の表面構造と離型抵抗との関係について考察する。
固体表面には様々な周期の粗さが存在する。例えば、コネクタなどの電子部品用の射出成形用金型表面の場合、金型材料自体を切り出して研磨した際に形成される数10nmからμmオーダ以下の表面粗さや、金型形状を加工する際の切削加工による数10μmの周期のツールマークなどである。即ち、周期として数10nmから数10μmの幅広い周期の表面粗さが存在するのである。そのため、金型表面の全体的な表面粗さを測定する場合は数10μm角から100μm角の測定領域で行うことが多く、本実験では、80μm角で測定している。
一方、数10μm周期の大きな凹凸上に重なって存在している細かい周期の凹凸の大きさについては、80μm角領域では正確に測定することが難しいため、本実験では、より小さい測定領域での測定も行った。
実験1を参照すると、金型2と金型3は表1に示すように80μm角領域でのRaはほぼ同じであるが、測定領域が小さくなるにつれて金型3のRaが金型2のRaと比べて著しく小さくなる(図6)。即ち、ガスクラスターイオンビームを照射すると、周期の大きい粗さより小さい粗さの方が早く低減される。これはガスクラスターイオンビームのラテラルスパッタリング効果が及ぶ範囲が数100nm程度と考えられるためで、逆に言えば周期の大きい表面粗さは低減されにくくても、周期の小さい表面粗さは低減されやすく、10μm角以下の小さい領域に限ってみれば、表面粗さが著しく小さくなっている。1〜10μm角の測定領域では金型3のRaは金型2のRaの約1/5である。
また、図5B,5CのAFM像から、金型2では80μm角領域で観測される縦筋状の研削傷痕がシャープに見えるが、金型3ではシャープなエッジがなまり、ぼんやりと見えるように変化している。即ち、大きな周期の凹凸の高さを大幅に低減させることは難しいが(そのためRaの値は小さくならないが)、それらのシャープなエッジをガスクラスターイオンビーム照射によってなまらせることができる。
このように、ガスクラスターイオンビーム照射の特徴は、10μm程度以下の小さい周期の凹凸を低減できること、シャープなエッジをなまらせることができることが大きな特徴である。さらに、金型3の表面を1μm角領域でAFM観察すると、図5Dに示したように、ガスクラスターイオンビームにより平坦化された表面には、大きさと高さが数10nm程度の粒状の微細な凸構造物が敷き詰められたような特徴的な表面構造が観測される。以下、ガスクラスターイオンビーム照射によるこのような表面構造変化と離型成功率との関係について考察する。
実験1を参照すると、離型成功率は金型1では100%であるのに対し、金型2では0%であり、まったく離型できない。金型1より金型2で離型抵抗が大きくなった理由として、金型2では80μm角領域で測定された算術平均粗さRaが0.2μmより小さく、メニスカス力が支配的になる領域に入り、金型表面と樹脂との凝着力が増加したためと考えられる。
一方、金型2と金型3を比較すると、金型3では98%と離型成功率が回復している。金型2と金型3では80μm角領域で測定したRaはほぼ同一であり、Raの値だけでは金型3が金型2より離型抵抗が小さくなった理由は説明できない。この理由としては以下のように考えられる。即ち、ミクロスコピックな表面形状変化に注目すると、ガスクラスターイオンビームの照射処理によってシャープなエッジがなくなり、これがアンカー効果や掘り起こし効果による摩擦力を低減する一方、Raが数nmと平坦化された表面に微細な凹凸形状が形成されることでメニスカス力が低減し、表面粗さが0.2μmより小さい領域においても離型抵抗を増大させることなく、良好な離型性が実現したものと考えられる。
実験2を参照すると、良好な離型性を実現する金型表面は、1μm角領域で測定される算術平均粗さRaが5nm以下で、直径が10〜80nm、高さが10〜40nm、密度が400個/μm以上で粒状の微細凸構造物が形成されていることがわかる。また、この微細凸構造物はガスクラスターイオンビームの照射角度θや加速エネルギーVaといった照射条件によらず、後述するように所要の照射量Nのガスクラスターイオンビームを照射することによって形成することができる。
実験3を参照すると、金型表面の算術平均粗さRaはガスクラスターイオンビームの照射量の増加と共に減少した後に、照射量の増加と共に増大し、一定値に到達するという現象が見られることがわかる。Raが増加後、一定値に達する照射量、即ちSKD11では2×1016ions/cm、V20では5×1016ions/cmにおいて粒状の微細凸構造物が観測される一方、Raが最小となる照射量、即ちSKD11では5×1015ions/cm、V20では1×1016ions/cmにおいてはこの微細凸構造物が形成されていないことから、Raの増加はこの微細凸構造物の形成によるものと考えられる。この粒状の微細凸構造物が形成されている金型表面では、形成されていない金型表面より離型成功率が著しく大きい。即ち、離型抵抗を低減する金型表面の微細凹凸構造は、算術平均粗さRaがガスクラスターイオンビームの照射量とともに増加し、一定値を示す領域の照射量を用いることにより形成可能であることがわかる。
以上のように、従来、離型抵抗が大きいことが問題となっていた算術平均粗さRaが0.2μm以下の金型表面であっても、粒状の微細凸構造物を金型表面に形成することにより、離型抵抗を低減させることができる。なお、射出成形用金型で樹脂を成形する場合の離型抵抗を例に述べてきたが、本発明の成形用金型に形成された表面構造は2つの材料が接触する場合の材料間の凝着力を低減する構造であり、その原理から成形材料がガラスや金属であっても同様の効果を発揮する。また、成形方法も射出成形だけでなく、例えばナノインプリント成形のように、樹脂やガラス、有機薄膜などの成形材料に金型を押し当て(スタンプして)、金型形状を転写するための成形用金型であってもよい。また、プレス成型の曲げ加工や面取り加工のように、成形材料が金型表面に接触する場合の金型と成形材料間の凝着力を低減したいといった用途にも、本発明の成形用金型及び金型表面の加工方法を用いることができる。

Claims (3)

  1. 成形材料と接触する金型表面の、測定領域10μm角以下で測定される算術平均粗さRaが5nm以下とされ、かつ前記金型表面に直径が10〜80nm、高さが10〜40nmの範囲にある粒状の微細凸構造物が密度400個/μm以上で形成されていることを特徴とする成形用金型。
  2. 成形用金型における成形材料と接触する金型表面の加工方法であって、
    金型表面の測定領域10μm角以下で測定される算術平均粗さRaと、金型表面に対するガスクラスターイオンビームの照射量との関係において、算術平均粗さRaが照射量の増加と共に減少した後、照射量の増加と共に増大して一定値に到達した時の照射量以上でガスクラスターイオンビームを金型表面に照射することを特徴とする金型表面の加工方法。
  3. 成形用金型における成形材料と接触する金型表面の加工方法であって、
    金型表面の測定領域10μm角以下で測定される算術平均粗さRaと、金型表面に対するガスクラスターイオンビームの照射量との関係において、算術平均粗さRaが照射量の増加と共に減少した後、照射量の増加と共に増大して一定値に到達した時の照射量以上でガスクラスターイオンビームを金型表面に照射することにより、金型表面の、測定領域10μm角以下で測定される算術平均粗さRaを5nm以下とし、かつ前記金型表面に直径10〜80nm、高さが10〜40nmの範囲にある粒状の微細凸構造物を密度400個/μm以上で形成することを特徴とする金型表面の加工方法。
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