JP2005014567A - 樹脂成形金型と該樹脂成形金型の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を成形するために使用される一定品質の樹脂成形金型を簡単、確実かつ安価に製造する樹脂成形金型の製造方法と、該製造方法にて製造された樹脂成形金型を提供すること。
【解決手段】樹脂成形体と接する面12aを、300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工を施し、これにより、曇鏡状に表面仕上げする工程を有するところに樹脂成形金型10の製造方法の構成特徴があり、該樹脂成形金型10によると、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を真空成形若しくは真空圧空成形できる。
【選択図】 図1
【解決手段】樹脂成形体と接する面12aを、300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工を施し、これにより、曇鏡状に表面仕上げする工程を有するところに樹脂成形金型10の製造方法の構成特徴があり、該樹脂成形金型10によると、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を真空成形若しくは真空圧空成形できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面平滑性、透明性もしくは離型性優れた樹脂成形体を成形するために使用される樹脂成形金型と該樹脂成形金型の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、例えば合成樹脂製の食品容器などは内容物(食品)の目視確認などの観点から透明性に優れており、また、商品価値向上の観点からは食品容器の意匠性だけでなく表面平滑性にも優れていることが要求されており、一般には、成形容易性や経済性の観点から真空成形法や真空圧空成形などの成形法により成形されているのが実情である。
【0003】
従来のかかる透明もしくは表面が平滑な樹脂成形体を真空成形、真空圧空成形するための鋳物金型や切削金型としては、少なくとも樹脂成形体と接する面を研磨加工して平滑な鏡面状に仕上げたものが公知でありまた汎用されている。
【0004】
また、上記鋳物金型や切削金型において、樹脂成形体と接する面を研磨加工して意図的に荒らし、これにより、エアー抜き効率の向上を図ったものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記鏡面状に研磨加工された成形金型にあっては、研磨専門家が手作業にて成形金型を一型、一型丁寧に研磨加工しているために、金型の作製に長時間を要し、生産性が悪いばかりか一定品質のものを安定的に製造し難いという問題が顕在化していた。
【0006】
一方、樹脂成形体の接する面を意図的に荒らした金型にあっては、60〜180番手(より具体的には、60番手、80番手、120番手または180番手)の砂を使用して表面加工するために表面粗度が荒くなり過ぎ、その結果、樹脂成形体の透明性、離型性が悪くなるという問題が顕在化していた。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、その目的は、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を成形するために使用される一定品質の樹脂成形金型を簡単、確実かつ安価に製造する樹脂成形金型の製造方法と、該製造方法にて製造された樹脂成形金型の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明が採用した手段は、請求項1の発明は、表面平滑性、透明性、離型性に優れた樹脂成形体を成形するために使用される樹脂成形金型であって、前記樹脂成形体と接する面が、300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工されて曇鏡状に表面仕上げされているものを、その要旨とする。
【0009】
なお、樹脂成形体が有色であっても無色であっても構わないものとする。また、樹脂成形金型の表面が曇鏡状に仕上げされていると、樹脂成形金型と樹脂成形体が密着し難くなるため、樹脂成形体を離型させ易くなる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の樹脂成形金型において、前記樹脂成形体と接する面が、当該樹脂成形金型の表面に形成された合成樹脂層であるものを、その要旨とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の樹脂成形金型において、前記投射材が、金属系投射材、ガラス系投射材、セラミックス系投射材、樹脂系投射材、または、植物系投射材のいずれかであるものを、その要旨とする。
【0012】
請求項4の発明は、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を成形するために使用される樹脂成形金型の製造方法であって、前記樹脂成形体と接する面を、300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工を施し、これにより、曇鏡状に表面仕上げする工程を有する製造方法を、その要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の態様を実施例に基づいて説明するが、これらはその代表例の例示したに過ぎず、適宜設計変更可できるものとする。
【0014】
図1は、第1実施例の樹脂成形金型10の製造方法を説明するために示すフローチャート図である。
【0015】
図において、この樹脂成形金型10は真空成形法や真空圧空成形などの成形法において使用されるものであり、例えばアルミ、鉄、銅、真鍮、各種合金などを原材とする鋼材製であり、大要、つぎの製造方法(第1実施例)で製造される。
(1)例えばアルミブロック11に切削加工を施し、所望する所定形状の成形面12(樹脂成形体と接する面)を内面側に形成する工程(図1(a))、
(2)前記成形面12に研磨加工を施し、当該成形面を鏡面状にする工程(図1(b))、
(3)前記成形面12aに、300番手以上のガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工(又はバレル加工)を施し、当該成形面12cを曇鏡状に表面仕上げする工程(図1(c))。
【0016】
前記投射材として、ガラスブラスト(ガラス系投射材)の外、公知市販の金属系投射材やセラミックス系投射材、樹脂系投射材あるいは植物系投射材を使用しても構わないものとする。
【0017】
例えば300番手又は600番手のガラスブラスト(投射材)を使用すると、表面を密にそしてムラなく荒らすことができ、また、エアー抜き効果や離型特性性にも何ら問題がない(むしろ離型性が向上する傾向がある)から好適である。なお、ガラスブラスト(投射材)が300番手以下の荒いものであると、成形時のエアー抜き効果が向上するものの、成形された樹脂成形体の表面が荒れ過ぎ(表面平滑度がわる過ぎ)て、全体が白濁化して透明度が悪くなったり、樹脂成形体がひっかかって離型性が悪くなる傾向がある。一方、800番手以上の微細なガラスブラスト(投射材)を使用すると、成形時におけるエアー抜きし難くなる傾向がある。
【0018】
なお、(1)アルミブロック11に切削加工を施し、所望する所定形状の成形面12a(樹脂成形体と接する面)を内面側に形成する工程(図1(a))の後に、図中の矢印で示すように、(3)前記成形面12aに、300番手以上のガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工又はバレル加工を施すことで、当該成形面12aを曇鏡状に表面仕上げする工程(図1(c))を実施しても、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を成形する樹脂成型金型10が製造できる。
【0019】
また、アルミブロック11に切削加工を施し、所望する所定形状の成形面12a(樹脂成形体と接する面)を形成した後、成形面12aの全面に、例えばウレタン樹脂などの合成樹脂で被覆することで平滑表面を有する合成樹脂層25を形成し、ついで、合成樹脂層25の成形面側に、ガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工又はバレル加工を施しても、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れ表面が綺麗な樹脂成形体を成形する樹脂成形金型20(第2実施例:図2参照)が製造できる。
【0020】
図3は、第3実施例となる樹脂成形金型30の製造方法を説明するために示すフローチャート図である。
【0021】
図において、この樹脂成形金型30の製造方法は、
(ア)所望する所定形状の成形面32a(樹脂成形体と接する面)を外面側に備えた鋳物金型31を作製するする工程(図3(a))、
(イ)前記成形面32aに研磨加工を施し、当該成形面32aを鏡面状にする工程(図3(b))、
(ウ)前記成形面32bに、300番手以上のガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工又はバレル加工を施すことで、当該成形面32bを曇鏡状に表面仕上げする工程(図3(c))、
を含むところに構成特徴がある。
【0022】
なお、投射材として、ガラスブラスト(ガラス系投射材)の外、公知市販の金属系投射材やセラミックス系投射材、樹脂系投射材あるいは植物系投射材を使用できること、例えば300番手又は600番手のガラスブラスト(投射材)を使用すると、表面を密にそしてムラなく荒らすことができ、また、エアー抜き効果や離型特性にも何ら問題がないから好適であることなどは、上記第1実施例の製造方法において説明した通りである。
【0023】
【発明の効果】
以上、本発明の樹脂成形金型の製造方法によると、熟練者による研磨が不要となり、磨きナンバーが荒くても良いための、研磨作業性に優れしかも綺麗に表面仕上げできるため、一定品質の金型を簡単かつ廉価に製造できる。
【0024】
また、この樹脂成形金型を使用して例えば合成樹脂製の食品容器など、真空成形法や真空圧空成形などの成形法で成形すると、透明性に優れた食品容器(「樹脂成形体)が安価に成形でき、提供できるため、食品を直接目視確認できる。また、食品容器の表面平滑性に優れているから、容器全体を綺麗に仕上げでき、商品価値が向上するなど、成形容易性や経済性の観点において、極めて実効性に優れた作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施例の樹脂成形金型を製造する工程を説明するために示す概略フローシート図である。
【図2】図2は第2実施例の樹脂成形金型を模式的に示す概略断面図である。
【図3】図3は第3実施例の樹脂成形金型を製造する工程を説明するために示す概略フローシート図である。
【符号の説明】
10 樹脂成形金型
11 アルミブロック
12a 成形面
12b 成形面
12c 成形面
20 樹脂成形金型
25 合成樹脂層
30 樹脂成形金型
31 鋳物金型
32a 成形面
32b 成形面
32c 成形面
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面平滑性、透明性もしくは離型性優れた樹脂成形体を成形するために使用される樹脂成形金型と該樹脂成形金型の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、例えば合成樹脂製の食品容器などは内容物(食品)の目視確認などの観点から透明性に優れており、また、商品価値向上の観点からは食品容器の意匠性だけでなく表面平滑性にも優れていることが要求されており、一般には、成形容易性や経済性の観点から真空成形法や真空圧空成形などの成形法により成形されているのが実情である。
【0003】
従来のかかる透明もしくは表面が平滑な樹脂成形体を真空成形、真空圧空成形するための鋳物金型や切削金型としては、少なくとも樹脂成形体と接する面を研磨加工して平滑な鏡面状に仕上げたものが公知でありまた汎用されている。
【0004】
また、上記鋳物金型や切削金型において、樹脂成形体と接する面を研磨加工して意図的に荒らし、これにより、エアー抜き効率の向上を図ったものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記鏡面状に研磨加工された成形金型にあっては、研磨専門家が手作業にて成形金型を一型、一型丁寧に研磨加工しているために、金型の作製に長時間を要し、生産性が悪いばかりか一定品質のものを安定的に製造し難いという問題が顕在化していた。
【0006】
一方、樹脂成形体の接する面を意図的に荒らした金型にあっては、60〜180番手(より具体的には、60番手、80番手、120番手または180番手)の砂を使用して表面加工するために表面粗度が荒くなり過ぎ、その結果、樹脂成形体の透明性、離型性が悪くなるという問題が顕在化していた。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、その目的は、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を成形するために使用される一定品質の樹脂成形金型を簡単、確実かつ安価に製造する樹脂成形金型の製造方法と、該製造方法にて製造された樹脂成形金型の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明が採用した手段は、請求項1の発明は、表面平滑性、透明性、離型性に優れた樹脂成形体を成形するために使用される樹脂成形金型であって、前記樹脂成形体と接する面が、300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工されて曇鏡状に表面仕上げされているものを、その要旨とする。
【0009】
なお、樹脂成形体が有色であっても無色であっても構わないものとする。また、樹脂成形金型の表面が曇鏡状に仕上げされていると、樹脂成形金型と樹脂成形体が密着し難くなるため、樹脂成形体を離型させ易くなる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の樹脂成形金型において、前記樹脂成形体と接する面が、当該樹脂成形金型の表面に形成された合成樹脂層であるものを、その要旨とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の樹脂成形金型において、前記投射材が、金属系投射材、ガラス系投射材、セラミックス系投射材、樹脂系投射材、または、植物系投射材のいずれかであるものを、その要旨とする。
【0012】
請求項4の発明は、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を成形するために使用される樹脂成形金型の製造方法であって、前記樹脂成形体と接する面を、300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工を施し、これにより、曇鏡状に表面仕上げする工程を有する製造方法を、その要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の態様を実施例に基づいて説明するが、これらはその代表例の例示したに過ぎず、適宜設計変更可できるものとする。
【0014】
図1は、第1実施例の樹脂成形金型10の製造方法を説明するために示すフローチャート図である。
【0015】
図において、この樹脂成形金型10は真空成形法や真空圧空成形などの成形法において使用されるものであり、例えばアルミ、鉄、銅、真鍮、各種合金などを原材とする鋼材製であり、大要、つぎの製造方法(第1実施例)で製造される。
(1)例えばアルミブロック11に切削加工を施し、所望する所定形状の成形面12(樹脂成形体と接する面)を内面側に形成する工程(図1(a))、
(2)前記成形面12に研磨加工を施し、当該成形面を鏡面状にする工程(図1(b))、
(3)前記成形面12aに、300番手以上のガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工(又はバレル加工)を施し、当該成形面12cを曇鏡状に表面仕上げする工程(図1(c))。
【0016】
前記投射材として、ガラスブラスト(ガラス系投射材)の外、公知市販の金属系投射材やセラミックス系投射材、樹脂系投射材あるいは植物系投射材を使用しても構わないものとする。
【0017】
例えば300番手又は600番手のガラスブラスト(投射材)を使用すると、表面を密にそしてムラなく荒らすことができ、また、エアー抜き効果や離型特性性にも何ら問題がない(むしろ離型性が向上する傾向がある)から好適である。なお、ガラスブラスト(投射材)が300番手以下の荒いものであると、成形時のエアー抜き効果が向上するものの、成形された樹脂成形体の表面が荒れ過ぎ(表面平滑度がわる過ぎ)て、全体が白濁化して透明度が悪くなったり、樹脂成形体がひっかかって離型性が悪くなる傾向がある。一方、800番手以上の微細なガラスブラスト(投射材)を使用すると、成形時におけるエアー抜きし難くなる傾向がある。
【0018】
なお、(1)アルミブロック11に切削加工を施し、所望する所定形状の成形面12a(樹脂成形体と接する面)を内面側に形成する工程(図1(a))の後に、図中の矢印で示すように、(3)前記成形面12aに、300番手以上のガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工又はバレル加工を施すことで、当該成形面12aを曇鏡状に表面仕上げする工程(図1(c))を実施しても、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を成形する樹脂成型金型10が製造できる。
【0019】
また、アルミブロック11に切削加工を施し、所望する所定形状の成形面12a(樹脂成形体と接する面)を形成した後、成形面12aの全面に、例えばウレタン樹脂などの合成樹脂で被覆することで平滑表面を有する合成樹脂層25を形成し、ついで、合成樹脂層25の成形面側に、ガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工又はバレル加工を施しても、表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れ表面が綺麗な樹脂成形体を成形する樹脂成形金型20(第2実施例:図2参照)が製造できる。
【0020】
図3は、第3実施例となる樹脂成形金型30の製造方法を説明するために示すフローチャート図である。
【0021】
図において、この樹脂成形金型30の製造方法は、
(ア)所望する所定形状の成形面32a(樹脂成形体と接する面)を外面側に備えた鋳物金型31を作製するする工程(図3(a))、
(イ)前記成形面32aに研磨加工を施し、当該成形面32aを鏡面状にする工程(図3(b))、
(ウ)前記成形面32bに、300番手以上のガラスブラスト(投射材)を使用してショットブラスト加工又はバレル加工を施すことで、当該成形面32bを曇鏡状に表面仕上げする工程(図3(c))、
を含むところに構成特徴がある。
【0022】
なお、投射材として、ガラスブラスト(ガラス系投射材)の外、公知市販の金属系投射材やセラミックス系投射材、樹脂系投射材あるいは植物系投射材を使用できること、例えば300番手又は600番手のガラスブラスト(投射材)を使用すると、表面を密にそしてムラなく荒らすことができ、また、エアー抜き効果や離型特性にも何ら問題がないから好適であることなどは、上記第1実施例の製造方法において説明した通りである。
【0023】
【発明の効果】
以上、本発明の樹脂成形金型の製造方法によると、熟練者による研磨が不要となり、磨きナンバーが荒くても良いための、研磨作業性に優れしかも綺麗に表面仕上げできるため、一定品質の金型を簡単かつ廉価に製造できる。
【0024】
また、この樹脂成形金型を使用して例えば合成樹脂製の食品容器など、真空成形法や真空圧空成形などの成形法で成形すると、透明性に優れた食品容器(「樹脂成形体)が安価に成形でき、提供できるため、食品を直接目視確認できる。また、食品容器の表面平滑性に優れているから、容器全体を綺麗に仕上げでき、商品価値が向上するなど、成形容易性や経済性の観点において、極めて実効性に優れた作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施例の樹脂成形金型を製造する工程を説明するために示す概略フローシート図である。
【図2】図2は第2実施例の樹脂成形金型を模式的に示す概略断面図である。
【図3】図3は第3実施例の樹脂成形金型を製造する工程を説明するために示す概略フローシート図である。
【符号の説明】
10 樹脂成形金型
11 アルミブロック
12a 成形面
12b 成形面
12c 成形面
20 樹脂成形金型
25 合成樹脂層
30 樹脂成形金型
31 鋳物金型
32a 成形面
32b 成形面
32c 成形面
Claims (4)
- 表面平滑性、透明性もしくは離型性に優れた樹脂成形体を成形するために使用される樹脂成形金型であって、
前記樹脂成形体と接する面が、300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工されて曇鏡状に表面仕上げされていることを特徴とする樹脂成形金型。 - 前記樹脂成形体と接する面が、当該樹脂成形金型の表面に形成された合成樹脂層であることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形金型。
- 前記投射材が、金属系投射材、ガラス系投射材、セラミックス系投射材、樹脂系投射材、または、植物系投射材のいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂成形金型。
- 表面平滑性、透明性若しくは離型性に優れた樹脂成形体を成形するために使用される樹脂成形金型の製造方法であって、
前記樹脂成形体と接する面を、300番手以上の投射材にてショットブラスト加工又はバレル加工を施し、これにより、曇鏡状に表面仕上げする工程を有することを特徴とする樹脂成形金型の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003186458A JP2005014567A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 樹脂成形金型と該樹脂成形金型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003186458A JP2005014567A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 樹脂成形金型と該樹脂成形金型の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005014567A true JP2005014567A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34185575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003186458A Pending JP2005014567A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 樹脂成形金型と該樹脂成形金型の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005014567A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062975A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | 成形用金型及びその金型表面の加工方法 |
WO2017026057A1 (ja) * | 2015-08-11 | 2017-02-16 | 株式会社不二製作所 | 透明樹脂成型用金型の表面処理方法及び透明樹脂成型用金型,並びに透明樹脂成型品 |
CN107848150A (zh) * | 2015-08-11 | 2018-03-27 | 株式会社不二制作所 | 模具的表面处理方法和利用所述方法处理的模具 |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003186458A patent/JP2005014567A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2017026057A1 (ja) * | 2015-08-11 | 2017-02-16 | 株式会社不二製作所 | 透明樹脂成型用金型の表面処理方法及び透明樹脂成型用金型,並びに透明樹脂成型品 |
KR20180019164A (ko) * | 2015-08-11 | 2018-02-23 | 가부시끼가이샤 후지세이사쿠쇼 | 투명수지 성형용 금형의 표면처리 방법 및 투명수지 성형용 금형, 그리고 투명수지 성형품 |
CN107848154A (zh) * | 2015-08-11 | 2018-03-27 | 株式会社不二制作所 | 透明树脂成型用模具及其表面处理方法和透明树脂成型品 |
CN107848150A (zh) * | 2015-08-11 | 2018-03-27 | 株式会社不二制作所 | 模具的表面处理方法和利用所述方法处理的模具 |
JPWO2017026057A1 (ja) * | 2015-08-11 | 2018-06-07 | 株式会社不二製作所 | 透明樹脂成型用金型の表面処理方法及び透明樹脂成型用金型,並びに透明樹脂成型品 |
CN107848154B (zh) * | 2015-08-11 | 2019-10-18 | 株式会社不二制作所 | 透明树脂成型用模具及其表面处理方法和透明树脂成型品的制造方法 |
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KR102034154B1 (ko) * | 2015-08-11 | 2019-11-29 | 가부시끼가이샤 후지세이사쿠쇼 | 투명수지 성형용 금형의 표면처리 방법 및 투명수지 성형용 금형, 그리고 투명수지 성형품의 제조방법 |
US10758968B2 (en) | 2015-08-11 | 2020-09-01 | Fuji Manufacturing Co., Ltd. | Mold surface treatment method and mold treated with said method |
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