JP2011062322A - 女性用体温計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 女性用電子体温計は、基礎体温を測定する体温測定手段と、生理事項データを入力する入力手段と、体温測定手段により測定された基礎体温および入力手段により入力された生理事項データに基づいて次回生理日と次回排卵日を予測する予測手段と、入力手段により入力された出産希望月から受胎日を予測する予測手段を有することを特徴とする。また、入力された生理初日に基づいて平均月経周期を計算する計算手段を更に備え、長期予測手段は、予測された次回生理日に平均月経周期の整数倍を加算して次々回以降生理日を、予測された次回排卵日に平均月経周期の整数倍を加算して次々回以降排卵日をそれぞれ予測することを特徴とする。
【選択図】図11
Description
<装置の構成>
図2は体温計本体の蓋31を開いた本体上面図である。この体温計本体は、電源キー300と、機能キー301と、メモキー302と、選択・入力を確定するための確定キー304と、口中に挿入して体温を検知するための温度センサ部32aを備えたプローブ32と、プローブ32と本体を電気的に接続するカールコード32bと、測定日時や測定された体温、基礎体温のトレンド等などの測定値に関する情報や、測定値及びメモ入力に基づく予測情報を表示する表示パネル33と、体温測定に付随する各種情報を入力するためのキーパネル34とを備えている。また、図示しないが、パーソナルコンピュータなどをホストとして接続するためのコネクタ等も備える。また、この体温計は定時測定を促進するために目覚まし機能を有しており、別途設定された時刻になると目覚し音を鳴らして利用者に体温測定を促す。
図3は、体温の測定やメモ入力、推定結果の計算や表示等、本女性用体温計による各種機能を遂行するための機能モードの遷移を示す状態遷移図である。本実施形態の女性用体温計は図3に示すモードで動作する。なおここで説明するキーの名称やモードなどは一例であって、たとえば予測排卵日表示モードや出産予定日表示モードなどには、特定のキーを押すことで、直接測定モードから移行してもよい。
(1)停止モード
電源キー300がオフにされたり、あるいは、電源投入後所定時間経過したりした場合には停止モードとなる。本女性用体温計は、電源オフの状態であっても、回路全体の電源が断たれるわけではなく、時計8やCPU41等、目覚ましタイマや、データ処理モードにおける機能遂行のために、入力部44や表示部7、体温測定部1やセンサ部32a等を除いた部分には微弱ながら電力が供給される。停止モードでは、このように、再起動のために必要な部分に対してのみ電力が供給される。
(2)測定モード
電源キー300をオンにしたときや、取消キー307によりリセットされたときは測定モードに入る。この測定モードでは、初期状態で時計8により示される現在日の測定値を表示する。また、体温表示・移動キー305の+キーあるいは−キーの操作により、指定された日の測定値とともに、その日のデータとして設定されたメモ項目に対応するメモ表示バー33bが表示される。また、この測定モードではセンサ部32aからの測定値を監視しており、測定開始条件がみたされれば体温測定を開始する。
(3)メモモード
測定モードにおいて、入力部44としてのキーパネル34を構成するメモキー302が押されると、メモモードに遷移する。このモードに入ると、測定モードで設定された日付について、生理メモや発熱メモ、おりものメモ、生理痛メモ、性交メモ等、複数項目(本例では6項目)の生理事項に関するメモが入力できる。メモキー302が押されるごとに設定する項目が順次移行する。その際、現在設定対象となっている項目に対応するメモ表示バー33bを点滅表示する。操作者はその点滅表示を見て、設定される項目を知ることができる。各項目において確定キー304が押されると、そのメモ項目が設定されたことを記憶し、その項目に対応するメモ表示バー33bを表示して測定モードに戻る。また、どの項目も確定されず、6回目のメモキー302が押された場合にも測定モードに戻る。このようにして設定されたメモ項目は、測定モードにおいて指定された日付ごとに読み出され、設定されている項目に対応するメモ表示バー33bが表示される。
(4)予測生理日表示モード
測定モードにおいて機能キー301が押されると、予測生理日表示モードに遷移する。このモードに入ると、既に計算され記憶された次回生理日が表示される。また、予測生理日表示モードにおいて+キー305を押すことで更に次の生理周期の生理日が表示される。+キー305が1回押される毎に、1周期ずつ遠い将来の生理周期の生理日が表示される。逆に、−キー305が押される都度、1周期ずつ近い将来の生理周期の生理日が表示される。ただし、次回生理日以前には遡らない。取消キー307が押されると測定モードに戻る。この手順は図8Aで詳しく説明する。
(5)予測排卵日表示モード
予測生理日表示モードにおいて機能キー301が押されると、予測排卵日表示モードに遷移する。このモードに入ると、既に計算され記憶された次回排卵日が表示される。予測排卵日表示モードにおいて+キー305を押すことで更に次の生理周期の排卵日が表示される。+キー305が1回押される毎に、1周期ずつ遠い将来の生理周期の排卵日が表示される。逆に、−キー305が押される都度、1周期ずつ近い将来の生理周期の排卵日が表示される。ただし、次回排卵日以前には遡らない。取消キー307が押されると測定モードに戻る。この手順は図8Bで詳しく説明する。
(6)出産予定日表示モード
予測排卵日表示モードにおいて機能キー301が押されると、計算されて保存されている出産予定日が表示される。出産予定日表示モードにおいて機能キー301又は取消キー307が押されると測定モードに戻る。
(7)データ処理モード
図5〜図8に示すデータ処理を実行するモードである。このモードは、電源キー300がオフにされたとき、あるいは、目覚ましアラームの設定時刻から所定時間、たとえば5時間経過した後に移行する。ただし、データ処理は1日に1回に行われるだけであり、1日に2回以上このモードに移った場合には、2回目以降ではデータ処理は行われず、直ちに処理終了となって停止モードに移行する。データ処理モードでは、次回排卵日や次回生理日を含む種々のデータが演算されて保存される。
測定モードにおいて、被測定者がプローブ32の先端のセンサ部32aを口中に挿入して体温の測定を開始すると、体温測定部1は、センサ部32aから入力された温度に基づいて所定の手順に従って体温の測定を開始する。そして測定が終了すると得られた測定値をRAM42に記憶する。このために、体温測定部1は、センサ部32aにより検出される温度データを所定時間おきにサンプリングしている。そして、測定値が一定のしきい値を越え、かつ、温度上昇率が所定値以上になったなら、その時点から測定を開始する。本実施形態では、例えば、サンプルデータが30℃を越えてかつ温度上昇率が所定値、たとえば0.25℃/4秒以上になれば、その時点を起点として体温の測定を開始する。
データ処理モードでは、蓄積した測定値を用いて生理初日を判定し、生理初日がそれまでの日付から更新されたなら、更新前の生理初日から更新された生理初日の前日までの、最新の月経周期について、その平均高温相期間,平均低温相期間を求める。また、それまで蓄積された過去の月経周期についてのデータを用いて、平均月経周期や基準体温を計算する。さらに、測定が行われた当日(以下、本日と呼ぶ)が高温相と低温相のいずれに属するかを判定して排卵日を検出し、平均体温を算出する。最後に、これらのデータを用いて、次回生理日、次回排卵日、さらに将来の生理日および排卵日、出産予定日を、プログラム431に記憶されたプログラムに基づいてCPU41で演算され、予測演算する。
図5は処理全体を示すフローチャートである、図5に示された演算処理は、電源キー300のオフ時、または目覚ましアラーム設定時間経過所定時間後(本例では5時間後)にデータ処理モードに移行し、1日1回行われる。2回目以降は何も行われずに処理は終了する。次に、各ステップにおける処理をより詳しく説明する。
・生理メモ入力が所定日数以上、例えば3日以上連続した場合、生理メモ入力の初日を生理初日と判定する。所定日数未満、例えば3日未満の場合は生理誤認とする。
・生理メモが無く低温相が開始された場合、低温相の開始日を生理初日とする。ただし、高温相が開始される前に生理メモが入力された場合、生理初日を訂正する。
図4から分かるとおり、生理初日401〜408それぞれから次回生理初日の前日までが1月経周期となる。
・平均月経周期は生理初日確定後に計算し、次回生理初日確定まで計算結果は保持される。例えば、測定日が図4の月経周期gにある場合、平均月経周期は周期gの生理初日406の確定後に計算され、そのときに計算された平均月経周期は、次の周期の生理初日407の直前まで平均月経周期記憶部421aに保持される。次の生理初日407が確定すると平均月経周期は再計算される。
・平均月経周期は、最近所定回(たとえば6回)分の月経周期から最長周期と最短周期を除いた所定回(たとえば4回分)の月経周期を平均して得られる。たとえば生理周期hの初日となる生理初日407が確定すると、月経周期gが確定する。その際には、月経周期gを含む、新しい方から所定回(6回)分の月経周期から、最長周期と最短周期を除いた所定回(4回分)の月経周期を平均して再計算される。
・平均される所定回(4回)分の月経周期の内、所定回(たとえば3回)分以上有効月経周期(後述)があれば、計算した平均月経周期は有効とする。
・測定開始以来所定周期分、例えば6周期分のデータが得られていない場合には、暫定処置として、所定回数、例えば3回分以上の有効月経周期があればその平均を平均月経周期とする。例えば、図4の区間eにおいては、平均月経周期=(b+c+d)/3とする。ただし、b、c、dは有効月経周期である。同様に区間fにおいては、平均月経周期=(b+c+d+e)/4とする。ただし、b、c、d、eは有効月経周期である。また、区間gにおいては、最長を除く所定回(たとえば4回)分以上の有効月経周期の平均を平均月経周期とする。
・月経周期は、所定日数、例えば21日以上42日以下を有効とする。
・平均月経周期の算出に用いられる月経周期(最大4周期)内の最長周期と最短周期が、(最長周期<最短周期×2)の関係を満たしていれば、平均月経周期は有効である。例えば、区間a、b、c、dにおいては、平均月経周期は得られない。また、最近所定月経周期、例えば6月経周期の中に有効月経周期が所定数、例えば3つ以上ない場合や、有効なものが所定数、例えば3つ以上あっても(最長周期<最短周期×2)が満足されない場合、または計算の結果平均月経周期が有効外の場合、平均月経周期のデータは無いものとする。
このように、平均月経周期とは、最近所定回(たとえば6回)分の月経周期から最大と最小を除き、さらにそのうち少なくとも所定回(3回)分の有効月経周期の平均である。
図4に示されるとおり、高温相期間A〜Gは排卵日の翌日から生理初日の前日までの期間であり、月経周期b〜hにそれぞれの期間が含まれる。
・平均高温相期間は生理初日確定後に計算され、次回生理初日確定まで計算結果が保持される。
・平均高温相期間は、最近所定回分、例えば6回分の高温相期間から最長期間と最短期間を除いた所定回分、例えば4回分の高温相期間を平均して得られる。
・平均される所定回分、例えば4回分の高温相期間の内、所定回分、例えば3回分以上有効高温相期間(後述)があれば、計算した平均高温相期間は有効である。
・測定開始以来所定回分、例えば6回分のデータが得られていない場合には、暫定処置として、区間eにおいては、平均高温相期間=(A+B+C)/3とする。ただし、A、B、Cは有効高温相期間である。同様に区間fにおいては、平均高温相期間=(A+B+C+D)/4とする。ただし、A、B、C、Dは有効高温相期間である。また、区間gにおいては、最長を除く有効な所定回分、例えば3回分以上の高温相期間の平均を平均高温相期間とする。
・高温相期間は、所定日数、例えば12日以上16日以下を有効とする。有効外の高温相期間は計算から除外する。例えば、区間a、b、c、dにおいては、平均高温相期間は得られない。また、最近月経周期、例えば6月経周期の中に有効高温相期間が所定数(3つ)以上ない場合や、計算の結果、平均高温相期間が有効外の場合、平均高温相期間データはないものとする。
図4に示されるとおり、低温相期間H〜Nは生理初日から排卵日までの期間であり、月経周期b〜hにそれぞれの期間が含まれる。
・平均低温相期間は生理初日確定後に計算され、次回生理初日確定まで計算結果が保持される。
・平均低温相期間は、最近所定回分、例えば6回分の低温相期間から最長期間と最短期間を除いた所定回分、例えば4回分の低温相期間を平均して得られる。
・平均される所定回分、例えば4回分の低温相期間の内、所定回分、例えば3回分以上有効低温相期間(後述)があれば、計算した平均低温相期間は有効である。
・測定開始以来所定回分、例えば6回分のデータが得られていない場合には、暫定処置として、区間eにおいては、平均低温相期間=(H+I+J)/3とする。ただし、H、I、Jは有効高温相期間である。同様に区間fにおいては、平均高温相期間=(H+I+J+K)/4とする。ただし、H、I、J、Kは有効低温相期間である。また、区間gにおいては、最長を除く有効な所定回分、例えば3回分以上の低温相期間の平均を平均低温相期間とする。
・低温相期間は、所定日数、例えば5日以上30日以下を有効とする。有効外の低温相期間は計算から除外する。例えば、区間a、b、c、dにおいては、平均低温相期間は得られない。また、最近所定月経周期、例えば6月経周期の中に有効低温相期間が所定数(3つ)以上ない場合や、計算の結果、平均低温相期間が有効外の場合、平均低温相期間データはないものとする。
基準体温は生理初日401〜408の確定後に計算され、計算された値は、次回生理初日が確定するまで保持される。
・基準体温は、(過去所定回分(例えば3回分)の高温相平均体温+過去所定回分(例えば3回分)の低温相平均体温)/2として求められる。ただし、高温相平均体温および低温相平均体温は後述の平均体温により得られる。例えば、生理初日404における基準体温は、((区間Aの平均体温+区間Bの平均体温+区間Cの平均体温)/3+(区間Hの平均体温+区間Iの平均体温+区間Jの平均体温)/3)/2である。また、生理初日401においては、基準体温は更新されない。生理初日402においては、基準体温=(区間Aの平均体温+区間Hの平均体温)/2であり、生理初日403においては、基準体温=((区間Aの平均体温+区間Bの平均体温)/2+(区間Hの平均体温+区間Iの平均体温)/2)/2である。
・月経周期a〜bにおける基準体温は、予め定めた値、たとえば36.5℃が与えられる。
平均体温としては、高温相平均体温と低温相平均体温のそれぞれが、初回の生理初日確定以降計算される。
・高温相平均体温は、高温相開始から所定日目、例えば3日目の体温を初期値として、低温相開始の所定日前、例えば3日前までの体温で平均体温を計算する。
・低温相平均体温は、低温相開始から所定日目、例えば3日目の体温を初期値として、高温相開始の所定日前、例えば3日前までの体温で平均体温を計算する。
測定当日が高温相期間に属するか低温相期間に属するか判定する。
・測定された当日体温≧基準体温の場合、高体温(高温相)とする。
・測定された当日体温<基準体温の場合、低体温(低温相)とする。
・相判定は記録開始から最初に低温相が確認されてから所定日毎、例えば1日毎に判定する。
・当日で低体温が所定日数、例えば3日連続した場合は当日から所定日数、例えば2日遡って低温相開始とする。または生理初日が確定した時点で、生理開始日から低温相開始とする。
・当日で高体温が所定日数、例えば3日連続した場合は当日から所定日数、例えば2日遡って高温相開始とする。ただし、連続した所定日数内、例えば3日内に発熱メモ入力がある場合または体温が所定値(たとえば37.5℃)以上の場合は、その測定結果は計算から除外する。
・排卵日は、相判定において高温相の開始日が更新された後に計算する。
・排卵日は低温相の最後の日なので、相判定後、排卵日=高温相開始日−1、なる式で求められる。
基礎体温は原則として毎日測定されるべきものであるが、もし測定し忘れなどでデータが欠落している場合には、内部データとして、欠落日前後の測定体温から計算で求める。ただし、欠落したデータの表示は行わない、欠落日の体温表示は「−−.−−℃」となる。欠落したデータは、欠落の直前の測定値と直後の測定値とを、線形に補間するように補填される。すなわち、次の例のようになる。
・測定体温データ欠落が1日分(第N日)の場合、第N−1日の測定値がa、第N+1日の測定値がbとすれば、第N日の体温はa+(b−a)/2とする。
・測定体温データ欠落が2日分(第N日、第N+1日)の場合、第N日の体温はa+(b−a)/3、第N+1日の体温はa+2*(b−a)/3とする。
・同様に測定体温データの欠落がm日にわたる場合、欠落前日体温をa、欠落後の体温をbとして、欠落n日目の体温は、a+n*(b−a)/(m+1)である。
・測定体温欠落データの連続日数mは所定日数、例えば8日まで許容する。その所定日数、例えば8日をこえる欠落があった場合、最近の生理日に遡り、体温データを無効とする。
・測定体温の有効データが、月経周期内の日数の所定比率以上、例えば50%以上の場合、その月経周期内のデータを有効とする。所定比率未満、例えば50%未満の場合、その月経周期内のデータを無効とする。
・次回生理日は、所定回分、例えば4回目の生理初日が確定した時点以降、平均月経周期、平均高温相期間の計算の終了後に計算される。なお、図4の月経周期a〜dにおいては、次回生理予定日は求められないため、その場合の次回生理日のデータはないものとする。
・次回生理日は、所定期間、例えば3日乃至7日間の期間(年/月/日〜年/月/日)として予測(推定)する。あるいは、次回生理初日の予測日のみを表示し、「年/月/日頃」などと表示する。予測計算により得られた次回生理初日は、RAM42の次回生理日記憶部421bに保存される。
・本計算処理を行っている当日が低温相(後述の相判定により判定)の場合、次回生理日は、(最近の生理初日+平均月経周期−可能期間)〜(最近の生理初日+平均月経周期+可能期間)とする。ただし、可能期間は、平均月経周期の計算に使用した月経周期の分布を正規分布として1.5σ相当/2とする。なお、可能期間は日単位、小数点第1位で四捨五入とする。
・本計算処理を行っている当日が高温相(後述の相判定により判定)の場合、次回生理日は、(最近の排卵日+平均高温相期間−可能期間)〜(最近の排卵日+平均高温相期間+可能期間)とする。ただし、可能期間は、平均高温相期間の計算に使用した高温相期間の分布を正規分布として1.5σ相当/2とする。なお、可能期間は日単位、小数点第1位で四捨五入とする。
・表示当日が次回生理日の期間に含まれない場合、計算された次回生理日をそのまま表示する。
・表示当日が計算された次回生理日の期間に入っており、その期間の最後の日から所定日数前、例えば3日前までの場合、表示される期間は、表示当日の日付から次回生理日の期間の最終日とする。すなわち、次回生理日は、表示当日〜(最近の生理初日+平均月経周期+可能期間)、あるいは、表示当日〜(最近の排卵日+平均高温相期間+可能期間)となる。
・表示当日が次回生理日の最終日から所定日数以降、たとえな3日以降の場合、生理初日まで、表示される期間は、表示当日の日付〜表示当日の日付+所定日数(たとえば3日)とする。
・計算の結果、次回生理日が所定日数、例えば8日間以上の期間にわたる場合、表示は年、月、日をそれぞれハイフンで示し、「−−/−−/−−〜−−/−−/−−」とする。なお、「/」は年と月、月と日の区切りであり、年月日の順序は使用者の好みや慣習に応じて決定できる。
・表示当日が高温相で、排卵日からの日数が所定日数、例えば17日以上の場合、表示は「−−/−−/−−〜−−/−−/−−」とする。
・平均月経周期または平均高温相期間が確定していない場合、表示は「−−/−−/−−〜−−/−−/−−」とする。
次回排卵日は、所定回数目、例えば4回目の生理初日が確定した以降、平均月経周期、平均低温相期間の計算の終了後に計算(予測)する。なお月経周期a〜dにおいては計算できないために「−−/−−/−−〜−−/−−/−−」と表示する。
・次回排卵日は所定期間、例えば3〜7日間の期間(年/月/日〜年/月/日)として表示する。あるいは、次回排卵日の予測日のみを表示し、「年/月/日頃」などと表示する。予測計算により得られた次回排卵日は、RAM42の次回排卵日記憶部421cに保存される。
・当日が低温相の場合には、次回排卵日は、(最近の生理初日+平均低温相期間−可能期間)〜(最近の生理初日+平均低温相期間+可能期間)とする。ただし、可能期間は、平均低温相期間の計算に使用した低温相期間の分布を正規分布として1.5σ相当/2とする。なお、可能期間は日単位、小数点第1位で四捨五入である。
・当日が高温相の場合には、次回排卵日は、(最近の排卵日+平均月経周期−可能期間)〜(最近の排卵日+平均月経周期+可能期間)とする。ただし、可能期間は、平均月経周期の計算に使用した月経周期の分布を正規分布として1.5σ相当/2とする。なお、可能期間は日単位、小数点第1位で四捨五入である。
・表示当日が次回排卵日の期間に含まれない場合、計算された次回排卵日をそのまま表示する。
・当日が計算された次回排卵日の期間に入っており、その期間の最後の日から所定日前、例えば3日前までの場合、表示される期間は、表示当日の日付から次回排卵日の期間の最終日とする。すなわち、表示当日〜最近の生理初日+平均低温相期間+可能期間、あるいは表示当日の日付〜最近の排卵日+平均月経周期+可能期間となる。
・表示当日が次回排卵日の最終日から所定日数(たとえば3日)以降の場合、排卵日まで、表示は、表示当日の日付〜表示当日の日付+所定日数(たとえば3日)とする。
・計算の結果、次回排卵日が所定日数、例えば8日間以上の場合、表示は「−−/−−/−−〜−−/−−/−−」とする。
・当日が高温相で、排卵からの日数が所定日数、例えば17日以上の場合、表示は「−−/−−/−−〜−−/−−/−−」とする。
・平均月経周期または平均低温相期間が確定していない場合、表示は「−−/−−/−−〜−−/−−/−−」とする。
最後の排卵日からの日数が所定日数、例えば20日をこえ、当日(最新測定体温)が高体温の場合、出産予定日=排卵日+265日なる式で出産予定日を推定する。
・出産予定日が求められていない場合、その表示は「−−/−−/−−〜−−/−−/−−」とする。
以上、図5の手順で実行されるデータ処理の個々の項目ごとに処理の内容を説明したが、図5〜図8により、一連の処理としてデータ処理手順を説明する。図5は処理全体の流れを示すフローチャートであり、図1におけるCPU41によりROM43に格納されたプログラムを実行することで実現される。以下、フローチャートを参照しつつ、処理の内容について説明する。なお、図6〜図8は、上述した各処理の一部の内容をフローチャート化したものであるので、簡単に触れるにとどめる。
次に予測日表示処理について、図9A〜図11を参照して説明する。予測表示処理は、図3の予測生理日表示モード、予測排卵日表示モード、出産予定日表示モードにおいて実行される処理である。
なお、図9Aでは、平均月経周期及び次回生理日のいずれかが得られていなければステップS913に分岐する。しかし、ステップS902では次回生理日が得られているか判定して、次回生理日が保存されていれば次回生理日は表示するようにしてもよい。そしてステップS904とステップS905との間に平均月経周期が得られているか判定し、得られていなければステップS913に分岐し、得られていればステップS905に分岐して次々回以降の生理日を表示するようにしてもよい。これは排卵日についても同様である。
以下、受胎月・日の予測・表示について、フローチャートに基づいて説明する。図11は、受胎日の予測処理フローである。最初にステップS1000において出産希望月・日の入力を行う。月経周期平均日数及び次回生理日が得られて記憶されている場合(ステップS1001)、出産予定月・日が出産希望月となる排卵日をサーチするカウンタNを0クリアする(ステップS1002)。月経周期平均日数が確定できていない場合や次回排卵日の予測が行えていない場合は、受胎日の予測計算ができないため、受胎月・日の予測は行わず表示部7の表示パネル33には、ステップS1009に進み、予測ができない旨を表示部33に表示する。例えば”−−/−−/−−”のように表示する。次に、ステップS1003で、排卵日を“排卵日=次回排卵日+月経周期平均日数×N”を用いて演算部で計算する。そして、ステップS1004で出産予定日を“出産予定日=排卵日+265日”を用いて計算し、ステップS1005で導出された出産予定月・日が使用者によって入力された出産希望月の場合に、導出した排卵日を予測受胎月・日として表示パネル33に表示する(ステップS1007)。ステップS1006で導出した出産予定日が入力された出産希望月を越えている場合は、ステップS1009に進み、出産希望月に対する受胎月・日がなく、表示パネル33に予測ができない旨を表示する。例えば“--/--/--のように表示する。カレンダー絵文字(アイコン)表示であれば、出産希望月を入力部44で入力すると受胎月・日のあるカレンダーを自動表示し、予測演算して求めた受胎月・日を「予測受胎日表示」として、表示パネル33に表示する(図12の例では、’04/10/19頃と表示されているが、2004年10月19日頃という意味である。)。
図13は、他の実施形態の女性用電子体温計であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。機能ブロック図は、図1で示すものと同じであるが、ステンレス製の金属キャップ3で液密に被覆されたサーミスタを内蔵するセンサ部(不図示)が本体ケース52に直接設けられている構成が上述の実施例の女性用電子体温計とは異なる。530は、表示部で、図2で示す表示パネル33とほぼ同様で、数字・文字・図形(キャラクター,アイコン等)が表示可能な、例えば、ドットマトリックス液晶により構成され、日時や測定された体温、体温のトレンド等などの測定値に関する情報や、電池切れなど装置の制御に関する情報を表示する。52は、耐衝撃性,耐薬品性を備えた合成樹脂で形成された本体ケースで、演算制御部等の電子回路、ブザー、電池(電源部)等が収納されている。本体ケース52と金属キャップは接着剤を介して、本体ケース52から延設された延設部52bに液密に接合・固定されている。こうして、金属キャップは、内蔵されたサーミスタに体温(温度)を伝熱するとともにサーミスタを外部の衝撃等から保護している。なお、延設部52bの基部には、先端が丸みを帯びた複数の微小突起52aが設けられ、滑り止め防止機能を備えている。また、延設部52bは、60mm程度の長さで、本体ケース52から約15度屈曲した形状となっている。これらの構造のため、口中で安定して咥えやすくなっている。また、本体ケース52上には、後述する各種機能モードの選択/決定のための機能ボタン54、各種設定を完了し初期画面に戻るための完了ボタン55、バックライトON/OFFのためのバックライトボタン56、メニュー選択,グラフ移動などに利用される左移動ボタン57および右移動ボタン58、電源ON/OFFのための電源ボタン59が設けられている。さらに、図示しないが、パーソナルコンピュータ(PC)などをホストとして接続するための外部通信部(コネクタ等を含む)も備える。また、この女性用電子体温計は定時測定を促すために目覚まし機能を有しており、別途設定された時刻になると目覚し音を鳴らして利用者に体温測定を促す。表示部530について、より詳しく説明すると、表示部530は、日付や測定された体温、あるいは測定された体温のトレンドグラフを表示する他に、次回排卵日,次回生理日,出産予定日といった、基礎体温の測定結果に基づいて推定される日付を表示する。また、基礎体温の測定に付随して入力される、生理メモ,発熱メモ等の各メモ項目も表示部530を用いて表示される。また、対応する項目の表示や入力に応じて様々な画面が表示される。
Claims (2)
- 基礎体温を測定する体温測定手段と、
生理事項データを入力する入力手段と、
前記体温測定手段により測定された基礎体温および前記入力手段により入力された生理事項データに基づいて次回生理日と次回排卵日を予測する予測手段と、
前記入力手段により入力された出産希望月から受胎日を予測する予測手段を有することを特徴とする女性用電子体温計。 - 入力された生理初日に基づいて平均月経周期を計算する計算手段を更に備え、
前記長期予測手段は、予測された前記次回生理日に前記平均月経周期の整数倍を加算して次々回以降生理日を、予測された前記次回排卵日に前記平均月経周期の整数倍を加算して次々回以降排卵日をそれぞれ予測することを特徴とする請求項1に記載の女性用電子体温計。
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