JP2010012091A - 婦人用体温計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カレンダ−デ−タ生成手段と、体温測定手段と、生理初日日を入力する手段と、体温記憶手段と、基準体温演算手段と、排卵日検出手段とを備えてM周期にわたってのデータがあり、出産希望日を入力するとその出産希望日に近い妊娠推奨日を報知する。
【選択図】図4
Description
この公報の婦人用体温計は、婦人の頸管粘液(おりもの)の伸びの長さを妊娠可能期間判定要素の一つにすることにより、妊娠可能期間の判定をより正確にするものであり、妊娠したときには出産予定日を表示する。
そこで、本願発明は、出産希望日を入力すると、その出産希望日の近くで出産可能な妊娠推奨日を表示するという婦人用体温計を提供するものである。
婦人の基礎体温を測定する体温測定手段と、婦人の各生理周期の生理初日日を入力する手段と、
入力された生理初日日を第1日とする各生理周期の周日デ−タを生成し、前記カレンダ−デ−タとともに記憶する手段と、
前記体温測定手段で測定された基礎体温を前記カレンダ−デ−タ及び周日デ−タとともに記憶する体温記憶手段と、
前記カレンダ−デ−タ及び周日デ−タとともに前記体温記憶手段に記憶された基礎体温に基づいて各生理周期の低温期と高温期の平均的体温となる基準体温を演算する基準体温演算手段と、
生理周期における婦人の頸管粘液の各日の伸び長さに応じた入力をする粘液伸長入力手段と、生理周期の生理初日日から所定日数以上経過したこと、及び前記基準体温よりも高く、且つ、生理周期の最低体温よりも所定温度以上高い日が当日を含め所定日数以上続いたことの二つの条件を満たしたとき、当日の所定日数前を今回の生理周期の排卵日と判定する排卵日検出手段とを備えていて、M周期にわたってのデータがある。
今回を含む次回以後の各生理周期の生理初日日を前記平均周日数(S)から求め、各周期における生理初日日から前記平均排卵日(T)を加算した日を妊娠推奨日として報知する。
請求項3の婦人用体温計は、妊娠推奨日の前後所定日数を妊娠可能期間として報知する
又、請求項4の婦人用体温計は、妊娠推奨日の後、高温期が所定日数以上継続したとき、その婦人が妊娠したと判定して、妊娠した旨を報知する。
又、請求項2の婦人用体温計は、妊娠推奨日の他に予想出産日を報知し、請求項3の婦人用体温計は妊娠推奨日の前後所定日数を妊娠可能期間として報知し、請求項4の婦人用体温計は、妊娠推奨日の後、高温期が所定日数以上継続したとき、その婦人が妊娠したと判定して、妊娠した旨を報知する。
図1は、婦人用体温計1の蓋を開いた姿態を示し、中央部には図1(A)に示すような種々の情報を表示する液晶表示器2が配置してある。又、この液晶表示器2の下部には、左端部から、「測定ボタンA」、「取消しボタンB」、「確定・メニューボタンC」、「左シフト・呼び出しボタンD」、「右シフト・ハートボタンE」、「アラーム・時計設定ボタンF」、液晶表示器のバックライトが点灯する「ライトボタンG」が配置してある。
(1)カレンダ−デ−タ生成手段
このカレンダ−デ−タ生成は、日時の設定を行うものであり、時刻は電波時計による設定と手動設定がある。
(イ)電波時計による設定
時計表示状態(図1(B)に示す)で「アラーム・時計設定ボタンF」を2〜3秒間押すと、ピッー、ピッーとアラームが鳴って、受信マークを表示して電波時計の受信を開始し、2〜3分後にピッーと鳴って受信が完了する。以後、この電波時計は毎日自動で定期的に時刻を合わせる。
「確定・メニューボタンC」を押して、時計のキャラクタを「シフトボタン」で選定して「確定ボタン」を押す。そして、「シフトボタン」で年度を合わせて「確定ボタン」を押す。次に、月に対して「シフトボタン」で月を合わせて「確定ボタン」を押す。そして、日に対して「シフトボタン」で日を合わせて「確定ボタン」を押す。次に、時間に対して、「シフトボタン」で時間を合わせて「確定ボタン」を押し、分に対して「シフトボタン」で分を合わせて「確定ボタン」を押す。そして、最後に、秒に対して「シフトボタン」で秒を合わせて「確定ボタン」を押す。
以上によって、年月日の表示設定と時刻の表示設定を行うことができる。
婦人用体温計1はアラ−ム機能を有しており、予め設定されたアラ−ム時刻になると、内蔵されたブザー15から約10分間アラ−ム信号音が出力され、婦人の基礎体温の測定を促す一方、アラ−ム設定時刻の±1時間の間、ALMマ−ク(アラ−ムマ−ク)が点滅し、体温測定時間であることを報知する。
そして、ALMマ−クが点滅している間に、体温センサ5を用いて婦人の体温が測定されると、後述の測温アルゴリズムに基づいて基礎体温が確定され、制御装置に備えてある記憶媒体に記憶される。
前記アラ−ム時刻でアラームが鳴った後、体温センサ5が婦人の口腔部(舌の下)に挿入された状態で「測定ボタンA」を押すと、測温動作が開始される。
この測温動作が開始されると、約1秒間の信号音がブザー15から発せられ、測温値の表示に替わる。この測温のアルゴリズムは次の通りである。
(イ)測温開始後30秒経過した。
(ロ)上記30秒間で測定温度の変動が0.02℃以内に納った。
(ハ)上記(イ)、(ロ)項の間で測定温度が0.2℃以上変化したときは測温エラ−とする。
(ニ)上記(1)、(2)項を全て満たしたとき、測温が確定したとして約1秒間の信号音を出力するとともに(ロ)項の30秒間における最高温度を測定温度デ−タ(基礎体温)とする。
尚、測温開始後5分以内に測温が確定しても、婦人がそのまま測温状態を継続した場合、測温開始後5分間の最高温度を測定温度デ−タ(基礎体温)とする。 また、測温開始後5分間経過しても測温が確定しない場合は、測温を終了し、5分間の最高温度を測定温度デ−タ(基礎体温)とする。
以上のように、日時(カレンダ−デ−タ)及び周日デ−タと共に測定温度デ−タ(基礎体温)が体温記憶手段で記憶される。
婦人が生理に入った生理初日日に、時計表示状態で「確定・メニューボタンC」を押して、生理記録のキャラクタを「シフトボタン」で選定して「確定ボタン」を押すと、この日時が生理初日として記録されると、制御装置は生理初日日を第1日とする生理周日デ−タを生成し、日付デ−タとともに記憶する。
尚、時計表示状態で「確定・メニューボタンC」を押して、生理取消しキャラクタを「シフトボタン」で選定して「確定ボタン」を押すと、生理初日が取消される。
基準体温は、婦人の生理周期における低温期の平均体温と高温期の平均体温の平均値である。
図3は、婦人の一生理周期における低温期(L)と高温期(H)の基礎体温をグラフ状に示したものである。
尚、基準体温は低温期(L)及び高温期(H)全ての日の基礎体温に基づく平均体温ではなく、低温期の平均体温は排卵日Pの前1日L1を除いたLx(8日間)の基礎体温を平均したものであり、高温期の平均体温は排卵日Pの後1日H1を除いたHx(8日間)の基礎体温を平均したものである。
以上のようにして算出された基準体温は、その前の生理周期における基準体温と平均計算され、その平均計算された基準体温が今回の生理周期の基準体温として採用される。
(a)生理初日日から7日(生理周日で8日)以上経過しているという状態のもとで、当日の体温が基準体温よりも高く、且つ、今回の生理周期の最低体温よりも0.3℃以上高い日がその日を含め3日続いた場合、その日の3日前を今回の生理周期における排卵日とする。
但し、当日の基礎体温が前日の体温よりも高い場合は、もう1日前を排卵日とする。
(b)生理初日日から7日(生理周日で8日)以上経過しているという状態のもとで、当日の体温が基準体温よりも高く、且つ、今回の生理周期の最低体温よりも0.3℃以上高い日が、その日を含め、4日の内3日あれば当日の4日前を今回の生理周期における排卵日とする。
但し、当日の基礎体温が前日の体温よりも高い場合は、もう1日前を排卵日とする。従って、体温が基準体温よりも高く、且つ、今回の生理周期の最低体温よりも0.3℃以上高い日が3日または4日の内3日以上続いた最初の日の前日または前々日が今回の生理周期における排卵日となる。
頸管粘液(おりもの)の伸び長さの入力は、生理初日日から数日経過して頸管粘液が排出され始めたときから、毎日、その頸管粘液を例えば親指と人指し指の間で引き伸ばすことにより、その引き伸ばし長さに応じて入力する。この入力は、時計表示状態で「確定・メニューボタンC」を押して、3段階を示すおりもののキャラクタを「シフトボタン」で選定して「確定ボタン」を押すと、何れの段階であるかの入力ができる。
尚、3段階の区分は、引き伸ばし長さで区分し、その3段階には、
(a)頸管粘液が殆ど伸びない状態のとき(第1段階)
(b)頸管粘液が5cm前後伸びたとき(第2段階)
(c)頸管粘液が10〜15cm位まで伸びたとき(第3段階)
があり、頸管粘液伸長度が生理周期の周日デ−タとともに登録される。
(a)妊娠可能開始時期
今回の生理周期において、過去のM生理周期の「最短生理日数−19」の周日、もしくは過去のM生理周期の生理初日日から排卵日までの「最短日数−5」の周日の何れか、少ない日数から妊娠可能時期が開始される。
(b)妊娠可能終了時期
今回の生理周期において、排卵日Pが検出されているという条件の元で、頸管粘液(おりもの)の伸びの長さが減少を始めた日の2日後に今回の生理周期における妊娠可能期間が終了する。
尚、頸管粘液(おりもの)の伸長手段を利用しない場合には、排卵日Pを検出した日の翌日に終了する。
また、次回以後の妊娠可能期間も各々の生理周期において前記(a)(b)の条件で規定する。
前記(6)の排卵日検出手段により排卵日を判定し、その日以降に高温期が所定日数以上継続したとき、妊娠したと判定し、その旨を報知する。
次に、婦人用体温計に出産希望日を入力すると、妊娠推奨日(排卵日)と予想出産日を表示する制御フローについて、図4を参照して説明する。
この制御フローは、先ず、出産希望日を入力する(S1)。
尚、この出産希望日の入力方法は、時計表示状態で「確定・メニューボタンC」を押して、「シフトボタン」で出産希望日を入力可能なキャラクタを選定する。 そして、出産希望日を入力するために日時選択を指定して、**年**月**日を入力する。
一方、所定日数(265日)より後のときには、出産が可能であるが、過去のデータが揃っているか否かを判断し(S4)、揃っていないときには、「データ不足」というメッセージを表示する(S5)。
このデータ不足の一因には、生理初日日から次の生理初日日の前日である一般的に28〜30日を一周期とする生理周期が、規定周期Mに満たないデータしかないときである。
この様に、規定周期Mに満たないデータしかないときには、本願の目的である出産希望日に対する妊娠推奨日が算出できないので、その旨の表示をする(S5)。
又、平均周日数(S)は、過去のM周期(生理初日から次回の生理初日−1)における平均であり、平均排卵日(T)は排卵日の算出から求める過去のM周期(生理初日から次回の生理初日−1)における平均である。
(a)前記「N−1」周期の生理初日日に対し、前記した要領で「今回の生理周期における妊娠可能期間」を算出すると共に、生理初日日に平均排卵日(T)を加算した日時を妊娠推奨日(予想排卵日)とする(S10)。
尚、「N−1」周期において、本日が妊娠推奨日前であるか否かを判定し(S11)、本日が、既に、妊娠推奨日を過ぎている場合には、今回の周期においては「妊娠推奨日がありません」との旨を表示する(S12)。
一方、本日が妊娠推奨日前であるときには、この妊娠推奨日から所定日数(265日)を加算した日時を予想出産日として求め(S13)、「N−1」周期、妊娠推奨日、予想出産日を表示する(S14)。
尚、出産希望日の入力を行った日以降に、新しい生理周期に入り、生理初日日の設定を行った場合、最新データに基づいて、それぞれ、再計算を行い、妊娠推奨日の該当周期のデータをより正確に算出する。
2 液晶表示器
A 測定ボタン
B 取消しボタン
C 確定・メニューボタン
D 左シフト・呼び出しボタン
E 右シフト・ハートボタン
F アラーム・時計設定ボタン
G ライトボタン
Claims (4)
- 24時間経過する毎にカレンダ−に基づいた年、月、日のカレンダ−デ−タを生成するカレンダ−デ−タ生成手段と、
婦人の基礎体温を測定する体温測定手段と、婦人の各生理周期の生理初日日を入力する手段と、
入力された生理初日日を第1日とする各生理周期の周日デ−タを生成し、前記カレンダ−デ−タとともに記憶する手段と、
前記体温測定手段で測定された基礎体温を前記カレンダ−デ−タ及び周日デ−タとともに記憶する体温記憶手段と、
前記カレンダ−デ−タ及び周日デ−タとともに前記体温記憶手段に記憶された基礎体温に基づいて各生理周期の低温期と高温期の平均的体温となる基準体温を演算する基準体温演算手段と、
生理周期における婦人の頸管粘液の各日の伸び長さに応じた入力をする粘液伸長入力手段と、生理周期の生理初日日から所定日数以上経過したこと、及び前記基準体温よりも高く、且つ、生理周期の最低体温よりも所定温度以上高い日が当日を含め所定日数以上続いたことの二つの条件を満たしたとき、当日の所定日数前を今回の生理周期の排卵日と判定する排卵日検出手段とを備えてM周期にわたってのデータを記憶し、
出産希望日を入力すると、前記M周期にわたるデータから、平均周日数(S)と平均排卵日(T)を求め、今回を含む次回以後の各生理周期の生理初日日を前記平均周日数(S)から求め、
各周期における生理初日日から前記平均排卵日(T)を加算した日を妊娠推奨日として報知する婦人用体温計。 - 請求項1の婦人用体温計であって、前記妊娠推奨日から所定日数後を予想出産日として報知する婦人用体温計。
- 請求項1の婦人用体温計であって、前記妊娠推奨日の前後所定日数を妊娠可能期間として報知する婦人用体温計。
- 請求項1の婦人用体温計であって、前記妊娠推奨日の後、高温期が所定日数以上継続したとき、その婦人が妊娠したと判定して妊娠した旨を報知する婦人用体温計。
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