JP2011061897A - 気密カバーにおけるケーブルの引込み部の気密方法、及び気密カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルを引込み部に引き込む作業が容易であり、且つケーブルと引込み部との間の気密性を確保すること。
【解決手段】本体部22の底壁23には、本体部22の内部に向かって膨出する引込み部26が形成されるとともに、引込み部26の先端はケーブル31の先端31aによって突き破られることで開口される。さらに、ケーブル31が引込み部26に引き込まれた状態において、引込み部26をその基端側から本体部22の外部に向かって折り曲げて、引込み部26の膨出方向を本体部22の内部に向かう方向から外部に向かう方向へ切換える。そして、引込み部26とケーブル31の外周面との間に気密充填材41を充填させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、気密カバーにおけるケーブルの引込み部の気密方法、及び気密カバーに関する。
例えば、建築物の壁に設置される配線器具には、壁裏に配設されたケーブルが接続されるとともに、配線器具の設置に伴う気密性を確保するために、配線器具は、可撓性を有する合成樹脂、例えばポリプロピレンシートをプレス成型や真空成形してなる気密カバー内に収納される。そして、このような気密カバーとしては、例えば特許文献1に記載の防塵パッキンがある。
特許文献1に記載の防塵パッキンは、一面が開口されるとともに配線器具が収容される箱状の本体と、本体の開口全周から外方に向けて設けられた固定フランジ板とからなる。本体を構成する底壁には、電線(ケーブル)を気密状態で挿通させるための電線挿通部(引込み部)が複数設けられている。この電線挿通部は底壁から本体の内側に向けて筒状に突設されるとともに、電線挿通部内には本体の内部と外部とを遮断するための薄板が一体成形されている。そして、電線挿通部から本体内に電線を引き込む際に、この薄板が電線の先端で突き破られ、電線が電線挿通部を介して本体内に引き込まれるとともに配線器具と電気的に接続される。
また、特許文献2には気密カバーとして防気パッキンが開示されている。特許文献2の防気パッキンは、配線器具の埋込側を収納するための箱状の収納部と、建築物の壁面に形成された取付孔の開口縁部近傍における壁面を覆うフランジ部とを有している。収納部の底部には凸部が設けられるとともに、この凸部の先端部を切断除去することで、ケーブルの外径に対応する貫通孔(引込み部)が形成され、ケーブルは貫通孔を介して収納部内に引き込まれるとともに配線器具と電気的に接続される。
特開平7−274346号公報 特許第3500947号公報
しかしながら、特許文献1の防塵パッキンでは、電線挿通部と電線との間における気密状態を確保するためには、電線挿通部に電線を挿通する際に薄板が破れながら電線に密着する必要がある。このため、薄板に所要の剛性が必要とされ、電線を本体内に引き込むための力が相当必要になり、電線を本体内に引き込む作業が困難である。
また、特許文献2の防気パッキンでは、凸部の先端部を切断除去してケーブルを挿通可能とする貫通孔を形成する。しかし、貫通孔が小さすぎると、収納部内にケーブルを引き込むための力が相当必要になる一方で、貫通孔が大きすぎると、ケーブルと貫通孔との間の気密性が悪くなってしまい、凸部の先端部の切断作業に精度を必要としていた。
本発明の目的は、ケーブルを引込み部に引き込む作業が容易であり、且つケーブルと引込み部との間の気密性を確保することができる気密カバーにおけるケーブルの引込み部の気密方法、及び気密カバーを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、一面に開口を有するとともに配線器具を収納可能な有底箱状に形成された本体部を備え、前記配線器具と電気的に接続されるケーブルの引込み部が、前記本体部から膨出するように形成された気密カバーにおけるケーブルの引込み部の気密方法であって、開口手段によって前記引込み部の先端を開口させて前記引込み部に前記ケーブルを挿通可能とする開口工程と、前記ケーブルを前記引込み部の開口を介して前記本体部内に引き込む引込み工程と、前記引込み部の内側に形成された受け部に気密充填材を支持させ、前記引込み部と前記ケーブルとの間を前記気密充填材で充填する充填工程と、を備えることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記引込み部は前記本体部の内部に向かって膨出するように形成されるとともに、前記引込み工程後、前記充填工程を行う前に、前記引込み部が前記本体部の外部に向かって膨出するように前記引込み部の膨出方向を切換える切換工程をさらに備えたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、一面に開口を有するとともに配線器具を収納可能な有底箱状に形成された本体部を備え、前記配線器具と電気的に接続されるケーブルの引込み部が、前記本体部から該本体部の内部に膨出するように形成され、前記引込み部は、開口手段によって開口されることにより、前記ケーブルが挿通可能になるとともに、前記本体部の外部に向かって膨出するように前記引込み部の膨出方向が切換可能に形成され、さらに、前記引込み部は、該引込み部の内側に充填される気密充填材を支持する受け部を形成することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記引込み部の基端側は湾曲状に形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、ケーブルを引込み部に引き込む作業が容易であり、且つケーブルと引込み部との間の気密性を確保することができる。
実施形態における配線ボックス及び気密カバーを示す斜視図。 配線ボックス及び気密カバーが柱に固定された状態を示す断面図。 (a)は開口工程を示す断面図、(b)は引込み工程を示す断面図、(c)は切換工程を示す断面図、(d)は充填工程を示す断面図。 (a)及び(b)は別の実施形態における充填工程を示す断面図。 別の実施形態における引込み部を示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいう場合は、特に説明がない限り、図1において矢印で示す「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいうものとする。また、本実施形態では、配線器具(図示せず)が取り付けられる配線ボックス11内に気密カバー21が配設されるものとする。
まず、配線ボックス11について説明する。
図1に示すように、配線ボックス11は、合成樹脂材料により前面(一面)に開口を有する有底四角箱状に形成されている。詳細には、配線ボックス11は、長方形状をなす底壁12と、底壁12の周縁から立設された四つの側壁13a〜13dとから形成されるとともに、底壁12と四つの側壁13a〜13dとによって囲み形成された収容部14を有する。なお、以下の説明において、図1の上下二つの側壁を上側壁13a及び下側壁13bとし、図1の左右二つの側壁を右側壁13c及び左側壁13dとする。
底壁12には、ケーブル挿通孔15が複数(本実施形態では9つ)形成されている。また、上側壁13a及び下側壁13bの内面には、配線器具を配線ボックス11に取り付けるために用いられるボス部16が形成されている。
次に、気密カバー21について説明する。
気密カバー21は、前面(一面)に開口を有する有底四角箱状に形成された本体部22を備えている。本体部22は、長方形状をなす底壁23と、底壁23の周縁から立設された四つの側壁24a〜24dとから形成されるとともに、底壁23と四つの側壁24a〜24dとによって囲み形成された収容部25を有する。なお、以下の説明において、図1の上下二つの側壁を上側壁24a及び下側壁24bとし、図1の左右二つの側壁を右側壁24c及び左側壁24dとする。本体部22は、透明であるとともに可撓性を有する合成樹脂、例えばポリプロピレンシートをプレス成型や真空成型してなる。
底壁23には、引込み部26が本体部22の内部に向かって膨出するように複数(本実施形態では9つ)形成されている。引込み部26は、基端から先端に向かうにつれて先細りした円筒形状であるとともに、その先端が封止されている。図2に示すように、気密カバー21が配線ボックス11内に配設されたとき、引込み部26は、配線ボックス11のケーブル挿通孔15と対応するように底壁23の所定位置に形成されている。また、引込み部26における基端側の外径は、ケーブル挿通孔15の孔径よりも小さくなっている。引込み部26は、その基端側が底壁23から本体部22の内部に向かって湾曲するように形成されるとともに、その先端側が円弧状に形成され、引込み部26の先端は封止されている。
また、引込み部26は、可撓性を有する本体部22に一体形成されているため、引込み部26の膨出方向が切換可能になっている。すなわち、引込み部26は、本体部22の内部に向かって膨出している場合は、本体部22の外部に向かって膨出させることができる一方で、本体部22の外部に向かって膨出している場合は、本体部22の内部に向かって膨出させることができる。
図3(b)に示すように、引込み部26は、建築物の壁裏に配設されたケーブル31を本体部22内に引き込むために、引込み部26にケーブル31を挿通するときに初めて先端側が開口される。
さらに、図3(c)に示すように、引込み部26は、開口された状態においても基端側から開口端に達するまで弧状に湾曲しており、しかも開口端側に向かうにつれて縮径するようになっている。このため、図3(d)に示すように、引込み部26は、その内周面で気密充填材41を支持できるようになっており、引込み部26は、気密充填材41の受け部が形成されるように、その基端側の外径がケーブル31の外径よりも大きくなっている。
図1に示すように、上側壁24a及び下側壁24bにおいて、気密カバー21が配線ボックス11内に配設されるときに配線ボックス11のボス部16と対応する位置には、嵌合凹部27が、本体部22内に向かって膨出するように形成されている。気密カバー21は、底壁23側から配線ボックス11の収容部14に向かって嵌合凹部27がボス部16に沿うように嵌入されて、ボス部16と嵌合凹部27とが互いに嵌合することで、配線ボックス11と嵌合可能になっている。気密カバー21が配線ボックス11と嵌合した状態では、気密カバー21の本体部22が四つの側壁13a〜13dに覆われた状態になっている。
本体部22における開口縁全周には四角環状をなすフランジ部28が一体形成されている。フランジ部28は、開口縁全周から本体部22の外方に向けて延びるように形成されている。気密カバー21と配線ボックス11とが嵌合された状態では、フランジ部28が四つの側壁13a〜13dにおける開口側縁部の前側を延在するようになっている。
次に、配線ボックス11及び気密カバー21が設置される壁Wについて説明する。
図2に示すように、壁Wは、柱W1と、柱W1の前後両面に立設される一対の壁材W2とによって構成されている。また、一対の壁材W2の間には中空部W3が形成されるとともに、中空部W3には発泡ポリスチレン板やグラスウール、硬質発泡ウレタン板等の断熱部材(図示せず)が設けられている。
気密カバー21及び配線ボックス11を壁Wに対して設置するには、まず、配線ボックス11を柱W1に対して所望の位置に配置し、ケーブル31をケーブル挿通孔15を介して配線ボックス11内に予め引き込んでおく。次に、配線ボックス11に形成された図示しないビス孔に固定ビスを挿通するとともに、固定ビスを柱W1に強制的に螺入する。その結果、配線ボックス11が柱W1に固定される。
さらに、配線ボックス11の前側に壁材W2を立設するとともに、壁材W2における配線ボックス11の配置位置と対応する部位を開口させ、配線ボックス11の内部が壁材W2の開口を介して壁材W2の前側に臨むようにする。ここで、配線ボックス11内に引き込まれた状態のケーブル31を壁材W2の前側に引き出すとともに、気密カバー21の引込み部26を介して気密カバー21内に引き込んでおく。そして、気密カバー21を本体部22側から壁材W2の開口を介して配線ボックス11の収容部14に向かって挿入するとともに、本体部22を配線ボックス11内に収容し、フランジ部28の左側後面を壁材W2の開口縁部の前面に密着させる。
次に、気密カバー21における引込み部26の気密方法について説明する。
図3(a)に示すように、まず、引込み部26の先端を開口させる開口工程を行う。この開口工程は、ケーブル31の先端31aを引込み部26内に挿通するとともに、ケーブル31を引込み部26の先端に対して強制的に突き刺し、ケーブル31の先端31aにより引込み部26の先端を突き破ることで行われる。
この開口工程により、引込み部26の先端が開口されるとともに、引込み部26の先端には、ケーブル31の直径よりも若干大きく、ケーブル31に引込み部26が密着しないような貫通孔26aが形成される。この開口工程では、貫通孔26aにケーブル31が挿通できれば足りるため、貫通孔26aの内面がケーブル31に密着するように貫通孔26aを正確に形成する必要がない。よって、ケーブル31の先端31aは、引込み部26の先端を開口させる開口手段として機能する。
次に、図3(b)に示すように、開口工程の後に、ケーブル31を引込み部26の貫通孔26aを介して本体部22内に引き込む引込み工程を行う。このとき、引込み部26は、ケーブル31を引き込む方向に沿うように本体部22の内部に向かって膨出しているため、引込み部26がケーブル31における挿通の抵抗となることなくケーブル31が引き込まれる。
次に、図3(c)に示すように、引込み工程の後に、引込み部26の膨出方向を切換える切換工程を行う。ケーブル31が引込み部26に引き込まれた状態において、引込み部26が本体部22の外部に向かって膨出するように、気密カバー21の開口側から作業者の手により引込み部26全体を裏返すように折り曲げて、引込み部26の膨出方向を切換える。
このとき、引込み部26の基端側の外径は、ケーブル挿通孔15の孔径よりも小さいため、引込み部26の膨出方向を本体部22の内部に向かう方向から外部に向かう方向へ切換ることが可能になる。そして、膨出方向の切換えられた引込み部26により、気密充填材41を支持可能な受け部が形成される。
続いて、図3(d)に示すように、切換工程の後に、引込み部26(受け部)に気密充填材41を充填させる充填工程を行う。この充填工程は、気密カバー21の開口側から引込み部26の内周面に対して気密充填材41を直接詰め込んで、気密充填材41を引込み部26の内周面に支持させるとともに、気密充填材41を引込み部26の内周面とケーブル31の外周面との間に充填する。これにより、ケーブル31と引込み部26との間の気密性を確保することができる。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)気密カバー21において、本体部22の底壁23には、本体部22の内部に向かって膨出する引込み部26が形成されるとともに、引込み部26は、開口工程によりケーブル31が挿通できるように開口される。この開口工程では、貫通孔26aにケーブル31が挿通できれば足りるため、貫通孔26aの内面がケーブル31に密着するように貫通孔26aを正確に形成する必要がない。よって、ケーブル31を引込み部26を介して本体部22の内部に引き込む際(引込み工程)、引込み部26がケーブル31の挿通の抵抗にならず、ケーブル31を本体部22内に容易に引き込むことができる。さらに、引込み工程の後に、引込み部26の膨出方向を切換える切換工程を行い、その後、引込み部26により気密充填材41を支持させ、引込み部26の内周面とケーブル31の外周面との間に気密充填材41を充填させる充填工程が行われる。よって、引込み部26にケーブル31の直径よりも大きい径の貫通孔26aが形成されていたとしても、気密充填材41によりケーブル31と引込み部26との間の気密性を確保することができる。
(2)ケーブル31が引込み部26に引き込まれた状態では、引込み部26の膨出方向は本体部22の内部に向かう方向であるが、切換工程を行うことで、引込み部26を本体部22の外部に向かわせる。そして、この切換工程により、引込み部26により気密充填材41を支持する受け部を形成することができる。そして、この受け部を利用して気密カバー21の開口側から引込み部26とケーブル31との間に気密充填材41を充填することができる。よって、気密カバー21の底壁23と壁材W2との間から引込み部26に気密充填材41を充填する場合と比較して、引込み部26とケーブル31との間に気密充填材41を容易に充填することができる。
(3)引込み部26は、本体部22の内部に向かって膨出するように形成されている。よって、ケーブル31を引込み部26に挿通する際に、ケーブル31が引込み部26に沿って案内されるように挿通されるため、ケーブル31の先端31aで引込み部26の先端を突き破りやすく、またケーブル31を貫通孔26aを介して本体部22の内部へ引き込みやすい。
(4)引込み部26は、その基端側が湾曲状に形成されている。よって、引込み部26の基端側が底壁23に対して直交するように形成される場合と比較して、引込み部26の膨出方向を切換える際に引込み部26全体を裏返すように折り曲げやすく、切換工程を容易に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、充填工程は、気密カバー21の開口側から引込み部26の内周面に対して気密充填材41を直接詰め込んで、気密充填材41を引込み部26の内周面に支持させるとともに、気密充填材41を引込み部26の内周面とケーブル31の外周面との間に充填したが、これに限らない。例えば、図4(a)に示すように、本体部22内に引き込まれた状態のケーブル31の外周面に気密充填材41を配設するとともに、外周面に気密充填材41が配設された状態のケーブル31を、本体部22の外部に向けて引き戻す。このケーブル31を本体部22の外部に向けて引き戻す工程により、気密充填材41と引込み部26とが当接するとともに、この気密充填材41によって引込み部26が本体部22の外部に向けて押圧されながら引込み部26の膨出方向が本体部22の内部に向かう方向から外部に向かう方向へ切換えられる。そして、図4(b)に示すように、気密充填材41は引込み部26の内周面に支持されるとともに、気密充填材41により引込み部26の内周面とケーブル31の外周面との間が充填される。すなわち、充填工程では、気密カバー21の開口側から引込み部26の内周面に対して気密充填材41を直接詰め込むようにして、気密充填材41を引込み部26の内周面に支持させるようにしなくてもよい。なお、気密充填材41は、引込み部26の内周面によって支持された状態であれば、気密充填材41の一部が貫通孔26aを介して本体部22の外部に露出された状態になっていてもよい。
○ 実施形態において、引込み部26は本体部22の内部に向かって膨出するように形成されるとともに、引込み部26の基端側から引込み部26全体を裏返すように折り曲げることで、引込み部26の膨出方向を本体部22の内部に向かう方向から外部に向かう方向へ切換えるようにしたが、これに限らない。例えば、引込み部26の膨出方向を予め本体部22の外部に向かって膨出するように形成してもよい。つまり、切換工程を無くしてもよい。
例えば、図5に示すように、本体部22の底壁23には、本体部22の外部に向かって膨出する引込み部51が形成されている。引込み部51は、その基端側が底壁23に対して直交するように形成されるとともに、基端から先端にかけて一定の口径で延びる筒状の側壁51aを備えている。さらに、引込み部51は、その先端に側壁51aが延びる方向と直交する方向に延在する閉塞壁51bを備えており、この閉塞壁51bによって引込み部51の先端が閉塞されている。また、閉塞壁51bには、閉塞壁51bから引込み部51の内部に向かって膨出する膨出部51cが形成されている。
上記構成の気密カバー21における引込み部51の気密方法において、まず、ケーブル31を膨出部51cの膨出方向に沿うように膨出部51c内に挿入するとともに、膨出部51cの先端側をケーブル31の先端31aによって突き破る開口工程を行う。開口工程の後に、ケーブル31を本体部22内に引き込む引込み工程を行う。このとき、膨出部51cは、引込み部51の内部に向かって膨出しているため、ケーブル31を本体部22の内部に引き込む際に、引込み部51が本体部22の内部に向かって裏返って、引込み部51の膨出方向が本体部22の内部に向かう方向になり難くなっている。さらに、引込み部51の閉塞壁51b(受け部)に気密充填材41を支持させるとともに、気密充填材41を引込み部51の内周面とケーブル31の外周面との間に充填する充填工程を行う。これにより、ケーブル31と引込み部51との間の気密性を確保することができる。
○ 実施形態において、引込み部26の基端側は湾曲状に形成されていたが、これに限らず、例えば、引込み部26の基端側が底壁23に対して直交するように形成されていてもよい。
○ 実施形態では、ケーブル31の先端31aにより引込み部26の先端を突き破ることで、引込み部26の先端を開口させたが、これに限らず、例えば、ニッパー等の工具(開口手段)を用いて、引込み部26の先端を開口させてもよい。
○ 実施形態において、引込み部26を、基端から先端にかけて一定の口径で延びるように形成してもよい。
○ 実施形態において、引込み部26の基端側が底壁23に対して直交するように形成されるとともに、引込み部26が、その基端から先端にかけて一定の口径で延びるように形成されていてもよい。
○ 実施形態において、貫通孔26aは、貫通孔26aの孔径がケーブル31の直径よりも若干大きくなるように形成されたが、これに限らず、貫通孔26aの孔径がケーブル31の直径と同じ孔径になるように形成されていてもよい。
○ 実施形態において、引込み部26は、基端から先端に向かうにつれて先細りした円筒形状であったが、これに限らず、例えば、基端から先端に向かうにつれて先細りした角筒形状であってもよい。
○ 実施形態では、切換工程の際に、気密カバー21の開口側から作業者の手によって引込み部26全体を裏返すようにしたが、これに限らず、例えば、本体部22の内部に引き込まれたケーブル31を外部に向かって引き戻すことにより作用する引込み部26に対する摩擦力を利用して、引込み部26の膨出方向を切換えるようにしてもよい。
○ 実施形態において、気密カバー21は配線ボックス11内に配置されたが、これに限らず、配線ボックス11を覆うように気密カバー21を配置してもよい。この場合、気密カバー21は、配線ボックス11を介して配線器具を収納している。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)建築物の壁裏に設置された配線ボックス内に配置されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の気密カバー。
21…気密カバー、22…本体部、26,51…引込み部、31…ケーブル、31a…開口手段としての先端、41…気密充填材。

Claims (4)

  1. 一面に開口を有するとともに配線器具を収納可能な有底箱状に形成された本体部を備え、前記配線器具と電気的に接続されるケーブルの引込み部が、前記本体部から膨出するように形成された気密カバーにおけるケーブルの引込み部の気密方法であって、
    開口手段によって前記引込み部の先端を開口させて前記引込み部に前記ケーブルを挿通可能とする開口工程と、
    前記ケーブルを前記引込み部の開口を介して前記本体部内に引き込む引込み工程と、
    前記引込み部の内側に形成された受け部に気密充填材を支持させ、前記引込み部と前記ケーブルとの間を前記気密充填材で充填する充填工程と、を備えることを特徴とする気密カバーにおけるケーブルの引込み部の気密方法。
  2. 前記引込み部は前記本体部の内部に向かって膨出するように形成されるとともに、
    前記引込み工程後、前記充填工程を行う前に、前記引込み部が前記本体部の外部に向かって膨出するように前記引込み部の膨出方向を切換える切換工程をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の気密カバーにおけるケーブルの引込み部の気密方法。
  3. 一面に開口を有するとともに配線器具を収納可能な有底箱状に形成された本体部を備え、前記配線器具と電気的に接続されるケーブルの引込み部が、前記本体部から該本体部の内部に膨出するように形成され、
    前記引込み部は、開口手段によって開口されることにより、前記ケーブルが挿通可能になるとともに、前記本体部の外部に向かって膨出するように前記引込み部の膨出方向が切換可能に形成され、さらに、前記引込み部は、該引込み部の内側に充填される気密充填材を支持する受け部を形成することを特徴とする気密カバー。
  4. 前記引込み部の基端側は湾曲状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の気密カバー。
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