JP2005110350A - 引出型回路遮断器の引出操作ハンドル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
収納及び取出しが簡単で小さいスペース内で遮断器本体の表面に収納できるとともに,構造が簡単で安全性のある引出型回路遮断器の引出操作ハンドル装置を提供する。
【解決手段】
シャフト11とL字状に曲げられた操作棒12と取出し部材13を有し,取出し部材13の取付部19をシャフト11の空洞部分15に挿入し,操作棒12の取付辺17をシャフト11の取付孔16と取付部19の長孔21とを貫通させてハンドルユニットを組み立て,表面カバー1の内側に形成されたシャフト11と操作棒12が収納される空洞に収納する。シャフト11の周囲にははちまき状の溝26が形成されており,表面カバー1の表面から延びる弾性を有する保持指25の先端がはまり込んでおり,表面カバー1の表面の取付部19の周囲に形成された凹み27に指をあてがって鍔20をつまむことによって容易にハンドルユニットを取り外すことができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は,遮断器本体の正面から奥行方向に延在するねじを回転させることによって遮断器本体を引出枠内で移動させる引出操作装置を有する引出型回路遮断器の引出操作ハンドル装置,特にその収納技術に関する。
引出型回路遮断器は,引出枠と遮断器本体を有し主回路と補助回路が接続した接続位置と両回路が断路した断路位置との間で遮断器本体が移動可能なように構成されている。このような引出型回路遮断器が配電盤内に取り付けられる場合は,遮断器本体の表面部が配電盤の扉に形成された孔と同一平面となるように配置されることが多い。この場合は,断路位置に移動した時遮断器本体の一部が扉の表面から突き出るようになる。
引出型回路遮断器には,正面側から奥行方向に向けて延在するおねじと,このおねじと同軸上に固定して設けられためねじを備え,おねじを回転することによってねじ込み量が変化することに追随して遮断器本体が移動するようにした引出操作装置を有するものがある。
このような引出操作装置において,おねじの正面側の先端に着脱自在の操作ハンドルをおねじと同軸上に取り付けておねじを回転させる構造のものが特許文献1に開示されている。
特開2001−037023号公報(図2)
引出型回路遮断器には,正面側から奥行方向に向けて延在するおねじと,このおねじと同軸上に固定して設けられためねじを備え,おねじを回転することによってねじ込み量が変化することに追随して遮断器本体が移動するようにした引出操作装置を有するものがある。
このような引出操作装置において,おねじの正面側の先端に着脱自在の操作ハンドルをおねじと同軸上に取り付けておねじを回転させる構造のものが特許文献1に開示されている。
上述した従来の操作ハンドルは着脱自在のクランク形のものであるが,特許文献1にはその収納方法についての開示がない。多くの場合,このような操作ハンドルは回路遮断器を収納する配電盤内に収納される。しかし,この場合は,配電盤の扉を開ける必要があり安全性に問題がある。
したがって,この発明の目的は,構造が簡単で,遮断器の寸法を大きくすることなく遮断器の表面から収納および取出しができる安全性に優れた引出型回路遮断器の引出操作ハンドル装置を提供することにある。
したがって,この発明の目的は,構造が簡単で,遮断器の寸法を大きくすることなく遮断器の表面から収納および取出しができる安全性に優れた引出型回路遮断器の引出操作ハンドル装置を提供することにある。
上記の問題を解決するために,請求項1の発明は,遮断器本体の正面から奥行方向に延在するねじを回転させることによって遮断器本体を引出枠内で移動させる引出型回路遮断器のねじに着脱自在に取り付けられるハンドル部材を有する引出操作ハンドル装置であって,ハンドル部材がねじに同軸上に取り付けられるシャフトとL字状に曲げられて取付辺と握り辺とが形成された操作棒とを有し,操作棒はその取付辺がシャフトの軸と直交するように形成された取付孔に旋回可能なように差し込まれてシャフトと連結されるものにおいて,シャフトは該シャフトの軸方向に形成された空洞部分を有し,シャフトの空洞部分に差し込まれる取付部と該取付部に操作棒の取付辺が貫通するように形成された孔と取付部の表面側端部に形成された鍔とを有する取出し部材,シャフトと操作棒の握り辺が対向した状態でハンドル部材を収納する遮断器本体の正面から奥行方向に設けられたスペースを有する収納部材及び収納部材に設けられた弾性部材とシャフトとによって協働してハンドル部材がシャフトの軸方向へ移動することを阻止する係合手段を有することとしている。
本発明は,上述したように,シャフトに回転自在に取り付けられたL字状の操作棒をシャフトと握り辺を近接して対向した状態で収納するように構成しているため正面から見たとき及び奥行方向に大きな収納スペースを必要とすることがなく,さらに,ハンドル部材を収納したときは係合部材の作用によって簡単に脱落することがなく,シャフトから外れないように取り付けられた取出し部材の鍔を掴むことによって容易に取り外すことができる,構成が簡単で安全性に富んだ引出操作ハンドル装置を提供できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を,図1ないし図6に示されている実施例において説明する。図2は本実施例の引出操作ハンドル装置を備えた引出型回路遮断器の遮断器本体の正面図であって熱可塑性成型絶縁物製の表面カバー1を有し,引出操作装置と本実施例による引出操作ハンドル装置はこの遮断器本体の下部に設けられている。
図3は,この実施例の引出操作ハンドル装置によって操作される引出操作装置の要部を示す側面図であって,その詳細な説明を省略するが,断面がコ字状のおねじ保持枠2と,奥行側におねじ3が形成され表面側に断面が六角形のハンドル装着穴4が形成され保持枠2によって保持されたおねじシャフト5と,正面から見た時の断面が冂字状のラック6と,ラック6に固定的に設けられたナット状のめねじ7と,歯車8とを含んでいる。そして,おねじシャフト5を回転させることによってラック6が図3において左右方向に移動し,ラック6に形成された複数の孔9に歯車8の歯が噛み合い,歯車8とともに引出メインシャフト10が回転して遮断器本体が移動する構成となっている。
このおねじシャフト5を回転させる本実施例の引出操作ハンドル装置は,直線状の金属性シャフト11とL字状に曲げられた金属性操作棒12とからなるハンドル部材と,収納されたハンドル部材を取り出す熱可塑性成型絶縁物である取出し部材13を有する。
シャフト11は円筒状であって,その一端部に断面が六角形の取付端14を有する金属棒が溶接され,他端部の空洞部分15にシャフト11の軸方向と直交する方向に形成された操作棒12の取付孔16を有している。
操作棒12は,短い取付辺17と長い握り辺18とを有するL字状に曲げられた断面が円形の部材である。
取出し部材13は,円筒形状の取付部19と取付部19の端部に設けられシャフト11の外径よりやや大きい直径の鍔20とを有し,取付部19にはシャフト11の軸方向と直交する方向に長孔21が形成されている。
シャフト11は円筒状であって,その一端部に断面が六角形の取付端14を有する金属棒が溶接され,他端部の空洞部分15にシャフト11の軸方向と直交する方向に形成された操作棒12の取付孔16を有している。
操作棒12は,短い取付辺17と長い握り辺18とを有するL字状に曲げられた断面が円形の部材である。
取出し部材13は,円筒形状の取付部19と取付部19の端部に設けられシャフト11の外径よりやや大きい直径の鍔20とを有し,取付部19にはシャフト11の軸方向と直交する方向に長孔21が形成されている。
このハンドル部材と取出し部材13を組み合わせたハンドルユニットの組立は次のように行われる。すなわち,取付部19をシャフト11の空洞部分15に挿入し,操作棒12の取付辺17をシャフト11の取付孔16と取出し部材13の長孔21とを貫通させて,取付辺17の先端部に形成された小孔に取付ピン22を打ち込む。このように組み立てられたハンドル部材の操作棒12は取付辺17を中心としてシャフト11上を旋回させることができ,図1に示されているようにシャフト11と操作棒12の握り辺18が近接して対向するような状態とすることもでき,図3に示されているようにシャフト11と握り辺18が直交するような状態とすることもできる。このハンドルユニットは,図3に示されているように,表面カバー1の孔23を挿通してシャフト11の取付端14をおねじシャフト5のハンドル装着孔4に挿入することによって引出操作装置に取り付けて,握り辺18がシャフト11と直交するように操作棒12を旋回させて,握り辺18を握ってシャフト11を回転させる。
このハンドルユニットは,表面カバー1の内側に収納される。図4は図1のX−Xから見た表面カバー1の断面図であってシャフト11と操作棒12が収納される空洞24と後述する保持指25を示している。図4及び図5を参照して,シャフト11の周囲にははちまき状の溝26が形成されており,はちまき上の状の溝26には表面カバー1の表面から延びて対向する保持指25の先端がはまり込んでいる。保持指25は熱可塑性成型部材で弾性を有しているためハンドルユニットを収納された状態で容易に脱落しないように保持する。図5及び図6を参照して,表面カバー1の表面には取付部19の周囲に凹み27が形成されている。この凹み27に指をあてがって鍔20をつまむことによって容易にハンドルユニットを取り外すことができる。
1 表面カバー,3 おねじ,4 ハンドル装着穴,5 おねじシャフト,7 めねじ,11 シャフト,12 操作棒,13 取出し部材,14 取付端,15 空洞部分,16 取付孔,17 取付辺,18 握り辺,19 取付部,20 鍔,24 空洞,25 保持指,26 はちまき状の溝,27 凹み
Claims (1)
- 遮断器本体の正面から奥行方向に延在するねじを回転させることによって前記遮断器本体を引出枠内で移動させる引出型回路遮断器の前記ねじに着脱自在に取り付けられるハンドル部材を有する引出操作ハンドル装置であって,
前記ハンドル部材が前記ねじに同軸上に取り付けられるシャフトとL字状に曲げられて取付辺と握り辺とが形成された操作棒とを有し,前記操作棒はその取付辺が前記シャフトの軸と直交するように形成された取付孔に旋回可能なように差し込まれて前記シャフトと連結されるものにおいて,
前記シャフトは該シャフトの軸方向に形成された空洞部分を有し,
前記シャフトの空洞部分に差し込まれる取付部と該取付部に前記操作棒の取付辺が貫通するように形成された孔と前記取付部の表面側端部に形成された鍔とを有する取出し部材,前記シャフトと前記操作棒の握り辺が対向した状態で前記ハンドル部材を収納する前記遮断器本体の正面から奥行方向に設けられたスペースを有する収納部材及び前記収納部材に設けられた弾性部材と前記シャフトとによって協働して前記ハンドル部材が前記シャフトの軸方向へ移動することを阻止する係合手段を有することを特徴とする引出型回路遮断器の引出操作ハンドル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003337074A JP2005110350A (ja) | 2003-09-29 | 2003-09-29 | 引出型回路遮断器の引出操作ハンドル装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP2005110350A true JP2005110350A (ja) | 2005-04-21 |
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Family Applications (1)
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JP2003337074A Pending JP2005110350A (ja) | 2003-09-29 | 2003-09-29 | 引出型回路遮断器の引出操作ハンドル装置 |
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JP (1) | JP2005110350A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009261234A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | General Electric Co <Ge> | 回路遮断器用ラック機構 |
CN103746309A (zh) * | 2013-10-28 | 2014-04-23 | 上海电器科学研究院 | 一种棘轮式断路器手车摇柄 |
JP7183107B2 (ja) | 2019-04-01 | 2022-12-05 | 三菱電機株式会社 | 引出形遮断器 |
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2003
- 2003-09-29 JP JP2003337074A patent/JP2005110350A/ja active Pending
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