JP2011061572A - 車載用通信装置およびこれを用いた車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両本体内に配線された信号線を利用して他の車載機器との間で通信を行う場合であっても、通信速度の低下を抑えることを目的とする。
【解決手段】車載用通信装置9は、車両本体のエンジンを制御するエンジン制御装置11から出力される制御信号を取得する制御情報取得部90と、時間計数部91と、複数の通信方式を有すると共に他の車載機器と通信する通信部92と、時間情報と設定情報とを関連付けした通信制御情報を記憶する記憶部93と、通信部92の通信方式を切り替える通信制御部94とを備え、通信制御部94は、エンジン制御装置11から出力される制御信号に同期させて記憶部93から通信制御情報を読み出すと共に、読み出された通信制御情報に記録されている時間情報と時間計数部91で計数された時間情報との比較に基づいて通信制御情報の設定情報を抽出し、抽出された設定情報に従って通信部92の通信方式を切り替える構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、車載用通信装置およびこれを用いた車両に関する。
近年、電力線等の信号線を介して通信を行う電力線通信が注目されつつある。この電力線通信を用いて高速な通信を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−295479号公報
ところで、自動車等の車両では、複数の車載機器が電力線を介して電源に接続されている。このため、電力線通信を用いることで容易に複数の車載機器の間で通信を行うことができる。
しかし、車両には内燃機関(以下、「エンジン」とも記す)を初めとして、空調装置のモータ等、様々なノイズ発生源が搭載されており、そのノイズ発生源となる各部の動作に応じて電力線にノイズが重畳する。特に、エンジンに設けられた点火プラグの電気放電により発生するスパイクノイズはノイズレベルが高い。このため、電力線に重畳するノイズを検出し、検出されたノイズ状態に応じて最適な通信方式を選択させることが考えられる。
しかしながら、ノイズ状態の変化に対応させるためにノイズ検出の回数を多くすると、ノイズの検出時間が増えて通信できる時間が減り、これにより通信速度が低下するという課題があった。
そこで本発明は、車両本体内に配線された電力線等の信号線を利用して他の車載機器との間で通信を行う場合であっても、通信速度の低下を抑えることを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の車載用通信装置は、車両本体に配線された信号線を介して他の車載機器との間で通信を行うためのものであって、車両本体の内燃機関を制御する制御装置から出力される制御信号を取得する制御情報取得部と、時間を計数する時間計数部と、複数の通信方式を有すると共に複数の通信方式のいずれかに切り替えて通信する通信部と、時間計数部で計数された時間情報と通信部の通信方式を設定するための設定情報とを関連付けした通信制御情報を記憶する記憶部と、通信部の通信方式を切り替える通信制御部とを備え、通信制御部は、制御装置から出力される制御信号に同期させて記憶部に記憶されている通信制御情報を読み出すと共に、読み出された通信制御情報に記録されている時間情報と時間計数部で計数された時間情報との比較に基づいて通信制御情報の設定情報を抽出し、抽出された設定情報に従って通信部の通信方式を切り替える構成としたことを特徴とする。
また本発明の車両は、車載用通信装置を車両本体に設けた複数の車載機器それぞれに備えていることを特徴とする。
本発明の車載用通信装置は、車両本体に配線された信号線を介して他の車載機器との間で通信を行うためのものであって、車両本体の内燃機関を制御する制御装置から出力される制御信号を取得する制御情報取得部と、時間を計数する時間計数部と、複数の通信方式を有すると共に複数の通信方式のいずれかに切り替えて通信する通信部と、時間計数部で計数された時間情報と通信部の通信方式を設定するための設定情報とを関連付けした通信制御情報を記憶する記憶部と、通信部の通信方式を切り替える通信制御部とを備え、通信制御部は、制御装置から出力される制御信号に同期させて記憶部に記憶されている通信制御情報を読み出すと共に、読み出された通信制御情報に記録されている時間情報と時間計数部で計数された時間情報との比較に基づいて通信制御情報の設定情報を抽出し、抽出された設定情報に従って通信部の通信方式を切り替える構成としたので、通信制御部は、エンジンの回転動作等により信号線に発生するノイズに対応する通信方式を記録した通信制御情報を記憶部に予め記憶し、制御装置から出力される制御信号に同期させて記憶部に記憶されている通信制御情報を読み出し、この読み出された通信制御情報に従って通信部の通信方式を切り替えて通信ができ、繰り返しノイズ検出を行うことなく通信ができる。これにより、車載用通信装置は、車両本体内に配線された電力線等の信号線を利用して他の車載機器との間で通信を行う場合であっても、繰り返しノイズ検出を行うことなく通信ができ、通信速度の低下を抑えることができる。
また、本発明の車両は、上記した車載用通信装置を車両本体に設けた複数の車載機器それぞれに備えているので、複数の車載機器のそれぞれに設けられた車載用通信装置で、電力線に重畳されるノイズのノイズ検出を繰り返し行うことなく最適な通信方式を設定でき、通信速度の低下を抑えながら通信ができる。
本発明の実施の形態における車両の構成を示す概要図 同車両の構成を示す回路ブロック図 同車両のカーナビの構成を示す回路ブロック図 同車両のエンジンを制御するエンジン制御装置の制御信号の説明図 図3に示した設定情報作成部で作成される通信制御情報の説明図 図3に示した車載用通信装置の動作を示すフローチャート 図3に示した車載用通信装置の動作を示す別のフローチャート
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一または相当の部分には同一の符号を付して説明する。
(実施の形態)
まず、図1を参照しながら、本発明の実施の形態における車両の概要について説明する。ここでは、車両にエンジンを搭載し、このエンジンの駆動力を用いて車輪を回転させる自動車を例として説明する。
図1は、本発明の実施の形態における車両1の構成を示す概要図である。図1において、車両1は、エンジン2と、このエンジン2により駆動される車輪3とを備えている。また車両1は、車両本体1aに電池で構成される電源4と、電源4に電力線5を介して接続されているカーナビ6と、モニタ7と、カメラ8とを備えている。
カーナビ6は車載機器の親機として設定され、モニタ7およびカメラ8は子機として設定されている。これにより、カーナビ6、モニタ7およびカメラ8の間で通信が行われる場合、モニタ7およびカメラ8はカーナビ6が指定する通信方式に従って通信を行う。
この構成により、例えば、カーナビ6の表示画面は小さいので後部の座席1cからは見えにくい。そこで、車両1では前側の座席1bの背後にモニタ7を設け、親機であるカーナビ6の表示画面に表示している地図やテレビ番組等の映像を子機であるモニタ7に表示させ、見えやすくしている。
また車両1では、カメラ8は車両本体1a内の前側の座席1bから見えにくい車両本体1aの外側後方を撮像し、撮像して得た撮像データを電力線5を介してカーナビ6に送信し、カーナビ6の表示画面に撮像映像を表示させる。これにより、前側の座席1b(例えば運転席)からでも見えにくい後方の人物や物等の障害物を確認でき、これにより安全確認をやりやすくしている。
次に、図2は、本発明の実施の形態における車両1の構成を示す回路ブロック図である。図2に示すように、車両1は、カーナビ6、モニタ7およびカメラ8が電力線5を介して電源4に接続されている。このため、電力線通信を用いることでこれらの機器の間で通信を行うことができる。すなわち、カーナビ6、モニタ7およびカメラ8のそれぞれに車載用通信装置9を設け、カーナビ6、モニタ7およびカメラ8の各機器の間で電力線5を介して通信を行う。車載用通信装置9の詳細については後述する。
また車両1は、エンジン制御装置11、走行制御装置12およびボディ制御装置13を備えている。
エンジン制御装置11は、エンジン2を制御する。例えば、エンジン制御装置11は、電気放電により火花を発生させると共にエンジン2のシリンダ内の燃料または燃料を含む混合気に着火する点火プラグ(図示せず)の点火タイミングを制御信号により制御する。エンジン制御装置11は、制御信号をエンジン2に出力する。この制御信号は、親機であるカーナビ6に専用線10を介して出力される。専用線10は、例えば、イーサネット(登録商標)等で構成される。
走行制御装置12は、車両走行時に姿勢制御や制動制御を行う。ボディ制御装置13は、ドアのロックまたはアンロックや空調装置等を制御する。また、走行制御装置12およびボディ制御装置13は、車両本体1aの各部を動作させる制御情報を専用線10を介してカーナビ6に出力する。
ところで、車両1では、エンジン2を初めとして、様々なノイズ発生源(モータ、ソレノイド等の各種アクチュエータ等)が搭載されており、そのノイズ発生源となる各部の動作に応じて電力線5にノイズが重畳する。特に、エンジン2に設けられた点火プラグ(図示せず)の電気放電により発生するスパイクノイズはノイズレベルも高い。
このため、電力線5に重畳するノイズを検出し、検出されたノイズ状態に応じて最適な通信方式を選択させる等の対策が考えられる。しかし、ノイズの変化に対応させるために繰り返しノイズ検出を行うと、検出時間が増えて通信できる時間が減り、これにより通信速度が低下する。
そこで本実施の形態では、エンジン2の回転動作等により繰り返し発生するノイズの出現パターンが実質的に同一になることに着眼し、これに基づきノイズの出現パターンに合わせた通信方式の情報を記憶部に記録し、この記憶部から通信方式の情報を読み出すことで以降のノイズ検出をなくし、通信する構成とした。
すなわち、図4に示すように、点火プラグを点火する周期が変化した場合であっても、電気放電により発生するスパイクノイズはそれぞれ同一の放電現象により発生するので、電力線5に繰り返し発生するノイズのノイズパターンは実質的に同一となる。この繰り返し発生するノイズのノイズパターンが実質的に同一であるという着眼に基づく最大の特徴点として、車載用通信装置9は、点火プラグを点火した時に電力線5に重畳されるノイズのタイミングに合わせてノイズ検出を行い、検出したノイズに対応する通信方式の通信制御情報を作成して記憶部に記憶しておき、エンジン制御装置11から出力される制御信号(点火プラグの制御信号)に同期させて記憶部から読み出した通信制御情報に基づいて最適な通信方式に切り替える構成とした。
この構成により、車載用通信装置9は、ノイズパターンに対応した通信制御情報を記憶部に記憶した後、エンジン制御装置11から出力される制御信号に同期させて記憶部から読み出した通信制御情報に基づいて最適な通信方式に切り替えて通信するので、ノイズ検出を行うことなく通信ができ、これにより通信速度の低下を抑えることができる。
具体的には図3に示す構成とした。図3は、本発明の実施の形態における車両1のカーナビ6の構成を示す回路ブロック図である。
すなわち、図3に示すように、カーナビ6の本体に車載用通信装置9を備え、車載用通信装置9は、制御情報取得部90、時間計数部91、通信部92、記憶部93および通信制御部94を有している。さらにカーナビ6が親機である場合、車載用通信装置9は、ノイズ検出部95、伝送路推定部96、および設定情報作成部97を有している。
制御情報取得部90は、エンジン制御装置11から出力される点火プラグの点火タイミングを制御する制御信号を専用線10を介して取得する。これにより、点火プラグの点火により電力線5に重畳されるスパイクノイズの発生時刻にノイズ検出のタイミングを合わせられる。また、通信制御部94はスパイクノイズの発生タイミングに同期させノイズに応じた通信方式を順次に設定することが可能となる。
時間計数部91は電子カウンタで構成され、所定の周波数のクロックをカウントする。また、時間計数部91は、後述するように、エンジン2の点火プラグの点火タイミングに合わせて計数を初期化(例えば、時間を計数するカウンタのカウント値を「0」にする)し、その後、時間を計数し時間情報を出力する。
通信部92は、複数の通信方式を有すると共に複数の通信方式のいずれかに切り替えて電力線5を介して他の車載機器(例えば、モニタ7、カメラ8等)と通信する。
記憶部93は、時間計数部91で計数された時間情報と通信部92の通信方式を設定するための設定情報とを関連付けした通信方式の通信制御情報を記憶する。この通信制御情報の詳細は後述する。
通信制御部94は、通信部92の通信方式を切り替える。また、通信制御部94は、制御情報取得部90で取得される点火プラグの点火タイミング等を制御する制御信号に同期させて記憶部93に記憶されている通信制御情報を読み出すと共に、読み出された通信制御情報に記録されている時間情報と時間計数部91で計数された時間情報との比較に基づいて通信制御情報の設定情報を抽出し、抽出された設定情報に従って通信部92の通信方式を切り替える。
ノイズ検出部95は、電力線5に重畳したノイズ状態を点火プラグの点火タイミングに合わせて検出する。これにより、ノイズが発生する場所のみでノイズ検出を行うことができるので、ノイズの発生しないところで所定の間隔ごとにノイズ検出を行う等の無駄な検出を減らすことができる。このようにして、ノイズの検出回数を少なくし、通信できる時間を増やし、これにより通信速度を向上させる。
伝送路推定部96は、ノイズ検出部95の検出結果に基づいて電力線5における伝送路状態を推定する。
設定情報作成部97は、所定の時間ごとに推定される伝送路推定部96の推定結果に基づいて通信部92における複数の通信方式のいずれか一つを設定するための設定情報を作成する。設定情報作成部97は、伝送路推定部96から出力される推定結果を取得するごとに設定情報を作成する。
通信制御部94は、設定情報作成部97により作成された設定情報と、時間計数部91で計数された時間情報とを関連付けし、通信制御情報として記憶部93に記憶する。これにより、通信制御部94は、通信制御情報を何回でも記憶部93から読み出して利用することができる。また、車載用通信装置9が親機に設けられた場合、通信制御部94は、他の車載機器と通信する前に、通信部92を介して他の車載機器に通信方式の情報、すなわち通信制御情報を送信する。
上記したすべての構成を含む車載用通信装置9を、車両本体1a内に配線された電力線5を利用して他の車載機器との間で通信を行う車載機器に備える。
以上の構成により、カーナビ6は、カーナビ制御部64により、表示部61の画面に表示している地図DB63の地図やテレビ番組等のテレビ受像機62の映像を、車載用通信装置9および電力線5を介してモニタ7に表示させることができる。また、カーナビ6は、カーナビ制御部64により、カメラ8で撮像して得た撮像データを電力線5および車載用通信装置9を介して取得し、表示部61の画面に撮像映像を表示することができる。
すなわち、親機および子機となる車載機器に、制御情報取得部90、時間計数部91、通信部92、記憶部93および通信制御部94を有している車載用通信装置9を搭載すれば、車載用通信装置9の通信制御部94は、エンジン2の回転動作等により電力線5に発生するノイズに対応する通信方式を記録した通信制御情報を記憶部93に予め記憶し、エンジン制御装置11から出力される制御信号に同期させて記憶部93に記憶されている通信制御情報を読み出し、この読み出された通信制御情報に従って通信部92の通信方式を切り替えて通信ができ、繰り返しノイズ検出を行うことなく通信することができる。これにより、車載用通信装置9は、車両本体1a内に配線された電力線5を利用して他の車載機器との間で大容量のデータの通信を行う場合であっても、通信制御情報に基づいてノイズに対応した最適な通信方式を選択し通信を行うので、繰り返しノイズ検出を行うことなく通信ができ、通信速度の低下を抑えることができる。
次に、図2、図3および図4を参照しながら、エンジン制御装置11の制御信号について説明する。図4は、本発明の実施の形態における車両1のエンジン2を制御するエンジン制御装置11の制御信号の説明図である。
図2、図4に示すように、エンジン制御装置11は、エンジン2に対して点火プラグ(図示せず)の点火タイミングを制御信号により制御する。また、エンジン制御装置11は、点火タイミングの制御信号をエンジン2に出力すると共に、専用線10を介して親機であるカーナビ6に出力する。例えば、図4中では、制御信号がHレベルの場合を点火あり、すなわち点火ONの状態、制御信号がLレベルの場合を点火なし、すなわち点火OFFの状態としている。
電力線5では点火プラグが点火されるごとにノイズが発生する。例えば、エンジン制御装置11が制御信号で点火ONの状態にした点火タイミングを時間t0とすると、時間t0にノイズレベルがNaをはるかに越える大きなノイズが電力線5に重畳する。そして、時間t1にノイズはNaとなり、時間t2にノイズはNb以下となり、以後ノイズレベルは減少している。このように、エンジン制御装置11により、エンジン2の回転動作に伴って点火プラグを点火させるごとに、点火プラグの点火タイミングに合わせて繰り返し実質的に同一のノイズが電力線5に重畳する。
図3のノイズ検出部95は、電力線5に重畳したノイズ状態を検出する場合、点火プラグの点火タイミングに合わせて、ノイズ検出を所定の間隔で実行する。例えば、所定の間隔は0.5ms〜1.5msに設定される。
次に図3の伝送路推定部96は、ノイズ検出部95の検出結果に基づいて電力線5の伝送路状態を推定する。例えば、図4中に示すように、ノイズレベルに対して閾値Na、閾値Nbを設け、閾値Na、閾値Nbに基づいて時間軸を区間A、区間B、区間Cとして管理する。これにより、区間Aではノイズレベルが大きく、区間Bではノイズレベルが中くらい、区間Cではノイズレベルが小さいノイズ状態と推定する。伝送路推定部96は、ノイズ状態の推定結果を設定情報作成部97に出力する。
次に、図3、図4および図5を参照しながら、設定情報作成部97で作成される通信制御情報について説明する。図5は、図3に示した設定情報作成部97で作成される通信制御情報20の説明図である。
まず図3の設定情報作成部97は、伝送路推定部96から取得した推定結果に基づいて通信部92に備えている複数の通信方式のいずれか一つを設定するための設定情報を作成する。例えば、通信部92の通信方式として直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を用いる。このOFDM方式では、サブキャリアの変調方式として、BPSK、QPSK、16−QAM、64−QAM等の各種直交変調方式を採用することができる。そして、これらの変調方式のうち、伝送ビット数が1bitと最も少ないBPSKはノイズの影響を受けにくい。一方、QPSK(伝送ビット数:2bit)、16−QAM(伝送ビット数:4bit)、64−QAM(伝送ビット数:6bit)というように、伝送ビット数が多くなるほど通信の通信速度は速くなるが、ノイズの影響は受けやすくなる。上記変調方式は、伝送路推定部96が取得した推定結果に基づいて、サブキャリアごとに異なる方式を適用してもよいし、全サブキャリアについて一律的に同じ方式を適用してもよい。
このため、設定情報作成部97ではノイズの出現状態に合わせて、例えば、区間AではQPSK、区間Bでは16−QAM、区間Cでは64−QAMを通信方式として選択し、設定情報を作成する。
また、図3の時間計数部91では、繰り返し出現するノイズパターンを計測するため、点火プラグの点火タイミングに合わせて計数の初期化(例えば、時間を計数するカウンタのカウント値を「0」にする)を行う。
このように、時間計数部91を点火プラグの点火タイミングに合わせて計数の初期化を行うことで、電力線5に繰り返し発生する実質的に同一のノイズに合わせて、ノイズパターンの変化を同じ時間スケールで計測できる時間情報を生成でき、この時間情報に関連付けしてノイズに対応する通信方式の設定情報を記録した通信制御情報20を作成し、テーブル化する。
すなわち、本実施の形態の最大の特徴点である、ノイズが発生する周期が変化した場合であっても、ノイズパターンは実質的に同一であるという着眼に基づき、ノイズ状態に対応する通信方式を繰り返し同じ時間スケールで管理するようにしている。このように管理された通信制御情報20を制御信号(点火プラグの制御信号)に同期させて記憶部93から読み出し、読み出された通信制御情報20に基づいてノイズに対する通信部92の通信方式を制御することで、繰り返し発生する実質的に同一のノイズパターンに対応できる。
図3の設定情報作成部97は、設定情報作成部97により作成された設定情報と、点火タイミングに合わせて計数を初期化した時間計数部91の時間情報とを関連付けして通信制御情報20を作成し、記憶部93にテーブル化して記憶する。
図5に示すように、テーブル化された通信制御情報20は、時間情報と、この時間情報に関連付けされた通信方式の設定情報とを有し、時間情報ごとに通信方式が記録されている。
また、テーブルに記録される時間情報として、区間の変化点の時刻のみを記録する。具体的には、図4中の区間Cから区間Aに変わる変化点の時間t0、区間Aから区間Bに変わる変化点の時間t1、区間Bから区間Cに変わる変化点の時時間t2のみを記録する。すなわち、通信方式が重複する同一の区間内の設定情報を削減し、通信方式を切り替える変化点の情報のみを記録するようにしている。このように、区間の変化点の時刻のみを記録することにより、テーブルのデータ容量を小さくし、これにより記憶部93の記憶容量を抑える。変化点の記録数は、記憶部93の記憶容量によって決定されるが、例えば16箇所〜64箇所の変化点を記録する。
通信制御部94は、エンジン制御装置11から出力される制御信号(図4中では点火プラグの制御信号)に同期させて通信制御情報20を記憶部93から読み出して通信部92に設定することで、通信部92では繰り返し発生するノイズ状態に対応する通信方式に切り替えて通信することができる。また、車載用通信装置9が親機に設けられている場合、通信制御部94は、通信制御情報20を記憶部93に記憶した後、他の車載機器と通信する前に通信部92を介して他の車載機器に通信方式の情報、すなわち、通信制御情報20を子機それぞれに設けられている車載用通信装置9に送信し、通信方式を指定する。
次に、図3、図5、図6および図7を参照しながら、車載用通信装置9の動作について説明する。図6は図3に示した車載用通信装置9の動作を示すフローチャート、図7は図3に示した車載用通信装置9の動作を示す別のフローチャートである。
車載用通信装置9では、まず、電力線5に重畳しているノイズを検出し、この検出結果に基づいて最適な通信方式を設定するための通信制御情報20(図5)を作成し、作成された通信制御情報20を記憶部93に記憶する。次に、記憶部93に記憶された通信制御情報20に基づいて通信部92の通信方式を制御する。
まず、図3、図4、図5および図6を参照しながら、車載用通信装置9が、図6の(S100)から(S118)を実行し、ノイズを検出し、通信制御情報20(図5)を作成し、記憶部93に記憶する場合について説明する。
車載用通信装置9は、エンジン制御装置11から出力される点火プラグの制御信号を制御情報取得部90により取得する(S100)。車載用通信装置9は、制御情報取得部90で取得される点火プラグの制御信号が点火ONでなければ(S102)、(S100)に戻る。
一方、車載用通信装置9は、制御情報取得部90で取得される点火プラグの制御信号が点火ONであれば(S102)、時間計数部91を初期化する(S104)。
次に、車載用通信装置9は、時間計数部91の時間情報を設定情報作成部97により取得し、通信制御情報20に記録する(S106)。図5中の例では、通信制御情報20として時間t0が記録される。
次に、車載用通信装置9はノイズを検出し、伝送路状態の推定処理を実行する(S108)。具体的には、ノイズ検出部95で電力線5に重畳しているノイズを検出し、この検出結果に基づいて電力線5の伝送路状態を伝送路推定部96により推定する。例えば、図4中に示すように時間t0ではノイズのレベルが閾値Naを越えているので、伝送路推定部96は時間t0のノイズレベルが大きいと推定する。伝送路推定部96はノイズ状態の推定結果を設定情報作成部97に出力する。設定情報作成部97は、ノイズレベルが大きい場合、通信方式(サブキャリア)としてQPSKを選択した設定情報を作成し(S110)、通信制御情報20の時間t0に関連付けして設定情報(ここでは、QPSK)を記録する(S112)。
次に、車載用通信装置9は、待ち時間を設けた後(S114)、エンジン制御装置11から出力される点火プラグの制御信号を制御情報取得部90により取得する(S116)。車載用通信装置9は、制御情報取得部90で取得された点火プラグの制御信号が点火OFFであれば(S118)、(S106)から(S116)までを繰り返し実行する。
この繰り返しは次の点火プラグの点火まで行われ、これにより設定情報作成部97は、時間t0から時間t1までのノイズレベルが大きい(ノイズレベルが閾値Naよりも大きい)区間Aでは通信方式としてQPSKを設定情報とし、時間t1から時間t2までのノイズレベルが中くらい(ノイズレベルが閾値Naと閾値Nbの間)の区間Bでは通信方式として16−QAMを設定情報とし、時間t2以降のノイズレベルが小さい(ノイズレベルが閾値Nbよりも小さい)区間Cでは通信方式として64−QAMを設定情報として作成し、それぞれ作成した設定情報(例えば、通信方式を示すコード情報等で記述)と時間情報とを関連付けして図5の通信制御情報20を作成する。また設定情報作成部97は、通信制御情報20を記憶部93にテーブル化して記憶する。
一方、車載用通信装置9は、制御情報取得部90で取得された点火プラグの制御信号が点火ONであれば(S118)、処理を終了する。
なお、通信方式(サブキャリア)として、QPSK、16−QAM、64−QAMとしたが、これに限定されるものではない。ノイズレベルが非常に大きい場合には、BPSKを用いてもよい。さらに、耐ノイズ性に優れたスペクトラム拡散(SS:Spread Spectrum)方式を用いてもよい。SS方式は、64−QAMよりもインパルス性の広帯域のノイズに対して影響を受けにくいが、64−QAMよりも通信速度が遅い。通信方式は、通信の速度仕様により適宜設定される。
このように、ノイズレベルに応じて通信速度の速い通信方式を選択させることで、通信エラーを抑えながら高速な通信を行うことができる。なお、通信エラーによるデータの再送回数に応じて、通信方式を選択させるようにしてもよい。
また、車載用通信装置9が親機に設けられている場合、通信制御部94は、通信制御情報20を記憶部93に記憶した後、他の車載機器と通信する前に通信部92を介して他の車載機器に通信方式の情報、すなわち、通信制御情報20を子機それぞれに設けられている車載用通信装置9に送信する。子機それぞれでは、同様に、通信制御情報20を利用して通信部92の通信方式を制御する。
次に、図3、図4、図5および図7を参照しながら、車載用通信装置9が、図7の(S200)から(S230)を実行し、通信制御情報20(図5)を利用しながら、通信部92でノイズに対応した最適な通信方式を選択し、通信を行う場合について説明する。子機である車載機器は、親機である車載機器から取得した通信制御情報20に従って通信方式を切り替える。これにより、子機は親機と同じ通信方式によりノイズに対応しながら通信を行える。ここでは、子機の車載機器は、親機の車載機器と同様の動作を行うため、親機(カーナビ6)に設けられた車載用通信装置9の動作について説明する。
車載用通信装置9は、制御情報取得部90により、エンジン制御装置11から出力される点火プラグの制御信号を取得する(S200)。車載用通信装置9は、制御情報取得部90で取得された点火プラグの制御信号が点火ONでなければ(S202)、(S200)に戻る。
一方、車載用通信装置9は、制御情報取得部90で取得された点火プラグの制御信号が点火ONであれば(S202)、時間計数部91を初期化する(S204)。
次に、車載用通信装置9は、記憶部93から通信制御情報20(図5)を通信制御部94により読み出すと共に(S206)、時間計数部91から時間情報を取得する(S208)。
次に、車載用通信装置9は、通信制御部94により、エンジン制御装置11から出力される制御信号に同期させて記憶部93から読み出された通信制御情報20に記録されている時間情報と時間計数部91で計数された時間情報との比較に基づいて通信制御情報20の設定情報を抽出し、抽出された設定情報に従って通信部92の通信方式を切り替える。
具体的には、車載用通信装置9は、時間計数部91の時間情報が区間A(図4中)である場合(S210)、通信制御部94により、通信部92の通信方式としてQPSKを設定する(S212)。同様に、車載用通信装置9は、区間B(図4中)では16−QAMを設定し(S214、S216)、区間C(図4中)では64−QAMを通信部92に設定する(S218)。
次に、車載用通信装置9は、他の車載機器と通信を行う(S220)。通信の途中で通信エラーが発生した場合(S222)、デフォルトの通信方式として、よりノイズの影響を受けにくい通信方式に変更する(S224)。例えば、エラーが発生した通信方式がQPSKであった場合は、QPSKをBPSKに変更、16−QAMの場合にはQPSK、64−QAMの場合には16−QAMに変更する。通信エラーの要因としては、ランダムに発生するノイズが考えられる。例えば、ドアのロックやアンロック時にソレノイドをONまたはOFFさせた場合や、空調装置のモータをONにした場合のノイズである。
次に、車載用通信装置9は、待ち時間を設けた後(S226)、エンジン制御装置11から出力される点火プラグの制御信号を制御情報取得部90により取得する(S228)。車載用通信装置9は、制御情報取得部90で取得された点火プラグの制御信号が点火ONでなければ(S230)、(S206)から(S228)までを繰り返し実行する。この繰り返しは、次の点火プラグの点火まで行われ、これにより車載用通信装置9は、図4中の区間A、区間B、区間Cにおいて最適な通信方式を通信部92に順次設定し、通信を行う。
一方、車載用通信装置9は、制御情報取得部90で取得された点火プラグの点火タイミングを制御信号が点火ONであれば(S230)、再び(S200)に戻り、(S200)から(S230)を実行する。
以上のように本実施の形態によれば、図1および図3に示すように、車載用通信装置9は、車両本体1aのエンジン2を制御するエンジン制御装置11から出力される制御信号を取得する制御情報取得部90と、時間を計数する時間計数部91と、複数の通信方式を有すると共に複数の通信方式のいずれかに切り替えて電力線5を介して他の車載機器と通信する通信部92と、時間計数部91で計数された時間情報と通信部92の通信方式を設定するための設定情報とを関連付けした通信制御情報20を記憶する記憶部93と、通信部92の通信方式を切り替える通信制御部94とを備え、通信制御部94は、エンジン制御装置11から出力される制御信号に同期させて記憶部93に記憶されている通信制御情報20を読み出すと共に、読み出された通信制御情報20に記録されている時間情報と時間計数部91で計数された時間情報との比較に基づいて通信制御情報20の設定情報を抽出し、抽出された設定情報に従って通信部92の通信方式を切り替える構成とした。
この構成により、通信制御部94は、エンジン2の回転動作等により電力線5に発生するノイズに対応する通信方式を記録した通信制御情報20を記憶部93に予め記憶し、エンジン制御装置11から出力される制御信号に同期させて記憶部93に記憶されている通信制御情報20を読み出し、この読み出された通信制御情報20に従って通信部92の通信方式を切り替えて通信ができ、繰り返しノイズ検出を行うことなく通信ができる。これにより、車載用通信装置9は、車両本体1a内に配線された電力線5等の信号線を利用して他の車載機器との間で通信を行う場合であっても、ノイズに対応する最適な通信方式を選択し通信を行え、繰り返しノイズ検出を行うことなく通信ができるので、通信速度の低下を抑えることができる。
また車両1は、上記した車載用通信装置9を車両本体1aに設けた車載機器であるカーナビ6、モニタ7およびカメラ8に備えているので、車載機器のそれぞれに設けた車載用通信装置9では、電力線5に重畳されるノイズのノイズ検出を繰り返し行うことなく最適な通信方式を設定でき、通信速度の低下を抑えながら通信ができる。
なお、本発明の具体的な構成は、上述した実施の形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。例えば、エンジンを搭載した自動車の車両を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、モータとエンジンとを併用するハイブリッド自動車にも適用することができる。
また、車両本体内に配線された電力線を用いて複数の車載機器を接続したが、車両本体内のローカルエリアネットワーク(LAN)等の信号線、例えばイーサネット(登録商標)を用いてもよい。
本発明の車載用通信装置は、車両本体の内燃機関を制御する制御装置から出力される制御信号を取得する制御情報取得部と、時間を計数する時間計数部と、複数の通信方式を有すると共に複数の通信方式のいずれかに切り替えて通信する通信部と、時間計数部で計数された時間情報と通信部の通信方式を設定するための設定情報とを関連付けした通信制御情報を記憶する記憶部と、通信部の通信方式を切り替える通信制御部とを備え、通信制御部は、制御装置から出力される制御信号に同期させて記憶部に記憶されている通信制御情報を読み出すと共に、読み出された通信制御情報に記録されている時間情報と時間計数部で計数された時間情報との比較に基づいて通信制御情報の設定情報を抽出し、抽出された設定情報に従って通信部の通信方式を切り替える構成としたので、通信制御部は、エンジンの回転動作等により信号線に発生するノイズに対応する通信方式を記録した通信制御情報を記憶部に予め記憶し、制御装置から出力される制御信号に同期させて記憶部に記憶されている通信制御情報を読み出し、この読み出された通信制御情報に従って通信部の通信方式を切り替えて通信ができ、繰り返しノイズ検出を行うことなく通信することができる。これにより車載用通信装置は、車両本体内に配線された電力線等の信号線を利用して他の車載機器との間で通信を行う場合であっても、繰り返しノイズ検出を行うことなく通信ができ、通信速度の低下を抑えることができる。
また本発明の車両は、上記した車載用通信装置を車両本体に設けた複数の車載機器それぞれに備えているので、複数の車載機器のそれぞれに設けた車載用通信装置では、電力線等の信号線に重畳されるノイズのノイズ検出を繰り返し行うことなく最適な通信方式を設定して通信ができ、通信速度の低下を抑えることができる。
これにより、車両に配線された電力線等の信号線を介して車両本体に設けられた他の車載機器との間で通信を行うための車載用通信装置、エンジンを搭載する車両、モータとエンジンを併用するハイブリッド自動車等の車両に有用なものである。
1 車両
1a 車両本体
1b,1c 座席
2 エンジン
3 車輪
4 電源
5 電力線(信号線)
6 カーナビ
7 モニタ
8 カメラ
9 車載用通信装置
10 専用線
11 エンジン制御装置
12 走行制御装置
13 ボディ制御装置
20 通信制御情報
61 表示部
62 テレビ受像機
63 地図DB
64 カーナビ制御部
90 制御情報取得部
91 時間計数部
92 通信部
93 記憶部
94 通信制御部
95 ノイズ検出部
96 伝送路推定部
97 設定情報作成部

Claims (6)

  1. 車両本体に配線された信号線を介して他の車載機器との間で通信を行うための車載用通信装置であって、
    前記車両本体の内燃機関を制御する制御装置から出力される制御信号を取得する制御情報取得部と、
    時間を計数する時間計数部と、
    複数の通信方式を有すると共に前記複数の通信方式のいずれかに切り替えて通信する通信部と、
    前記時間計数部で計数された時間情報と前記通信部の通信方式を設定するための設定情報とを関連付けした通信制御情報を記憶する記憶部と、
    前記通信部の通信方式を切り替える通信制御部とを備え、
    前記通信制御部は、前記制御装置から出力される前記制御信号に同期させて前記記憶部に記憶されている前記通信制御情報を読み出すと共に、読み出された前記通信制御情報に記録されている時間情報と前記時間計数部で計数された時間情報との比較に基づいて前記通信制御情報の設定情報を抽出し、抽出された前記設定情報に従って前記通信部の通信方式を切り替える構成としたことを特徴とする車載用通信装置。
  2. 前記制御情報取得部は、電気放電により火花を発生させると共に前記内燃機関の燃料または前記燃料を含む混合気に着火する点火プラグの点火タイミングを制御する前記制御信号を取得することを特徴とする請求項1に記載の車載用通信装置。
  3. 前記時間計数部は、前記点火タイミングに合わせて計数を初期化することを特徴とする請求項2に記載の車載用通信装置。
  4. 前記信号線に重畳したノイズ状態を検出するノイズ検出部と、
    前記ノイズ検出部の検出結果に基づいて前記信号線の伝送路状態を推定する伝送路推定部と、
    前記伝送路推定部の推定結果に基づいて前記複数の通信方式のいずれか一つを設定するための前記設定情報を作成する設定情報作成部とを設け、
    前記通信制御部は、前記設定情報作成部により作成された前記設定情報と、前記時間計数部により計数された時間情報とを関連付けして前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項3に記載の車載用通信装置。
  5. 前記信号線は電力線であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車載用通信装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車載用通信装置を車両本体に設けた複数の車載機器それぞれに備えていることを特徴とする車両。
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