JP2011058139A - 人工毛髪用繊維束 - Google Patents

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Abstract

【課題】人工毛髪用繊維束において、ソフト感とカール性及び櫛通り性といった非常に重要な要素の全てに優れた特性を兼ね備えたオールマイティーな人工毛髪用繊維束を提供する。
【解決手段】人工毛髪用繊維は、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維とを混合して繊維束としたものであり、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維との混合比率が、重量比で60/40〜90/10である。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、カツラ、エクステンション、及び人形毛髪等に用いることができる人工毛髪用繊維束に関する。
一般に人工毛髪用に使用される合成繊維としては、塩化ビニル繊維、モダアクリル繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維等がある。これら従来の人工毛髪用繊維を用いた繊維束を、かつら、エクステンション等に加工する場合、カール性や櫛通り性に重点を置いた場合には、モダクリル繊維等の剛性が高く硬い繊維を選択する。ところが、このような硬い繊維を用いた場合には、人工毛髪として重要な特性の一つであるソフト感を犠牲にせねばならない。また逆に、ソフト感に重点を置きナイロン繊維等の剛性の低い柔らかい繊維を選択すれば、カール性や櫛通り性を犠牲にせねばならない。このように、従来の人工毛髪用の合成繊維は、使い分けの煩雑さや、全てを望む顧客満足に応えられないといった欠点があった。
近年では、ソフト感があり、なおかつ優れたカール性、及び櫛通り性を合わせ持つオールマイティーな人工毛髪用繊維束の開発が求められており、さまざまな試みがなされているが、達成されていないのが実情である。例えば、同一樹脂で繊維の断面形状の違うものを組み合わせる方法として、特許文献1では、塩化ビニル系樹脂を用いて中空繊維と非中空繊維を混合した人工毛髪用繊維束が提案されている。
特開2007−9336号公報
しかしながら、特許文献1の人工毛髪用繊維束では、同一基材樹脂を用いる以上は、ソフト感をはじめ、カール性、及び櫛通り性の向上には限界がある。また、異なる基材樹脂からなる繊維を混合し、人工毛髪用繊維束にする等の試みもなされているが、所望のソフト感が得られない、混合した異なる樹脂繊維の硬さ、融点、熱変形温度等の違いから良好なカール性が得られない、あるいは樹脂のこしや表面特性の違いから良好な櫛通り性が得られないといった問題がある。
そこで、本発明の目的は、ソフト感があり、なおかつ優れたカール性、及び櫛通り性を合わせ持つ人工毛髪用繊維束を提供することである。
本発明者らは、この課題に対し鋭意検討した結果、ある特定比率のポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維とを混合することにより、驚くべき相乗効果が得られ、ソフト感があり、なおかつカール性、及び櫛通り性にも優れる人工毛髪用繊維束が得られることを見出し、ついに本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明の人工毛髪用繊維束は、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維とが混合され、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維との比率が、重量比で60/40〜90/10であることを特徴とする。
この構成により、ソフト感があり、なおかつ優れたカール性、及び櫛通り性を合わせ持つ人工毛髪用繊維束を得ることができる。
また、上記の人工毛髪用繊維束においては、ポリ乳酸系繊維の断面形状が繭型であり、かつ、ポリ塩化ビニリデン系繊維の断面形状が中空率5〜20%の丸中空形状であることが好ましい。この構成により、人工毛髪用繊維束の櫛通り性とカール性が向上する。
また、ポリ乳酸系繊維の長さ方向に直交する繊維断面において、当該断面の外周上の2地点間の直線距離のうち最大の距離をDとし、
ポリ塩化ビニリデン系繊維の長さ方向に直交する繊維断面において、当該断面の外周上の2地点間の直線距離のうち最大の距離をdとしたとき、
−0.3≦(D−d)/((D+d)/2)≦0.3
の関係が成立することがより好ましい。この構成により、人工毛髪用繊維束の櫛通り性とカール性とソフト性とがバランスよく向上する。
本発明の人工毛髪用繊維束は、ソフト感があり、なおかつカール性、及び櫛通り性に優れる。
繭型の形状の繊維断面の一例を示す断面図である。 繭型の形状の繊維断面の他の例を示す断面図である。 丸中空形状の繊維断面の一例を示す断面図である。 (a)〜(c)は、各繊維断面の例における最大径を示す断面図である。
以下、本発明の人工毛髪用繊維束の一実施形態について説明する。本実施形態の人工毛髪用繊維束は、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維とを混合し束ねて繊維束としたものであり、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維との混合比率が、重量比で60/40〜90/10である。
ポリ乳酸系繊維とは、ポリ乳酸系樹脂からなる繊維である。ポリ乳酸系樹脂としては、ポリ(L−乳酸)と、ポリ(D−乳酸)と、ポリ(D/L−乳酸)と、D−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体と、L−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体等を主成分とする樹脂が挙げられる。また、ポリ乳酸系樹脂としては、上述のポリ(L−乳酸)と、ポリ(D−乳酸)と、ポリ(D/L−乳酸)と、D−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体と、L−乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体と、からなる群から選ばれた2種類以上の重合体のブレンド体を主成分とする樹脂が挙げられる。また、ポリ乳酸系樹脂は、生分解性を有する樹脂である。これらの中で、L−乳酸とD−乳酸との光学異性体の共重合体であるポリ(D/L−乳酸)は、L−乳酸とD−乳酸との比率により結晶性のコントロールが出来、人工毛髪用繊維として適度な剛性と風合いが得られる事から好ましい。
ポリ(D/L−乳酸)のL−乳酸とD−乳酸との比率は、通常光学純度(%)で表され、本発明で用いるポリ乳酸系樹脂の光学純度は、特に制限されるものではないが、人工毛髪用繊維として適度な剛性を得られる光学純度80〜99重量%が好ましい。より好ましくは90〜97重量%である。
また、ポリ乳酸系樹脂の重量平均分子量は、特に制限されるものではないが、人工毛髪用繊維として十分な繊維強度が得られかつ、溶融紡糸における可紡性が良好な10×10〜20×10が好ましい。
ポリ塩化ビニリデン系繊維とは、塩化ビニリデン系樹脂を主成分とする繊維である。塩化ビニリデン系樹脂は、塩化ビニリデンモノマーと、当該塩化ビニリデンモノマーと共重合可能な少なくとも1種類のエチレン誘導体モノマーと、を、塩化ビニリデンモノマーを主体として共重合して得ることが好ましい。ここで「塩化ビニリデンモノマーを主体として」とは、塩化ビニリデンモノマーの共重合比が50重量%以上を占めることを言う。
塩化ビニリデンモノマーと共重合しても良いエチレン誘導体モノマーとしては、アクリルニトリルやメタクリロニトリルのごときエチレン性不飽和カルボン酸のニトリル、メチルアクリレートやメチルメタクリレートのごときアクリル酸やメタクリル酸のアルキルエステル、ヒドロキシプロピルアクリレートやヒドロキシエチルアクリレートやヒドロキシブチルアクリレートのごときヒドロキシアルキルエステル、酢酸ビニルのごとき飽和カルボン酸のビニルエステル、アクリルアミドのごときエチレン性不飽和カルボン酸のアミド、アクリル酸のごときエチレン性不飽和カルボン酸、アリルアルコールのごときエチレン性不飽和アルコール、塩化ビニルのごときハロゲン化ビニルなどが例示される。これらの中でも、熱安定性が良い点と、人工毛髪用繊維としてのより良好なソフト感と風合いを得られる事と、からメチルアクリレートまたは塩化ビニルが好ましく、より好ましくは塩化ビニルである。
塩化ビニリデンモノマーとエチレン誘導体モノマーとの好ましい重量比は、使用されるエチレン誘導体モノマーによって異なる。例えば、エチレン誘導体モノマーが塩化ビニルである場合には、塩化ビニリデンモノマー/塩化ビニルモノマーの好ましい共重合比は、重量比で65/35以上98/2以下である。塩化ビニルモノマーの共重合比が35重量%以下の塩化ビニリデン系樹脂は、人工毛髪用繊維としてより良好な光沢と風合いが得られる。また、塩化ビニルモノマーの共重合比を2重量%以上にする事で、比結晶性が増しよりソフト感が増す。ソフト感、光沢、及び風合いのバランスから、より好ましくは、塩化ビニリデンモノマー/塩化ビニルモノマーの共重合比が、重量比で85/15以上90/10以下である。
また、例えば、エチレン誘導体モノマーがメチルアクリレートである場合には、塩化ビニリデンモノマー/メチルアクリレートモノマーの重量比は、80/20〜99/1の範囲とするのが好ましい。
塩化ビニリデン系樹脂の重量平均分子量は、6万〜10万と小さくするのが好ましい。重量平均分子量を小さくすることで、得られる繊維の強度が従来より低下するものの、人工毛髪として必要な強度は維持しつつ、生産性を向上することが可能になる。
塩化ビニリデン系樹脂の重量平均分子量を6万以上とすることで、人工毛髪に必要な強度が確保され、櫛通し時の非脱毛性が良好となる。また、重量平均分子量を10万以下とすることで、紡糸時における押出機内部における熱分解や紡口の詰まりが生じにくくなる。塩化ビニリデン系樹脂の重量平均分子量は、7万5千以上8万5千以下であることがより好ましい。
本実施形態の人工毛髪用繊維束では、繊維束を形成するポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維との混合比率が、重量比で60/40〜90/10である。
ポリ塩化ビニリデン繊維の混合比率が40重量%を超えると、櫛通り性とカール性が低下し、逆に20%以下になると、ソフト感がなくなり、いずれも人工毛髪用繊維束としては、不向きなものとなる。ソフト感、櫛通り性、カール性のバランス面から、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維との混合比率は、重量比で70/30〜80/20であることがより好ましい。
本発明における人工毛髪用繊維の断面形状はいかなるものでもよく、例えば丸、楕円、3角、Y字、I字、C字、8葉、繭型などが挙げられる。これらの形状は中空であってもよい。また、2種以上の異なる断面形状の繊維を組み合わせて繊維束としても良い。
また、混合されるポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維とは、断面形状が互いに異なってもよく、これらの繊維の断面形状の種々の組み合わせが可能である。種々の組み合わせの中でも、ポリ乳酸系繊維の断面形状が繭型であり、かつポリ塩化ビニリデン系繊維の断面形状が中空率5〜20%の丸中空形状である(すなわち、ポリ塩化ビニリデン系繊維が円管状をなす)組み合わせは、人工毛髪用繊維束として好ましい。
ここでいう、「繭型」には、図1に示す繊維断面1のように、2つの円を一部重複させ連結してなる形状、又は2つの楕円を一部重複させ連結してなる形状(「交差円形状」、「交差楕円形状」等と表現してもよい)が含まれる。更に、「繭型」には、図2に示す繊維断面2のように、互いに交差しない間隔で配置された2つの円21同士又は2つの楕円21同士を、当該円21又は楕円21の幅よりも狭い幅の連結狭窄部23で連結してなる形状(「瓢箪型」、「メガネ型」等と表現してもよい)も含まれる。
上記のポリ乳酸系樹脂繊維の断面形状が図1に示すような繭型である場合は、繊維断面1において、円又は楕円が連結された方向(X軸方向)に測った断面の最長の長さをaとし、円又は楕円が連結された方向に直交する方向(Y軸方向)に測った断面の最長の長さをbとし、円又は楕円が重複する部分に現れるくびれ部分の最狭部を、円又は楕円が連結された方向に直交する方向(Y軸方向)に測った長さをcとしたとき、長さの比a/bが1〜3であり、長さbが0.02〜0.1mmであり、長さの比b/cが1.1〜2.5である断面形状とすれば、繊維の櫛通し性が良好であり、かつくびれ部の糸割れもなく強度低下もなく、光沢面からも人工毛髪用繊維としての外観を有するので、より好ましい。更に好ましい最太部の長さbの値は、0.03〜0.08mmである。
また、「丸中空形状」には、例えば、図3に示す繊維断面3のように、円形の外周に円形の中空部をもつ形状が含まれる。また、繊維の断面の「中空率」とは、繊維の長さ方向に直角な面の断面形状を顕微鏡で観察した場合に、当該断面の繊維外径で画される面積に対して、繊維の中空部分の断面積が占める割合を言う。例えば、繊維の断面が丸中空形状の場合、図3で例示される繊維断面3において、外側の円C1の面積に対する内側の円C2の面積の割合が、当該繊維断面の中空率である。
上記のポリ塩化ビニリデン系繊維の断面形状が丸中空形状である場合、中空率が5%以上では、人工毛髪に求められるソフト感と軽量化に伴うカール性がより得られやすくなる。また、中空率が20%以下では、人工毛髪としての強度が確保されて櫛通し時の脱毛が少なくなり、中空率が20%を越える場合よりも櫛通り性が良い。ポリ塩化ビニリデン系繊維の断面の中空率は、ソフト感、カール性、櫛通り性のバランスがさらに良くなる12〜18%がより好ましい。
また、繊維の断面の「最大径」とは、繊維の長さ方向に直角な面の断面形状を顕微鏡で観察した場合に、断面の外周上の2地点間の直線距離の中で最大の距離をいう。例えば、繊維の断面が図1で示される繭型の場合、前述の最長部の長さaが最大径である。また、他の断面形状における最大径の例として、図2、図3、及び図4(a)〜(c)にも、各断面における最大径を示している。図4(a)は楕円形の繊維断面、図4(b)は楕円形の繊維断面、図4(a)はV字形の繊維断面、図4(c)はC字形の繊維断面である。また、中空断面の場合(例えば、図2)の最大径は、中空部分も含んだ長さである。断面形状が不定形の場合や径が不揃いの場合の最大径は、無作為にサンプリングした100本の繊維の測定値を平均して求めるものとする。
ポリ乳酸系繊維の断面の最大径をDとし、ポリ塩化ビニリデン系繊維の断面の最大径をdとしたとき、特に、Dとdとが下記の式(1)に示す関係を満足することが好ましい。
−0.3≦(D−d)/((D+d)/2)≦0.3 …(1)
すなわち、{(D−d)/((D+d)/2)}の値が−0.3以上であると、カール性がより良好となり、0.3以下であるとソフト感がより良好となり好ましい。この式(1)は、両方の繊維の断面の最大径の差(D−d)が、両方の繊維の断面の最大径の平均値((D+d)/2)に対して、±30%以内に入っている事を意味している。
本発明の人工毛髪用繊維束に用いる繊維には、必要に応じて、滑剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、染料、蛍光染料、顔料、蛍光顔料、帯電防止剤、蓄光顔料、フォトクロミック材料、感温変色顔料、パール顔料、ガラスビーズ、金属粉、可塑剤、ワックス、撥水剤、難燃剤、ダル化剤、艶消剤、架橋剤、香料、消臭剤、光触媒、防虫剤、防カビ剤、忌避剤、抗菌剤、カルボジイミド等の耐水改良剤などの従来公知の各種添加剤を支障のない範囲で含有してもよい。手触り感を向上するため、タルクを含有しても良い。また潤滑油、界面活性剤、帯電防止剤、収束剤等を本発明の効果を妨げない程度に表面塗布しても良い。潤滑油としては、シリコーンオイルが好ましい。シリコーンオイルの中でも、アミノ変性シリコーンオイルは、持続性の面でより好ましい。
本発明の繊維束の繊維を得る方法は、特に限定されるものではないが、低コストで高品質の繊維が得られる溶融紡糸法が好ましい。例えばポリ乳酸系樹脂を用いる場合は、溶融紡出し一旦冷却固化した樹脂を再加熱し延伸することにより配向と結晶化が促進され、適度な強度を有する繊維が効率よく得られる。ポリ塩化ビニリデン系繊維も同様である。
本発明における繊維、及び繊維束の好適な具体的生産条件の一例を挙げる。ポリ乳酸系繊維を得る場合は、顔料、グリセリン脂肪酸エステル等の帯電防止剤、タルク等を混合したポリ乳酸系樹脂混合物を溶融押出しして繭型形状等の所望のノズルより紡出し、ついで冷水槽で急冷した後、ポリ乳酸樹脂のガラス転移点温度より30〜50℃高い温水槽に浸せきしながら速度差のあるローラーにより繊維を3〜4倍程度に延伸し、巻取機でボビンに巻き取る。次に、巻き取られた上記の繊維をリワインドして、塗布ローラーに通し表面にシリコーンオイル等を塗布した後に、さらに100〜150℃の温風等の熱媒体を用いて緊張熱処理する。
また、ポリ塩化ビニリデン系繊維を得る場合は、顔料、グリセリン脂肪酸エステル等の帯電防止剤、タルク等を混合したポリ塩化ビニリデン系樹脂混合物を溶融押出しして丸中空形状等の所望のノズルより紡出し、ついで冷水槽で急冷した後、40〜60℃の温水槽に浸せきしながら速度差のあるローラーにより繊維を4倍程度に延伸し、巻取機でボビンに巻き取る。次に、巻き取られた上記の繊維をリワンインドして、塗布ローラーに通し表面にシリコーンオイル等を塗布した後に、さらに100〜150℃の温風等の熱媒体を用いて緊張熱処理する。
このようにして得られたポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維とを、所望の混合比で、糸を均一に混合しながら、枷巻き機等で巻き取り、繊維束を得る。また、このとき、各繊維の色の組み合わせとしては、同一色を混合しても良いし、違う色の繊維同士を混合しても良い。
さらに本繊維束の形態としては特に制限はないが、カツラ等への加工性や取り扱いの面から、トグロ状であるトウが好ましい。
以下、本発明を実施例に基づき詳しく説明する。なお、本発明で用いる評価方法は下記の通りである。すなわちここでは、実施例1〜8及び比較例1〜8の16種の繊維束サンプルについて、以下の通りソフト感評価、櫛通り性評価、カール性評価を行った。そして、上記の三評価の結果をもとに、各繊維束サンプルについて人工毛髪用繊維束としての総合判定を行った。実施例1〜8及び比較例1〜8の繊維束サンプルの組成等は、表1に示している。また、評価結果は、表2に示している。
《ソフト感の官能評価》
以下の通り、ソフト感の評価を行った。
試料:長さ約20cmの単糸20000本を房状に束ねたもの。
環境条件:23℃湿度65%
本評価における「ソフト感」とは、モニター人数は20人の官能評価であり、それぞれのモニターが、繊維束を、素手でつかんだり、揉んだり、繊維同士を摩擦したりした時の手触り感を以下の基準で評価した。
4点:柔らかくしなやかで、さらっとした手触りを感じる。
3点:柔らかいが、少しのきしみ感を感じる。
2点:きしみ感があり、毛髪としては硬く感じる。
1点:強いきしみ感があり、ざらざらした感触を感じる。
次に、20人のモニターがそれぞれつけた点数を単純平均して評価点数を求め、以下の基準で糸のソフト感評価とした。
◎:4.0点以下3.5点以上
○:3.5点未満3.0点以上
△:3.0点未満2.0点以上
×:2.0点未満1.0点以上
《櫛通り性評価》
以下の通り、櫛通り性の評価を行った。
試料:長さ約50cmの単糸20000本を房状に束ねたもの。
環境条件:23℃65%RH
上記試料を直径4mm、長さ50mmの釘を10mm間隔で縦方向10本、横方向10本、合計100本を板に打ち付けた櫛通し板の上に、繊維束(トウ)を置き、櫛通し板から引き抜く時にかかる抵抗力を測定する。
評価基準は以下の通りである。
◎:0.2kg未満(殆ど無抵抗で櫛が通る)
○:0.2以上1kg未満(やや抵抗感はあるが、問題なく櫛が通る)
△:1kg以上5kg未満 (抵抗があり、やや絡まり、櫛が通りにくい)
×:5kg以上(繊維が釘に絡まったり引っ掛かり、ちぢれたり、糸が切れる)
《カール性評価》
以下の通り、カール性の評価を行った。
試料:長さ約35cmの単糸1000本
環境条件:23℃65%RH
上記試料を平板の上で、巾10cmになる様に試料を広げる。広げた試料の片方の端を樹脂テープと接着剤で固定する。接着剤が乾いた後、ヘアカーラー(直径2cmの鉄パイプ)に約5周巻きつけ、さらにその上から巻きつけた糸が崩れないようにコピー用紙を巻きつけ、ヘアピンで固定する。その後、100℃の乾熱槽で1時間加熱する。加熱後に23℃の室温で1時間の冷却を行った後にヘアカーラーを外し、カール状になった試料を取り出す。カール状になった試料の接着剤で固めた端を上にして、空中に垂らす。上記環境条件化で垂らした時の試料の長さ(上から下までの直線距離)を測定する。
測定した試料の長さをもとに、下記の基準でカール性を判定した。
◎:20cm未満(非常によくカールがかかっており、実用上非常に優れたカール保持性である。)
○:20cm以上、24cm未満(よくカールがかかっており、実用上優れたカール保持性である。)
△:24cm以上、28cm未満(カールはかかっているが、実用上問題を生じるレベルである。)
×:28cm以上 (殆どカールがかかっておらず、実用上不向きである。)
《総合判定》
上記の三評価結果をもとに、以下の基準で総合判定を行った。
◎:全ての評価結果で◎である。(ソフト感を有するオールマイティー人工毛髪として、非常に優れている)
○:全ての評価結果で○以上である。(ソフト感を有するオールマイティー人工毛髪として、優れている)
△:いずれかの評価結果において△があるが、×がない。(オールマイティー人工毛髪としては、やや不向きな用途がある。)
×:いずれかの評価結果において×が1つでもある。(人工毛髪としては、不向きな用途があり、実用が不可能である。)
実施例1〜8、比較例1〜8の繊維束試料は、それぞれ以下の方法で得たものである。
[実施例1]
ポリ乳酸系樹脂として、NATURE WORKS LLC社製6400D(ポリD/L乳酸、光学純度96%)に、帯電防止剤としてのグリセリンモノステアレート〔松本油脂製薬株式会社製、商品名:ブリアンM−1〕を0.5重量%とタルク(平均粒子径2μm)0.15重量%を練りこんだ樹脂組成物を、スクリュー直径65mmφサイズの単軸押出機を用い、210℃の溶融温度で繭型繊維用紡口(繭型形状ノズル140ホール)から吐出量25kg/hrで紡出した。紡出した溶融樹脂を冷水槽で冷却した後、90℃の加熱槽で加熱すると同時に速度差ローラーで3.6倍に延伸し、巻取機により単糸繊度50デニールを10フィラメントに束ねたマルチフィラメントを紙管に巻き取った。このようにして得られたポリ乳酸系繊維の断面形状は繭型であり、断面の最大径は85μmであった。なお、ここで得られたポリ乳酸系繊維の繭型の断面形状は、2つの円(又は楕円)を一部重複させ連結してなる形状(図1参照)、又は互いに交差しない間隔で配置された2つの円(又は楕円)を、当該円(又は楕円)の幅よりも狭い幅の連結狭窄部で連結してなる形状(図2参照)である。
次に、ポリ塩化ビニリデン系樹脂として、塩化ビニリデン87重量%と塩化ビニル13重量%とからなる塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体樹脂に、可塑剤としてのクエン酸アセトトリブチルを4重量%と、熱安定剤としてのエポキシ化アマニ油を2重量%と、硬化牛脂アミド〔ライオンアクゾ株式会社製、商品名:アーマイドHT−P〕を0.1重量%と、グリセリンモノステアレートを0.1重量%〔松本油脂製薬株式会社製、商品名:ブリアンM−1〕と、タルク(平均粒子径2μm)0.2重量%とを、V型ブレンダーでそれぞれ混合した。該混合物を、スクリュー直径65mmφサイズの単軸押出機を用い、180℃の溶融温度で中空繊維用紡口(C型形状ノズル140ホール)から吐出量50kg/hrで紡出した。紡出した溶融樹脂を冷水槽で急冷した後、60℃の加熱槽で加熱する同時に速度差ローラーで4倍に延伸して、巻取機により単糸繊度80デニールを10フィラメントに束ねたマルチフィラメントを紙管に巻き取った。このようにして得られたポリ塩化ビニリデン系繊維の断面は中空率15%の丸中空形状であり、断面の最大径は90μmであった。
上記の方法で得た両方の複数の繊維を交互に配置して、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維とを重量比で71/29の割合となるように、糸を均一に混合しながら取り出す。そして、表面塗布剤として、アミノ変性シリコーンオイル含有量を4%重量濃度に調節したエマルジョン水溶液を、コーティングローラーにより、アミノ変性シリコーンオイルが繊維全重量に対し0.06重量%の重量比となるように連続的に表面塗布した。その後、1:1の速度比のピンチローラー間で120℃の温風を当て、緊張加熱処理を行い、枷巻き機に巻き取り、繊維束を得た。
[実施例2〜4]
ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維の混合比率を表1の実施例2〜4の通りにする以外は、実施例1と同様の方法で、人工毛髪用繊維束を得た。
[実施例5]
ポリ塩化ビニリデン系繊維の断面形状を、丸形状(中空率0%)とする以外は、実施例1と同様の方法で、人工毛髪用繊維束を得た。
[実施例6]
ポリ乳酸系繊維の断面形状を、丸形状(中空率0%)とする以外は、実施例1と同様の方法で、人工毛髪用繊維束を得た。
[実施例7]
ポリ塩化ビニリデン系繊維の繊度が50デニール(最大径70μm)である事と、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維の混合比率が重量比で70/30とする以外は、実施例1と同様の方法で、人工毛髪用繊維束を得た。
[実施例8]
ポリ乳酸系繊維の繊度が40デニール(最大径72μm)であり、ポリ塩化ビニリデン系繊維の繊度が100デニール(最大径100μm)である事以外は、実施例1と同様の方法で、人工毛髪用繊維束を得た。
[比較例1〜2]
ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維の混合比率を表1の比較例1〜2の通りにする以外は、実施例1と同様の方法で、人工毛髪用繊維束を得た。
[比較例3]
実施例1と同様の方法で作成したポリ乳酸系繊維を、単独でアミノ変性シリコーンオイルの塗布と熱処理を実施例1の方法と同様に行い、ポリ乳酸系繊維を得た。次に、得られたポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニル繊維(単糸繊度:60デニール、断面形状:繭型 電気化学株式会社製トヨカロン)とを、71/29の重量比で均一に混合し、人工毛髪用繊維束を得た。
[比較例4]
比較例3と同様の方法で得られたポリ乳酸系繊維と、モダアクリル繊維(単糸繊度:50デニール、断面形状:馬蹄形、カネカ株式会社製)とを、71/29の重量比で均一に混合し、人工毛髪用繊維束を得た。
[比較例5]
比較例3と同様の方法で得られたポリ乳酸系繊維と、ナイロン繊維(単糸繊度:50デニール、断面形状:丸形状中空率0% イタリアLAMP社製)とを、71/29の重量比で均一に混合し、人工毛髪用繊維束を得た。
[比較例6]
実施例1と同様の方法で作成したポリ塩化ビニリデン系繊維を、単独でアミノ変性シリコーンオイルの塗布と熱処理を実施例1と同様に行い、ポリ塩化ビニリデン系繊維を得た。次に、ポリ塩化ビニル繊維(単糸繊度:60デニール、断面形状:繭型 電気化学株式会社製トヨカロン)と、上記の方法で得られたポリ塩化ビニリデン系繊維とを、71/29の重量比で均一に混合し、人工毛髪用繊維束を得た。
[比較例7]
モダアクリル繊維(単糸繊度:50デニール、断面形状:馬蹄形、カネカ株式会社製)と、比較例6と同様の方法で得られたポリ塩化ビニリデン系繊維とを、71/29の重量比で均一に混合し、人工毛髪用繊維束を得た。
[比較例8]
ナイロン繊維(単糸繊度:50デニール、断面形状:丸形状中空率0%、イタリアLAMP社製)と、比較例6と同様の方法で得られたポリ塩化ビニリデン系繊維とを、71/29の重量比で均一に混合し、人工毛髪用繊維束を得た。
《評価結果の考察》
表1及び表2を参照し、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、比較例1、及び比較例2を比較する。これらの各サンプルは、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維の混合比率が異なっている。
ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維の混合比率が56/44である比較例1は、ソフト感は非常に良好(評価「◎」)であるが、櫛通り性(評価「△」)、及びカール性能が劣る(評価「×」)ため、オールマイティー人工毛髪としては、実用に不向きであった。混合比率が65/35である実施例4は、櫛通り性(評価「○」)、及びカール性能が良好(評価「○」)であった。混合比率を71/29および79/21とした実施例1、2は、櫛通り性、及びカール性能が更に向上し、全ての評価において「◎」であった。更に、混合比率を87/13に増加させた実施例3は、ソフト感がやや劣化(評価「○」)している。更に、混合量を95/5と増加させた比較例2は、ソフト感の急激な劣化〔評価「×」〕により、オールマイティー人工毛髪としては実用に不向きであった。
以上より、オールマイティーな人工毛髪用として優れた繊維を得るためには、ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維の混合比率を60/40〜90/10とすることが必要であり、中でも70/30〜80/20とすることが好ましいことが確認された。
また、実施例1、実施例5、及び実施例6を比較する。これらの各サンプルは、繊維の断面形状が異なっている。
繊維の断面形状が丸型のポリ塩化ビニリデン系繊維を使用する実施例5は、カール性がやや劣り(評価「○」)、繊維の断面形状が丸型のポリ乳酸系繊維を使用する実施例6は、櫛通り性がやや劣った(評価「○」)。これによりポリ乳酸系繊維の断面形状が繭型であり、かつポリ塩化ビニリデン系繊維の断面形状が中空率15%の丸中空形状であることが、人工毛髪用繊維束としてより優れていることを確認した。
次に実施例1、実施例7、及び実施例8を比較する。これらの各サンプルは、ポリ乳酸系繊維の断面の最大径Dをとし、ポリ塩化ビニリデン系繊維の断面の最大径をdとしたとき、{(D−d)/((D+d)/2)}の値が異なっている。実施例7は、{(D−d)/((D+d)/2)}の値が+0.32であり、ソフト感がやや劣る(評価「○」)。逆に実施例8は、{(D−d)/((D+d)/2)}の値が−0.33であり、カール性がやや劣った(評価「○」)。これにより、ポリ乳酸系繊維の断面の最大径Dと、ポリ塩化ビニリデン系繊維の断面の最大径dとの間に、前述の数式(1)が成り立つことにより、より優れた人工毛髪用繊維束が得られることを確認した。
実施例1と比較例3〜5を比較すれば、ポリ乳酸系繊維に混合する繊維としてポリ塩化ビニリデン系繊維を用いること(実施例1)が、他の繊維を用いる(比較例3〜5)よりも特にソフト感に優れることが確認された。
実施例1と比較例6を比較すれば、ポリ塩化ビニリデン系繊維に混合する繊維としてポリ乳酸系繊維を用いること(実施例1)が、ポリ塩化ビニル繊維を用いる(比較例6)よりも特に櫛通り性に優れることが確認された。
実施例1と比較例7を比較すれば、ポリ塩化ビニリデン系繊維に混合する繊維としてポリ乳酸系繊維を用いること(実施例1)が、モダアクリル繊維を用いる(比較例7)よりも、特にカール性に優れることが確認された。
実施例1と比較例8を比較すれば、ポリ塩化ビニリデン系繊維に混合する繊維としてポリ乳酸系繊維を用いること(実施例1)が、ナイロン繊維を用いる(比較例8)よりも特に櫛通り性とカール性に優れることが確認された。
以上のとおり、表1及び表2に示す実施例1〜8、比較例1〜8の評価から明らかなように、本発明の人工毛髪用繊維束は、ソフト感、櫛通り性、カール性が優れ商品価値の高いものであることが確認された。
Figure 2011058139

Figure 2011058139
本発明によれば、従来の人工毛髪用繊維を用いた繊維束では不可能であった、ソフト感とカール性及び櫛通り性といった人工毛髪用繊維束として非常に重要な要素の全てに優れた特性を兼ね備えたオールマイティーな人工毛髪用繊維束を提供できる。この人工毛髪用繊維束は、例えば、カツラ、エクステンション、及び人形毛髪等に好適に用いることができ、産業上も有用なものである。
1,2…繭型の繊維断面、3…丸中空形状の繊維断面。

Claims (3)

  1. ポリ乳酸系繊維とポリ塩化ビニリデン系繊維とが混合され、
    前記ポリ乳酸系繊維と前記ポリ塩化ビニリデン系繊維との比率が、重量比で60/40〜90/10であることを特徴とする人工毛髪用繊維束。
  2. 前記ポリ乳酸系繊維の断面形状が繭型であり、かつ、前記ポリ塩化ビニリデン系繊維の断面形状が中空率5〜20%の丸中空形状であることを特徴とする請求項1に記載の人工毛髪用繊維束。
  3. 前記ポリ乳酸系繊維の長さ方向に直交する繊維断面において、当該断面の外周上の2地点間の直線距離のうち最大の距離をDとし、
    前記ポリ塩化ビニリデン系繊維の長さ方向に直交する繊維断面において、当該断面の外周上の2地点間の直線距離のうち最大の距離をdとしたとき、
    −0.3≦(D−d)/((D+d)/2)≦0.3
    の関係が成立することを特徴とする請求項1又は2に記載の人工毛髪用繊維束。
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