JP2011057617A - ジカルボン酸化合物及びそれを含有した熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

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敏明 武山
Naohiko Suemura
尚彦 末村
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Abstract

【課題】パワーデバイス用封止材、光半導体用透明封止材、液状封止材等の機能性封止材用途、接着用途、ダイシング・ダイボンディング等の実装材料等の用途に用いられる多官能エポキシ樹脂硬化物は靭性に乏しく、脆いという欠点を持つため、可撓性を付与することが課題であった。
【解決手段】下記式(1):
【化1】

〔R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有している炭素数3〜20のアルキレン基であり、R2は炭素数6〜20のアルキレン基又はオリゴアルキレンオキシアルキル基である。〕で示される本発明のジカルボン酸化合物及び該ジカルボン酸化合物とエポキシ化合物とを配合した熱硬化性樹脂組成物並びにそれを硬化した樹脂硬化物を提供することによる。
【選択図】 なし

Description

本願発明は長鎖アルキレン基、ポリアルキレンオキシ基を含有するジカルボン酸化合物及びそれを含有した熱硬化性樹脂組成物に関する。
一般的にエポキシ樹脂は主鎖骨格が剛直であり、多官能であるため耐熱性が高く、電気電子分野など耐熱的な信頼性が要求される分野で使用されている。
しかしながらエポキシ樹脂硬化物は一般に硬くて脆い、つまり強靭性に乏しく、クラックが生成し易いという点が大きな問題となっている。
昨今の接着、注型、封止、成型、積層等の分野での要求は厳しくなっており、高い耐熱性を有しながら強靭性を併せ持つ硬化物性を与える多官能エポキシ樹脂硬化物の要求が高まっている。つまりエポキシ樹脂硬化物に可撓性を付与することが切望されている。
可撓性付与の試みとしては、可撓性成分を骨格に有するエポキシ樹脂を添加したり、ゴム等の可撓性成分を添加する方法が知られている。エポキシ骨格にゴム及びポリエーテルを有するエポキシ樹脂と3官能以上のエポキシ樹脂が開示されている(特許文献1参照)。また、長鎖アルキルジオールと環状酸無水物とが反応した化合物が開示されている(特許文献2参照)。また、ポリオールと環状酸無水物とが反応した化合物を用いることが開示されている(特許文献3参照)。
特開2007−138002号公報 特開昭48−58099号公報 特公表2000−514480号公報
昨今、特に電気電子分野において回路の高集積化や鉛フリーはんだの使用等により使用されるエポキシ樹脂硬化物に要求される特性も厳しくなってきている。そのため、従来のエポキシ樹脂のみでは上記特性を満足させることは厳しくなってきている。
多官能エポキシ樹脂は高い耐熱性等の優れた物性を有する硬化物を与えるが、その硬化物は強靭性に乏しく、強靭性の改善、即ち硬化物に可撓性を付与する要求が高まっている。
本願発明では、エポキシ化合物と反応して硬化作用を有する、柔軟性の高い骨格のジカルボン酸化合物とそれを含む熱硬化性樹脂組成物を提供し、そして可撓性の高い熱硬化性樹脂硬化物を提供することを目的とする。
本願発明は第1観点として、式(1):
〔R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有している炭素数3〜20のアルキレン基であり、R2は炭素数6〜20のアルキレン基又はオリゴアルキレンオキシアルキル基である。〕で示されるジカルボン酸化合物である。
第2観点として、前記式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有しているプロピレンである第1観点に記載のジカルボン酸化合物、
第3観点として、前記式(1)において、R1は炭素数6〜12のアルキル基を少なくとも1個有しているエチレン基である第1観点に記載のジカルボン酸化合物、
第4観点として、前記式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有しているプロピレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基である第1観点に記載のジカルボン酸化合物、
第5観点として、前記式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有しているプロピレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキル基である第1観点に記載のジカルボン酸化合物、
第6観点として、前記式(1)において、R1は炭素数6〜12のアルキル基を少なくとも1個有しているエチレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基である第1観点に記載のジカルボン酸化合物、
第7観点として、前記式(1)において、R1は炭素数6〜12のアルキル基を少なくとも1個有しているエチレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキレン基である第1観点に記載のジカルボン酸化合物、
第8観点として、前記式(1)において、R1は1,3−ジエチルプロピレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基である第1観点に記載のジカルボン酸化合物、
第9観点として、前記式(1)において、R1は1,3−ジエチルプロピレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキル基である第1観点に記載のジカルボン酸化合物、
第10観点として、前記式(1)において、R1はドデシルエチレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基である第1観点に記載のジカルボン酸化合物、
第11観点として、前記式(1)において、R1はドデシルエチレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキレン基である第1観点に記載のジカルボン酸化合物、
第12観点として、第1観点〜第11観点のいずれか1つに記載のジカルボン酸化合物とエポキシ化合物とを含む熱硬化性樹脂組成物、
第13観点として、更に平均一次粒子径5〜100nmの無機微粒子を含む第12観点に記載の熱硬化性樹脂組成物、
第14観点として、更に平均一次粒子径5〜40nmのコロイダルシリカ粒子を含む第12観点に記載の熱硬化性樹脂組成物、
第15観点として、第12観点〜第14観点のいずれか1つに記載の熱硬化性樹脂組成物を硬化して得られる樹脂硬化物、
である。
熱硬化性樹脂に可撓性を付与する方法として、ジオールを用いる方法が知られているが、ジオールの添加量によっては線膨張率の上昇、ガラス転移点の低下等、樹脂硬化物の特性低下が起こり、必ずしも効果的な方法とは言えない。
本願発明のジカルボン酸化合物は、非常に柔軟な骨格を持ち、カルボン酸基の立体障害が小さく、容易にエポキシ基と反応しうるものである。該ジカルボン酸化合物はエポキシ基と反応することから、エポキシ化合物の硬化剤として機能するものである。そのため前記ジカルボン酸化合物とエポキシ化合物とを混合して得られる熱硬化性樹脂組成物を硬化した場合、該ジカルボン酸化合物が非常に柔軟な骨格であるために、該ジカルボン酸化合物の添加が少量であっても曲げ弾性率が明らかに低下し、最大撓み量が増大するのである。
また、本願発明のジカルボン酸化合物は常温、常圧で液状であり、粘度が低いために容易に他の硬化剤に混ぜて使用することが可能である。
本願発明のジカルボン酸化合物とエポキシ化合物とを含む熱硬化性樹脂組成物は、エポキシ基の硬化反応を完結させることによって、高い最大撓み量、低い弾性率、高い曲げ強度、高透過率等の良好な特性を有する樹脂硬化物が得られる。
本願発明のジカルボン酸化合物は下記式(1)で示されるものである。
式(1):
前記式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有している炭素数3〜20のアルキレン基であり、R2は炭素数6〜20のアルキレン基又はオリゴアルキレンオキシアルキレン基である。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)においてR1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有しているプロピレンであるジカルボン酸化合物である。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)においてR1は炭素数6〜12のアルキル基を少なくとも1個有しているエチレン基であるジカルボン酸化合物である。
1である炭素数1〜20の分岐を有していても良いアルキレン基としては、エチレン、オクルエチレン、デシルエチレン、ドデシルエチレン、プロピレン、1,3−ジエチルプロピレン、1,3−ジメチルプロピレン、2,2−ジメチルプロピレン、2,2−ジエチルプロピレン等が挙げられる。特に炭素数2又は3のアルキレン基に炭素数1〜12のアルキル基が1〜4個置換されたものが好ましい。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有しているプロピレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基であるジカルボン酸化合物である。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有しているプロピレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキル基であるジカルボン酸化合物である。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有しているプロピレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキル基であるジカルボン酸化合物である。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)において、R1は炭素数6〜12のアルキル基を少なくとも1個有しているエチレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基であるジカルボン酸化合物である。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)において、R1は炭素数6〜12のアルキル基を少なくとも1個有しているエチレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキレン基であるジカルボン酸化合物である。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)において、R1は1,3−ジエチルプロピレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基であるジカルボン酸化合物である。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)において、R1は1,3−ジエチルプロピレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキル基であるジカルボン酸化合物である。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)において、R1はドデシルエチレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基であるジカルボン酸化合物である。
また本願発明のジカルボン酸化合物は、前記式(1)において、R1はドデシルエチレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキレン基であるジカルボン酸化合物である。
2であるアルキレン基としては、炭素数6〜20のアルキレン基が挙げられ、例えばヘキシレン、へプチレン、オクチレン、ノナレン、デカレン、ウンデカレン、ドデカレン等が挙げられる。特に炭素数8〜12のアルキレン基が好ましい。
また、R2であるオリゴアルキレンオキシアルキル基としては、炭素数1〜6のアルキレンオキシ基が2〜10回繰り返されるもの挙げられ、例えばエチレンオキシエチレン、ジエチレンオキシエチレン、トリエチレンオキシエチレン、テトラエチレンオキシエチレン、ペンタエチレンオキシエチレン、プロピレンオキシプロピレン、ジプロピレンオキシプロピレン、トリプロピレンオキシプロピレン、テトラプロピレンオキシプロピレン、ブチレンオキシブチレン、ジブチレンオキシブチレン、トリブチレンオキシブチレン、テトラブチレンオキシブチレン、ペンチレンオキシペンチレン、ジペンチレンオキシペンチレン、トリペンチレンオキシペンチレン、テトラペンチレンオキシペンチレン等、又はこれらの混合物が挙げられる。好ましくは分子量500以下、特に好ましくは、トリエチレンオキシエチレン、ジプロピレンオキシプロピレンで示される、エチレンオキシ、プロピレンオキシの3量体又は4量体が好ましい。
前記式(1)で示されるジカルボン酸化合物を得る方法は、特に限定されるものではないが、例えば以下の方法で得ることができる。
HO−R2−OHで示されるジオールに、式(2):
〔R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有している炭素数3〜20のアルキレン基であり、R2は炭素数6〜20のアルキレン基又はオリゴアルキレンオキシアルキル基である。〕で示される、R1に環状構造を含まない酸無水物を2当量反応させることによって得ることができる。
上記反応は例えば、トルエン等の溶媒中で必要に応じて反応触媒の存在下、室温〜180℃、1〜10時間で反応を行うことができる。
本願発明の熱硬化性樹脂組成物は、前記式(1)で示されるジカルボン酸化合物とエポキシ化合物とを含む熱硬化性樹脂組成物である。
本発明に用いられるエポキシ化合物は特に限定されるものではないが、具体例としては、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,2−エポキシ−4−(エポキシエチル)シクロヘキサン、グリセロールトリグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、2,6−ジグリシジルフェニルグリシジルエーテル、1,1,3−トリス[p−(2,3−エポキシプロポキシ)フェニル]プロパン、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジグリシジルエステル、4,4’−メチレンビス(N,N−ジグリシジルアニリン)、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、トリメチロールエタントリグリシジルエーテル、トリグリシジル−p−アミノフェノール、テトラグリシジルメタキシレンジアミン、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、ビスフェノール−A−ジグリシジルエーテル、ビスフェノール−S−ジグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテルレゾルシノールジグリシジルエーテル、フタル酸ジグリシジルエステル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノール−A−ジグリシジルエーテル、ビスフェノールヘキサフルオロアセトンジグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールジグリシジルエーテル、水素化ビスフェノール−A−ジグリシジルエーテル、トリス−(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート、1−{2,3−ジ(プロピオニルオキシ)}−3,5−ビス(2,3−エポキシプロピル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6・(1H,3H,5H)−トリオン、1,3−ビス{2,3−ジ(プロピオニルオキシ)}−5−(2,3−エポキシプロピル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6・(1H,3H,5H)−トリオン、モノアリルジグリシジルイソシアヌレート、ジグリセロールポリジグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、1,4−ビス(2,3−エポキシプロポキシパーフルオロイソプロピル)シクロヘキサン、ソルビトールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、1,6−へキサンジオールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、p−ターシャリーブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエーテル、o−フタル酸ジグリシジルエーテル、ジブロモフェニルグリシジルエーテル、1,2,7,8−ジエポキシオクタン、1,6−ジメチロールパーフルオロヘキサンジグリシジルエーテル、4,4’−ビス(2,3−エポキシプロポキシパーフルオロイソプロピル)ジフェニルエーテル、2,2−ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシシクロヘキシルオキシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−3’,4’−エポキシ−1,3−ジオキサン−5−スピロシクロヘキサン、1,2−エチレンジオキシ−ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメタン)、4’,5’−エポキシ−2’−メチルシクロヘキシルメチル−4,5−エポキシ−2−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、エチレングリコール−ビス(3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート及びビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテルを挙げることができる。
好ましいエポキシ化合物としては、常温で液体のエポキシ化合物が挙げられる。例えば、
トリス−(2,3−エポキシプロピル)−イソシアヌレート1モルに無水プロピオン酸0.4モル加えて変性させた液状エポキシ化合物(式(3−1)、日産化学工業(株)製、商品名テピックパスB26)である。
式(3−1)は、(3−1−1):(3−1−2):(3−1−3)をモル比で約60%:32%:8%である。

また、トリス−(2,3−エポキシプロピル)−イソシアヌレート1モルに無水プロピオン酸0.8モル加えて変性させた液状エポキシ化合物(式(3−2)、日産化学工業(株)製、商品名テピックパスB22)である。
式(3−2)は、(3−1−1):(3−1−2):(3−1−3):(3−1−4)をモル比で約42%:43%:13%:2%である。

また、液状エポキシ化合物、商品名CE−2021P(式(4)、ダイセル株式会社製)が挙げられる。
固形エポキシ化合物の好ましい例としては、トリス−(2,3−エポキシプロピル)−イソシアヌレート(式5)、商品名テピック、日産化学工業(株)製)が挙げられる。
本願発明の熱硬化性樹脂組成物において、前記式(1)で示されるジカルボン酸化合物はエポキシ化合物の硬化剤として作用するが、該ジカルボン酸化合物以外に他の硬化剤が用いられても良い。
本願発明の熱硬化性樹脂組成物は、エポキシ化合物のエポキシ基に対して硬化剤を0.5〜1.5当量、好ましくは0.8〜1.2当量の割合で含有することができる。エポキシ化合物に対する硬化剤の当量は、エポキシ基に対する硬化剤の硬化性基の当量比で示される。
本願発明の熱硬化性樹脂組成物に用いられる硬化剤については、本願発明のジカルボン酸化合物の他に他の硬化剤が用いられることが好ましい。本願発明のジカルボン酸化合物と他の硬化剤との割合は、ジカルボン酸化合物と他の硬化剤の合計に対する該ジカルボン酸化合物の割合として、好ましくは1〜60質量%であり、より好ましくは3〜40質量%である。
また、本願発明のジカルボン酸化合物は、他の硬化剤と一緒にエポキシ化合物に添加するか、又は予め他の硬化剤中に混合しておくことが好ましい。
他の硬化剤としては、フェノール樹脂、アミン類、ポリアミド樹脂、ポリメルカプタン、酸無水物等が挙げられる。特に酸無水物が好ましい。これらの硬化剤が固体の場合、溶剤に溶解させて使用可能であるが、溶剤の蒸発により、得られる樹脂硬化物の密度低下や細孔の生成による強度低下、耐水性の低下を生ずることがある。このため、溶剤を用いなくても良い、硬化剤自体が常温、常圧下で液状のものが好ましい。
フェノール樹脂としては、例えばフェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等が挙げられる。
ポリメルカプタンとしては、例えばポリプロピレングリコール鎖の末端にメルカプタン基が存在するもの、又はポリエチレングリコール鎖の末端にメルカプタン基が存在するものであり、液状のものが好ましい。
酸無水物としては、一分子中に複数のカルボキシル基を有する化合物の無水物が好ましい。これらの酸無水物としては、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸、エチレングリコールビストリメリテート、グリセロールトリストリメリテート、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチル−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物(メチルナジック酸無水物、無水メチルハイミック酸)、水素化メチルナジック酸無水物、メチルブテニルテトラヒドロ無水フタル酸、ドデセニル無水コハク酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水コハク酸、メチルシクロヘキセンジカルボン酸無水物、クロレンド酸無水物等が挙げられる。これらの中でも常温、常圧で液状であるメチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチル−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物(メチルナジック酸無水物、無水メチルハイミック酸)、水素化メチルナジック酸無水物、メチルブテニルテトラヒドロ無水フタル酸、
ドデセニル無水コハク酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸が好ましく、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸とヘキサヒドロ無水フタル酸の混合物が最も好ましい。これら常温、常圧で液状の酸無水物は、25℃における粘度が10mPas〜1000mPas程度である。
また本願発明の熱硬化性樹脂組成物は、前記式(1)で示されるジカルボン酸化合物とエポキシ化合物に更に平均一次粒子径が5〜100nmの無機微粒子を含むものである。
含まれる無機微粒子としては、例えばシリカ、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、水酸化マグネシウム、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化チタニウム等が挙げられる。
これらの無機微粒子の中でもシリカが好ましく、特に平均一次粒子径が5〜100nmの値を有するコロイダルシリカ粒子が好ましい。より好ましくは平均一次粒子径が5〜40nmのコロイダルシリカ粒子である。ここで平均一次粒子径は透過型電子教観察により測定される一次粒子径の平均値である。
前記コロイダルシリカ粒子としては、シリカゾルを用いることができる。シリカゾルはケイ酸ナトリウム水溶液を原料として公知の方法により製造される水性シリカゾル又は該水性シリカゾルの分散媒である水を有機溶媒に置換して得られる有機溶媒分散シリカゾルを使用することができる。
また、メチルシリケートやエチルシリケート等のアルコキシシランをアルコール等の有機溶媒中で触媒(例えばアンモニア、有機アミン化合物、水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒)の存在下に加水分解し、縮合して得られるシリカゾル又はそのシリカゾルの分散媒を他の有機溶媒に溶媒置換したオルガノシリカゾルを用いることもできる。
本願発明の熱硬化性樹脂組成物は、前記式(1)で示されるジカルボン酸化合物とエポキシ化合物とを含むものであり、更に他の硬化剤と、所望により硬化助剤を混合することができる。
前記硬化助剤としては、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等の有機リン化合物、エチルトリフェニルホスフォニウムブロマイド、メチルトリフェニルホスホニウムリン酸ジエチル、テトラブチルホスホニウム0,0‘−ジエチルジチオホスフェート(ヒシコーリンPX−4ET)等の第4級ホスフォニウム塩、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデカン−7−エン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデカン−7−エンとオクチル酸の塩、オクチル酸亜鉛、テトラブチルアンモニウムブロミド等の第4級アンモニウム塩が挙げられる。これらの硬化助剤は、硬化剤1質量部に対して、0.001〜0.1質量部の割合で含有することができる。
本願発明の熱硬化性樹脂組成物は、前記式(1)で示されるジカルボン酸化合物とエポキシ化合物を、又は前記式(1)で示されるジカルボン酸化合物、エポキシ化合物及び他の硬化剤を、若しくはジカルボン酸化合物、エポキシ化合物、他の硬化剤及び硬化助剤を加熱混合する方法により得ることができる。加熱混合は60℃〜100℃の温度で0.5〜1時間で行われる。これらの混合は、反応フラスコと撹拌羽根を用いて行うことができる。
更に得られる熱硬化性樹脂組成物を100〜200℃の温度で1〜12時間加熱することにより、本願発明の樹脂硬化物が得られる。
得られる樹脂硬化物は、可撓性が高く、本願発明のジカルボン酸化合物を添加しない場合に比べて、曲げ試験での最大撓み量は5〜500%程度向上し、曲げ弾性率は2〜40%程度低下させることができる。
下記材料を準備した。
(ジカルボン酸化合物の合成)
(1)2,4−ジエチルグルタル酸無水物−1,10デカンジオール付加物の合成
反応器に43.6gの1,10−ドデカンジオール(東京化成社試薬)と40mlのトルエンを加えて120〜130℃に加熱した。その中に85.1gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物(商品名:YH−1120、ジャパンエポキシレジン社製)を滴下して、120〜130℃の温度で5時間反応後、トルエンを留去して2,4−ジエチルグルタル酸無水物−1,10デカンジオール付加物を128.7gの透明オイルとして得た。E型粘度計で測定した30℃の粘度は2500mPa・sであった。このジカルボン酸化合物を(i−1)とした。
(2)(1)と同様の操作を行って、40.5gの1,12−ドデカンジオール(東京化成社試薬)と68.1gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物とから108.6gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物−1,12ドデカンジオール付加物を透明オイルとして得た。E型粘度計で測定した30℃の粘度は2600mPa・sであった。このジカルボン酸化合物を(i−2)とした。
(3)(1)と同様の操作を行って、38.8gのテトラエチレングリコール(東京化成社試薬)と68.1gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物とから106.8gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物−テトラエチレングリコール付加物を透明オイルとして得た。E型粘度計で測定した30℃の粘度は1400mPa・sであった。このジカルボン酸化合物を(i−3)とした。
(4)(1)と同様の操作を行って、25.3gのトリプロピレングリコール(東京化成社試薬)と44.8gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物とから70.0gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物−トリプロピレングリコール付加物を透明オイルとして得た。E型粘度計で測定した30℃粘度は4900mPa・sであった。このジカルボン酸を(i−4)とした。
(5)(1)と同様の操作を行って、17.4gのテトラエチレングリコールと50.7gのドデシルコハク酸無水物(東京化成社試薬)とから68.0gのドデシルコハク酸無水物−テトラエチレングリコール付加物を透明オイルとして得た。E型粘度計で測定した30℃の粘度は1600mPa・sであった。このジカルボン酸化合物を(i−5)とした。
(6)(1)と同様の操作を行って、9.1gのトリプロピレングリコールと25.3gのドデシルコハク酸無水物とから34.3gのドデシルコハク酸無水物−トリプロピレングリコール付加物を透明オイルとして得た。30℃の粘度は1500mPa・sであった。このジカルボン酸を(i−6)とした。
(7)(1)と同様の操作を行って、42.5gのポリプロピレングリコール(平均分子量425、アルドリッチ社試薬)と34.0gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物とから76.5gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物−ポリプロピレングリコール付加物を透明オイルとして得た。E型粘度計で測定した30℃の粘度は2400mPa・sであった。このジカルボン酸を(i−7)とした。
(8)(1)と同様の操作を行って、60.0gのポリエチレングリコール300(東京化成社試薬、平均分子量300)と68.1gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物とから128.1gの2,4−ジエチルグルタル酸無水物−ポリエチレングリコール300付加物を透明オイルとして得た。E型粘度計で測定した30℃の粘度は1200mPa・sであった。このジカルボン酸を(i−8)とした。
(エポキシ化合物)
(9)前記式(5)に示すトリス−(2,3−エポキシプロピル)−イソシアヌレート(日産化学工業(株)製、商品名:テピック(登録商標))を準備した。これをエポキシ化合物(ii−1)とした。
(10)前記式(3−1)に示す液状エポキシ(商品名:テピックパスB26、日産化学工業(株)製)を準備した。この変性エポキシ樹脂をエポキシ化合物(ii−2)とした。
(11)前記式(3−2)に示す液状エポキシ上記変性エポキシ樹脂の変性量を2倍にした式(3−2)で示される液状エポキシ(商品名:テピックパスB22、日産化学工業(株)製)に平均一次粒子径20nmのコロイダルシリカ粒子を30質量%充填したもの(商品名:LENANOC(登録商標)−E、日産化学工業(株)製)を準備した。このコロイダルシリカ粒子充填変性エポキシ樹脂は、製造時の粘度は60℃で7000mPa・sであり、90日後も粘度は60℃で7000mPa・sであり安定であった。このコロイダルシリカ粒子充填変性エポキシ樹脂をシリカ充填エポキシ化合物(ii−3)とした。
(12)前記式(4)に示す商品名:CE−2021P(液状エポキシ化合物:ダイセル化学工業(株)製)を準備した。このエポキシ化合物を(ii−4)とした。
(他の硬化剤)
(1)4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(70モル%)とヘキサヒドロ無水フタル酸(30モル%)の混合物(商品名:リカシッド(登録商標)MH−700、新日本理化(株)製)を準備し、硬化剤(iii−1)とした。リカシッドMH700に、40質量%のコロイダルシリカ粒子(平均一次粒子径20nm)を充填したシリカ充填硬化剤(商品名:LENANOC(登録商標)−A、日産化学工業(株))を硬化剤(iii−2)とした。
(硬化促進剤)
(1)テトラブチルホスホニウム0,0‘−ジエチルホスホジチオレート(商品名:ヒシコーリン(登録商標)PX−4ET、日本化学工業(株)製)を準備し、硬化促進剤(iv−1)とした。
実施例1
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−2)24.0g、硬化剤(iii−1)28.1g、ジカルボン酸化合物(i−3)1.5gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、更に硬化促進剤(iv−1)0.24gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
実施例2
エポキシ化合物(ii−2)を24.2g、ジカルボン酸化合物(i−3)を3.1g、硬化剤(iii−1)を27.4gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例3
エポキシ化合物(ii−2)を24.0g、ジカルボン酸化合物(i−3)を6.33g、硬化剤(iii−1)を25.15gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例4
エポキシ化合物(ii−2)を23.0g、ジカルボン酸化合物(i−3)を9.5g、硬化剤(iii−1)を22.0gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例5
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−4)22.9g、硬化剤(iii−1)28.1g、ジカルボン酸化合物(i−3)1.5gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、硬化促進剤(iv−1)0.23gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
実施例6
エポキシ化合物(ii−4)を22.95g、ジカルボン酸化合物(i−3)を3.1g、硬化剤(iii−1)を27.2gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例7
エポキシ化合物(ii−4)を22.95g、ジカルボン酸化合物(i−3)を6.34g、硬化剤(iii−1)を25.2gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例8
エポキシ化合物(ii−4)を22.0g、ジカルボン酸化合物(i−3)を9.53g、硬化剤(iii−1)を22.0gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例9
ジカルボン酸化合物に(i−1)1.5gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.0g、硬化剤(iii−1)28.1とした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例10
ジカルボン酸化合物に(i−1)3.7gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を25.1g、硬化剤(iii−1)28.0gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例11
ジカルボン酸化合物に(i−1)6.6gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.0g、硬化剤(iii−1)を24.9gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例12
ジカルボン酸化合物に(i−1)9.5gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を23.4g、硬化剤(iii−1)を22.2gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例13
ジカルボン酸化合物に(i−1)14.5gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を22.95g、硬化剤(iii−1)を18.5gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例14
ジカルボン酸化合物に(i−1)1.5gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.95g、硬化剤(iii−1)を28.1gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例15
ジカルボン酸化合物に(i−1)3.7gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を24.0g、硬化剤(iii−1)を28.0gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例16
ジカルボン酸化合物に(i−1)6.6gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を23.0g、硬化剤(iii−1)を24.9gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例17
ジカルボン酸化合物に(i−1)9.55gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.65g、硬化剤(iii−1)を22.6gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例18
ジカルボン酸化合物に(i−1)14.5gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.0g、硬化剤(iii−1)を18.6gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例19
ジカルボン酸化合物に(i−2)1.5gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.0g、硬化剤(iii−1)を28.1gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例20
ジカルボン酸化合物に(i−2)3.25gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を25.65g、硬化剤(iii−1)を29.15gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例21
ジカルボン酸化合物に(i−2)6.43gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.45g、硬化剤(iii−1)を25.7gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例22
ジカルボン酸化合物に(i−2)9.05gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を23.53g、硬化剤(iii−1)を23.0gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例23
ジカルボン酸化合物に(i−2)13.05gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を23.05g、硬化剤(iii−1)を19.95gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例24
ジカルボン酸化合物に(i−2)1.5gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.9g、硬化剤(iii−1)を28.1gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例25
ジカルボン酸化合物に(i−2)3.22gを用い、(ii−4)を22.9g、(ii−4)を23.97g、硬化剤(iii−1)を28.4とした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例26
ジカルボン酸化合物に(i−2)6.4gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を24.35g、硬化剤(iii−1)を27.0gとし以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例27
ジカルボン酸化合物に(i−2)9.05gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を23.0g、硬化剤(iii−1)を23.7gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例28
ジカルボン酸化合物に(i−2)13.05gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.05g、硬化剤(iii−1)を20.0gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例29
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−1)20.0g、硬化剤(iii−1)30.3g、ジカルボン酸化合物(i−1)4.05gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、更に硬化促進剤(iv−1)0.2gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
実施例30
ジカルボン酸化合物に(i−1)7.42gを用い、エポキシ化合物(ii−1)を19.5g、硬化剤(iii−1)を27.3gとした以外は実施例29と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例31
ジカルボン酸化合物に(i−1)10.05gを用い、エポキシ化合物(ii−1)を18.48g、硬化剤(iii−1)を23.9gとした以外は実施例29と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例32
ジカルボン酸化合物に(i−1)15.13gを用い、エポキシ化合物(ii−1)を18.02g、硬化剤(iii−1)を19.9gとした以外は実施例29と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例33
ジカルボン酸化合物に(i−2)3.65gを用い、エポキシ化合物(ii−1)を20.0g、硬化剤(iii−1)を30.6gとした以外は実施例29と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例34
ジカルボン酸化合物に(i−2)6.5gを用い、エポキシ化合物(ii−1)を19.55g、硬化剤(iii−1)を28.2gとした以外は実施例29と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例35
ジカルボン酸化合物に(i−2)9.5gを用い、エポキシ化合物(ii−1)を19.55g、硬化剤(iii−1)を26.3gとした以外は実施例29と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例36
ジカルボン酸化合物に(i−2)15.55gを用い、エポキシ化合物(ii−1)を19.7g、硬化剤(iii−1)を22.9gとした以外は実施例29と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例37
ジカルボン酸化合物に(i−4)1.5gを用い、硬化剤(iii−1)を28.1gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例38
ジカルボン酸化合物に(i−4)3.2gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を25.05g、硬化剤(iii−1)を28.3gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例39
ジカルボン酸化合物に(i−4)6.45gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.52g、硬化剤(iii−1)を25.7gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例40
ジカルボン酸化合物に(i−4)9.55gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を22.95g、硬化剤(iii−1)を21.9gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例41
ジカルボン酸化合物に(i−4)1.5gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を23.0g、硬化剤(iii−1)を28.2gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例42
ジカルボン酸化合物に(i−4)3.21gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を24.02g、硬化剤(iii−1)を28.45gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例43
ジカルボン酸化合物に(i−4)6.47gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を23.47g、硬化剤(iii−1)を25.75gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例44
ジカルボン酸化合物に(i−4)9.55gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.0g、硬化剤(iii−1)を22.0gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例45
ジカルボン酸化合物に(i−5)1.54gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.18g、硬化剤(iii−1)を28.3gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例46
ジカルボン酸化合物に(i−5)3.1gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.0g、硬化剤(iii−1)を27.4gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例47
ジカルボン酸化合物に(i−5)6.4gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を23.8g、硬化剤(iii−1)を25.7gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例48
ジカルボン酸化合物に(i−5)9.5gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を22.85g、硬化剤(iii−1)を23.15gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例49
ジカルボン酸化合物に(i−5)1.5gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.85g、硬化剤(iii−1)を28.3gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例50
ジカルボン酸化合物に(i−5)3.11gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.85g、硬化剤(iii−1)を27.55gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例51
ジカルボン酸化合物に(i−5)6.4gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.7g、硬化剤(iii−1)を25.9gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例52
ジカルボン酸化合物に(i−5)9.51gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を21.8g、硬化剤(iii−1)を23.55とした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例53
ジカルボン酸化合物に(i−6)1.51gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.05g、硬化剤(iii−1)を28.4gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例54
ジカルボン酸化合物に(i−6)3.11gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.06g、硬化剤(iii−1)を27.7gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例55
ジカルボン酸化合物に(i−6)6.51gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.1g、硬化剤(iii−1)を26.2gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例56
ジカルボン酸化合物に(i−6)1.51gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.88g、硬化剤(iii−1)を28.3gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例57
ジカルボン酸化合物に(i−6)3.15gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.85g、硬化剤(iii−1)を27.52gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例58
ジカルボン酸化合物に(i−6)6.5gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.93g、硬化剤(iii−1)を26.12gとした以外は実施例5と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例59
ジカルボン酸化合物に(i−7)1.51gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.1g、硬化剤(iii−1)を28.5gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例60
ジカルボン酸化合物に(i−7)3.1gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.0g、硬化剤(iii−1)を27.7gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例61
ジカルボン酸化合物に(i−7)6.35gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を23.93g、硬化剤(iii−1)を26.2gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例62
ジカルボン酸化合物に(i−7)9.56gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を23.08g、硬化剤(iii−1)を23.8gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例63
ジカルボン酸化合物に(i−7)1.54gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.95g、硬化剤(iii−1)を27.4gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例64
ジカルボン酸化合物に(i−7)3.1gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.9g、硬化剤(iii−1)を27.7gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例65
ジカルボン酸化合物に(i−7)6.36gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を22.88g、硬化剤(iii−1)を26.25gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例66
ジカルボン酸化合物に(i−7)9.56gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を21.9g、硬化剤(iii−1)を23.64gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例67
ジカルボン酸化合物に(i−8)1.54gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.26g、硬化剤(iii−1)を28.55gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例68
ジカルボン酸化合物に(i−8)3.1gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.04g、硬化剤(iii−1)を27.47gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例69
ジカルボン酸化合物に(i−8)6.4gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を24.03g、硬化剤(iii−1)を25.78gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例70
ジカルボン酸化合物に(i−8)9.5gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を22.94g、硬化剤(iii−1)を22.65gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例71
ジカルボン酸化合物に(i−8)1.5gを用い、エポキシ化合物(ii−4)を23.0g、硬化剤(iii−1)を28.37gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例72
ジカルボン酸化合物に(i−8)3.1gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を22.91g、硬化剤(iii−1)を27.43gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例73(
ジカルボン酸化合物に(i−8)6.4gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を22.88g、硬化剤(iii−1)を25.7gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例74
ジカルボン酸化合物に(i−8)9.55gを用い、エポキシ化合物(ii−2)を21.85g、硬化剤(iii−1)を22.78gとした以外は実施例1と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例75
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−2)23.6gと硬化剤(iii−1)24.9g、シリカ充填硬化剤(iii−2)4.3g、ジカルボン酸(i−3)1.5gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、硬化促進剤(iv−1)0.24gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
実施例76
ジカルボン酸化合物(i−3)を3.15g、エポキシ化合物(ii−2)を23.5g、硬化剤(iii−1)を23.7g、シリカ充填硬化剤(iii−2)を4.35g用いた以外は実施例75と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例77
ジカルボン酸化合物(i−3)を6.33g、エポキシ化合物(ii−2)を22.94g、硬化剤(iii−1)を21.13g、シリカ充填硬化剤(iii−2)を4.26g用いた以外は実施例75と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例78
ジカルボン酸化合物(i−3)1.5g、エポキシ化合物(ii−2)23.3g、硬化剤(iii−1)22.9g、シリカ充填硬化剤(iii−2)7.0gを用いた以外は実施例75と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例79
ジカルボン酸化合物に(i−3)3.15g、エポキシ化合物(ii−2)23.0g、硬化剤(iii−1)21.55g、シリカ充填硬化剤(iii−2)7.0gを用いた以外は実施例75と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例80
ジカルボン酸化合物(i−3)1.48g、エポキシ化合物(ii−2)23.25g、硬化剤(iii−1)20.75g、シリカ充填硬化剤(iii−2)10.6gを用いた以外は実施例75と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例81
ジカルボン化合物(i−3)3.12g、エポキシ化合物(ii−2)23.25g、硬化剤(iii−1)19.64g、シリカ充填硬化剤(iii−2)10.78gを用いた以外は実施例75と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例82
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−4)22.6gと硬化剤(iii−1)25.2g、シリカ充填硬化剤(iii−2)4.3g、ジカルボン酸(i−3)1.5gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、硬化促進剤(iv−1)0.23gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
実施例83
ジカルボン酸化合物(i−3)3.1g、エポキシ化合物(ii−4)22.9g、硬化剤(iii−1)24.5g、シリカ充填硬化剤(iii−2)4.35gを用いた以外は実施例82と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例84
ジカルボン酸化合物(i−3)6.31g、エポキシ化合物(ii−4)21.74g、硬化剤(iii−1)21.17g、シリカ充填硬化剤(iii−2)4.24gを用いた以外は実施例82と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例85
ジカルボン酸化合物(i−3)1.5g、エポキシ化合物(ii−4)21.96g、硬化剤(iii−1)22.77g、シリカ充填硬化剤(iii−2)7.02gを用いた以外は実施例82と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例86
ジカルボン酸化合物(i−3)3.18g、エポキシ化合物(ii−4)21.98g、硬化剤(iii−1)21.78g、シリカ充填硬化剤(iii−2)7.0gを用いた以外は実施例82と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例87
ジカルボン酸化合物(i−3)1.54g、エポキシ化合物(ii−4)22.0g、硬化剤(iii−1)20.75g、シリカ充填硬化剤(iii−2)10.52gを用いた以外は実施例82と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例88
ジカルボン酸化合物(i−3)3.25g、エポキシ化合物(ii−4)21.84g、硬化剤(iii−1)19.4g、シリカ充填硬化剤(iii−2)10.68gを用いた以外は実施例82と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例89
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−4)19.0gとシリカ充填エポキシ化合物(ii−3)5.7g、硬化剤(iii−1)26.75g、ジカルボン酸化合物(i−3)1.4gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、硬化促進剤(iv−1)0.22gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
実施例90
ジカルボン酸化合物(i−3)3.04g、エポキシ化合物(ii−4)19.16g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)5.8g、硬化剤(iii−1)25.98gを用いた以外は実施例89と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例91
ジカルボン酸化合物(i−3)4.42g、(ii−4)19.0g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)5.65g、硬化剤(iii−1)24.88gを用いた以外は実施例89と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例92
ジカルボン酸化合物(i−3)1.38g、エポキシ化合物(ii−4)17.05g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)9.28g、硬化剤(iii−1)26.47gを用いた以外は実施例89と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例93
ジカルボン酸化合物(i−3)3.0g、エポキシ化合物(ii−4)17.2g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)9.5g、硬化剤(iii−1)25.8gを用いた以外は実施例89と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例94
ジカルボン酸化合物(i−3)4.29g、エポキシ化合物(ii−4)17.07g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)9.51g、硬化剤(iii−1)24.85gを用いた以外は実施例89と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例95
ジカルボン酸化合物(i−3)1.4g、エポキシ化合物(ii−4)14.0g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)13.98g、硬化剤(iii−1)25.5gを用いた以外は実施例89と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例96
ジカルボン酸化合物(i−3)2.81g、エポキシ化合物(ii−4)14.12g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)13.97g、硬化剤に(iii−1)24.78gを用いた以外は実施例89と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例97
ジカルボン酸化合物(i−3)4.4g、エポキシ化合物(ii−4)14.02g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)14.0g、硬化剤(iii−1)23.7gを用いた以外は実施例89と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例98
ジカルボン酸化合物(i−3)1.31g、エポキシ化合物(ii−4)11.0g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)19.44g、硬化剤(iii−1)25.12gを用いた以外は実施例89と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
実施例99
ジカルボン酸化合物(i−3)2.6g、エポキシ化合物(ii−4)11.05g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)19.7g、硬化剤(iii−1)24.6gを用いた以外は実施例89と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
比較例1
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−4)24.6gと、硬化剤(iii−1)31.15gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、硬化促進剤(iv−1)0.25gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
比較例2
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−2)26.35gと硬化剤(iii−1)31.85gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、硬化促進剤(iv−1)0.26gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
比較例3
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−1)20.0gと硬化剤(iii−1)32.8gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、硬化促進剤(iv−1)0.2gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
比較例4
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−2)23.4gと硬化剤(iii−1)23.97g、シリカ充填硬化剤(iii−2)6.98gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、硬化促進剤(iv−1)0.24gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
比較例5
エポキシ化合物(ii−2)を23.8g、硬化剤(iii−1)を22.4g、シリカ充填硬化剤(iii−2)を10.5g用いた以外は比較例4と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
比較例6
エポキシ化合物(ii−2)を23.5g、硬化剤(iii−1)を16.8g、シリカ充填硬化剤(iii−2)を18.1g用いた以外は比較例4と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
比較例7
エポキシ化合物(ii−4)を22.14g、硬化剤(iii−1)を23.92g、シリカ充填硬化剤(iii−2)を7.03g用いた以外は比較例4と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
比較例8
エポキシ化合物(ii−4)を22.5g、硬化剤(iii−1)を22.35g、シリカ充填硬化剤(iii−2)を10.5g用いた以外は比較例4と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
比較例9
エポキシ化合物(ii−4)を22.45g、硬化剤(iii−1)を16.8g、シリカ充填硬化剤(iii−2)を18.1g用いた以外は比較例4と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
比較例10
四つ口フラスコにエポキシ化合物(ii−4)20.13g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)5.8gと硬化剤(iii−1)29.05gを入れ、80℃で30分間攪拌と脱泡を行い、硬化促進剤(iv−1)0.24gを加えて熱硬化性樹脂組成物を得た。得られた熱硬化性樹脂組成物を100℃2時間加熱した後、150℃5時間の加熱を行い、樹脂硬化物を得た。
比較例11
エポキシ化合物(ii−4)を20.3g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)9.35gと硬化剤(iii−1)を24.4g用いた以外は比較例10と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
比較例12
エポキシ化合物(ii−4)を14.22g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)14.04gと硬化剤(iii−1)を26.67g用いた以外は比較例10と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
比較例13
エポキシ化合物(ii−4)を11.06g、シリカ充填エポキシ化合物(ii−3)19.5gと硬化剤(iii−1)を26.04g用いた以外は比較例10と同様にして行い、樹脂硬化物を得た。
得られた樹脂硬化物は、3点曲げ試験(曲げ強度、曲げ弾性率、最大撓み量)、透過率、線膨張率、ガラス転移温度及び煮沸吸水率を測定した。
(曲げ強度・曲げ弾性率・最大撓み量の測定)
引張り試験機によりJIS K−6911に基づき測定した。
試験片の高さ及び幅を測定し、試験片を支え、その中央に加圧くさびで荷重を加え、試験片が折れたときの荷重を測定し、曲げ強度(σ)を算出した。
曲げ強度σ:(MPa){kgf/mm}、P:試験片が折れたときの荷重(N){kgf}、L:支点間距離(mm)、W:試験片の幅(mm)、h:試験片の高さ(mm)とした。
曲げ強度σ=(3PL)/(2Wh2
曲げ弾性率E:(MPa){kgf/mm2}は、F/Y:荷重−たわみ曲線の直線部分のこう配(N/mm){kgf/mm}とすると、
曲げ弾性率E=〔L3/(4Wh3)〕×〔F/Y〕
最大撓み量については、荷重−撓み曲線を作成し、変位距離を撓み量とし、その最大値を最大撓み量(mm)とした。
(透過率の測定)
厚さ3mmの試験片について、分光光度計を用いて波長400nmの透過率を測定した。
(線膨張率・ガラス転移点の測定)
線膨張率の測定の測定は、JIS K−6911に基づき測定した。試験片の厚みを正確に測定してTMA(Thermal Mechanical Analysis)で荷重0.05N、昇温速度1℃/分で測定した。線膨張係数α1は30−80℃の長さの変化量(△L1)/試験片の初期の長さ(L)×50=α1で求めた。
ガラス転移点については、TMA図より接線を引き、接線の交点の温度をガラス転移点Tgとした。
(煮沸吸水率の測定)
JIS K−6911に基づき測定した。50℃に保った恒温槽中で試験片を24時間乾燥処理を行った。処理後、試験片をデシケーター中で20℃まで冷却し質量を測定した。試験片を沸騰蒸留水中に入れ、100時間煮沸した後取り出し、20℃の流水中で30分間冷却し、水分を拭き取り、直ちに吸水後の質量を測定した。
A:煮沸吸水率(%)、W1:煮沸前の試験片の質量(g)、W2:煮沸後の試験片の質量(g)とした。
A=〔(W2−W1)/W1〕×100
として求めた。
上記の測定結果を表1に示した。
本願発明のジカルボン酸化合物、エポキシ化合物及び該ジカルボン酸化合物以外の硬化剤を混合して、本願発明の熱硬化性樹脂組成物を得た。前記ジカルボン酸化合物と該ジカルボン酸化合物以外の硬化剤の合計に対して該ジカルボン酸化合物の割合を5〜40質量%添加することで可撓性の良好な熱硬化性樹脂硬化物が得られた。
エポキシ化合物と本願発明のジカルボン酸化合物以外の硬化剤との組合せが同一の樹脂硬化物は、本願発明のジカルボン酸化合物を添加した場合に、添加しない場合に比べていずれも最大撓み量が大きくなり、曲げ弾性率が低下し、また殆どの場合に曲げ強度が大きくなった。このことより本願発明のジカルボン酸化合物は樹脂硬化物に可撓性を付与することが示された。

Claims (15)

  1. 式(1):
    〔R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有している炭素数3〜20のアルキレン基であり、R2は炭素数6〜20のアルキレン基又はオリゴアルキレンオキシアルキル基である。〕で示されるジカルボン酸化合物。
  2. 前記式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有しているプロピレン基である請求項1に記載のジカルボン酸化合物。
  3. 前記式(1)において、R1は炭素数6〜12のアルキル基を少なくとも1個有しているエチレン基である請求項1に記載のジカルボン酸化合物。
  4. 前記式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有しているプロピレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基である請求項1に記載のジカルボン酸化合物。
  5. 前記式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基を少なくとも1個有しているプロピレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキル基である請求項1に記載のジカルボン酸化合物。
  6. 前記式(1)において、R1は炭素数6〜12のアルキル基を少なくとも1個有しているエチレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基である請求項1に記載のジカルボン酸化合物。
  7. 前記式(1)において、R1は炭素数6〜12のアルキル基を少なくとも1個有しているエチレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキレン基である請求項1に記載のジカルボン酸化合物。
  8. 前記式(1)において、R1は1,3−ジエチルプロピレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基である請求項1に記載のジカルボン酸化合物。
  9. 前記式(1)において、R1は1,3−ジエチルプロピレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキル基である請求項1に記載のジカルボン酸化合物。
  10. 前記式(1)において、R1はドデシルエチレン基であり、且つR2は炭素数8〜14のアルキレン基である請求項1に記載のジカルボン酸化合物。
  11. 前記式(1)において、R1はドデシルエチレン基であり、且つR2は炭素数6〜20のオリゴアルキレンオキシアルキレン基である請求項1に記載のジカルボン酸化合物。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のジカルボン酸化合物とエポキシ化合物とを含む熱硬化性樹脂組成物。
  13. 更に平均一次粒子径5〜100nmの無機微粒子を含む請求項12に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  14. 更に平均一次粒子径5〜40nmのコロイダルシリカ粒子を含む請求項12に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  15. 請求項12〜14のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物を硬化して得られる樹脂硬化物。
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