JP2011057410A - 搬送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体群を収容する容器を画像形成装置の収納部に収納するときに、容器の移動に伴って移動する記録媒体と搬送部材とが接触する機会を低減する。
【解決手段】利用者が給紙カセットを収納部に収納するべく移動させると、給紙カセットの突起77が矢印47方向に移動して突起76を押し、リンク部材71が点Oを中心として時計回りに回転する。このリンク部材71の回転に伴って突上部材78がy軸の正方向に移動する。一方、ハウジング61には、点Aよりも点Oに近い位置でy軸の正方向に突出した突起65が設けられている。リンク部材71が回転すると、或る時点から、突起65の点Bが突上部材78と接することになり、ハウジング61は点Bにおいて突上部材78に支持される。これにより、ハウジング61は、突起65を設けなかった場合に比較して給紙カセット32に収容された用紙Pに近づく方向に移動する量が小さくなる。
【選択図】図19
【解決手段】利用者が給紙カセットを収納部に収納するべく移動させると、給紙カセットの突起77が矢印47方向に移動して突起76を押し、リンク部材71が点Oを中心として時計回りに回転する。このリンク部材71の回転に伴って突上部材78がy軸の正方向に移動する。一方、ハウジング61には、点Aよりも点Oに近い位置でy軸の正方向に突出した突起65が設けられている。リンク部材71が回転すると、或る時点から、突起65の点Bが突上部材78と接することになり、ハウジング61は点Bにおいて突上部材78に支持される。これにより、ハウジング61は、突起65を設けなかった場合に比較して給紙カセット32に収容された用紙Pに近づく方向に移動する量が小さくなる。
【選択図】図19
Description
本発明は、搬送装置および画像形成装置に関する。
例えばプリンタやコピー機などの画像形成装置は、一般に、容器に収容された用紙・シート等の記録媒体群を1枚ずつ取り出して、取り出した記録媒体に画像を形成する。記録媒体を1枚ずつ取り出すために、例えば、容器内に積層された記録媒体群の最上層に接触するピックアップローラなどが用いられる。特許文献1には、シート収納装置の着脱に連動してピックアップローラをシートに対して接離させることにより、シート収納装置の着脱時におけるシートのずれを抑制する技術が開示されている。
本発明の目的は、記録媒体群を収容する容器を画像形成装置の収納部に収納するときに、容器の移動に伴って移動する記録媒体と搬送部材とが接触する機会を低減することである。
上述した課題を解決するため、本願の請求項1に係る搬送装置は、積層された記録媒体群を収容する容器と、前記記録媒体群の積層方向とは異なる方向から移動してきた前記容器を収納する収納部と、前記容器に収容されている記録媒体群のうち、最上層にある1の記録媒体を前記容器から取り出して搬送する搬送部材と、前記容器が前記収納部へ収納されると、当該容器に収容されている記録媒体群を前記搬送部材に近づく方向に移動させる記録媒体移動手段と、前記搬送部材を前記1の記録媒体に近づく方向に移動させて、当該搬送部材を当該1の記録媒体に接触させる搬送部材移動手段とを具備し、前記搬送部材移動手段は、前記収納部に収納される方向における前記容器の移動量が大きくなると前記1の記録媒体に近づく方向に移動する部位を有する部材と、前記部材が有する前記部位によって支えられるとともに、前記搬送部材を支持する支持手段であって、前記記録媒体移動手段による記録媒体群の移動が終わるまでの或る期間、前記部位が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量よりも、前記搬送部材が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量が小さくなるよう、当該搬送部材の移動量を抑制する支持手段とを有することを特徴とする。
また、本願の請求項2に係る搬送装置は、積層された記録媒体群を収容する容器と、前記記録媒体群の積層方向とは異なる方向から移動してきた前記容器を収納する収納部と、前記容器に収容されている記録媒体群のうち、最上層にある1の記録媒体を前記容器から取り出して搬送する搬送部材と、前記容器が前記収納部へ収納されると、当該容器に収容されている記録媒体群を前記搬送部材に近づく方向に移動させる記録媒体移動手段と、前記搬送部材を前記1の記録媒体に近づく方向に移動させて、当該搬送部材を当該1の記録媒体に接触させる搬送部材移動手段とを具備し、前記搬送部材移動手段は、前記収納部に収納される方向における前記容器の移動量が大きくなると、前記1の記録媒体に近づく方向に移動する第1の部位と、前記第1の部位が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量よりも、当該方向に小さく移動する第2の部位とを有する部材と、前記第1の部位によって支えられるとともに、前記搬送部材を支持する支持手段であって、前記記録媒体移動手段による記録媒体群の移動が終わるまでの或る期間、前記第1の部位に替えて前記第2の部位により支えられる支持手段とを有することを特徴とする。
また、本願の請求項3に係る搬送装置は、請求項1に記載の態様において、前記搬送部材移動手段が有する前記支持手段は、前記部材に近づく方向に突出した突出部を有し、前記支持手段において、前記突出部が前記部位によって支えられているときには、当該突出部以外の部分が前記部位によって支えられているときに比べて、前記部位が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量よりも、前記搬送部材が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量が小さくなることを特徴とする。
また、本願の請求項4に係る搬送装置は、請求項1または3に記載の態様において、前記搬送部材移動手段が有する前記部材は、前記容器の移動方向と交差する方向に延びる軸を中心にして、前記容器の移動に応じて回転する部材であって、当該回転に応じて前記1の記録媒体に近づく方向に移動する部位を有する部材であることを特徴とする。
また、本願の請求項5に係る画像形成装置は、請求項1から4のいずれかに記載の搬送装置と、前記搬送装置により搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを具備することを特徴とする。
本願の請求項1に係る搬送装置によれば、記録媒体群を収容する容器を画像形成装置の収納部に収納するときに、容器の移動に伴って移動する記録媒体と搬送部材とが接触する機会を低減することができる。
本願の請求項2に係る搬送装置によれば、記録媒体群を収容する容器を画像形成装置の収納部に収納するときに、容器の移動に伴って移動する記録媒体と搬送部材とが接触する機会を低減することができる。
本願の請求項3に係る搬送装置によれば、記録媒体と搬送部材とが接触する機会の低減を機械的な構造によって実現することができる。
本願の請求項4に係る搬送装置によれば、記録媒体と搬送部材とが接触する機会の低減を機械的な構造によって実現することができる。
本願の請求項5に係る画像形成装置によれば、記録媒体群を収容する容器を収納部に収納するときに、容器の移動に伴って移動する記録媒体と搬送部材とが接触する機会を低減することができる。
本願の請求項2に係る搬送装置によれば、記録媒体群を収容する容器を画像形成装置の収納部に収納するときに、容器の移動に伴って移動する記録媒体と搬送部材とが接触する機会を低減することができる。
本願の請求項3に係る搬送装置によれば、記録媒体と搬送部材とが接触する機会の低減を機械的な構造によって実現することができる。
本願の請求項4に係る搬送装置によれば、記録媒体と搬送部材とが接触する機会の低減を機械的な構造によって実現することができる。
本願の請求項5に係る画像形成装置によれば、記録媒体群を収容する容器を収納部に収納するときに、容器の移動に伴って移動する記録媒体と搬送部材とが接触する機会を低減することができる。
1.画像形成装置の概要
本発明の実施形態である画像形成装置1の内部構成および動作について説明する。図1は、画像形成装置1の内部構成を示す図である。画像形成装置1はタンデム型のフルカラープリンターを構成するものであり、この内部には、図示しないスキャナーやパーソナルコンピュータ、或いは電話回線等から送られてくる画像データに対して画像処理を行う画像処理装置(図示せず)が設けられている。
当該画像形成装置1の内部には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の4つの画像形成ユニット(画像形成部)2Y,2M,2C,2Kが設けられる。画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kは、第1色目のイエロー(Y)の画像形成ユニット2Yが相対的に高く、最終色の黒(K)の画像形成ユニット2Kが相対的に低くなるように、水平方向に対してある角度(例えば、10度)だけ傾斜した状態である間隔を隔てて並列的に配置されている。
このように、4つの画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kを、ある角度だけ傾斜した状態で配置することにより、これら4つの画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kを水平に配置した場合に比較して、幅方向の距離が短くなる。
本発明の実施形態である画像形成装置1の内部構成および動作について説明する。図1は、画像形成装置1の内部構成を示す図である。画像形成装置1はタンデム型のフルカラープリンターを構成するものであり、この内部には、図示しないスキャナーやパーソナルコンピュータ、或いは電話回線等から送られてくる画像データに対して画像処理を行う画像処理装置(図示せず)が設けられている。
当該画像形成装置1の内部には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の4つの画像形成ユニット(画像形成部)2Y,2M,2C,2Kが設けられる。画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kは、第1色目のイエロー(Y)の画像形成ユニット2Yが相対的に高く、最終色の黒(K)の画像形成ユニット2Kが相対的に低くなるように、水平方向に対してある角度(例えば、10度)だけ傾斜した状態である間隔を隔てて並列的に配置されている。
このように、4つの画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kを、ある角度だけ傾斜した状態で配置することにより、これら4つの画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kを水平に配置した場合に比較して、幅方向の距離が短くなる。
これらの4つの画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kは、基本的に同様に構成されており、駆動手段(図示せず)によってある速度で回転駆動される像保持体としての感光体ドラム3と、この感光体ドラム3の表面を帯電する一次帯電用の帯電ロール4と、後述する画像露光装置5による画像露光によって感光体ドラム3上に形成された静電潜像をトナーで現像する現像器6と、感光体ドラム3の表面を清掃するクリーニング装置7と、を具備して構成されている。
前記感光体ドラム3は、例えば、直径30mmのドラム状に形成され、表面にオーバーコート層を有する有機感光体が用いられ、駆動モーター(図示せず)によって回転駆動される。
また、前記帯電ロール4は、例えば、芯金の表面に合成樹脂やゴムからなり電気抵抗を調整した導電層を被覆したロール状の帯電器が用いられ、この帯電ロール4の芯金には、帯電バイアスが印加されるものが用いられている。さらに、この帯電ロール4の表面には、当該帯電ロール4の表面に付着したトナー等の異物を除去するためのクリーニングロール4aが接触するように配置されている。
前記感光体ドラム3は、例えば、直径30mmのドラム状に形成され、表面にオーバーコート層を有する有機感光体が用いられ、駆動モーター(図示せず)によって回転駆動される。
また、前記帯電ロール4は、例えば、芯金の表面に合成樹脂やゴムからなり電気抵抗を調整した導電層を被覆したロール状の帯電器が用いられ、この帯電ロール4の芯金には、帯電バイアスが印加されるものが用いられている。さらに、この帯電ロール4の表面には、当該帯電ロール4の表面に付着したトナー等の異物を除去するためのクリーニングロール4aが接触するように配置されている。
画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの下部には、画像露光装置5が配設される。この画像露光装置5は、画像データに応じて変調されたレーザービームを射出する半導体レーザー(いずれも図示せず)を4つ備えている。これらの半導体レーザーから射出された4本のレーザービームは、ポリゴンミラーによって偏向走査されるとともに、レンズやミラー(いずれも図示せず)を介して、各画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの感光体ドラム3上に走査露光される。
この実施の形態では、画像露光装置5が4つの画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの下部に沿って設けられており、これら4つの画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kは、水平方向に対して傾斜した状態で設けられている。このため、画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの感光体ドラム3上に走査露光する各レーザービームの光路長は、画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kで等しくなる。
この実施の形態では、画像露光装置5が4つの画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの下部に沿って設けられており、これら4つの画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kは、水平方向に対して傾斜した状態で設けられている。このため、画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの感光体ドラム3上に走査露光する各レーザービームの光路長は、画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kで等しくなる。
画像処理装置からは、画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kに共通して設けられた画像露光装置5に、各色の画像データが順次出力される。この画像露光装置5から画像データに応じて射出されたレーザービームは、対応する感光体ドラム3の表面に走査露光させ、静電潜像を形成させる。上記感光体ドラム3上に形成された静電潜像は、現像器6Y,6M,6C,6Kによって、各色のトナー像として現像される。
上記各画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの感光体ドラム3上に、順次形成された各色のトナー像は、各画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの上方にわたって傾斜した状態で配置された中間転写体としての中間転写ベルト10上に、一次転写ロール11によって多重に転写される。
上記各画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの感光体ドラム3上に、順次形成された各色のトナー像は、各画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの上方にわたって傾斜した状態で配置された中間転写体としての中間転写ベルト10上に、一次転写ロール11によって多重に転写される。
この中間転写ベルト10は、複数のロールによって張架されたベルト状部材であって、当該ベルト状部材の下辺走行領域が、その走行方向に沿った下流側が低く、且つ上流側が高くなるように、水平方向に対して傾斜した状態で配置されている。
即ち、中間転写ベルト10は、テンションロール12と、ドライブロール13と、バックアップロール14と、第1のアイドラーロール15と、第2のアイドラーロール16と間にテンションで掛け回されており、定速性に優れた専用の駆動モーター(図示せず)によって回転駆動されるドライブロール13により、矢印方向に循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト10としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フイルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フイルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものが用いられる。上記中間転写ベルト10は、その下辺走行領域において、各画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの感光体ドラム3Y,3M,3C,3Kに接触するように配置されている。
即ち、中間転写ベルト10は、テンションロール12と、ドライブロール13と、バックアップロール14と、第1のアイドラーロール15と、第2のアイドラーロール16と間にテンションで掛け回されており、定速性に優れた専用の駆動モーター(図示せず)によって回転駆動されるドライブロール13により、矢印方向に循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト10としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フイルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フイルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものが用いられる。上記中間転写ベルト10は、その下辺走行領域において、各画像形成ユニット2Y,2M,2C,2Kの感光体ドラム3Y,3M,3C,3Kに接触するように配置されている。
また、中間転写ベルト10を挟んでドライブロール13と対向する位置には、中間転写ベルト10の表面に突き当たった状態で接触するように二次転写ロール17が配置される。この二次転写ロール17は、中間転写ベルト10上に一次転写されたトナー像を用紙P上に二次転写する。
中間転写ベルト10上に多重に転写されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)のトナー像は、ドライブロール13に圧接する二次転写ロール17によって、圧接力及び静電気力で記録媒体としての用紙P上に二次転写される。これらの各色のトナー像が転写された用紙Pは、上方に位置する定着器19へと搬送される。
そして、各色のトナー像が転写された用紙Pは、定着器19によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、定着器19の出口ロール20及び用紙排出経路21を介して排出ロール22によって画像形成装置1の上部に設けられた用紙受部23上に排出される。
中間転写ベルト10上に多重に転写されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)のトナー像は、ドライブロール13に圧接する二次転写ロール17によって、圧接力及び静電気力で記録媒体としての用紙P上に二次転写される。これらの各色のトナー像が転写された用紙Pは、上方に位置する定着器19へと搬送される。
そして、各色のトナー像が転写された用紙Pは、定着器19によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、定着器19の出口ロール20及び用紙排出経路21を介して排出ロール22によって画像形成装置1の上部に設けられた用紙受部23上に排出される。
上記用紙Pは、画像形成装置1の収納部33に収納された給紙カセット32から規定のサイズ及び材質のものが、ピックアップロール62及び用紙分離搬送用の搬送ロール63により1枚ずつ分離された状態でレジストロール28まで一旦搬送され、停止される。このピックアップロール62および搬送ロール63は画像形成装置1の収納部33に備えられている。ピックアップロール62は、給紙カセット32に積層された用紙Pの束から最上層にある用紙Pを取り出す役割を担う。すなわち、ピックアップロール62は、容器に収容されている記録媒体群のうち、最上層にある1の記録媒体を前記容器から取り出して搬送する搬送部材の一例である。また、搬送ロール63は、用紙Pの重送を防止するべく、ピックアップロール62から複数枚重なった状態の用紙Pが搬送されてきたとき、これらを1枚ずつ分離する役割を担う。したがって、搬送ロール63は、ピックアップロール62より用紙Pの搬送方向の下流側に位置している。上記給紙カセット32から給紙された用紙Pは、予め決まったタイミングで回転駆動されるレジストロール28によって中間転写ベルト10の二次転写位置へ送り出される。
用紙受部23と中間転写ベルト10と間には、トナーカートリッジ29Y,29M,29C,29Kが設けられ、このトナーカートリッジ29Y,29M,29C,29Kは、現像器6Y,6M,6C,6Kにトナーを供給する。黒(K)色のトナーを収容したトナーカートリッジ29Kは、使用頻度が多いため、他のカラーのトナーカートリッジと比較して大型に形成されている。
また、筐体装置50の側面には手差し給紙部90が開閉可能に設けられ、この手差し給紙部90からは、所望の材質及び規定のサイズの用紙Pが、給紙ローラ91及び用紙分離搬送用のローラ92を介してレジストロール28へと搬送される。
図2は、画像形成装置1の斜視図である。収納部33は、外部空間に対して開口した開口部を有し、画像形成装置1の側面の下部に設けられている。図2において二点鎖線で示した給紙カセット32は、矢印47方向に移動して収納部33に収納され、矢印48方向に移動して収納部33から引き出される。すなわち、収納部33は、記録媒体群の積層方向とは異なる方向から移動してきた容器を収納する収納部の一例である。
2.用紙供給装置の構成
次に、用紙供給装置31について詳細に説明する。図3は、給紙カセット32の平面図である。給紙カセット32は、ケース41を有している。このケース41内にボトムプレート42が設けられ、このボトムプレート42上に用紙Pが積層収容される。すなわち、給紙カセット32は、積層された記録媒体群を収容する容器の一例である。
次に、用紙供給装置31について詳細に説明する。図3は、給紙カセット32の平面図である。給紙カセット32は、ケース41を有している。このケース41内にボトムプレート42が設けられ、このボトムプレート42上に用紙Pが積層収容される。すなわち、給紙カセット32は、積層された記録媒体群を収容する容器の一例である。
ボトムプレート42は、ケース41の底部とバネ40(図1参照)を介して繋がっており、バネ40はボトムプレート42を図1における上方へ付勢する。給紙カセット32が収納部33から引き出されている状態のときは、ボトムプレート42はケース41に設けられた押下部材(図示せず)により上から押さえつけられているため、上方への移動が制限されている。そして、給紙カセット32が収納部33に収納されると、収納部33に設けられた解除部材(図示せず)が上記の押下部材に係わり合って、この押下部材による押さえつけの力を解除するため、ボトムプレート42及びこれに積層された用紙Pはバネ40の付勢力を受けて上方に移動する。このとき用紙Pの上方には収納部33に設けられた搬送部材の一例であるピックアップロール62があるから、バネ40は、容器が収納部へ収納されると、当該容器に収容されている記録媒体群を搬送部材に近づく方向に移動させる記録媒体移動手段の一例である。
また、ケース41内には用紙Pをそのサイズに応じて位置決めして案内するガイドプレート43〜45が設けられている。給紙カセット32は、把持部46を持って矢印47の向きに押すことにより収納部33内に収納され、また、把持部46を持って矢印48の向きに引くことにより収納部33から引き出される。ボトムプレート42上の用紙Pは最上層にあるものから1枚ずつ取り出されて矢印49の向きに搬送される。
図4は、収納部33内に給紙カセット32を収納したときの給紙カセット32の一部と上部装置51との配置関係を示す斜視図である。上部装置51は、給紙カセット32が収納部33に収納されると、その給紙カセット32の上部に位置するように、収納部33に設けられている。この上部装置51は、ボトムプレート42上の用紙Pの有無を検出する用紙検出装置52と、用紙検出装置52の検出部53を駆動する検出部駆動機構54と、ボトムプレート42上の用紙Pを最上層にあるものから1枚ずつ取り出して矢印49の向きに搬送する用紙取出搬送装置55とを備えている。
図5〜図7は、用紙検出装置52及び検出部駆動機構54の動作を説明する斜視図であり、図5は、用紙Pを積層した給紙カセット32を収納部33に収納したときの図、図6は、用紙Pがなくなった給紙カセット32が収納部33に収納されているときの図、図7は、給紙カセット32を収納部33から引き出したときの図である。図8及び図9は、用紙取出搬送装置55を下側から見た斜視図であり、ともに給紙カセット32を収納部33から引き出したときの図である。図8においてはハウジング61を二点鎖線で示すとともにその内部を示し、図9においてはハウジング61の外観を示している。図10及び図11は、用紙検出装置52及び用紙取出搬送装置55を下側から見たこれらの動作を説明する斜視図であり、図10は、用紙Pがなくなった給紙カセット32が収納部33に収納されているときの図、図11は、給紙カセット32を収納部33から引き出したときの図である。図12及び図13は、用紙取出搬送装置55の動作を説明する正面図であり、図12は、給紙カセット32を収納部33から引き出したときの図、図13は、給紙カセット32を収納部33に収納したときの図である。図14及び図15は、用紙取出搬送装置55の動作を説明する側面図であり、図14は、給紙カセット32を収納部33から引き出したときの図、図15は、用紙Pがなくなった給紙カセット32が収納部33に収納されているときの図である。
主に図4〜図7、図10、図11に示すように、用紙検出装置52は、基端側が正逆回転自在に上部装置51の筐体に取り付けられ、検出部駆動機構54の影響を受けないときは尾端側が自重によりボトムプレート42に向けて回転する検出部53と、上部装置51の筐体に取り付けられ、検出部53の回転に応じて、検出部53の突起部58(図6、図7)の検出/非検出を行うフォトセンサ56とを備えている。
用紙検出装置52は、ボトムプレート42上の用紙Pがないときは検出部53の尾端側が下がって図4に示したボトムプレート42のボトムプレート検出孔57に入り込み、図6に示すように検出部53の突起部58がフォトセンサ56を遮断することにより、ボトムプレート42上の用紙Pがないことを検出する。
図4、図8〜図15に示すように、印刷媒体搬出装置となる用紙取出搬送装置55は、上部装置51のハウジング61に設けられ、図示しないモーターの駆動により回転し、ボトムプレート42の積層された用紙Pの束から最上層にある用紙Pを取り出すピックアップロール62と、上部装置51の筐体に設けられ、図示しないモーターの駆動により回転し、ピックアップロール62の回転で取り出された用紙Pを搬送する取出装置となる搬送ロール63とを備えている。
搬送ロール63は、ピックアップロール62より用紙Pの搬送方向(矢印49の向き)の下流側に位置している。用紙取出搬送装置55は、この搬送ロール63の回転軸64を回転中心として正逆方向に回転する。すなわち、回転軸64を中心としてハウジング61及びピックアップロール62が回転し、もって、ピックアップロール62は、上下に移動する(図10と図11、図12と図13、図14と図15のピックアップロール62と搬送ロール63の位置の違いを参照)。
図4〜図11に示すように、検出部駆動機構54は、上部装置51の筐体に正逆回転自在に取り付けられたリンク部材71と、リンク部材71に取り付けられ、当該リンク部材71を、用紙Pを送り出す方向の手前から見て反時計回り(矢印72の向き図5〜図7参照)に回転させるように付勢するトーションバネ73と、軸状の部材であって、一端がリンク部材71に正逆回転自在に取り付けられ、他端が検出部53の突起74と係わり合う連結部材75とを備えている。リンク部材71からは給紙カセット32側に向かって突起76が延びている。さらに、リンク部材71からはハウジング61側に向かって凸となる突上部材78が設けられている。
図16は、給紙カセット32の突起77がリンク部材71の突起76と突き当たる様子を示した図である。図3、図16に示すように、給紙カセット32においては、この給紙カセット32を収納部33内に収納したときにリンク部材71と向き合う位置に、突起77が設けられている。収納部33に給紙カセット32を収納すると、給紙カセット32の突起77がリンク部材71の突起76と突き当たり、突起76が突起77に押されてリンク部材71がトーションバネ73の付勢力に抗して矢印79の向き(図5〜図7参照)に回転する。その結果、検出部53の突起74から連結部材75が外れて検出部53が解除され、これにより検出部53は自重により下がって、給紙カセット32内に用紙Pが収容されているときは当該用紙Pの束の上に先端部分が接した状態で停止する(図5の状態)。
この場合においては、検出部53の突起部58はフォトセンサ56を遮断しないので(図5参照)、フォトセンサ56は給紙カセット32内に用紙Pが収容されていることを検出する。また、この場合においては、突上部材78が下がっていて、ハウジング61及びピックアップロール62は解除されているので、当該ハウジング61及びピックアップロール62は自重により下がり(図10、図13、図15の状態)、ピックアップロール62が給紙カセット32内に積層収容された用紙Pの束の上に接する。したがって、リンク部材71と突上部材78とは、ピックアップロール62等の搬送部材を1の記録媒体に近づく方向に移動させて、当該搬送部材を当該1の記録媒体に接触させる搬送部材移動手段の一例である。
次に、給紙カセット32を収納部33内に収納した状態で、給紙カセット32内の用紙Pがなくなると、検出部53は自重によりさらに下がって、ボトムプレート検出孔57の中に落ち込む(図4、図6、図10の状態)。
このとき、検出部53の突起部58はフォトセンサ56を遮断し(図6参照)、もって、フォトセンサ56は給紙カセット32内に用紙Pが収容されていないことを検出する。
このとき、検出部53の突起部58はフォトセンサ56を遮断し(図6参照)、もって、フォトセンサ56は給紙カセット32内に用紙Pが収容されていないことを検出する。
収納部33内に収納された状態の給紙カセット32を引き出すと、給紙カセット32の突起77がリンク部材71の突起76と突き当たった状態が解除され、リンク部材71がトーションバネ73の付勢力により矢印72の向き(図5〜図7参照)に回転し、検出部53の突起74に連結部材75が係わり合って、連結部材75により検出部53は引き上げられて退避する(図7、図11の状態)。
よって、本構成を備えない場合に比べ、検出部53を引き上げて退避させることで、検出部53が給紙カセット32の引き出しの邪魔となることが少ない。
また、本構成を備えない場合に比べ、検出部駆動機構54は少ない部品点数により構成される。
さらに、この場合には、リンク部材71の突上部材78がハウジング61を突上げて、ハウジング61、ひいてはピックアップロール62が搬送ロール63の回転軸を中心に回転して引き上げられ退避する(図8、図9、図11、図12、図14の状態)。
よって、本構成を備えない場合に比べ、ピックアップロール62が給紙カセット32を収納部33から引き出す際の邪魔にならないようにするための機構の部品点数は削減される。さらに、図7に示すように、給紙カセット32を収納部33から引き出した状態では、検出部53の突起部58はフォトセンサ56を遮断しない。これは、図5に示す給紙カセット32を収納部33に収納した状態で給紙カセット32内に用紙Pが残っている場合と同様の検出となる。
また、本構成を備えない場合に比べ、検出部駆動機構54は少ない部品点数により構成される。
さらに、この場合には、リンク部材71の突上部材78がハウジング61を突上げて、ハウジング61、ひいてはピックアップロール62が搬送ロール63の回転軸を中心に回転して引き上げられ退避する(図8、図9、図11、図12、図14の状態)。
よって、本構成を備えない場合に比べ、ピックアップロール62が給紙カセット32を収納部33から引き出す際の邪魔にならないようにするための機構の部品点数は削減される。さらに、図7に示すように、給紙カセット32を収納部33から引き出した状態では、検出部53の突起部58はフォトセンサ56を遮断しない。これは、図5に示す給紙カセット32を収納部33に収納した状態で給紙カセット32内に用紙Pが残っている場合と同様の検出となる。
図17は、給紙カセット32に設けられた凸状片81と収納部33の奥部に設けられたスイッチ82との関係を説明するための図である。同図に示すように、給紙カセット32の把持部46側とは反対側(当該給紙カセット32を収納部33に収納したときの奥部)には、凸状片81(図3も参照)が設けられ、給紙カセット32を収納部に収納したときの収納部33の奥部には、この凸状片81と対峙する位置にプッシュ式のスイッチ82が設けられている。
そして、給紙カセット32を収納部33に収納した状態では凸状片81がスイッチ82を押圧してスイッチ82はオンとなるが、給紙カセット32を収納部33から引き出した状態では凸状片81がスイッチ82を押圧しないのでスイッチ82はオフとなる。
用紙検出装置52は、フォトセンサ56の検出結果とスイッチ82のオン/オフ状態の両方に基づいて給紙カセット32内の用紙Pが残っているか否かを検出する。よって、例えば、給紙カセット32を引き出す際に、当該給紙カセット32の構成部材が検出部53を押し上げるように接触し、図7のフォトセンサ56の検出が図5の場合と同じとなっても、スイッチ82がオフになっているため、用紙検出装置52は、給紙カセット32内の用紙Pが残っていると誤検出しない。
そして、給紙カセット32を収納部33に収納した状態では凸状片81がスイッチ82を押圧してスイッチ82はオンとなるが、給紙カセット32を収納部33から引き出した状態では凸状片81がスイッチ82を押圧しないのでスイッチ82はオフとなる。
用紙検出装置52は、フォトセンサ56の検出結果とスイッチ82のオン/オフ状態の両方に基づいて給紙カセット32内の用紙Pが残っているか否かを検出する。よって、例えば、給紙カセット32を引き出す際に、当該給紙カセット32の構成部材が検出部53を押し上げるように接触し、図7のフォトセンサ56の検出が図5の場合と同じとなっても、スイッチ82がオフになっているため、用紙検出装置52は、給紙カセット32内の用紙Pが残っていると誤検出しない。
3.ピックアップロールの解除過程
次に、突上部材78がハウジング61及びピックアップロール62を解除する過程を図18〜20により詳細に説明する。図18は、図12における突上部材78とハウジング61の接触部分を拡大して簡略化した概略図である。すなわち、図18には、給紙カセット32が収納部33から引き出されている状態における、突上部材78およびハウジング61の位置が示されている。同図は、リンク部材71の回転軸に平行な方向から見た図であり、同図に示すように、リンク部材71は筐体の点Oを中心に正逆回転自在に取り付けられている。この点Oを通り、給紙カセット32を引き出す方向である矢印48方向に延びる座標軸をx軸とし、点Oを通り、重力方向に延びる座標軸をy軸とする。このx軸とy軸とで表される平面を以下、xy平面という。リンク部材71が回転する回転軸は、xy平面において点Oの一点であるから、x軸およびy軸とも直交する。すなわち、この回転軸は、給紙カセット32の移動方向と交差する方向に延びる軸の一例である。
次に、突上部材78がハウジング61及びピックアップロール62を解除する過程を図18〜20により詳細に説明する。図18は、図12における突上部材78とハウジング61の接触部分を拡大して簡略化した概略図である。すなわち、図18には、給紙カセット32が収納部33から引き出されている状態における、突上部材78およびハウジング61の位置が示されている。同図は、リンク部材71の回転軸に平行な方向から見た図であり、同図に示すように、リンク部材71は筐体の点Oを中心に正逆回転自在に取り付けられている。この点Oを通り、給紙カセット32を引き出す方向である矢印48方向に延びる座標軸をx軸とし、点Oを通り、重力方向に延びる座標軸をy軸とする。このx軸とy軸とで表される平面を以下、xy平面という。リンク部材71が回転する回転軸は、xy平面において点Oの一点であるから、x軸およびy軸とも直交する。すなわち、この回転軸は、給紙カセット32の移動方向と交差する方向に延びる軸の一例である。
このとき、給紙カセット32は収納部33から引き出されているから、給紙カセット32の突起77はリンク部材71の突起76と離れている。したがって、リンク部材71は、トーションバネ73(図12参照)の付勢力により、同図における点Oを中心として反時計回りに回転し、この回転に伴って突上部材78がハウジング61を突上げる。その結果、同図において、ハウジング61は突上部材78の端部にある点Aで支持される。この図では、突上部材78の点Aのy座標は点Oのy座標に等しい。点Aは点Oとの距離がaであるから、同図において点Aのx座標はaである。この場合、ハウジング61は比較的高い位置に支持されているから、ハウジング61に伴って移動するピックアップロール62は給紙カセット32に収容された用紙Pに接しない。
利用者が給紙カセット32を収納部33に収納するべく図2の矢印47方向に移動させると、給紙カセット32の突起77が図18の矢印47方向に移動して突起76を押し、リンク部材71がトーションバネ73の付勢力に抗して同図における点Oを中心として時計回りに回転する。このリンク部材71の回転に伴って突上部材78がy軸の正方向に移動する。より具体的には、突上部材78の点Aは、点Oを中心とする半径aの円周に沿って移動する。このとき、収納部33に収納される方向における給紙カセット32の移動量が大きくなると、突上部材78の点Aは用紙Pに近づく方向に移動している。したがって、突上部材78は、収納部に収納される方向における容器の移動量が大きくなると1の記録媒体に近づく方向に移動する部位を有する部材の一例である。また、突上部材78は、容器の移動方向と交差する方向に延びる軸を中心にして、前記容器の移動に応じて回転する部材であって、当該回転に応じて1の記録媒体に近づく方向に移動する部位を有する部材の一例である。
一方、ハウジング61には、点Aよりも点Oに近い位置でy軸の正方向に突出した突起65が設けられている。すなわち、このハウジング61は、突上部材78(部材)に近づく方向に突出した突出部(突起65)を有する。そして、このハウジング61において、突起65が突上部材78の部位によって支えられているときには、当該突出部以外の部分が突上部材78の部位(例えば、点A)によって支えられているときに比べて、点A(前記部位)が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量よりも、ピックアップロール62(前記搬送部材)が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量が小さくなる。突起65はハウジング61からΔhだけ突出しており、その頂点は点Bである。この点Bのx座標は同図に示すとおりbである。なお、aとbの関係はa>bである。
図19は、給紙カセット32の突起77がリンク部材71の突起76に接し、リンク部材71が回転している途中を示す図である。同図において、ハウジング61と突上部材78の点Aとは離れており、突起65の点Bが突上部材78と接することにより、ハウジング61は支持されている。ここで、同図に破線で示したハウジング61aは、突起65を設けなかった場合のハウジングである。このハウジング61aには突起65が設けられていないため、突上部材78の点Aによって支持されるが、これは突起65が設けられたハウジング61よりもΔyだけy軸の正方向に進んでいる。言い換えれば、ハウジング61は、突起65を設けたことによって、これを設けなかった場合に比較して給紙カセット32に収容された用紙Pに近づく方向に移動する量が小さくなる。したがって、突起65を設けたハウジング61は、突上部材78(部材)が有する点A(部位)によって支えられるとともに、ピックアップロール62(搬送部材)を支持する支持手段であって、バネ40(記録媒体移動手段)による用紙P(記録媒体群)の移動が終わるまでの或る期間、点A(部位)が用紙P(1の記録媒体)に近づく方向に移動する量よりも、ピックアップロール62(搬送部材)が用紙P(1の記録媒体)に近づく方向に移動する量が小さくなるよう、ピックアップロール62(搬送部材)の移動量を抑制する支持手段の一例である。また、給紙カセット32と、収納部33と、ピックアップロール62と、バネ40と、リンク部材71と、突上部材78とは、記録媒体を搬送する搬送装置として機能する。
図20は、図19に示した状態からさらにリンク部材71が回転したときの様子を示す図である。この段階では、すでに突起65と突上部材78とは離れており、ハウジング61は、突起65ではない部分である点Cにおいて突上部材78により支持されている。そして、ここからさらにリンク部材71が回転すると、突上部材78はハウジング61及びピックアップロール62を解除する。すなわち、ハウジング61は、突上部材78と離間するため、自重により下方(y軸の正方向)に下がり、これに伴って、ピックアップロール62が給紙カセット32内に積層収容された用紙Pの束の上に接する。
ハウジング61に設ける突起65の形状に応じて、ピックアップロール62が用紙Pに接触するタイミングが決まる。特に、給紙カセット32が収納部33に収納されて、ボトムプレート42及びこれに積層された用紙Pがバネ40の付勢力を受けて上方に移動するときに、ピックアップロール62が下がり過ぎると、用紙Pの移動が完了する前にピックアップロール62が用紙Pに接触することがあり得る。このとき、ピックアップロール62によって接触された用紙Pがズレたり、痛んだりすることが起こる場合がある。そこで、ボトムプレート42及びこれに積層された用紙Pの移動が完了した後で、突上部材78が突起65から離れるように突起65の形状を設計することが好ましい。これにより、給紙カセット32に伴って図2の矢印47方向に移動するとともに、バネ40の付勢力を受けて上方に移動している最中の用紙Pにピックアップロール62が接触し難くなるため、用紙Pがズレたり痛んだりする機会が低減される。
一方、収納部33内に収納された状態の給紙カセット32を引き出すと、給紙カセット32の突起77がリンク部材71の突起76と突き当たった状態が解除され、リンク部材71がトーションバネ73の付勢力により矢印72の向き(図5〜図7参照)に回転する。このときにも、突起65によりハウジング61は突起65を設けなかった場合に比較して速く持上げられるため、給紙カセット32を引き出す際にピックアップロール62により用紙Pがズレたり痛んだりする可能性は低減される。
なお、以上説明した例は画像形成装置内に本発明の印刷媒体供給装置を適用した用紙供給装置31を設けた場合の例で説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、本発明の印刷媒体供給装置を適用した用紙供給装置31を画像形成装置と別体の独立した装置として他の画像形成装置に用紙を供給する装置として実施してもよい。
4.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態において、ピックアップロール62が下がりすぎるのを抑制する部材である突起65は、ハウジング61に設けられたが、この部材は突上部材78に設けてもよい。図21は、この変形例における突上部材78とハウジング61の位置関係を示す図である。ここでは、突上部材78のハウジング61に対向する位置に突起65が設けられている。同図において、給紙カセット32に設けられた突起77は、リンク部材71から延びる突起76に接していない。トーションバネ73(図示略)の付勢力により、突上部材78はハウジング61を点Aにおいて支持する。給紙カセット32が収納部33に収納されるときに、給紙カセット32の移動に伴って突起77は矢印47方向に移動する。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態において、ピックアップロール62が下がりすぎるのを抑制する部材である突起65は、ハウジング61に設けられたが、この部材は突上部材78に設けてもよい。図21は、この変形例における突上部材78とハウジング61の位置関係を示す図である。ここでは、突上部材78のハウジング61に対向する位置に突起65が設けられている。同図において、給紙カセット32に設けられた突起77は、リンク部材71から延びる突起76に接していない。トーションバネ73(図示略)の付勢力により、突上部材78はハウジング61を点Aにおいて支持する。給紙カセット32が収納部33に収納されるときに、給紙カセット32の移動に伴って突起77は矢印47方向に移動する。
図22は、図21のリンク部材71が回転している途中を示す図である。このとき、図21においてハウジング61を支持していた突上部材78の点Aは、突起65の頂点である点Fよりもy軸方向に進む。すなわち、点Aは点Fよりも下がる。そのため、ハウジング61は、突起65の点Fにおいて支持される。ここで、同図に破線で示したハウジング61aは、突上部材78に突起65を設けなかった場合のハウジングである。この場合、突上部材78に突起65が設けられていないため、ハウジング61aは突上部材78の点Aによって支持されるが、これは突起65によって点Fにおいて支持されるハウジング61よりもΔyだけy軸方向に進んでいる。言い換えれば、ハウジング61は、突上部材78に突起65を設けたことによって、これを設けなかった場合に比較して給紙カセット32に収容された用紙Pに近づく方向に移動する量が小さくなる。なお、この場合、突上部材78は、収納部に収納される方向における容器の移動量が大きくなると、1の記録媒体に近づく方向に移動する第1の部位(点A)と、前記第1の部位が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量よりも、当該方向に小さく移動する第2の部位(点F)とを有する部材の一例である。また、ハウジング61は、第1の部位(点A)によって支えられるとともに、ピックアップロール62(搬送部材)を支持する支持手段であって、バネ40(記録媒体移動手段)による記録媒体群の移動が終わるまでの或る期間、前記第1の部位に替えて前記第2の部位により支えられる支持手段の一例である。
(2)上述の実施形態および変形例において、突起65はxy平面における形状が三角形であったが、突起65の形状は三角形に限られない。例えば、4以上の頂点を有する多角形であってもよいし、円や楕円など曲線で囲われた形状であってもよい。突起65のxy平面における形状を4以上の頂点を有する多角形にすると、複数段階に亘ってハウジング61を支持する位置が切り替えられるため、より細かい動作が可能となる。また、突起65のxy平面における形状を曲線で囲われた形状にすると、ハウジング61を支持する位置は、連続的に変化させられる。
(3)上述の実施形態において、給紙カセット32のケース41内に設けられたボトムプレート42上には、用紙Pが積層収容されており、給紙カセット32は、図2の矢印47方向に移動して収納部33に収納されていた。ここで、用紙Pが積層される方向(以下、積層方向という)は、例えば、図18に示すy軸の負方向であり、給紙カセット32が収納部33に収納される方向である矢印47方向は、図18に示すx軸の負方向である。つまり、上述の実施形態において、用紙P等の記録媒体群を収容する給紙カセット32は、その記録媒体群の積層方向と垂直な方向に移動して収納部33に収納されていた。しかし、記録媒体群を収容する容器が収納部に収納されるときの移動方向は、記録媒体群の積層方向に垂直な方向に限られない。例えば、この移動方向は、記録媒体群の積層方向に対して60度の角度を有していてもよい。要するに、記録媒体群を収容する容器が収納部に収納されるときの移動方向は、記録媒体群の積層方向とは異なる方向であればよい。
1…画像形成装置、10…中間転写ベルト、11…一次転写ロール、12…テンションロール、13…ドライブロール、14…バックアップロール、15…第1のアイドラーロール、16…第2のアイドラーロール、17…二次転写ロール、19…定着器、21…用紙排出経路、22…排出ロール、23…用紙受部、28…レジストロール、29Y,29M,29C,29K…トナーカートリッジ、2Y,2M,2C,2K…画像形成ユニット、3…感光体ドラム、31…用紙供給装置、32…給紙カセット、33…収納部、4…帯電ロール、40…バネ、41…ケース、42…ボトムプレート、43〜45…ガイドプレート、46…把持部、47,48,49…矢印、4a…クリーニングロール、5…画像露光装置、50…筐体装置、51…上部装置、52…用紙検出装置、53…検出部、54…検出部駆動機構、55…用紙取出搬送装置、56…フォトセンサ、57…ボトムプレート検出孔、58…突起部、6…現像器、61,61a…ハウジング、62…ピックアップロール、63…搬送ロール、64…回転軸、65…突起、7…クリーニング装置、71…リンク部材、72…矢印、73…トーションバネ、74…突起、75…連結部材、76…突起、77…突起、78…突上部材、79…矢印、81…凸状片、82…スイッチ、90…給紙部、92…ローラ、P…用紙。
Claims (5)
- 積層された記録媒体群を収容する容器と、
前記記録媒体群の積層方向とは異なる方向から移動してきた前記容器を収納する収納部と、
前記容器に収容されている記録媒体群のうち、最上層にある1の記録媒体を前記容器から取り出して搬送する搬送部材と、
前記容器が前記収納部へ収納されると、当該容器に収容されている記録媒体群を前記搬送部材に近づく方向に移動させる記録媒体移動手段と、
前記搬送部材を前記1の記録媒体に近づく方向に移動させて、当該搬送部材を当該1の記録媒体に接触させる搬送部材移動手段とを具備し、
前記搬送部材移動手段は、
前記収納部に収納される方向における前記容器の移動量が大きくなると前記1の記録媒体に近づく方向に移動する部位を有する部材と、
前記部材が有する前記部位によって支えられるとともに、前記搬送部材を支持する支持手段であって、前記記録媒体移動手段による記録媒体群の移動が終わるまでの或る期間、前記部位が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量よりも、前記搬送部材が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量が小さくなるよう、当該搬送部材の移動量を抑制する支持手段とを有する
ことを特徴とする搬送装置。 - 積層された記録媒体群を収容する容器と、
前記記録媒体群の積層方向とは異なる方向から移動してきた前記容器を収納する収納部と、
前記容器に収容されている記録媒体群のうち、最上層にある1の記録媒体を前記容器から取り出して搬送する搬送部材と、
前記容器が前記収納部へ収納されると、当該容器に収容されている記録媒体群を前記搬送部材に近づく方向に移動させる記録媒体移動手段と、
前記搬送部材を前記1の記録媒体に近づく方向に移動させて、当該搬送部材を当該1の記録媒体に接触させる搬送部材移動手段とを具備し、
前記搬送部材移動手段は、
前記収納部に収納される方向における前記容器の移動量が大きくなると、前記1の記録媒体に近づく方向に移動する第1の部位と、前記第1の部位が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量よりも、当該方向に小さく移動する第2の部位とを有する部材と、
前記第1の部位によって支えられるとともに、前記搬送部材を支持する支持手段であって、前記記録媒体移動手段による記録媒体群の移動が終わるまでの或る期間、前記第1の部位に替えて前記第2の部位により支えられる支持手段とを有する
ことを特徴とする搬送装置。 - 前記搬送部材移動手段が有する前記支持手段は、前記部材に近づく方向に突出した突出部を有し、
前記支持手段において、前記突出部が前記部位によって支えられているときには、当該突出部以外の部分が前記部位によって支えられているときに比べて、前記部位が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量よりも、前記搬送部材が前記1の記録媒体に近づく方向に移動する量が小さくなる
ことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 前記搬送部材移動手段が有する前記部材は、前記容器の移動方向と交差する方向に延びる軸を中心にして、前記容器の移動に応じて回転する部材であって、当該回転に応じて前記1の記録媒体に近づく方向に移動する部位を有する部材である
ことを特徴とする請求項1または3に記載の搬送装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載の搬送装置と、
前記搬送装置により搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。
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2009
- 2009-09-11 JP JP2009210729A patent/JP2011057410A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110716401A (zh) * | 2018-07-11 | 2020-01-21 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置 |
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