JP2003216003A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003216003A
JP2003216003A JP2002017157A JP2002017157A JP2003216003A JP 2003216003 A JP2003216003 A JP 2003216003A JP 2002017157 A JP2002017157 A JP 2002017157A JP 2002017157 A JP2002017157 A JP 2002017157A JP 2003216003 A JP2003216003 A JP 2003216003A
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JP
Japan
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belt
image forming
holding member
photoconductor
conveyor belt
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Application number
JP2002017157A
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English (en)
Inventor
Naoki Mizutani
尚樹 水谷
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Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
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Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成ユニットを引き出す際に感光体と搬送
ベルトとが擦れることのない画像形成装置を提供する。 【解決手段】各感光体保持部材32M、32C、32
Y、32Bの後端縁に、下方に突出した当接部42を形
成する。ベルトユニット31を閉じた状態では、画像形
成ユニット33M、33C、33Y、33Bを手前側
(図5における左側)に引き出そうとしても、当接部4
2が後側のベルト保持部材29に当接して引き出せない
ようになっている(図5(a))。ベルトユニット31
が引き出される過程で下方に変位することにより、当接
部42のベルト保持部材29に対する規制が解除され、
画像形成ユニット33M、33C、33Y、33Bを手
前側に引き出すことができるようになる(図5
(b))。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリなどの画像形成装置に関し、特に、い
わゆるタンデム型の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マゼンタ、シアン、イエロー
およびブラックの各単色画像を形成するための4つの画
像形成部を1列に整列して配置した、いわゆるタンデム
型のカラー画像形成装置が知られている。各画像形成部
には、その表面にトナー像が形成される感光体が含まれ
る。各感光体は、例えばメインチャージャの放電によっ
て一様に帯電された後、LEDプリントヘッドから照射
された光によって露光される。これにより、感光体表面
には、いわゆる静電潜像が形成される。静電潜像が形成
された感光体の表面には、現像装置によりトナーが付着
され、トナー像が形成される。
【0003】各感光体には、用紙を搬送するための無端
状の搬送ベルトが下方から当接されている。搬送ベルト
には帯電ローラが当接されていて、この帯電ローラの働
きにより帯電された搬送ベルトに用紙が張り付いた状態
で搬送されるようになっている。このタンデム型カラー
画像形成装置では、用紙が搬送ベルトにより搬送されて
いく過程で、各感光体の表面に形成された各色トナー像
が用紙に順次転写されていき、4色目のトナー像の転写
後に用紙上のトナーが定着装置で定着処理されることに
より、用紙にフルカラー画像が記録されるようになって
いる。
【0004】この種の画像形成装置の中には、搬送ベル
トを保持し、例えば画像形成装置から略水平方向に搬送
ベルトを引き出し可能なベルト保持部材を有するものが
ある。搬送ベルトおよびベルト保持部材は、一体的なベ
ルトユニットを構成している。ベルトユニットは、略水
平方向に引き出される過程で下方に変位し、搬送ベルト
が感光体表面から離間するようになっている。これによ
り、感光体の表面が搬送ベルトに擦れて傷つくことなく
ベルトユニットを画像形成装置から引き出して、画像形
成部近傍でジャムした用紙を取り除くためのスペースを
形成することができるようになっている。
【0005】一方、各感光体は、感光体保持部材により
別々に保持されて、例えばベルトユニットが引き出され
る方向とほぼ直交する略水平方向に引き出し可能となっ
ている。各感光体保持部材は、各感光体の他に、それら
に対応するLEDプリントヘッド、メインチャージャ、
現像装置などを保持し、それらが一体的になった画像形
成ユニットをそれぞれ構成している。これらの画像形成
ユニットを引き出すことにより、現像装置にトナーを供
給するためのトナーホッパにトナーを補給したり、画像
形成ユニット自体を交換したりすることができるように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ベルトユニットを閉じ
た状態では、感光体と搬送ベルトとは当接している。こ
のように感光体と搬送ベルトとが当接した状態で画像形
成ユニットを引き出すと、感光体と搬送ベルトとが擦れ
て、それぞれの表面に傷が生じるおそれがある。感光体
の表面に傷が生じた場合、その表面に現像装置からのト
ナーが付着しにくくなったり、メインチャージャによる
帯電が正常に行われなくなったりする場合がある。
【0007】また、搬送ベルトの表面に傷が生じた場
合、帯電ローラによる帯電が正常に行われなくなる場合
がある。本発明は、かかる背景のもとでなされたもの
で、画像形成ユニットを引き出す際に感光体と搬送ベル
トとが擦れることのない画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するための請求項1記載の発明は、感光体(4
M、4C、4Y、4B)の表面に形成されたトナー像を
記録シート(用紙)に転写することにより画像形成を行
う画像形成装置(1)において、上記感光体の表面に当
接された無端状のベルトであって、所定方向に回転され
ることによりその表面で記録シートを搬送し、上記感光
体との間に記録シートを通して当該感光体の表面に形成
されたトナー像を転写させる搬送ベルト(12)と、上
記搬送ベルトを上記画像形成装置から引き出し可能に保
持する部材であって、上記画像形成装置から引き出す過
程で上記搬送ベルトと感光体とが離間する方向に変位す
るベルト保持部材(29)と、上記感光体を上記画像形
成装置から引き出し可能に保持する部材であって、上記
ベルト保持部材を閉じた状態では引き出すことができな
いようになっているが、上記ベルト保持部材が引き出さ
れて、上記搬送ベルトと感光体とが離間した状態で引き
出し可能となる感光体保持部材(32M、32C、32
Y、32B)とを含むことを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0009】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じ。上記画像形成装置は、いわゆるタンデム型の画像
形成装置であって、例えばマゼンタ、シアン、イエロー
およびブラックの各単色画像を形成するための4つの画
像形成部が1列に整列して配置されている。上記感光体
は各画像形成部に備えられていて、その表面に各単色ト
ナー像が形成される。
【0010】上記搬送ベルトは、例えばその表面が各感
光体表面に下方から当接するように配置されている。搬
送ベルトは、ベルト保持部材により例えば略水平方向に
引き出し可能に保持されている。各画像形成部には、感
光体の他に、例えば感光体を帯電するためのメインチャ
ージャ、帯電された感光体を露光していわゆる静電潜像
を形成するためのLEDプリントヘッド、静電潜像が形
成された感光体の表面にトナーを付着させてトナー像を
形成するための現像装置などが含まれる。各感光体は、
感光体保持部材により別々に保持されて、例えばベルト
保持部材が引き出される方向とほぼ直交する略水平方向
に引き出し可能となっている。各感光体保持部材は、各
感光体の他に、それらに対応するLEDプリントヘッ
ド、メインチャージャ、現像装置などを保持し、それら
が一体的になった画像形成ユニットをそれぞれ構成して
いる。
【0011】本発明の構成によれば、感光体保持部材
は、ベルト保持部材が引き出されて搬送ベルトと感光体
とが離間した状態で引き出し可能となるので、画像形成
ユニットを引き出す際に感光体と搬送ベルトとが擦れる
ことがない。したがって、感光体の表面に生じた傷に起
因して、感光体表面に現像装置からのトナーが付着しに
くくなったり、メインチャージャによる帯電が正常に行
われなくなったりするのを防止できる。
【0012】また、搬送ベルトの表面に生じた傷に起因
して、帯電ローラによる帯電が正常に行われなくなるの
を防止できる。請求項2記載の発明のように、上記感光
体保持部材(32M、32C、32Y、32B)は、上
記ベルト保持部材を閉じた状態で上記感光体保持部材を
引き出そうとすると、上記ベルト保持部材に当接して当
該感光体保持部材の変位を規制し、上記ベルト保持部材
が引き出されて、上記搬送ベルトと感光体とが離間する
方向に変位することにより規制が解除される当接部(4
2)を含むものであれば、ベルト保持部材が引き出され
て搬送ベルトと感光体とが離間した状態で画像形成ユニ
ットが引き出し可能となるような機構を簡単な構成で実
現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、本発
明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発
明の一実施形態に係るカラープリンタ1の内部構成を示
す概略断面図である。図1を参照して、このカラープリ
ンタ1は、マゼンタ、シアン、イエローおよびブラック
の各単色画像を形成するための4つの画像形成部2M、
2C、2Y、2Bが、用紙を搬送するための用紙搬送機
構3が形成する直線搬送路に沿って、用紙搬送方向A上
流側(図1における右側)からこの順序で1列に整列し
て配置された、いわゆるタンデム型の構造を有してい
る。
【0014】4つの画像形成部2M、2C、2Y、2B
は、それぞれ図1における時計回りに回転する例えば円
筒状の感光体4M、4C、4Y、4Bを備えており、こ
れらの感光体4M、4C、4Y、4Bは、各軸線が用紙
搬送方向Aに直交する水平方向に延びた状態で互いに平
行に配置されている。各感光体4M、4C、4Y、4B
は、メインチャージャ5M、5C、5Y、5Bの放電に
よって一様に帯電された後、当該カラープリンタ1に接
続された例えばマイクロコンピュータなどの外部機器
(図示せず)から入力された画像データのマゼンタ、シ
アン、イエロー、ブラックの各色成分のカラー画像デー
タに基づいてLEDプリントヘッド6M、6C、6Y、
6Bから照射された光によって露光される。これによ
り、各感光体4M、4C、4Y、4Bの表面には、いわ
ゆる静電潜像が形成される。
【0015】静電潜像が形成された感光体4M、4C、
4Y、4Bの表面には、現像装置7M、7C、7Y、7
Bによりトナーが付着され、トナー像が形成される。各
現像装置7M、7C、7Y、7Bの上方には、マゼン
タ、シアン、イエローおよびブラックの各色トナーを収
容するトナーホッパ8M、8C、8Y、8Bが配置され
ていて、各色トナーが対応する現像装置7M、7C、7
Y、7Bに随時供給されるようになっている。
【0016】感光体4M、4C、4Y、4Bがさらに回
転されると、各表面に形成されたトナー像が用紙搬送機
構3に対向する位置にくる。マゼンタ、シアン、イエロ
ーおよびブラックの各色トナー像は、用紙搬送機構3が
用紙搬送方向Aに沿って図1における右側から左側へと
用紙を搬送していく過程で、用紙搬送機構3と感光体4
M、4C、4Y、4Bとの間を通過する用紙の表面に順
次重ねて転写される。トナー像転写後に各感光体4M、
4C、4Y、4Bの表面に残留しているトナーは、感光
体クリーニング装置9M、9C、9Y、9Bにより回収
される。
【0017】用紙搬送機構3には、画像形成部2Bの感
光体4Bよりも用紙搬送方向A下流側(左側)に配置さ
れた駆動ローラ10と、画像形成部2Mの感光体4Mよ
りも用紙搬送方向A上流側(右側)に配置された従動ロ
ーラ11と、駆動ローラ10および従動ローラ11に掛
け回された無端状の搬送ベルト12と、搬送ベルト12
に張力を与えるための例えば2つのテンションローラ1
31、132とが含まれる。
【0018】駆動ローラ10には、図示しないモータの
駆動力が与えられるようになっていて、このモータによ
り駆動ローラ10が回転駆動されることにより、搬送ベ
ルト12が図1における反時計回りに回転するようにな
っている。従動ローラ11の上方には、搬送ベルト12
に静電気を付与するための帯電ローラ14が、搬送ベル
ト12を挟んで配置されている。各画像形成部2M、2
C、2Y、2Bでトナー像が転写されるべき用紙は、帯
電ローラ14により帯電された搬送ベルト12の表面に
張り付いた状態で、搬送ベルト12の回転に伴って用紙
搬送方向Aに沿って搬送される。
【0019】各感光体4M、4C、4Y、4Bの下方に
は、転写ローラ15M、15C、15Y、15Bが搬送
ベルト12を挟んで配置されている。各転写ローラ15
M、15C、15Y、15Bには、所定の転写電圧が印
加されていて、各感光体4M、4C、4Y、4Bの表面
に形成されたトナー像は、用紙搬送機構3に対向する位
置にきたときに対応する転写ローラ15M、15C、1
5Y、15B側に引き寄せられ、用紙に転写されるよう
になっている。
【0020】このカラープリンタ1の下部には、複数枚
の用紙を収容可能な用紙収容部16が配置されている。
用紙収容部16には、収容された用紙を1枚ずつ用紙搬
送路17側へ送り出すためのピックアップローラ18が
備えられている。ピックアップローラ18により送り出
された用紙は、給紙ローラ19を介して用紙搬送路17
へと導かれ、搬送ローラ20により用紙搬送路17の終
端部に配置されたレジストローラ21へ向けて上方に搬
送される。
【0021】レジストローラ21は、用紙搬送機構3に
対して用紙搬送方向A上流側(右側)に配置されてお
り、用紙収容部16から用紙搬送路17を通って搬送さ
れてきた用紙は、その先端部がレジストローラ21に到
達した時点で一旦搬送が停止される。そして、各感光体
4M、4C、4Y、4Bの表面に形成されたトナー像が
転写ローラ15M、15C、15Y、15Bに対向する
位置にくるタイミングに合わせて用紙が各画像形成部2
M、2C、2Y、2Bに到達するように、レジストロー
ラ21の回転が開始されるようになっている。
【0022】用紙搬送機構3に向けて送り出された用紙
は、搬送ベルト12により搬送されていく過程で、各画
像形成部2M、2C、2Y、2Bにより各色トナー像が
重ねて転写された後、定着装置22へと導かれ、この定
着装置22に含まれる1対の定着ローラ221の間を通
過することにより定着処理がなされる。定着処理された
用紙は、搬送ローラ23により上方へと導かれ、排出ロ
ーラ24により装置外部の排出トレイ25に排出され
る。
【0023】用紙搬送機構3による用紙搬送時にジャム
(用紙詰まり)が生じた場合、搬送ベルト12に感光体
4M、4C、4Y、4Bのトナーが付着する場合があ
る。また、本実施形態に係るカラープリンタ1は、例え
ば搬送ベルト12に直接トナーを付着させてそのトナー
の濃度を判定し、その判定結果に基づいてトナーの濃度
を補正(濃度補正)することができるようになってい
て、この濃度補正を行う際にも搬送ベルト12にトナー
が付着する。このようにして搬送ベルト12に付着した
トナーを除去するために、搬送ベルト12の左側下方に
は、ベルトクリーニング装置26が配置されている。
【0024】ベルトクリーニング装置26には、左側の
テンションローラ131近傍の搬送ベルト12に下側か
ら摺接し、搬送ベルト12の表面に付着したトナーを掏
り取るためのブレード27と、ブレード27により掏り
取られたトナーを回収するための回収タンク28とが含
まれる。ブレード27は、図示しないばねにより上方に
付勢されていて、その先端が搬送ベルト12に対して適
当な押圧力で押圧されている。
【0025】本実施形態に係るカラープリンタ1では、
用紙搬送機構3の前後両端部がベルト保持部材29によ
り保持されている。すなわち、搬送ベルト12が掛け回
された各ローラ10、11、131、132、15M、
15C、15Y、15Bの回転軸の両端部が2つのベル
ト保持部材29により回転可能に保持されることで、搬
送ベルト12が両ベルト保持部材29に挟まれた状態で
保持されている。各ベルト保持部材29の右端部は、こ
のカラープリンタ1の外形を区画する外装カバーの一部
を構成する引出部30に連結されている。この引出部3
0に形成された把持部(図示せず)を掴んで略水平方向
(右側)に引き出して、ベルト保持部材29により保持
された用紙搬送機構3を右側に変位させることにより、
画像形成部2M、2C、2Y、2B近傍でジャムした用
紙を取り除くためのスペースが形成されるようになって
いる。
【0026】用紙搬送機構3、ベルト保持部材29およ
び引出部30は、一体的なベルトユニット31を構成し
ている。このベルトユニット31には、例えばレジスト
ローラ21、搬送ローラ20および帯電ローラ14も含
まれる。ベルトクリーニング装置26は、カラープリン
タ1本体に固定されていて、ベルトユニット31を引き
出しても変位しないようになっている。各感光体4M、
4C、4Y、4Bおよびそれらに対応するメインチャー
ジャ5M、5C、5Y、5B、LEDプリントヘッド6
M、6C、6Y、6B、現像装置7M、7C、7Y、7
B、トナーホッパ8M、8C、8Y、8B、クリーニン
グ装置9M、9C、9Y、9Bは、それぞれ別々の感光
体保持部材32M、32C、32Y、32Bにより保持
され、それらが一体的になった画像形成ユニット33
M、33C、33Y、33Bをそれぞれ構成している。
各感光体4M、4C、4Y、4Bは、各画像形成ユニッ
ト33M、33C、33Y、33Bを引き出すことによ
り手前側に引き出し可能となっていて、各画像形成ユニ
ット33M、33C、33Y、33Bを引き出して、ト
ナーホッパ8M、8C、8Y、8Bにトナーを補給した
り、画像形成ユニット33M、33C、33Y、33B
自体を交換したりすることができるようになっている。
【0027】図2および図3は、ベルトユニット31の
取付構造について説明するための模式図であって、図2
は側方から見た図、図3は上方から見た図をそれぞれ示
している。ただし、図2および図3では、用紙搬送機構
3を省略して示している。両ベルト保持部材29は、例
えばそれぞれの両端部を2本の連結部材34により連結
されていて、ベルトユニット31をカラープリンタ1の
所定位置に差し込むことにより、各ベルト保持部材29
がカラープリンタ1内部の本体側板35に沿って変位す
るようになっている(図3参照)。各ベルト保持部材2
9の本体側板35に対する取付構造は同様の構造を有し
ているので、以下では、一方(後側のベルト保持部材2
9)の取付構造についてのみ説明する。
【0028】図2および図3を参照して、ベルト保持部
材29には、同一の構成よりなる3つのカム36が形成
されている。具体的には、各カム36は、それぞれ異な
る高さで左右方向に延びる例えば3つの段差面371、
372、373と、上下方向に対して一定の傾斜角で延
び、隣接する段差面を接続する傾斜面381、382と
により構成されている。各段差面371、372、37
3は、右から順に第1段差面371、第2段差面37
2、第3段差面373とし、各傾斜面381、382
は、右から順に第1傾斜面381、第2傾斜面382と
する。
【0029】図4は、カム36の構成を説明するための
図である。図4に示すように、各段差面371、37
2、373の左右方向の長さは、例えば第1段差面37
1がL1=4mm、第2段差面372がL2=100m
m、第3段差面373がL3=50mmとなっている。
一方、各傾斜面381、382の高さは、例えば第1傾
斜面381がH1=2mm、第2傾斜面382がH2=
8mmとなっている。ただし、カム36は、この形状お
よび寸法に限られるものではない。
【0030】再び図2および図3を参照して、本体側板
35には、各カム36に対応する3つの従動ローラ39
が、回転軸40を介して回転自在に保持されている。各
従動ローラ39は、左右に並べて配置されていて、左右
方向に変位するベルト保持部材29の各カム36の軌跡
が互いに重ならないように、前後方向(図3における上
下方向)にずらして配置されている。これにより、各カ
ム36は、対応する従動ローラ39にのみ係合し、他の
従動ローラ39には係合しないようになっている。
【0031】上述ような取付構造により、ベルトユニッ
ト31をカラープリンタ1本体に対して左右方向に変位
させることで、各従動ローラ39が対応するカム36に
沿って転がるようになっている。ベルトユニット31を
閉じた状態、すなわちベルトユニット31が最も左側に
ある状態では、従動ローラ39が第1段差面371の右
端部に当接した状態となっている。ベルトユニット31
をカラープリンタ1本体から引き出す過程において、ベ
ルトユニット31を閉じた状態から4mm引き出すと、
従動ローラ39は第1段差面371から第1傾斜面38
1に到達し、この第1傾斜面381に沿って転がること
によりベルトユニット31が2mmだけ下方に変位し
て、従動ローラ39が第2段差面372に到達する。
【0032】ベルト保持部材29の左端面には、係合ピ
ン41が左側に突出するように形成されている。この係
合ピン41は、ベルトユニット31を閉じた状態で、カ
ラープリンタ1本体内に形成された位置決めボス(図示
せず)に係合して、ベルトユニット31を閉じた状態で
維持するためのものである。係合ピン41は、その長さ
が例えば4mmに形成されていて、第1段差面371の
左右方向の長さL1と一致している。これにより、ベル
トユニット31を引き出す過程で、従動ローラ39が第
1段差面371から第1傾斜面381に到達すると、係
合ピン41が位置決めボスから外れて、ベルトユニット
31が上下方向に変位可能となる。
【0033】ベルトユニット31をさらに100mm引
き出すと、従動ローラ39は第2段差面372から第2
傾斜面382に到達し、この第2傾斜面382に沿って
転がることによりベルトユニット31がさらに8mmだ
け下方に変位して、従動ローラ39が第3段差面373
に到達する。第3段差面373の終端にはストッパ(図
示せず)が形成されていて、従動ローラ39は第3段差
面373に沿って50mm転がった後、ストッパに受け
止められて、それ以上ベルトユニット31を引き出すこ
とができないようになっている。
【0034】第1傾斜面381の高さH1に対応するベ
ルトユニット31の下方向への変位量(2mm)は、搬
送ベルト12と感光体4M、4C、4Y、4Bとを離間
させるための距離である。ベルトユニット31が下方に
変位すると、ベルトクリーニング装置26のブレード2
7の搬送ベルト12に対する押圧力が高くなるが、2m
m程度の変位量であれば、押圧力はブレード27を上方
に付勢するばねに吸収されてそれほど高くならず、その
後従動ローラ39が第2段差面372に沿って転がるこ
とによりベルトユニット31が100mm引き出されて
も、ブレード27が破損するといったことはない。
【0035】第2段差面372の左右方向の長さL2に
対応するベルトユニット31の右方向への変位量(10
0mm)は、搬送ベルト12の左端部、すなわち駆動ロ
ーラ10に掛け回された部分が、ベルトクリーニング装
置26のブレード27の先端よりも右側にくるようにす
るための距離であって、この位置までベルトユニット3
1を変位させれば、その後従動ローラ39が第2傾斜面
382に沿って転がることによりベルトユニット31が
8mm下方に変位しても、ブレード27の先端が搬送ベ
ルト12に当接することがない。ベルトユニット31が
8mm下方に変位した状態から、従動ローラ39を第3
段差面373に沿って転がしてベルトユニット31を5
0mm引き出すことにより、ブレード27の先端と搬送
ベルト12とを離間させたまま、ベルトユニット31を
開いた状態、すなわちベルトユニット31が最も右側に
ある状態まで変位させることができる。
【0036】本実施形態では、第1傾斜面381に対応
する1段階目の下方への変位により、ブレード27が破
損しない程度に搬送ベルト12と感光体4M、4C、4
Y、4Bとを離間させ、その後ベルト保持部材29を引
き出す過程でブレード27と搬送ベルト12とを離間さ
せ、第2傾斜面382に対応する2段階目の下方への変
位により、搬送ベルト12をさらに感光体4M、4C、
4Y、4Bから離間させることにより、画像形成部2
M、2C、2Y、2B近傍でジャムした用紙を取り除く
のに十分なスペースを形成することができる。
【0037】したがって、ベルト保持部材29を引き出
す過程で感光体4M、4C、4Y、4B、搬送ベルト1
2およびブレード27が傷つくのを防止でき、画像形成
部2M、2C、2Y、2B近傍でジャムした用紙をより
容易に取り除くことができる。また、本実施形態では、
ベルト保持部材29にカム36を形成し、このカム36
に沿って転がる従動ローラ39を本体側板35に配置す
ることにより、ベルト保持部材29を引き出す過程で、
搬送ベルト12が感光体4M、4C、4Y、4Bから離
間する方向に2段階変位するような機構を簡単な構成で
実現できる。
【0038】図5は、ベルトユニット31および画像形
成ユニット33M、33C、33Y、33Bを右側方か
ら見た模式図であって、図5(a)はベルトユニット3
1を閉じた状態、図5(b)はベルトユニット31を開
いた状態を示している。なお、図5では、左側を前方、
右側を後方として示している。図5を参照して、各感光
体保持部材32M、32C、32Y、32Bの後端縁に
は、下方に突出した当接部42が形成されている。図5
(a)に示すように、ベルトユニット31を閉じた状態
では、当接部42の先端が後側のベルト保持部材29の
上端よりも下方に位置していて、画像形成ユニット33
M、33C、33Y、33Bを手前側(図5における左
側)に引き出そうとしても、当接部42が後側のベルト
保持部材29に当接して引き出せないようになってい
る。各ベルト保持部材29は、例えばその上端が搬送ベ
ルト12の上面よりも上方に若干張り出した状態となっ
ている。
【0039】ベルトユニット31を閉じた状態では、各
画像形成ユニット33M、33C、33Y、33Bの感
光体4M、4C、4Y、4Bは、各感光体保持部材32
M、32C、32Y、32Bの下面から下方に張り出し
て搬送ベルト12の表面に当接している。感光体4M、
4C、4Y、4Bと搬送ベルト12とが当接した状態で
画像形成ユニット33M、33C、33Y、33Bを引
き出すと、感光体4M、4C、4Y、4Bと搬送ベルト
12とが擦れて、それぞれの表面に傷が生じるおそれが
ある。感光体4M、4C、4Y、4Bの表面に傷が生じ
た場合、その表面に現像装置7M、7C、7Y、7Bか
らのトナーが付着しにくくなったり、メインチャージャ
5M、5C、5Y、5Bによる帯電が正常に行われなく
なったりする場合がある。また、搬送ベルト12の表面
に傷が生じた場合、帯電ローラ14による帯電が正常に
行われなくなる場合がある。
【0040】本実施形態では、ベルトユニット31を引
き出す過程で、従動ローラ39が傾斜面381、382
に沿って転がり当該ベルトユニット31が下方に変位す
ることにより、画像形成ユニット33M、33C、33
Y、33Bの当接部42のベルト保持部材29に対する
規制が解除され、画像形成ユニット33M、33C、3
3Y、33Bを手前側に引き出すことができるようにな
る(図5(b)参照)。これにより、感光体4M、4
C、4Y、4Bと搬送ベルト12とが離間した状態で画
像形成ユニット33M、33C、33Y、33Bが引き
出されるので、画像形成ユニット33M、33C、33
Y、33Bを引き出す際に感光体4M、4C、4Y、4
Bと搬送ベルト12とが擦れることがなく、それぞれの
表面に傷が生じるのを防止できる。
【0041】また、本実施形態では、感光体保持部材3
2M、32C、32Y、32Bに当接部42を設けるこ
とにより、ベルト保持部材29が引き出されて搬送ベル
ト12と感光体4M、4C、4Y、4Bとが離間した状
態で画像形成ユニット33M、33C、33Y、33B
が引き出し可能となるような機構を簡単な構成で実現で
きる。本実施形態の場合、ベルトユニット31を閉じた
状態における当接部42のベルト保持部材29に対する
当接面の上下方向の長さL4は、10mm未満でなけれ
ばならず、8mm以上であることが好ましい。というの
は、10mm以上であれば、従動ローラ39が第3段差
面373に到達しても当接部42のベルト保持部材29
に対する規制が解除されないので、画像形成ユニット3
3M、33C、33Y、33Bを引き出すことができ
ず、8mm以上であれば、従動ローラ39が第2傾斜面
382に沿って転がっている間に当接部42のベルト保
持部材29に対する規制が解除され、その後従動ローラ
39が第3段差面373に到達して、感光体4M、4
C、4Y、4Bと搬送ベルト12とが十分に離間した状
態で画像形成ユニット33M、33C、33Y、33B
を引き出すことが可能となるからである。
【0042】本発明は、以上の実施形態の内容に限定さ
れるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の
変更が可能である。例えば、上記実施形態では、カム3
6がベルト保持部材29に、このカム36に対応する従
動ローラ39が本体側板35に設けられた構成について
説明したが、カムが本体側板35に、従動ローラがベル
ト保持部材29に設けられた構成であってもよい。
【0043】各カムおよび各カムに対応する従動ローラ
39の構成は、上記構成に限らず、例えば各カムを互い
に重ならないように左右方向に一直線上に形成すれば、
各カムに対応する従動ローラを前後方向にずらして配置
する必要がない。搬送ベルト12を引き出す過程でベル
ト保持部材29が下方に変位する段階数は、2段階に限
らず、3段階以上であってもよい。ベルト保持部材29
を閉じた状態で画像形成ユニット33M、33C、33
Y、33Bの変位を規制する手段は、感光体保持部材3
2M、32C、32Y、32Bの後端縁から下方に突出
した当接部42に限らず、例えば感光体保持部材32
M、32C、32Y、32Bの前端縁から下方に突出
し、手前側のベルト保持部材29と当接する当接部が設
けられた構成であってもよいし、ベルト保持部材29か
ら上方に突出した当接部が設けられた構成であってもよ
い。
【0044】また、本発明の一実施形態としてカラープ
リンタ1について説明したが、本発明は、カラープリン
タに限らず、複写機やファクシミリなどの他の画像形成
装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラープリンタの内
部構成を示す概略断面図である。
【図2】ベルトユニットの取付構造について説明するた
めの模式図である。
【図3】ベルトユニットの取付構造について説明するた
めの模式図である。
【図4】カムの構成を説明するための図である。
【図5】ベルトユニットおよび画像形成ユニットを右側
方から見た模式図である。
【符号の説明】
1 カラープリンタ 4M、4C、4Y、4B 感光体 12 搬送ベルト 29 ベルト保持部材 32M、32C、32Y、32B 感光体保持部材 42 当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H035 CA07 CB01 CD01 CD05 2H071 BA03 BA04 BA13 BA14 BA29 DA02 DA06 DA08 DA09 DA15 DA23 EA18 2H200 FA09 FA12 GA12 GA23 GA33 GA44 GA47 GB12 GB22 HA02 HA12 HA28 HB03 HB12 HB22 JA02 JB06 JB16 JB42 LA02 LA03 LA38

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体の表面に形成されたトナー像を記録
    シートに転写することにより画像形成を行う画像形成装
    置において、 上記感光体の表面に当接された無端状のベルトであっ
    て、所定方向に回転されることによりその表面で記録シ
    ートを搬送し、上記感光体との間に記録シートを通して
    当該感光体の表面に形成されたトナー像を転写させる搬
    送ベルトと、 上記搬送ベルトを上記画像形成装置から引き出し可能に
    保持する部材であって、上記画像形成装置から引き出す
    過程で上記搬送ベルトと感光体とが離間する方向に変位
    するベルト保持部材と、 上記感光体を上記画像形成装置から引き出し可能に保持
    する部材であって、上記ベルト保持部材を閉じた状態で
    は引き出すことができないようになっているが、上記ベ
    ルト保持部材が引き出されて、上記搬送ベルトと感光体
    とが離間した状態で引き出し可能となる感光体保持部材
    とを含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記感光体保持部材は、 上記ベルト保持部材を閉じた状態で上記感光体保持部材
    を引き出そうとすると、上記ベルト保持部材に当接して
    当該感光体保持部材の変位を規制し、上記ベルト保持部
    材が引き出されて、上記搬送ベルトと感光体とが離間す
    る方向に変位することにより規制が解除される当接部を
    含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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