JP2011056564A - 予熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低圧鋳造装置において、中間ストークを含む湯路全体を効果的に予熱する技術を提供する。
【解決手段】予熱装置30は、溶湯13をキャビティ20に導く金型内湯路22を備えた金型18と、金型内湯路の金型外側開口部に面しており溶湯13を金型内湯路22に導く中間ストーク16を予熱するためのものであり、筒状のスリーブ34とバーナ32を備えている。スリーブ34は、金型内湯路22の内壁と隙間を隔てて金型内湯路22を貫通する。バーナ32は、キャビティ20側からスリーブ34内側へ向かって火炎を放射する。予熱装置30では、スリーブ34を用いることで、中間ストーク16とキャビティ20の間の循環をスムースにすることができる。これにより、中間ストーク16に流入する熱風の量を増加させることができ、中間ストーク16を含む湯路26全体を効果的に予熱することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、金型内湯路を備えた金型と中間ストークを予熱する予熱装置及び予熱方法に関する。
鋳造に用いられる金型では、鋳造に先立って、金型を予熱しておきたいという要望がある。例えば特許文献1に、バーナを用いて金型を予熱する技術が開示されている。
特開2005−246402号公報
通常、低圧鋳造装置では、溶湯はストーク及び中間ストークと呼ばれる溶湯供給管を通して溶湯容器から金型へ導かれる。金型には、その外側からキャビティへ貫通する複数の金型内湯路が設けられており、溶湯はストークと中間ストークと金型内湯路を通じてキャビティへ供給される。ここで「中間ストーク」とは、その一端がストークに接続される他端に比べて広く開口している溶湯供給管を意味しており、広く開口している大開口部が金型に形成された複数の金型内湯路の金型外側開口部を覆うように配置される。ストークは、一端が中間ストークに接続されるとともに、他端が容器に貯蔵されている溶湯に浸かっている。中間ストークは、1つのストークから供給された溶湯を複数の金型内湯路へ分配する。キャビティへ充填される際に溶湯の温度が低下すると鋳造品質が落ちる虞がある。そこで低圧鋳造装置では、鋳造に先立って、金型だけでなく、溶湯が通過する湯路全体を予熱しておくことが好ましい。しかし、特許文献1のように、金型をキャビティ側からバーナで予熱するだけでは、金型の温度に比べてストークや中間ストークの温度を十分に上昇させることができない。
本発明は、上記課題に鑑みて創作された。その目的は、中間ストークを含む湯路全体を効果的に予熱する技術を提供することにある。
本明細書で開示される新規な予熱装置は、溶湯をキャビティに導く金型内湯路を備えた金型と、金型内湯路の金型外側開口部に面しており溶湯を金型内湯路に導く中間ストークを予熱する予熱装置であり、スリーブとバーナを備えている。スリーブは筒型形状をしており、金型内湯路の内壁と隙間を隔てて金型内湯路を貫通する。バーナは、キャビティ側からスリーブ内側へ向かって火炎を放射する。
この予熱装置は、スリーブが金型内湯路の内壁と隙間を隔てつつ、金型内湯路を貫通するように配置されることを特徴とする。つまり、金型内湯路に、バーナの熱風が通る流路として、スリーブ内側の第1流路とスリーブ外側の第2流路が形成される。そのため、バーナを用いてキャビティ側からスリーブ内側へ向かって火炎を放射すると、熱風は第1流路を通って中間ストークに送られ、第2流路を通ってキャビティ側へと戻る。つまり、第1流路と第2流路によって中間ストークへ流入する熱風の流れと中間ストークから流出する熱風の流れが明確に分けられ、キャビティから中間ストークへ流入し再びキャビティへと流出する熱風のスムースな循環路が形成される。これによって、中間ストークに送られる熱風の量が増加し、中間ストークの温度を十分に上昇させることができる。金型内湯路は、中間ストークを循環した後に第2流路を通過する熱風と、スリーブの輻射熱によって加熱される。第2流路を通過する熱風は中間ストークに熱を与えることによって温度が低下しているが、金型内湯路はスリーブの輻射熱でも加熱されるため温度が十分に上昇する。本明細書が開示する予熱装置によれば、中間ストークを含む湯路全体を効果的に予熱することができる。
本明細書で開示される新規な予熱装置は、バーナが発生する熱風の進路を中間ストーク内壁から遠ざける方向へ向ける第1風向制御板がスリーブの中間ストーク側端部に設けられていることが好ましい。複数の金型内湯路の金型外側開口部を同時に覆う大開口部を有する中間ストークでは、中間ストークの内壁の一部が金型内湯路に近接して配置されることがある。そのため、スリーブから出た熱風が中間ストークの内壁に局所的に当り、中間ストークの内壁の局所的な劣化を引き起こす虞がある。この予熱装置では、第1風向制御板を設けることで、中間ストークが局所的に加熱されることが抑制され、中間ストークの局所的劣化を抑制することができる。
本明細書で開示される新規な予熱装置は、スリーブ側面からキャビティ面に沿って伸びている第2風向制御板を備えていることが好ましい。この第2風向制御板によって、中間ストーク内からスリーブ外側を通ってキャビティへ戻った熱風をキャビティ面に沿って導くことができ、この熱風を利用して金型のキャビティ表面も同時に予熱することができる。
第2風向制御板は、中間ストーク内からスリーブ外側を通ってキャビティへ戻る熱風をバーナから遠ざける方向へ向けることが好ましい。これによって、キャビティへ戻った熱風がバーナに当たってバーナが加熱されることが抑制され、バーナの劣化を抑制することができる。
本発明はまた、溶湯をキャビティに導く金型内湯路を備えた金型と、金型内湯路の金型外側開口部に面しており溶湯を金型内湯路に導く中間ストークを予熱する予熱方法にも具現化される。この予熱方法は、以下の2つの工程を備えている。
(1)金型内湯路の内壁と隙間を隔てて金型内湯路を貫通する筒型のスリーブを取り付ける工程。
(2)キャビティ側からスリーブ内側へ向かって火炎を放射する工程。
この方法によれば、前述した予熱装置と同様の効果が得られ、中間ストークを効率よく予熱することができる。
本発明は、中間ストークを含む湯路全体を効果的に予熱する技術を提供する。
図1は、低圧鋳造装置10の模式的断面図を示す。 図2は、予熱装置30の模式的断面図を示す。 図3は、予熱装置30の予熱動作を説明する図である。
実施例の予熱装置を説明する前に、まず低圧鋳造装置10を説明する。図1に示すように、低圧鋳造装置10は、アルミニウムを鋳造する装置であり、溶湯容器12とストーク14と中間ストーク16と金型18を備えている。溶湯容器12は、融解したアルミニウムの溶湯13を蓄える容器である。ストーク14は筒型形状をしており、高い高温耐熱性を備えている。中間ストーク16は、略椀型形状をしており、その大径部には大開口部16aが形成され、その底部には小開口部16bが形成されている。中間ストーク16の大開口部16aは、金型18に固定されている。中間ストーク16の小開口部16bは、ストーク14の一端に固定されている。中間ストーク16は、ストーク14と連通する。中間ストーク16の内壁には、SiOやAlなどで構成される耐火断熱層17が設けられている。金型18は鉄製であり、上型18aと中間型18bと下型18cによって構成されている。金型18には、生成する鋳造物と等しい形状の空洞であるキャビティ20が形成されている。金型18の下型18cには、金型18の外部とキャビティ20を連通する複数の金型内湯路22が形成されている。金型内湯路22には、鉄製のカバー部材24がはめ込まれている。中間ストーク16の大開口部16aは、金型18に形成された複数の金型内湯路22の金型外側開口部を覆うように配置されている。そのため、キャビティ20は、複数の金型内湯路22を通してストーク14及び中間ストーク16と連通する。なお、図1では、2つの金型内湯路のうち右側の金型内湯路にのみ符号を付している。また、図1では2つの金型内湯路が中間ストーク16の大開口部16aに覆われている様子が図示されているが、中間ストーク16の大開口部16aが覆う金型内湯路の数はいくつでもよい。
低圧鋳造装置10を用いて鋳造する際には、ストーク14の他端を溶湯13に挿入し、溶湯13に圧力を印加する。これにより、溶湯13がストーク14と中間ストーク16と金型内湯路22の内側を通って上昇し、キャビティ20内へと導かれる。以後、溶湯13が通過するストーク14と中間ストーク16と金型内湯路22を湯路26と総称することがある。溶湯13は、キャビティ20に充填された後にキャビティ20内で冷却されて固化し、鋳造物が生成される。しかし、溶湯13と金型18や湯路26の温度差が大きいと、溶湯13がキャビティ20に充填されるまでに溶湯13の温度が低下し過ぎてしまう虞がある。この場合、鋳造品の内部に大きな欠陥が生じたり、望ましい硬さが得られなかったりするなど、生成される鋳造品の品質を所定の基準にまで保つことができない可能性がある。そのため、低圧鋳造装置10では、従来技術に示すように鋳造に先立って金型18を予熱するだけではなく、中間ストーク16を含む湯路26全体を予熱することが好ましい。
図2に、実施例の予熱装置30の模式図を示す。予熱装置30は、湯路26のうち、主として中間ストーク16と金型内湯路22を予熱する装置である。予熱装置30は、バーナ32と、スリーブ34と、固定具38から構成されている。バーナ32は、火炎を放射する放射口32aを複数個備えている。スリーブ34は、筒型形状をしている。スリーブ34は、耐熱鋼やセラミック等で形成されており、下型18cに形成された複数の金型内湯路22に対応して複数個配置される。スリーブ34は、必ずしも全ての金型内湯路22に配置する必要はない。スリーブ34の外径は、カバー部材24の内径(金型内湯路22の内径)よりも細い。スリーブ34の一端(中間ストーク側の端部)には、スリーブ34の軸方向に対して内側に傾斜している第1風向制御板36が形成されている。また、スリーブ34の他端(キャビティ側端部)には、スリーブ34の他の部分よりも大径なリブ35が形成されている。固定具38は、スリーブ34を金型内湯路22に対して固定する鉄製又はセラミック製の治具であり、キャビティ20側から下型18cの金型内湯路22に対して脱着可能に固定される。固定具38の上部には、第2風向制御板40が設けられている。第2風向制御板40の金型内湯路22に対向する部位には、スリーブ34を貫通させるための貫通孔38aが形成されている。第2風向制御板40は、固定具38を金型18の下型18cに固定した際に対向配置されるキャビティ20の内壁に沿うようもしくは任意に設定できるように伸びている。
図2に示すように、予熱装置30を用いて中間ストーク16と金型内湯路22を予熱する際には、まず金型18の上型18aと中間型18bの間を分離し、キャビティ20を開放する。次に、開放されたキャビティ20側から、固定具38を下型18cの金型内湯路22に対して固定する。これによって、固定具38の第2風向制御板40は、スリーブ34の側面からキャビティ20の面に沿って伸び、固定具38の第2風向制御板40とキャビティ20の内壁(金型の内壁)の間に、キャビティ20の内壁に沿って伸びるキャビティ内流路42が形成される。次に、第1風向制御板36が設けられているスリーブ34の一端側から、スリーブ34を固定具38の貫通孔38aに挿入する。スリーブ34は、金型内湯路22を貫通し、その一端は中間ストーク16の内部にまで達する。金型内湯路22はスリーブを挿入することによって、筒状のスリーブ34内側の第1流路44と、スリーブ34とカバー部材24の間に挟まれた第2流路46に区分される。第2流路46は、上述したキャビティ内流路42に連通する。スリーブ34は、リブ35が第2風向制御板40と当接して固定具38に固定される。その際にスリーブ34は、図2に示すように、その一端に設けられた第1風向制御板36が、中間ストーク16の内壁側に位置する向きに固定される。
次に、バーナ32をキャビティ20内に設置する。図2に示すように、バーナ32に形成された放射口32aの幾つかは、金型内湯路22内に配置されたスリーブ34に対向配置され、残りの放射口32aは、金型18の内壁に対向配置される。バーナ32は、中間ストーク16と金型内湯路22を予熱するバーナであり、金型18を予熱するバーナでもある。
中間ストーク16と金型内湯路22を予熱する際には、図3に示すように、放射口32aからスリーブ34内側の第1流路44に火炎を放射する。これによって、矢印50に示されるように、第1流路44を通して中間ストーク16に熱風が送られ、中間ストーク16が予熱される。この予熱装置30では、金型内湯路22が第1流路44と第2流路46に区分される。そのため、第1流路44を通してキャビティ20側から中間ストーク16内に熱風を送ると、既に中間ストーク16内に送り込まれていた熱風が第2流路46を通じてキャビティ20へ戻る。つまり、スリーブ34によって、キャビティ20と中間ストーク16の間で熱風をスムースに循環させることができる。これにより、中間ストーク16へ流れ込む熱風の量を増加させることができ、中間ストーク16の温度を十分に上昇させることができる。
この予熱装置30では、金型内湯路22内にスリーブ34を配置することで、下記の効果を得ることもできる。スリーブ34なしで熱風を直接に金型内湯路22へ当てると、熱風の熱量が金型内湯路22へ伝導し、金型内湯路22が予熱されると同時に熱風の温度が下がる。その場合、温度の低下した熱風が中間ストーク16へ送られるので、金型内湯路22の温度上昇と比較して中間ストークの温度上昇が緩やかとなる。その結果、金型内湯路22の温度ほどに中間ストーク16の温度を上げることができない。本実施例の予熱装置30では、熱風をスリーブ34へ当てる。スリーブ34は明らかに金型18よりも小さいので、スリーブ34の熱容量は金型内湯路22が形成されている金型18の熱容量に比べて小さい。そのため、本実施例では、バーナの熱風はまずスリーブ34を加熱するが、スリーブなしの場合と比較して熱風の温度低下は小さくなる。スリーブ34が中間ストーク16へ流れ込む熱風の温度降下を抑制することができ、その結果、本実施例の予熱装置30は中間ストーク16の温度を十分に上昇させることができる。
上述したように、この予熱装置30では、熱風はスリーブ34へ当てられ、金型内湯路22へ直接に熱風が当てられることがない。そのため、金型内湯路22が過度に加熱され、金型内湯路22が変形したり劣化したりすることが防止される。その一方、スリーブ34は熱風によって加熱される。この予熱装置30では、加熱されたスリーブ34を用いて金型内湯路22を予熱する。この予熱装置30は、加熱されたスリーブ34から輻射される輻射熱を利用して金型内湯路22を予熱することができる。
スリーブ34の中間ストーク16側の端部には、第1風向制御板36が形成されている。そのため、第1流路44を通って中間ストーク16内へと流れ込んだ熱風は、矢印52に示すように、第1風向制御板36によって中間ストーク16の内壁から遠ざかる方向へと進み、中間ストーク16の内壁に局所的に当ることが防止される。これによって、中間ストーク16の内壁が局所的に加熱されることが抑制され、中間ストークが局所的に劣化するのを抑制することができる。
中間ストーク16内へと流れ込んだ熱風は、矢印54に示すように、中間ストーク16内を循環し、第2流路46を通ってキャビティ20内へと流れ込む。熱風は、中間ストーク16内を循環する際に、中間ストーク16の内壁の全域を加熱する。また、熱風は、第2流路46を通過する際に、金型内湯路22を加熱する。金型内湯路22は、スリーブ34から輻射される輻射熱と第2流路46を通過する熱風によって、その温度が十分に上昇する。
第2流路46はキャビティ内流路42に連通しており、矢印56に示すように、第2流路46を通してキャビティ20内へと流れ込んだ熱風は、キャビティ内流路42を通ってキャビティ20の内壁(金型の内壁)に沿って流れる。この熱風の流れによって、キャビティ20の内壁が予熱される。また、キャビティ20内へと流れ込む熱風は、第2風向制御板40によってバーナ32から遠ざかる方向へと進み、バーナ32に直接吹き付けられない。これによって、キャビティ20内へと流れ込む熱風によってバーナ32が加熱されることが抑制される。即ち、予熱装置30は第2風向制御板40によってバーナ32の劣化を抑制することができる。
図2に示すように、金型18(金型内湯路22含む)と中間ストーク16の複数個所には、温度計48が設けられている。操作者は、温度計48の温度を計測し、全ての温度計48の温度が低圧鋳造に必要な基準温度を超えた場合に、火炎の放射を終了する。火炎の放射の終了後、操作者は、速やかにキャビティ20内から予熱装置30を取り出し、金型18の上型18aと中間型18bを閉じる。これによって中間ストーク16と金型18(金型内湯路22を含む)の予熱を終了し、金型18と湯路26が予熱された状態で鋳造を開始する。
上記説明した実施例を、予熱装置30を扱う作業者の観点で記述すると、次のように表現することができる。作業者は、まず、金型内湯路22の内壁と隙間を隔てて金型内湯路22を貫通する筒型のスリーブ34を取り付ける。次に作業者は、キャビティ20側からスリーブ34内側へ向かってバーナ32から火炎を放射する。上記の作業によって、中間ストーク16を含む湯路26全体が効果的に予熱される。
本実施例の予熱装置30は、別の観点から見ると、次の効果を奏する。一般に低圧鋳造装置10では、鋳造を行うに先立って、金型18に中間ストーク16が固定される。そのため、中間ストーク16を予熱するには、金型18に固定された状態の中間ストーク16を加熱する必要がある。また、中間ストーク16の内壁には、溶湯13の温度を保持するための耐火断熱層17が設けられている。そのため、例えば中間ストーク16を外部から加熱しても、溶湯13が実際に通過する中間ストーク16の内壁を加熱することができない。この予熱装置30は、バーナ32が発生する熱風をキャビティ20側から中間ストーク16の内側へと送るので、中間ストーク16の内壁を確実に加熱することができる。
金型内湯路22にスリーブ34が配置されていない場合、バーナ32の火炎が金型内湯路の内壁に直接放射され、金型内湯路22が劣化する虞がある。また、金型内湯路22の劣化を避けるために、バーナ32の火炎を絞ると、予熱に必要な時間が長期化する問題が生じる。本実施例の予熱装置30では、金型内湯路22にスリーブ34を配置することによって、上記問題が発生することがない。なお、スリーブ34は、バーナ32の火炎が直接当って加熱される。金型内湯路22は、スリーブ34の輻射熱と、スリーブ34の外側を通る熱風(中間ストーク16からキャビティ20戻る途中の熱風)によって加熱される。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:低圧鋳造装置
12:溶湯容器
14:ストーク
16:中間ストーク
17:耐火断熱層
18:金型
20:キャビティ
22:金型内湯路
26:湯路
30:予熱装置
32:バーナ
34:スリーブ
35:リブ
36:第1風向制御板
38:固定具
40:第2風向制御板
42:キャビティ内流路
44:第1流路
46:第2流路
48:温度計

Claims (5)

  1. 溶湯をキャビティに導く金型内湯路を備えた金型と、金型内湯路の金型外側開口部に面しており溶湯を金型内湯路に導く中間ストークを予熱する予熱装置であり、
    金型内湯路の内壁と隙間を隔てて金型内湯路を貫通する筒型のスリーブと、キャビティ側からスリーブ内側へ向かって火炎を放射するバーナと、を備える予熱装置。
  2. バーナが発生する熱風の進路を中間ストーク内壁から遠ざける方向へ向ける第1風向制御板がスリーブの中間ストーク側端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の予熱装置。
  3. スリーブ側面からキャビティ面に沿って伸びている第2風向制御板を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の予熱装置。
  4. 第2風向制御板は、中間ストーク内からスリーブ外側を通ってキャビティへ戻る熱風をバーナから遠ざける方向へ向けることを特徴とする請求項3に記載の予熱装置。
  5. 溶湯をキャビティに導く金型内湯路を備えた金型と、金型内湯路の金型外側開口部に面しており溶湯を金型内湯路に導く中間ストークを予熱する予熱方法であり、
    金型内湯路の内壁と隙間を隔てて金型内湯路を貫通する筒型のスリーブを取り付ける工程と、
    キャビティ側からスリーブ内側へ向かって火炎を放射する工程と、
    を備える予熱方法。
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