JP2012017498A - 焼鈍用冷却装置、焼鈍システム、及び被焼鈍物冷却方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被焼鈍物を焼鈍する過程において、被焼鈍物を、設定温度に加熱した後、冷却する際に、被焼鈍物の冷却に用いる雰囲気ガスを有効に利用することができ、雰囲気ガスの使用量を大幅に削減することができる焼鈍用冷却装置、焼鈍システム、及び被焼鈍物冷却方法の提供を目的とする。
【解決手段】被焼鈍物被覆体22で被覆した被焼鈍物Wを、焼鈍炉11で設定温度まで加熱した後に被焼鈍物被覆体22の内部空間Aに充満させた雰囲気ガスで冷却する焼鈍用冷却装置21であって、雰囲気ガスを、内部空間Aと連通する連通路34の流入部36から連通路34に流入させるとともに、連通路34の流出部37から内部空間Aに流出させて循環する循環手段32と連通路34を通過する雰囲気ガスを冷却する冷却手段30とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】被焼鈍物被覆体22で被覆した被焼鈍物Wを、焼鈍炉11で設定温度まで加熱した後に被焼鈍物被覆体22の内部空間Aに充満させた雰囲気ガスで冷却する焼鈍用冷却装置21であって、雰囲気ガスを、内部空間Aと連通する連通路34の流入部36から連通路34に流入させるとともに、連通路34の流出部37から内部空間Aに流出させて循環する循環手段32と連通路34を通過する雰囲気ガスを冷却する冷却手段30とを備えた。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば、箱型焼鈍炉内を加熱して所定の加熱温度に保った後に被焼鈍物を冷却する焼鈍用冷却装置、該焼鈍用冷却装置を備えた焼鈍システム、及び被焼鈍物冷却方法に関する。
焼鈍の中でも例えば、箱型焼鈍炉による焼鈍の場合、炉内を設定温度まで昇温する加熱工程、この設定温度に炉内温度を保つ均熱工程、炉体を適宜、外すなどして被焼鈍物を冷却する冷却工程の3つに処理プロセスに分けられる。
このうち、冷却工程に要する時間は、上述した一連の工程全体に要する時間の半分以上の割合を占めており、冷却時間の短縮化を図ることが焼鈍時間の短縮に直接的に寄与することが明らかでる。
例えば、冷却時間の短縮化を図ることを目的として、下記特許文献1において「ベル型焼鈍炉の冷却方法およびその構造」が提案されている。
特許文献1における「ベル型焼鈍炉の冷却構造」は、炉床ベース(1)に載置したコイル(W)等の処理材を覆うインナーカバー(4)と、該インナーカバー(4)を覆うクーリングカバー(6)を備え、前記クーリングカバー(6)を耐圧構造とするとともに、該クーリングカバー(6)とインナーカバー(4)との間に、バッフルプレート(7)を配設している。
さらに、前記クーリングカバー(6)の頂部に冷却ファン(9)を設けるとともに、炉床ベース(1)に循環ファン(5)を設けた構成であり、前記インナーカバー(4)内およびインナーカバー(4)とクーリングカバー(6)が形成する空間内に冷却用の雰囲気ガス流入手段として流入管(P1,P2)を備えるとともに、排気手段として排気管(P3,P4)を備えている。
この構成によれば、冷却工程において流入管(P1,P2)から冷却用の雰囲気ガスを流入して、排気管(P3,P4)から雰囲気ガスの流出量を調節することができる。
そして、循環ファン(5)を運転してインナーカバー(4)内の雰囲気ガスを強制循環させ、コイル(W)からの放熱を効率よくインナーカバー(4)に伝達し、同様に冷却ファン(9)を運転してバッフルプレート(7)によりクーリングカバー(6)内の冷却用の雰囲気ガスを循環させ、インナーカバー(4)からの放熱を効率よくクーリングカバー(6)に伝えて冷却を実施することによって、冷却時間を短縮することができるとされている。
しかしながら、特許文献1における「冷却方法およびその構造」は、冷却工程の間、常に新しい雰囲気ガスを流入管(P1,P2)からインナーカバー(4)内に流入し続ける必要があり、雰囲気ガスの使用量が増えるという問題があった。
詳しくは、前記「冷却方法およびその構造」は、流入管(P1,P2)から冷却用に流入した雰囲気ガスをクーリングカバー(6)内に循環させた後、排気管(P3,P4)から排気するものである。
よって、排気管(P3,P4)からの排気分に相当する新しい雰囲気ガスを流入管(P1,P2)からインナーカバー(4)内に流入し続ける必要があり、結果的に雰囲気ガスの使用量が増えるという問題が生じることになる。
これにより、雰囲気ガスの使用コストがかかるという問題も生じることになる。その他にも、冷却工程で使用する雰囲気ガスを大量に保管、管理しておく必要があるため、そのための保管スペースが嵩むことや管理に手間を要するなどの問題も生じることになる。
そこで本発明では、被焼鈍物を焼鈍する過程において、被焼鈍物を、設定温度に加熱した後、冷却する際に、被焼鈍物の冷却に用いる雰囲気ガスを有効に利用することができ、雰囲気ガスの使用量を大幅に削減することができる焼鈍用冷却装置、焼鈍システム、及び被焼鈍物冷却方法の提供を目的とする。
本発明は、被焼鈍物被覆体で被覆した被焼鈍物を、焼鈍炉で設定温度まで加熱した後に前記被焼鈍物被覆体の内部空間に充満させた雰囲気ガスで冷却する焼鈍用冷却装置であって、長さ方向の両端が前記内部空間と連通する連通路を形成し、前記連通路の長さ方向の一端を、前記内部空間から前記連通路に前記雰囲気ガスを流入させる流入部に設定するとともに、前記連通路の長さ方向の他端を、前記連通路から前記内部空間に雰囲気ガスを流出させる流出部に設定し、前記連通路に、前記雰囲気ガスを、前記流入部から前記連通路に流入させ、前記連通路を通過した後、前記流出部から前記内部空間に流出させて循環する循環手段と、前記連通路を通過する前記雰囲気ガスを冷却する冷却手段とを備えたことを特徴とする。
この発明の態様として、前記流出部を、前記内部空間における前記被焼鈍物を配置する被焼鈍物配置領域の中に備えることができる。
さらにまた、この本発明は、被焼鈍物を、被焼鈍物被覆体で被覆するとともに、焼鈍炉で設定温度に加熱した後、前記被焼鈍物被覆体の内部空間に充満させた雰囲気ガスで冷却する被焼鈍物の冷却方法であって、前記被焼鈍物を冷却している間、前記雰囲気ガスを、前記内部空間と連通する連通路の長さ方向の一端に設けた流入部から前記連通路に流入させるとともに、該連通路の長さ方向の他端に設けた流出部から前記内部空間に流出させることによって循環させ、前記連通路を循環している前記雰囲気ガスを、前記連通路の途中で冷却することを特徴とする。
なお、前記被焼鈍物被覆体は、例えば、上述したように前記焼鈍炉、或いは、前記インナーカバーで構成することができ、さらに、これら前記焼鈍炉と前記インナーカバーとの双方で構成することができ、その他にも被焼鈍物を被覆する被覆体であれば特に限定しない。
この本発明によれば、被焼鈍物を焼鈍する過程において、被焼鈍物を、設定温度に加熱した後、冷却する際に、被焼鈍物の冷却に用いる雰囲気ガスを有効に利用することができ、雰囲気ガスの使用量を大幅に削減することができる焼鈍用冷却装置、焼鈍システム、及び被焼鈍物冷却方法を提供することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態の焼鈍システム1は、図1、及び図2に示すように、インナーカバー22で被覆した被焼鈍物としてのコイルWを、ベル型焼鈍炉11で設定温度まで加熱した後にインナーカバー22の内部空間Aに充満させた雰囲気ガスで冷却するシステムである。
本実施形態の焼鈍システム1は、図1、及び図2に示すように、インナーカバー22で被覆した被焼鈍物としてのコイルWを、ベル型焼鈍炉11で設定温度まで加熱した後にインナーカバー22の内部空間Aに充満させた雰囲気ガスで冷却するシステムである。
焼鈍システム1は、長さ方向の両端が前記内部空間Aと連通する連通管34を形成し、前記連通管34の長さ方向の一端を、前記内部空間Aから前記連通管34に雰囲気ガスの流入を許容する流入部36に設定するとともに、前記連通管34の長さ方向の他端を、前記連通管34からインナーカバー22の内部空間Aに雰囲気ガスの流出を許容する流出部37に設定している。
焼鈍システム1は、前記連通管34に、前記雰囲気ガスを前記流入部36から前記連通管34に流入させ、前記連通管34を通過した後、前記流出部37から前記内部空間Aに流出させる循環用ポンプ32と、前記連通管34を通過する雰囲気ガスを冷却する冷却機30とを備えている。
焼鈍システム1の構成について詳述すると、焼鈍システム1は、ベル型焼鈍炉11と、焼鈍用冷却装置21とで構成している。
ベル型焼鈍炉11は、図1に示すように、炉体12を耐熱煉瓦でベル型に構成し、炉体12の外周面には燃焼バーナー13を備え、これら燃焼バーナー13は、図示しないが4つ備え、それぞれ炉体12の周方向に配設している。
焼鈍用冷却装置21は、図1に示すように、主に、被焼鈍物として、例えば、線材を巻き回したコイルWを設置する炉床23と、インナーカバー22と、ガス循環冷却ユニット26で構成している。
さらに、焼鈍用冷却装置21は、熱伝達率を向上させるとともに、炉内の温度分布が均一になるよう充満させたアルゴンガスなどの雰囲気ガスを攪拌する攪拌ファン27と、炉床23の上面に取り付けられ、載置したコイルWの温度測定用の熱電対28とを備えている。
攪拌ファン27は、ファン部27aとモータ部27bとで構成し、後述のモータ収容孔25aにモータ部27bを収容した状態で設置している。
炉床23は、平面視したときの中央部に攪拌ファン27のモータ部27bの収容を許容するモータ収容孔25aが形成された炉床本体25と、モータ収容孔25aにモータ部27bが収容された状態で炉床本体25の上面から突き出す攪拌ファン27のファン部27aよりも上側に配置された平坦状のコイル載置台24とで構成している。
なお、インナーカバー22と炉床23とでこれら内部に構成される内部空間Aにおけるコイル載置台24の上方には、コイルWを載置可能な空間が構成され、該空間をコイル配置領域Zに設定している。
なお、インナーカバー22と炉床23とでこれら内部に構成される内部空間Aにおけるコイル載置台24の上方には、コイルWを載置可能な空間が構成され、該空間をコイル配置領域Zに設定している。
インナーカバー22は、コイルWの酸化を防ぐためにコイルWを被覆可能に底部が開口した釣鐘形状で形成している。インナーカバー22の下端部は、コイルWを被覆した状態で、炉床本体25の外周縁に設置されているが、これらインナーカバー22の下端部と炉床本体25との間には、グラスファイバー等の鉱物繊維、水、砂、油等の介在物38を介在させることによって、内部空間Aを密封空間として構成することができる。
続いて、図2に示すように、ガス循環冷却ユニット26は、雰囲気ガスが流れる方向に沿って上流側から順に、流入側流量調節バルブ29、冷却機30、圧力計31、循環用ポンプ32、流出側流量調節バルブ33を備えている。そして、それぞれを、間に配置した連通管34によって連結している。連通管34の内部には、雰囲気ガスが流れる連通路が構成されている。
さらに、ガス循環冷却ユニット26は、循環用ポンプ32を駆動する電源39を備えており、その他にも、適宜、冷却機30を通過する前後の雰囲気ガスの温度を計測する温度計(図示省略)、これら温度計や圧力計31の計測値を基に、連通管34を流れる雰囲気ガスの流量を調節する演算回路(図示省略)を適宜備えることができる。
ガス循環冷却ユニット26の流入側流量調節バルブ29よりも上流側である流入側部分、及び流出側流量調節バルブ33よりも下流側である流出側部分にも連通管34,34を連結しており、流入側部分に接続した連通管34を流入側連通管34inで構成するとともに、流出側部分に接続した連通管34を流出側連通管34outで構成している。
流入側連通管34in、及び、流出側連通管34outは、いずれもフレキシブルパイプで形成し、先端部には接続プラグ35が接続されている。
流入側連通管34in、及び、流出側連通管34outの各接続プラグ35,35は、炉床23に接続され、連通管34の内部の連通路と内部空間Aとが連通されている。
詳しくは、流入側連通管34inの接続プラグ35は、炉床本体25に接続され、前記流入部36を構成している。一方、流出側連通管34outの接続プラグ35は、炉床本体25に接続され、前記流出部37を構成している。
冷却機30は、アルミ製の管を複数並べた空冷タイプのラジエータで構成している。なお、冷却機30は、空冷式タイプに限らず、水冷式、油冷式のタイプのものであってもよい。
循環用ポンプ32は、雰囲気ガスを内部空間Aとガス循環冷却ユニット26との間で循環させる装置であり、冷却した雰囲気ガスを前記内部空間Aに環流する。
流入側流量調節バルブ29は、内部空間Aから流入した雰囲気ガスの冷却機30側へ流れる流量を調節するバルブであり、流出側流量調節バルブ33は、冷却機30で冷却した雰囲気ガスの内部空間Aの側へ流れる流量を調節するバルブである。
圧力計31は、循環用ポンプ32に流れ込む直前の雰囲気ガスの圧力を計測する。
圧力計31は、循環用ポンプ32に流れ込む直前の雰囲気ガスの圧力を計測する。
このように構成した焼鈍システム1は、焼鈍準備工程、加熱工程、均熱工程、冷却工程を経てコイルWの焼鈍を行うことができる。
焼鈍準備工程では、冷間圧延後に洗浄したコイルWをコイル配置領域Zに配置する。詳しくは、コイルWは、該コイルW間にスペーサSを介在させながら例えば、3段程度に積み重ねた状態でコイル載置台24に設置する。その後、これらコイルWをインナーカバー22で覆い、さらにインナーカバー22の外側から炉体12で覆う。
焼鈍準備工程では、冷間圧延後に洗浄したコイルWをコイル配置領域Zに配置する。詳しくは、コイルWは、該コイルW間にスペーサSを介在させながら例えば、3段程度に積み重ねた状態でコイル載置台24に設置する。その後、これらコイルWをインナーカバー22で覆い、さらにインナーカバー22の外側から炉体12で覆う。
加熱工程では、ベル型焼鈍炉11に備えた燃焼バーナー13でコイルWをインナーカバー22の外側から加熱する。この加熱工程では、炉内を例えば、300度程度の温度でコイルWを加熱する。
均熱工程では、炉内を所定の温度に保つ。
均熱工程では、炉内を所定の温度に保つ。
冷却工程では、ベル型焼鈍炉11を取り外し、内部空間Aに充満させた雰囲気ガスでコイルWを冷却する。その冷却工程の間、攪拌ファン27により雰囲気ガスを攪拌させるとともに、内部空間Aとガス循環冷却ユニット26との間で、雰囲気ガスの循環を行う。
詳しくは、循環用ポンプ32により、雰囲気ガスを、流入部36を通じて流入側連通管34inに流入させるとともに、前記連通管34に備えた冷却機30により冷却し、冷却後の雰囲気ガスを、流出部37を通じて前記内部空間Aへ流出させる雰囲気ガスの循環を行う。
やがてコイルWの温度が50度程度にまで低下すると、冷却工程を終了する。
やがてコイルWの温度が50度程度にまで低下すると、冷却工程を終了する。
以上により、焼鈍が完了し、インナーカバー22を取り外して焼鈍後のコイルWを取り出すことができる。
このような構成のベル型焼鈍炉11は、以下のように様々な作用、効果を得ることができる。
焼鈍用冷却装置21は、上述したように、インナーカバー22の内部空間Aに充満させておいた雰囲気ガスを前記流入部36から流入側連通管34inへ流入させ、冷却機30で冷却した後、再度、流出側連通管34outから流出部37を通じて内部空間Aに流出するという雰囲気ガスの循環を循環用ポンプ32によって行うことが可能となる。
焼鈍用冷却装置21は、上述したように、インナーカバー22の内部空間Aに充満させておいた雰囲気ガスを前記流入部36から流入側連通管34inへ流入させ、冷却機30で冷却した後、再度、流出側連通管34outから流出部37を通じて内部空間Aに流出するという雰囲気ガスの循環を循環用ポンプ32によって行うことが可能となる。
すなわち、冷却工程の間、常に新しい雰囲気ガスを外界から内部空間Aに供給し続けることなく、連通管34の内部の連通路と、内部空間Aとが一体に連通した一つの空間内において雰囲気ガスを循環させながらコイルWを冷却することができる。
よって、雰囲気ガスの使用量を内部空間Aと連通路との間を循環させるに必要な量に留めておくことができ、冷却中、常に外部から新しい雰囲気ガスを内部空間Aに供給し続ける場合と比較して雰囲気ガスの使用量を格段に削減することができる。
従って、雰囲気ガスのコストを削減することができる。さらに、冷却工程で使用する雰囲気ガスを大量に保管、管理しておく必要がないため、雰囲気ガスを保管しておく保管スペースが嵩むことがなく、管理に要する手間を解消することができる。
また、冷却機30により冷却された雰囲気ガスを、内部空間Aに供給し続けることが可能となるため、冷却工程に要する時間の大幅な短縮を図ることができる。
この発明の構成と、上述した実施形態との対応において、
被焼鈍物被覆体は、インナーカバー22に対応し、以下同様に、
循環手段は、循環用ポンプ32に対応し、
冷却手段は、冷却機30に対応し、
連通路、循環手段、及び、冷却手段は、ガス循環冷却ユニット26に対応し、
被焼鈍物配置領域は、コイル配置領域Zに対応するものとする。
被焼鈍物被覆体は、インナーカバー22に対応し、以下同様に、
循環手段は、循環用ポンプ32に対応し、
冷却手段は、冷却機30に対応し、
連通路、循環手段、及び、冷却手段は、ガス循環冷却ユニット26に対応し、
被焼鈍物配置領域は、コイル配置領域Zに対応するものとする。
本発明は、上述した実施形態に限定せず、様々な実施形態で構成することができる。
例えば、他の実施形態として、図3に示すように、焼鈍システム2は、流出側連通管34outを、インナーカバー22の内部空間Aにおいて炉床本体部25の下部から炉床本体部25、及び、コイル載置台24を通じてコイル配置領域Zに至るように配索している。さらに、焼鈍システム2は、流出側連通管34outの接続プラグ35をコイル配置領域Zに向けて雰囲気ガスが流出するように炉床23のコイル載置台24に流出部37として取り付けている。
例えば、他の実施形態として、図3に示すように、焼鈍システム2は、流出側連通管34outを、インナーカバー22の内部空間Aにおいて炉床本体部25の下部から炉床本体部25、及び、コイル載置台24を通じてコイル配置領域Zに至るように配索している。さらに、焼鈍システム2は、流出側連通管34outの接続プラグ35をコイル配置領域Zに向けて雰囲気ガスが流出するように炉床23のコイル載置台24に流出部37として取り付けている。
上記構成により、冷却機30を通過後の冷却後の雰囲気ガスを流出部37を通じてコイルWに対して直接、注入することができるため、コイルWを冷却する時間の大幅な短縮を図ることができる。
また、本発明の焼鈍システムは、上述した本実施形態の焼鈍システム1,2のように、焼鈍用冷却装置21とベル型焼鈍炉11(炉体12)とで構成し、前記焼鈍用冷却装置21における被焼鈍物被覆体を、被焼鈍物の酸化を防ぐインナーカバー22で構成した実施形態に限定せず、焼鈍用冷却装置21における被焼鈍物被覆体を、ベル型焼鈍炉11で構成した実施形態としてもよい。
すなわち、この焼鈍用冷却装置21は、インナーカバー22を備えずにベル型焼鈍炉11(炉体12)の内部に直接、雰囲気ガスを充満させて上述したような冷却工程を行う構成であってもよい。
この構成の場合、ベル型焼鈍炉11自体に本発明の被焼鈍物被覆体としての機能を備えることができる。
この構成の場合、ベル型焼鈍炉11自体に本発明の被焼鈍物被覆体としての機能を備えることができる。
1,2…焼鈍システム
11…ベル型焼鈍炉
21…焼鈍用冷却装置
22…インナーカバー
23…炉床
26…ガス循環冷却ユニット
30…冷却機
32…循環用ポンプ
34…連通管
36…流入部
37…流出部
W…コイル
Z…コイル配置領域
11…ベル型焼鈍炉
21…焼鈍用冷却装置
22…インナーカバー
23…炉床
26…ガス循環冷却ユニット
30…冷却機
32…循環用ポンプ
34…連通管
36…流入部
37…流出部
W…コイル
Z…コイル配置領域
Claims (3)
- 被焼鈍物被覆体で被覆した被焼鈍物を、焼鈍炉で設定温度まで加熱した後に前記被焼鈍物被覆体の内部空間に充満させた雰囲気ガスで冷却する焼鈍用冷却装置であって、
長さ方向の両端が前記内部空間と連通する連通路を形成し、
前記連通路の長さ方向の一端を、前記内部空間から前記連通路に前記雰囲気ガスを流入させる流入部に設定するとともに、前記連通路の長さ方向の他端を、前記連通路から前記内部空間に雰囲気ガスを流出させる流出部に設定し、
前記連通路に、
前記雰囲気ガスを、前記流入部から前記連通路に流入させ、前記連通路を通過した後、前記流出部から前記内部空間に流出させて循環する循環手段と、
前記連通路を通過する前記雰囲気ガスを冷却する冷却手段とを備えた
焼鈍用冷却装置。 - 前記流出部を、
前記内部空間における前記被焼鈍物を配置する被焼鈍物配置領域の中に備えた
請求項1に記載の焼鈍用冷却装置。 - 被焼鈍物を、被焼鈍物被覆体で被覆するとともに、焼鈍炉で設定温度に加熱した後、前記被焼鈍物被覆体の内部空間に充満させた雰囲気ガスで冷却する被焼鈍物の冷却方法であって、
前記被焼鈍物を冷却している間、
前記雰囲気ガスを、前記内部空間と連通する連通路の長さ方向の一端に設けた流入部から前記連通路に流入させるとともに、
該連通路の長さ方向の他端に設けた流出部から前記内部空間に流出させることによって循環させ、
前記連通路を循環している前記雰囲気ガスを、前記連通路の途中で冷却する
被焼鈍物の冷却方法。
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