JP2011055890A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保留玉乱数記憶手段に記憶されている保留玉乱数が当たり乱数を含む特定の乱数であるか否かの先読み判定を行う特定乱数判定手段と、その判定結果が該特定乱数であると判定された場合に、該特定乱数よりも前に記憶されている保留玉乱数に基づく図柄変動表示に用いられる変動図柄の背景となる背景図柄の形態を、該特定乱数にかかる図柄変動表示が終了するまでの間、リーチ演出の有無にかかわらず、複数のゲームにわたり段階的に変化させる。
【選択図】図4
Description
該役物装置2は、全体が外枠部3に囲まれており、その内部中央には液晶表示装置4が設けられ、該外枠部3の下部には遊技球を一時的に転動させるステージ5、側部には遊技球を該ステージ5上に案内する流入口6が設けられている。
また、該役物装置2の下方には、始動入賞口10aが配置されており、さらにその下方には大入賞口(いわゆるアタッカー)11が配置されている。遊技領域内9内には、他に一般入賞口10bも配置されている
さらに、最下方には、上記したどの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するアウト口13が配置され、その他、風車や障害釘等も、適宜配置されている。
発射された遊技球が該始動入賞口10aに入賞すると、その入賞に伴って抽せんが行われ、その抽せん結果は、遊技機右下部に設けられた特別図柄表示装置12に表示される。
この抽せん結果を表示するにあたり、該液晶表示装置4における映像演出が併せて行われ、これらにより、遊技者に対し当せんに対する期待感を一層醸成させている。
そして、該抽せんに当せん(大当り)すると、いわゆる特別遊技状態(大当り遊技状態)に移行し、大当り遊技制御手段により、大入賞口11が該大当り遊技の内容に応じて、所定時間あるいは所定ラウンド数にわたり大きく開口することとなる。開口した該大入賞口11には、容易に遊技球を多数入賞させることができるので、遊技者は大量の賞球を得ることができる。
この連続演出は、大当りになる可能性がある図柄組み合わせゲームよりも前に行われる数回の図柄組み合わせゲームから、特定の演出を伴う図柄組み合わせゲームを連続的に実行させるようになっている。連続演出の出現により、遊技者は、大当りとなる期待感を複数回の図柄組み合わせゲームを跨いで持ち続けることができる。
そこで、始動入賞口10aに入賞したことにより記憶される保留記憶のうちに当り保留がある場合に、この当り保留より先に変動を開始する保留記憶に係るリーチ演出と、当該当り保留に係るリーチ演出とを関連づけて、当該当り保留に向けて徐々にリーチ演出の態様を期待値の高い演出へとステップアップさせる連続演出を行うようにした遊技機が提案されている(特許文献1)。
しかし、その反面、この連続演出中に1回でもでもリーチ演出が発生しない遊技があった場合には、その時点で残りの保留記憶に当りの保留記憶がない、または、当りの可能性が低いことが判ってしまうため、当りへの期待感が低下し、遊技者の興趣を下げる結果となっている。
また、変動図柄を構成するステップアップ図柄を、3列の図柄が予め定められた図柄組み合わせで停止した場合に特別遊技状態となることを表示する組み合わせ図柄と、該組み合わせ図柄に付属させる背景図柄とから構成し、背景図柄のみをステップアップさせるので、意外性に富み、遊技者へ当りの期待感を持続させることができる。
本発明の弾球遊技機は、図8に示すように、遊技盤の中央領域は遊技球が流下する遊技領域とされており、該遊技領域の中央部には液晶表示装置4が配置されている。該液晶表示装置4は、ゲームの進行に伴い遊技者に対し各種の演出を提供するものであり、組み合わせ図柄を変動表示する図柄変動表示装置317や後述する保留玉表示部318等を備えている。
該図柄変動表示装置317は、特別図柄表示装置12の変動表示と連関させて、3列(遊技者側から見て、左列、中列、右列)の組み合わせ図柄(例えば、1から9までの数字)を含む変動図柄(該変動図柄の構成については、後述する。)を表示するものであり、本実施形態では、左列の組み合わせ図柄→中列の組み合わせ図柄→右列の組み合わせ図柄、の順に組み合わせ図柄が停止するようになっている。
また、該図柄変動表示装置4の下方には、始動入賞口10aが設けられ、該始動入賞口10a内には、該始動入賞口10aへの遊技球の入賞を検知する始動入賞口センサ211が配置されている。さらに、始動入賞口10aの下方には、特別遊技状態において開口する大入賞口11が設けられている。
始動入賞口センサ211により始動入賞口10aへの入賞が確認されると(S1)、乱数発生手段113から1個の乱数が取得され(S2)、その取得された乱数により、図柄変動表示装置317における図柄変動パターンが選択される(S3)。また、該取得された乱数は、図柄変動表示装置317が変動中(あるいは、後述する図柄組み合わせゲームが実行中)であれば(S4−Y)、保留玉乱数記憶手段119に所定個数(本実施形態では4個)を上限に保留玉乱数として入賞順に記憶されると共に(S5)、保留玉表示制御手段120により、保留玉表示部318に該保留玉乱数の記憶数に対応した表示がなされる。一方、図柄変動表示装置317が図柄変動中でなければ(S4−N)、S3で選択された変動パターンに従い、該取得された乱数に基づき、直ちに図柄変動表示装置317による図柄組み合わせゲームが開始される(S7)。
そして、該図柄変動表示装置317の3列の組み合わせ図柄が停止したとき、その停止した図柄の組み合わせが予め定められた図柄組み合わせ(例えば、[333]、[777]など)でなければ、当該図柄組み合わせゲームは終了する。一方、そのような予め定められた図柄組み合わせで停止すれば、特別遊技状態(大当り遊技状態)となって、大入賞口11が該大当り遊技の内容に応じて、所定時間あるいは所定ラウンド数にわたり開口することとなり、該所定時間あるいは所定ラウンド数の遊技が終了することにより、当該図柄組み合わせゲームは終了する。
なお、該保留玉表示部318を、保留記憶数の上限個数に合わせた発光ダイオードからなる複数の保留ランプにより構成しても良い。
弾球遊技機の遊技盤1の裏側には、遊技機全体を制御する主制御基板(主制御部)50が装着されている。主制御基板50は、遊技機全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御コマンドを所定の制御信号として出力する。
該統括制御基板60は、前記各制御基板61〜63を統括的に制御するために各種処理を実行し、該処理結果に応じて、遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)の制御を指示する各種の制御コマンドを所定の制御信号として出力する。そして、各制御基板61〜63は、主制御基板50が出力した制御信号(制御コマンド)及び統括制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)を入力し、該制御信号(制御コマンド)に基づいて遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)を制御する。
メインCPU110は、該更新後の値をRAM112の設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。
ROM111には、弾球遊技機を制御するための制御プログラムや、遊技演出における複数種類の変動パターンが記憶されている。
RAM112には、弾球遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種の情報、例えば上記した保留記憶数や保留玉乱数値などが記憶される。
そして、複数種類の変動パターンが、大当り演出用、リーチ有りはずれ演出用、リーチ無しはずれ演出用、及びステップアップ演出用に分類された変動パターン振分けテーブルL1〜L4にそれぞれ振分けられている。
大当り演出用のテーブルL1には変動パターンP1が振分けられている。大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、大当りの図柄組み合わせで停止するように展開される演出であり、該大当り演出用の変動パターンP1で図柄組み合わせゲームが行われると、リーチ演出を経て大当りの図柄組み合わせで停止するようになっている。
リーチ有りのはずれ演出用のテーブルL2には変動パターンP2が振分けられている。該変動パターンP2で図柄組み合わせゲームが行われると、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経てはずれの図柄組み合わせで終了する。
リーチなしのはずれ演出用のテーブルL3には変動パターンP3が振分けられている。該変動パターンP3で図柄組み合わせゲームが行われると、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経ることなくはずれの図柄組み合わせで終了する。
ステップアップ演出用のテーブルL4には、変動パターンP4が振り分けられている。該変動パターンP4は、図7a、bに示すように、初期図柄s1と、それをステップアップしたステップアップ図柄s2〜s5とから構成されている。
これら初期図柄s1、ステップアップ図柄s2〜s5は、予めステップアップ表示用メモリに記憶されており、ステップアップ表示制御手段により、適宜のタイミングで読み出され、図柄変動表示装置317における図柄変動に用いられる。
該初期図柄s1は、通常の遊技状態での図柄変動表示において使用される基本的な変動図柄であり、図7aあるいは図7bの左端に示すように、組み合わせ図柄80と、該組み合わせ図柄に背景として付属する背景図柄90―1とが組み合わされて構成されている。
ステップアップ図柄s2〜s5は、組み合わせ図柄80と、初期図柄s1における背景図柄90―1のキャラクタを変化させた背景図柄90−2〜5とを組み合わせたものである。このような背景図柄90−2〜5は、例えば初期図柄s1における背景図柄90―1のキャラクタの一部の色や大きさ等を段階的に変化させて構成することができる。より具体的には、組み合わせ図柄が「7」である場合に、背景図柄90として人物図柄を用い、その背景図柄90―1の人物図柄の着衣等が、初期図柄の薄いピンク色(90−1)から、次第に赤くなり(90−2〜90−4)、最後に深紅(90−5)となるように、4段階(s2〜s5)にステップアップ変化するように構成することができる(図7aの上段の例)。あるいは、表示枠91の範囲内で、初期図柄s1での背景図柄90―1のキャラクタの大きさが、次第に大きくなるように4段階(s2〜s5)に構成することもできる(図7aの下段の例)。
また、図7bのように背景図柄90のキャラクタの大きさ等をs1からs5にかけて次第に大きく変化させる代わりに、背景図柄90のキャラクタそのものを段階的に変化させてもよく、例えば、組み合わせ図柄80が「2」である場合に、初期図柄s1に付属する背景図柄90―1が「小犬」であったのが、ステップアップ図柄s2ではその背景図柄90―2を「成犬」、ステップアップ図柄s3ではその背景図柄90−3を「オオカミ」、ステップアップ図柄s4ではその背景図柄90−4を「ライオン」、ステップアップ図柄s5ではその背景図柄90−5を「黄金の犬」などと変化させ、組み合わせ図柄80が「5」である場合に、初期図柄では付属する背景図柄90―1が「子猫」であったのが、ステップアップ図柄s2ではその背景図柄90―2を「成猫」、ステップアップ図柄s3ではその背景図柄90−3を「豹」、ステップアップ図柄s4ではその背景図柄90−4を「虎」、ステップアップ図柄s5ではその背景図柄90−5を「黄金の猫」などと変化させ、組み合わせ図柄80に付属させる。
このように、ステップアップ図柄に用いられる背景図柄(90−1〜5)は、遊技者に対し、段階的にステップアップしたことを十分に認識させることができる図柄として構成される。
したがって、図柄変動表示装置317に表示される3列の変動図柄は、このように組み合わせ図柄80とそれに付属する背景図柄90(90−1〜5)とから構成される変動図柄が用いられ、通常の遊技状態では初期図柄s1が用いられる。しかし、図柄組み合わせゲームの進行に伴い、変動図柄が初期図柄s1からステップアップ図柄s2へ、あるいはステップアップ図柄s2からs3〜s5へ、などと変化させると(これを、「ステップアップ演出」という)、該ステップアップ表示に伴う背景図柄90の変化を遊技者に対し視認させることができる。
例えば、上記変動パターンP1、P2では、ノーマルリーチ演出→スーパーリーチ演出1→スーパーリーチ演出2のように、演出内容が数段階にわたって変化するリーチ演出として構成することができる。
この電子抽選は、大当り判定用の乱数を発生させる乱数発生手段113と、前記始動口10aに遊技球が入賞したことを契機に、該乱数発生手段113が発生する乱数を取得する乱数取得手段114と、前記乱数取得手段114により取得した乱数が当たりであるか否かを判定する当否判定手段115とにより行われる。
さらに、該当否判定手段115によって行われた当否判定結果を、図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する前記図柄変動表示装置317と、前記当否判定手段115による抽せん結果が当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する大当り遊技制御手段118と、前記図柄変動表示装置317の図柄変動表示中に前記乱数取得手段114が取得した乱数を、所定個数(本実施の形態では、4個)の上限まで保留玉乱数として入賞順に記憶する保留玉乱数記憶手段119とが設けられている。
また、リーチが発生する乱数を、乱数001〜100とする(したがって、この場合はリーチ発生確率が1/10となる)。該リーチ発生する乱数のうち、乱数001〜010を、リーチ演出のうち大当りの期待度を大きくさせた、いわゆるスーパーリーチが発生する乱数とする。したがって、始動入賞口への入賞に伴い乱数004〜010を取得すると、リーチ有りのはずれ演出用のテーブルL2が選択され、該L2テーブルに設定されている変動パターンP2のうち、スーパーリーチ発生変動パターンP2aが振分けられる。また、乱数011〜100を取得すると、リーチ有りのはずれ演出用のテーブルL2が選択され、該L2テーブルに設定されている変動パターンP2のうち、ノーマルリーチ発生変動パターンP2bが振分けられる。
このようなスーパーリーチ発生変動パターンP2aは、リーチ演出が、ノーマルリーチ演→スーパーリーチ演出へと段階的に変化する演出として構成する。
本実施例では、大当りを発生する乱数を含むスーパーリーチ発生乱数(上記の例では、001〜010)を、特定乱数とし、それを該「先読み表示」の対象とする。また、該先読み表示の対象となる特定乱数の遊技者に対する事前表示は、当該特定乱数にかかる保留玉が消化されるまでの間の図柄変動表示装置317における前記した変動図柄の変動表示をステップアップ演出とすることによりおこなう。
なお、ここでは特定乱数に大当り乱数の全てが含まれているが、これに限られるものではなく、大当り乱数の一部、例えば、乱数003のみが特定乱数に含まれるようにしても良い。
このため、乱数取得手段114により取得した乱数が該特定乱数であることを判定する特定乱数判定手段122、上記ステップアップ演出を行うか否か抽選するステップアップ表示抽せん手段113、上記ステップアップ演出に用いるステップアップ図柄を記憶するステップアップ表示用メモリ124、および上記図柄変動表示装置317におけるステップアップ演出のタイミング等を制御するステップアップ表示制御手段125が設けられている。
図5a、5bは、通常遊技状態にあるh1状態(初期状態)から、特定乱数に係る入賞が行われたh3状態を経て、当該特定乱数に係るステップアップ演出を経た後、当該特定乱数に係る変動表示がリーチ表示となるh12状態までに、変動図柄がステップアップ演出を伴って変化する様子を説明した説明図である。
図柄組み合わせゲームの開始にあたり、ゲーム対象となる乱数(つまり、保留玉乱数記憶手段に記憶された保留玉乱数がある場合はその保留玉乱数、無い場合は始動入賞口に入賞した時点で取得される乱数)が、特定乱数であるか否かが判定される。(S1)
特定乱数であれば(S1−Y)、当該乱数の入賞時に記憶された変動パターンがセットされ(S9)、その変動パターンでの図柄変動が開始される。(S10)
特定乱数でなければ(S1−N)、前回の図柄変動パターンにステップアップ演出がなされたか否かが判定される。
まず、この事例では、h1状態は、保留玉表示(保1〜保4)のうち保1に記憶されていた保留玉に係る図柄組み合わせゲームが行われて、その組み合わせ図柄が[257]で停止した時点での状態とする(なお、該保1〜保4は、保留玉表示部位42aないし42dに表示されて、保留玉の有無を表示するものである)。この保1に記憶されていた保留玉に係る図柄組み合わせゲームは、通常遊技状態で行われたものであるとする。したがって、このゲームで使用される変動図柄は初期図柄s1であり、背景図柄は、組み合わせ図柄[257]にそれぞれ対応した[犬、猫、人物]での初期図柄s1(図7a、7b参照)となっている。
また、この時点では、保1に表示される保留玉はa、保2に表示される保留玉はb、保3に表示される保留玉はcという保留玉乱数をそれぞれ記憶しており、保1〜保3が点灯している状態とする。
この図柄組み合わせ[257]はハズレであるから、h1の時点で、この保1に記憶されていた保留玉に係る図柄組み合わせゲームは、終了した状態となっている。
それが特定乱数であれば(S1−Y)、入賞時に記憶された変動パターンをセットし、その変動パターンにより、以降の変動が開始される(S10)。
特定乱数でなければ(S1−N)、前回の変動がステップアップ演出であったか否かにより、ステップアップ演出である場合(S2−Y)は、前回の図柄変動に応じたステップアップ演出をセットし(S8)、そのセットした図柄変動パターンによって、図柄変動が開始される(S10)。
この事例では、上記したように、保留玉乱数aが特定乱数ではなく(S1―N)、しかも前回変動は通常の演出であってステップアップ演出ではないので(S2―N)、次に保留玉乱数記憶手段122に保留玉乱数が記憶されているか否かを確認する。(S3)
保留玉乱数記憶手段122に保留玉乱数が記憶されていない場合(S3−N)は、入賞時に記憶された変動パターンをセットし(S9)、図柄変動が開始される。(S10)
一方、保留玉乱数記憶手段122に保留玉乱数が記憶されている場合(S3−Y)は、該記憶されている保留玉乱数中に特定乱数があるか否かの先読み処理を行う。(S4)
先読み処理の結果、保留されている3つの保留玉乱数中に、特定乱数を有する保留玉乱数が無い場合(S5−N)には、最も先に記憶された保留玉乱数にかかる入賞時に記憶された変動パターンをセットし(S9)、その変動パターンによる図柄変動が開始される。(S10)
この事例では、保留玉乱数記憶手段122に3個の保留玉乱数(a、b、c)が記憶されており(S3―Y)、それらは、いずれも特定乱数ではないので(S5―N)、ステップアップ演出をすることなく、保留玉乱数aにかかる図柄組み合わせゲームが開始される。
この事例では、上記したように、この時点における変動図柄はステップアップ演出を伴わないから、図柄組み合わせゲームに用いられる変動図柄は上記した初期図柄s1となる。h2は、このように開始された図柄組み合わせゲームにおいて、左列の変動図柄の組み合わせ図柄が「7」で停止した状態を示している。
リーチ演出が行われている間(あるいは、保留玉乱数aにかかる当該図柄組み合わせゲームの開始後)に、始動入賞口に遊技球が入賞すると、その入賞に伴って取得された乱数は保留玉乱数dとして保留玉乱数記憶手段119に記憶されると共に、空いていた保3の位置の保留玉表示が点灯される。この事例では、この際に取得される乱数dが、特定乱数であるとする。h3はこの時点での表示態様を示している。
なお、h3の説明図では、このような特定乱数を有する保留玉の表示を、星マークを付けたものとしているが、説明をわかりやすくするために便宜的にこのような星マークを付けたものであり、実際の表示においては他の保留玉表示と変わらない点灯表示とする。
次に、保1に記憶されていた保留玉乱数bの図柄組み合わせゲームが開始されるのであるが、その開始にあたり、図4に示すフローに従って、変動パターンがセットされる。この事例の場合は、(S1−N)→(S2―N)→(S3−Y)→(S4)→(S5―Y)の処理により特定乱数dの存在が確認されるので、該特定乱数dに基づいてステップアップ演出の伴う変動パターンを読み出し(S6)、その変動パターンをセットし(S7)、図柄変動を開始する(S10)。
このように、当該特定乱数にかかる図柄組み合わせゲームまでの間、その間のゲームがリーチを伴うか伴わないかにかかわらず、遊技者に対しステップアップ演出を連続して視認させる。
h5は、保1に記憶されていた保留玉乱数bの組み合わせゲームがリーチ演出を伴うものであれば、上記したように左図柄、中図柄の組み合わせ図柄が共に、例えば「5」で停止した後、変動図柄の背景演出がリーチ演出に発展するとともに、その直後のタイミング(t2)で、該変動図柄がステップアップ演出を伴うこととなる。つまり、リーチ演出前に図柄変動していた初期図柄s1が、このタイミングで、ステップアップ図柄s2に1段階ステップアップされることとなり、初期図柄s1の背景図柄90−1が背景図柄90−2に変化するのである。
h6は、このように背景図柄がs2へ変化した状態を示している。
この時点で、保留玉乱数bにかかる図柄組み合わせゲームは終了し、次の保留玉乱数記憶手段に記憶されている保留玉乱数cにかかるゲームが開始される。
このゲームの開始にあたって、図4に伴うフローに従って、ステップアップ演出がセットされる。
この事例では、保留玉乱数cは特定乱数ではないので(S1―N)、前回の図柄変動がステップアップ演出であったか否かが判断される。S2
今回の場合は、前回の演出がステップアップ演出であったので(S2−Y)、前回のステップアップ演出に応じた変動パターンをセットする(S8)。すなわち、保留玉乱数cの入賞時に記憶された変動パターンを、保留玉乱数bのステップアップ図柄s2から1ステップアップしたステップアップ図柄s3の変動図柄を用いる変動パターンへと差し替え、図柄変動を開始する(S10)。
そして、このようにリーチ演出が開始された直後に、h10に示すように、ステップアップ図柄s2から、ステップアップ図柄s3にステップアップする。
つまり、ステップアップ図柄s3へのステップアップ演出が行われ、リーチ演出が終了して、右図柄がはずれ組み合わせ図柄「2」で停止した状態を示している。
つまり、保留玉乱数dにかかる図柄組み合わせゲームが変動を開始しようとする場合、自身が特定乱数であるかを確認する(S1)。保留玉乱数dは特定乱数であるため(S1−Y)、該保留玉乱数dが取得された際に記憶された変動パターン、この事例では、ステップアップ図柄s3により図柄変動を開始し、組み合わせ図柄「5」でリーチ演出およびスーパーリーチ演出に発展するという変動パターンがセットされ、図柄変動が開始される。
h12に示すように、左、中図柄が組み合わせ図柄「5」でリーチに移行すると、その直後に変動図柄は、ステップアップ図柄s3からステップアップ図柄s4にステップアップする。
このように、当該図柄組み合わせゲームがリーチ演出を伴わないものであっても、左、中図柄が停止した直後の時点でステップアップ演出を行うことにより、特定乱数にかかる図柄組み合わせゲームが開始されるまでは、ステップアップ演出を中断することなく継続させる。
また、上記実施例では、ステップアップ演出は、リーチ演出が伴う場合には、該リーチ直後、具体的には、左、中図柄が揃ってリーチが成立したことを認識させる音声表示がされた後、あるいは、リーチ演出を伴わない場合には、左・中図柄が停止した後、所定時間(0.5秒程度)経過後であるt2のタイミングで行うことにより、遊技者に対し背景図柄の変化をより認識させることができるので好ましいが、リーチ演出開始と共にステップアップ演出を行っても良い。
3 外枠部
4 液晶表示演出装置
10a始動入賞口
50 主制御基板
60 統括制御基板
70 サブ制御手段
80 組み合わせ図柄
90−1〜5 背景図柄
91 変動図柄表示枠
114 乱数取得手段
115 当否判定手段
117 演出画像表示制御手段
119 保留玉乱数記憶手段
122 特定乱数判定手段
123 ステップアップ表示抽せん手段
125 ステップアップ表示制御手段
211 始動入賞口センサ
317 図柄変動表示装置
318 保留玉表示部
s1 初期図柄
s2〜s5 ステップアップ図柄
Claims (2)
- 遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられた始動口と、前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段により取得した乱数が当たりであるか否かを判定する当否判定手段と、この当否判定結果を、図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する図柄変動表示装置と、前記当否判定手段による抽せん結果が当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と、前記図柄変動表示装置の図柄変動表示中に前記乱数取得手段が取得した乱数を、所定個数の上限まで保留玉乱数として順次記憶する保留玉乱数記憶手段とを有する弾球遊技機において、
前記保留玉乱数記憶手段に記憶されている保留玉乱数が当たり乱数を含む特定の乱数であるか否かの先読み判定を、当該保留玉乱数に基づく図柄変動表示が開始されるより前に行う特定乱数判定手段と、前記特定乱数判定手段による判定結果が当たり乱数を含む特定の乱数であると判定された場合に、前記特定の乱数と判定された保留玉乱数よりも前に記憶されている保留玉乱数に基づく図柄変動表示に用いられる変動図柄を、当該特定の乱数にかかる保留玉乱数に基づく図柄変動表示が終了するまでの間、当該変動図柄に組み合わされた背景図柄の形態を段階的に変化させたステップアップ図柄として表示するステップアップ表示制御手段を有することを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1において、前記特定乱数判定手段による先読みを行うか否かを抽選するステップアップ表示抽せん手段と、前記ステップアップ表示抽せん手段に当選したことを条件に前記特定乱数判定手段による先読み判定を行い、該先読み判定により前記特定乱数があると判定した場合には、前記特定の乱数と判定された保留玉乱数よりも前に記憶されている保留玉乱数に基づく図柄変動表示に用いられる図柄を前記ステップアップ図柄とするタイミングを設定するステップアップ表示制御手段とを、更に有することを特徴とする弾球遊技機。
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