JP2011055706A - 永久磁石式回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コギングトルク基本波成分のみならず高調波成分をも低減させる永久磁石式回転電機を提供する。
【解決手段】回転子鉄心の外周面に、軸方向に2段の永久磁石を設け、上記永久磁石を2段間で上記回転子鉄心の周方向に段スキュー角θe(電気角)ずらして配置した回転子と、該回転子を内部に配置し、該回転子を回転させる回転磁界を発生する固定子巻線を設けた円筒形状の固定子鉄心を有する固定子とを備えた永久磁石式回転電機において、上記回転子鉄心の磁気特性から、段スキュー角とコギングトルクの基本波成分のコギングトルクとの関係を求め、段スキュー角が理論角θs(電気角)であるときのコギングトルクよりもコギングトルクが小さくなる段スキュー角を上記段スキュー角θeとして設定する。
【選択図】図5

Description

この発明は、電動モータ等の永久磁石式回転電機に関し、特に、コギングトルクの低減を図るようにした永久磁石式回転電機に関するものである。
永久磁石式回転電機の一般的な構成においては、固定子の中に回転子が配置されている。固定子は、円筒形状をなす固定子鉄心の内周に複数個の固定子巻線を設けて複数個の磁極を形成している。回転子は、固定子の中心を回転軸心として回転できるように回転子鉄心が配設され、回転子鉄心の表面、あるいは内部に永久磁石が設けられ、永久磁石はN極とS極が交互に並ぶように配置されている。この回転電機では、固定子巻線に適宜通電し、回転磁界を形成することにより、回転子が回転軸心回りに回転する。
上述のような永久磁石式回転電機にあっては、コギングトルクと称される回転トルク変動が発生する。コギングトルクは、振動や騒音を発生するばかりでなく、回転電機の制御性能を低下させる要因となる。
従来、コギングトルクを低減するために、永久磁石を回転子鉄心の軸方向に複数段配列し、回転子鉄心の円周方向にずらすことによって、スキューの効果をもたらす工夫がなされており、複数個の永久磁石が回転子鉄心の軸方向の位置によって周方向の位置がずれるように、すなわち、スキュー角θmの角度(以下、段スキュー角という)で固定子鉄心表面にならぶようにしている(例えば、特許文献1)。
段スキュー角θm(機械角)は、理論的に求められる角度(以下、理論角という)を用いている。コギングトルクが最小となる理論角(機械角)は、(360/固定子磁極数と回転子磁極数の最小公倍数)/軸方向永久磁石の段数によって決定される。回転電機の固定子磁極数が12、回転子磁極数が8、永久磁石の段数が2である場合には、段スキュー角θmは7.5゜(電気角θeで30゜。なお、電気角度=機械角度×極数/2の関係式より算出した。)となる(例えば、特許文献2)。
しかしながら、段スキュー角θmを上記のように理論的に決定し、実際の回転電機に適用した場合、コギングトルクの低減はまだ不十分であると考えられる。その理由は、段スキューを採用したことによって軸方向漏洩磁束が発生するが、この漏洩磁束による磁気飽和の影響が考慮されていないからである。コギングトルクの原因となる漏洩磁束は、永久磁石の段部、回転子鉄心内部での漏洩磁束等もあるが、固定子鉄心内部における漏洩磁束がコギングトルクの主たる原因となっている。
実開昭61−17876号公報(第4−第6頁、第1−第6図) 特開2000−308286号公報(第3−第4頁、図2、図3)
上述のように、従来の段スキューを採用した回転電機では、段スキュー角度に理論角を採用しているために、コギングトルクを十分に低減できていないという問題があった。
この発明は、上記のような問題を解決するものであり、段スキュー角度に理論角を採用した場合よりもコギングトルクを効率よく低減し、併せてトルクリップルをも低減することができる永久磁石式回転電機を提供するものである。
この発明に係る永久磁石式回転電機は、段スキュー角θeの下限値を、理論角θs(電気角)とし、段スキュー角θeの上限値を、上記理論角θsの値の略3/2倍とし、段スキュー角θeが上記下限値より大きく、かつ、上記上限値以下になるように設定され、さらに、回転子鉄心の外周面に設けられた一段あたりの永久磁石の数は4×N個(Nは自然数)であり、周方向に隣り合う2個の永久磁石を一組の永久磁石対とし、4×N個の永久磁石は、外周面の全周に均等に配置された状態から、一組おきに永久磁石対をそれぞれ外周面の周方向の一方に理論角θsの1/2ずらした状態に配置したものである。
また、この発明に係る別の永久磁石式回転電機は、回転子鉄心の磁気特性から、段スキュー角とコギングトルクの基本波成分のコギングトルクとの関係を求め、段スキュー角が理論角θs(電気角)であるときのコギングトルクよりもコギングトルクが小さくなる段スキュー角を段スキュー角θeとして設定し、さらに、回転子鉄心の外周面に設けられた一段あたりの永久磁石の数は4×N個(Nは自然数)であり、周方向に隣り合う2個の永久磁石を一組の永久磁石対とし、4×N個の永久磁石は、外周面の全周に均等に配置された状態から、一組おきに永久磁石対をそれぞれ外周面の周方向の一方に理論角θsの1/2ずらした状態に配置したものである。
上記発明に係る永久磁石式回転電機によれば、段スキュー角θeを理論角θsとした場合よりもコギングトルク基本波成分を低減できるとともに、コギングトルク高調波成分も低減でき、かつ、トルクリップルを低減できる。
この発明に係る永久磁石式回転電機の実施の形態1を示す斜視図である。 この発明に係る永久磁石式回転電機の実施の形態1を示す断面図である。 この発明に係る永久磁石式回転電機の実施の形態1を示す側面図である。 この発明に係る永久磁石式回転電機の実施の形態1を示す平面図である。 図1〜図4に示した回転子及び回転電機について、3次元磁界解析を実施して得られたコギングトルク基本波成分の結果を示す図である。 図1〜図4に示した回転子及び回転電機について、3次元磁界解析を実施して得られたコギングトルク第2次高調波成分の結果を示す図である。 3次元解析に用いた回転子鉄心の磁気特性を示す図である。 段スキュー角に対する5次及び7次のスキュー係数を示す図である。 段スキュー角に対するトルクリップル6f成分係数を示す図である。 この発明に係る永久磁石式回転電機の実施の形態2を示す斜視図である。 この発明に係る永久磁石式回転電機の実施の形態2を示す断面図である。 この発明に係る永久磁石式回転電機の実施の形態3を示す斜視図である。 実施の形態3における固定子のブロックによる構成を示す斜視図である。 実施の形態3における固定子のブロックの断面図である。
以下に、図面に基づき、この発明に係る永久磁石式回転電機の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1、図2、図3及び図4は、この発明の実施の形態1を示す斜視図、断面図、側面図及び平面図であり、図1〜図3は、回転子における永久磁石の配置を説明するものである。
図1〜図3に示したように、回転子30は、回転子鉄心31外周面に上段の永久磁石32aと下段の永久磁石32bが貼り付けられ、段スキュー角θe(電気角)だけ円周方向にずれるように、また、N極とS極が交互に並ぶように配置されている。回転子30の磁極数は8、永久磁石の段数は2である。
また、図4に示したように、固定子20は、円筒形状をなす固定子鉄心21の内周に複数個の固定子巻線22を設けて複数個の磁極を形成している。回転子30は、固定子20の中心を回転軸心として回転できるように回転子鉄心31が配設され、固定子巻線22に適宜通電し、回転磁界を形成することにより、回転子30が回転軸心回りに回転する。
図2、図3及び図4に示したように、上段の永久磁石32aの基準線Aに対して下段の永久磁石32bは電気角で36゜(機械角で8゜)円周方向にずらしている。すなわち、段スキュー角θeを、(180×回転子磁極数/固定子磁極数と回転子磁極数の最小公倍数)/2(軸方向永久磁石の段数)の式で求められる理論角θs(30゜)よりも大きな値にしている。前述のように、この段スキュー角を機械角で表わした式は、(360/固定子磁極数と回転子磁極数の最小公倍数)/2(軸方向永久磁石の段数)であり、この式で求められる理論角(機械角)7.5゜よりも大きな値にしている。
段スキュー角θeは、理論角θsよりも大きく、後述のように固定子鉄心21及び回転子鉄心31の磁気特性に応じて求められる段スキュー角θeの最大値以下とすることによって、段スキュー角θeを理論角θsとした場合よりも効率的にコギングトルクを低減することができ、併せてトルクリップルも低減することができる。以下、コギングトルク及びトルクリップルと段スキュー角θeとの関係を説明し、この実施の形態において、コギングトルク及びトルクリップルを低減することができることを示す。
図5及び図6は、図1〜図4に示した回転子及び回転電機(回転子磁極数が8、固定子磁極数が12、永久磁石段数が2)について、3次元磁界解析を実施した結果を示すものである。
図5は、コギングトルク基本波成分に関する結果、図6は、コギングトルク第2次高調波に関する結果であり、それぞれ、段スキューなしの場合のコギングトルクに対する段スキューを施した場合のコギングトルクの比であるコギングトルク比と段スキュー角(電気角)θeとの関係を、固定子鉄心20の磁気特性が理想的な場合(磁気特性A)、加工工作の過程で磁気特性が劣化している場合(磁気特性B)、加工工作によってさらに磁気特性が劣化した場合(磁気特性C)について示している。
図7は、解析に使用した固定子鉄心20の磁気特性A、B及びC(BH特性の関係)を示している。同図における磁束密度比は、磁気特性Aの材料の飽和磁束密度を基準値として、この基準値との比を表している。磁気特性Aはカタログ値相当の磁気特性であり、加工の影響がない場合を示しており、磁気特性Bは実機状態に相当し、磁化力H=1000A/m近辺における磁束密度比が磁気特性Aと比較して20%程度低下した特性のものであり、また、磁気特性Cは磁化力H=1000A/m近辺における磁束密度比が磁気特性Aと比較して40%程度低下した特性のものである。
図5から、コギングトルク基本波成分については、固定子鉄心の磁気特性が磁気特性Aから順次、磁気特性B、磁気特性Cと劣化するに伴い、コギングトルク比が最小となる段スキュー角θeが大きくなっていることが分かる(これは、前述のように、段スキューを採用した場合、固定子鉄心内部に軸方向漏洩磁束が発生するためである)。すなわち、固定子鉄心の磁気特性が劣化するに伴い、コギングトルクが最小となる段スキュー角θeは理論角30゜よりも大きくなっている。従って、磁気特性Bにおいては、段スキュー角θeを理論角30゜とした場合、(1)の点におけるコギングトルク比(約0.18)になるのに対して、理論角30゜を越え、(1)の点におけるコギングトルク比(0.18)以下となる段スキュー角θeの最大値((2)の点における段スキュー角θe(約37゜))以下とすることによって、コギングトルクの基本波成分を理論角30゜とした場合よりも低く、またはそれ以下に低減することができる。また、磁気特性Cにおいても同様に、(3)の点におけるコギングトルク比(約0.23)以下となる段スキュー角θeの最大値((4)の点における段スキュー角θe=約43゜)以下とすることによって、コギングトルクの基本波成分を理論角30゜とした場合よりも低く、またはそれ以下に低減することができる。
以上は、回転子磁極数と固定子磁極数との比が2:3の場合について説明したが、図5についての上述の説明から明らかなように、回転子磁極数と固定子磁極数との比が所定の値の場合において、実機において設定する段スキュー角θeの下限値を、理論角θsより大きな値とし、段スキュー角θeの上限値を、コギングトルク比と段スキュー角θeとの関係から、固定子鉄心の磁気特性(BH特性)に応じて、理論角θsにおけるコギングトルク比以下となる段スキュー角θeの最大値以下とすることによって、理論角θsとした場合よりも低く、またはそれ以下にコギングトルクの基本波成分を低減することができる。
次に、図6から、コギングトルク第2次高調波成分に関しては、理論角θsの1/2または3/2(電気角15゜、電気角45゜)においてコギングトルク比が最小となることが分かる。これは、コギングトルク高調波成分は、軸方向漏洩磁束の影響(磁気飽和の影響)を受けにくいことによるものであり、コギングトルク第2次高調波成分の低減には段スキュー角θeを理論角θsの1/2または3/2とするのがよいものと考えられる。
一方、通電時のトルクリップルと段スキュー角との関係は、一般に、スキュー係数と称される巻線係数を用いて検討する。回転電機における第ν次高調波成分に対するスキュー係数κsvは次式(2)で与えられる。但し、γはスキュー角である。
κsv=sin(νγ/2)/(νγ/2) …(2)
ここで、段スキュー角をγdとすると、γd=γ/2であるから、段スキューを採用した場合のスキュー係数κdsvは次式(3)で与えられる。
κdsv=sin(νγd)/(νγd) …(3)
また、永久磁石式回転電機のトルクリップルは、電源周波数の6倍の成分(以下6f成分という)が支配的となる。一般に、トルクリップル6f成分は5次及び7次の高調波成分に起因して発生する。
図8は、上記式(2)より算出される段スキュー角γdに対する5次及び7次のスキュー係数を示す図である。トルクリップル6f成分に対する5次及び7次高調波成分の影響度合は、近似的に次数の2乗の逆数に関係すると考えられ、5次成分の影響度合は1/52=0.04、7次成分の影響度合は1/72=0.02と考えられる。
図9は、図8のスキュー係数と5次及び7次成分のトルクリップル6f成分に関する影響度合を考慮した段スキュー角に対するトルクリップル6f成分係数を示す図である。同図より、トルクリップル6f成分係数は、段スキュー角γdが30゜を越えると、30゜におけるトルクリップル6f成分係数より小さな値になる。従って、段スキュー角γdを、コギングトルク基本波成分に対する理論角θsである30゜以上とすることによって、トルクリップル6f成分を低減することができると考えられる。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2を示す斜視図であり、図11は、図10の回転子鉄心31の軸方向と垂直な方向の断面図である。
図10に示したように、上段の永久磁石32aと下段の永久磁石32bの段スキュー角θeは実施の形態1と同様とする。
また、図11に示したように、各段における永久磁石32a、32bの2極(N−S)毎の回転子鉄心31に対する貼り付け位置をずらして、2極毎の隣接する電気角を、一方は等角度から15゜(機械角で3.75゜)近づけ、他方は等角度から15゜(機械角で3.75゜)遠ざけている。
この実施の形態によれば、上段の永久磁石32aと下段の永久磁石32bの段スキュー角θeによってコギングトルク基本波成分を低減することができるとともに、各段における永久磁石32a、32bの2極(N−S)毎の回転子鉄心31に対する貼り付け位置をずらして、2極毎の隣接する電気角を、一方は等角度から15゜近づけ、他方は等角度から15゜遠ざけることによって、コギングトルク高調波成分を低減することができる。
以上から、等角度からずらす電気角は、理論角θsの1/2とすればよいことは明かである。
実施の形態3.
図12は、この発明の実施の形態3を示す斜視図、図13は、実施の形態3における固定子のブロックによる構成を示す斜視図、図14は、実施の形態3における固定子のブロックの断面図である。
この実施の形態においては、回転子磁極数と固定子磁極数との比が所定の値の場合において、実機において設定する段スキュー角θeの下限値を、理論角θsより大きな値とし、段スキュー角θeの上限値を、コギングトルク比と段スキュー角θeとの関係から、固定子鉄心の磁気特性(BH特性)に応じて、理論角θsにおけるコギングトルク比以下となる段スキュー角θeの最大値とする構成は、上記実施の形態1と同様である。
上記実施の形態1と異なる構成は、図12及び図13に示したように固定子鉄心を上段のブロック21a、中段の21b、下段の21cに分割し、上段のブロック21a及び下段の21cと中段のブロック21bとを互いに円周に沿った反対方向にずらして段スキューするものであり、段スキュー角θeは、ブロック21a及び21cとブロック21bとをそれぞれ基準線Aから反対方向にずらし、段スキュー角θeをコギングトルク基本波成分の低減に対する理論角θsの1/2で表される理論角とするものである。
図14は、回転子磁極数と固定子磁極数との比が2:3の場合について示しており、同図に示したように、電気角で15゜(機械角で3.75゜)とすることによって、コギングトルクの高調波成分を低減することができる。なお、上段のブロック21a及び下段のブロック21cの高さは、中段のブロック21bの1/2とする。
20 固定子、21 固定子鉄心、21a 上段のブロック、
21b 中段のブロック、21c 下段のブロック、22 固定子巻線、30 回転子、31 回転子鉄心、32a 上段永久磁石、32b 下段永久磁石。

Claims (2)

  1. 回転子鉄心の外周面に、軸方向に2段の永久磁石を設け、上記永久磁石を2段間で上記回転子鉄心の周方向に段スキュー角θe(電気角)ずらして配置した回転子と、該回転子を内部に配置し、該回転子を回転させる回転磁界を発生する固定子巻線を設けた円筒形状の固定子鉄心を有する固定子とを備えた永久磁石式回転電機において、
    上記段スキュー角θeの下限値を、理論角θs(電気角)とし、
    上記段スキュー角θeの上限値を、上記理論角θsの値の略3/2倍とし、
    上記段スキュー角θeが上記下限値より大きく、かつ、上記上限値以下になるように設定され、
    さらに、上記回転子鉄心の外周面に設けられた一段あたりの永久磁石の数は4×N個(Nは自然数)であり、周方向に隣り合う2個の永久磁石を一組の永久磁石対とし、
    上記4×N個の永久磁石は、上記外周面の全周に均等に配置された状態から、一組おきに上記永久磁石対をそれぞれ上記外周面の周方向の一方に上記理論角θsの1/2ずらした状態に配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
    ただし、
    θs=(180×回転子磁極数/固定子磁極数と回転子磁極数の最小公倍数)/2 (電気角)
  2. 回転子鉄心の外周面に、軸方向に2段の永久磁石を設け、上記永久磁石を2段間で上記回転子鉄心の周方向に段スキュー角θe(電気角)ずらして配置した回転子と、該回転子を内部に配置し、該回転子を回転させる回転磁界を発生する固定子巻線を設けた円筒形状の固定子鉄心を有する固定子とを備えた永久磁石式回転電機において、
    上記回転子鉄心の磁気特性から、段スキュー角とコギングトルクの基本波成分のコギングトルクとの関係を求め、段スキュー角が理論角θs(電気角)であるときのコギングトルクよりもコギングトルクが小さくなる段スキュー角を上記段スキュー角θeとして設定し、
    さらに、上記回転子鉄心の外周面に設けられた一段あたりの永久磁石の数は4×N個(Nは自然数)であり、周方向に隣り合う2個の永久磁石を一組の永久磁石対とし、
    上記4×N個の永久磁石は、上記外周面の全周に均等に配置された状態から、一組おきに上記永久磁石対をそれぞれ上記外周面の周方向の一方に上記理論角θsの1/2ずらした状態に配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
    ただし、
    θs=(180×回転子磁極数/固定子磁極数と回転子磁極数の最小公倍数)/2 (電気角)
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