JP2011054119A - 交通制御システム - Google Patents

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裕 牧野
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Abstract

【課題】特定利用者が交通機関を利用する場合に、安全性を確保した上でその利便性の向上を図ることができるとともに、可能な限り補助者による付き添いをなくすことによって補助者の負担をも軽減することのできる交通制御システムを提供する。
【解決手段】交通機関3を利用する者Uが所持する特定利用者Uに関する情報が記憶された携帯情報端末1と、携帯情報端末1内に記憶される特定利用者Uに関する情報を登録する情報センタ2と、情報センタ2との間で特定利用者Uに関する情報を送受信するとともに、特定利用者Uに関する情報に基づいて交通機関3に設置される機器を制御する制御装置4と、制御装置4と接続され、携帯情報端末1内の情報を読み取る読取機5とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、特定利用者が交通機関を利用する際の交通制御システムに関する。
交通機関を利用する特定利用者の把握については、従来より様々なシステムが考案されている。例えば、以下の特許文献1に開示されている発明は、人々の位置決定によって様々な条件に対応でき、また例えば大惨事の場合に救助活動の作業を簡略化するために、人々の検出が個人に関しかつリアルタイムで可能とされる案内システムである。
また、併せて、カウント、監視および観測のデータが好ましくは人々の助力なしに自動的に評価され、また交通システムの本質的な運転および安全機能が運転安全性、人の安全および運転効率の向上のために自動的に制御されるシステムについても開示されている。
特開2008−510237号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムは、大規模な交通事故を避けて運転、或いは人の安全性を確保するための、いわば大きなシステムであり、もう少し日常的な、障害者、高齢者、妊婦、或いは、乳幼児を連れた者等が交通機関を利用する際の利便性については考慮されていない。
すなわち、上述の障害者、高齢者、妊婦、或いは、乳幼児を連れた者等(以下、これらの者を「特定利用者」と表わす)が交通機関を利用する場合、交通機関を利用する他の利用者よりも不便であることが多い。
例えば車椅子に乗った者が交通機関を利用する場合、例えば、エレベータ等の昇降機が設置されていない場所においては駅員等の付き添い(以下、このような者を「補助者」と表わす)が必要となることが多い。また、昇降機が設置されている場所においても混雑時には他の利用者が昇降機を利用することも多く、実際にその使用を必要とする特定利用者が利用するには困難な場合も多い。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、特定利用者が交通機関を利用する場合に、安全性を確保した上でその利便性の向上を図ることができるとともに、可能な限り補助者による付き添いをなくすことによって補助者の負担をも軽減することのできる交通制御システムを提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、交通制御システムにおいて、交通機関を利用する者が所持する特定利用者に関する情報が記憶された携帯情報端末と、携帯情報端末内に記憶される特定利用者に関する情報を登録する情報センタと、情報センタとの間で特定利用者に関する情報を送受信するとともに、特定利用者に関する情報に基づいて交通機関に設置される機器を制御する制御装置と、制御装置と接続され、携帯情報端末内の情報を読み取る読取機とを備える。
本発明によれば、特定利用者が交通機関を利用する場合に、安全性を確保した上でその利便性の向上を図ることができるとともに、可能な限り補助者による付き添いをなくすことによって補助者の負担をも軽減することのできる交通制御システムを提供することができる。
本発明の実施の形態における交通制御システムの全体構成を示す全体図である。 本発明の実施の形態における交通機関の一例を示す全体図である。 本発明の実施の形態における情報センタの内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における交通機関に設置される制御装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における交通制御システムの制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における交通制御システムの制御の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における交通制御システムSの全体構成を示す全体図である。交通制御システムSは、交通機関を利用する特定利用者Uが所持する特定利用者Uに関する情報が記憶された携帯情報端末1と、この携帯情報端末1内に記憶される特定利用者Uに関する情報を登録する情報センタ2が設けられている。また、情報センタ2との間で特定利用者Uに関する情報を送受信する交通機関3が複数設置されている。
この交通機関3内には、特定利用者Uに関する情報に基づいて交通機関3に設置される機器を制御する制御装置4と、制御装置4と接続され、携帯情報端末1内の情報を読み取る読取機5とを備えている。なお、制御装置4と読取機5については、図1には図示していない。
なお、ここで「特定利用者U」とは、上述したように障害者、高齢者、妊婦、或いは、乳幼児を連れた者、というように、補助者の補助があった方が良い者、補助者による補助は必要ないものの、自身のみで交通機関を利用するにはその度合いを問わず困難な者を表わしている。従って、自身で自由に交通機関を利用することのできる利用者はここにいう「特定利用者」には含まれない。
また、「交通機関」については、例えば、電車、車、船、飛行機といった陸海空のいずれを問わず特定利用者Uを乗せて移動する移動機関、との意味と、駅等、移動機関に特定利用者Uが乗るために利用する建物、との意味のいずれをも含む意味である。本発明の実施の形態においては、移動機関として鉄道を、またこの鉄道が止まる駅を例に挙げて説明する。図1においては、交通機関3としての駅が4つ(駅3Aないし3D)が示されている。この駅の数は任意であり、特に4つに限られることはない。また、4つの駅3Aないし3Dをまとめて表わすときは適宜、「交通機関3」と表わす。
携帯情報端末1は、例えばICカード型のRFID(Radio Frequency Identification(電波方式認識))タグである。このタグは、半導体素子によって制作された数ミリサイズの小型チップである。携帯情報端末1は読取機5との間で無線通信を行うことができ、携帯情報端末1内に記憶された情報を読み出すことができる。また、読取機5の機能によっては、この読取機5を使って携帯情報端末1に情報を記憶することも可能である。
本発明の実施の形態における携帯情報端末1は、特定利用者が携帯できるような形状を採用している。交通制御システムSでは、この携帯情報端末1内に記憶されている様々な情報を基に交通機関3内の各機器を運転制御する。本発明の実施の形態においては、携帯情報端末1内には特定利用者Uに関する情報が記憶されている。
この特定利用者Uに関する情報とは、少なくとも携帯情報端末1を所持する特定利用者U個人の情報、特定利用者Uが利用する交通機関3に関する情報、及び経路に関する情報が含まれる。以下においては、携帯情報端末1を所持する特定利用者U個人の情報を便宜上「特定利用者識別情報」と表わし、特定利用者Uが利用する交通機関3に関する情報、及び経路に関する情報をまとめて「移動情報」と表わす。特定利用者Uは、後述するように交通機関3を利用する際にこれらの情報を情報センタ2に予め登録しておくことで、行く先々での交通機関3においてスムーズに利用することができる。
また、移動情報のうち交通機関3に関する情報とは、例えば、特定利用者Uが利用予定の鉄道に関する情報、交通機関3における発車時刻や到着時刻、所要時間等の時間に関する情報、或いは、運賃に関する情報等である。
図1に示す交通制御システムSでは、情報センタ2は交通機関3である駅3Aないし3Dに設置されている図示しない制御装置4との間で情報のやりとりを行う。すなわち、携帯情報端末1から送られた情報は情報センタ2に送信されるとともに、情報センタ2から交通機関3(駅3Aないし3D)の制御装置4にも送信される。また、駅3Aないし3Dに設置される制御装置4は各駅間においてそれぞれ接続されており、交通機関3同士、すなわち駅3Aないし3Dの間で情報をやりとりすることが可能とされている。
図2は、本発明の実施の形態における交通機関3の一例を示す全体図である。図2における交通機関3は、鉄道駅であり、鉄道(線路)を跨ぐように駅舎が設けられている、いわゆる橋上駅である。ここで交通機関3の建物の形状についてはどのような形状であっても構わないのはもちろんである。また、この交通機関3を利用する特定利用者は、車椅子を使用している。
交通機関3には、特定利用者Uを含む利用者が鉄道に乗るための改札口3aが設けられている。図2においては、入口専用の改札口3aが3カ所示されている。一方、出口専用の改札口については図示していない。改札口3aに向かって左側には、駅員Aのいる事務室Rと券売機3bが設けられている。券売機3bは、図2においては2機設置されている。
また、改札口3aを入った正面には、改札階とホーム階との間をつなぐエレベータ3cが設置されている。その他、図示していないが、改札階とホーム階とをつなぐ階段、エスカレータが設けられている。
一方、交通機関3は上述したように橋上駅であるため、道路Wから改札口3aへ行くための階段3dと並行してエスカレータ3eが設けられている。また、エスカレータ3eから少し離れた位置に道路W(地上)と改札階とをつなぐエレベータ3fが設置されている。
従って、図2に示す交通機関3を特定利用者Uが利用する場合には、まずエレベータ3fを利用して地上から改札階に上がる。さらに改札階を進んで券売機3bにて目的地までの切符を購入し、改札口3aを通って交通機関3の内部に入場する。そしてエレベータ3cを利用して改札階からホーム階へと降りて鉄道に乗ることになる。
情報センタ2から送信されてきた特定利用者Uに関する情報は制御装置4に入力される。制御装置4はその情報に基づいて交通機関3に設置された各機器の制御を行う。すなわち、上述した改札口3a、券売機3b、エレベータ3c、エスカレータ3e及びエレベータ3fについては、交通機関3に設置される制御装置4によってその制御が行うことができるようにされている。すなわち、それぞれに制御装置が設けられているが、その個々の制御装置に対して制御装置4が指令を出すことで、各機器を制御する。
例えば、エレベータ3cは、通常特定利用者Uが乗場呼びボタン、或いはかご呼びボタンを押し下げて呼び登録を行うことによって、その登録に従ってエレベータ制御装置が運転制御を行う。但し、このエレベータ制御装置が制御装置4からの制御信号を受けてその指示に従って運転を制御することも可能である。また、制御装置4は、図示しない鉄道の行き先案内やライトの点灯等についても制御できるようにされていても良い。なお、特に各機器の制御を行う個々の制御装置が設けられておらず、制御装置4が交通機関3内の各機器を直接制御するようにされていても良い。
また、本発明の実施の形態においては、交通機関3に設置される機器或いは、構造物にそれぞれ読取機5が設置されている。この読取機5は制御装置4に接続されており、読取機5が読み取った特定利用者Uに関する情報を制御装置4へと送信する。図2に示す交通機関3においては、例えば、改札口3a、券売機3b、エレベータ3c、エスカレータ3e及びエレベータ3fにそれぞれ設置されている。
従って、特定利用者Uがこれらの各機器を利用すると、読取機5が携帯情報端末から特定利用者Uに関する情報を読み取って制御装置4へと送信する。制御装置4では、読取機5から送信された特定利用者Uに関する情報を基に交通機関3内の各機器を制御したり、或いは、情報センタ2へ受信した情報を送信して情報センタ2内の情報の更新を促したりすることができる。
図3は、情報センタ2の内部構成を示すブロック図である。情報センタ2には携帯情報端末1に記憶されている特定利用者Uに関する情報が送信されてくる。送信されてきた特定利用者Uに関する情報は、対象の交通機関3ごとに振り分けられて各交通機関3に送信される。情報センタ2は、受信手段2aと、記憶手段2bと、判断手段2cと、送信手段2dとから構成される。
図4は、交通機関3それぞれに設けられている制御装置4の内部構成を示すブロック図である。制御装置4には情報センタ2から携帯情報端末1に記憶されている特定利用者Uに関する情報が送信されてくる。制御装置4は、受信手段4aと、記憶手段4bと、判断手段4cと、交通機関3の各機器を制御する機器制御手段4dと、送信手段4eとから構成される。なお、上述したように、制御装置4とは別に交通機関3内の各機器を個別に運転制御する制御装置が設けられていても、或いは、制御装置4が各機器の運転制御までも直接行うように設定されていても良い。
次に図5及び図6は、本発明の実施の形態における交通制御システムSの制御の流れを示すフローチャートである。制御の流れについて、適宜、情報センタ2及び制御装置4の内部手段の働きについても説明しつつ、以下説明する。
図5は、情報センタ2が特定利用者Uから特定利用者Uに関する情報を受信してから交通機関3の制御装置4にその情報を送信するまでの流れを示すフローチャートである。
まず情報センタ2は、判断手段2cにおいて特定利用者Uから送信された移動情報を受信したか否かが判断される(ST1)。特定利用者Uは、交通機関3を利用して目的地まで移動しようとする際、予め移動方法や到着予定時刻、経路等の移動情報を情報センタ2に登録する。情報センタ2に登録された情報が経路上にある各交通機関3に送信されその情報に基づいて各機器の運転制御がなされることによって、特定利用者Uはスムーズかつ安全に目的地まで到達することができることになる。
特定利用者Uが情報センタ2に移動情報を登録するには、例えば、パソコン等の情報端末を利用して行うことが考えられる。この場合、例えば、交通機関3のサイト、或いは、情報センタ2に直接アクセスして移動情報を入力することで情報センタ2への登録を行う。当然、移動情報のみの登録ではいずれの特定利用者Uに関する移動情報であるか判別できないので、特定利用者識別情報も合わせて登録する。この登録は、移動情報の入力に併せて入力する、或いは、特定利用者Uが所持する携帯情報端末1に記憶されている特定利用者識別情報を自宅に備える読取機5に読み取らせることによって行う。
また、携帯情報端末1に記憶されている移動情報の通りに目的地に移動する場合には、特にサイトにアクセスして移動情報を入力しなくても携帯情報端末1内の情報を読取機5に読み取らせることによって、特定利用者識別情報のみならず移動情報も情報センタ2に登録することができる。
なお、この読取機5は特定利用者Uの自宅に設置されていても、或いは、持ち運びが可能な形態とされていても良い。読取機5が携帯可能であれば、例えば、外出先から情報センタ2に特定利用者Uに関する情報を登録することができる。
情報センタ2は、特定利用者Uから移動情報が送信されたか否かを確認するが、移動情報を受信していない場合には(ST1のNO)、そのまま待機する。一方、移動情報を受信した場合には(ST1のYES)、判断手段2cは特定利用者識別情報を併せて確認する(ST2)。これによって移動情報がいずれの特定利用者Uに関する情報であるかが確認できる。また、移動情報は特定利用者識別情報と関連づけて情報センタ2の記憶手段2bに記憶(登録)される。
判断手段2cは、さらに送信されてきた移動情報がその特定利用者Uについて最初の移動情報であるか否かを判断する(ST3)。これは、特定利用者Uによって移動情報が初めて登録されたのか、或いは既に登録されている移動情報を更新するものであるか否かを判断するものである。この判断は、例えば、判断手段2cが記憶手段2b内に登録されているその特定利用者Uの移動情報と比較を行うことによって行う。
なお、特定利用者Uから送信された移動情報が最初の移動情報であるか否かの判断は、様々な基準に基づいて判断される。例えば、判断対象となる移動情報とそのひとつ前に送信されてきた移動情報との間にどのくらいの期間があるかをもって判断される。また、情報センタ2に移動情報を登録した時間や登録された移動情報の内容とこの登録時間との関係から判断しても良い。
判断手段2cが判断した結果、特定利用者Uから送信された移動情報が最初の移動情報である場合には(ST3のYES)、その移動情報の内容から利用する交通機関3をさらに確認する(ST4)。移動情報には、少なくとも特定利用者Uが利用する交通機関3に関する情報、及び経路が含まれていることから、移動情報から特定利用者Uの経路上にある交通機関3を特定することができる。判断手段2cは、特定された対象となる交通機関3に移動情報及び特定利用者識別情報を送信する(ST5)。なお、ここでは、情報センタ2は特定された交通機関3の全てに同一内容の移動情報及び特定利用者識別情報を送信するものとする。
一方、特定利用者Uによって入力された、或いは、携帯情報端末1から送信された移動情報が最初の移動情報ではなかった場合には(ST3NO)、判断手段2cはこの最新の移動情報とそのひとつ前の移動情報(従来の移動情報)とを比較して相違点を確認する(ST6)。従来の移動情報は記憶手段2bに記憶されているので、記憶手段2bから呼び出す。
その結果、相違点が明らかになった場合には、特定利用者Uに関する情報を送信する対象となる交通機関3を特定し、移動情報の相違点と特定利用者識別情報をを送信する(ST4及びST5)。但し、相違点のみを送信するのではなく、従来の移動情報に最新の移動情報を上書きし、この最新の移動情報を交通機関3に送信することも可能である。
以上の情報センタ2の働きによって、特定利用者Uが登録した移動情報及び特定利用者識別情報とが該当する交通機関3に送信され、それらの情報を受信した交通機関3において特定利用者Uは様々な便宜を受けることが可能となる。また、これらの情報を受けた交通機関3の駅員Aは、特定利用者Uが交通機関3を利用するとの情報を事前に把握することができることになるため、特定利用者Uに合った的確なサービスを提供することができるようになる。
図6は、交通機関3が情報センタ2から送信された特定利用者Uに関する情報を受信し、制御装置4がそれらの情報に基づいて交通機関3内の各機器の制御を行う流れを示すフローチャートである。
制御装置4は、情報センタ2から送信された特定利用者Uの移動情報及び特定利用者識別情報を受信したか否かをまず判断する(ST11)。受信していない場合には(ST11のNO)、そのまま待機となる。
情報センタ2から送信された特定利用者Uの移動情報及び特定利用者識別情報を受信した場合には(ST11のYES)、判断手段4cは受信した特定利用者識別情報を確認する(ST12)。これはいずれの特定利用者Uの移動情報であるかを明確にするためである。また、特定利用者識別情報の確認によって、例えば、特定利用者Uが高齢者なのか、車椅子特定利用者なのか、或いは、乳幼児を連れた者なのかを把握することができる。これによって交通機関3における各機器の制御を適切に変更することができ、特定利用者Uに対してよりきめの細かい対応を取ることができる。
制御装置4は、次に情報センタ2から送信されてきた移動情報が最新の情報であるか否かを確認する(ST13)。判断手段4cが確認したところ、最新の情報でないと判断した場合には(ST13のNO)、すなわち、送信されてきた移動情報が相違点のみである場合や上書きされた情報である場合には、記憶手段4b内に記憶されている最新情報のひとつ前の移動情報(従来の移動情報)を引き出し、最新の移動情報に更新する(ST14)。
受信した移動情報が最新のものであった場合(ST13のYES)、或いは、送信されてきた最新の移動情報と従来の移動情報との相違点に基づいて移動情報を更新した場合(ST14)には、判断手段4cは移動情報の中から該当する交通機関3に関する移動情報を確認する(ST15)。
上述したように、本発明の実施の形態においては、情報センタ2は登録された移動情報に関係する全ての交通機関3に同一の移動情報を送信している。従って、制御装置4(判断手段4c)は、この移動情報を受信した各交通機関3において自らに関係する情報を確認する。例えば、出発駅となる交通機関3と到着駅となる交通機関3とでは、特定利用者Uに対応する時間が相違する。また、交通機関3の形状、例えば、橋上駅舎なのか地平駅舎なのかによってエレベータの設置の有無が異なってくる。従って、それぞれの交通機関3に適した対応を取るためにも移動情報の中から制御装置4が自身が設置されている交通機関3に関係する情報を確認することは必要となる。
制御装置4は、情報を確認した後、その移動情報に該当する特定利用者Uが交通機関3に到着したか否かを確認する(ST16)。制御装置4は、特定利用者Uが登録した移動情報及び特定利用者識別情報に基づいて交通機関3内の各機器を適切に制御するものである。従って、該当する特定利用者Uが交通機関3に到着するまでは待機の状態となる(ST16のNO)。
なお、該当する特定利用者Uが交通機関3に到着したか否かは、交通機関3に設置された複数の読取機5が携帯情報端末1から該当する特定利用者Uの情報を読み取ったか否かで判断する。例えば、図2に示す交通機関3の場合、上述したように特定利用者Uは車椅子を使用していることから、エレベータ3fに設置された読取機5が特定利用者Uの携帯情報端末1からの信号を受信したか否かで判断する。
制御装置4が該当の特定利用者Uが交通機関3に到着したことを読取機5を介して確認した場合には(ST16のYES)、受信した移動情報を基に特定利用者Uが通過する経路上にある交通機関3内の各機器の動作を制御する(ST17)。これら各機器の動作制御には、機器制御手段4dにおいて制御指示が作成され、送信手段4eを介して各機器の制御装置に送信される。
ここで、車椅子を使用する特定利用者Uが交通機関3(ここでは便宜的に交通機関3A)に到着して出発し、目的となる交通機関3Dに到着するするまでを例に挙げて説明する。特定利用者Uがこの交通機関3Aから鉄道に乗ることになるため、この交通機関3Aはいわゆる出発駅になる。一方、交通機関3Dはいわゆる到着駅となる。
特定利用者Uが交通機関3Aに到着すると、エレベータ3fを利用して地上階から改札口3aがある改札階まで上がる。特定利用者Uはエレベータ3fに乗り込む前に設置されている読取機5に所持している携帯情報端末1内の情報を読み取らせる。或いは、読取機5が携帯情報端末1内の情報を自動的に読み取る。読取機5は制御装置4に接続されているので、読取機5において読み取られた携帯情報端末1内の情報(特定利用者識別情報及び移動情報)は受信手段4aを介して記憶手段4b及び判断手段4cに送信される。
移動情報については、情報センタ2から制御装置4に予め送信されてきている。従って、ここでは主に特定利用者識別情報の内容に従って、その特定利用者Uに合った適切な機器の制御が行われる。制御装置4は、情報センタ2からの情報によって特定利用者Uが車椅子を使用していることを把握している。そこで、エレベータ3fの乗りかごを予め地上階に待機させるとともに、例えば、利用者が乗場呼びボタンを押しても応答しないように制御することでその他の利用者にこのエレベータ3fを利用させないようにする。
そして、特定利用者Uが到着し読取機5が携帯情報端末1から情報を読み取って制御装置4に読み取った内容を送信する。制御装置4では、判断手段4cが既に記憶手段4b内に記憶されている移動情報に該当する特定利用者Uであると判断した場合に、エレベータ3fのドアを開き特定利用者Uが乗りかごに乗るように促す。
なお、該当する特定利用者U以外の者にエレベータ3f等の各機器を利用させないようにするには、例えば、各機器に視覚や音声による報知装置を設けてエレベータ3fが利用できない旨、報知するのも効果的である。図2に示すエレベータ3fには、地上階のエレベータドアの近傍に報知装置(表示装置)3gが設置されている。
報知装置3gは、特定利用者Uへの報知を行う際にも利用することができる。例えば、報知装置3gが乗りかごの内部に備え付けられており、エレベータ3fを利用する特定利用者Uに対して、例えば、鉄道の遅延情報等を報知させることもできる。また、報知装置3gには特定利用者Uの携帯情報端末1内に記憶されている情報の内容を表示させることも可能である。これによって、特定利用者Uは自らの携帯情報端末1内の情報を確認することができる。
エレベータ3fに乗って改札階に到着した特定利用者Uは乗りかごから降車して改札階を移動して券売機3bにて切符を購入する。ここで携帯情報端末1内に記憶されている移動情報を読取機5に読み取らせることによって、特にボタンを押さなくても切符を購入することができるように制御しても良い。或いは、先に読取機5に携帯情報端末1内の情報を読み取らせることによって、制御装置4が判断手段4cにおいて記憶手段4b内の特定利用者識別情報と移動情報に基づいて適切な切符を発券するように制御することも可能である。
さらには、例えばこの携帯情報端末1にその交通機関3において使用できる乗車券としての機能(例えば、東日本旅客鉄道株式会社の「Suica(登録商標)」)等が付加されている場合には、特に券売機で切符の購入を行わなくても直接改札口3aを通過することができる。
続いて特定利用者Uは改札口3aを通過して構内に入場する。改札口3aを通過する場合も特定利用者Uは携帯情報端末1内の情報を読取機5を介して読み取らせる。制御装置4は改札口3aの読取機5において情報を読み取ったことを確認して特定利用者Uが通過中にゲートが閉まってしまわないように改札口3aを制御する。改札口3aにはその出口付近に報知装置3hが設けられており、例えば、特定利用者Uの乗車予定の鉄道の時刻や経路に関する情報が表示される。その他、適宜有効なコンテンツを表示させるようにしてもよい。
また、特定利用者Uが改札口3aを通過した後は改札階からホーム階へと移動することになるため、制御装置4は予めエレベータ3cのその他の利用者の利用を制限するように報知を行うとともに、乗りかごを改札階に待機させる。
改札口3aを通過した特定利用者Uはエレベータ3cに乗ってホーム階へと移動し、目的の鉄道に乗る。鉄道にも読取機5が設置されていれば、制御装置4はさらに特定利用者Uが鉄道に乗って駅である交通機関3を離れたことも把握することができる。
このように制御装置4が特定利用者Uが交通機関3Aを離れたことを把握した場合(ST18のYES)には、交通機関3内の各機器の運転制御を終了するとともに、目的地である交通機関3Dに対してその旨報知する(ST19)。
交通機関3Dにおいては、出発地である交通機関3Aからの連絡を受け、制御装置4が鉄道の到着時刻に合わせてホーム階と改札階とをつなぐエレベータの乗りかごをホーム階に待機させる。また、そのエレベータに他の利用者が乗車しないように報知装置を介して報知する。
その後、改札階にて特定利用者Uが改札口を通過して出場するまでゲートが閉まらないように制御するとともに、前記乗車駅と同様の構成にて交通機関3Dの外に設置されているエレベータを待機させる。また、特定利用者Uがそのエレベータを利用して地上階にて降車するまで他の利用者の利用を受け付けない旨報知する。
以上説明した通り、特定利用者が予め情報センタに登録し利用する交通機関に送信された特定利用者識別情報と移動情報とに基づいて、交通機関の制御装置が到着した特定利用者の移動に合わせてエレベータや改札口といった各機器を制御することによって、特定利用者が交通機関を利用する場合に、安全性を確保した上でその利便性の向上を図ることができるとともに可能な限り補助者による付き添いをなくすことによって補助者の負担をも軽減することのできる交通制御システムを提供することができる。
また併せて、事前に特定利用者Uがその交通機関を利用することが把握されているため、たとえ補助者による付き添いが必要となっても補助者は余裕を持って対応することが可能となる。このことは、特定利用者の安全性を確保することや補助者の効率的な動きにも資する。
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、特定利用者が通過する交通機関においてそれぞれ読取機が携帯情報端末内の情報を把握することができるので、これらの情報を適宜特定利用者の自宅や目的地となる交通機関に送信することによって、特定利用者の位置の把握を行うことができる。
また、特定利用者が途中駅で降車した場合等、予め登録していた移動情報に変更が発生した場合には、各交通機関に設置されている読取機が携帯情報端末内の情報を読み取ることによって、交通機関内の制御装置から目的地となる交通機関の制御装置へと情報を送信する。これによって、目的地における交通機関も臨機応変に対応することができる。
或いは、この情報が情報センタへと送信されることによって、新たな移動情報として改めて各交通機関へと移動情報を送信することができる。このように適宜移動情報を更新させていくことで、不意の特定利用者の行動にも対処することが可能となる。
さらに、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 携帯情報端末
2 情報センタ
3 交通機関
3a 改札口
3b 券売機
3c エレベータ
3d 階段
3e エスカレータ
3f エレベータ
3g 報知装置
3h 報知装置
4 制御装置
5 読取機
A 補助者(駅員)
R 事務室
U 特定利用者
W 道路

Claims (6)

  1. 交通機関を利用する特定利用者が所持する前記特定利用者に関する情報が記憶された携帯情報端末と、
    前記携帯情報端末内に記憶される前記特定利用者に関する情報を登録する情報センタと、
    前記情報センタとの間で前記特定利用者に関する情報を送受信するとともに、前記特定利用者に関する情報に基づいて前記交通機関に設置される機器を制御する制御装置と、
    前記制御装置と接続され、前記携帯情報端末内の情報を読み取る読取機と、
    を備えることを特徴とする交通制御システム。
  2. 前記交通制御システムは、さらに、前記制御装置と接続され、前記携帯情報端末内に記憶された前記特定利用者に関する情報を前記特定利用者に対して報知する報知装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載の交通制御システム。
  3. 前記携帯情報端末内に記憶される前記特定利用者に関する情報には、少なくとも前記携帯情報端末を所持する前記特定利用者個人の情報、前記特定利用者が利用する前記交通機関に関する情報、及び経路が含まれることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の交通制御システム。
  4. 前記情報センタは、既に登録された前記特定利用者に関する情報が更新された場合には、改めて前記制御装置に対して更新後の前記特定利用者に関する情報を送信することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の交通制御システム。
  5. 前記読取機は、少なくとも前記交通機関の建物外部に設置された昇降機、改札口、改札内に設置され改札場所と乗降場所とをつなぐ昇降機に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の交通制御システム。
  6. 前記読取機は、さらに前記特定利用者の自宅に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の交通制御システム。
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