JP2011053654A - レンズ駆動装置及びカメラ - Google Patents

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Daisuke Terahara
大介 寺原
Takehide Ono
武英 大野
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Abstract

【課題】簡易な機構で撮像光軸に沿う方向への移動が可能なレンズ群を増やすことができて、レンズ設計の自由度を向上することができ、レンズ鏡胴の光学性能を向上させることを可能とするレンズ駆動装置及びカメラを提供する。
【解決手段】第3レンズ保持枠28は、第3レンズ群を保持し且つ係合部28aを有し、第3群主ガイド軸31により、第3レンズ群を回動可能に且つ光軸方向に沿ってスライド移動可能に支持され、第3群副ガイド軸によって回動位置が規制される。第4レンズ保持枠29は、第4レンズ群を保持し且つ前記係合部28aに係合すべく形成された係合部29aを有し、第4群主ガイド軸33および第4群副ガイド軸により、光軸方向に沿ってスライド移動可能に支持される。第3レンズ保持枠28が光軸方向に沿って移動する際には、係合部28aと係合部29aとが係合し、第4レンズ保持枠29が一体的に移動する。
【選択図】図5

Description

本発明は、沈胴構造を採用したレンズ鏡胴を有するレンズ駆動装置及びカメラに関する。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置においては、ズームレンズ等の撮像光学系の高性能化およびユーザ要求による装置の小型化等の進展に伴って、撮影時以外には、レンズ鏡胴における可動鏡筒がカメラボディ等の装置筐体内部に沈胴するタイプの撮像光学系を有するものが要求されている。さらに、撮像装置の本体筐体であるカメラボディ等の薄型化の要求により、沈胴収納状態での可動鏡筒部分の撮像光軸方向の寸法を極限にまで小さくすることが重要視されている。
このような、カメラ等の撮像装置における本体筐体の薄型化の要請により、従来、複数のレンズ群の少なくとも一部のレンズ群を沈胴させてレンズ群を本体筐体内部に収納する沈胴収納状態から、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を被写体側(物体側)に移動させることにより撮像状態とするために、前記複数のレンズ群をレンズ群毎に保持する複数のレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を内部に保持する可動鏡筒と、前記可動鏡筒を介して前記レンズ保持枠を駆動する保持枠駆動部とを備えたものにおいて、前記レンズ保持枠は、撮像状態では、前記複数のレンズ群の全てのレンズ群を撮像光軸上に位置させ、沈胴収納状態では少なくとも一つのレンズ群を保持して、撮像光軸とは異なる位置に当該レンズ群を移動させる退避レンズ保持枠を含むレンズ鏡胴が、例えば,特許文献1等において提案されている。
上述した特許文献1には、可動鏡筒の収納時に、レンズ群の一部が本来の可動鏡筒の収納スペース以外の場所に退避するため、収納時の光軸方向の寸法を最小限にすることができ、カメラ等の撮像装置の本体筐体を薄型化できることが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された構成において、撮像光軸に沿う方向に移動可能なレンズ群を増やそうとすると、収納状態における寸法が大きくなり、部品コストが増加することになる。そのため、それらを許容しない限りは、レンズ設計の自由度が制限され、レンズ鏡胴の光学性能を向上させることが困難であるという課題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、レンズ鏡胴の寸法および部材を増大させたり、部品コストを増加させることなく、簡易な機構で撮像光軸に沿う方向への移動が可能なレンズ群を増やすことができて、レンズ設計の自由度を向上することができ、レンズ鏡胴の光学性能を向上させることを可能とするレンズ駆動装置及びカメラを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために請求項1に記載のレンズ駆動装置は、第1のレンズ群および第2のレンズ群を含み、各々1つ以上のレンズを有してなる複数のレンズ群と、前記第1のレンズ群を保持し且つ第1の係合部および第2の係合部を有する第1のレンズ保持枠と、前記第2のレンズ群を保持し且つ前記第1のレンズ保持枠の前記第1の係合部に係合すべく形成された第3の係合部を有する第2のレンズ保持枠と、前記複数のレンズ群のうち、前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群以外の少なくとも1つのレンズ群を撮像光軸に沿って移動可能に保持する可動レンズ鏡筒と、前記第1のレンズ保持枠を前記撮像光軸に対して接近または離脱する所定の方向に回動可能に保持し、且つ前記撮像光軸に沿って移動可能に保持する第1のガイド部材と、前記第2のレンズ保持枠を前記撮像光軸に沿って移動可能にガイドする第2のガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠および前記第2のレンズ保持枠に係合した場合に、前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群を前記撮像光軸上で移動させるべくガイドする少なくとも1つの光軸ガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠の前記第2の係合部に係合する係合部材と、前記係合部材を駆動し前記係合部材を介して、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ且つ前記撮像光軸に沿って移動させる駆動部と、前記可動レンズ鏡筒と前記第1のガイド部材と前記光軸ガイド部材と前記駆動部を保持するベース部と、を有してなり、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてこれらレンズ群を収納する沈胴収納状態から、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を被写体側に移動させて撮像状態とするレンズ駆動装置であって、前記第2のレンズ保持枠を保持し、前記ベース部に対して前記撮像光軸と垂直な平面内で移動可能に保持された可動ベース部材を備え、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群を含む前記複数のレンズ群の全レンズ群が前記撮像光軸上に配置される前記撮像状態では、前記第1のレンズ保持枠が前記撮像光軸に沿って移動する場合に、前記第1の係合部が前記第3の係合部に係合して、前記第2のレンズ保持枠が前記第1のレンズ保持枠と一体的に移動し、前記沈胴収納状態では、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ、前記第1のレンズ群を前記撮影光軸から離れた退避位置に退避させることを特徴としている。
請求項2に記載のレンズ駆動装置は、第1のレンズ群を保持し且つ第1の係合部および第2の係合部を有する第1のレンズ保持枠と、第2のレンズ群を保持し且つ前記第1のレンズ保持枠の前記第1の係合部に係合すべく形成された第3の係合部を有する第2のレンズ保持枠と、前記第1のレンズ保持枠を撮像光軸に対して接近または離脱する所定の方向に回動可能に保持し、且つ前記撮像光軸に沿って移動可能に保持する第1のガイド部材と、前記第2のレンズ保持枠を前記撮像光軸に沿って移動可能にガイドする第2のガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠および前記第2のレンズ保持枠に係合した場合に、前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群を前記撮像光軸上で移動させるべくガイドする少なくとも1つの光軸ガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠の前記第2の係合部に係合する係合部材と、前記係合部材を駆動し前記係合部材を介して、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ且つ前記撮像光軸に沿って移動させる駆動部と、前記第1のガイド部材と前記光軸ガイド部材と前記駆動部を保持するベース部と、を有するレンズ駆動装置であって、前記第2のレンズ保持枠を保持し、前記ベース部に対して前記撮像光軸と垂直な平面内で移動可能に保持された可動ベース部材を備え、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群を含む前記複数のレンズ群の全レンズ群が前記撮像光軸上に配置される前記撮影状態では、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群とが前記撮像光軸上に配置され、前記第1のレンズ保持枠が前記撮像光軸に沿って移動する場合に、前記第1の係合部が前記第3の係合部に係合して、前記第2のレンズ保持枠が前記第1のレンズ保持枠と一体的に移動し、前記沈胴収納状態では、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ、前記第1のレンズ群を前記撮像光軸から離れた退避位置に退避させることを特徴としている。
請求項3に記載のレンズ駆動装置は、前記可動ベース部材は、前記撮像光軸と垂直な平面内において直交する第1の方向及び第2の方向に移動可能な第1可動ベース部材と、前記撮像光軸と垂直な平面内において前記第2の方向のみに移動可能な移動可能な第2可動ベース部材とを含み、更に、前記ベース部に回転可能に支持された第1の偏心カムと、前記第1可動ベース部材と前記第1の偏心カムとの間に当接するように配置され、前記第1の方向のみに移動可能に前記ベース部に回転可能に支持された第2の偏心カムと、前記第2可動ベース部材を前記第2の偏心カムに対して付勢させる第2付勢部材とを備えていることを特徴としている。
請求項4に記載のレンズ駆動装置は、第1のレンズ群を保持し且つ第1の係合部および第2の係合部を有する第1のレンズ保持枠と、第2のレンズ群を保持し且つ前記第1のレンズ保持枠の前記第1の係合部に係合すべく形成された第3の係合部を有する第2のレンズ保持枠と、前記第1のレンズ保持枠を撮像光軸に対して接近または離脱する所定の方向に回動可能に保持し、且つ前記撮像光軸に沿って移動可能に保持する第1のガイド部材と、前記第2のレンズ保持枠を前記撮像光軸に沿って移動可能にガイドする第2のガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠の前記第2の係合部に係合する係合部材と、前記係合部材を駆動し前記係合部材を介して、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ且つ前記撮像光軸に沿って移動させる駆動部と、を有するレンズ駆動装置であって、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群を含む前記複数のレンズ群の全レンズ群が前記撮像光軸上に配置される撮像状態では、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群とが前記撮像光軸上に配置され、前記第1のレンズ保持枠が前記撮像光軸に沿って移動する場合に、前記第1の係合部が前記第3の係合部に係合して、前記第2のレンズ保持枠が前記第1のレンズ保持枠と一体的に移動し、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてこれらレンズ群を収納する沈胴収納状態では、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ、前記第1のレンズ群を前記撮像光軸から離れた退避位置に退避させることを特徴としている。
請求項5に記載のレンズ駆動装置は、第1の係合部および第2の係合部を有する第1の係合部材と、第1のレンズ群を保持し且つ前記第1の係合部材の前記第1の係合部に係合すべく形成された第3の係合部を有する第1のレンズ保持枠と、前記第1の係合部を第3の係合部に対して接近または離脱する所定の方向に回動可能に保持し、且つ前記撮像光軸に沿って移動可能に保持する第1のガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠を前記撮像光軸に沿って移動可能にガイドする第2のガイド部材と、前記第1の係合部材の前記第2の係合部に係合する第2の係合部材と、前記第2の係合部材を駆動し前記第2の係合部材を介して、前記第1の係合部材を前記所定の方向に回動させ且つ前記撮像光軸に沿って移動させる駆動部と、を有してなり、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてこれらレンズ群を収納する沈胴収納状態から、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を被写体側に移動させて撮像状態とするレンズ駆動装置であって、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群を含む前記複数のレンズ群の全レンズ群が前記撮像光軸上に配置される前記撮像状態では、前記第1の係合部が前記第3の係合部に係合して、前記第1の係合部材が前記第1のレンズ保持枠と一体的に移動し、前記沈胴収納状態では、前記第1の係合部材を前記所定の方向に回動させ、前記第1の係合部を前記前記第3の係合部から離れた退避位置に退避させることを特徴としている。
請求項6に記載のレンズ駆動装置は、前記第1のレンズ保持枠を保持し、前記撮像光軸と垂直な平面内で移動可能に支持された可動ベース部材を備えることを特徴としている。
請求項7に記載のカメラは、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置を備えたことを特徴としている。
本発明のレンズ駆動装置及びカメラによれば、レンズ鏡胴の寸法および部材を増大させたり、部品コストを増加させることなく、簡易な機構で撮像光軸に沿う方向への移動が可能なレンズ群を増やすことができて、レンズ設計の自由度を向上することができ、レンズ鏡胴の光学性能を向上させることが可能となる。
また、第2のレンズ保持枠の基端側を保持し、ベース部に対して撮像光軸と垂直な平面内で移動可能に保持された可動ベース部材を備えているので、可動ベース部材を撮像光軸と垂直な平面内で移動させることにより、各レンズ群の各光軸の位置ずれが最小となるように容易に調整することができるので、各レンズ群全体の光学性能を向上させることが可能となる。
本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置を備えたデジタルカメラの外観を示す正面図。 本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置の沈胴収納状態におけるレンズ鏡胴部分の構成を被写体側から見た斜視図。 図2のレンズ駆動装置における光学系のレンズ構成およびレンズ鏡胴の要部を模式的に示しており、(a)の上半部は、望遠位置(長焦点位置)状態を、下半部は沈胴収納状態をそれぞれ示す縦断面図、(b)は、広角位置(短焦点位置)状態を示す縦断面図。 (a)は、図2のレンズ駆動装置におけるレンズ群に係る駆動機構を説明するための図2の右下側方から見た側面図、(b)は、(a)の状態と異なる状態における側面図。 図4の駆動機構の要部である第3レンズ保持枠と第4レンズ保持枠と雌ねじ部材が係合している状態の構成を被写体側から見た正面図。 図5の構成を背面側から見た背面図。 図4に示した駆動機構の一部を詳細に説明するために図2の右側方から見た側面図。 図7の構成を下方から見た側面図。 図7および図8に示した機構の要部を図7の左方から見た斜視図。 図3の光学系における第2の回転筒を展開して示す展開図。 図3の光学系におけるカム筒を展開して示す展開図。 図3の光学系における第1のライナーを展開して示す展開図。 図3の光学系における固定枠部材の固定筒部を展開して示す展開図。 図13の固定筒部をさらに詳細に示す展開図。 図3の光学系における第1の回転筒の形状を示す斜視図。 図2のレンズ駆動装置における第3レンズ保持枠および固定枠部材の固定筒部を示す被写体側から見た正面図。 図2のレンズ駆動装置における第3レンズ群が撮像光軸上に位置している状態での第3レンズ保持枠周辺の位置関係を示す斜視図。 (a)は、図2のレンズ駆動装置におけるリードスクリューおよびそれに螺合する雌ねじ部材を詳細に示す斜視図、(b)は、(a)とは若干異なる方向から見た斜視図。 図2のレンズ駆動装置における第4レンズ群を駆動するための駆動系の要部を示す斜視図。 (a)は、図2のレンズ駆動装置における第3レンズ保持枠の詳細な構成を示す斜視図、(b)は、(a)の背面側から見た第3レンズ保持枠の詳細な構成を示す斜視図。 図2のレンズ駆動装置における係合していない状態の第3レンズ保持枠と第4レンズ保持枠を、固定枠部材のベース部側から見た状態を示す底面図。 図21の主要部分をさらに詳細に示す部分詳細図。 図2のレンズ駆動装置におけるレンズ群に係る駆動構成の変形例を説明するための側面図。 可動ベースの前面側の構成を示す平面図。 可動ベースの背面側の構成を示す斜視図。 ベース枠の矩形開口部付近を示す平面図。 可動ベースの第1可動ベース部材の一方側を示す斜視図。 第1可動ベースの長手方向の一方の側面を示す斜視図。 可動ベースの第2可動ベース部材の一方側を示す斜視図。 可動ベースの第2可動ベース部材の他方側を示す斜視図。 第1、第2偏心カムを示す平面図。 ベース枠の矩形開口部付近を示す斜視図。 本実施形態に係るレンズ駆動装置の組立工程において、固定枠部材に第3群主ガイド軸等を組付けた状態を示す斜視図。 本実施形態に係るレンズ駆動装置の組立工程において、第3群主ガイド軸に第3レンズ保持枠等を組付けた状態を示す斜視図。 本実施形態に係るレンズ駆動装置の組立工程において、リードスクリュー、雌ねじ部材等を組付けた状態を示す斜視図。 本実施形態に係るレンズ駆動装置の組立工程において、第2ギア〜第5ギア上にギア押え部材等を組付けた状態を示す斜視図。 本実施形態に係るレンズ駆動装置の組立工程において、ベース枠に第4群主ガイド軸等を組付けた状態を示す斜視図。 本実施形態に係るレンズ駆動装置の組立工程において、第4群主ガイド軸に第4レンズ保持枠等を組付けた状態を示す斜視図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置を備えたカメラの一例としてのデジタルカメラの外観を示す正面図、図2は、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置の外観を示す斜視図である。なお、図2に示した本実施形態のレンズ駆動装置は、非撮像(撮影)状態時では、複数のレンズ群を略沈胴させて収納沈胴状態とすると共に、複数のレンズ群のうちの一部のレンズ群を撮像光軸上から退避させる構成である(詳細は後述する)。図2では、レンズ群を沈胴させて収納した沈胴収納状態を示している。
図1に示すように、このデジタルカメラ1は、カメラ本体2の前面側にレンズ駆動装置3のレンズ鏡胴4側が位置するように配置されている。次に、レンズ駆動装置3の構成及び動作について説明する。
図3は、図2のレンズ駆動装置3における光学系のレンズ構成およびレンズ鏡胴の要部を模式的に示す図であり、(a)は、その上半部は望遠位置(長焦点位置)状態、その下半部は沈胴収納状態を示す縦断面図、(b)は、広角位置(短焦点位置)状態の上半部を示す縦断面図、図4(a),(b)は、レンズ群の駆動機構の要部を示す側面図、図5は、レンズ群の駆動機構の要部を示す平面図、図6は、図5の背面側を示す図、図7は、図2のA−A線断面図、図8は、図7の要部を別の角度方向から見た図、図9は、レンズ群の駆動機構を示す斜視図である。
レンズ駆動装置3は、第1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13、第4レンズ群14、シャッタ/絞りユニット15、固体撮像素子16、第1レンズ保持枠19、第2レンズ保持枠20、固定枠部材21、第1の回転筒22、第1のライナー23、第2の回転筒24、第2のライナー25、カム筒26、直進筒27、第3レンズ保持枠28、第4レンズ保持枠29、第3群主ガイド軸31、第3群副ガイド軸32、第4群主ガイド軸33、第4群副ガイド軸34、リードスクリュー35、雌ねじ部材36、第3群圧縮トーションスプリング37、第4群圧縮トーションスプリング38、固定枠部材21、ズームモータ51、第3群モータ52、フォトインタラプタ53、第1ギア61、第2ギア62、第3ギア63、第4ギア64および第5ギア65を具備している。
レンズ鏡胴4は、固定枠部材21の固定筒部21a内に配置される上記の第1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13、第4レンズ群14、シャッタ/絞りユニット15、第1レンズ保持枠19、第2レンズ保持枠20、第1の回転筒22、第1のライナー23、第2の回転筒24、第2のライナー25、カム筒26、直進筒27、第3レンズ保持枠28、第4レンズ保持枠29を有している。固定枠部材21のベース枠21bがデジタルカメラ1のカメラ本体2内に固定されている。
また、図10は、第2の回転筒24を示す展開図、図11は、カム筒26を示す展開図、図12は、第1のライナー23を示す展開図、図13は、固定枠部材21の固定筒部21aを示す展開図、図14は、固定枠部材21の固定筒部21aをさらに詳細に示す展開図である。
更に、図15は、第1の回転筒22の形状を示す斜視図、図16は、第3レンズ保持枠28及び固定枠部材21の固定筒部21aを示す被写体側から見た正面図、図17は、第3レンズ群13が撮像光軸上に位置している状態での第3レンズ保持枠28周辺の位置関係を示す斜視図、図18(a),(b)は、リードスクリュー35及びそれに螺合する雌ねじ部材36の詳細を示す斜視図、図19は、第4レンズ群14を駆動するための駆動系の要部を示す斜視図、図20(a)は、第3レンズ保持枠28の詳細な構成を示す斜視図、(b)は、その背面側を示す斜視図、図21は、係合していない状態の第3レンズ保持枠28と第4レンズ保持枠29の位置関係を示す図、図22は、図21の主要部分を示した図である。
図2に示すように、レンズ駆動装置3の固定枠部材21には、ズーミングして光学系の焦点距離を調整するためのズームモータ51と、第3レンズ群13(及び第4レンズ群14)を駆動するための第3群モータ52が設置されている。
図3(a),(b)に示すように、第1レンズ群11、第2レンズ群12、第1のレンズ群としての第3レンズ群13、および第2のレンズ群としての第4レンズ群14は、被写体側(図3の左側)から、この順に配列されており、第2レンズ群12と第3レンズ群13の間に、シャッタ/絞りユニット15が、挿入配置されている。第4レンズ群14の像面側(被写体側と反対側)には、CCDやCMOSセンサなどの固体撮像素子16が配置される。なお、図3(a),(b)において、Oは各レンズ群(第1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13、第4レンズ群14)の撮像光軸(以下、「光軸」という)である。
第1レンズ群11は、1枚以上のレンズからなり、該第1レンズ群11を一体的に保持する第1レンズ保持枠19を介して直進筒27に固定保持されている。第2レンズ群12は、1枚以上のレンズからなり、該第2レンズ群12を一体的に保持する第2レンズ保持枠20に形成されたカムフォロワが、図11に示すカム筒26の第2レンズ群12用のカム溝に挿通されて第2のライナー25の直進溝(明確には図示していない)に係合し、これらカム筒26及び第2のライナー25により支持されている。
シャッタ/絞りユニット15は、シャッタ及び開口絞りを含み、該シャッタ/絞りユニット15に一体的に形成されたカムフォロワが、図11に示すカム筒26のシャッタ/絞り用のカム溝に挿通されて第2のライナー25の直進溝に係合し、これらカム筒26及び第2のライナー25により支持されている。
固定枠部材21の固定筒部21aの内面には、図13及び図14に示すように、軸方向に沿う直進溝およびカム溝が形成されており、ヘリコイド状のカム溝には、図15に示すように、第1の回転筒22の基端部外周面に形成されたヘリコイド状のカムフォロワが係合しており、固定枠部材21の固定筒部21aの直進溝には、第1のライナー23の基端部外周に突出形成されたキー部が係合している。
第1の回転筒22の内面には、光軸に直交する面に沿う案内溝が形成されており、第1のライナー23の基端部近傍の外周面に突設された直進案内部材であるフォロワ(又はキー)が係合している。第1のライナー23の内面には、光軸方向に沿う直線溝とヘリコイドが形成され、さらに第1のライナー23には、第2の回転筒24の基端部近傍の外周面に突設されたカムフォロワを挿通するための逃げ溝が形成されている。
第2の回転筒24の基端部の外周面にはヘリコイドが形成され、第1のライナー23の内周に設けられたヘリコイドに螺合するとともに、該第2の回転筒24の基端部近傍の外周面に突設されたカムフォロワが、第1のライナー23のライナー(直線溝)を通して第1の回転筒22の内周に設けられた直線溝に係合している。第1のライナー23の内周に設けられた直線溝には、第2のライナー25の基端部外周に突設されたキー部が係合している。第2の回転筒24の内面には光軸に直交する面に沿う案内溝が形成されており、第2のライナー25の外周面に突設された直進案内部材であるフォロワ(又はキー)が係合している。このような構成により第2のライナー25は、光軸方向の移動については第2の回転筒24と一体的に移動するが、相対的には第2のライナー25に対して第2の回転筒24は回転移動できるようになっている。
第2のライナー25の内周に嵌合するカム筒26は、基端部外周に突設された係止突起が第2の回転筒24の基端部に嵌合係止して、第2の回転筒24と一体的に回転動作するようになっている。第2のライナー25の内面には、光軸に直交する面に沿う案内溝が形成されており、カム筒26の外周面(前側)に突設された直進案内部材であるフォロワ(又はキー)が係合している。このような構成により、カム筒26は、光軸方向の移動については第2のライナー25と一体的に移動するが、相対的には第2のライナー25に対してカム筒26は、回転移動できるようになっている。
直進筒27は、基端部側が第2の回転筒24と第2のライナー25の間に挿入されており、直進筒27の基端部近傍の外周面にはカムフォロワが突設され、該カムフォロワが第2の回転筒24の内周面に形成されたカム溝に係合するとともに、直進筒27の内周面には軸方向に沿って直進溝が形成され、該直進溝に第2のライナー25の外周面のキー部が係合している。第1の回転筒22の基端部外周にはギア部が形成されており、ズームモータ51の駆動力が適宜ギアを介してギア伝達されて回動され、それによって第1レンズ群11、第2レンズ群12及びシャッタ/絞りユニット15が、所定のごとくズーミング動作する。
なお、上述したように、直進筒27のカムフォロワに係合する第2の回転筒24のカム溝が、図10に示されている。第2レンズ群12のレンズ保持枠20のカムフォロワに係合するカム筒26のカム溝及びシャッタ/絞りユニット15のカムフォロワに係合するカム筒26のカム溝が、図11に示されている。第2の回転筒24のカムフォロワに係合する第1のライナー23のカム溝及び第2のライナー25のキー部に係合する第1のライナー23の直線溝が、図12に示されている。
そして、固定枠部材21の固定筒部21aの第1のライナー23のキー部に係合する固定筒部21aの直進溝、第1の回転筒22のカムフォロワに係合する固定筒部21aのカム溝が、図13及び図14に示されている。
すなわち、一般に最外周の固定筒部21aに最も近い第1の回転筒22は、ヘリコイドによって固定筒部21aに螺合しており、ヘリコイドは、その形状から一定の速度で移動させる。このため、沈胴収納状態から広角位置を経て望遠位置へと漸次駆動される間の広角位置においては、第1の回転筒22は、半分ほど繰り出された状態となるのが一般的である。
これに対して、上述した構成においては、第1の回転筒22は、固定枠部材21の固定筒部21aと単にヘリコイド螺合するのではなくヘリコイド状のカム溝で係合しており、収納状態から広角位置への駆動により、第1の回転筒22は、最大繰り出し位置まで完全に繰り出し、その後は、図14に示すように、カム溝の被写体側端部が固定筒部21aの端面に平行になっており、広角位置から望遠位置への駆動では第1の回転筒22は、光軸方向へ移動させられることなく定位置で回転する。
第1の回転筒22は、沈胴状態から広角位置へ移動する際、最初は回転しながら被写体側へ繰り出し、最大繰り出し位置に到達すると、固定筒部21a内に設置されたズーム位置検出器(不図示)によりズーム位置基準信号が発生する。このズーム位置検出器は、例えばフォトリフレクタ、フォトインタラプタまたはリーフスイッチ等で構成する。したがって、このズーム位置基準信号が発生すると、第1の回転筒22が最大繰り出し位置に達したと考えてよいので、第3レンズ保持枠28が、第3レンズ群13を退避位置から光軸上に位置させるための進入動作を開始することができる。
第3レンズ群13は、第1のレンズ保持枠としての第3レンズ保持枠28に保持されている。第3レンズ保持枠28は、一端に第3レンズ群13を保持しており、他端に円筒状の係合スリーブ部28hを有し、この係合スリーブ部28hに挿通される第3レンズ群13の光軸と実質的に平行な第1のガイド部材としての第3群主ガイド軸31によって、該第3群主ガイド軸31を軸として回動可能に、且つ該第3群主ガイド軸31に沿って光軸に沿う方向にスライド移動可能として支持されている。第3レンズ保持枠28は、図16に、実線で示すように撮影状態における光軸上に第3レンズ群13を挿入した光軸上位置(図3(a)の上半部及び図3(b)参照)と、図16に破線で示すように沈胴収納状態における第3レンズ群13を固定枠部材21の固定筒部21aから外部に退避した収納位置(図3(a)の下半部参照)との間で、第3群主ガイド軸31を中心として回動する。
図16は、被写体側から見た第3レンズ保持枠28の動作および第3レンズ保持枠28と固定枠部材21の固定筒部21aとの位置関係を示している。
図7、図8及び図9に示すように、第3レンズ保持枠28が退避位置(図16の破線)にある状態では、リードスクリュー35に螺合している係合部材としての雌ねじ部材36は最も像面側(被写体側と反対側)に位置している。第3群圧縮トーションスプリング37は、回転方向のばね力により、レンズ鏡胴4の前面側(被写体側)から見て反時計方向(光軸上への進入方向)のモーメントを第3レンズ保持枠28に常に与えている。この退避位置では、被写体側から見て、反時計方向のモーメントを第3レンズ保持枠28に与える第3群圧縮トーションスプリング37の回転方向のばね力が最もチャージされている。
第3レンズ保持枠28の第3群主ガイド軸31に支持されている円筒部の外周部の一部に部分円筒部が形成された略二重円筒状部分である係合スリーブ部28hの最外周面には、図8に示すような第2の係合部としての段差部28cが形成されており、この段差部28cには、回動軸となる第3群主ガイド軸31の軸線に平行な方向についての中間部の内面にカム斜面形状のカム部(カム面)28dが形成されている。この段差部28cには、収納位置S(図8参照)に雌ねじ部材36の当接部36aが係合している。この状態から第3群モータ52を、図9における時計方向に回転させると、第1ギア61〜第5ギア65からなるギア機構を介してリードスクリュー35が時計方向に回転し、雌ねじ部材36が光軸方向に沿って被写体側へ移動する。
この際には、雌ねじ部材36の当接部36aは、カム部28dに当接係合し、圧縮トーションスプリング37によるモーメント力によって、当接部36aがカム部28dに沿って摺動することにより、第3レンズ保持枠28が反時計方向に回転する。その後、雌ねじ部材36が更に被写体側へ移動すると、雌ねじ部材36の遮光片36bが第3群レンズ群13の位置検出手段としてのフォトインタラプタ53の光路から外れるまで移動するので、フォトインタラプタ53からは、L(低レベル)からH(高レベル)へ変化する基準信号を発生する。第3レンズ群13は、フォトインタラプタ53からの基準信号を基準としてパルスカウントにより位置制御される。
この状態から、雌ねじ部材36が退避開始位置B(図8参照)まで移動すると、第3レンズ保持枠28が、さらに反時計方向に回転し、第3レンズ保持枠28の中間部に設けられているストッパ28eが、図5、図16に示すように、光軸ガイド部材としての第3群副ガイド軸32に当接することにより、第3レンズ保持枠28の光軸側位置が規定され、第3レンズ群13を光軸上に位置させる。これにて、第3レンズ群13の光軸上への進入動作が完了する。なお、雌ねじ部材36の遮光片36bは、図9に示すフォトインタラプタ53を遮光することにより、収納位置にあることが検知確認できるようになっている。
また、雌ねじ部材36が退避開始位置B(図8参照)まで移動すると、雌ねじ部材36の当接部36aが第3レンズ保持枠28の段差部28cの第2の係合部としての前側係合部28fに当接係合する。すなわち、第3レンズ保持枠28の段差部28cは、中間部にカム斜面形状をなすカム部28dを有し、前端側に第3群主ガイド軸31が略垂直に交わる平面を形成する前側係合部28fを有して、円筒周面からの陥凹部を形成している。第3レンズ保持枠28は、第3群主ガイド軸31の周囲に配設された圧縮トーションスプリング37によって、前記収納位置から前記光軸側位置へ向かう回動方向に付勢されるとともに、第3群主ガイド軸31上において被写体側から像面側の固定枠部材21のベース枠21bへ向かう方向に常時付勢されている。
なお、固定筒部21aは、ベース枠21bに対峙して固定枠部材21と一体的に固定されている。また、図7に示すように、固定筒部21aにおける圧縮トーションスプリング37が当接する部位近傍には、圧縮トーションスプリング37の内径より小さい凸状部31aが形成されていて、この部分における圧縮トーションスプリング37の位置を規制して、圧縮トーションスプリング37の中心位置が、第3群主ガイド軸31の中心から大きくずれないようにしている。
次に、雌ねじ部材36が広角位置(図8の広角位置W)まで移動する際は、雌ねじ部材36の当接部36aが前側係合部28fに係合してこの部分を押圧するので、第3レンズ保持枠28は、広角位置まで光軸方向に沿って被写体側へ移動させられる。また、雌ねじ部材36が退避開始位置B(図8参照)から望遠位置(図8の望遠位置T)に至るまでの間は、圧縮トーションスプリング37によって、光軸方向に沿って像面側(被写体側と反対側)に向かって常に押圧されているため、第3群リードスクリュー35や雌ねじ部材36と固定筒部21a等の間に発生するガタや隙間は、すべて像面側へ寄せられて、第3群レンズ保持枠28の光軸方向についての位置精度が確保されている。
雌ねじ部材36は、光軸に実質的に平行に配設された第3群リードスクリュー35に螺合しており、第3レンズ保持枠28の段差部28c内において、前側係合部28f又はカム部28dに当接する当接部36aに加えて、第3群リードスクリュー35の回転に伴って雌ねじ部材36が回ってしまわないようにするための回転止めとして、固定枠部材21に設けられた光軸方向に平行なガイドに嵌合摺動する回転止め突起部36cが形成されている(図5、図9、図17参照)。
すなわち、雌ねじ部材36は、回転止め突起部36cが固定枠部材21のガイドに嵌合して回転が阻止されているので、第3群リードスクリュー35の回転によって光軸に沿って進退移動するのである。
一方、第3群リードスクリュー35が逆回転(反時計方向回転)することによって、雌ねじ部材36が、図8に示す望遠位置Tから広角位置Wを経て退避開始位置Bまで移動する間は、雌ねじ部材36の当接部36aが第3レンズ保持枠28の段差部28cの前側係合部28fに当接係合している。これにより、圧縮トーションスプリング37の光軸側位置への付勢力と像面側(被写体側と反対側)への付勢力によって、第3レンズ保持枠28は、第3群副ガイド軸32に規制された光軸側位置を維持しつつ被写体側から像面側へと漸次移動する。
そして、雌ねじ部材36が退避開始位置B(図8参照)に達すると、第3レンズ保持枠28の基端面28gがベース枠21bに当接し、雌ねじ部材36が前側係合部28fから離れて、段差部28cのカム部28dに当接する。さらに、雌ねじ部材36が退避開始位置Bから収納位置S(図8参照)まで移動する間は、雌ねじ部材36の当接部36aが第3レンズ保持枠28の段差部28cのカム部28dに摺接して、第3レンズ保持枠28を圧縮トーションスプリング37による回動付勢力に抗して回動させることにより、第3レンズ保持枠28は光軸側位置から収納位置へ回動する。
すなわち、図8に詳細に示すように、雌ねじ部材36(当接部36a)は、退避開始位置Bよりも像面側(図示右側)へ移動すると、第3レンズ保持枠28が圧縮トーションスプリング37による光軸に沿う像面側方向への付勢力で固定枠部材21のベース枠21bに当接していて、それ以上像面側へは移動できないため、第3レンズ保持枠28の段差部28cのカム部28dに沿って摺動し、圧縮トーションスプリング37による反時計方向への回動付勢力に抗して第3レンズ保持枠28を時計方向に回転させて、退避動作を行う。
なお、第3レンズ保持枠28の収納位置S(図8参照)は、HからLとなるフォトインタラプタ53による収納基準信号の発生から所定のパルスカウント数だけ像面側へ移動した位置である。第3レンズ保持枠28が収納位置Sへ移動した後に、第1レンズ群11、第2レンズ群12及びシャッタ/絞りユニット15の沈胴収納位置への移動が許可される。
また、第3群リードスクリュー35は、第3群モータ52によって順逆両方向に回転駆動される。第3群モータ52の回転は、ギア61、ギア62、ギア63、ギア64、ギア65を順次介して第3群リードスクリュー35に伝達される。
次に、第2のレンズ群としての第4レンズ群14について説明する。図19は、主として第4レンズ群14を駆動するための第4群駆動系の要部を示す斜視図である。第4レンズ群14は、第2のレンズ保持枠としての第4レンズ保持枠29によって保持される。第4レンズ保持枠29は、スリーブ部29bと、光軸ガイド部材としての回転止め部(軸穴)29cとを有している。
スリーブ部29bには、固定枠部材21のベース枠21bに固定され且つ光軸に平行に配置された第2のガイド部材としての第4群主ガイド軸33を挿通嵌合している。回転止め部29cは、固定枠部材21のベース枠21bに、撮像光軸に平行に固定された光軸ガイド部材としての第4群副ガイド軸34を挿通嵌合して、第4群主ガイド軸33に対する第4レンズ保持枠29の回転を規制している。
このような構成により、第4レンズ保持枠29は、第4群主ガイド軸33に沿って、すなわち光軸方向に沿って自由に移動することが可能となっている。第4レンズ保持枠29は、第4群圧縮トーションスプリング38によって像側方向への付勢力と、図19の反時計回り方向への回動力を常時受けている。
第3レンズ保持枠28は、第1の係合部としての係合部28aを有し、第4レンズ保持枠29は、第3の係合部としての係合部29aを有している。第3レンズ保持枠28の係合部28aは、図5、図6、図20〜図22に示すように、第3レンズ保持枠28の回動軸及びガイド軸となる第3群主ガイド軸31が挿通される略二重円筒状部分である係合スリーブ部28hの近傍の像面側寄りに且つ第4群主ガイド軸33側の側方に、この場合略平板状(扇形状)に突出して形成されている。
また、第4レンズ保持枠29の係合部29aは、図5、図21、図22に示すように、第4レンズ保持枠29のガイドとなる第4群主ガイド軸33が挿通される円筒状のスリーブ部29b近傍に第3群主ガイド軸31側の側方に、第3レンズ保持枠28の係合部28aに対応して被写体側から係合するように、この場合略平板状に突出して形成されている。
このような構成において、第3レンズ保持枠28が、図8における収納位置Sから退避開始位置Bに移動した後、そこからさらに広角位置Wに移動するまでの間の当接係合位置Pにて係合部28aと係合部29aとが当接係合する。この当接係合位置Pから望遠位置Tまでの間では、係合部28aと係合部29aとの係合によって、第4レンズ保持枠29は、第3レンズ保持枠28の光軸方向に沿う移動に伴って(押動されて)、光軸方向に沿って第3レンズ保持枠28と一体的に移動される。
なお、既に述べたように、第4レンズ保持枠29は、第4群圧縮トーションスプリング38による像側方向への付勢力を受けているため、第3レンズ保持枠28の移動に連動して一体的に移動する。
一方、図8における当接係合位置Pから望遠位置Tまでの間の位置から、第3レンズ保持枠28が収納位置S方向に向かう時、当接係合位置Pで第4レンズ保持枠29の端部29dと固定枠部材21のベース枠21bとが当接して第4レンズ保持枠29の光軸方向の移動が止まり、さらに第3レンズ保持枠28が像面方向に移動すると、係合部28aと係合部29aとが離間して、両者の係合が解かれる。このため、これ以降は、第3レンズ保持枠28が単独で先に述べたように動作する。
このような構成とすることにより、第3レンズ保持枠28と第4レンズ保持枠29の駆動を、本来、第3レンズ保持枠28の駆動に用いるための単一の駆動手段で実現することができる。したがって、レンズ鏡胴4の寸法を増大させたり、部品コストを増加させることなく、簡易な機構で、光軸に沿う方向への移動が可能なレンズ群を増やすことができ、レンズ設計の自由度を向上することができる。
特に、図5に示したように、第3群主ガイド軸31の中心と第4群主ガイド軸33とを結ぶ直線上に第3レンズ保持枠28の係合部28aと第4レンズ保持枠29の係合部29aとの当接係合位置を配置することによって、第3レンズ保持枠28及び第4レンズ保持枠29の各々にかかるモーメント力量を最小にすることができ、駆動安定性の向上を図ることができる。
なお、上述においては、第3レンズ保持枠28の係合部28aと第4レンズ保持枠29の係合部29aとの双方を略平板状に突出する形状としたが、これ以外にも、例えば、図23に示すように、第4レンズ保持枠29の係合部29aの係合個所を略半球体の形状としてもよい。
この構造では、第3レンズ保持枠28の平坦な係合部28aとの接触個所を点状とすることができる。また、第3レンズ保持枠28側の接触個所を点状としてもよい。このようにすれば、接触領域および接触位置を容易に明確にすることができて、一層簡単に管理することができ、部品寸法の管理を容易にすることができる。
ところで、前記した本実施形態に係るレンズ駆動装置3を備えたデジタルカメラ1では、4群のレンズ群(第1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13、第4レンズ群14)を有し、且つ第3レンズ群13が光軸方向に対して直交方向に回動可能に保持された構成である。さらに、各レンズ群(第1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13、第4レンズ群14)の各光軸と、第4レンズ群14の光軸とのX−Y軸方向の位置関係を調整可能に構成されている。第4レンズ群14の光軸のX−Y軸方向の位置を調整(以下、「光軸調心」という)することにより、レンズ鏡胴として、より解像度の高い高品位な画像を得ることができる。
以下、本実施形態における光軸調心を行なうための構成を、図24〜図32を参照して説明する。
本実施形態における光軸調心は、図24に示すように、固定枠部材21のベース枠21bに設けた矩形開口部A(図17参照)にX−Y軸方向に移動可能に保持された可動ベース70を移動させることによって行なう。即ち、第4レンズ群14の光軸の位置に対して、第1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13の各光軸の位置ずれが最小となるように、第4レンズ群14(第4レンズ保持枠29)を光軸に沿う方向に移動可能に支持する第4群主ガイド軸33及び第4群副ガイド軸34を、X−Y軸方向に移動させて光軸調心を行なう。
図24は、可動ベース70を固定枠部材21のベース枠21bの背面側(図7、図8の右側)から見た図である。図24は、図面に対して垂直方向手前側が第1可動ベース部材71の前面側(固定枠部材21のベース枠21bの背面側、図7、図8の右側)、図面に対して垂直方向奥側が第1可動ベース部材71の背面側(被写体側、Z方向の正の向き、固定枠部材21の固定筒部21a側、第4レンズ保持枠29側、図7、図8の左側)である。また、X軸方向はデジタルカメラ1(図1、3参照)の左右方向、Y軸方向はデジタルカメラ1(図1、3参照)の上下方向、Z軸方向は各レンズ群(第1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13、第4レンズ群14)の光軸方向である。図24の図面から垂直方向の手前側へ向かう向きが、Z軸方向の負の向きであり、図24の図面から垂直方向の奥側へ向かう向きが、Z軸方向の正の向きである。なお、以下の記載では、図24の図面に対して垂直方向手前側を前面側とし、図24の図面に対して垂直方向奥側を背面側とする。
図25及び図27は、前面側から可動ベース70などを見た斜視図である。図26は、背面側からベース枠21bを見た図である。図27は、第1可動ベース71を前面側から見た斜視図である。図28は、第1可動ベース71、及び中間部材75をY軸方向の正の向きに見た拡大斜視図である。図29は、第2可動ベース72を背面側から見た斜視図である。図30は、第2可動ベース72を前面側から見た斜視図である。図31は、第1偏心カム76の背面側の面を示している。図32は、ベース枠21b、及び中間部材75を背面側から見た斜視図である。
(可動ベース70の構成)
可動ベース70は、図24に示すように、矩形開口部Aの大きさよりも少し小さめに形成された第1可動ベース部材71と、第1可動ベース部材71の前面側(第4レンズ保持枠29側、図24の図面に対して垂直方向奥側、被写体側)に配置された第2ベース部材72とで構成されている。第2可動ベース72は、第1可動ベース71とベース枠21bとの間に挟持されている。第1可動ベース部材71及び第2可動ベース72は、組み合わされた状態では、ベース枠21bの厚さ内にほぼ収まる厚みとなっている。第2ベース部材72は、ベース枠21bに対してY軸方向には移動可能であり、X軸方向への移動は規制されている。第1ベース部材71は、ベース枠21bに対してX−Y軸方向に移動可能である。第1ベース部材71は、Y軸方向には第2可動ベース72と一体となって移動し、X軸方向には第2可動ベース72に対して相対的に移動可能である。
第1可動ベース部材71の3つの角部の背面側には、半球状に突出した接触凸部71a,71b,71cが形成されている。第1可動ベース部材71の3つの角部の前面側にも、図25に示すように、半球状に突出した接触凸部71d,71e、71fが形成されている。第1可動ベース部材71の矩形開口部Aの4つの角部には、矩形開口部Aの内側に張り出したベース摺動部21c,21d,21eが形成されている。図32に示すように、ベース摺動部21c,21d,21eは、ベース枠21bの厚みよりも薄い平板状である。
なお、第1可動ベース部材71の背面側の他の角部71gも平板状に形成されている。第1可動ベース部材71の3つの角部の前面側の接触凸部71d,71e、71fは、ベース枠21bの矩形開口部Aの角部に形成されたベース摺動部21c,21d,21eの背面側とそれぞれ接している。接触凸部71dはベース摺動部21cの背面側に当接し、接触凸部71eはベース摺動部21dの背面側に当接し、接触凸部71fはベース摺動部21eの背面側に当接する。
ベース枠21bには、押さえ板バネ81a,81b,81cの基端側が固定されている。押さえ板バネ81a,81b,81cの先端は、接触凸部71a,71b,71cとそれぞれ摺動可能に当接している。押さえ板バネ81a,81b,81cは、可動ベース71を前面側に向かって押圧する。ベース枠21bに固定された押さえ板バネ81a,81b,81cによって、第1可動ベース71がベース枠21bに向かって付勢されることで、第1可動ベース71とベース枠21bとの間のZ軸方向のガタが無くなる。第1可動ベース71及び第2可動ベース72のZ軸方向の位置は、ベース摺動部21c,21d,21eにより規制されている。第1可動ベース71及び第2可動ベース72は、Z軸方向には移動しない。
第1可動ベース部材71の長手方向の両端付近の背面側には、図28に示すように、摺動軸受け部71h,71iと、バネ保持部71jと、ガイド軸71kが形成されている。摺動軸受け部71h,71iは、第2ベース部材72の長手方向両端部に形成された突出軸部72a,72b(図29、図30参照)を摺動可能に保持する。バネ保持部71jは、第1可動ベース部材71のY軸方向(図24参照)に沿って配置される第1コイルバネ73の一端側を保持する。第1コイルバネ73の他端側は、ベース枠21bの矩形開口部Aに突出するように形成されたバネ保持部21gに保持される。
ガイド軸71lは、第1可動ベース部材71のX軸方向(図24参照)に配置される第2コイルバネ74に挿入されている。第2コイルバネ74の一端側は、ガイド軸71kの基端部に当接している。後述するように、第2コイルバネ74の他端側は、ガイド軸72dを挿通し、ガイド軸72dの基端部に当接している。
中間部材75のX軸方向の一方(図24の左側)の側面には、第1可動ベース部材71がY方向に摺動可能に当接している。中間部材75のX軸方向の他方(図24の右側)の側面には、ベース枠21bに設けた第1偏心カム76が当接している。第1偏心カム76は、第1可動ベース部材71のX軸方向の位置調整を行なうための偏心カムであり、第1偏心カム76の外周面が中間部材75のカム当接部75aに当接している。第1偏心カム76はベース枠21bに固定された回転軸77により回転自在に支持されている。第1偏心カム76の外周面の曲率半径は連続的に微小変化している。
即ち、図31に示すように、第1偏心カム76の外周面76aは回転軸77を中心Oとした真円状の円周面aに対して、回転軸77の中心Oからの距離が図31の右回り方向に沿って徐々に短くなるように形成されている。外周面76aの最小半径部76a1と最大半径部76bは、傾斜面部76a3を介して連続している。
中間部材75のカム当接部75aと反対側の側面は、第1可動ベース部材71の側面71lに面接触で摺動可能に当接している。また、第1可動ベース部材71の側面71lの両端近傍には平板状の突起71m,71nが設けられ、平板状の突起71m,71nの前面側が対向面71m′71n′となっている(図28参照)。中間部材75の対向面71m,71nに対向する部分には、図28、図32に示すように、切り欠き部75b,75cが形成されている。切り欠き部75b,75cの底面75b′,75c′は背面側に向いた平面であり、第1可動ベース部材71に形成された対向面71m′,71n′は、中間部材75に形成された切り欠き部75b,75cの底面75b′,75c′に対向する。
図28に示すように、第1可動ベース71の平板状の突起71m,71nと、中間部材75の切り欠き部75b,75cとは当接はしない。第1可動ベース71の平板状の突起71m,71nと、中間部材75の切り欠き部75b,75cとの間にはX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に所定の間隙が設けられている。第1可動ベース71の平板状の突起71m,71nは、中間部材75のベース枠21bからの脱落を防止する。
図24、図32に示すように、中間部材75は、ベース枠21b上に配置されており、光軸調芯の際には、ベース枠21bの底面21j、及び規制壁面21kと摺動する。中間部材75は、規制壁面21kによりY軸方向の移動が規制されている。中間部材75は、規制壁面21kによりX軸方向のみに移動可能にガイドされている。中間部材75は、X軸方向には移動可能に、かつY軸方向には移動しないようにベース枠21b上に配置されている。よって、第1可動ベース部材71の側面71lは、中間部材75のカム当接部75aと反対側の側面に対してY軸方向(図24参照)に摺動可能である。この際、中間部材75はY軸方向には移動しないようにベース枠21bの規制壁面21kで規制されているので、第1可動ベース部材71がY軸方向に移動しても、中間部材75は静止している。
また、第1可動ベース部材71の前面側には、図25、図28に示すように、前記第4レンズ保持枠29の端部29d(基端側)が挿通される第4群主ガイド軸33と、第4レンズ保持枠29の回転止め部29cが挿通される第4群副ガイド軸34が固定されている。なお、図24に示すように、ベース枠21bに設けた中央開口枠部21kには固体撮像素子(不図示)が配置され、この中央開口枠部2kに第4レンズ保持枠29の先端側に保持した第4レンズ群14が位置している。
第2ベース部材72には、図29、図30に示すように、第1可動ベース部材71の摺動軸受け部71h,71iにX軸方向に摺動可能に支持される突出軸部72a,72bと、ベース枠21bに設けた第2偏心カム78に当接するカム当接部72cと、前記第2コイルバネ74の他端側を挿通するガイド軸72dが形成されている。このガイド軸72dと第1可動ベース部材71側のガイド軸71kは、X軸方向(図24参照)に沿って同一線上に位置し、ガイド軸72dとガイド軸71kの間には、第2コイルバネ74を挿通させるための所定の隙間が設けられている。
ガイド軸72dとガイド軸71kとに挿通される第2コイルバネ74の両端は、ガイド軸72dの基端部及びガイド軸71kの基端部当接している。第2コイルバネ74が圧縮された状態で第1可動部材ベース71と第2可動ベース72との間に配置され、かつ、第2可動ベース72はX軸方向へ移動できないことにより、第1可動ベース71は、X方向の第1偏心カム76へ向かう向きに付勢される。なお、ガイド軸72dとガイド軸71kには、同一方向に傾斜した傾斜面72e、71oがそれぞれ形成されており、この傾斜面72e、71oの間を通して第2コイルバネ74をガイド軸72dとガイド軸71kの間にスムーズに挿通できるようにしている。
第2偏心カム78は、第2可動ベース部材72のY軸方向の位置調整を行なうための偏心カムであり、第2偏心カム78の外周面がカム当接部72cに当接している。第2偏心カム78はベース枠21bに固定された回転軸79により回転自在に支持されている。第2偏心カム78の外周面の曲率半径は連続的に微小変化している。この第2偏心カム78も、図29に示した第1偏心カム76と同様に、第2偏心カム78の外周面78aは回転軸79を中心Oとした真円状の円周面aに対して、回転軸79の中心Oからの距離が図30の右回り方向に沿って徐々に短くなるように形成されている。第1偏心カム76及び第2偏心カム78の各回転軸77、79は、図26に示すように、ベース枠21bに回転自在に支持されている。
図24、図29に示すように、第2ベース部材72のY軸方向側の両側には、ベース枠21bの矩形開口部AのY軸方向(図24参照)側に形成した固定部21h,21iに摺動軸80a,80bが挿入され、固定されている。また、図28、図29に示すように、第2ベース部材72に形成された3つの突起片72h,72i,72jが、第1可動ベース部材71に形成された長穴状の開口部71p,71q,71rにそれぞれ所定の隙間を有するようにして挿通されている。各突起片72h,72i,72jと各開口部71p,71q,71rは、X軸方向に沿って形成されている。
上記した構成により、第1可動ベース部材71(及び第2ベース部材72)は、第1コイルバネ73の付勢力によってY軸方向(図24参照)の第2偏心カム78へ向かう向き(図24の下側)に常に付勢されている。また、第1可動ベース部材71は、第2コイルバネ74の付勢力によってX軸方向(図24参照)の第1偏心カム76へ向かう向き(図24の右側)に常に付勢されている。
第1可動ベース部材71及び第2ベース部材72には、第1コイルバネ73及び第2コイルバネ74の中間部(バネ部)が接しないように、第1コイルバネ73及び第2コイルバネ74の中間部(バネ部)が位置する部分に切り欠き溝部や開口部が形成されている。
固定部71h,71iは、第2ベース部材72の長手方向両端部に形成された突出軸部72a,72b(図29参照)を摺動可能に保持し、かつ、突出軸部72a,72bのZ軸方向の位置を規制する。なお、第2ベース部材72には、X軸方向及びY軸方向に付勢力が働いているので、Z方向の位置決めは必ずしも行なわなくてもよい。
(光軸調心時における可動ベース70の移動動作)
次に、光軸調心時における可動ベース70の移動動作を、図24を参照して説明する。
本実施形態では、可動ベース70をX−Y軸方向に移動させることで、第4レンズ群14の光軸位置を調整する。
最初に可動ベース70をX軸方向に移動させる場合は、第1偏心カム76を専用工具(不図示)を用いて、図24で見て右回りに回転させると、中間部材75のカム当接部75aに当接する第1偏心カム76の外周面の曲率半径が次第に大きくなり、第2コイルバネ74の付勢力で第1可動ベース部材71が圧接している中間部材75が、第2コイルバネ74の付勢力に抗して第2コイルバネ74側(図24の左側)に移動する。これにより、中間部材75と面接触で側面71l(突起71m,71n)が当接している第1可動ベース部材71も一体的に第2コイルバネ74側(図24の左側)に移動する。
この際、第1可動ベース部材71の前面側の接触凸部71a,71b,71cが押さえ板バネ81a,81b,81cにより押圧されて、背面側の4つの角部(接触凸部71d,71e、71f、角部71g)がベース枠21bのベース摺動部21c,21d,21e,21fに密接した状態に保持されているので第1可動ベース部材71はがたつきなくスムーズに移動する。
また、第1偏心カム76を左方向に回転させた場合には、中間部材75のカム当接部75aに当接する第1偏心カム76の外周面の曲率半径が次第に小さくなり、第2コイルバネ74の付勢力で第1可動ベース部材71が圧接している中間部材75が、第2コイルバネ74の付勢力によって第1偏心カム76側(図24の右側)に移動する。これにより、中間部材75に圧接している第1可動ベース部材71も一体的に第1偏心カム76側(図24の右側)に移動する。
なお、前記した第1可動ベース部材71のX軸方向の移動時には、ベース枠21bの固定部21h、21iに固定された摺動軸80a,80bによって、第2ベース部材72はX軸方向の移動が規制され、静止している。
このように、可動ベース70をX軸方向に移動させる場合には、第1偏心カム76の回転によって可動ベース70の第1可動ベース部材71のみがX軸方向に移動し、第1可動ベース部材71に保持されている第4レンズ保持枠29がX軸方向に移動する。第1偏心カム76を回転させても、第2可動ベース部材72は移動しない。
次に可動ベース70をY軸方向に移動させる場合は、第2偏心カム78を専用工具(不図示)を用いて右方向に回転させると、第2ベース部材72のカム当接部72cに当接する第2偏心カム78の外周面の曲率半径が次第に大きくなり、第1コイルバネ73の付勢力でカム当接部72cが第2偏心カム78に圧接している第2ベース部材72が、第1コイルバネ73の付勢力に抗して第2偏心カム78と反対側(図24の上側)に摺動軸80a,80bでガイドされながら移動する。更に、第2ベース部材72の突出軸部72a,72bが第1可動ベース部材71の摺動軸受部71h,71iに固定されているので、第2ベース部材72も一体的に第2偏心カム78と反対側(図24の上側)に移動する。
この際、第1可動ベース部材71の前面側の接触部71a,71b,71cが押さえ板バネ81a,81b,81cで押圧されて、背面側の3つの角部(接触部71d,71e、71f)がベース枠21bのベース摺動部21c,21d,21eに密接した状態に保持されている。よって、第1可動ベース部材71はZ軸方向のがたつきなくスムーズに移動する。
また、第2偏心カム78を左方向に回転させた場合には、第2ベース部材72のカム当接部72cに当接する第2偏心カム78の外周面の曲率半径が次第に小さくなり、第1コイルバネ73の付勢力でカム当接部72cが第2偏心カム78に圧接している第2ベース部材72が、第1コイルバネ73の付勢力によって第2偏心カム78側(図24の下側)に摺動軸80a,80bでガイドされながら移動する。更に、第2ベース部材72突出軸部72a,72bは、第1可動ベース部材71の摺動軸受け部71h,71iによりY軸方向の移動が規制されているので、第2可動ベース部材72も第1可動ベース部材71と一体的に第2偏心カム78側(図24の下側)に移動する。
このように、可動ベース70をY軸方向に移動させる場合には、第2偏心カム78の回転によって可動ベース70を構成する第1可動ベース部材71と第2ベース部材72が一体的にY軸方向に移動し、第1可動ベース部材71に保持されている第4レンズ保持枠29がY軸方向に移動する。
なお、可動ベース70をY軸方向に移動させる場合に、第1可動ベース部材71がY軸方向に移動しても、中間部材75は規制壁面21kによりY軸方向に移動しないように係止されている。よって、第1可動ベース部材71がY軸方向に移動しても、第1偏心カム76が回転することはない。よって、可動ベース70をY軸方向に移動させるときに、第1可動ベース部材71のY軸方向への移動にともなって第1偏心カム76が回転することが抑制され、第1可動ベース部材71がX軸方向に微動することが防止される。中間部材75により、X方向の調整とY方向の調整を別個に行うことが可能になるので、第1可動ベース部材71のX−Y方向の位置調整をより容易に行うことができる。
上記のように可動ベース70をX−Y軸方向に移動させ、測定装置(不図示)による測定で、第1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13の各光軸に対して第4群レンズ14の位置を調整する光軸調心が終了すると、第1偏心カム76及び第2偏心カム78が回転しないように、例えば、接着剤等の固定部材(不図示)で第1偏心カム76及び第2偏心カム78を固定する。
このように、可動ベース70をX−Y軸方向に移動させるにことより、第1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13の各光軸に対して、第4レンズ群14の光軸のX−Y方向の位置を容易に調整できる。この光軸調心を行なった後に第1偏心カム76及び第2偏心カム78が回転しないように接着固定することで、安定して最適な光軸調心を維持することができる。この光軸調心を行なった後に第1可動ベース71、第2可動ベース72、押さえ板バネ81a,81b,81c、中間部材75を接着固定することで、より安定して最適な光軸調心を維持することができる。
よって、複数のレンズ群(第1レンズ群11、第2レンズ群12、第3レンズ群13、第4レンズ群14)全体の解像度を向上させることができ、上記した本実施形態に係るレンズ駆動装置3を備えたデジタルカメラ1で撮影すると、画面の中央部から周辺領域までの広い領域にわたって、解像度の高い高品位な画像を安定して得ることができる。
次に、前記した本実施形態に係るレンズ駆動装置3の第3レンズ保持枠28、第4レンズ保持枠29付近の組立て手順を、図33〜図38を参照して説明する。なお、図33〜図36において、図の左斜め手前側がレンズ駆動装置3の固定枠部材21内の背面側(図1に示したデジタルカメラ1内の固体撮像素子側)である。
図33は、固定枠部材21の背面側に固定されるベース枠21b(図37、図38参照)が取り付けられる前の状態であり、固定筒部21a内には、複数のレンズ群等が装着された第1、第2の回転筒22,24、直進筒27(図3参照)などが組付けられている。また、固定枠部材21内には、駆動力伝達系を構成する第1ギア61〜第4ギア64等や第3群主ガイド軸31などが組付けられている。第3群主ガイド軸31は、その軸線方向が光軸と略平行となるようにして固定されている。
そして、図34に示すように、第3群主ガイド軸31の周囲に第3群圧縮トーションスプリング37を配設し、第3群主ガイド軸31に第3レンズ保持枠28の係合スリーブ部28hの軸穴を挿通して、第3レンズ保持枠28を、第3群主ガイド軸31を軸として回動可能に且つ光軸方向に移動可能に支持されるように組付ける。
そして、図35に示すように、一端側にリードスクリュー35が固着された第5ギア65を第4ギア64と係合するように組付ける。なお、リードスクリュー35には雌ねじ部材36が螺合されている。そして、図36に示すように、第1ギア61〜第5ギア65が抜け落ちないようにこれらの各ギアを回転可能に押さえるための押さえベース枠90を固定枠部材21にねじ留めして固定する。
一方、図37に示すように、固定枠部材21の背面側に固定されるベース枠21bに、第3群副ガイド軸32と、図24〜32に示した光軸調心を行うための可動ベース70(第1可動ベース部材71、第2可動ベース部材72、第4群主ガイド軸33、第4群副ガイド軸34などを有する)等を組付ける。この際、特に第4群主ガイド軸33は、その軸線方向が光軸と略平行となるようにして固定されている。
そして、図38に示すように、第4群主ガイド軸33、第4群副ガイド軸34に第4レンズ保持枠29の各軸穴をそれぞれ挿通して、第4レンズ保持枠29を第4群主ガイド軸33を軸として光軸方向に移動可能に支持されるように取り付け、更に、第4群主ガイド軸33の周囲に第4群圧縮トーションスプリング38を配設する。この際、第4レンズ保持枠29の軸穴に第4群副ガイド軸34が挿通されているので、回転軸としての第4群主ガイド軸33に挿通されている第4レンズ保持枠29の回転が規制された状態になっている。
そして、図38に示した第4レンズ保持枠29、可動ベース70等が組み込まれたベース枠21bを、図36に示した状態の固定枠部材21の背面側にねじ留めして組付けることにより、前記した構成を有するレンズ駆動装置3が組立てられる。
このように、レンズ駆動装置3の組立てにおいて、第3レンズ保持枠28を回動可能に且つ光軸方向に移動可能に支持するための第3群主ガイド軸31を、ベース枠21b側ではなく固定枠部材21側に固定することにより、第3群主ガイド軸31を安定して光軸と略平行に精度よく固定することができる。
これにより、前記したように第3レンズ保持枠28を第3群主ガイド軸31を軸として回動させながら光軸方向へ移動させる際において、第3レンズ保持枠28の係合部28aを第4レンズ保持枠の係合部29aに所定位置で確実に当接係合させることができる。
1 デジタルカメラ
3 レンズ駆動装置
4 レンズ鏡胴
11 第1レンズ群
12 第2レンズ群
13 第3レンズ群
14 第4レンズ群
16 固体撮像素子
19 第1レンズ保持枠
20 第2レンズ保持枠
21 固定枠部材
21a 固定筒部
21b ベース枠
22 第1の回転筒
24 第2の回転筒
26 カム筒
27 直進筒
28 第3レンズ保持枠
28a 係合部
28c 段差部
28f 前側係合部
28h 係合スリーブ部
29 第4レンズ保持枠
29a 係合部
29b スリーブ部
31 第3群主ガイド軸
32 第3群副ガイド軸
33 第4群主ガイド軸
34 第4群副ガイド軸
35 リードスクリュー
36 雌ねじ部材
36a 当接部
36b 遮光片
36c 回転止め突起部
37 第3群圧縮トーションスプリング
38 第4群圧縮トーションスプリング
52 第3群モータ
53 フォトインタラプタ
61〜65 第1ギア〜第5ギア
70 可動ベース
71 第1可動ベース部材
72 第2可動ベース部材
73 第1コイルバネ
74 第2コイルバネ
75 中間部材
76 第1偏心カム
78 第2偏心カム
特許第3771909号公報

Claims (7)

  1. 第1のレンズ群および第2のレンズ群を含み、各々1つ以上のレンズを有してなる複数のレンズ群と、前記第1のレンズ群を保持し且つ第1の係合部および第2の係合部を有する第1のレンズ保持枠と、前記第2のレンズ群を保持し且つ前記第1のレンズ保持枠の前記第1の係合部に係合すべく形成された第3の係合部を有する第2のレンズ保持枠と、前記複数のレンズ群のうち、前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群以外の少なくとも1つのレンズ群を撮像光軸に沿って移動可能に保持する可動レンズ鏡筒と、前記第1のレンズ保持枠を前記撮像光軸に対して接近または離脱する所定の方向に回動可能に保持し、且つ前記撮像光軸に沿って移動可能に保持する第1のガイド部材と、前記第2のレンズ保持枠を前記撮像光軸に沿って移動可能にガイドする第2のガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠および前記第2のレンズ保持枠に係合した場合に、前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群を前記撮像光軸上で移動させるべくガイドする少なくとも1つの光軸ガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠の前記第2の係合部に係合する係合部材と、前記係合部材を駆動し前記係合部材を介して、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ且つ前記撮像光軸に沿って移動させる駆動部と、前記可動レンズ鏡筒と前記第1のガイド部材と前記光軸ガイド部材と前記駆動部を保持するベース部と、を有してなり、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてこれらレンズ群を収納する沈胴収納状態から、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を被写体側に移動させて撮像状態とするレンズ駆動装置であって、
    前記第2のレンズ保持枠を保持し、前記ベース部に対して前記撮像光軸と垂直な平面内で移動可能に保持された可動ベース部材を備え、
    前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群を含む前記複数のレンズ群の全レンズ群が前記撮像光軸上に配置される前記撮影状態では、前記第1のレンズ保持枠が前記撮像光軸に沿って移動する場合に、前記第1の係合部が前記第3の係合部に係合して、前記第2のレンズ保持枠が前記第1のレンズ保持枠と一体的に移動し、
    前記沈胴収納状態では、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ、前記第1のレンズ群を前記撮像光軸から離れた退避位置に退避させることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 第1のレンズ群を保持し且つ第1の係合部および第2の係合部を有する第1のレンズ保持枠と、第2のレンズ群を保持し且つ前記第1のレンズ保持枠の前記第1の係合部に係合すべく形成された第3の係合部を有する第2のレンズ保持枠と、前記第1のレンズ保持枠を撮像光軸に対して接近または離脱する所定の方向に回動可能に保持し、且つ前記撮像光軸に沿って移動可能に保持する第1のガイド部材と、前記第2のレンズ保持枠を前記撮像光軸に沿って移動可能にガイドする第2のガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠および前記第2のレンズ保持枠に係合した場合に、前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群を前記撮像光軸上で移動させるべくガイドする少なくとも1つの光軸ガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠の前記第2の係合部に係合する係合部材と、前記係合部材を駆動し前記係合部材を介して、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ且つ前記撮像光軸に沿って移動させる駆動部と、前記第1のガイド部材と前記光軸ガイド部材と前記駆動部を保持するベース部と、を有するレンズ駆動装置であって、
    前記第2のレンズ保持枠を保持し、前記ベース部に対して前記撮像光軸と垂直な平面内で移動可能に保持された可動ベース部材を備え、
    前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群を含む前記複数のレンズ群の全レンズ群が前記撮像光軸上に配置される前記撮影状態では、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群とが前記撮像光軸上に配置され、前記第1のレンズ保持枠が前記撮像光軸に沿って移動する場合に、前記第1の係合部が前記第3の係合部に係合して、前記第2のレンズ保持枠が前記第1のレンズ保持枠と一体的に移動し、
    前記沈胴収納状態では、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ、前記第1のレンズ群を前記撮像光軸から離れた退避位置に退避させることを特徴とするレンズ駆動装置。
  3. 前記可動ベース部材は、前記撮像光軸と垂直な平面内において直交する第1の方向及び第2の方向に移動可能な第1可動ベース部材と、前記撮像光軸と垂直な平面内において前記第2の方向のみに移動可能な移動可能な第2可動ベース部材とを含み、
    更に、前記ベース部に回転可能に支持された第1の偏心カムと、前記第1可動ベース部材と前記第1の偏心カムとの間に当接するように配置され、前記第1の方向のみに移動可能に前記ベース部に回転可能に支持された第2の偏心カムと、前記第2可動ベース部材を前記第2の偏心カムに対して付勢させる第2付勢部材とを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 第1のレンズ群を保持し且つ第1の係合部および第2の係合部を有する第1のレンズ保持枠と、第2のレンズ群を保持し且つ前記第1のレンズ保持枠の前記第1の係合部に係合すべく形成された第3の係合部を有する第2のレンズ保持枠と、前記第1のレンズ保持枠を撮像光軸に対して接近または離脱する所定の方向に回動可能に保持し、且つ前記撮像光軸に沿って移動可能に保持する第1のガイド部材と、前記第2のレンズ保持枠を前記撮像光軸に沿って移動可能にガイドする第2のガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠の前記第2の係合部に係合する係合部材と、前記係合部材を駆動し前記係合部材を介して、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ且つ前記撮像光軸に沿って移動させる駆動部と、を有するレンズ駆動装置であって、
    前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群を含む前記複数のレンズ群の全レンズ群が前記撮像光軸上に配置される撮像状態では、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群とが前記撮像光軸上に配置され、前記第1のレンズ保持枠が前記撮像光軸に沿って移動する場合に、前記第1の係合部が前記第3の係合部に係合して、前記第2のレンズ保持枠が前記第1のレンズ保持枠と一体的に移動し、
    前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてこれらレンズ群を収納する沈胴収納状態では、前記第1のレンズ保持枠を前記所定の方向に回動させ、前記第1のレンズ群を前記撮像光軸から離れた退避位置に退避させることを特徴とするレンズ駆動装置。
  5. 第1の係合部および第2の係合部を有する第1の係合部材と、第1のレンズ群を保持し且つ前記第1の係合部材の前記第1の係合部に係合すべく形成された第3の係合部を有する第1のレンズ保持枠と、前記第1の係合部を第3の係合部に対して接近または離脱する所定の方向に回動可能に保持し、且つ前記撮像光軸に沿って移動可能に保持する第1のガイド部材と、前記第1のレンズ保持枠を前記撮像光軸に沿って移動可能にガイドする第2のガイド部材と、前記第1の係合部材の前記第2の係合部に係合する第2の係合部材と、前記第2の係合部材を駆動し前記第2の係合部材を介して、前記第1の係合部材を前記所定の方向に回動させ且つ前記撮像光軸に沿って移動させる駆動部と、を有してなり、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてこれらレンズ群を収納する沈胴収納状態から、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を被写体側に移動させて撮像状態とするレンズ駆動装置であって、
    前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群を含む前記複数のレンズ群の全レンズ群が前記撮像光軸上に配置される前記撮像状態では、前記第1の係合部が前記第3の係合部に係合して、前記第1の係合部材が前記第1のレンズ保持枠と一体的に移動し、
    前記沈胴収納状態では、前記第1の係合部材を前記所定の方向に回動させ、前記第1の係合部を前記前記第3の係合部から離れた退避位置に退避させることを特徴とするレンズ駆動装置。
  6. 前記第1のレンズ保持枠を保持し、前記撮像光軸と垂直な平面内で移動可能に支持された可動ベース部材を備えることを特徴とする請求項5に記載のレンズ駆動装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置を備えたことを特徴とするカメラ。
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