JP2011053628A - 自動車シミュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車車両の旋回運動時の自転中心の移動を模擬し、旋回運動時の実車両の動きをより忠実に模擬することができる自動車シミュレータを提供する。
【解決手段】自動車シミュレータ10は、操作者が位置し運転操作を行う運転席部22と、運転席部22に動揺を与える動揺装置16と、動揺装置16上に設けられ回転軸線周りに運転席部22を旋回させる回転テーブル18とを備え、操作者の運転操作に応じて動揺装置16により運転席部22に動揺を与えると共に回転テーブル18により運転席部22に旋回を与えて、操作者に自動車車両に搭乗した状態を模擬体験させる。自動車シミュレータ10は、回転テーブル18上で回転テーブル18の回転軸線24に対して運転席部22を並進移動させる並進移動テーブル20をさらに備え、旋回運動時の自転中心の移動を模擬する。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転席部の操作者の運転操作に応じて、動揺装置により運転席部に動揺を与えると共に回転テーブルにより運転席部に旋回を与えて、自動車車両の運転状態を操作者に模擬体験させる自動車シミュレータに関する。
自動車シミュレータは、走行路や周囲の状況を再現するための視覚再現装置と共に用いられ、操作者の運転操作に伴って操作者が体感する加速度などを模擬して、自動車車両を運転する状態を操作者に模擬体験させるために使用される。
自動車シミュレータは、例えば特許文献1に記載されているように、床面に設置され操作者が位置する運転席部を水平面内の直交するX軸及びY軸方向に並進移動させるXYテーブルと、XYテーブル上に配置され運転席部に傾斜などの動揺を与える6軸動揺装置と、動揺装置上に配置され運転席部を回転軸線周りに回転させる回転テーブルとによって構成され、運転席部は回転テーブル上に固定されることが一般的である。XYテーブルは、運転席部に並進運動を与えて並進運動の加速度を利用して主として過渡的な加減速時の加速度や横加速度を模擬しこれを運転席部の操作者に体感させるために使用される。このため、XYテーブルは、例えば20m×30mのような大型のものとなることが多く、6軸動揺装置によって支持することが困難であり、通常、6軸動揺装置の下の床面上に設置される。また、6軸動揺装置は、運転席部を傾斜させたときに運転席部の操作者に作用する重力加速度成分により主として定常的な加速度を模擬しこれを運転席部の操作者に体感させるために使用される。さらに、回転テーブルは、主として自動車車両が曲がり角などを曲がるときの回転を模擬しこれを運転席部の操作者に体感させるために使用される。
特表2005−505783号公報
ところで、自動車が曲がり角などを曲がるときには、旋回中心周りの公転運動と共に、後輪車軸中心付近に位置する自転中心周りの自転運動とが同時に行われ、運転者は公転運動により発生する横加速度と自転運動による回転の両方を感じる。したがって、自動車車両の自転中心が自動車シミュレータの回転テーブルの回転軸線上に位置していないときには、旋回操作時に操作者が違和感を感じてしまうことになる。自動車車両の自転中心は通常後輪車軸の長手方向中心付近に位置しているため、例えば、回転テーブルの回転軸線上に運転席部の操作者が位置するように運転席部が配置されていると、操作者は後輪がスリップしているように体感してしまう。したがって、運転席部は、通常、後輪車軸中心付近が回転テーブルの回転軸線上に位置するように配置される。
しかしながら、自動車車両の自転中心は、常に後輪中心付近に位置するわけではなく、自転中心の位置は、自動車車両の速度、ステアリング角度、スリップの発生の有無などの条件に応じて、前後方向や左右方向に変化する。例えば、オーバーステアリング、アンダーステアリングまたはスリップの発生時には、自転中心は、後輪車軸中心付近から前側に移動する。ところが、従来の自動車シミュレータでは、旋回時の自転中心の位置の変化が考慮されておらず、運転席部が回転テーブルに固定されていたので、旋回運動時の自動車車両の動きを忠実に模擬することができず、操作者に違和感を感じさせていた。
よって、本発明の目的は、上記従来技術に存する問題を解消して、自動車車両の旋回運動時の自転中心の移動を模擬し、旋回運動時の実車両の動きをより忠実に模擬することができる自動車シミュレータを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、操作者が位置し運転操作を行う運転席部と、運転席部に動揺を与える動揺装置と、動揺装置上に設けられ回転軸線周りに運転席部を旋回させる回転テーブルとを備え、操作者の運転操作に応じて、動揺装置により運転席部に動揺を与えると共に回転テーブルにより運転席部に旋回を与えて、操作者に自動車車両に搭乗した状態を模擬体験させる自動車シミュレータにおいて、前記回転テーブル上で前記回転テーブルの回転軸線に対して前記運転席部を並進移動させる並進移動機構をさらに備える自動車シミュレータが提供される。
上記自動車シミュレータでは、並進移動機構により、回転テーブル上で運転席部を並進移動させることができるので、回転テーブルの回転軸線と運転席部との位置関係を変化させることができ、自動車車両の旋回時の自転中心の移動を模擬することが可能になる。
前記並進移動機構は、前記回転テーブルと前記運転席部との間に設けられ、前記回転テーブル上で前記運転席部を前記回転テーブルの表面と平行な面内で移動させる並進移動テーブルであることが好ましい。
例えば、前記並進移動テーブルは、前記並進移動テーブルは、前記回転テーブル上に配置された第1のテーブルと、該第1のテーブル上に配置された第2のテーブルと、前記回転テーブル上で前記回転テーブルに対して前記第1のテーブルを第1の方向に移動させる第1の駆動装置と、前記第1のテーブル上で前記第1のテーブルに対して前記第2のテーブルを前記第1の方向と垂直な第2の方向に移動させる第2の駆動装置とを含むように構成することができる。
本発明によれば、並進移動機構により、回転テーブルの回転軸線と運転席部との位置関係を変化させることができるので、自動車車両の旋回時の自転中心の移動を模擬することが可能になり、実車両の動きをより忠実に模擬し操作者の体感をより正確に再現することができる。
本発明による自動車シミュレータの一実施形態を側方から見た構成図である。 図1に示される自動車シミュレータの変形形態を示す構成図である。 図1に示される自動車シミュレータの回転テーブル及びXYテーブルの組立分解図である。 図1に示される自動車シミュレータの回転テーブルの上面図である。 図1に示される自動車シミュレータの並進移動テーブルのY軸方向テーブルの底面図である。 図1に示される自動車シミュレータの並進移動テーブルのY軸方向テーブルの上面図である。 図1に示される自動車シミュレータの並進移動テーブルのX軸方向テーブルの底面図である。 回転テーブルの回転軸線が後輪車軸の長手方向中心付近に位置する状態を示す説明図である。 回転テーブルの回転軸線が操作者の後ろに位置する状態を示す説明図である。 回転テーブルの回転軸線が操作者の横に位置する状態を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
最初に、図1を参照して、本発明による自動車シミュレータ10の全体構成を説明する。自動車シミュレータ10は、曲がり角などにおける自動車車両の旋回運動時の状態を正確に模擬することを目的としたものであり、上部にアッパーフレーム12を支持し基台14上に設置された動揺装置16と、動揺装置16のアッパーフレーム12上に支持された回転テーブル18と、回転テーブル18上に設置された並進移動テーブル20と、並進移動テーブル20上に設置された運転席部22とを備える。運転席部22は、走行路や周囲の状況を再現するための視覚再現装置(図示せず)を備えてもよい。
動揺装置16は、回転テーブル18及び並進移動テーブル20を介してアッパーフレーム12上に支持された運転席部22を、運転席部22における操作者の操作に応じて、床面に対して傾斜させることができ、運転席部22を傾斜させたときに操作者に作用する重力加速度成分を利用して加速度を模擬し、自動車車両の運動によって生じる加速度を運転席部22の操作者に体感させる。動揺装置16を用いて運転席部22を傾斜させることによって、例えば、定常的な加減速時の加速度や旋回中の公転運動により生じる横加速度が模擬される。動揺装置16としては、例えば6軸パラレル機構などを用いることができる。6軸パラレル機構の構成は、周知であるので、ここでは詳しく説明しない。
回転テーブル18は、並進移動テーブル20を介して回転テーブル18上に支持された運転席部22を、運転席部22における操作者の操作に応じて、床面及び動揺装置16に対して回転テーブル18の回転軸線24周りに回転させることができ、回転テーブル18の回転軸線24周りの回転を利用して自動車車両の旋回時の自転運動による回転を模擬し、運転席部22の操作者に回転を体感させる。回転テーブル18の構成は、周知であるので、ここでは詳しく説明しない。
なお、自動車車両の加減速時に操作者に作用する過渡的な加速度を特に忠実に模擬することが所望されるときには、図2に示されているように、動揺装置16の下に、加減速模擬用XYテーブル26をさらに設置すればよい。この加減速模擬用XYテーブル26は、運転席部22に並進運動を与えて並進運動の加速度により主として過渡的な加減速や横加速度を模擬し、運転席部22の操作者にこれを体感させるためのものであるので、回転テーブル18の回転軸線24に対して運転席部22を並進移動させる後述の並進移動テーブル20と比べて非常に大型のものとなる。
並進移動テーブル20は、回転テーブル18と運転席部22との間に配置されており、回転テーブル18上で運転席部22を回転テーブル18の表面と概略平行な面内で移動させ、回転テーブル18上で回転テーブル18の回転軸線24に対して運転席部22を並進移動させる並進移動機構として機能する。この並進移動テーブル20は、加減速模擬用XYテーブル26のように運転席部22に与えた並進運動の加速度により運転席部22の操作者に加減速時の加速度や公転運動による横加速度を忠実に再現させるものではなく、主として単に運転席部22の範囲内で回転テーブル18の回転軸線24に対して運転席部22を並進移動させるためのものであるので、加減速模擬用XYテーブル26と比較して小型となり、動揺装置16の上部のアッパーフレーム12上に支持することができる。
以下に、図3から図7を参照して、並進移動テーブル20の詳細な構成を説明する。
図3に詳細に示されているように、並進移動テーブル20は、X軸方向に移動可能なX軸方向テーブル28と、Y軸方向に移動可能なY軸方向テーブル30と、X軸方向テーブル28をX軸方向に駆動するX軸駆動装置32と、Y軸方向テーブル30をY軸方向に駆動するY軸駆動装置34とを含む。なお、本願において、X軸方向とは、通常の自動車の進行方向正面を前として、運転席部22を左右(図1における紙面垂直方向)に移動させる方向であり、Y軸方向とは運転席部22を前後(図1における左右方向)に移動させる方向を指す。
Y軸方向テーブル30は、回転テーブル18上に配置されている。回転テーブル18の上面には、図4に示されているように、互いに平行にY軸方向に延びる2本のY軸ガイドレール36が固定されている一方、Y軸方向テーブル30の底面には、図5に示されているように、2本のY軸ガイドレール36の各々に関連付けられたY軸スライダ38がそれぞれのY軸ガイドレール36と対向する位置に固定されている。したがって、回転テーブル18上のY軸ガイドレール36にY軸方向テーブル30のY軸スライダ38が係合するように回転テーブル18上にY軸方向テーブル30を配置することにより、回転テーブル18に対してY軸方向テーブル30をY軸方向に案内しながら移動させることができるようになる。
図示される実施形態では、回転テーブル18上に2本のY軸ガイドレール36が設置されているが、1本のY軸ガイドレール36又は互いに平行に延びる3本以上のY軸ガイドレール36を設置し、各Y軸ガイドレール36に少なくとも一つのY軸スライダ38が係合するようにしてもよい。また、図示される実施形態では、回転テーブル18の各Y軸ガイドレール36に対してそれぞれ二つのY軸スライダ38が係合するようになっているが、回転テーブル18の各Y軸ガイドレール36に対してそれぞれ一つ又は三つ以上のY軸スライダ36が係合するようにしてもよい。しかしながら、Y軸方向テーブル30を安定的に並進移動させるためには、2本以上のY軸ガイドレール36を用いると共に、各Y軸ガイドレール36に対して二つ以上のY軸スライダ38を係合させるようにすることが好ましい。
Y軸駆動装置34は、一つのY軸駆動モータ40によって回転駆動されるシャフト42の回転をギアボックス44を介してそれぞれシャフト42と直角にY軸方向に且つ互いに平行に延びる複数のY軸ボールねじ46に伝達することにより、複数のY軸ボールねじ46を同期して回転させて、各Y軸ボールねじ46の回転をこれに係合するY軸ボールねじ受け(ナット)48によってY軸ボールねじ46に対するY軸ボールねじ受け48の直線運動に変換し、この直線運動を利用して回転テーブル18に対してY軸方向テーブル30をY軸方向に駆動するように構成される(図4及び図5を参照)。図示される実施形態では、一つのY軸駆動モータ40によって二つのY軸ボールねじ46が回転されるようになっている。このように一つのY軸駆動モータ40を用いて複数のY軸ボールねじ46を駆動することによって、複数のY軸ボールねじ46を同期して回転させることが容易となる。しかしながら、複数のY軸ボールねじ46を同期して回転させることができれば、各Y軸ボールねじ46を別個のY軸駆動モータ40によって駆動するようにしてもよい。
図示される実施形態では、Y軸駆動モータ40、シャフト42、各ギアボックス44及び各Y軸ボールねじ46を回転テーブル18に取り付ける一方、各Y軸ボールねじ受け48をY軸方向テーブル30に取り付けて、Y軸ガイドレール36に沿って案内しながらY軸駆動装置34によって回転テーブル18に対してY軸方向テーブル30を移動させることができるようにしている。しかしながら、Y軸駆動装置34は、回転テーブル18に対してY軸方向にY軸方向テーブル30を駆動できるようになっていればよく、例えば、Y軸駆動モータ40、シャフト42、各ギアボックス44及び各Y軸ボールねじ46をY軸方向テーブル30に取り付ける一方、各Y軸ボールねじ受け48を回転テーブル18に取り付けるようにしてもよい。
X軸方向テーブル28は、Y軸方向テーブル30上に配置されている。Y軸方向テーブル30の上面には、図6に示されているように、互いと平行にX軸方向に延びる2本のX軸ガイドレール50が固定されている一方、X軸方向テーブル28の底面には、図7に示されているように、2本のX軸ガイドレール50の各々に関連付けられたX軸スライダ52がそれぞれのX軸ガイドレール50と対向する位置に固定されている。したがって、Y軸方向テーブル30上のX軸ガイドレール50にX軸方向テーブル28のX軸スライダ52が係合するようにY軸方向テーブル30上にX軸方向テーブル28を配置することにより、Y軸方向テーブル30に対してX軸方向テーブル28をX軸方向に案内しながら移動させることができるようになる。
図示される実施形態では、Y軸方向テーブル30上に2本のX軸ガイドレール50が設置されているが、1本のX軸ガイドレール50又は互いに平行に延びる3本以上のX軸ガイドレール50を設置し、各X軸ガイドレール50に少なくとも一つのX軸スライダ52が係合するようにしてもよい。また、図示される実施形態では、Y軸方向テーブル30の各X軸ガイドレール50に対してそれぞれ二つのX軸スライダ52が係合するようになっているが、Y軸方向テーブル30の各X軸ガイドレール50に対してそれぞれ一つ又は三つ以上のX軸スライダ52が係合するようにしてもよい。しかしながら、X軸方向テーブル28を安定的に並進移動させるためには、2本以上のX軸ガイドレール50を用いると共に、各X軸ガイドレール50に対して二つ以上のX軸スライダ52を係合させるようにすることが好ましい。
X軸駆動装置32は、一つのX軸駆動モータ54によって回転駆動されるシャフト56の回転をギアボックス58を介してそれぞれシャフト56と直角にX軸方向に且つ互いに平行に延びる複数のX軸ボールねじ60に伝達することにより、複数のX軸ボールねじ60を同期して回転させて、各X軸ボールねじ60の回転をこれに係合するX軸ボールねじ受け(ナット)62によってX軸ボールねじ60に対するX軸ボールねじ受け62の直線運動に変換し、この直線運動を利用してY軸方向テーブル30に対してX軸方向テーブル28をX軸方向に駆動するように構成される。図示される実施形態では、一つのX軸駆動モータ54によって二つのX軸ボールねじ60が回転されるようになっている。このように一つのX軸駆動モータ54によって複数のX軸ボールねじ60を駆動することによって、複数のX軸ボールねじ60を同期して回転させることが容易となる。しかしながら、複数のX軸ボールねじ60を同期して回転させることができれば、各X軸ボールねじ60をそれぞれ別個のX軸駆動モータ54によって駆動するようにしてもよい。
図示される実施形態では、X軸駆動モータ54、シャフト56、各ギアボックス58及び各X軸ボールねじ60をY軸方向テーブル30に取り付ける一方、各X軸ボールねじ受け62をX軸方向テーブル28に取り付けて、X軸ガイドレール50に沿って案内しながらX軸駆動装置32によってY軸方向テーブル30に対してX軸方向テーブル28を移動させることができるようにしている。しかしながら、X軸駆動装置32は、Y軸方向テーブル30に対してX軸方向にX軸方向テーブル28を駆動できるようになっていればよく、例えば、X軸駆動モータ54、シャフト56、各ギアボックス58及び各X軸ボールねじ60をX軸方向テーブル28に取り付ける一方、各X軸ボールねじ受け62をY軸方向テーブル30に取り付けるようにしてもよい。
このように構成された並進移動テーブル20のX軸方向テーブル28上に、運転席部22を固定することによって、並進移動テーブル20によって回転テーブル18と平行な面内で回転テーブル18の回転軸線24に対して運転席部22を並進移動させることができるようになる。
次に、図1に示されている自動車シミュレータ10の動作を説明する。
操作者が運転席部22のアクセルやブレーキなどを操作することにより自動車車両が加減速を行うときには、動揺装置16によって運転席部22を前後方向に傾斜させたときに操作者に作用する重力加速度成分を利用して加減速時の加速度を模擬する。また、並進移動テーブル20によって運転席部22を並進移動させるときの加速度を利用して、加減速時の加速度の一部を模擬することも可能である。さらに、加減速模擬用XYテーブル26を備えている場合には、加減速模擬用XYテーブル26によって運転席部22を並進移動させるときの加速度を利用して、加減速時の加速度を模擬することもできる。
一方、操作者が運転席部22のハンドルなどを操作することにより自動車車両が旋回運動を行うときには、動揺装置16によって運転席部22を左右方向に傾斜させたときに操作者に作用する重力加速度成分を利用して旋回中心周りの公転運動による横加速度を模擬すると共に、回転テーブル18によって運転席部22を回転軸線24周りに回転させて自動車車両の自転中心周りの自転運動による回転を模擬する。この際、自動車車両の速度、ステアリング角度、スリップの発生の有無などの条件に応じて、例えばオーバーステアリング、アンダーステアリングまたはスリップが発生し、自動車車両の自転中心が前後方向や左右方向に移動する状況のときには、並進移動テーブル20によって回転テーブル18の回転軸線24に対して運転席部22を並進移動させた上で、運転席部22を回転軸線24周りに回転させる。
通常の状態では、自動車車両の自転中心は、図8に示されているように後輪車軸の長手方向中心付近に位置している。この状態から、自動車車両の速度、ステアリング角度、スリップの発生の有無などの条件に応じて、例えば図9に示されているように自転中心が操作者64の後ろに移動する場合には、並進移動テーブル20のX軸駆動装置32を作動させて回転テーブル18に対してX軸方向テーブル28を図8における左側に並進移動させることによって、回転テーブル18の回転軸線24に対して運転席部22を左方向に並進移動させ、回転テーブル18の回転軸線24を運転席部22の後ろに移動させる。また、例えば図10に示されているように自転中心が操作者64の横に移動する場合には、並進移動テーブル20のY軸駆動装置34を作動させて回転テーブル18に対してY軸方向テーブル30を図8における後方に移動させることによって、回転テーブル18の回転軸線24に対してY軸方向テーブル30に支持されるX軸方向テーブル28及び運転席部22を後方に移動させ、回転テーブル18の回転軸線24を運転席部22の横に移動させる。
このように、自動車車両の速度、ステアリング角度、スリップの発生の有無などの条件に応じて、回転テーブル18の回転軸線24に対して運転席部22を移動させることによって、自動車車両の旋回運動時の自転中心の移動を模擬することが可能になり、旋回運動時の実車両の動きをより忠実に模擬することができるようになる。したがって、旋回運動時の体感をより正確に再現し、操作者が実車両の操作と比較して感じる違和感を減らすことができる。
10 自動車シミュレータ
16 動揺装置
18 回転テーブル
20 並進移動テーブル
22 運転席部
24 回転軸線
28 X軸方向テーブル
30 Y軸方向テーブル
32 X軸駆動装置
34 Y軸駆動装置

Claims (3)

  1. 操作者が位置し運転操作を行う運転席部と、運転席部に動揺を与える動揺装置と、動揺装置上に設けられ回転軸線周りに運転席部を旋回させる回転テーブルとを備え、操作者の運転操作に応じて、動揺装置により運転席部に動揺を与えると共に回転テーブルにより運転席部に旋回を与えて、操作者に自動車車両に搭乗した状態を模擬体験させる自動車シミュレータにおいて、
    前記回転テーブル上で前記回転テーブルの回転軸線に対して前記運転席部を並進移動させる並進移動機構をさらに備えることを特徴とする自動車シミュレータ。
  2. 前記並進移動機構は、前記回転テーブルと前記運転席部との間に設けられ、前記回転テーブル上で前記運転席部を前記回転テーブルの表面と平行な面内で移動させる並進移動テーブルである、請求項1に記載の自動車シミュレータ。
  3. 前記並進移動テーブルは、前記回転テーブル上に配置された第1のテーブルと、該第1のテーブル上に配置された第2のテーブルと、前記回転テーブル上で前記回転テーブルに対して前記第1のテーブルを第1の方向に移動させる第1の駆動装置と、前記第1のテーブル上で前記第1のテーブルに対して前記第2のテーブルを前記第1の方向と垂直な第2の方向に移動させる第2の駆動装置とを含む、請求項2に記載の自動車シミュレータ。
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