JP2011053504A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Yasushi Yoshibe
耕史 吉部
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Abstract

【課題】カム溝の配置スペースを確保することができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】本発明に係わるレンズ鏡筒(1)は、光軸OA方向に沿って配置された第1レンズ群(L1)及び第2レンズ群(L2)と、これらレンズ群の少なくとも一方を駆動して、両レンズ群のレンズ間隔を互いに異なる第1及び第2の間隔との間で変更するとともに、前記第1及び第2の間隔よりも短い第3の間隔に変更する駆動部材(30)と、互いに異なる第1方向と第2方向とに操作可能な操作部材(20)とを備え、前記操作部材は、前記第1方向に操作されることで前記駆動部材を駆動して前記レンズ間隔を前記第1の間隔と前記第2の間隔との間で変更し、また前記第2方向に操作されることで、前記駆動部材を前記光軸方向に駆動して前記レンズ間隔を前記第1の間隔と前記第2の間隔の少なくとも一方と前記第3の間隔との間で変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ズームレンズ群を備えたレンズ鏡筒に関するものである。
ズームレンズ群を備えたレンズ鏡筒において、ズームレンズ群を通常の撮影位置から、さらにレンズマウント側に移動可能とし、レンズの全長を光軸方向に短くできるように構成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−25815号公報
上記従来例は、ズーム操作環を回転操作することによりズーム動作と鏡筒長の短縮動作とを連続して行うようにしたものである。すなわち、通常の回転域でズーム操作環を回転させたときはズーム動作となり、この回転域の一端(例えば、ワイド側)からさらにズーム操作環を回転させると鏡筒長の短縮動作となる。
この従来例では、通常のズーム動作のための回転域に加えて、鏡筒長の短縮動作のための回転域を設ける必要がある。このように、ズーム操作環の回転域が大きくなると、カム溝を形成する範囲も大きくなるため、レンズ鏡筒の内部に複数のカム溝を配置することがスペース的に難しくなる。
本発明の課題は、カム溝を配置するスペースに影響を与えることがないレンズ鏡筒を提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、第1のレンズ群(L1)と、前記第1のレンズ群の光軸方向に沿って配置された第2のレンズ群(L2)と、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との少なくとも一方を駆動することにより、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群とのレンズ間隔を、互いに異なる第1および第2の間隔との間で変更するとともに、前記第1および第2の間隔よりも短い第3の間隔に変更する駆動部材(30)と、互いに異なる第1方向(光軸OA周方向)と第2方向(光軸OA方向)とに操作可能な操作部材(20)とを備え、前記操作部材は、前記第1方向に操作されることにより前記駆動部材を駆動して前記レンズ間隔を前記第1の間隔と前記第2の間隔との間で変更するとともに、前記第2方向に操作されることにより、前記駆動部材を前記光軸方向に駆動して前記レンズ間隔を前記第1の間隔と前記第2の間隔の少なくとも一方と前記第3の間隔との間で変更することを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(1)であって、前記駆動部材(30)は、前記操作部材(20)を前記第1方向と第2方向とに移動自在に保持するとともに、前記第2方向に形成された第1の溝(14S)および当該第1の溝と連続する前記第1方向に形成された第2の溝(14R)を内周部に有する固定筒(10)と、前記固定筒の内周部に沿って移動自在に支持された移動筒(40)と、前記操作部材と前記移動筒との間を連結するとともに、前記固定筒の前記第1の溝および前記第2の溝と係合する連動ピン(31)と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレンズ鏡筒(1)であって、前記第2の溝(14R)は、前記第1方向の一方の端部において前記第1の溝(14S)の前記第2方向の一方の端部と連続していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のレンズ鏡筒(1)であって、前記駆動部材(30)は、前記操作部材(20)が前記第1方向または前記第2方向に操作されて、前記連動ピン(31)が前記第1の溝(14S)と前記第2の溝(14R)とが連続する位置に達したときに、前記第1のレンズ群(L1)と前記第2のレンズ群(L2)とによる前記第2の間隔を最短焦点距離とすることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(1)であって、前記第1の溝(14S)は、前記第2の溝(14R)と連続する位置において、前記第2の溝に対し略鋭角となる方向に形成されていることを特徴とする。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、カム溝を配置するスペースに影響を与えることがないレンズ鏡筒を提供することができる。
レンズ鏡筒の広角端における縦断面図である。 レンズ鏡筒の望遠端における縦断面図である。 レンズ鏡筒の鏡筒長の短縮状態における縦断面図である。 ガイドスリットの形状と連動ピンの位置との関係を示す図であり、(a)は広角端、(b)は望遠端、(c)は鏡筒長の短縮状態を示す。 直進ガイド孔およびカム孔の形状とカムフォロアの位置との関係を示す図であり、(a)は広角端、(b)は望遠端、(c)は鏡筒長の短縮状態を示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をX軸プラス方向、上側に向かう方向をY軸プラス方向とする。また、正位置において被写体に向かう方向をZ軸プラス方向とする。また、Z軸プラス側を前側、Z軸マイナス側を後側とも呼称する。さらに、被写体側から見て反時計回りの回転を正回転、時計回りの回転を逆回転とそれぞれ呼称する。
図1は、本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒1の光軸OAを含む縦断面図であって、レンズ鏡筒1の広角端における縦断面図を示す。図2は、レンズ鏡筒1の望遠端における縦断面図である。図3は、レンズ鏡筒1の鏡筒長の短縮状態における縦断面図である。本実施形態におけるレンズ鏡筒1は、焦点距離を可変調整可能ないわゆるズームレンズである。
図1から図3に示すように、レンズ鏡筒1は、固定鏡筒10の内部に、2群のレンズ群(第1レンズ群L1,第2レンズ群L2)を備える。第1レンズ群L1は、レンズ保持筒50に保持されている。第2レンズ群L2はレンズ支持枠60に支持されている。
また、レンズ鏡筒1は、固定鏡筒10の外周に回転可能に設けられたズーム操作環20と、このズーム操作環20の回転操作によって回転駆動されるズームカム筒30とを備えている。レンズ保持筒50およびレンズ支持枠60は、ズーム操作環20の回転操作によってズームカム筒30を介して光軸OA方向に移動する。これにより、レンズ鏡筒1は、図1に示す焦点距離が最も短い広角端から、図2に示す焦点距離が最も長い望遠端との間で、レンズ鏡筒1の焦点距離が変化する。さらに、レンズ鏡筒1は、ズーム操作環20の直進操作によって、図1に示す広角端から、図3に示す鏡筒長の短縮状態に移行する。この鏡筒長の短縮状態において、レンズ鏡筒1の全長は最もコンパクトになる。
固定鏡筒10は、固定外筒11と固定内筒12とを備える。固定外筒11と固定内筒12とは、同心状に構成されている。固定外筒11と固定内筒12とは、それぞれ前方側が開放し、後方端は基端部13で連結一体化している。
固定鏡筒10の基端部13(後方側の端)には、レンズマウント環1Mが固定されている。レンズマウント環1Mは、図示しないカメラボディのボディマウント環に対し着脱自在に構成されている。
固定外筒11の外周には、ズーム操作環20が装着されている。ズーム操作環20は、望遠側から広角側までの間は光軸OAの軸回りに回転操作可能であり、広角端から鏡筒長の短縮状態までの間は光軸OA方向に直進操作可能に構成されている。
ズーム操作環20には、後述するズームカム筒30に植設された連動ピン31が嵌合している。これにより、ズーム操作環20とズームカム筒30とは、連動ピン31を介して回転方向および直進方向のいずれにも連動するように連結されている。すなわち、ズーム操作環20の回転および直進方向の移動操作に伴って、ズームカム筒30は同じように回転および直進方向に移動する。
ズームカム筒30は、後述するように固定内筒12の内周側に配設されている。このため、固定外筒11と固定内筒12とには、それぞれ連動ピン31が貫通するガイドスリット14,15が形成されている。ガイドスリット14,15は、連動ピン31の移動を規定する所定の形状に形成されている。ガイドスリット14,15については後述する。
また、固定内筒12には、直進ガイド孔16が光軸OAと平行する方向に形成されている。この直進ガイド孔16には、後述するレンズ支持枠60に植設されたカムフォロア61が嵌合している。これにより、直進ガイド孔16は、レンズ支持枠60の移動を案内している。
固定鏡筒10の前端部の、固定内筒12と固定外筒11の内周面との間には、移動筒40とレンズ保持筒50とが配設されている。
移動筒40は、固定内筒12の先端部外周に、光軸OA方向に摺動移動可能に嵌合している。移動筒40の内周にはカム溝41が形成されている。カム溝41は、光軸OAに対して所定の角度を有して形成されている。カム溝41には、後述するズームカム筒30に植設されたカムピン32が嵌合している。これにより、移動筒40は、カムピン32(ズームカム筒30)の回転によって、所定の関係で回転しつつ光軸OA方向に移動操作される。
移動筒40の先端近傍の外周には、操作突起42が突設されている。この操作突起42は、後述するレンズ保持筒50の内周に形成されたリード溝51に嵌合している。
レンズ保持筒50は、移動筒40の外周に、光軸OA方向に摺動移動可能に嵌合している。
レンズ保持筒50は、その前端部に第1レンズ群L1が装着されている。レンズ保持筒50の内周には、リード溝51が形成されている。リード溝51は、光軸OAに対して所定の角度となるように形成されている。このリード溝51には、前述したように移動筒40に植設された操作突起42が嵌合している。これにより、レンズ保持筒50は、カムピン32(ズームカム筒30)の回転によって、移動筒40を介して前後方向に移動操作される。
固定内筒12の内周側には、ズームカム筒30が配設されている。
ズームカム筒30は、固定内筒12の内周に、光軸OA方向に摺動移動可能に嵌合している。ズームカム筒30には、内外周を貫通してカム孔33が形成されている。カム孔33は、後述する図5に示すように、光軸OA(Z軸)に対して所定の角度で形成されている。このカム孔33には、レンズ支持枠60のカムフォロア61が嵌合して貫通している。
また、ズームカム筒30の外周面には、連動ピン31と、カムピン32とが植設されている。
連動ピン31は、ズームカム筒30の中央やや後端寄りに、その中心線が光軸OAを通るようにズームカム筒30の径方向に沿って配設されている。連動ピン31は、前述したように、固定内筒12のガイドスリット15および固定外筒11のガイドスリット14を貫通し、先端部がズーム操作環20に係合している。
カムピン32は、ズームカム筒30の先端近傍に配設され、前述したように、移動筒40のカム溝41に嵌合している。
ズームカム筒30の内側には、レンズ支持枠60が配設されている。
レンズ支持枠60は、前述したように、第2レンズ群L2を支持し、ズームカム筒30の内周に光軸OA方向に摺動移動可能に嵌合している。
レンズ支持枠60の外周面には、カムフォロア61が突設されている。カムフォロア61は、ズームカム筒30のカム孔33に嵌合してカム孔33を内周側から外周側に貫通している。ズームカム筒30の外周側に突出したカムフォロア61の先端部は、固定内筒12に形成された直進ガイド孔16に嵌合している。
これにより、後述する図5に示すように、レンズ支持枠60は、ズームカム筒30の回転に伴ってカム孔33によって移動操作され、固定内筒12の直進ガイド孔16に案内されて光軸OA方向に移動する。
上記のように構成されたレンズ鏡筒1では、ズーム操作環20の回転操作によって連動ピン31を介してズームカム筒30が回転駆動される。ズームカム筒30の回転により、そのカムピン32によって移動筒40を介してレンズ保持筒50が光軸OA方向に移動操作される。また、カム孔33に嵌合したカムフォロア61を介して、レンズ支持枠60が光軸OA方向に移動操作される。
これにより、レンズ保持筒50に装着された第1レンズ群L1と、レンズ支持枠60に支持された第2レンズ群L2の、レンズマウント環1Mに対する光軸OA方向の位置および両者の相対位置が変化し、レンズ鏡筒1全体としての焦点距離が変化する。
すなわち、図1に示す焦点距離が最も短い広角端から、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2とがそれぞれ被写体側に移動してレンズ鏡筒1の焦点距離が変化し、図2に示す焦点距離が最も長い望遠端に至る。なお、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の光軸OA方向における移動量は、それぞれ異なる。
本実施形態では、ズーム操作環20を逆回転(被写体側から見て時計回に回転)させることで、広角端から望遠端に変化する。このズーム操作は、光軸OA方向に移動可能であるズーム操作環20が、その移動可能範囲の内で最も前側の位置において行うことができる。
ここで、レンズ鏡筒1は、前述したように、図1に示す広角端からさらに、図3に示すように鏡筒長の短縮状態とすることができる。鏡筒長を短縮する操作は、図1に示す広角端から、ズーム操作環20を光軸OAと平行に後側(Z軸マイナス方向)に移動させることによって行う。
次に、この鏡筒長の短縮を可能とする構成について、前述の図1〜図3に加えて、図4および図5を参照して説明する。
図4は、固定外筒11に形成されたガイドスリット14の形状と、ズームカム筒30が備える連動ピン31の位置との関係を示す図である。図4において、(a)は広角端、(b)は望遠端、(c)は鏡筒長の短縮状態をそれぞれ示している。この図4は、固定外筒11を展開した図となっている。このため、光軸OA方向となるZ軸方向のみが正しく表されている(X軸、Y軸は図示せず)。また、図5は、固定内筒12に形成された直進ガイド孔16およびズームカム筒30に形成されたカム孔33の形状とレンズ支持枠60が備えるカムフォロア61の位置との関係を示す図である。図5において、(a)は広角端、(b)は望遠端、(c)は鏡筒長の短縮状態をそれぞれ示している。この図5は、固定内筒12を展開した図となっている。このため、光軸OA方向となるZ軸方向のみが正しく表されている(X軸、Y軸は図示せず)。
図4に示すように、固定外筒11に形成されたガイドスリット14は、光軸OAの軸回りに延設された回転ガイド部14Rの図中上側の端部に、光軸OAと平行に延設された直進部14Sが直交状態で連続した形状となっている。ガイドスリット14(回転ガイド部14Rおよび直進部14S)の幅は、連動ピン31が摺動移動可能な所定公差に設定されている。
回転ガイド部14Rは、前述したように、光軸OAの周方向に形成されている。回転ガイド部14Rの長さは、広角端から望遠端に至る範囲におけるズーム操作環20の回転を許容するように設定されている。すなわち、連動ピン31は、広角端では回転ガイド部14Rの図中上側の端部付近に位置し、望遠端では回転ガイド部14Rの図中下側の端部付近に位置している。
直進部14Sは、前述したように、光軸OAと平行に形成されており、回転ガイド部14Rの、広角端において連動ピン31が位置する端部と連続している。直進部の長さは、図1に示す広角端から、レンズ支持枠60の後端(ズームカム筒30の後端縁と一致している)が、固定鏡筒10の基端部13の内面に極めて近接した状態となるまで連動ピン31が移動可能に設定されている。この直進部14Sの長さは、広角端から鏡筒長の短縮状態に至るストロークに対応している。
一方、図5に示すように、ズームカム筒30(不図示)に形成されたカム孔33は、光軸OAに対して所定の角度(すなわち光軸OAと平行な直進ガイド孔16に対して所定の角度)で形成されている。カム孔33の幅は、カムフォロア61が摺動移動可能な所定公差に設定されている。
ズームカム筒30の周方向におけるカム孔33の形成範囲は、広角端から望遠端に至る範囲におけるズーム操作環20の回転角度と対応している。また、光軸OA方向におけるカム孔33の形成範囲は、広角端から望遠端に至る範囲におけるレンズ支持枠60(第2レンズ群L2)の移動範囲と対応している。
すなわち、カムフォロア61は、広角端では図5(a)に示すようにカム孔33の図中下側の端部付近に位置し、望遠端では図5(b)に示すようにカム孔33の図中上側の端部付近に位置する。
直進ガイド孔16は、前述したように、光軸OAと平行する方向に形成されている。直進ガイド孔16の長さは、広角端から望遠端に至る範囲におけるレンズ支持枠60(第2レンズ群L2)の移動範囲に、さらに、広角端から鏡筒長の短縮状態に至るストローク(ガイドスリット14における直進部14Sの長さと略等しい)を加えた長さに設定されている。
そして、直進ガイド孔16に嵌合したカムフォロア61は、広角端では図5(a)に示すように直進ガイド孔16の略中央付近に位置し、望遠端では図5(b)に示すように直進ガイド孔16の図中右側の端部付近に位置するように設定されている。
上記のようなガイドスリット14と直進ガイド孔16との構成により、レンズ鏡筒1は、図1に示す広角端からズーム操作環20を後側に(Z軸マイナス方向に)直進操作することで、図3に示すような鏡筒長の短縮状態となる。
すなわち、ズーム操作環20を、後側に向けて(Z軸マイナス方向に)移動操作すると、連動ピン31を介して連結されたズームカム筒30も同様に移動する。このズームカム筒30の移動に伴って、ズームカム筒30とカムピン32を介して連繋している移動筒40、移動筒40と操作突起42を介して連繋しているレンズ保持筒50、ズームカム筒30とカムフォロア61を介して連繋しているレンズ支持枠60も移動する。
これにより、ズーム操作環20、移動筒40、レンズ保持筒50(第1レンズ群L1)およびレンズ支持枠60(第2レンズ群L2)が後側に移動し、図3に示す鏡筒長の短縮状態となる。
ここで、図1に示す広角端では、図4(a)に示すように、連動ピン31は、ガイドスリット14における回転ガイド部14Rと直進部14Sとの接続部に位置している。このため、連動ピン31は、直進部14Sの内部を後側に(Z軸マイナス方向に)移動することができる。鏡筒長の短縮状態では、図4(c)に示すように、連動ピン31は、ガイドスリット14における直進部14Sの後側端部(図中右側の端)付近に位置する。
また、広角端では、図5(a)に示すように、レンズ支持枠60に突設されたカムフォロア61は直進ガイド孔16の略中央付近に位置している。これにより、カムフォロア61は直進ガイド孔16の内部を、さらに背面側に向けて(Z軸マイナス方向に)移動することができる。鏡筒長の短縮状態では、図5(c)に示すように、カムフォロア61は、直進ガイド孔16の後側端部(図中右側の端)付近に位置する。
上述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態におけるレンズ鏡筒1は、ズーム操作環20の回転操作によってズーム駆動を行い、ズーム操作環20の直進操作によって鏡筒長が短縮するように構成されている。これによれば、従来のズーム操作環の回転操作と連続する回転によって鏡筒長を短縮操作する構成と比較して、カム溝を形成する範囲を小さくすることができる。したがって、レンズ鏡筒1の内部に複数条のカム溝を配置するスペースを確保することができる。
(2)従来のズーム操作環の回転操作と連続する回転によって鏡筒長を短縮操作する構成では、広角端の位置を特定できるようにするために、例えばノッチ機構などが必要となる。これに対し本実施形態のレンズ鏡筒1では、鏡筒長の短縮状態からズーム操作環20を直進操作するだけで広角端の位置を特定することができる。このため、ノッチ機構などが不要となる。また、鏡筒長の短縮操作は、ズーム操作の一方の端である広角端においてのみ可能であり、またズーム操作とは異なる直進操作となる。これによれば、ズーム操作時に誤操作によりレンズ鏡筒1の鏡筒長を短縮させてしまうおそれが少ない。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態において、レンズ鏡筒1の固定外筒11に形成されたガイドスリット14は、光軸OA方向と直交する方向に延設された回転ガイド部14Rに対し、光軸OAと平行に延設された直進部14Sが直交状態で連続した形状となっている。しかし、回転ガイド部14Rに対する直進部14Sの交差角を、直角より鋭角(例えば70°以下など)に設定しても良い。このような構成とすることにより、鏡筒長の短縮状態からレンズ鏡筒1が自重で繰り出してしまう不具合を抑制することができる。
(2)本実施形態では、広角端において鏡筒長を短縮する構成について示したが、これに限らず、望遠端において鏡筒長を短縮するように構成しても良い。
なお、上述した実施形態および変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。さらに、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:レンズ鏡筒、10:固定鏡筒、11:固定外筒、12:固定内筒、14,15:ガイドスリット、14R:回転ガイド部、14S:直進部、16:直進ガイド孔、20:ズーム操作環、30:ズームカム筒、31:連動ピン、40:移動筒、50:レンズ保持筒、OA:光軸、L1:第1レンズ群、L2:第2レンズ群

Claims (5)

  1. 第1のレンズ群と、
    前記第1のレンズ群の光軸方向に沿って配置された第2のレンズ群と、
    前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との少なくとも一方を駆動することにより、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群とのレンズ間隔を、互いに異なる第1および第2の間隔との間で変更するとともに、前記第1および第2の間隔よりも短い第3の間隔に変更する駆動部材と、
    互いに異なる第1方向と第2方向とに操作可能な操作部材とを備え、
    前記操作部材は、前記第1方向に操作されることにより前記駆動部材を駆動して前記レンズ間隔を前記第1の間隔と前記第2の間隔との間で変更するとともに、前記第2方向に操作されることにより、前記駆動部材を前記光軸方向に駆動して前記レンズ間隔を前記第1の間隔と前記第2の間隔の少なくとも一方と前記第3の間隔との間で変更することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記駆動部材は、前記操作部材を前記第1方向と第2方向とに移動自在に保持するとともに、前記第2方向に形成された第1の溝および当該第1の溝と連続する前記第1方向に形成された第2の溝を内周部に有する固定筒と、前記固定筒の内周部に沿って移動自在に支持された移動筒と、前記操作部材と前記移動筒との間を連結するとともに、前記固定筒の前記第1の溝および前記第2の溝と係合する連動ピンと、を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項2に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記第2の溝は、前記第1方向の一方の端部において前記第1の溝の前記第2方向の一方の端部と連続していることを特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項2または3に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記駆動部材は、前記操作部材が前記第1方向または前記第2方向に操作されて前記連動ピンが前記第1の溝と前記第2の溝とが連続する位置に達したときに、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群とによる前記第2の間隔を最短焦点距離とすることを特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記第1の溝は、前記第2の溝と連続する位置において、前記第2の溝に対し略鋭角となる方向に形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
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