JP2009271191A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】鏡筒内部において移動されるレンズ群の光軸方向への移動量をより大きくすることができるようにしたレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒は、第1のカム部材12に対して光軸方向へ繰り出し又は繰り込み動作可能に装着されている第2のカム部材17を備える。レンズを保持した第1の移動部材を、第1の領域用のカム送り機構で、第1のカム部材12に対して光軸方向に移動可能とする。第1の移動部材8を、第1の領域用のカム送り機構側との間で受け渡し可能とする。第1の領域用のカム送り機構側から渡された第1の移動部材8を第2の移動部材9で保持する。第1の移動部材8を保持した状態の第2の移動部材9を、第2の領域用のカム送り機構で、第2のカム部材17に対して、光軸方向に移動可能に構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンズ群を光軸方向に移動調整するレンズ繰り出し機構を備えたレンズ鏡筒に関する。
近年、カメラ等の光学機器に装着されるズームレンズ鏡筒においては、高倍率ズームに対応するため、レンズ群の光軸方向への移動量が大きくなる傾向にある。
しかし、ズームレンズ鏡筒を装着したカメラは、小型化することが求められている。
そこで、従来のズームレンズ鏡筒では、鏡筒内部で移動されるレンズの移動量を確保しつつ、カム筒の光軸方向の長さを短くしたレンズ繰り出し機構が提案されている。
この従来のズームレンズ鏡筒のレンズ繰り出し機構では、鏡筒内部において2群レンズを移動させるために、カム環の内周面に2群案内カム溝が形成されている。このカム溝では、同一の基礎軌跡を有する一対の前方カム溝と後方カム溝とを、光軸方向に位置を異ならせて配置している。この一対の前方カム溝と後方カム溝とは、相互に基礎軌跡の全域をカバーするように構成されている。
このように構成したレンズ繰り出し機構では、鏡筒内部で2群レンズを移動させる際に、カム環に対する2群レンズ移動枠の前方への移動端で、後方に位置する後方カムフォロアと後方カム溝のみを係合させる。これと共に、このレンズ繰り出し機構では、後方の移動端で、前方に位置する前方カムフォロアと前方カム溝のみを係合させるようにしている。
一方、カム環の外周面には1群案内カム溝が3本形成されており、1群レンズが固定された第1外筒の内径方向に突出する3つの1群用ローラー(カムフォロアー)が嵌合している。
このように、従来のレンズ繰り出し機構では、カム環を第1外筒の内側へ位置させる。カム環の内周面には、2群案内カム溝を設ける。さらに、この2群案内カム溝では、前方カム溝と後方のカム溝とを、光軸方向に位置を異ならせて配置する。これによって、従来のレンズ繰り出し機構では、2群レンズ移動枠の光軸方向への移動量を同方向へのカム環の長さよりも大きくしている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3863829号
しかしながら、上述した従来のレンズ繰り出し機構では、カム環の内周面に、前方カム溝と後方のカム溝とである2群案内カム溝を設けるために、第1外筒の内側にカム環を配置している。このため、カム環の光軸方向の長さは、第1外筒の光軸方向の長さよりも短くなり、内周面に形成された2群案内カム溝に案内される2群レンズ移動枠の光軸方向への移動量も小さくなってしまう。
本発明の目的は、鏡筒内部において移動されるレンズ群の光軸方向への移動量をより大きくすることができるようにしたレンズ鏡筒を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のレンズ鏡筒は、レンズを保持する第1の移動部材と、前記第1の移動部材を、第1のカム部材に対して、光軸方向に移動する第1の領域用のカム送り機構と、前記第1のカム部材に対して、光軸方向へ繰り出し又は繰り込み動作可能に装着されている第2のカム部材と、前記第1の移動部材を、前記第1の領域用のカム送り機構側との間で受け渡し可能とすると共に、前記第1の領域用のカム送り機構側から渡された前記第1の移動部材を保持する第2の移動部材と、前記第1の移動部材を保持した状態の前記第2の移動部材を、前記第2のカム部材に対して、光軸方向に移動する第2の領域用のカム送り機構と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項2記載のレンズ鏡筒は、最も物体側に位置する1群レンズを保持する1群筒と、前記1群筒がカム送り機構によって光軸方向へ繰り出し繰り込み動作可能に装着されている第1のカム部材と、前記第1のカム部材がカム送り機構によって光軸方向へ繰り出し繰り込み動作可能に装着されている第2のカム部材と、前記1群レンズに対して像面側に配置される2群レンズを保持する第1の移動部材と、前記第1の移動部材を、前記第1のカム部材に対して、光軸方向に移動する第1の領域用のカム送り機構と、前記第1の移動部材を、前記第1の領域用のカム送り機構側との間で受け渡し可能とすると共に、前記第1の領域用のカム送り機構側から渡された前記第1の移動部材を保持する第2の移動部材と、前記第1の移動部材を保持した状態の前記第2の移動部材を、前記第2のカム部材に対して、光軸方向に移動する第2の領域用のカム送り機構と、を有することを特徴とする。
本発明のレンズ鏡筒によれば、鏡筒内部で移動されるレンズ群の光軸方向への移動範囲を第1のカム部材のカム機構と第2のカム部材のカム機構とに渡って設定することで、このレンズ群の移動量をより大きくすることができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の収納状態を示す断面図である。図2は、本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒のWIDE状態を示す断面図である。図3は、本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒のTELE状態を示す断面図である。
図1乃至図3において、1は最も物体側に位置する1群レンズ、2は1群レンズ1に対して像面側に位置する2群レンズ、3はフォーカスレンズ、4はレンズ1を保持する1群筒である。この1群筒4の周上には、カムフォロアー4aが周方向に位置を異ならせて3箇所設けられている。これと共に、1群筒4の周上には、直進ガイドのための凸部4bが周方向に位置を異ならせて2箇所設けられている。この1群筒4には、前面カバー部材5と、1群キャップ部材6とが固定されている。
また、2群レンズ2は、レンズ保持部材7に保持されている。レンズ保持部材7は、2群保持部材(第1の移動部材)8により、光軸と直行する面内で移動可能に保持されている。2群保持部材8には、周知の技術で構成されている光量切り替えユニット、シャッターユニット、及びレンズ保持部材7を光軸と直行する面内で駆動させるための駆動ユニットが備えられている。(各ユニットの詳細は不図示)また、2群保持部材8には、カムピンフォロアー部8aと、カムピン側面部8bと、フック部8cとが設けられている。
2群保持部材8には、カムピンフォロアー部8aとカムピン側面部8bがそれぞれ周方向に位置を異ならせて3箇所設けられている。また、2群保持部材8には、フック部8cが周方向に位置を異ならせて3箇所設けられている。
また、移動ベース部材(第2の移動部材)9には、カムピンフォロアー部9aと、カムピン側面部9bと、フック部9cとが設けられている。カムピンフォロアー部9aとカムピン側面部9bとは、それぞれ移動ベース部材9の周方向に位置を異ならせて3箇所設けられている。また、フック部9cは、移動ベース部材9の周方向に位置を異ならせて3箇所設けられている。さらに、この1群筒4では、2群保持部材8のフック部8cと移動ベース部材9のフック部9cとの間に、初期位置に位置決めする方向に付勢するバネ部材10が架設されている。
図12は、2群保持部材8と移動ベース部材9にバネ部材10が架設された状態の正面図である。2群保持部材8は、移動ベース部材9に図12紙面表方向から組み込み可能となっている。
この1群筒4では、フォーカスレンズ3が、レンズ保持部材11に保持されており、図示しない駆動機構によって光軸方向へ駆動制御可能に装着されている。
また、この1群筒4の外周側には、第1カム筒(第1のカム部材)12が配置されている。第1カム筒(第1のカム部材)12には、カムフォロアー12aと、駆動ピン12bが設けられている。
この第1カム筒12は、その前面が、ズームレンズ鏡筒に装着した状態で1群筒4の最前面とほぼ同じ位置となるような、光軸方向の長さに構成されている。第1カム筒12の内周面側には、フォロアー4aを係合させるカム部12cと、カムピンフォロアー部8aを係合させるカム部12dが形成されている。
この第1カム筒12には、カムフォロアー12a、駆動ピン12b、カム部12c及びカム部12dが、それぞれ周方向に位置を異ならせた3箇所に設けられている。
この第1カム筒(第1のカム部材)12のカム部12dは、図8に示すように構成されている。
図8は、本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、第1カム筒の内周面に形成されたカム部を展開して示す内面展開図である。
カム部12dは、鏡筒の駆動領域の一部(第1の撮影領域を含む)の移動軌跡を形成している。このカム部12dは、カムフォロアー部8aと係合しているカム部12d−1を有する。これと共に、カム部12dは、カムフォロアー部8aと隙間が設けられているカム部12d−3と、カム部12d−1と12d−3の間を滑らかに変化させて形成されているカム部12d−2を備える。この第1カム筒12には、キャップ部材13が固定されている。
図1乃至図3に示すように、このズームレンズ鏡筒は、直進筒14を有する。この直進筒14には、直進キー部14aが周方向に位置を異ならせて3箇所配置されている。さらに、この直進筒14には、2群保持部材8のカムピン側面部8bと係合する直進溝14bと、1群筒4の凸部4bと係合する直進溝部14cとが設けられている。
この直進筒14には、周方向に位置を異ならせて4箇所設けられている凸部14dと第1カム筒12の凹部12eとが所定の位相で組み込み可能となっている。この直進筒14は、駆動領域において、図6に示すように第1カム筒12と相対回転可能で、第1カム筒12と一体で光軸方向へ移動可能に構成されている。
このズームレンズ鏡筒は、第2カム筒15を備える。この第2カム筒15には、カムフォロアー12aを係合させるカム部15aと、駆動ピン12bを貫通させる貫通カム部15bと、直進筒14の直進キー部14aを係合させる直進溝15cとが設けられている。また、第2カム筒15には、移動ベース部材9のカムピン側面部9bと係合する直進溝15dが設けられている。
図9は、本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、第2カム筒の内周面に形成されたカム部を展開して示す内面展開図である。
第2カム筒15には、爪部15eが周方向に位置を異ならせて3箇所設けられている。第2カム筒15は、直進部材16を備える。直進部材16には、直進キー部16aが周方向に位置を異ならせて3箇所設けられている。図7に示すように、直進部材16には、爪部16bが周方向に位置を異ならせて3箇所設けられており、第2カム筒15の穴部15fに係合して第2カム筒15と一体となる。
このズームレンズ鏡筒は、第3カム筒(第2のカム部材)17を備える。第3カム筒(第2のカム部材)17には、カムフォロアー17aと駆動ピン17bが周方向に位置を異ならせて3箇所設けられている。第3カム筒17には、内周面側にカムピンフォロアー部9aを係合させるカム部17cが形成されている。
図10は、本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、第3カム筒の内周面に形成されたカム部を展開して示す内面展開図である。
カム部17cは、鏡筒の駆動領域の一部(第2の撮影領域を含む)の移動軌跡を形成している。
また、カム部17cは、カムフォロアー部9aと係合しているカム部17c−1を有する。カム部17cは、カムフォロアー部9aと隙間が設けられているカム部17c−3と、カム部17c−1と17c−3の間を滑らかに変化させて形成されているカム部17c−2とを備える。
また、第3カム筒17には、第1カム筒12の駆動ピン12bを係合させる直進溝17dが設けられている。第3カム筒17は、第2カム筒15と爪部15eが変形することによって組み込み可能となっている。第3カム筒17は、第2カム筒15と相対回転可能に装着され、第2カム筒15と一体で光軸方向へ駆動される。この第3カム筒17には、キャップ部材18が固定されている。
このズームレンズ鏡筒は、固定筒19を備える。固定筒19には、図11に示すように、カムフォロアー17aを係合させるカム部19aと、駆動ピン17bを貫通させる貫通カム部19bと、直進部材16の直進キー部16aを係合させる直進溝19cが設けられている。
図11は、本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、固定筒の内周面に形成されたカム部を展開して示す内面展開図である。
このズームレンズ鏡筒は、駆動筒20を備える。駆動筒20には、駆動ピン17bと係合する溝部20aと、ギア部20bとが設けられている。
このズームレンズ鏡筒は、ベース部材21を備える。ベース部材21は、図示しないカメラ本体に固定される部材である。ベース部材21には、固定筒19が固定されている。ベース部材21には、撮像素子23が取り付けられている。
また、固定筒19には、駆動筒20の光軸方向を規制する、カバー部材22が固定されている。
次に、上述のように構成した本実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の動作について説明する。
まず、1群レンズ1を備えた1群筒4の動作について説明する。このズームレンズ鏡筒では、1群筒4を駆動するために、図示しない駆動機構の駆動を開始する。これにより、駆動機構の駆動力が駆動筒20のギア部20bに伝達されて、駆動筒20が鏡筒繰り出し方向に回転する。
すると、駆動筒20には、第3カム筒17の駆動ピン17bが係合しているので、第3カム筒17も同方向に回転する。これと共に、第3カム筒17は、カムフォロアー17aが固定筒19のカム部19aに係合しているので、光軸方向に移動する。
このとき、直進部材16の直進キー部16aが固定筒19の直進溝19cに係合しているので、第2カム筒15は、回転せずに直進部材16と一体となって光軸方向へ移動する。
さらにこのとき、第2カム筒15には、第1カム筒12の駆動ピン12bが係合しているので、第1カム筒12も同方向に回転する。
また、第1カム筒12は、第1カム筒12のカムフォロアー12aが第2カム筒15のカム部15aに係合しているので、光軸方向に移動する。このとき、直進筒14は、直進キー部14aが第2カム筒15の直進溝15cに係合しているので、回転せずに第2カム筒12と一体となって光軸方向へ移動する。
1群筒4は、フォロアー4aが第1カム筒12のカム部12cと係合しており、また、1群筒4の凸部4bと直進溝部14cとによって直進するようガイドされているので、光軸方向に直進移動する。
このようにして、1群筒4は、図1から図2の状態に移動し、さらに図3の状態へと、図4に示すカム軌跡に沿って光軸方向へ移動する。
図4は、本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、1群レンズ及び1群筒と、2群レンズ及び2群保持部材との移動軌跡を示したものであり、各カムの軌跡の合成を表した説明図である。
次に、2群保持部材8の動作について説明する。
2群保持部材8は、図1の収納状態において、フック部8cとフック部9cとの間に架設されたバネ部材10により移動ベース部材9と互いに近接する方向(初期位置に位置決めする方向)へ付勢されて移動ベース部材9に当接している。また、移動ベース部材9と内径部9dと外径部8dが略嵌合状態で、一体で移動可能となっている。
また、2群保持部材8のカムフォロアー部8aは、カム部12d−3に位置しているので隙間が設けられており、係合していない。
このように2群保持部材8は、移動ベース部材9のカムフォロアー部9aが第3カム筒17のカム部17c−1に係合することで、光軸方向に対して初期位置(図1の収納状態)に位置する。
このズームレンズ鏡筒では、ズームレンズ鏡筒収納状態から移動を開始する際に、前述のように駆動筒20が鏡筒繰り出し方向に回転すると、第3カム筒17が回転する。これにより移動ベース部材9は、カムピン側面部9bが第2カム筒15の直進溝15cにガイドされているので、カム部17c−1(図10に図示)の軌跡に沿って光軸方向に直進移動する。
このように、2群保持部材8は、図1の収納状態から図2のWIDE状態、そして第2の撮影領域bにおいて移動ベース部材9のカムピンフォロアー部9aと第3カム筒17のカム部17c−1が係合することで移動軌跡に沿って移動する。
そして、2群保持部材8は、カム部17c−1の軌跡に沿って駆動され、カム部17c−1と17c−2との境界で図5に示す状態となる。
図5は、本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、第1の撮影領域aと第2の撮影領域bとの境界付近の状態を示す断面図である。
このカム部17c−1と17c−2との境界では、カムピンフォロアー部8aがカム部12d−1と係合し、カムピン側面部8bと係合する直進溝14bにガイドされ、カム部12d−1の軌跡に沿って光軸方向へ直進移動する。このようにして2群保持部材8は、第1の駆動領域aにおいてカム部12d−1の軌跡に沿って駆動されるようになる。
このとき、2群保持部材8と移動ベース部材9は、バネ部材10の付勢力に抗して離反する位置となり、図3の状態となる。
第1の撮影領域aと第2の撮影領域bの境界前後には、フォロアー部8a、9aと係合しない、カム部12d−2、12d−3(図8に図示)及びカム部17c−2、17c−3(図10に図示)が設けられている。
このカム部17c−2、17c−3の領域では、カムフォロアー部9aがカム部17c−2、17c−3と当接する状態で、係合が外れる。また、カム部12d−2、12d−3の領域では、カムフォロアー部8aがカム部12d−2、12d−3と当接する状態で、係合が外れる。
このように、カム部17c−1と12d−1とに対して、カムフォロアー8aと9aとの何れか一方のみが係合するように構成されている。
以上説明したように、このズームレンズ鏡筒では、第2の撮影領域bにおいて、移動ベース部材9のカムフォロアー部9aが第3カム筒17のカム部17c−1に係合する。そして、第1の撮影領域aでは、カムフォロアー部8aが第1カム筒12のカム部12d−1に係合する。
これによって、2群保持部材8は、図4に示す移動軌跡に沿って駆動される。すなわち、このズームレンズ鏡筒では、2群レンズの撮影領域における光軸方向の移動領域を、第1カム筒12と第3カム筒17に分割したので、2群保持部材8の光軸方向移動量をより大きく確保することができる。
また、第1カム筒12は、1群筒4の外周側に配置されており、第1カム筒12の最前面が1群筒4の最前面とほぼ同じ位置となるように、光軸方向の長さが設定されている。よって、このように構成したズームレンズ鏡筒では、カム部12dの光軸方向の移動軌跡を長くでき、2群レンズの光軸方向の移動量をより大きく確保することができる。
また、このズームレンズ鏡筒では、第1カム筒12の内周面側に1群筒4のカム部12cと2群保持部材8のカム部12dを形成して、カム筒の径方向の厚みを小さくして、鏡筒の外径を小さくし、鏡筒の小型化を図っている。
すなわち、このズームレンズ鏡筒の構成では、第1カム筒12の内周側に2群保持部材8のカム部を形成し第1カム筒12の外周面側に1群筒のカム部を形成する構成と比較して、鏡筒の小型化を図ることができる。
また、このズームレンズ鏡筒では、第1の撮影領域aと第2の撮影領域bの境界前後にフォロアー部8a、9aと係合しないカム部12d−2、12d−3、カム部17c−2、17c−3を設けて構成する。これにより、このズームレンズ鏡筒では、フォロアー部8aとカム部12d−1から、フォロアー部9aとカム部17c−1への係合がスムーズに行われるようにできる。
要するに、本発明の実施の形態に係わる図1乃至図3及び図5に要部を示すズームレンズ鏡筒では、1群レンズ1を移動させる機構を、主に、1群筒4、第1カム筒12、第3カム筒17及び固定筒19によって構成する。
このため、このズームレンズ鏡筒では、カメラ本体に固定されるベース部材21に、固定筒19を固定して配置する。
この固定筒19に対しては、第3カム筒(第2のカム部材)17がカム送り機構によって、光軸方向へ繰り出し繰り込み動作可能に装着されている。
この第3カム筒(第2のカム部材)17に対しては、第1カム筒(第1のカム部材)12がカム送り機構によって、光軸方向へ繰り出し繰り込み動作可能に装着されている。
この第1カム筒(第1のカム部材)12に対しては、1群レンズ1を設置した1群筒4がカム送り機構によって、光軸方向へ繰り出し繰り込み動作可能に装着されている。
よって、1群レンズ1は、1群筒4、第1カム筒(第1のカム部材)12及び第3カム筒(第2のカム部材)17の繰り出し繰り込み動作によって、光軸方向移動する。
次に、このズームレンズ鏡筒における、2群レンズ2を、一連に接続された第1の撮影領域aと第2の撮影領域bとに渡って連続して移動させる機構について説明する。
このズームレンズ鏡筒では、2群レンズ2を移動させるために、2群保持部材(第1の移動部材)8と第1カム筒(第1のカム部材)12との間に、第1の撮影領域a用(第1の領域用)のカム送り機構を構成する。
これと共に、2群保持部材(第1の移動部材)8を離脱可能に保持する移動ベース部材(第2の移動部材)9と第3カム筒(第2のカム部材)17との間に、第2の撮影領域用(第2の領域用)のカム送り機構を構成する。
この2群レンズ2を移動させる機構では、第1の撮影領域a(第1の領域用のカム送り機構側)から第2の撮影領域bに移行する動作を行う。この際に、この2群レンズ2を移動させる機構では、第1の撮影領域a用のカム送り機構におけるカム溝(カム部12d−1)からカムフォロアー(フォロアー部8a)が離脱する。これと共に、この2群レンズ2を移動させる機構では、第2の撮影領域b用のカム送り機構におけるカム溝(カム部17c−1)へカムフォロアー(フォロアー部9a)が係合する。
また、この2群レンズ2を移動させる機構では、第2の撮影領域bから第1の撮影領域aに移行する際に、第2の撮影領域b用のカム送り機構におけるカム溝(カム部17c−1)からカムフォロアー(フォロアー部9a)が離脱する。これと共に、この2群レンズ2を移動させる機構では、第1の撮影領域a用のカム送り機構におけるカム溝(カム部12d−1)へカムフォロアー(フォロアー部8a)が係合する。
これにより2群レンズ2は、第1の撮影領域a用のカム送り機構と第2の撮影領域b用のカム送り機構との間を、スムーズに移動可能となる。
また、2群レンズ2は、第1カム筒12の長さに対応した第1の撮影領域a用のカム送り機構の送り距離に、第3カム筒17の長さに対応した第2の撮影領域b用のカム送り機構の送り距離を加算した、長い距離を移動可能となる。すなわち、2群レンズ2は、第1カム筒(第1のカム部材)12と第3カム筒(第2のカム部材)17との、2個分のカム筒の長さに対応した長い距離(従来の2倍程度)を移動可能となる。
本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の収納状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒のWIDE状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒のTELE状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、1群レンズ及び1群筒と、2群レンズ及び2群保持部材との移動軌跡を示したものであり、各カムの軌跡の合成を表した説明図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、第1の撮影領域と第2の撮影領域との境界付近の状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、カム筒と直進筒とを組み付けた状態を取り出して示す説明図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、第2カム筒と直進部材とが一体となっている状態を取り出して示す説明図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、第1カム筒の内周面に形成されたカム部を展開して示す内面展開図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、第2カム筒の内周面に形成されたカム部を展開して示す内面展開図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、第3カム筒の内周面に形成されたカム部を展開して示す内面展開図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、固定筒の内周面に形成されたカム部を展開して示す内面展開図である。 本発明の実施の形態に係わるズームレンズ鏡筒の、2群保持部材8と移動ベース部材9にバネ部材10が架設された状態の正面図である。
符号の説明
1 1群レンズ
2 2群レンズ
3 フォーカスレンズ
4 1群筒
5 前カバー部材
6 1群キャップ部材
7 レンズ保持部材
8 2群保持部材
9 移動ベース部材
10 バネ部材
11 レンズ保持部材
12 第1カム筒
13 キャップ部材
14 直進筒
15 第2カム筒
16 直進部材
17 第3カム筒
18 キャップ部材
19 固定筒
20 駆動筒
21 ベース部材
22 カバー部材
23 撮像素子

Claims (3)

  1. レンズを保持する第1の移動部材と、
    前記第1の移動部材を、第1のカム部材に対して、光軸方向に移動する第1の領域用のカム送り機構と、
    前記第1のカム部材に対して、光軸方向へ繰り出し又は繰り込み動作可能に装着されている第2のカム部材と、
    前記第1の移動部材を、前記第1の領域用のカム送り機構側との間で受け渡し可能とすると共に、前記第1の領域用のカム送り機構側から渡された前記第1の移動部材を保持する第2の移動部材と、
    前記第1の移動部材を保持した状態の前記第2の移動部材を、前記第2のカム部材に対して、光軸方向に移動する第2の領域用のカム送り機構と、
    を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 最も物体側に位置する1群レンズを保持する1群筒と、
    前記1群筒がカム送り機構によって光軸方向へ繰り出し繰り込み動作可能に装着されている第1のカム部材と、
    前記第1のカム部材がカム送り機構によって光軸方向へ繰り出し繰り込み動作可能に装着されている第2のカム部材と、
    前記1群レンズに対して像面側に配置される2群レンズを保持する第1の移動部材と、
    前記第1の移動部材を、前記第1のカム部材に対して、光軸方向に移動する第1の領域用のカム送り機構と、
    前記第1の移動部材を、前記第1の領域用のカム送り機構側との間で受け渡し可能とすると共に、前記第1の領域用のカム送り機構側から渡された前記第1の移動部材を保持する第2の移動部材と、
    前記第1の移動部材を保持した状態の前記第2の移動部材を、前記第2のカム部材に対して、光軸方向に移動する第2の領域用のカム送り機構と、
    を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 前記第1の移動部材を前記第2の移動部材における初期位置に位置決めする方向へ付勢するよう、前記第1の移動部材と前記第2の移動部材との間にバネ部材を架設したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレンズ鏡筒。
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