JP2012053413A - レンズ鏡胴及び撮像装置 - Google Patents

レンズ鏡胴及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012053413A
JP2012053413A JP2010197952A JP2010197952A JP2012053413A JP 2012053413 A JP2012053413 A JP 2012053413A JP 2010197952 A JP2010197952 A JP 2010197952A JP 2010197952 A JP2010197952 A JP 2010197952A JP 2012053413 A JP2012053413 A JP 2012053413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens group
cylinder
optical axis
lens barrel
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010197952A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5525971B2 (ja
Inventor
Shinji Otsuka
慎治 大塚
Kazuyoshi Azegami
和義 畔上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2010197952A priority Critical patent/JP5525971B2/ja
Publication of JP2012053413A publication Critical patent/JP2012053413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5525971B2 publication Critical patent/JP5525971B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

【課題】沈胴式のレンズ鏡胴において、沈胴時に退避される退避レンズ群と、これと並んで配置される光学要素との干渉を防止する。
【解決手段】入れ子状に重なって繰出し及び繰込み可能な筒体3、4、5を含んだ沈胴する鏡胴2と、沈胴に伴って、光軸上にある進出位置から光軸を外れた退避位置に移動される退避レンズ群301、退避レンズ群301に光軸方向に隣り合って配置される光学要素701を含み、鏡胴2の沈胴に伴って、退避レンズ群301及び光学要素701を光軸に沿って後退駆動し、退避位置に移動された退避レンズ群301及び光学要素701を光軸と直交する方向に並べて配置する駆動手段と、を備え、駆動手段は、複数の筒体3,4,5のうちいずれか一つの筒体に形成され、光学要素701を駆動する第1カム溝と、複数の筒体3,4,5のうちいずれか一つの筒体に形成され、退避レンズ群301を駆動する第2カム溝とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、沈胴式のレンズ鏡胴、及びこのレンズ鏡胴を備える撮像装置に関する。
ズーム光学系などの複数のレンズ群で構成される光学系は、その全長が比較的長い。そのような光学系を収めるレンズ鏡胴には、光学系を構成するレンズ群等の光学要素の間隔を不使用時に狭め、その全長を短縮して薄型化するようにした、いわゆる沈胴式のレンズ鏡胴が用いられている。
そして、一部のレンズ群を光軸から外れた位置に退避させ、そのレンズ群を退避させることによって生じたスペースに他の光学要素を配置し、さらなる薄型化を図ったレンズ鏡胴も知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1〜3に記載されたレンズ鏡胴は、いずれも、シャッターの後側(像側)に配置されたレンズ群を退避させ、そのレンズ群を退避させることによって生じたスペースにシャッターを配置する構成となっている。
シャッターのホルダには、光軸と平行な回動軸が設けられ、退避レンズ群のホルダは、シャッターホルダの回動軸に支持されている。回動軸に支持された退避レンズ群ホルダは、シャッターホルダに対し、光軸と直交する面に沿って回動可能であり、また、光軸に沿って前後移動可能とされている。そして、シャッターホルダと退避レンズ群ホルダとの間にはバネが設けられ、退避レンズ群ホルダは、介在するバネによって、光軸に沿ってシャッターホルダから離れる向きに付勢されている。
レンズ鏡胴の沈胴に伴ってシャッターホルダが後退すると、シャッターホルダに支持された退避レンズ群ホルダもまた後退する。退避レンズ群ホルダの背後には、光軸と直交する面に対して傾斜したカム面を有するカム突起が設けられており、退避レンズ群ホルダは、カム面に当接し、このカム面上を摺動することによって回動される。それにより、退避レンズ群は退避位置に移動される。
退避レンズ群ホルダは、カム面の終端部で回動及び後退を制止される。その後のレンズ鏡胴の沈胴に伴うシャッターホルダの後退では、退避レンズ群ホルダとの間に介在するバネを圧縮しつつ、シャッターホルダのみが後退する。それにより、レンズ群を退避させることによって生じたスペースにシャッターが配置される。
退避レンズ群ホルダがカム面上を摺動する過程で、退避レンズ群ホルダとシャッターホルダとの間隔が狭まる場合がある。例えば、カム面との摩擦で退避レンズ群ホルダの回動が阻害されると、バネの圧縮を伴って退避レンズ群ホルダとシャッターホルダとの間隔が狭まる。その場合に、シャッターホルダが退避途中の退避レンズ群に接触する虞がある。
そこで、特許文献1に記載されたレンズ鏡胴では、退避レンズ群ホルダを支持する回動軸にカム機構が設けられている。このカム機構により、退避レンズ群ホルダが回動する過程で、退避レンズ群ホルダとシャッターホルダとの間隔が一旦拡大される。それにより、シャッターホルダが退避途中の退避レンズ群に接触することが防止される。
退避レンズ群ホルダとシャッターホルダとの間隔を一旦拡大するにあたっては、光軸に沿って前後移動可能に退避レンズ群ホルダを支持する回動軸が延長される。退避レンズ群ホルダとシャッターホルダとの間隔の拡大量を大きくとるために回動軸をより長くしては、レンズ鏡胴を薄型化するうえで障害となる。また、退避レンズ群ホルダとシャッターホルダとの間隔の拡大量が僅かでは、シャッターホルダが退避途中の退避レンズ群に接触することを確実に防止することができない。
特開2008−170650号公報 特開2008−158288号公報 特開2006−234951号公報
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、その目的は、沈胴式のレンズ鏡胴において、沈胴時に退避される退避レンズ群と、これと並んで配置される光学要素との干渉を防止することにある。
入れ子状に重なって繰出し及び繰込み可能な複数の筒体を含み、繰り出されたこれらの筒体を繰込んで沈胴する鏡胴と、前記鏡胴の沈胴に伴って光軸上にある進出位置から該光軸を外れた退避位置に移動される退避レンズ群、及び前記進出位置にあるときの前記退避レンズに光軸方向に隣り合って配置される光学要素を含み、前記鏡胴に収納された光学系と、前記鏡胴の沈胴に伴って、前記光学要素及び前記退避レンズ群を前記光軸に沿って後退駆動し、前記光学要素と前記退避位置に移動された前記退避レンズ群とを前記光軸と直交する方向に並べて配置する駆動手段と、を備え、前記駆動手段は、前記複数の筒体のうちいずれか一つの筒体に形成され、前記光学要素を駆動する第1カム溝と、前記複数の筒体のうちいずれか一つの筒体に形成され、前記退避レンズ群を駆動する第2カム溝とを有するレンズ鏡胴。
本発明によれば、退避レンズ群、及び沈胴状態において光軸と直交する方向に退避レンズ群と並んで配置される光学要素に対して、個別にカム溝を設け、退避レンズ群、及び光学要素を、互いに独立して光軸に沿って駆動している。それにより、退避レンズ群と光学要素との複雑な相対移動を容易に行うことができ、光学要素が、退避途中の退避レンズ群に接触することを防止することができる。
本発明の実施形態を説明するための、撮像装置の一例を示す外観斜視図。 撮像装置の内部構造を、レンズ鏡胴がテレ端まで繰出された状態で示す断面図。 撮像装置の内部構造を、レンズ鏡胴がワイド端まで繰出された状態で示す断面図。 撮像装置の内部構造を、レンズ鏡胴が沈胴した状態で示す断面図。 レンズ鏡胴を分解して示す斜視図。 光学系を構成する第5レンズ群を含む5群ユニットを示す図。 第5レンズ群の退避機構を示す図。 第5レンズ群の退避機構の要部を拡大して示す図。 光学系を構成する第3レンズ群を含む3群ユニット及び第4レンズ群を含む4群ユニットを示し、併せて第3レンズ群の退避機構を示す図。 光学系を構成するシャッターを含むシャッターユニットを示す図。 3群ユニット及び4群ユニット、そしてシャッターユニットを駆動するカム溝が形成された筒体を展開して示す図。
図1は、撮像装置の一例を示す。なお、図1には、レンズ鏡胴が沈胴した状態で示されている。
撮像装置1は、光学系を収納したレンズ鏡胴2と、CCDやCMOSなどの固体撮像素子を含む撮像ユニット600と、を備えている。
レンズ鏡胴2は、入れ子状に重ねられる第1筒体3、第2筒体4、第3筒体5、及び最も外側の第3筒体5に外嵌する収容筒30を有する本体6を含んでいる。第3筒体5は本体6に対して、第2筒体4は第3筒体5に対して、そして第1筒体3は第2筒体4に対して、それぞれ繰出され、また、繰込まれる。これら第1筒体3、第2筒体4、及び第3筒体5の繰出し及び繰込みにより、レンズ鏡胴2の繰出し及び沈胴が行われる。
撮像ユニット600は、レンズ鏡胴2の後側(像側)に取り付けられている。
図2及び図3は、撮像装置1の内部構造を示す。なお、図2には、レンズ鏡胴2がテレ端まで繰出された状態で示されており、図3には、レンズ鏡胴2がワイド端まで繰出された状態で示されている。
レンズ鏡胴2に収納された光学系は、第1レンズ群101、第2レンズ群201、シャッター701、第3レンズ群301、第4レンズ群401、第5レンズ群501で構成され、これらの光学要素は前側(被写体側)からこの順に並んで配置される。
第1レンズ群101を含む1群ユニット100は、第1筒体3内に収容され、第1筒体の前端部に固定されている。レンズ鏡胴2の繰出しに伴って、第1レンズ群101は、第1筒体3と共に光軸に沿って移動する。
第2レンズ群201を含む2群ユニット200は、第2筒体4内に収容されており、第2筒体内で光軸に沿って進退可能に支持されている。レンズ鏡胴2の繰出しに伴って、第2レンズ群201は、第2筒体4と共に光軸に沿って移動し、さらに第2筒4内でも光軸に沿って移動する。
シャッター701を含むシャッターユニット700、第3レンズ群301を含む3群ユニット300、そして第4レンズ群401を含む4群ユニット400は、いずれも第3筒体5内に収容されており、第3筒体内で光軸に沿って進退可能に支持されている。レンズ鏡胴2の繰出しに伴って、これらシャッターユニット700、3群ユニット300、及び4群ユニット400は、第3筒体5と共に光軸に沿って移動し、さらに第3筒体5内でも光軸に沿って移動する。
第5レンズ群501を含む5群ユニット500は、本体6の後部に取り付けられ、第5レンズ群501は、本体6の収容筒30内に収容されている。
第1レンズ群101及び第2レンズ群201、並びに第3レンズ群301は、ズーム倍率、即ち、焦点距離を調整するためのズーム光学系を構成する。第1レンズ群101及び第2レンズ群201は、変倍系レンズ群であり、第3レンズ群301は、補正系レンズ群である。レンズ鏡胴2の繰出しに伴って、第1レンズ群101及び第2レンズ群201が光軸に沿って移動し、それによって焦点距離が変化する。これに同期して、第3レンズ群301もまた、光軸に沿って移動し、それによって、変倍に起因する焦点位置の変化が抑止される。
シャッター701は、その開閉によって露光を制御する。なお、開度を可変として絞りを兼ねる場合もある。シャッター701は、第3レンズ群301の被写体側に隣り合って配置されており、レンズ鏡胴2の繰出しに伴って、第3レンズ群301との間に略一定の間隔をおくように、光軸に沿って移動する。
第4レンズ群401は、焦点位置を調整するためのフォーカス光学系を構成する。第4レンズ群401は、4群ユニット400に設けられたフォーカス用モータ403によって駆動されて光軸に沿って移動し、それにより焦点位置が変化する。
第5レンズ群501は、最終的に像を結像させるための光学系を構成する。第5レンズ群501は、レンズ鏡胴2がテレ端からワイド端の範囲で繰出される間は、レンズ鏡胴2の繰出しによらず、位置は不変である。
撮像ユニット600に含まれる固体撮像素子601は、上記の光学系の結像点に配置されている。
図4は、撮像装置1の内部構造を示す。なお、図4には、レンズ鏡胴2が沈胴した状態で示されている。
レンズ鏡胴2が沈胴した状態では、第3レンズ群301、及び第5レンズ群501が、その他の光学要素(第1レンズ群101、第2レンズ群201、シャッター701、第4レンズ群401)の光軸から外れた位置に退避される。
第3レンズ群301が退避されて生じたスペースにはシャッター701が配置され、第3レンズ群301及びシャッター701は、光軸と直交する方向に並んでいる。また、第5レンズ群501が退避されて生じたスペースには第4レンズ群401が配置され、第5レンズ群501及び第4レンズ群401もまた、光軸と直交する方向に並んでいる。
以下、レンズ鏡胴2の沈胴機構、即ち第1筒体3、第2筒体4、及び第3筒体5の繰出し及び繰込み機構について説明し、併せてレンズ鏡胴2の繰出しに伴って鏡胴2内で光軸に沿って移動する光学要素(第2レンズ群201、第3レンズ群301、第4レンズ群401、シャッター701)の駆動機構について説明する。
図5は、レンズ鏡胴2を分解して示す。
先ず、第3筒体5の本体6に対する繰出し及び繰込み機構について説明する。
第3筒体5は、外筒10と、外筒10に回転自在に内嵌する内筒11とで構成されている。
外筒10の後端部の外周面には、周方向に等間隔をおいて3つのカムフォロア12が形成されており、また、隣り合う2つのカムフォロア12の間に複数のギヤ歯13が形成されている。
内筒11の後端部には外側に展開する環状のフランジ14が形成されている。このフランジ14の外周縁部には、周方向に等間隔をおいて3つのガイド突起15が形成されている。
本体6は、第3筒体5に外嵌する収容筒30と、収容筒30から外側に展開するフランジ31とを有している。
収容筒30の内周面には、周方向に等間隔をおいて3つのカム溝32が形成されている。これらのカム溝32は、光軸を中心に旋回する螺旋状に形成されており、第3筒体5の外筒10のカムフォロア12がそれぞれ係合する。
また、収容筒30の内周面には、周方向に等間隔をおいて3つのガイド溝33が形成されている。これらのガイド溝33は、光軸に沿う直線状に形成されており、第3筒体5の内筒11のガイド突起15がそれぞれ係合する。
また、収容筒30には、その内と外とを連通する窓が形成されており、そこにギヤ(図示せず)が配置されている。このギヤは、第3筒体5の外筒10に形成されたギヤ歯13に噛み合う。そして、フランジ31には、このギヤを回転駆動するモータ34が取り付けられている。
モータ34が動作されると、ギヤを介して、第3筒体5の外筒10が回転駆動される。外筒10は、カムフォロア12を本体6の収容筒30のカム溝32に係合させており、カムフォロア12は、外筒10の回転に伴って螺旋状のカム溝32を辿る。それにより、外筒10が、回転しながら光軸に沿って進退し、第3筒体5の本体6に対する繰出し及び繰込みがなされる。
なお、第3筒体5の内筒11は、外筒10に対して回転自在であり、不動の本体6の収容筒30に形成された直線状のガイド溝33にガイド突起15を係合させることで本体6に対する回転を拘束されている。よって、内筒11は、回転することなく光軸に沿って進退する。
次に、第3筒体5内に収容される第3レンズ群301及び第4レンズ群401、並びにシャッター701の駆動機構について説明する。
シャッター701を含むシャッターユニット700、第3レンズ群301を含む3群ユニット300、そして第4レンズ群401を含む4群ユニット400は、前側からこの順に並んで第3筒体5内に収容される。そして3群ユニット300は、4群ユニット400に組み付けられており、4群ユニット400と一体に光軸に沿って進退する。
シャッターユニット700は、シャッター701を保持するホルダ702を含み、ホルダ702は、保持筒710と、保持筒710の後端部から外側に展開する環状のフランジ711とを有している。保持筒710の前端は蓋712が設けられ、シャッター701は、蓋712の中央に形成された開口部に設けられる。フランジ711の外周縁部には、周方向に等間隔をおいて光軸に沿って前側に伸びる3つの爪713が形成されており、各爪713の先端部にカムフォロア714が設けられている。
第4レンズ群401を含む4群ユニット400は、第4レンズ群401を保持するホルダ402を含み、ホルダ402は、保持筒410と、保持筒410の後端部から外側に展開する環状のフランジ411とを有している。保持筒410の前端は蓋412が設けられ、第4レンズ群401は、蓋412の中央に形成された開口部に配置されている。フランジ411の外周縁部には、周方向に等間隔をおいて光軸に沿って前側に伸びる3つの爪413が形成されており、各爪413の先端部にカムフォロア414が設けられている。
第3筒体5の外筒10の内周面には、周方向に等間隔をおいて3つの第1カム溝16及び3つの第2カム溝17が形成されている。これらのカム溝16、17は、光軸を中心に旋回する螺旋状に形成されている。
第3筒体5の内筒11には、周方向に等間隔をおいて3つの第1ガイド溝18及び3つの第2ガイド溝19が形成されている。これらのガイド溝18、19は、光軸に沿う直線状に形成されており、内筒11を内から外に貫通して形成されている。そして、第1ガイド溝18は、その一部区間において、外筒10の第1カム溝16の一部区間に重なり、その重なり区間は、外筒10と内筒11との間に相対回転が生じることで光軸に沿って前後に移動する。また第2ガイド溝19は、その一部区間において、外筒10の第2カム溝17の一部区間に重なり、その重なり区間は、外筒10と内筒11との間に相対回転が生じることで光軸に沿って前後に移動する。
シャッターユニット700は、そのカムフォロア714を、内筒11の第1ガイド溝18を通して、外筒10の第1カム溝16に係合させる。第3筒体5の繰出し及び繰込みに伴い外筒10が回転すると、第1ガイド溝18と第1カム溝16との重なり区間が光軸に沿って前後に移動し、そこにカムフォロア714を係合させたシャッターユニット700は、重なり区間の前後移動に連動して、第3筒体5内で光軸に沿って進退する。
同様に、4群ユニット400は、そのカムフォロア414を、内筒11の第2ガイド溝19を通して、外筒10の第2カム溝17に係合させる。第3筒体5の繰出し及び繰込みに伴い外筒10が回転すると、第2ガイド溝19と第2カム溝17との重なり区間が光軸に沿って前後に移動し、そこにカムフォロア414を係合させた4群ユニット400は、重なり区間の前後移動に連動して、第3筒体5内で光軸に沿って進退する。
なお、シャッターユニット700を進退駆動する第1カム溝16及び第1ガイド溝18のうち直線状の第1ガイド溝18が、進退のみ許容された内筒11に形成されており、その第1ガイド溝18にカムフォロア714を係合させたシャッターユニット700は、内筒11に拘束され、回転することなく光軸に沿って進退する。4群ユニット400についても同様に、回転することなく光軸に沿って進退する。
続いて、第2筒体4の第3筒体5に対する繰出し及び繰込み機構について説明する。
第2筒体は、外筒40と、外筒40内に収容されるカム筒41と、カム筒41に回転自在に内嵌する内筒42とで構成されている。
外筒40の後端部には、周方向に等間隔をおいて3つの係合凹部43が形成されている。
カム筒41は、その外径が外筒40の内径よりも小さく、外筒40の内周面とカム筒41の外周面との間には隙間が置かれる。カム筒41の後端部には、周方向に等間隔をおいて3つの係合突起44が形成され、さらに各係合突起44の先端にカムフォロア45が形成されている。各係合突起44は、外筒40の係合凹部43に係合し、それによりカム筒41と外筒40とは一体に接合される。そして、各係合突起44の先端に形成されたカムフォロア45は、外筒40の外周面に突出する。
第3筒体5の外筒10の内周面には、周方向に等間隔をおいて3つのガイド溝20が形成されている。これらのガイド溝20は、光軸に沿う直線状に形成されている。
また、第3筒体5の内筒11には、周方向に等間隔をおいて3つのカム溝21が形成されている。これらのカム溝21は、光軸を中心に旋回する螺旋状に形成されており、内筒11を内から外に貫通して形成されている。カム溝21は、その一部区間において、外筒10のガイド溝20の一部区間に重なり、その重なり区間は、外筒10と内筒11との間に相対回転が生じることで光軸に沿って前後に移動する。
第2筒体4のカム筒41は、そのカムフォロア45を、第3筒体5の内筒11のカム溝21を通して、第3筒体5の外筒10のガイド溝20に係合させる。第3筒体5の繰出し及び繰込みに伴い外筒10が回転すると、ガイド溝20とカム溝21との重なり区間が光軸に沿って前後に移動し、そこにカムフォロア45を係合させたカム筒41は、重なり区間の前後移動に連動して光軸に沿って進退する。それにより、第2筒体4の第3筒体5に対する繰出し及び繰込みがなされる。
なお、カム筒41を進退駆動する螺旋状のカム溝21及び直線状のガイド溝20のうち直線状のガイド溝20が、回転する第3筒体5の外筒10に形成されており、そのガイド溝20にカムフォロア45を係合させたカム筒41は、第3筒体5の外筒10に拘束され、第3筒体5の外筒10と共に回転しつつ光軸に沿って進退する。
一方、第2筒体4の内筒42は、カム筒41に対して回転自在であり、内筒42には、シャッターユニット700のホルダ702の保持筒710の前端部が、第2筒体4の繰出し及び繰込みによらず常に嵌入する。シャッターユニット700は、上記のとおり、回転することなく光軸に沿って進退するのみであり、よって、内筒42もまた、回転することなく光軸に沿って進退する。
次に、第2筒体4内に収容される第2レンズ群201の駆動機構について説明する。
第2レンズ群201を含む2群ユニット200は、第2レンズ群201を保持するホルダ202を含み、ホルダ202は、円形状の保持盤210を有している。第2レンズ群201は、保持盤210の中央に形成された開口部に配置されている。保持盤210の外周縁部には、周方向に等間隔をおいて光軸に沿って後側に伸びる3つの爪211が形成されており、各爪211にカムフォロア212が設けられている。
第2筒体4のカム筒41の内周面には、周方向に等間隔をおいて3つのカム溝46が形成されている。これらのカム溝46は、光軸を中心に旋回する螺旋状に形成されている。
第2筒体4の内筒42には、周方向に等間隔をおいて3つのガイド溝47が形成されている。これらのガイド溝47は、光軸に沿う直線状に形成されており、内筒42を内から外に貫通して形成されている。そして、ガイド溝47は、その一部区間において、カム筒41のカム溝46の一部区間に重なり、その重なり区間は、カム筒41と内筒42との間に相対回転が生じることで光軸に沿って前後に移動する。
2群ユニット200は、そのカムフォロア212を、第2筒体4の内筒42のガイド溝47を通して、第2筒体4のカム筒41のカム溝46に係合させる。第2筒体4の繰出し及び繰込みに伴いカム筒41が回転すると、ガイド溝47とカム溝46との重なり区間が光軸に沿って前後に移動し、そこにカムフォロア212を係合させた2群ユニット200は、重なり区間の前後移動に連動して、第2筒体4内で光軸に沿って進退する。
なお、2群ユニット200を進退駆動するカム溝46及びガイド溝47のうち直線状のガイド溝47が、進退のみ許容された内筒42に形成されており、そのガイド溝47にカムフォロア212を係合させた2群ユニット200は、内筒42に拘束され、回転することなく光軸に沿って進退する。
続いて、第2筒体4に対する第1筒体3の繰出し及び繰込み機構について説明する。
第1筒体3は、第1レンズ群101を保持する1群ユニット100のホルダ102と、外筒120と、バリア部130と、化粧リング140とで構成されている。
ホルダ102は、筒状をなし、その前端には蓋110が設けられている。第1レンズ群101は、蓋110の中央に形成された開口部に固定されている。ホルダ102の周壁には、周方向に等間隔をおいて3つのガイド溝114が形成されている。これらのガイド溝114は、光軸に沿う直線状に形成されており、ホルダ102を内から外に貫通して形成されている。そして、ホルダ102の後端部には、周方向に等間隔をおいて光軸に沿って後側に伸びる3つの爪111が形成されており、各爪111にホルダ102の内径側に突出するカムフォロア112が設けられている。
また、バリア部130は、外筒120の前端開口部に固定され、化粧リング140は、バリア部130を覆って外筒120に外嵌して外筒120に固定される。そして、外筒120は、ホルダ102に外嵌し、ホルダ102に固定される。
第2筒体4のカム筒41の外周面には、周方向に等間隔をおいて3つのカム溝49が形成されている。これらのカム溝49は、光軸を中心に旋回する螺旋状に形成されている。また、第2筒体4の内筒42の前端部には、周方向に等間隔をおいて3つのガイド突起50が形成されている。
ホルダ102は、その後端側を、第2筒体4のカム筒41と外筒40との間に進入させ、そのカムフォロア112を、カム筒41のカム溝49に係合させると共に、そのガイド溝114に、第2筒体4の内筒42のガイド突起50を収容する。内筒42は、上記の通り進退のみ許容されており、そのガイド突起50をガイド溝114に収容したホルダ102もまた、ガイド溝114内でガイド突起50を光軸に沿って前後させることで、進退のみ許容される。そして、第2筒体4の繰出し及び繰込みに伴いカム筒41が回転すると、ホルダ102とカム筒41との間に相対回転が生じ、カムフォロア112がカム溝49を辿る。それにより、ホルダ102が光軸に沿って進退し、第2筒体4に対する第1筒体3の繰出し及び繰込みがなされる。
以上、レンズ鏡胴2の沈胴機構、及びレンズ鏡胴2の沈胴に伴って鏡胴内で光軸に沿って移動する光学要素(第2レンズ群201、第3レンズ群301、第4レンズ群401、及びシャッター701)の駆動機構について説明した。次に、レンズ鏡胴2が沈胴する際に光軸から退避される光学要素(第3レンズ群301及び第5レンズ群501)の退避機構について説明する。
先ず、第5レンズ群501の退避機構について説明する。
図6は、第5レンズ群501を含む5群ユニット500を示す。
5群ユニット500は、第5レンズ群501と、第5レンズ群501を保持するレンズ保持枠502と、レンズ保持枠502から光軸に対して垂直に延設された回動アーム部504と、回動アーム部504を回転軸508によって軸支する支持板540と、を備える。また、5群ユニット500は、支持板540が取り付けられる側板530を備えている。
側板530は、収容筒30の後方に取り付けられる背面板を構成する。側板530には、光軸と交差する位置には開口534が設けられている。開口534には、後述する撮像ユニット600に備えられる撮像素子が配置され、該撮像素子の撮像面が第5レンズ群側に露呈する。
また、側板530には、光軸に沿って該側板530の表面から垂直に延びるカム突起532が形成されている。
支持板540は、光軸と交差する位置に開口が設けられている。支持板540は、側板530に対して光軸方向に隙間を介して平行に配置されている。支持板540は、ビス542によって側板530に固定されている。
レンズ保持枠502は、第5レンズ群501の光学面を露呈させつつ、第5レンズ群501の外周縁部を保持する枠状の部材である。
回動アーム部504の一部が、第5レンズ群501の光軸に対して平行な回転軸508によって軸支される。また、回動アーム部504において、回転軸508に軸支されている部位の近傍に係合リブ510が形成されている。
回転軸508は、支持板540に固定されている。回転軸508には、捻りコイルばね506が取り付けられている。捻りコイルばね506は、レンズ保持枠502を、回転軸508を中心とする回動方向へ付勢する。また、捻りコイルばね506は、回動アーム部504を、光軸に沿って支持板540から離れる方向へ付勢する。
側板530に取り付けられた支持板540の周りを囲うように、カムリング520が配置されている。
カムリング520は、円環部522と、円環部522の周方向に等間隔で配置された3つの爪526と、円環部522の内径側に張り出した係合部524とを有している。爪526の数は、特に限定されない。カムリング520は、第3筒体5の内筒11の光軸に沿って後方の端面に取り付けられる。カムリング520は、側板530の光軸に沿って前方の面において、回動自在に支持されている。
爪526は、円環部522の光軸に沿って前方の表面から垂直に突出する。爪526の先端にはテーパ状に形成されたカム部526Aが設けられている。
図7及び図8は、第5レンズ群の退避機構を示す。なお、図7においては、理解を容易とするために、第3筒体5の内筒11と5群ユニット500のみを示し、他の部材については図示せずに省略している。
内筒11のフランジ14には、スリット14Aが形成されている。また、内筒11には、スリット14Aの開口部分から光軸に沿って内筒11の外周面上に形成された溝14Bが形成されている。溝14Bには、スリット14Aを通して挿し込まれた5群ユニット500の爪526が収まっている。
レンズ鏡胴2の沈胴に伴い、第3筒部5の内筒11は、光軸に沿って図中矢印に示すように後退する。すると、カムリング520の爪526が溝14Bに更に挿し込まれる。内筒11は、上述したように繰り込まれる際には直進方向の移動のみが許容される。このため、カムリング520は、爪526のカム部526Aが溝14Bに倣って案内されることで、光軸に対して垂直な方向に回動する。
このとき、図8に示すように、回動するカムリング520の係合部524が、第5レンズ群501のレンズ保持枠502の係合リブ510と係合する。そして、第5レンズ群501のレンズ保持枠502が回動軸508を中心として回動する。こうして、第5レンズ群501は、他の光学系の光軸上の位置から外れて退避される。
また、カムリング520の爪526は、レンズ鏡胴2の使用時(テレ端やワイド端に光学系が位置しているときも含む。)及び沈胴時を含めて、常に、第3筒部5の内筒11の溝14Bと係合する。
以上の構成によれば、第5レンズ群の退避は、沈胴時に光軸に沿って直進方向に後退する筒体4の駆動力をカムリングによって周方向の駆動力に転換し、カムリングの周方向の駆動力によって第5レンズ群を回動させることで実現している。このため、筒体の内周面にカム溝を形成する必要がなく、カム溝の形状や傾斜角度の複雑な設計に依存することなく、撮像面に最も近いレンズの退避の実現が可能である。また、このような構成の場合には、鏡筒に収容するレンズ群の数が増えて、退避させるレンズ群と他のレンズ群の位置関係が複雑になる場合であっても、他のレンズ群からの影響を受けることなく、レンズ鏡胴の設計自由度を向上させることができる。
次に、第3レンズ群301の退避機構について説明する。
図9は、第3レンズ群301を含む3群ユニット300及び第4レンズ群401を含む4群ユニット400を示し、併せて第3レンズ群301の退避機構を示す。
3群ユニット300は、第3レンズ群301を保持するホルダ302を有しており、ホルダ302は、第3レンズ群301の外周を囲む保持枠310と、保持枠310に連設された回動アーム311とを有している。4群ユニット400のホルダ402には、光軸と略平行な回動軸312が形成されており、回動アーム311は、この回転軸312に回動可能に支持されている。そして、回動アーム311には、回動軸312を挟んで保持枠310とは反対側に係合部313が延設されている。この係合部313は、4群ユニット400のホルダ402のフランジ411に重なって配置されている。
4群ユニット400のホルダ402のフランジ411において、回動アーム311の係合部313が重なる位置には、通孔416が形成されている。そして、4群ユニット400の後方に位置する5群ユニット500の側板530において、光軸に沿う係合部313及び通孔416の並びの延長線が交わる位置に、通孔416に進入可能なカム突起532が立設されている。このカム突起532の先端部には、光軸と直交する面に対して傾斜したカム面532Aが形成されている。
レンズ鏡胴2が沈胴する際の第3筒体5の本体6に対する繰込みに伴い、4群ユニット400が、第3筒体5と共に光軸に沿って後退し、さらに第3筒体5の外筒10に形成された第2カム溝17に駆動されて第3筒体5内で光軸に沿って後退する。4群ユニット400に組み付けられた3群ユニット300もまた光軸に沿って後退する。3群ユニット300及び4群ユニット400の後退に伴い、5群ユニット500のカム突起532が、4群ユニット400の通孔416に進入し、通孔416に重なる3群ユニット300の回動アーム311の係合部313に当接する。3群ユニット300及び4群ユニット400の後退に伴い、回動アーム311は、回動軸312まわりに図中矢印φ方向に回転しつつ、係合部313においてカム突起532のカム面532A上を摺動する。それにより、第3レンズ群301は、第4レンズ群401などの他の光学系の光軸から外れた退避位置に退避される。
なお、回動軸312には、コイルバネ314が巻回されており、このコイルバネ314は、その一端部をホルダ302の回動アーム311に、また、他端部をホルダ402にそれぞれ係合させ、ホルダ302を回動軸312まわりに図中矢印θ方向に付勢している。レンズ鏡胴2の繰出し、つまりは第3筒体5の本体6に対する繰出しに伴い、3群ユニット300及び4群ユニット400が光軸に沿って前進し、回動アーム311の係合部313とカム突起532との係合が解除されると、コイルバネ314により付勢されているホルダ302は、第3レンズ群301を第4レンズ群401に重ねる図示の位置に自動的に復帰する。
図10は、シャッター701を含むシャッターユニット700を示す。
シャッターユニット700のホルダ702の保持筒710内には、シャッター701のハウジング715が、蓋712の内面に取り付けられて収容されている。ホルダ702の保持筒710及びフランジ711、並びにハウジング715において、上記の退避位置にある第3レンズ群301と干渉する部分は、第3レンズ群301の外形に倣って切り欠かれており、第3レンズ群301を収容可能な収容部716が形成されている。
レンズ鏡胴2が沈胴する際の第3筒体5の本体6に対する繰込みに伴い、シャッターユニット700は、第3筒体5と共に光軸に沿って後退し、さらに4群ユニット400を駆動する第2カム溝17と同じく第3筒体5の外筒10に形成された第1カム溝16に駆動されて、3群ユニット300及び4群ユニット400に続いて第3筒体5内で光軸に沿って後退する。それにより、4群ユニット400のホルダ402の保持筒410、及び3群ユニット300は、シャッターユニット700のホルダ702の保持筒710内に進入する。その過程で、第3レンズ群301は、上記の退避機構によって退避位置に退避され、保持筒710内に設けられた収容部716に収容される。
以下、第3レンズ群301が、退避を伴って収容部716に収容される過程を説明する。
図11は、3群ユニット300が組み付けられた4群ユニット400を駆動する第2カム溝17、及びシャッターユニット700を駆動する第1カム溝16が形成された第3筒体5の外筒10を展開して示す。
第1カム溝16及び第2カム溝17は、上述の通り、いずれも第3筒体5の外筒10の内周面に形成されている。そして、第1カム溝16は、レンズ鏡胴2がテレ端からワイド端の範囲で繰出される際にシャッターユニット700のカムフォロア714が辿る第1区間16Aと、レンズ鏡胴2が沈胴する際にカムフォロア714が辿る第2区間16Bとを有している。同様に、第2カム溝17は、レンズ鏡胴2がテレ端からワイド端の範囲で繰出される際に4群ユニット400のカムフォロア414が辿る第1区間17Aと、レンズ鏡胴2が沈胴する際にカムフォロア414が辿る第2区間17Bとを有している。
第1カム溝16の第1区間16Aと、第2カム溝17の第1区間17Aとは、それらの区間のほぼ全長にわたって、互いに略平行に延びている。したがって、レンズ鏡胴2がテレ端からワイド端の範囲で繰出される間は、シャッターユニット700と4群ユニット400に組み付けられている3群ユニット300、つまりは、シャッター701と第3レンズ群301とは、略一定の間隔を保つ。
一方、第1カム溝16の第2区間16Bと、第2カム溝17の第2区間17Bとは、レンズ鏡胴2が沈胴する際のカムフォロア717、414の移動方向に、上流部で一旦間隔を拡大させ、中流部ではその間隔を維持し、そして下流部でその間隔を狭めるように延びている。したがって、レンズ鏡胴2が沈胴する際に、シャッターユニット700と、4群ユニット400に組み付けられている3群ユニット300とは、互いの間隔を一旦拡大させる。そして、カムフォロア717、414が、対応するカム溝16、17の第2区間16B,17Bの中流部にある間に、第3レンズ群301は、上記の退避機構によって退避位置に退避される。それにより、シャッターユニット700が退避途中の第3レンズ群301に接触することが防止される。そして、カム溝16、17の第2区間16B,17Bの下流部でシャッターユニット700と、3群ユニット300との間隔が狭められる。退避位置に退避された第3レンズ群301が、シャッターユニット700の保持筒710内に設けられた収容部716に収容され、第3レンズ群301が退避されて生じたスペースにはシャッター701が配置され、第3レンズ群301及びシャッター701は、光軸と直交する方向に並ぶ(図4参照)。
このように、退避される第3レンズ群301、及び不使用時(レンズ鏡胴2が沈胴した状態)において光軸と直交する方向に第3レンズ群301と並んで配置されるシャッター701に対して、個別にカム溝16、17を設け、第3レンズ群301、及びシャッター701を、互いに独立して光軸に沿って駆動している。それにより、第3レンズ群301とシャッター701との複雑な相対移動を容易に行うことができる。例えば、上記のとおり、第3レンズ群301が退避する際に第3レンズ群301とシャッター701との間隔を一旦拡大させ、シャッター701が退避途中の第3レンズ群301に接触することを防止することができる。また、ズーム時(レンズ鏡胴2の繰出し時)に、光学性能を保つ上でシャッター701と第3レンズ群301との間隔を変える必要がある場合に、設定可能な両者の間隔の自由度を高めることができる。
そして、第3レンズ群301を駆動するカム溝17と、シャッター701を駆動するカム溝16とを、同一の筒体に設けており、第3レンズ群301及びシャッター701に複雑な相対移動をさせた場合でも、両者の移動の同期を容易に取ることができ、両者の間隔を正確に保つことができる。第3レンズ群301が退避する際に第3レンズ群301とシャッター701との間隔を一旦拡大させる際には、シャッター701と第3レンズ群301との接触を確実に防止でき、また、ズーム時に第3レンズ群301とシャッター701との間隔を変える場合に、両者の位置決めを精度良く行うことができる。
なお、以上の説明では、退避される第3レンズ群301と、その被写体側に隣り合うシャッター701とを例に、それらが個別に設けられたカム溝で独立に駆動され、レンズ鏡胴2が沈胴した際には光軸と直交する方向に並んで配置される構成を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第3レンズ群301を、シャッター701の前側(被写体側)に配置した場合に、第3レンズ群を退避させ、第3レンズ群を退避させることによって生じたスペースに第2レンズ群201を配置することもできる。その場合に、第3レンズ群301と、第2レンズ群201とを個別のカム溝で独立に駆動し、第2レンズ群201が、退避途中の第3レンズ群301に接触することを防止することができる。
以上、説明したように、本明細書には、入れ子状に重なって繰出し及び繰込み可能な複数の筒体を含み、繰り出されたこれらの筒体を繰込んで沈胴する鏡胴と、前記鏡胴の沈胴に伴って、光軸上にある進出位置から該光軸を外れた退避位置に移動される退避レンズ群、及び前記進出位置にあるときの前記退避レンズ群に光軸方向に隣り合って配置される光学要素を含み、前記鏡胴に収納された光学系と、前記鏡胴の沈胴に伴って、前記退避レンズ群及び前記光学要素を前記光軸に沿って後退駆動し、前記退避位置に移動された前記退避レンズ群及び前記光学要素を前記光軸と直交する方向に並べて配置する駆動手段と、を備え、前記駆動手段は、前記複数の筒体のうちいずれか一つの筒体に形成され、前記光学要素を駆動する第1カム溝と、前記複数の筒体のうちいずれか一つの筒体に形成され、前記退避レンズ群を駆動する第2カム溝とを有するレンズ鏡胴が開示されている。
また、本明細書に開示されたレンズ鏡胴は、前記光学要素が、前記退避レンズ群の被写体側に隣り合って配置されている。
また、本明細書に開示されたレンズ鏡胴は、前記第1カム溝及び前記第2カム溝が、同一の筒体に形成されている。
また、本明細書に開示されたレンズ鏡胴は、前記退避レンズ群が前記退避位置に移動されるまでの間に、前記駆動手段が、前記光学要素と前記退避レンズ群との間隔を一旦拡大させる。
また、本明細書に開示されたレンズ鏡胴は、前記光学要素が、シャッターである。
また、本明細書には、上記のレンズ鏡胴と、前記レンズ鏡胴の前記光学系の結像点に配置される撮像素子と、を備える撮像装置が開示されている。
1 撮像装置
2 レンズ鏡胴
3 第1筒体
4 第2筒体
5 第3筒体
6 本体
10 外筒
11 内筒
12 カムフォロア
13 ギヤ歯
14 フランジ
14A スリット
14B 溝
15 ガイド突起
16 第1カム溝
16A 第1区間
16B 第2区間
17 第2カム溝
17A 第1区間
17B 第2区間
18 ガイド溝
19 ガイド溝
20 ガイド溝
21 カム溝
30 収容筒
31 フランジ
32 カム溝
33 ガイド溝
34 沈胴用モータ
40 外筒
41 カム筒
42 内筒
43 係合凹部
44 係合突起
45 カムフォロア
46 カム溝
47 ガイド溝
49 カム溝
50 ガイド突起
100 1群ユニット
101 第1レンズ群
102 ホルダ
110 蓋
111 爪
112 カムフォロア
114 ガイド溝
120 外筒
130 バリア部
140 化粧リング
200 2群ユニット
201 第2レンズ群
202 ホルダ
210 保持盤
211 爪
212 カムフォロア
300 3群ユニット
301 第3レンズ群
302 ホルダ
310 保持枠
311 回動アーム
312 回動軸
313 係合部
314 コイルバネ
400 4群ユニット
401 第4レンズ群
402 ホルダ
403 フォーカス用モータ
410 保持筒
411 フランジ
412 蓋
413 爪
414 カムフォロア
416 通孔
500 5群ユニット
501 第5レンズ群
502 レンズ保持枠
504 回動アーム部
508 回転軸
508 回動軸
510 係合リブ
520 カムリング
522 円環部
524 係合部
526 爪
526A カム部
530 側板
532 カム突起
532A カム面
534 開口
540 支持板
542 ビス
600 撮像ユニット
601 固体撮像素子
700 シャッターユニット
701 シャッター
702 ホルダ
710 保持筒
711 フランジ
712 蓋
713 爪
714 カムフォロア
715 ハウジング
716 収容部
717 カムフォロア

Claims (6)

  1. 入れ子状に重なって繰出し及び繰込み可能な複数の筒体を含み、繰り出されたこれらの筒体を繰込んで沈胴する鏡胴と、
    前記鏡胴の沈胴に伴って、光軸上にある進出位置から該光軸を外れた退避位置に移動される退避レンズ群、及び前記進出位置にあるときの前記退避レンズ群に光軸方向に隣り合って配置される光学要素を含み、前記鏡胴に収納された光学系と、
    前記鏡胴の沈胴に伴って、前記退避レンズ群及び前記光学要素を前記光軸に沿って後退駆動し、前記退避位置に移動された前記退避レンズ群及び前記光学要素を前記光軸と直交する方向に並べて配置する駆動手段と、
    を備え、
    前記駆動手段は、前記複数の筒体のうちいずれか一つの筒体に形成され、前記光学要素を駆動する第1カム溝と、前記複数の筒体のうちいずれか一つの筒体に形成され、前記退避レンズ群を駆動する第2カム溝とを有するレンズ鏡胴。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡胴であって、
    前記光学要素は、前記退避レンズ群の被写体側に隣り合って配置されているレンズ鏡胴。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡胴であって、
    前記第1カム溝及び前記第2カム溝が、同一の筒体に形成されているレンズ鏡胴。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズ鏡胴であって、
    前記駆動手段は、前記退避レンズ群が前記退避位置に移動されるまでの間に、前記光学要素と前記退避レンズ群との間隔を一旦拡大させるレンズ鏡胴。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のレンズ鏡胴であって、
    前記光学要素は、シャッターであるレンズ鏡胴。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のレンズ鏡胴と、
    前記レンズ鏡胴の前記光学系の結像点に配置される撮像素子と、
    を備える撮像装置。
JP2010197952A 2010-09-03 2010-09-03 レンズ鏡胴及び撮像装置 Active JP5525971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010197952A JP5525971B2 (ja) 2010-09-03 2010-09-03 レンズ鏡胴及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010197952A JP5525971B2 (ja) 2010-09-03 2010-09-03 レンズ鏡胴及び撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012053413A true JP2012053413A (ja) 2012-03-15
JP5525971B2 JP5525971B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=45906750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010197952A Active JP5525971B2 (ja) 2010-09-03 2010-09-03 レンズ鏡胴及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5525971B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9360655B2 (en) 2014-01-06 2016-06-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens barrel
JP2017126013A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒及び撮像装置
WO2022184020A1 (zh) * 2021-03-04 2022-09-09 宁波舜宇光电信息有限公司 套筒组件及相应的可伸缩摄像模组的组装方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006053444A (ja) * 2004-08-13 2006-02-23 Pentax Corp レンズ鏡筒
JP2007114323A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Ricoh Co Ltd レンズ鏡胴、カメラおよび携帯型情報端末装置
JP2010107761A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Nittoh Kogaku Kk レンズホルダー

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006053444A (ja) * 2004-08-13 2006-02-23 Pentax Corp レンズ鏡筒
JP2007114323A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Ricoh Co Ltd レンズ鏡胴、カメラおよび携帯型情報端末装置
JP2010107761A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Nittoh Kogaku Kk レンズホルダー

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9360655B2 (en) 2014-01-06 2016-06-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens barrel
US9864162B2 (en) 2014-01-06 2018-01-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens barrel
US9885850B2 (en) 2014-01-06 2018-02-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens barrel
US10073237B2 (en) 2014-01-06 2018-09-11 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens barrel
US10509196B2 (en) 2014-01-06 2019-12-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens barrel
JP2017126013A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒及び撮像装置
WO2022184020A1 (zh) * 2021-03-04 2022-09-09 宁波舜宇光电信息有限公司 套筒组件及相应的可伸缩摄像模组的组装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5525971B2 (ja) 2014-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3742645B2 (ja) レンズ鏡筒のレンズ退避機構
JP4969859B2 (ja) レンズ鏡筒
JP4969863B2 (ja) レンズ鏡筒
JP4959407B2 (ja) レンズ駆動装置、ズームレンズ駆動装置およびカメラ
JP5214268B2 (ja) レンズ鏡筒の収納構造
JP2007248608A (ja) レンズ鏡筒及びカメラ
JP2011033667A (ja) 撮像装置
JP4699126B2 (ja) レンズ駆動装置
JP2006317809A (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP5053129B2 (ja) 遮光構造及び遮光構造を有するレンズ鏡筒
JP5525971B2 (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
JP4471371B2 (ja) レンズ鏡筒および光学装置
JPWO2016104547A1 (ja) レンズ鏡筒、カメラ
JP2003066308A (ja) ズームレンズ鏡胴
JP2006220795A (ja) ズームレンズ装置
JP5959996B2 (ja) レンズ鏡筒
JP5163385B2 (ja) レンズ鏡筒およびカメラ
JP2012053412A (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
JP5573026B2 (ja) レンズ鏡筒及びカメラ
JP4937651B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2009009115A (ja) レンズ鏡筒、及び、カメラ
JP2009169285A (ja) レンズ鏡筒
JP5504106B2 (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
JPH08211435A (ja) ズーム式レンズ鏡筒を備えた沈胴式カメラ
JP5043489B2 (ja) レンズ鏡胴および撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111216

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20121005

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5525971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250