JP2011052635A - ラジエータ通風構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シャッター機構は、回動軸がトルクモータ26の回転軸63側に連結されて、開状態と閉状態とが選択可能に切り換えられ、トルクモータ26は、回動軸と同一方向に延びる回転軸63で支持されるロータ62を備え、ステータ61は、ロータ62に向けて突出する主歯部65a、副歯部65b,65cと、主歯部65aに装着されるコイル66とを備え、ロータ62は、ロータコア76に取付けられた異なる磁極を有する永久磁石77,78を備え、ロータ62の回転方向が、コイル66への通電を制御する制御部27によって切り換えられ、シャッター機構13の所定位置での位置決め及び保持は少なくとも、永久磁石77,78と副歯部65b,65cとの吸引力によって行われる。
【選択図】図4
Description
食違い軸歯車4は、ウォームとウォームギヤとからなるウォームギヤ対である。
更には、復帰させる際、ラジエータグリル1の回動角度をセンサ等で検出しなくても済むように、ラジエータグリル1の開閉装置の構造の簡素化、省スペース化、部品点数削減によるコスト低減が図れ、また、ラジエータグリル1を開位置、閉位置で保持したり復帰させたりする際の電力消費を抑えることも望まれる。
開閉手段に衝撃が作用しなくなると、磁石と歯部との吸引力によってロータは元の位置まで回動し、開閉手段が元の位置に復帰する。
磁石の一方と副歯部の一方との吸引力と、磁石の他方と副歯部の他方との吸引力とが釣り合うロータの中間回動位置からロータが回動すると、磁石と非磁極部との磁力の差によって、コギングトルクが大きく変化しやすいため、開閉手段を全閉と全開との間の中間開度に保持しやすくなる。
駆動手段が作動すると、駆動手段の回転軸の回転がリンク機構を介して開閉手段の回動軸に伝わり、開閉手段が開閉する。
図1に示すように、車両のフロントボディを構成するバルクヘッド10の前面に、ラジエータに送られる走行風の量を制御するラジエータ通風装置11が取付けられている。
ラジエータ通風装置11は、バルクヘッド10の前面に取付けられたシャッター機構13を備える。
図2ではシャッター機構13の各シャッター17は閉じた状態(全閉)にあり、ラジエータ23には走行風が導かれない。
リンク機構24は、複数のシャッター17に連結された縦に延びるスライドリンク37と、このスライドリンク37の下端部に一端部が連結ピン38を介して連結されるとともに他端部がトルクモータ26に取付けられたアームリンク39とからなる。
トルクモータ26は、その回転軸63が制限された回転角度の範囲内で回転し、その回転軸63に発生するトルクを利用するDCモータであり、モータケース43を備え、このモータケース43内に制御部27が収納されている。
図の状態では、スライドリンク37の下端がロアストッパ46に当たっている。
図の状態では、スライドリンク37の上端がアッパストッパ47に当たっている。
ロータ62の凹部76b,76b間に設けられるロータ凸部76d,76eは、2つの磁石77,78の間に位置するため、磁極を持たない非磁極部である。
他方の磁石78は、円弧の外面にS極、円弧の内面にN極が着磁されているが、図中では外面側の磁極「S」を記載している。
図5(a)は、シャッター機構13のシャッター17が閉じた状態(全閉)を示している。ステータ61のコイル66には通電されていない。
このとき、磁石77の周囲の磁場によって、ステータコア65の副歯部65bの先端部にS極が発生するとともに主歯部65aの先端部にN極が発生する。
この結果、副歯部65bの先端部にはN極(太字で示している。)、主歯部65aの先端部にはS極(太字で示している。)、副歯部65cの先端部にはN極(太字で示している。)が発生する。
また、ロータ62の磁石78が副歯部65cに近接し、磁石78の周囲の磁場によって、ステータコア65の副歯部65cの先端部にN極(カッコ付き)が発生するとともに主歯部65aの先端部にS極(カッコ付き)が発生する。
図5(c)のときと同様に、ステータコア65の副歯部65cの先端部にN極が発生し、主歯部65aの先端部にS極が発生している。
電磁石により発生する磁極の強さは、磁石78の強さを上回るため、副歯部65cのS極と磁石78のS極とが反発し合い、主歯部65aのN極と磁石77のN極とが反発し合い、副歯部65bのS極と磁石77のN極とが吸引し合うため、ロータ62は、白抜き矢印で示す向きに回動する。
また、ロータ62の磁石77が副歯部65bに近接するため、磁石77の周囲の磁場によって、ステータコア65の副歯部65bの先端部にS極(カッコ付き)が発生するとともに主歯部65aの先端部にN極(カッコ付き)が発生する。
従って、コイル66への通電を停止しても、図5(a)のときと同様に、ロータ62は、シャッター17が閉じられる位置に位置決めされるとともに保持される。
図8(b)はロータ回動角度が−αのときのロータ62の回動位置を示している。即ち、磁石77の周方向の中央部が副歯部65bの幅の中央部に対向するように近接している。
図9に示すように、トルクモータ90は、その回転軸63が制限された回転角度の範囲内で回転し、その回転軸63に発生するトルクを利用するDCモータであり、モータケース43(図2参照)と、このモータケース43に取付けられたステータ61と、このステータ61の内側に配置されたロータ91と、このロータ91を支持するとともにモータケース43に回動自在に支持された回転軸63とからなる。
磁石95,96は、図の状態では、主歯部65aの中心線71に対して対称な位置に配置されている。磁石95,96の円弧の開き角は180°である。
他方の磁石96は、円弧の外面にS極、円弧の内面にN極が着磁されているが、図中では外面側の磁極「S」を記載している。
また、実線はトルクモータに通電しない場合にロータを外部から回転させるのに必要な回動トルク、破線はトルクモータに通電した場合のロータの駆動トルク(回動トルク)である。
このように、トルクモータ90(図9参照)では、非通電時にシャッターの全閉、中間開度及び全開位置でロータ、回転軸を保持することが可能である。
Claims (4)
- 車体前端部の開口部から車体前部に走行風を導入可能とする外気導入部に開閉手段が設けられ、この開閉手段を駆動手段で開閉して前記車体前部に設けられたラジエータに送られる前記走行風の量を制御するラジエータ通風構造において、
前記開閉手段は、その回動軸が前記駆動手段の回転軸側に連結されて回動可能にされ、前記走行風が前記ラジエータに送られる開状態と、前記走行風が前記ラジエータに送られないように遮断する閉状態とが選択可能に切り換えられ、
前記駆動手段は、ステータと、このステータの半径方向内側に配置されるとともに前記回動軸と同一方向に延びる前記回転軸で支持されるロータとからなり、
前記ステータは、前記ロータに向けて突出する複数の歯部を有するステータコアと、前記複数の歯部の少なくとも1つに装着されるとともに通電中に発生する磁束により前記ロータを回転させるコイルとからなり、
前記ロータは、前記回転軸に取付けられるロータコアと、このロータコアの外周面に取付けられた異なる磁極を有する少なくとも2つの磁石とからなり、
前記ロータの回転方向は、前記コイルへの通電を制御する制御部によって切り換えられ、
前記開閉手段の所定位置での位置決め及び保持は少なくとも、前記磁石と、この磁石によって磁化された前記歯部との吸引力によって行われることを特徴とするラジエータ通風構造。 - 前記歯部は、前記コイルが装着される主歯部と、この主歯部の他の2つの副歯部とからなり、前記ロータコアの外周面の互いに対向する位置にそれぞれ異なる磁極を有する前記磁石が配置されることを特徴とする請求項1記載のラジエータ通風構造。
- 前記ロータコアの外周面における前記異なる磁極を有する磁石間に磁極を持たない非磁極部が形成されることを特徴とする請求項2記載のラジエータ通風構造。
- 前記回動軸はリンク機構を介して前記回転軸に連結されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のラジエータ通風構造。
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