JP2011052047A - 湿式クラッチ用潤滑油組成物 - Google Patents

湿式クラッチ用潤滑油組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2011052047A
JP2011052047A JP2009199572A JP2009199572A JP2011052047A JP 2011052047 A JP2011052047 A JP 2011052047A JP 2009199572 A JP2009199572 A JP 2009199572A JP 2009199572 A JP2009199572 A JP 2009199572A JP 2011052047 A JP2011052047 A JP 2011052047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
viscosity
lubricating oil
oil composition
viscosity index
base oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009199572A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5305457B2 (ja
Inventor
Takahiro Taya
隆裕 田谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Oil Lubricants Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Oil Lubricants Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Oil Lubricants Co Ltd filed Critical Cosmo Oil Lubricants Co Ltd
Priority to JP2009199572A priority Critical patent/JP5305457B2/ja
Publication of JP2011052047A publication Critical patent/JP2011052047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5305457B2 publication Critical patent/JP5305457B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Abstract

【解決課題】湿式クラッチ機構を有する電子制御カップリングで要求されるドラグトルク低減と部品耐久性を両立する湿式クラッチ用潤滑油を提供すること。
【解決手段】基油と、粘度指数向上剤(A)と、を含有し、該基油の成分として、100℃における動粘度が1.0〜3.0mm/sであるポリアルファオレフィンが配合されており、該基油の100℃における粘度が1.0〜2.5mm/sであり、該粘度指数向上剤(A)が、重量平均分子量が10,000〜100,000以下のポリメタクリレート系粘度指数向上剤であり、該粘度指数向上剤(A)の含有量が10〜20質量%であり、100℃における動粘度が4.5〜6.0mm/sであり且つ粘度指数が200〜280であること、を特徴とする湿式クラッチ用潤滑油組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、低温環境下でのドラグトルクを抑制することができる湿式クラッチ用潤滑油組成物に関し、特に、金属製の摩擦クラッチを有する電子制御カップリングに適した湿式クラッチ用潤滑油組成物に関する。
湿式クラッチ機構、特に金属製の摩擦クラッチは、自動車のデファレンシャルや軸継手などに用いられており、主に、動力伝達の制御を担う機構である。
この湿式クラッチ機構での動力伝達は、クラッチの摺動により制御されるため、湿式クラッチに用いられる潤滑油には、良好なトルク伝達性能のために、一定以上の摩擦係数を有することが求められると共に、異常音や車体振動の原因となるスティックスリップの防止性を有することが求められている。
このような湿式クラッチ用潤滑油としては、例えば、特開2004−204002号公報(特許文献1)に、100℃で2〜50mm/sの粘度を有する鉱油および合成油の中から選ばれる1種以上を基油とし、これに、(A)炭素数8以上の高級アルコールとグリセリンとのエーテル0.1〜10質量%、および(B)リン酸エステル化合物0.1〜7質量%を含有する湿式クラッチ用潤滑油が記載されている。
特開2004−204002号公報(特許請求の範囲)
ところで、湿式クラッチ機構は、上記したようにクラッチの摺動により動力の伝達を制御するが、潤滑油の粘性が高まる低温環境下においては、クラッチを摺動させていない状態であっても、潤滑油の粘性抵抗によりクラッチ間でトルクが発生し、意図しない動力伝達(ドラグトルク)が発生してしまう。また、このドラグトルク発生により、動力を受ける側のシャフトなどの装置に負荷がかかる場合もある。このため、このような機構では、使用される潤滑油を低粘度化し低温環境下での粘性抵抗を抑制することで、ドラグトルクを抑制すると共に、装置側も低温環境下でのドラグトルク発生に耐えうる強度設計が行われてきた。
しかし、近年、自動車の燃費向上を目的として、車両を構成する装置部品の小型化又は軽量化が求められている。これに対応するためには、車両部品も小型化又は軽量化される傾向にある。そのため、車両部品の材質によっては、小型化又は軽量化により強度が低下する場合もあり、低温環境下で発生するドラグトルクの影響を受け易くなる場合もある。従って、このような小型化又は軽量化した車両部品が耐えうるレベルまで、低温環境下で発生するドラグトルクを低減できるように、潤滑油の更なる低粘度化が求められている。
一方で、金属製の摩擦クラッチを有する電子制御カップリングでは、潤滑油及び湿式クラッチ機構は、廃車まで無交換とされるものが多く、極めて長期間の使用において湿式クラッチ機構の部品耐久性が確保されなければならない。しかし、ドラグトルク低減を目的とした低粘度化は、部品耐久性を悪化させ、特に、高温下では粘度低下が大きく部品耐久性への影響はより大きくなる傾向にある。
そのため、ドラグトルク低減と部品耐久性は相反し、両立が困難であった。
従って、本発明は、湿式クラッチ機構を有する電子制御カップリングで要求されるドラグトルク低減と部品耐久性を両立する湿式クラッチ用潤滑油組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来技術における課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、特定の基油成分を配合し、基油の粘度を特定の範囲とし、特定の粘度指数向上剤を特定量配合し、特定性状の潤滑油組成物とすることにより、ドラグトルクを低減しつつ且つ部品耐久性を良好とすることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明(1)は、 基油と、粘度指数向上剤(A)と、を含有し、
該基油の成分として、100℃における動粘度が1.0〜3.0mm/sであるポリアルファオレフィンが配合されており、
該基油の100℃における粘度が1.0〜2.5mm/sであり、
該粘度指数向上剤(A)が、重量平均分子量が10,000〜100,000のポリメタクリレート系粘度指数向上剤であり、
該粘度指数向上剤(A)の含有量が10〜20質量%であり、
100℃における動粘度が4.5〜6.0mm/sであり且つ粘度指数が200〜280であること、
を特徴とする湿式クラッチ用潤滑油組成物を提供するものである。
また、本発明(2)は、更に、下記一般式(2):
(一般式(2)中、Rは炭素数8以上の炭化水素基であり、nは0以上の整数である。)
で示される化合物を、0.1〜10質量%含有することを特徴とする前記本発明(1)の湿式クラッチ用潤滑油組成物を提供するものである。
また、本発明(3)は、前記基油の成分として、40℃における動粘度が10〜20mm/sであり且つ流動点が−40℃以下であるジエステルを、1〜15質量%含有することを特徴とする前記本発明(1)又は(2)いずれかの湿式クラッチ用潤滑油組成物を提供するものである。
本発明によれば、湿式クラッチ機構を有する電子制御カップリングで要求されるドラグトルク低減と部品耐久性を両立する湿式クラッチ用潤滑油組成物を提供することができる。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物は、基油と、粘度指数向上剤(A)と、を含有し、
該基油の成分として、100℃における動粘度が1.0〜3.0mm/sであるポリアルファオレフィンが配合されており、
該基油の100℃における粘度が1.0〜2.5mm/sであり、
該粘度指数向上剤(A)が、重量平均分子量が10,000〜100,000以下のポリメタクリレート系粘度指数向上剤であり、
該粘度指数向上剤(A)の含有量が10〜20質量%であり、
100℃における動粘度が4.5〜6.0mm/sであり且つ粘度指数が200〜280である湿式クラッチ用潤滑油組成物である。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物は、該基油を構成する成分(以下、基油成分とも記載する。)として、ポリアルファオレフィンが配合されている。つまり、本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物では、該基油成分として、該ポリアルファオレフィンが用いられている。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物において、該基油成分として配合されるポリアルファオレフィンの100℃における動粘度は、1.0〜3.0mm/s、好ましくは1.0〜2.5mm/s、特に好ましくは1.5〜2.0mm/sである。ポリアルファオレフィンの100℃における動粘度が上記範囲を超えると、潤滑油組成物の粘度指数が低くなり過ぎ、また、上記範囲より低いと、部品耐久性が悪くなる。
該ポリアルファオレフィンは、α−オレフィンの共重合体である。該ポリアルファオレフィンとしては、炭素数が6〜18のα−オレフィンの10量体以下の(共)重合体が好ましい。そして、該ポリアルファオレフィンとしては、α−デセン(炭素数10)の2〜4量体又はα−ドデセン(炭素数12)の2〜4量体や、α−デセン(炭素数10)の2〜4量体又はα−ドデセン(炭素数12)の2〜4量体を主成分として、それらの5量体以上の(共)重合体を含むものが、特に好ましい。なお、ポリアルファオレフィンの1分子当たりの炭素数は、100℃における粘度が上記範囲内であれば、特に制限されない。
該ポリアルファオレフィンの好適な製造例としては、エチレンの低重合又はワックスの熱分解によって炭素数6〜18のα−オレフィンを合成し、次いで、得られた炭素数6〜18のα−オレフィン2〜10単位を重合し、次いで、水添反応するという例が挙げられる。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物において、該基油は、前述の該ポリアルファオレフィン単独であっても、あるいは、該ポリアルファオレフィンと他の基油成分との混合であってもよい。
該基油成分として、該ポリアルファオレフィンと共に他の基油成分を配合する場合、該基油に占める該ポリアルファオレフィンの配合量は、好ましくは80質量%以上、特に好ましくは85質量%以上である。なお、該基油に占める該ポリアルファオレフィンの配合量とは、湿式クラッチ用潤滑油組成物の基油分(全基油成分の合計)を100%とし、それに対する該ポリアルファオレフィンの配合割合である。
該基油成分として、該ポリアルファオレフィンと共に混合される他の基油成分としては、メタン等の天然ガス等を原料としてフィッシャートロプシュ合成によって得られたワックスを原料として合成される基油、ポリブテン、アルキルベンゼン、モノエステル、ジエステル、ポリオールエステル、ポリグリコールエステル等が挙げられる。また、鉱油系の基油成分であっても、該鉱油系の基油成分を配合した基油の100℃における粘度並びにその基油を用いて得られる湿式クラッチ用潤滑油組成物の100℃における粘度及び粘度指数が、本発明に係る基油の100℃における粘度並びに湿式クラッチ用潤滑油組成物の100℃における粘度及び粘度指数の範囲を満たす範囲内であれば、該基油の基油成分として配合されていてもよい。
そして、本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物では、シール材適合性の向上と添加剤の溶解性向上のために、該基油成分として、該ジエステルを配合することが好ましい。該基油成分として該ポリアルファオレフィンと共に配合される該ジエステルは、低温環境下でのドラグトルクの低減効果を阻害しないという観点から、40℃における動粘度が10〜20mm/sであり且つ流動点が−40℃以下であることが好ましい。このようなジエステルとしては、アジピン酸ジイソノニル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、アゼライン酸ジイソオクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジイソデシル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル等が挙げられる。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物中の該ジエステルの配合量は、好ましくは1〜15質量%、特に好ましくは5〜15質量%である。該ジエステルの配合量が上記範囲内にあることにより、添加剤の溶解性が向上され、シール材の収縮を抑制し、シール材の強度を適度に保つ効果が得られる。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物に係る該基油の100℃における動粘度は、1.0〜2.5mm/s、好ましくは1.5〜2.5mm/s、特に好ましくは1.5〜2.3mm/sである。該基油の100℃における動粘度が上記範囲を超えると、潤滑油組成物の粘度指数が低くなり過ぎ、また、上記範囲より低いと、部品耐久性が悪くなる。なお、該基油の100℃における粘度とは、湿式クラッチ用潤滑油組成物の基油分の100℃における粘度であり、該基油成分として該ポリアルファオレフィンだけが配合されている場合は、該ポリアルファオレフィンの100℃における粘度であり、また、該基油成分として該ポリアルファオレフィンと共に他の基油成分が配合されている場合は、該ポリアルファオレフィンと該他の基油成分との混合基油の100℃における粘度である。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物は、該粘度指数向上剤(A)を含有する。該粘度指数向上剤(A)は、ポリメタクリレート系粘度指数向上剤であり、且つ重量平均分子量(Mw)が10,000〜100,000、好ましくは30,000〜100,000、特に好ましくは50,000〜90,000である。該粘度指数向上剤(A)の重量平均分子量(Mw)が、上記範囲より小さいと、ドラグトルクの低減効果が得られず、また、上記範囲を超えると、せん断安定性が低くなり、長期にわたってせん断を受けて低粘度化してしまい、耐摩耗性又は耐焼付き性が低下してしまうため、部品耐久性が悪くなる。なお、本発明において、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定された分子量算定用標準ポリスチレン換算である。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物中の該粘度指数向上剤(A)の含有量は、10〜20質量%、好ましくは10〜18質量%、特に好ましくは10〜15質量%である。該粘度指数向上剤(A)の含有量が、上記範囲より少ないと、ドラグトルクの十分な低減効果が得られず、また、潤滑油組成物の100℃における動粘度が低くなり過ぎる。また、該粘度指数向上剤(A)の含有量が、上記範囲を超えると、機械から受けるせん断の影響を受け易くなるため、長期使用により低粘度化してしまい、耐摩耗性又は耐焼付き性が低下してしまうため、部品耐久性が悪くなる。
該粘度指数向上剤(A)に係る該ポリメタクリレート系粘度指数向上剤は、下記一般式(1):

(一般式(1)中、Rは水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基であり、kは1以上の整数である。)
で示されるメタクリル酸エステル(Rが水素原子の場合は、メタクリル酸)の重合体の構造を有する高分子化合物である。本発明において、該ポリメタクリレート系粘度指数向上剤は、メタクリル酸エステル(Rが水素原子の場合は、メタクリル酸)のみをモノマーとする重合体であってもよく、あるいは、メタクリル酸エステル(Rが水素原子の場合は、メタクリル酸)とメタクリル酸エステル(Rが水素原子の場合は、メタクリル酸)以外のモノマーとの共重合体であっても、つまり、構造の一部に上記一般式(1)で示されるメタクリル酸エステルの重合体構造以外の高分子構造を有するものであっても、本発明の目的を達成することができるものであればよい。該粘度指数向上剤(A)に係る該ポリメタクリレート系粘度指数向上剤は、高分子構造中に、アミノ基又はスルホン酸基等の極性基を有するいわゆる「分散型」であることが好ましい。該ポリメタクリレート系粘度指数向上剤が分散型であることにより、潤滑油組成物の酸化安定性を長期間維持することができる。該粘度指数向上剤(A)は、1種単独であっても、2種以上の併用であってもよい。なお、2種以上の併用の場合は、該粘度指数向上剤(A)の含有量は、併用される2種以上の該粘度指数向上剤(A)の合計の含有量を指す。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物は、湿式クラッチ、特に、金属製の摩擦クラッチ用の潤滑油組成物として用いられるため、スティックスリップの防止用の添加剤(摩擦調整剤)(B)(以下、スティックスリップ防止用添加剤(B)とも記載する。)を含有することが好ましい。このようなスティックスリップ防止用添加剤(B)としては、通常、湿式クラッチ用潤滑油組成物に用いられているものであれば特に制限されず、例えば、エーテル系摩擦調整剤、リン系摩擦調整剤、モリブデン系摩擦調整剤、アミン系摩擦調整剤、アミド系摩擦調整剤、硫黄系摩擦調整剤、エステル系摩擦調整剤、脂肪酸系摩擦調整剤、アルコール系摩擦調整剤等が挙げられ、より具体的には、例えば、下記一般式(2)で示される化合物(B1)、リン酸エステル、酸性リン酸エステル若しくは亜リン酸エステル又はそれらのアミン塩、モリブデンジチオカーバメート、モリブデンアミン、アルキルアミン、酸アミド、硫化油脂、硫化エステル、脂肪酸エステル、オレイン酸、ステアリン酸、高級アルコール等が挙げられる。
本発明の湿式クラッチ用潤滑組成物に係る該スティックスリップ防止用添加剤(B)としては、下記一般式(2):
で示される化合物(B1)が、潤滑油組成物のスティックスリップ防止性が高くなる点で好ましい。
上記一般式(2)中、Rは、炭素数8以上の炭化水素基であり、例えば、炭素数8以上のアルキル基、炭素数8以上のアルケニル基、炭素数8以上のアリール基等が挙げられる。Rの炭素数が8以上であることにより、潤滑油組成物に良好なスティックスリップ防止性を付与することができる。そして、Rとしては、炭素数8以上のアルキル基又は炭素数8以上のアルケニル基が好ましく、低温流動性を高めることができる点で、炭素数30以下のアルキル基又は炭素数が30以下のアルケニル基が特に好ましい。
上記一般式(2)中、nは、0以上の整数である。よって、前記一般式(2)で示される化合物(B1)は、nが0の場合は「ROH」の構造の高級アルコールであり、nが1の場合は高級アルコールとグリセリンとのモノエーテルであり、nが2以上の場合は高級アルコールとポリグリセリンとのポリエーテルである。
前記一般式(2)で示される化合物(B1)は、nの数(すなわち、1分子当たりのグリセリンの重合度)が全て同じ化合物であっても、nの数が異なる化合物の混合物であってもよい。そして、本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物に含有される前記一般式(2)で示される化合物(B1)のnの平均値(すなわち、1分子当たりのグリセリンの重合度の平均値)は、1以上が好ましく、1〜5が特に好ましい。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物中の該スティックスリップ防止用添加剤(B)の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%、特に好ましくは1〜5質量%である。該スティックスリップ防止用添加剤(B)の含有量が上記範囲内であることにより、μ−v特性が正勾配となり、良好なスティックスリップ防止性を付与し易くなり、摩擦係数の絶対値を適切な値にし易くなり、低温流動性などの潤滑油としての性能を適切なものにし易くなる。
また、該スティックスリップ防止用添加剤(B)として、前記一般式(2)で示される化合物(B1)が用いられている場合、本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物中の前記一般式(2)で示される化合物(B1)の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%、特に好ましくは1〜5質量%である。前記一般式(2)で示される化合物(B1)の含有量が上記範囲内であることにより、μ−v特性が正勾配となり、良好なスティックスリップ防止性を付与し易くなり、摩擦係数の絶対値を適切な値にし易くなり、低温流動性などの潤滑油としての性能を適切なものにし易くなる。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物は、必要に応じて、リン酸エステル化合物を含有することができる。該リン酸エステル化合物は、単独でも摩擦調整剤(FM)や極圧剤として用いられるものであるが、前記一般式(2)で示される化合物(B1)との相乗作用により、前記一般式(2)で示される化合物(B1)の消耗を防止する作用を発現して、潤滑油組成物のスティックスリップ防止性を長期間維持することができる。本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物が、該リン酸エステル化合物を含有する場合、潤滑油組成物の摩擦係数の絶対値の低下による伝達トルクの低下、耐熱性の低下、初期の伝達トルク変化を生じさせないような範囲で、該リン酸エステル化合物を含有させる。この場合、本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物中の該リン酸エステル化合物の含有量が、0.04質量%を超えると、摩擦係数が温度変化の影響を受け易くなり、伝達トルクの制御がし難くなり易いので、該リン酸エステル化合物の含有量は、0.04質量%以下が好ましい。
このような必要に応じて、本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物に含有される該リン酸エステル化合物としては、リン酸エステル、亜リン酸エステル、酸性リン酸エステル、チオリン酸エステル、チオ亜リン酸エステルや、それらのアミン塩が挙げられる。これらのうち、該リン酸エステル化合物としては、酸性リン酸エステル、そのアミン塩又は第二級亜リン酸エステルが好ましい。該リン酸エステル化合物のアルコール残基としては、ブチル、オクチル、ラウリル、ステアリル、オレイル基等の炭素数4〜30のアルキル基、フェニル基等の炭素数6〜30のアリール基、メチルフェニル、オクチルフェニル基等の炭素数7〜30のアルキル置換アリール基などが挙げられる。また、リン酸エステル等のアミン塩としては、ステアリルアミン塩、オレイルアミン塩、ココナッツアミン塩等が挙げられる。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物は、上記の成分の他に、必要に応じて、公知の添加剤、例えば、摩擦調整剤、無灰型分散剤、摩耗防止剤、極圧剤、酸化防止剤、腐食防止剤、消泡剤等を含有することもできる。該無灰型分散剤としては、アルケニルコハク酸イミド、アルケニルコハク酸エステル、長鎖脂肪酸とポリアミンとのアミド(アミノアミド)等が挙げられ、また、該摩耗防止剤としては、ZnDTP等が挙げられ、また、該極圧剤としては、炭化水素硫化物、硫化油脂等が挙げられ、また、該摩擦調整剤としては、有機モリブデン化合物等が挙げられ、また、該酸化防止剤としては、アミン系、フェノール系の酸化防止剤等が挙げられ、該腐食防止剤としては、ベンゾトリアゾール、アルケニルコハク酸エステル等が挙げられ、また、該消泡剤としては、シリコン化合物、エステル系消泡剤等が挙げられる。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物の100℃における動粘度は、4.5〜6.0mm/s、好ましくは4.5〜5.7mm/s、特に好ましくは4.5〜5.6mm/s、より好ましくは5.0〜5.5mm/sである。湿式クラッチ用潤滑油組成物の100℃における動粘度が、上記範囲より低いと、高温粘度が不十分となり、長期の耐摩耗性又は耐焼付き性が得られず、部品耐久性が悪くなり、また、上記範囲を超えると、低温粘度が高くなり過ぎるため、低温環境下でのドラグトルクの抑制効果が得られない。
本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物の粘度指数は、200〜280、好ましくは230〜280、特に好ましくは240〜270である。湿式クラッチ用潤滑油組成物の粘度指数が、上記範囲より小さいと、低温環境下でのドラグトルクの抑制効果が得られず、また、上記範囲を超えると、粘度指数を高くするために多量の粘度指数向上剤の配合が必要となるために、せん断安定性や油膜保持性が悪くなり、耐摩耗性又は耐焼付き性が悪くなることがある。
なお、本発明において、該基油及び該湿式クラッチ用潤滑油組成物の40℃の動粘度、100℃の動粘度及び粘度指数は、JIS K2283動粘度試験方法に基づき測定された値である。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
(実施例及び比較例)
下記基油成分を表1に示す割合で混合した基油に、下記添加剤を表1に示す割合で配合して、潤滑油組成物を調製した。なお、表1に示す割合は、潤滑油組成物全量に対する配合割合である。
<基油成分>
基油成分1:ポリアルファオレフィン(α−デセンオリゴマー)、40℃動粘度が5.2mm/s、100℃動粘度が1.8mm/s
基油成分2:ポリアルファオレフィン(α−デセンオリゴマー)、40℃動粘度が17.3mm/s、100℃動粘度が4mm/s、粘度指数が124
基油成分3:合成ジエステル(アジピン酸ジイソデシル)、40℃動粘度が14.6mm/s、100℃動粘度が3.7mm/s、粘度指数が147、酸価が0.011mgKOH/g、エステル価が262mgKOH/g
<添加剤>
添加剤1:重量平均分子量(Mw)が60,000である分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤
添加剤2:重量平均分子量(Mw)が140,000である分散型ポリメタクリレート系粘度指数向上剤
添加剤3:オレイル(ポリ)グリセリルエーテル(一般式(2)のRがオレイル基の化合物、オレイルアルコール(n=0):モノエーテル(n=1):ポリエーテル(n=2〜5)=40:30:30(質量割合)の混合物)
添加剤4:DEXRON III(米国GM社のATF(Automatic Transmission Fluid)品質規格)用ATFパッケージ型添加剤(リン酸エステル化合物をリン量として0.28質量%含有し、他に摩耗防止剤、酸化防止剤、消泡剤、分散剤を含有する。)
低温環境下でのドラグトルク低減効果、せん断安定性、高温高せん断下の油膜保持性、耐摩耗性、極圧性、スティックスリップ防止性として、以下に示す評価を実施した。なお、40℃の動粘度、100℃の動粘度及び粘度指数については、JIS K2283動粘度試験方法で測定した。
(低温環境下でのドラグトルク低減効果)
JPI−5S−26−99で定められたBF粘度試験方法を用いて、低温環境下でのドラグトルク低減効果を評価した。
電子制御カップリングにおいて、ハウジング側シャフトとインナー側シャフトに回転差が生じたとき、アウタープレートとインナープレートの回転差となり、プレート間のオイルがせん断を受けるが、このときの粘性抵抗がトルクとして伝達されたものがドラグトルクの発生原因である。粘性抵抗により発生するトルクは下記式(3)で表わされる。
T=2nπρνΔN(r −r )/60S (3)
上記式(3)中、Tはトルク、nはインナープレートの枚数、ρはオイルの密度、νはオイルの粘度、ΔNは差動回転数、r及びrはプレートの内半径および外半径、Sはプレート間のすき間である。
従って、潤滑油組成物の低温粘度を測定することにより、低温環境下でのドラグトルク低減効果を評価することができ、−30℃におけるBF粘度が600mPa・s以下の場合をドラグトルク低減効果が良好と判断した。
(せん断安定性)
JASO M347−06で定められた超音波法を用いて、せん断安定性を評価した。1時間のせん断試験の後の100℃での粘度低下率を求め、粘度低下率が10%以下の場合を合格とした。
(高温高せん断下の油膜保持性)
ASTM D4683で定められた高温高せん断粘度測定法を用いて、高温高せん断下での油膜保持性を評価した。150℃、せん断速度10−1での粘度を測定し、2.0mPa・s以上の場合を合格とした。
(耐摩耗性)
ASTM D4172で定められた摩耗用評価を用いて、摩耗防止性を評価した。試験後の摩耗痕径が、0.4mm以下の場合を合格とした。
(極圧性)
ASTM D2783で定められた極圧性評価法を用いて、極圧性を評価した。最大非焼付き荷重が784N以上且つ融着荷重が1568N以上の場合を合格とした。
(スティックスリップ防止性)
低速すべり摩擦試験機を用いて次の要領により評価した。
湿式クラッチに用いられているフリクションプレートとフリクションディスクの一組を、フリクションプレートは固定し、フリクションディスクはインバーター制御のモーターにより回転可能にし、互いに組み合わせて、試験油に浸漬した。
油圧により0.59MPaの面圧をかけながら1、2、5、10、25、50、100、200rpmでフリクションディスクを回転させてフリクションプレート面を滑らせた時のトルクを検出し、摩擦係数を求めた。1rpmでの摩擦係数と10rpmの摩擦係数の比(10rpmの摩擦係数/1rpmの摩擦係数)が0.8より小さい場合を、スティックスリップ防止性に優れると判断する。
(シール適合性試験)
JIS K6238、JIS K6253、JIS K6251で定められた耐液性の求め方、硬さの求め方、引張特性の求め方を用いて評価した。試験シール材としてFKM(フッ素ゴム)を用い、試験温度150℃、試験時間200時間で、シール適合性を評価した。試験前後で引張強さ変化率が−10%以上+10%以下、伸び変化率が−10%以上+5%以下、硬さ変化が−5以上+5以下、体積変化率が0%以上+10%以下を全て満たす場合を合格とした。
1)基油成分を混合したときの基油分の100℃動粘度
上記の実施例及び比較例から、本発明の湿式クラッチ用潤滑油組成物は、低温ドラグトルクを抑制でき、且つ部品耐久性も良好であることがわかる。
本発明によれば、低温ドラグトルクが低い湿式クラッチ用潤滑油組成物を提供することができるので、湿式クラッチの小型化又は軽量化が可能となる。

Claims (3)

  1. 基油と、粘度指数向上剤(A)と、を含有し、
    該基油の成分として、100℃における動粘度が1.0〜3.0mm/sであるポリアルファオレフィンが配合されており、
    該基油の100℃における粘度が1.0〜2.5mm/sであり、
    該粘度指数向上剤(A)が、重量平均分子量が10,000〜100,000のポリメタクリレート系粘度指数向上剤であり、
    該粘度指数向上剤(A)の含有量が10〜20質量%であり、
    100℃における動粘度が4.5〜6.0mm/sであり且つ粘度指数が200〜280であること、
    を特徴とする湿式クラッチ用潤滑油組成物。
  2. 更に、下記一般式(2):

    (一般式(2)中、Rは炭素数8以上の炭化水素基であり、nは0以上の整数である。)
    で示される化合物を、0.1〜10質量%含有することを特徴とする請求項1記載の湿式クラッチ用潤滑油組成物。
  3. 前記基油の成分として、40℃における動粘度が10〜20mm/sであり且つ流動点が−40℃以下であるジエステルを、1〜15質量%含有することを特徴とする請求項1又は2いずれか1項記載の湿式クラッチ用潤滑油組成物。
JP2009199572A 2009-08-31 2009-08-31 湿式クラッチ用潤滑油組成物 Active JP5305457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009199572A JP5305457B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 湿式クラッチ用潤滑油組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009199572A JP5305457B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 湿式クラッチ用潤滑油組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011052047A true JP2011052047A (ja) 2011-03-17
JP5305457B2 JP5305457B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=43941387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009199572A Active JP5305457B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 湿式クラッチ用潤滑油組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5305457B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014512432A (ja) * 2011-03-25 2014-05-22 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 改良された非−ニュートン粘度特性を有する潤滑剤組成物
KR101525036B1 (ko) * 2013-12-19 2015-06-03 에스케이이노베이션 주식회사 저온 성능이 우수한 윤활유 조성물
JP2016216683A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 コスモ石油ルブリカンツ株式会社 動力伝達装置用潤滑油組成物
WO2020171188A1 (ja) 2019-02-20 2020-08-27 Jxtgエネルギー株式会社 変速機用潤滑油組成物

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6366296A (ja) * 1986-09-08 1988-03-24 Idemitsu Kosan Co Ltd 潤滑油組成物
JPS6366295A (ja) * 1986-09-08 1988-03-24 Idemitsu Kosan Co Ltd 潤滑油組成物
JP2001262176A (ja) * 2000-03-21 2001-09-26 Nippon Mitsubishi Oil Corp 変速機用潤滑油組成物
JP2004169025A (ja) * 2002-11-07 2004-06-17 Nippon Oil Corp 変速機用潤滑油組成物
JP2004204002A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Cosmo Sekiyu Lubricants Kk 湿式クラッチ用潤滑油
JP2006117854A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nippon Oil Corp 変速機用潤滑油組成物
JP2006117851A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nippon Oil Corp 変速機用潤滑油組成物
JP2006117852A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nippon Oil Corp 変速機用潤滑油組成物
JP2006274209A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Nippon Oil Corp 潤滑油組成物
JP2008179662A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Cosmo Sekiyu Lubricants Kk 自動変速機用潤滑油組成物

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6366296A (ja) * 1986-09-08 1988-03-24 Idemitsu Kosan Co Ltd 潤滑油組成物
JPS6366295A (ja) * 1986-09-08 1988-03-24 Idemitsu Kosan Co Ltd 潤滑油組成物
JP2001262176A (ja) * 2000-03-21 2001-09-26 Nippon Mitsubishi Oil Corp 変速機用潤滑油組成物
JP2004169025A (ja) * 2002-11-07 2004-06-17 Nippon Oil Corp 変速機用潤滑油組成物
JP2004204002A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Cosmo Sekiyu Lubricants Kk 湿式クラッチ用潤滑油
JP2006117854A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nippon Oil Corp 変速機用潤滑油組成物
JP2006117851A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nippon Oil Corp 変速機用潤滑油組成物
JP2006117852A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nippon Oil Corp 変速機用潤滑油組成物
JP2006274209A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Nippon Oil Corp 潤滑油組成物
JP2008179662A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Cosmo Sekiyu Lubricants Kk 自動変速機用潤滑油組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014512432A (ja) * 2011-03-25 2014-05-22 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 改良された非−ニュートン粘度特性を有する潤滑剤組成物
KR101525036B1 (ko) * 2013-12-19 2015-06-03 에스케이이노베이션 주식회사 저온 성능이 우수한 윤활유 조성물
JP2016216683A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 コスモ石油ルブリカンツ株式会社 動力伝達装置用潤滑油組成物
WO2020171188A1 (ja) 2019-02-20 2020-08-27 Jxtgエネルギー株式会社 変速機用潤滑油組成物
US11560527B2 (en) 2019-02-20 2023-01-24 Eneos Corporation Lubricating oil composition for transmission

Also Published As

Publication number Publication date
JP5305457B2 (ja) 2013-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6549576B2 (ja) オルガノシロキサン組成物
JP6255265B2 (ja) 油圧作動油組成物
JP6228219B2 (ja) 潤滑性組成物
KR101777892B1 (ko) 무단 변속기용 윤활유 조성물
JP5638256B2 (ja) 潤滑油組成物
JP5941316B2 (ja) 潤滑油組成物
JP6284865B2 (ja) 変速機用潤滑油組成物
JP5305457B2 (ja) 湿式クラッチ用潤滑油組成物
KR100664428B1 (ko) 떨림 억제성능 및 엘라스토머 성분과의 상용성을 제공하는윤활유 조성물
JP6088305B2 (ja) 消泡剤組成物、潤滑油組成物及びその製造方法
JP2017155079A (ja) 潤滑油組成物、潤滑方法、及び変速機
KR102431118B1 (ko) 자동차 응용에서 베이스 오일을 위한 알킬 캡핑된 유용성 중합체 점도 지수 개선 첨가제
WO2013008836A1 (ja) 潤滑油組成物および機械装置
WO2013147162A1 (ja) 潤滑油組成物
JP5033610B2 (ja) 農業機械用潤滑油組成物
CN107474912A (zh) 一种高粘指、宽温域的工业齿轮油组合物及其应用
WO2018078434A1 (ja) 潤滑油組成物
JP7089899B2 (ja) 潤滑油組成物、潤滑油組成物の製造方法及び駆動系機器
JP6077954B2 (ja) ポリ(メタ)アクリレート系粘度指数向上剤、並びに該粘度指数向上剤を含有する潤滑油添加剤及び潤滑油組成物
JP2016216683A (ja) 動力伝達装置用潤滑油組成物
JP2008195780A (ja) 手動変速機用潤滑油組成物
WO2014207172A1 (en) A drive system transmission lubricant oil composition
JP7348747B2 (ja) 変速機用潤滑油組成物、その製造方法、変速機用潤滑油組成物を用いた潤滑方法及び変速機
JP7099876B2 (ja) 潤滑油組成物及びその製造方法、駆動系機器の潤滑方法並びに駆動系機器
JP2008266656A (ja) 潤滑油組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110913

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5305457

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250