JP2011050527A - 消火器格納装置及び厨房 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常は消火器をキャビネット内又は壁部内に格納し、例えば火災が発生した場合には直ちに使用者の手元付近に移動させて迅速に対処できるようにする。
【解決手段】消火器12を収納する保持体22と、火災の発生を検出する検知手段9とを有し、保持体22が検知手段9による検出信号に基づいて消火器12を使用可能な態様となる消火器格納装置10であって、保持体22は、キャビネット4内又は壁部内に収容されて消火器12を目視不能にする使用不能状態と、キャビネット4外又は壁部外へ移動されて消火器12を露出する使用可能状態とに切換可能に設けられているとともに、使用不能状態でキャビネット4外又は壁部外への移動を規制するロック手段26を有し、ロック手段6が検知手段9の検出信号に基づき前記規制を解除することにより、保持体22が使用不能状態から自動的に移動されて使用可能状態に切り換えられることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、火災の発生を検出する検知手段を有し、消火器を保持したり収容している保持体をその検出手段の検出信号に基づいて消火器を使用可能な態様にする消火器格納装置、及びそれを備えた厨房に関する。
家庭内には初期消火用の消火器を設置する場合が多い。それに加え、最近では一般家庭でも火災報知器の取付けが奨励されたり義務付けられている。このうち、熱感知式火災報知器は、熱源であるコンロの上方に配置される排気用フード内又はフード近傍の天井面に固定され、例えば揚物用油火災によりコンロ上に置かれたフライパンや鍋から火炎が吹出た際、その火炎による熱を検知して音声やブザーによる警報を発生させるもので、警報発生に応じて前記消火器を使用することにより、有効な初期消火が可能となる。
ところで、消火器は通常の状態、すなわち火災発生時以外は全く不要なものであるため、コンロ近傍に設置したのでは調理の邪魔となり、調理用油などで汚れやすく見栄えも悪い。逆に、例えばシステムキッチンのキャビネット内に格納しておいたのでは、その格納場所を熟知していなければ、火災発生時における咄嗟の取出しに支障が生ずる虞がある。そこで、従来技術には、火災報知器と連動してガスコンロのガス流路を自動遮断するとともに、備付けの消火器を作動させて初期消火を自動的に行う自動消火装置(特許文献1)や、壁面や天井面に保持された消火器と火災検知器とをセットとし、火災検知を行うとともに、消火器を取付位置より外すことにより、同じく火災検知信号を発生するようにした消火具セット(特許文献2)が知られている。
特開平6−254175号公報 特開昭59−181171号公報
しかし、特許文献1の構造において、消火液を正確に火元に吹きかけるためには、消火器のノズルをコンロに向けて正確に配設する必要があり、ガスコンロ上に設置される排気用フードとの取合いで設置場所が制限される。また、フード内に設置した場合には、油煙などにより装置そのものが早期劣化する虞もある。なお、ガスコンロは食品を加熱調理する場所であり、調理人自身が近くにいることを前提とすると、火災発生に伴い一意的に火元に消火液を吹きかけることには疑問がある。つまり、加熱調理中の食材を無駄にすることを防止する観点からは、火炎の発生状況や火災規模に応じて、消火器を使用するか否か、消火液の吹付加減などは調理人自身が目で見て判断することがらであるため、むしろ自動でなく手元で直ちに使用可能な状態にあるほうが望ましい。
以上の点に関し、特許文献2の消火具セットでは、消火器を使用者の手に取ることにより使用可能となるため、自動噴射方式に比べて選択性が高いものとなる。ところが、この消火具セットは、壁面又は天井面に露出状態に配置されていることから、見栄えが悪いだけでなく、特に天井面に設置する構造だと取外し難く、吊り紐で落下させるようにすると安全性に欠け、使い勝手も悪いものとなる。
本発明は以上の課題を解決するものである。その目的は、通常は消火器をキャビネット内又は壁部内(例えば、厨房を区画している壁部内)に格納し、例えば火災などの異常高温が発生した場合には直ちに使用者の手元に露出させて取扱えるようにした消火器格納装置、及びそれを備えた厨房を提供するものである。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、消火器を保持したり収容する保持体と、火災の発生を検出(例えば、熱源の異常高温や煙発生などを検出)する検知手段とを有し、前記保持体が前記検知手段による検出信号に基づいて前記消火器を使用可能な態様となる消火器格納装置であって、前記保持体は、キャビネット内又は壁部内(キャビネット以外の例えば、厨房を区画している壁部内)に収容されて前記消火器を目視不能にする使用不能状態と、前記キャビネット外又は壁部外へ移動されて前記消火器を露出する使用可能状態とに切換可能に設けられているとともに、前記使用不能状態で前記キャビネット外又は壁部外への移動を規制するロック手段を有し、前記ロック手段が前記検知手段の検出信号に基づき前記規制を解除することにより、前記保持体が前記使用不能状態から自動的に移動されて前記使用可能状態に切り換えられることを特徴としている。
以上の本発明において、保持体としては、図1〜図3に例示されるホルダ、図5に例示される引出し式の上開口した容器、図6に例示される傾倒式の上開口した容器を含む。保持体を使用不能状態から使用可能状態に自動的に移動する手段としては、重力方式や付勢方式に限られずモータ駆動方式であってもよい。
(ア)請求項2の発明は、前記保持体が前記キャビネット内又は壁部内に設けられたガイドフレームに沿って前記使用不能状態と使用可能状態とに切り換えられる構成である。
(イ)請求項3の発明は、前記保持体が前記使用不能状態から使用可能状態に切り換えられるときに衝撃を吸収する緩衝手段を有している構成である。
(ウ)請求項4の発明は、前記保持体が前記使用不能状態から使用可能状態に切り換えられたときに聴覚又は/及び視覚的に確認可能となっている構成である。
(エ)請求項5の発明は、以上の消火器格納装置を備えている厨房(ないしは厨房構造)を特定したものである。
請求項1と5の発明では、消火器を保持したり収容する保持体が熱源近傍のキャビネット内又は壁部内に配置されているため、通常状態(保持体の使用不能状態)では消火器が完全に隠蔽され、見栄えを維持できるとともに、露出状態における消火器の汚れなども防止できる。同時に、火災発生時には、ロック手段が検知手段の検出信号に基づき保持体の規制を解除し、保持体が使用不能状態から消火器を露出する使用可能状態に自動的に移動されるため消火に対し迅速かつ適格に対応できる。特に、厨房においては、その火災規模を調理人が見ながら鎮火させる上での消火器の使用・不使用を即断し、過剰な消火対策をとらなくても状況に即した最適な鎮火方法を選択できるものとなる。
請求項2の発明では、保持体がキャビネット内又は壁部内に設けられたガイドレールに沿って移動されるため安定した切り換えを実現できる。これに対し、請求項3の発明では、保持体が消火器と共に使用不能状態から使用可能状態に移動されたとき緩衝手段により衝撃を吸収して違和感を解消し使い勝手を向上できる。請求項4の発明では、保持体が消火器と共に使用不能状態から使用可能状態に切り換えられたことを聴覚(報知器等)や視覚(LED等の光源)的にも確認されるため使い勝手を向上できる。
本発明形態に係る消火器格納装置及び厨房構造としてシステムキッチンの配置例を示す模式図である。 上記消火器格納装置の要部を示す概略分解斜視図である。 (a),(b)は上記消火器格納装置による消火器の使用不能状態及び使用可能状態で示す概略斜視図である。 第1変形例に係る消火器格納装置による消火器の使用不能状態で示す概略縦断面図である。 第2変形例に係る消火器格納装置を図1に対応して示す模式図である。 第3変形例に係る消火器格納装置を図5に対応して示す模式図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しながら説明する。この説明では、図1〜図3に示した形態の厨房のシステムキッチンと消火器格納装置、図4に示した緩衝手段を有した第1変形例、図5と図6に示した保持体を変更した第2変形例と第3変形例の順に詳述する。
(厨房ないしはシステムキッチン)図1において、厨房内には、一般家庭でよく見られるように、システムキッチンSKが耐火壁の壁面に沿って配設されている。このシステムキッチンSKは、キッチンユニットとも称されており、レンジ台キャビネット1と、下側で横並びに配列されたシンクキャビネット2と、レンジ台キャビネット1の上側に設けられている排気用フード3と、シンクキャビネット2の上側で横並びに配列されている上部キャビネット4とを一体的に備えている。
レンジ台キャビネット1は、前面側の観音開き式扉1aを開閉して内部に食器、調味料入れなどの収納物の出し入れを可能に構成されているとともに、上面に煮炊き用のコンロ5を設置し、該コンロ5上で煮炊きを可能としている。このコンロ5は、一般的な構成であって、上面に並設された2つの加熱部5aと、中央内側に前部を開閉可能とした加熱用グリル5bとを有している。
シンクキャビネット2は、前記レンジ台キャビネット1より一段高く設けられている。シンクキャビネット2には、レンジ台キャビネット1側つまり右側にあってその上側に組み込まれた引出し2aと、その下側に設けられた片開き式扉2bと、引出し2a及び扉2bより左側に設けられている両開き式扉2cとを有し、引出し2aを摺動したり、扉2bや扉2cを開閉することにより物を出し入れ可能としている。また、上面にあって、レンジ台キャビネット1と隣接する箇所を置き台2dとし、その左側を一段深いシンク2eとし、シンク2eの中央奥部に上水道の蛇口6を設けているとともに、シンク2eの中央内底面には、排水口7を設けている。なお、排水口7は、シンクキャビネット2の内部に設けられた排水管を通じて外部の下水道に連通している。
排気用フード3は、内奥部の壁面を貫通し、排気ファン8がその貫通部に装着されるとともに、フード3の前面に設けたスイッチ3aによって排気ファン8の強弱や停止などの動作と、図示しない照明の点灯/消灯などが行われるようになっている。また、フード3の内部には、検知手段として熱源の異常高温を検出する熱感知用のセンサ9が配置されている。このセンサ9は、市販品であり、上部キャビネット4内に設置された後述する報知器本体40の入力端にリード線9aを介して接続されている。
(消火器格納装置)上部キャビネット4は、その前面に設けた観音式扉4aを開閉して収納物の出し入れを可能としているほか、消火器格納装置10及び前記報知器本体40の格納室として機能している。そして、この構造では、例えば、図示のごとく一方のコンロ部5aに掛けられた鍋11内の油に火が引火し、炎が立上がると、その熱をセンサ9で検出し、その検出信号により、上部キャビネット4の底部開口が開き、消火器格納装置10の主要部であるホルダ22に保持された消火器12が図中矢印のごとく下降して、火炎発生現場近傍にいる人Mが直ちにその消火器12を手に取り、初期消火を行えるようになっている。
詳述すると、図2と図3において、消火器格納装置10は、上部キャビネット4の底板4bに開口された略矩形状の挿通孔4cと、挿通孔4c付近の底板上面に設置されたガイドフレーム20と、ガイドフレーム20の内側に昇降可能に配置されたホルダ22と、挿通孔4c内に回動可能に枢支された蓋板24と、蓋板24を蓋閉じ状態に保持してホルダ22の上部キャビネット4外への移動を規制するロック手段としてのソレノイド式ラッチ26とを備えている。
ここで、ガイドフレーム20は、縦長の略コ状からなるとともに、コ状の両片の各下端に一体化されて外側に折り曲げられたフランジ20aを有しており、底板4b上面に対しフランジ20aを当接した状態で位置決めされた後、複数のビスBを各フランジ20aの貫通孔20bから底板4bに設けられた取付孔4eに係止することで立設される。ガイドフレーム20の両片にはガイド溝20bが縦方向に対向して形成されている。各ガイド溝20bは、ホルダ22が軸部22dを介して嵌合し、該嵌合状態でホルダ22の昇降移動時に案内する縦溝である。
ホルダ22は、消火器12を保持ないしは収容した状態で、上部キャビネット4内に収納されて消火器12を外部から目視不能にする使用不能状態と、前記ガイドフレーム20のガイド溝20bに案内されながら上部キャビネット4の挿通孔4cより外へ移動されて消火器12を露出する使用可能状態とに切換可能に設けられている。ホルダ形状は、厚板状の頭部22aと、頭部22aの片側に上端を一体化している支柱22bと、支柱22bの下端に一体化して消火器12を受け止める下受板22cと、支柱22bの上下略中間に設けられて下受板22cに受け止められた消火器12を着脱可能に支持する拘束手段としてのハンド23とからなる。頭部22aと下受板22cとは対向し、その間にハンド23が配置されている。頭部22aには、軸部22dが対向した側面にそれぞれ突出されてガイド溝20bに嵌合可能となっている。また、頭部22aには、図2に示されるごとくLED等の光源Lが下面側に設けられており、ホルダ22が使用不能状態から使用状態に切り換えられたとき点灯して周囲を照らすようになっている。このような光源Lは、ハンド23回りや支柱22bに付設してもよい。ハンド23は、支柱22bに対しビスB1により装着されているとともに、一対の略弧状ハンド部23aを有している。各ハンド部23aは、弾性又は可撓性であり、消火器12の筒回りを着脱可能にクランプできるようになっている。
蓋板24は、長手方向が挿通孔4cより若干小さく形成され、その長手方向の下側基端にあって両側に突出部25を突設し、各突出部25に軸孔25aを同軸線上に貫通形成している。そして、この蓋板24は、挿通孔4cの下両側に形成された軸受部4dの孔に対しシャフト28を介して揺動可能に枢支されているとともに、シャフト28の外周に介挿されたトーションバネ30により常時下方に向けて回動付勢されている。但し、このトーションバネ30は省略してもよい。符号29はE形止め輪である。この止め輪29は、シャフト28が一方の軸受部4dの孔、一方の軸孔25a、他方の軸孔25a、他方の軸受部4dの孔に挿通された状態で、シャフト先端周囲に設けられた係止溝28aに係合されることでシャフト28の抜けを防ぐ。
ソレノイド式ラッチ26は、これ自体はよく知られているもので、例えば、ケース26aに不図示のソレノイド及びラッチを内蔵しているとともに、出没される閂27及びそれに作用する不図示のバネなどを有している。そして、閂27が没した解錠状態から施錠するときは、ソレノイドに通電すると、ラッチが外れ、バネの付勢力で閂27を突き出し、その状態をラッチで保持する。施錠状態から解錠するときは、ソレノイドに通電することで、ラッチが外れ、更にソレノイドの力で閂27をバネの付勢力に抗して引き込み、その状態をラッチで保持する。また、この例では、ソレノイド式ラッチ26が図3のごとくリード線26bを介して報知器本体40の出力端に接続されている。
報知器本体40は、これもよく知られているもので、各リード線9a,26bにインターフェースなどを介してその入出力端を接続されたMPUなどの処理装置、リチウム電池などの電源、警報発生手段などをケース40aに内蔵している。また、ケース40aの外面には、警報発生用のスピーカグリル40bと、リセットスイッチ40cとを突出している。そして、この構造では、排気用フード3内のセンサ9による検出温度が通常値に保たれている限りは、図3(a)に示すごとくソレノイド式ラッチ26を非通電状態に保ち、閂26aを突出状態とすることで、蓋板24を閉止状態にロックし、ホルダ22を消火器12と共にガイドフレーム20の上位置に保持している。
図3(a)の使用不能状態から、図1のごとく鍋11から火炎が発生し、センサ9が異常高温を検出し該検出信号がリード線9aを介して報知器本体40に送信されると、報知器本体40からは、警報音(ピピピ音及び/又は音声による警告音)が発生され、所定時間の遅れで、ラッチ26が通電状態となり、閂27が没入することによって、蓋板24は開き、挿通孔4cは開放される。これにより、この構造では、図1と図3(b)に示されるごとく、ホルダ22が消火器12と共に上部キャビネット4の挿通孔4cを通って降下することになる。この構造では、そのように下降されると光源Lが点灯されて周囲が照らされるので、仮に周囲が煙に包まれていても消火器12の存在が確認容易となっている。この状態で、人手により消火器12をホルダ22から取り外せば、その後は消火器12の取扱い手順に従ってノズルを火元に向けて、安全ピンを抜いた後、レバーを押して消火剤を噴霧すれば、迅速かつ容易に消火できる。勿論、火災の状況により、小火災の場合には消火器12を使うまでもなく、他の消火手段により鎮火させることもでき、消火器12の使用・不使用は、火災規模に応じてその場にいる人の最終判断に任せることができる。
鎮火後は、報知器本体40のリセットスイッチ40cを押した上で、手作業により消火器12をホルダ22にセットしホルダ22を持上げれば、再び図3(a)に示されるごとく消火器12はホルダ22を介してガイドフレーム20内の上位置に保持され、その状態でラッチ26の閂27の突出により蓋板24が閉止状態にロックされる。無論、消火器12を使用したときは必要に応じて新たなものと交換されることになる。また、以上の形態において、ホルダ22の下降位置は火元であるコンロ5の近傍であればよいが、シンクキャビネット2の置き台2d上に下降させたのでは食器などを破損する虞があるため、シンク2eの適宜位置に向けて降下するようにすることが望ましい。
(第1変形例)図4は以上の消火器格納装置10において、保持体であるホルダ22が使用不能状態から使用可能状態に切り換えられるときに緩衝手段31により衝撃を緩和吸収するようにした一例を示している。すなわち、ホルダ22の頭部22は、上記形態に比べて長手方向に少し長く設定されている。緩衝手段31は、頭部22aに設けられた上下貫通孔に突当部材32を貫通配置するとともに、該突当部材32が圧縮コイルバネ33を介して下方へ突出付勢されるようにした構成である。突当部材32は上下端がフランジ付きとなっている。そして、ホルダ22は、蓋板24が全開されると、ガイドフレーム20のガイド溝21に沿って下降され、最下位置に達する際に突当部材32が挿通孔4cの孔縁付近の底板4b上に付勢力に抗して突き当たることで衝撃が緩和吸収される。従って、この変形例では、ホルダ22が重力により下降移動する際に衝撃音や反動を緩和して使い勝手を向上できる。
(第2変形例)図5は以上の消火器格納装置において、保持体である容器51が水平移動により使用不能状態から使用可能状態に切り換えられるようにした一例を示している。すなわち、この消火器格納装置50は、上記形態のシンクキャビネット2の片袖扉に代えて上部開口した容器51を前後に水平移動可能に設けておき、この容器51内に消火器12を収容ないしは保持したものである。容器51は、一般的な引出しと同様にシンクキャビネット2の対応する空間部に対し不図示の左右一対のスライド機構を介し押し入れられた使用不能状態と引き出された使用可能状態とに切り換えられる。また、容器51は、不図示の付勢手段により使用可能状態となる方向へ付勢されているとともに、上記形態と同様なソレノイド式ラッチにより前記使用不能状態に規制されている。そして、この構造でも、同図のごとく火炎の発生によりセンサ9がこれを検出してソレノイド式ラッチにその検出信号を出力することで規制解除する。その結果、容器51は、前記付勢手段の付勢力により使用不能状態から使用可能状態に切り換えられて、消火器12を取出し可能の態様となる。
(第3変形例)図6は以上の消火器格納装置において、保持体である容器53が傾倒移動により使用不能状態から使用可能状態に切り換えられるようにした一例を示している。すなわち、この消火器格納装置52は、第2変形例と同様にシンクキャビネット2の片袖扉に代えて上部開口した容器53を前方傾倒可能に設けておき、この容器53内に消火器12を収容ないしは保持したものである。容器53は、シンクキャビネット2の対応する空間部に対し不図示の円弧形のスライド機構を介し押し入れられた使用不能状態と前方へ傾倒した使用可能状態とに切り換えられる。また、容器53は、図示しない付勢手段であるトーションバネにより常時前方傾動方向に付勢されているとともに、前記と同様なソレノイド式ラッチにより前記使用不能状態に規制されている。そして、この構造でも、同図のごとく火炎の発生によりセンサ9がこれを検出してソレノイド式ラッチにその検出信号を出力することで規制解除する。その結果、容器53は、前記トーションバネの付勢力により使用不能状態から前方へ傾倒して使用可能状態に切り換えられ、消火器12を取出し可能の態様となる。
第2変形例及び第3変形例では、通常状態において、容器51又は53の前面が閉じられた状態となっていて、火災発生時に使用不能状態から使用可能状態へと動き、容器上面を開放するため直ちに消火器12の取出しが可能となる。各構造では、上記形態の降下方式に比べて落下重量による危険性がなく、取出性も優れたものとなる。
なお、本発明は、以上の形態及び変形例に制約されるものではなく、請求項で特定される技術要素を備えておればよく、細部についてはこれをベースにして展開可能なものである。例えば、第2変形例及び第3変形例において、更なる展開構造としては、消火器12を取出し易くするため容器51を前方移動したり容器53を傾動させると同時に消火器12を各容器内から付勢手段等により容器上開口より上昇突出させるようにすることである。また、上記形態と各変形例において、レンジ台キャビネット1及びコンロ5を右配置とし、シンクキャビネット2を左配置としたが、使い勝手などに応じて逆のレイアウトとすることも任意であり、更にシステムキッチンによってはシンクキャビネットを独立配置とする場合もあるためそれに応じたレイアウトとすることもある。
1…レンジ台キャビネット(SKを構成、1aは観音開き式扉)
2…シンクキャビネット(SKを構成、2aは引出し、2bは片袖扉)
3…排気用フード(3aはスイッチ)
4…上部キャビネット(SKを構成、4bは底板、4cは挿通孔、4dは軸受部)
5…コンロ(5aは加熱部、5bはグリル)
9…熱感知用センサ(検知手段に相当し、9aはリード線)
L…LED(光源)
10,50,52…消火器格納装置
12…消火器
20…ガイドフレーム(20aはフランジ、20bは取付孔、21はガイド溝)
22…ホルダ(保持体に相当し、22aは頭部、22bは支柱、22cは底板)
23…ハンド(23aはハンド部)
31…緩衝手段(32は突当部材、33はコイルバネ)
24…蓋体(25は枢軸部、25aは軸孔)
26…ソレノイド式ラッチ(ロック手段に相当し、27は閂、26bはリード線)
40…報知器本体(40aはケース、40bはスピーカグリル)
51,53…上面開口の容器
SK…システムキッチン(厨房の一部を構成)

Claims (5)

  1. 消火器を保持したり収容する保持体と、火災の発生を検出する検知手段とを有し、前記保持体が前記検知手段による検出信号に基づいて前記消火器を使用可能な態様となる消火器格納装置であって、
    前記保持体は、キャビネット内又は壁部内に収容されて前記消火器を目視不能にする使用不能状態と、前記キャビネット外又は壁部外へ移動されて前記消火器を露出する使用可能状態とに切換可能に設けられているとともに、前記使用不能状態で前記キャビネット外又は壁部外への移動を規制するロック手段を有し、
    前記ロック手段が前記検知手段の検出信号に基づき前記規制を解除することにより、前記保持体が前記使用不能状態から自動的に移動されて前記使用可能状態に切り換えられることを特徴とする消火器格納装置。
  2. 前記保持体は、前記キャビネット内又は壁部内に設けられたガイドフレームに沿って前記使用不能状態と使用可能状態とに切り換えられることを特徴とする請求項1に記載の消火器格納装置。
  3. 前記保持体は、前記使用不能状態から使用可能状態に切り換えられるときに衝撃を吸収する緩衝手段を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火器格納装置。
  4. 前記保持体は、前記使用不能状態から使用可能状態に切り換えられたときに聴覚又は/及び視覚的に確認可能となっていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の消火器格納装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の消火器格納装置を備えていることを特徴とする厨房。
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