JP2011049488A - Iii族窒化物半導体積層ウェハ及びiii族窒化物半導体デバイス - Google Patents

Iii族窒化物半導体積層ウェハ及びiii族窒化物半導体デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2011049488A
JP2011049488A JP2009198746A JP2009198746A JP2011049488A JP 2011049488 A JP2011049488 A JP 2011049488A JP 2009198746 A JP2009198746 A JP 2009198746A JP 2009198746 A JP2009198746 A JP 2009198746A JP 2011049488 A JP2011049488 A JP 2011049488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
group iii
iii nitride
nitride semiconductor
aln
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009198746A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Hashimoto
信 橋本
Katsushi Akita
勝史 秋田
Hideaki Nakahata
英章 中幡
Hiroshi Amano
浩 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2009198746A priority Critical patent/JP2011049488A/ja
Priority to CN201080038234.5A priority patent/CN102484076B/zh
Priority to PCT/JP2010/064174 priority patent/WO2011024754A1/ja
Priority to US13/392,998 priority patent/US20120211801A1/en
Priority to TW099128682A priority patent/TW201119032A/zh
Publication of JP2011049488A publication Critical patent/JP2011049488A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/778Field effect transistors with two-dimensional charge carrier gas channel, e.g. HEMT ; with two-dimensional charge-carrier layer formed at a heterojunction interface
    • H01L29/7782Field effect transistors with two-dimensional charge carrier gas channel, e.g. HEMT ; with two-dimensional charge-carrier layer formed at a heterojunction interface with confinement of carriers by at least two heterojunctions, e.g. DHHEMT, quantum well HEMT, DHMODFET
    • H01L29/7783Field effect transistors with two-dimensional charge carrier gas channel, e.g. HEMT ; with two-dimensional charge-carrier layer formed at a heterojunction interface with confinement of carriers by at least two heterojunctions, e.g. DHHEMT, quantum well HEMT, DHMODFET using III-V semiconductor material
    • H01L29/7785Field effect transistors with two-dimensional charge carrier gas channel, e.g. HEMT ; with two-dimensional charge-carrier layer formed at a heterojunction interface with confinement of carriers by at least two heterojunctions, e.g. DHHEMT, quantum well HEMT, DHMODFET using III-V semiconductor material with more than one donor layer
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/12Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/20Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed including, apart from doping materials or other impurities, only AIIIBV compounds
    • H01L29/2003Nitride compounds

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

【課題】破壊電界強度が大きく、結晶欠陥が少ないノーマリーオフ型のIII族窒化物半導体デバイス、及び該III族窒化物半導体デバイスの作製に用いられるIII族窒化物半導体積層ウェハを提供する。
【解決手段】III族窒化物半導体積層ウェハ10は、AlNからなり該AlN結晶のc軸に沿った主面27aを有する基板27と、Alを含むIII族窒化物系半導体からなり主面27a上に設けられた第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13と、主面27a上に設けられ、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13よりバンドギャップが大きいIII族窒化物系半導体からなり、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13とヘテロ接合を成す第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、III族窒化物半導体積層ウェハ及びIII族窒化物半導体デバイスに関するものである。
非特許文献1には、m面GaN基板上に形成されたヘテロ接合トランジスタ(HFET:Heterojunction Field-Effect Transistor)が記載されている。非特許文献1に記載されたHFETでは、m面GaN基板上にアンドープGaN層(1[μm])、FeドープGaN層(1.5[μm])、チャネル層としてのアンドープGaN層(300[nm])、並びに、バリア層としてのAlGaN層(アンドープAlGaN層(2[nm])、SiドープAlGaN層(15[nm])及びアンドープAlGaN層(6[nm]))が順に積層されており、エンハンスメント型(ノーマリーオフ型)のHFETを実現している。
非特許文献2には、高電子移動度トランジスタ(HEMT:HighElectron Mobility Transistor)が記載されている。非特許文献2に記載されたHEMTでは、サファイア基板上にAlNバッファ層、AlGaNチャネル層、及びAlGaNバリア層が順に積層されている。
非特許文献3には、SiC基板上にGaN結晶を成長させる方法として、SiC基板上にAlNを成長させたのちGaN結晶を成長させる方法と、SiC基板上にAlNおよびAlGaNを成長させたのちGaNを成長させる方法とが記載されている。
Tetsuya Fujiwara et al.,"Enhancement-Mode m-plane AlGaN/GaN Heterojunction Field-EffectTransistors", Applied Physics Express, Vol.2, 011001 (2009) Takuma Nanjo et al., "Remarkablebreakdown voltage enhancement in AlGaN channel high electron mobilitytransistors", Applied Physics Letters, Vol. 92, 263502 (2008) Y. S. Cho et al., "Reduction ofstacking fault density in m-plane GaN grown on SiC", Applied Physics Letters, Vol. 93,111904 (2008)
現在、窒化ガリウム系半導体を材料に用いたHEMT等の電子デバイスは、その高い破壊電界強度と二次元電子ガスチャネルの高い移動度により有望視されている。このような電子デバイスとしては、非特許文献1のように、III族窒化物系半導体からなるチャネル層及びバリア層を、GaN基板上に成長させることが一般的に行われている。
一方、例えばAlNといったAlを含むIII族窒化物系半導体は、GaNと比較してバンドギャップが大きく、破壊電界強度がより高いため、Alを含むIII族窒化物系半導体からなる基板を用いることにより更に高耐圧・高出力の電子デバイスを作製することが可能となる。
また、例えば非特許文献2のようにAlNバッファ層、AlGaNチャネル層及びAlGaNバリア層をc軸方向に成長させた場合、停止状態時においてもピエゾ電界によってAlGaNチャネル層に高濃度の二次元電子ガスが生じる。したがって、ノーマリーオフ型の半導体デバイスを実現することが困難となる。
また、非特許文献2及び非特許文献3のように、Alを含むIII族窒化物系半導体層をIII族窒化物とは異なる基板(例えばSiC基板)上に成長させると、当該半導体層の結晶欠陥の発生を抑制することが難しくなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、破壊電界強度が大きく、結晶欠陥が少ないノーマリーオフ型のIII族窒化物半導体デバイス、及び該III族窒化物半導体デバイスの作製に用いられるIII族窒化物半導体積層ウェハを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によるIII族窒化物半導体積層ウェハは、AlNからなり該AlN結晶のc軸に沿った主面を有する基板と、Alを含むIII族窒化物系半導体からなり主面上に設けられた第1の半導体層と、主面上に設けられ、第1の半導体層よりバンドギャップが大きいIII族窒化物系半導体からなり、第1の半導体層とヘテロ接合を成す第2の半導体層とを備えることを特徴とする。
また、本発明によるIII族窒化物半導体デバイスは、AlNからなり該AlN結晶のc軸に沿った主面を有する基板と、Alを含むIII族窒化物系半導体からなり主面上に設けられたチャネル層と、主面上に設けられ、第1の半導体層よりバンドギャップが大きいIII族窒化物系半導体からなり、チャネル層とヘテロ接合を成す第1のバリア層とを備えることを特徴とする。
上記III族窒化物半導体積層ウェハ及び上記III族窒化物半導体デバイスにおいては、基板として、GaN基板より破壊電界強度が大きいAlN基板が用いられている。また、このAlN基板はc軸に沿った主面(すなわち無極性面。m面やa面など)を有しており、この主面上に、Alを含むIII族窒化物系半導体からなるチャネル層(第1の半導体層)が形成されている。このようにチャネル層(第1の半導体層)を無極性面上に形成することで、ピエゾ電界を低減し、チャネル層(第1の半導体層)においてピエゾ電界に起因する二次元電子ガスの発生を抑制できる。したがって、ノーマリーオフ型の半導体デバイスを好適に実現できる。また、III族窒化物であるAlN基板上に、III族窒化物系半導体からなるチャネル層(第1の半導体層)およびバリア層(第2の半導体層)が形成されているので、これらの半導体層の結晶欠陥の発生を好適に抑制できる。すなわち、上記III族窒化物半導体積層ウェハ及び上記III族窒化物半導体デバイスによれば、破壊電界強度が大きく、結晶欠陥が少ないノーマリーオフ型の半導体デバイス、及び該半導体デバイスの作製に用いられる積層ウェハを提供できる。
また、III族窒化物半導体積層ウェハは、第1の半導体層におけるAlを含むIII族窒化物系半導体のc軸方向のX線ロッキングカーブ半値幅が、当該III族窒化物系半導体のc軸に垂直な方向のX線ロッキングカーブ半値幅の1.2倍以下であることを特徴としてもよい。同様に、チャネル層におけるAlを含むIII族窒化物系半導体のc軸方向のX線ロッキングカーブ半値幅が、当該III族窒化物系半導体のc軸に垂直な方向のX線ロッキングカーブ半値幅の1.2倍以下であることを特徴としてもよい。
また、III族窒化物半導体積層ウェハは、主面がAlN結晶のm面またはa面であることを特徴としてもよい。同様に、III族窒化物半導体デバイスは、主面がAlN結晶のm面またはa面であることを特徴としてもよい。AlN基板がこれらの無極性面を主面とすることで、チャネル層(第1の半導体層)に生じるピエゾ電界を効果的に低減できる。
また、III族窒化物半導体積層ウェハは、第1の半導体層の厚さが50[nm]以下であることを特徴としてもよい。同様に、III族窒化物半導体デバイスは、チャネル層の厚さが50[nm]以下であることを特徴としてもよい。本発明者は研究の末、Alを含むチャネル層(第1の半導体層)が厚過ぎると、結晶方向の揺らぎに異方性が生じ、デバイス特性に影響することを見出した。すなわち、チャネル層(第1の半導体層)が厚くなるに従い、c軸方向の結晶の揺らぎがc軸方向と直交する方向と比較して大きくなり、主にc軸方向と直交する方向に積層欠陥が延びる。その結果、該積層欠陥の延在方向と直交する方向には電流が流れにくくなって素子抵抗が上昇してしまい、また該積層欠陥の延在方向と平行な方向には積層欠陥を通ってリーク電流が流れ、耐圧特性が低下してしまう。また、デバイス特性(例えばトランジスタを作製したときのリーク電流や順方向電流、オン抵抗)が、c軸方向とc軸に直交する方向とで異なってくるという問題も生じる。これに対し、チャネル層(第1の半導体層)の厚さを50[nm]以下とすることで、このような結晶方向の揺らぎの異方性を抑制し、デバイス特性を良好に保つことができる。
また、III族窒化物半導体積層ウェハは、第1の半導体層がAlGaNからなることを特徴としてもよい。同様に、III族窒化物半導体デバイスは、チャネル層がAlGaNからなることを特徴としてもよい。
また、III族窒化物半導体積層ウェハは、第2の半導体層がAlNからなることを特徴としてもよい。同様に、III族窒化物半導体デバイスは、第1のバリア層がAlNからなることを特徴としてもよい。
また、III族窒化物半導体積層ウェハは、主面上において第2の半導体層との間に第1の半導体層を挟む位置に設けられ、第1の半導体層よりバンドギャップが大きいIII族窒化物系半導体からなり、第1の半導体層とヘテロ接合を成す第3の半導体層を更に備えることを特徴としてもよい。同様に、III族窒化物半導体デバイスは、主面上において第1のバリア層との間にチャネル層を挟む位置に設けられ、チャネル層よりバンドギャップが大きいIII族窒化物系半導体からなり、チャネル層とヘテロ接合を成す第2のバリア層を更に備えることを特徴としてもよい。これにより、いわゆるダブルへテロ構造のトランジスタを好適に実現できる。
また、III族窒化物半導体積層ウェハは、第3の半導体層がAlNからなることを特徴としてもよい。同様に、III族窒化物半導体デバイスは、第2のバリア層がAlNからなることを特徴としてもよい。
本発明によれば、破壊電界強度が大きく、結晶欠陥が少ないノーマリーオフ型のIII族窒化物半導体デバイス、及び該III族窒化物半導体デバイスの作製に用いられるIII族窒化物半導体積層ウェハを提供できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るIII族窒化物半導体積層ウェハの構造を示す図面である。 図2は、本発明の第2実施形態に係るIII族窒化物半導体積層ウェハの構造を示す図面である。 図3は、本発明の第3実施形態に係るIII族窒化物半導体積層ウェハの構造を示す図面である。 図4は、比較例としてのIII族窒化物半導体積層ウェハCの構造を示す図面である。 図5は、実施例1での評価結果を示す図表である。 図6は、実施例2における、ソース電極S、ゲート電極G、およびドレイン電極Dの配置を示す図面である。 図7は、実施例2での評価結果を示す図表である。 図8は、実施例3での結果を示す図表である。 図9は、実施例4での結果を示す図表である。 図10は、本発明の第4実施形態に係るIII族窒化物半導体デバイスの構造を示す図面である。 図11は、本発明の第5実施形態に係るIII族窒化物半導体デバイスの構造を示す図面である。
以下、添付図面を参照しながら本発明によるIII族窒化物半導体積層ウェハ及びIII族窒化物半導体デバイスの実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るIII族窒化物半導体積層ウェハの構造を示す図面である。本実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ10は、AlN基板27を備える。AlN基板27は、該AlN結晶のc軸に沿った主面27aを有する。なお、図1には、AlN基板27のc軸方向およびm軸方向をそれぞれ図示している。本実施形態では、AlN基板27の主面27aはAlN結晶のm面によって構成されている。
また、III族窒化物半導体積層ウェハ10は、Alを含むIII族窒化物半導体からなる第1の半導体層としての第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N(0<X1≦1、0≦Y1<1、0<X1+Y1≦1)層13と、III族窒化物半導体からなる第2の半導体層としての第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N(0≦X2≦1、0≦Y2≦1、0<X2+Y2≦1)層15とを備える。第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15はAlN基板27の主面27a上に設けられており、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13は第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15上に設けられている。第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15は、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13よりバンドギャップが大きく、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13とヘテロ接合を成す。III族窒化物半導体積層ウェハ10から作製される半導体デバイスにおいて、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13は例えばチャネル層として働き、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15は例えばバリア層として働く。第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15は、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13寄りのアンドープ層15aと、ドープ層15bとを含んでいる。ドープ層15bには、例えばSiがドープされている。
第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13は、AlGaNからなる(すなわちY1=0、0<X1<1)ことができる。また、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15は、AlNからなる(すなわちX2=1,Y2=0)ことができる。第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13及び第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15は、例えば有機金属気相成長(MOVPE)法で成長される。
好適な実施例では、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13の厚さは例えば30[nm]であり、Al原子組成比X1は0.8であり、In原子組成比Y1は0である。また、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15の厚さは例えば23[nm](うちアンドープ層15aが3[nm]、ドープ層15bが20[nm])であり、ドープ層15bのドーパント濃度は1×1019[cm−3]である。
第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15は、バッファ層としてのエピタキシャル層17上に設けられている。エピタキシャル層17は、アンドープのIII族窒化物系半導体からなり、例えばアンドープAlNからなる。エピタキシャル層17は、AlN基板27の主面27a上に設けられている。エピタキシャル層17の好適な厚さは、例えば2[μm]である。エピタキシャル層17は、例えば有機金属気相成長法で成長される。
本実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ10の作製方法は以下のとおりである。まず、c軸に沿った主面(好ましくはm面もしくはa面)27aを有するAlN基板27をMOVPE炉内にセットし、NH雰囲気にて1150℃の炉内熱処理を行う。次に、MOVPE法を用いて、エピタキシャル層17、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15のドープ層15b及びアンドープ層15a、並びに第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13を順次成長させる。なお、このとき用いられるAlN基板27は、主面27aの転位密度が1×10[cm−2]未満といった、結晶性が極めて優れたものであることが好ましい。
本実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ10においては、基板として、GaN基板より破壊電界強度が大きいAlN基板27が用いられている。また、このAlN基板27の主面27aはAlN結晶のm面によって構成され、この主面27a上に、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13が形成されている。このように第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13を無極性面上に形成することで、ピエゾ電界を低減し、チャネル層としての第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13においてピエゾ電界に起因する二次元電子ガスの発生を抑制できる。したがって、ノーマリーオフ型の半導体デバイスを好適に実現できる。また、III族窒化物であるAlN基板27上に、III族窒化物系半導体からなる第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13および第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15が形成されているので、これらの半導体層の結晶欠陥の発生を好適に抑制できる。
なお、本実施形態ではAlN基板27の主面27aがm面からなる場合を例示したが、主面27aはAlN結晶のc軸に沿っていれば良く、例えばa面といった他の無極性面であっても本実施形態の上記効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係るIII族窒化物半導体積層ウェハの構造を示す図面である。本実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ11は、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15、エピタキシャル層17及びAlN基板27を備える。これらの構成は上述した第1実施形態と同様である。
また、III族窒化物半導体積層ウェハ11は、第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N(0≦X3≦1、0≦Y3≦1、0<X3+Y3≦1)層19を更に備える。第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19は、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15との間に第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13を挟む位置に設けられており、本実施形態では第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13上に設けられている。第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19は、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13よりバンドギャップが大きく、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13とヘテロ接合を成す。III族窒化物半導体積層ウェハ11から作製される半導体デバイスにおいて、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13は例えばチャネル層として働き、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15は例えば第1のバリア層として働き、第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19は例えば第2のバリア層として働く。第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19は、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13寄りのアンドープ層19aと、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13から離れたアンドープ層19bと、これらのアンドープ層19a及び19bの間に設けられたドープ層19cとを含む。ドープ層19cには、例えばSiがドープされている。
本実施形態においても、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13はAlGaNからなることができ、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15はAlNからなることができる。また、第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19は、AlNからなることができる。第3のAlX3InY3Ga1−X1−Y3N層19は、例えば有機金属気相成長法で成長される。
好適な実施例では、第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19の厚さは例えば26[nm](うちアンドープ層15a及び15bがそれぞれ3[nm]、ドープ層19cが20[nm])であり、ドープ層19cのドーパント濃度は1×1019[cm−3]である。
本実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ11の作製方法は、次の点を除いて第1実施形態と同様である。すなわち、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13を成長させた後、続けて第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19のアンドープ層19a、ドープ層19c、及びアンドープ層19bをMOVPE法により成長させる。なお、本実施形態においても、AlN基板27は、主面27aの転位密度が1×10[cm−2]未満といった、結晶性が極めて優れたものであることが好ましい。
本実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ11は、第1実施形態と同様のAlN基板27、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13及び第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15を備えているので、破壊電界強度が大きく、結晶欠陥が少ないノーマリーオフ型の半導体デバイスを作製できる。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ11は、第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19を備える。この第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19は、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15との間に第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13を挟む位置に設けられ、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13よりバンドギャップが大きく、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13とヘテロ接合を成す。このような第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19を備えることにより、いわゆるダブルへテロ構造のトランジスタを好適に作製できる。
(第3の実施の形態)
図3は、本発明の第3実施形態に係るIII族窒化物半導体積層ウェハの構造を示す図面である。本実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ12は、Alを含むIII族窒化物半導体からなる第1の半導体層としての第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N(0<X1≦1、0≦Y1<1、0<X1+Y1≦1)層21と、III族窒化物半導体からなる第2の半導体層としての第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N(0≦X2≦1、0≦Y2≦1、0<X2+Y2≦1)層23と、AlN基板27とを備える。なお、AlN基板27の構成は上述した第1実施形態と同様である。
第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21はAlN基板27の主面27a上に直に設けられており、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層23は第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21上に設けられている。第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層23は、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21よりバンドギャップが大きく、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21とヘテロ接合を成す。III族窒化物半導体積層ウェハ12から作製される半導体デバイスにおいて、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21は例えばチャネル層として働き、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層23は例えばバリア層として働く。第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層23は、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21寄りのアンドープ層23aと、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21から離れたアンドープ層23bと、これらのアンドープ層23a及び23bの間に設けられたドープ層23cとを含む。ドープ層23cには、例えばSiがドープされている。
第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21は、AlGaNからなる(すなわちY1=0、0<X1<1)ことができる。また、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層23は、AlNからなる(すなわちX2=1,Y2=0)ことができる。第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21及び第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層23は、例えば有機金属気相成長(MOVPE)法で成長される。
好適な実施例では、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21の厚さは例えば2[μm]であり、Al原子組成比X1は0.8であり、In原子組成比Y1は0である。また、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層23の厚さは例えば36[nm](うちアンドープ層23a及び23bがそれぞれ3[nm]、ドープ層23cが30[nm])であり、ドープ層23cのドーパント濃度は1×1019[cm−3]である。
本実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ12の作製方法は以下のとおりである。まず、AlN基板27をNH雰囲気にて1150℃の炉内熱処理を行う。次に、MOVPE法を用いて、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21、並びに第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層23のアンドープ層23a、ドープ層23c及びアンドープ層23bを順次成長させる。なお、本実施形態においても、AlN基板27は、主面27aの転位密度が1×10[cm−2]未満といった、結晶性が極めて優れたものであることが好ましい。
(実施例1)
ここで、上記第1実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ10(図1参照)、および第3実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ12(図3参照)を作製し、結晶性の評価を行った結果について説明する。
本実施例では、まず、主面がm面であり主面の転位密度が1×10[cm−2]未満のAlN基板を2枚用意した。そして、一方のAlN基板には、厚さ2[μm]のアンドープAlN層(エピタキシャル層17に相当)、厚さ20[nm]でドーパント濃度1×1019[cm−3]のSiドープAlN層(ドープ層15bに相当)、厚さ3[nm]のアンドープAlN層(アンドープ層15aに相当)、厚さ30[nm]のアンドープAl0.8Ga0.2N層(第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13に相当)を順に成長させた。以下、これを積層ウェハAとする。また、他方のAlN基板には、厚さ2[μm]のアンドープAl0.8Ga0.2N層(第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層21に相当)、厚さ3[nm]のアンドープAlN層(アンドープ層23aに相当)、厚さ30[nm]のアンドープAlN層(ドープ層23cに相当)、厚さ3[nm]のアンドープAlN層(アンドープ層23bに相当)を順に成長させた。以下、これを積層ウェハBとする。
また、比較例として、図4に示すIII族窒化物半導体積層ウェハCを作製した。図4に示すIII族窒化物半導体積層ウェハCは、AlN結晶のc面を主面102aとするAlN基板102を備えており、該主面102a上に、厚さ2[μm]のアンドープAl0.8Ga0.2N層104、厚さ3[nm]のアンドープAlN層106、厚さ30[nm]でドーパント濃度1×1019[cm−3]のSiドープAlN層108、及び厚さ3[nm]のアンドープAlN層110が積層されて成るものである。なお、AlN基板102は、積層ウェハA,Bと同様、主面の転位密度が1×10[cm−2]未満の結晶性が極めて優れたものである。
図5は、本実施例での評価結果を示す図表である。図5には、上述した各積層ウェハA〜Cについて、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)による積層欠陥および転位の観察結果が示されている。また、図5には、各積層ウェハA〜Cについて、チャネル層(すなわちアンドープAl0.8Ga0.2N層)の表面、およびAlN基板の表面における、a軸方向およびc軸方向(積層ウェハCの場合はm軸方向)のチルト(揺らぎ)に応じたX線ロッキングカーブ(XRC)半値幅の値が示されている。
図5に示されるように、積層ウェハBでは、積層欠陥や転位が多数発生しており、TEM観察から、積層欠陥密度が1×10[cm−1]以上、転位密度が1×1010[cm−1]以上となっている。積層欠陥や転位が発生している。特に積層欠陥については、アンドープAl0.8Ga0.2N層をAlN基板上に厚く(2[μm])積むことによって、c軸方向の結晶の揺らぎがc軸方向と直交する方向と比較して大きくなり、主にc軸方向と直交する方向に積層欠陥が延びたためと考えられる。また、AlN基板のXRC半値幅と比較してチャネル層(アンドープAl0.8Ga0.2N層)のXRC半値幅が大きくなると共に、チャネル層のa軸方向のXRC半値幅よりc軸方向のXRC半値幅が顕著に大きくなっており、結晶のチルト(揺らぎ)に異方性が生じている。
一方、積層ウェハAでは、積層欠陥や転位はTEM観察から確認できなかった。(このTEM観察から積層欠陥密度が2×10[cm−1]未満、転位密度が1×10[cm−1]未満である。)積層欠陥や転位は全く発生しておらず、チャネル層(アンドープAl0.8Ga0.2N層)のXRC半値幅も、AlN基板とほぼ同等の値でありa軸方向およびc軸方向で異方性は認められない。これは、積層ウェハAにおいてはチャネル層(アンドープAl0.8Ga0.2N層)を積層ウェハBに比して薄く(30[nm])形成しているためと考えられる。このように、チャネル層の結晶性をより良好にする為には、チャネル層は薄く形成されることが好ましく、例えば50[nm]以下といった厚さで形成されることにより、チャネル層の積層欠陥や転位を効果的に低減し、且つ結晶のチルト(揺らぎ)の異方性を抑制できる。なお、チャネル層(アンドープAl0.8Ga0.2N層)の厚さの下限は、例えば2[nm]である。
積層ウェハCでは、チャネル層(アンドープAl0.8Ga0.2N層)に転位密度が1×10[cm−1]の転位が発生したものの、積層欠陥は断面TEM観察から確認できなかった(積層欠陥密度は2×10[cm−1]未満)。また、チャネル層のXRC半値幅はa軸方向およびm軸方向で同等であり、結晶のチルト(揺らぎ)の異方性は認められなかった。
なお、第1実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ10(本実施例の積層ウェハA)は、いわゆる逆HEMT構造を有しており、第2実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ11は、いわゆるダブルへテロ構造のHEMTの作製に用いられる。通常のHEMT構造(本実施例の積層ウェハC)と比較して、積層ウェハA(逆HEMT構造)の方がオーミック接合がとりやすい等の特徴があるエピ構造である。
また、積層ウェハB(ダブルへテロ構造のHEMT)では、チャネル層が、上下のバリア層によって閉じ込められるため、キャリアの閉じ込め効果が強いという特徴がある。また、そのキャリア閉じ込め効果を利用することで、チャネル層の伝導性の向上(シート抵抗の低減)を図ることができる。また、電極と接する部分がよりバンドギャップが大きい材料であるため、デバイスの耐圧の向上を図ることができる。
(実施例2)
次に、実施例1の積層ウェハA〜Cを用いて、HFET構造を作製し、その順方向電流特性およびリーク電流特性を調べた結果について説明する。本実施例では、図6に示すように、ソース電極S、ゲート電極G、およびドレイン電極Dを積層ウェハA〜C上に作製した。また、このような電極S,GおよびDを、積層ウェハA〜C上の或る領域において電流方向Aiがa軸方向に沿うように形成した。また、積層ウェハA〜C上の他の領域においては、電流方向Aiがc軸方向(積層ウェハCの場合はm軸方向)に沿うように、それぞれ形成した。
なお、本実施例では、各電極S,GおよびDの長手方向(電極S,GおよびDが並んだ方向と直交する方向)の長さLを全て1000[μm]とし、ソース電極Sとゲート電極Gとの間隔WSGを4[μm]とし、ゲート電極Gとドレイン電極Dとの間隔WGDを10[μm]とした。また、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)により、これらの電極S,GおよびDを含む領域の周囲の半導体層をメサ状に除去し、素子間分離を行った。
図7は、本実施例での評価結果を示す図表である。図7には、上述した各積層ウェハA〜Cについて、ソース電極Sとゲート電極Gとの間に+1[V]を印加し、ソース電極Sとドレイン電極Dとの間に+5[V]を印加した場合のドレイン電流(順方向電流)密度を測定した値が示されている。また、図7には、各積層ウェハA〜Cについて、ソース電極Sとゲート電極Gとの間に−2[V]を印加し、ソース電極Sとドレイン電極Dとの間に−100[V]を印加した場合のソース・ドレイン間のリーク電流密度を測定した値が示されている。
まず順方向電流について考察すると、図7に示されるように、積層ウェハBにおいて電流方向Aiがc軸方向に沿う場合、a軸方向に沿う場合に比して電流密度が小さくなっている。これは、積層ウェハBにおいて電流方向Aiがc軸方向に沿う場合、積層欠陥に対し垂直な方向に電流が流れることとなるので、積層欠陥による散乱が影響しているものと考えられる。すなわち、このような場合には、素子のオン抵抗が大きくなってしまうことを意味する。
また、リーク電流について考察すると、図7に示されるように、積層ウェハBにおいて電流方向Aiがa軸方向に沿う場合、c軸方向に沿う場合に比して電流密度が大きくなっている。これは、積層ウェハBにおいて電流方向Aiがa軸方向に沿う場合、積層欠陥に対し平行な方向に電流が流れることとなるので、積層欠陥を介するリーク電流が多く生じているものと考えられる。すなわち、このような場合には、素子の耐圧が低くなってしまうことを意味する。
積層ウェハBに関する上記結果に対し、積層ウェハAでは、電流方向Aiがどの結晶軸に沿っているかにかかわらず順方向電流密度が同程度となっているので、素子のオン抵抗を電流方向によらず低く抑えることができる。また、積層ウェハAでは、電流方向Aiがどの結晶軸に沿っているかにかかわらずリーク電流密度が同程度となっているので、素子の耐圧を電流方向によらず高く保つことができる。積層ウェハAにおけるこのような特性は、積層ウェハAのチャネル層が、積層ウェハBに比して積層欠陥や転位が少なく、且つ、結晶のチルト(揺らぎ)の異方性が十分に少なく結晶性が良好であることに起因すると考えられる。
なお、積層ウェハCでは、チャネル層に転位が存在するものの、順方向電流密度およびリーク電流密度の異方性は認められなかった。
本実施例の結果より、積層ウェハAのようにチャネル層を比較的薄く(例えば50[nm]以下)形成し、積層欠陥や転位の発生、およびチャネル層の結晶のチルト(揺らぎ)の異方性をそれぞれ低減することによって、当該積層ウェハから作製される半導体デバイスのオン抵抗および耐圧の異方性を効果的に抑制しうることが示された。
なお、前述した非特許文献3では、X線ロッキングカーブの半値幅が、c軸方向とc軸に垂直な方向とで顕著に異なっている。図5に示したように、実施例1の積層ウェハAにおいてもc軸方向とa軸方向とでX線ロッキングカーブ半値幅が全く等しいというわけではないが、これは測定上の誤差や、積層ウェハの状態(形状・反り・クラック等)による影響が含まれているためである。実施例の積層ウェハAでは、c軸に垂直な方向(例えばa軸)のXRC半値幅139[arcsec](すなわちc軸に垂直な方向へのチルト角に相当)と、c軸方向のXRC半値幅168[arcsec](c軸方向へのチルト角に相当)との比が168/139=1.2となっており、c軸方向へのチルト角がc軸に垂直な方向へのチルト角の1.2倍以下であれば、実施例2で示したとおり良好な結晶性を有するといえる。
(実施例3)
上記実施例1,2より、m面のような非極性のAlN基板を用いたとき、積層ウェハAのようにAlGaNチャネル層を比較的薄く成長することによって、積層欠陥や転位の発生、およびチャネル層の結晶のチルト(揺らぎ)の異方性をそれぞれ低減し、当該積層ウェハから作製される半導体デバイスのオン抵抗・耐圧の異方性を抑制すると同時に、デバイス特性の向上を図ることができた。
ここで、上記実施例1では積層ウェハAのAlGaNチャネル層の厚さを30[nm]としたが、AlGaNチャネル層の厚さの範囲に関する実施例について説明する。
本実施例では、実施例1で作製したウェハAに加え、AlGaNチャネル層の厚さをそれぞれ40[nm],50[nm],60[nm],80[nm],2000[nm]とした積層ウェハA40,A50,A60,A80,及びA2000を作製した。なお、これらの積層ウェハのAlGaNチャネル層以外の構成については、実施例1の積層ウェハAと全く同じとした。
上記実施例1,2において、結晶のチルト(揺らぎ)の異方性やデバイス特性の異方性の原因が、AlGaNチャネル層での転位や積層欠陥といった結晶欠陥にあることが明らかとなったので、本実施例の積層ウェハA40,A50,A60,A80,及びA2000についてTEM評価を実施し、結晶欠陥とAlGaNチャネル層の厚さとの関係について調べた。図8は、その結果を示す図表である。図8に示す結果によれば、AlGaNチャネル層の厚さは50[nm]以下が好ましいことがわかる。
(実施例4)
実施例3の図8(AlGaNチャネル層の厚みと結晶欠陥・異方性)では、AlGaNチャネル層の厚みが50[nm]より厚ければ、結晶欠陥が発生し、異方性が生じることを示している。
さらに実験を継続し、エピタキシャル成長の最適化(ジグ(サセプタ)の最適化)に関して検討した結果、AlGaNチャネル層の厚さが実施例1と同じ30[nm]であったとしても、エピタキシャル成長として最適な状態でない場合は、AlGaNチャネル層に結晶欠陥が発生し、結晶のチルト(揺らぎ)の異方性が生じること、及び、AlGaNチャネル層の異方性が小さい場合(上記hwc/hwaが1.2以下)に、良好な特性が得られることがわかった。以下、その実施例について説明する。
本実施例では、実施例1の積層ウェハAと同様のエピタキシャル構造を有する積層ウェハD〜Gを作製した。すなわち、厚さ430[μm]のAlN基板に対し、実施例1では基板を載置するサセプタのポケット深さを430[μm]としたが、本実施例ではポケット深さ450[μm]、500[μm]、600[μm]、および800[μm]のサセプタを用い、敢えてガスの流れを乱れさせ、その影響を調べる実験を行った。その際、AlGaNチャネル層の組成や厚さ等が、実施例1の積層ウェハAと同じになるようにガス流量や成長時間の調整を行った。
図9は、本実施例における結果を示す図表である。図9に示すように、エピタキシャル構造が同じであっても、エピタキシャル成長の最適化の状態により、XRC半値幅の異方性が大きくなる場合と、そうでない場合とがある。AlGaNチャネル層のXRC半値幅の比(hwc/hwa)が1.2より大きい場合には、転位や積層欠陥が生じ、図9に示すようなリーク電流の増大や、オン抵抗の増大といったデバイス特性の低下が生じる。
(第4の実施の形態)
図10は、本発明の第4実施形態に係るIII族窒化物半導体デバイスの構造を示す図面である。本実施形態のIII族窒化物半導体デバイス30は、半導体積層部30aを備える。この半導体積層部30aは、第1実施形態に係るIII族窒化物半導体積層ウェハ10(図1参照)をチップ状に切り出したものであって、チャネル層としての第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33、バリア層としての第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層35(アンドープ層35a及びドープ層35b)、並びにエピタキシャル層37を備える。これらの層33,35および37は、第1実施形態の第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15及びエピタキシャル層17と同様の構成を有するため、詳細な説明を省略する。また、半導体積層部30aは、AlN基板57を備える。このAlN基板57は、第1実施形態のAlN基板27と同様の構成を有する。
また、III族窒化物半導体デバイス30は、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33上に並んで設けられた電極39及び41を更に備える。また、III族窒化物半導体デバイス30は、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33上において電極39と電極41との間に設けられた電極43を更に備える。
III族窒化物半導体デバイス30がヘテロ接合トランジスタであるとき、電極39はソース電極及びドレイン電極の一方であり、電極41はソース電極及びドレイン電極の他方であり、電極43はゲート電極である。或いは、III族窒化物半導体デバイス30がショットキバリアダイオードであるとき、電極39及び41はアノード電極であり、電極43はカソード電極である。
III族窒化物半導体デバイス30の動作中のある期間には、電極43に逆バイアスが印加される。一方、III族窒化物半導体デバイス30の動作中の他の期間では、電極43に順バイアスが印加される。この動作期間において、電極39及び41は、III族窒化物半導体デバイス30に流れるキャリアを提供する。このために、電極39及び41は第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33にオーミック接合を成すことが好ましい。また、電極43は第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33にショットキ接合を成すことが好ましい。このIII族窒化物半導体デバイス30では、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33と第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層35とのヘテロ接合により、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33の内部に二次元電子ガス層45が生成される。
本実施形態のIII族窒化物半導体デバイス30は、第1実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ10と同様の構成を有する半導体積層部30aを備える。したがって、このIII族窒化物半導体デバイス30によれば、破壊電界強度が大きく、結晶欠陥が少ないノーマリーオフ型の半導体デバイスを提供できる。
また、上述した実施例1,2において述べたように、本実施形態においても、チャネル層である第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33は、例えば厚さ50[nm]以下といった薄い層であることが好ましい。これにより、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33の結晶方向の揺らぎの異方性を抑制し、デバイス特性(耐圧およびオン抵抗)を良好に保つことができる。
(第5の実施の形態)
図11は、本発明の第5実施形態に係るIII族窒化物半導体デバイスの構造を示す図面である。本実施形態のIII族窒化物半導体デバイス31は、半導体積層部31aを備える。この半導体積層部31aは、第2実施形態に係るIII族窒化物半導体積層ウェハ11(図2参照)をチップ状に切り出したものであって、チャネル層としての第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33、バリア層としての第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層35(アンドープ層35a及びドープ層35b)、並びにエピタキシャル層37を備える。これらの層33,35および37は第1実施形態の第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層13、第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層15及びエピタキシャル層17と同様の構成を有するため、詳細な説明を省略する。また、半導体積層部31aは、第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層47(アンドープ層47a及び47b、並びにドープ層47c)を備える。この第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層47は、第2実施形態の第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層19(アンドープ層19a及び19b、並びにドープ層19c)と同様の構成を有する。また、半導体積層部31aは、AlN基板57を備える。このAlN基板57は、第1実施形態のAlN基板27と同様の構成を有する。
また、III族窒化物半導体デバイス31は、第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層47のアンドープ層47b上に並んで設けられた電極49及び51を更に備える。また、III族窒化物半導体デバイス31は、アンドープ層47b上において電極49と電極51との間に設けられた電極53を更に備える。
III族窒化物半導体デバイス31がヘテロ接合トランジスタであるとき、電極49はソース電極及びドレイン電極の一方であり、電極51はソース電極及びドレイン電極の他方であり、電極53はゲート電極である。或いは、III族窒化物半導体デバイス31がショットキバリアダイオードであるとき、電極49及び51はアノード電極であり、電極53はカソード電極である。
III族窒化物半導体デバイス31の動作中のある期間には、電極53に逆バイアスが印加される。一方、III族窒化物半導体デバイス31の動作中の他の期間では、電極53に順バイアスが印加される。この動作期間において、電極49及び51は、III族窒化物半導体デバイス31に流れるキャリアを提供する。このために、電極49及び51は第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層47のアンドープ層47bにオーミック接合を成すことが好ましい。また、電極53はアンドープ層47bにショットキ接合を成すことが好ましい。このIII族窒化物半導体デバイス31では、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33と第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層35とのヘテロ接合により、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33の内部に二次元電子ガス層45が生成される。また、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33と第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層47とのヘテロ接合により、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33の内部に二次元電子ガス層55が生成される。
本実施形態のIII族窒化物半導体デバイス31は、第2実施形態のIII族窒化物半導体積層ウェハ11と同様の構成を有する半導体積層部31aを備える。したがって、このIII族窒化物半導体デバイス31によれば、破壊電界強度が大きく、結晶欠陥が少ないノーマリーオフ型の半導体デバイスを提供できる。
また、上述した実施例1,2において述べたように、本実施形態においても、チャネル層である第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33は、例えば厚さ50[nm]以下といった薄い層であることが好ましい。これにより、第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層33の結晶方向の揺らぎの異方性を抑制し、デバイス特性(耐圧およびオン抵抗)を良好に保つことができる。
本発明によるIII族窒化物半導体積層ウェハ及びIII族窒化物半導体デバイスは、上記した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記各実施形態ではチャネル層(又は第1の半導体層)の材料としてAlGaNを例示したが、InAlGaNやAlN、InAlN等、Alを含むIII族窒化物半導体であれば本発明におけるチャネル層(第1の半導体層)を好適に構成できる。また、上記各実施形態ではバリア層(又は第2の半導体層)の材料としてAlNを例示したが、InAlGaNやAlGaN、InAlN等、チャネル層(第1の半導体層)よりバンドギャップが大きいIII族窒化物半導体であれば、本発明におけるバリア層(第2の半導体層)を好適に構成できる。
10〜12…III族窒化物半導体積層ウェハ、13,33…第1のAlX1InY1Ga1−X1−Y1N層、15,35…第2のAlX2InY2Ga1−X2−Y2N層、15a,35a…アンドープ層、15b,35b…ドープ層、17,37…エピタキシャル層、19,47…第3のAlX3InY3Ga1−X3−Y3N層、19a,19b,47a,47b…アンドープ層、19c,47c…ドープ層、27,57…AlN基板、27a,57a…主面、30,31…III族窒化物半導体デバイス、30a,31a…半導体積層部、39,41,43…電極、45,55…二次元電子ガス層。

Claims (16)

  1. AlNからなり該AlN結晶のc軸に沿った主面を有する基板と、
    Alを含むIII族窒化物系半導体からなり前記主面上に設けられた第1の半導体層と、
    前記主面上に設けられ、前記第1の半導体層よりバンドギャップが大きいIII族窒化物系半導体からなり、前記第1の半導体層とヘテロ接合を成す第2の半導体層と
    を備えることを特徴とする、III族窒化物半導体積層ウェハ。
  2. 前記第1の半導体層における前記Alを含むIII族窒化物系半導体のc軸方向のX線ロッキングカーブ半値幅が、当該III族窒化物系半導体のc軸に垂直な方向のX線ロッキングカーブ半値幅の1.2倍以下であることを特徴とする、請求項1に記載のIII族窒化物半導体積層ウェハ。
  3. 前記主面が前記AlN結晶のm面またはa面であることを特徴とする、請求項1または2に記載のIII族窒化物半導体積層ウェハ。
  4. 前記第1の半導体層の厚さが50[nm]以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体積層ウェハ。
  5. 前記第1の半導体層がAlGaNからなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体積層ウェハ。
  6. 前記第2の半導体層がAlNからなることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体積層ウェハ。
  7. 前記主面上において前記第2の半導体層との間に前記第1の半導体層を挟む位置に設けられ、前記第1の半導体層よりバンドギャップが大きいIII族窒化物系半導体からなり、前記第1の半導体層とヘテロ接合を成す第3の半導体層を更に備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体積層ウェハ。
  8. 前記第3の半導体層がAlNからなることを特徴とする、請求項7に記載のIII族窒化物半導体積層ウェハ。
  9. AlNからなり該AlN結晶のc軸に沿った主面を有する基板と、
    Alを含むIII族窒化物系半導体からなり前記主面上に設けられたチャネル層と、
    前記主面上に設けられ、前記第1の半導体層よりバンドギャップが大きいIII族窒化物系半導体からなり、前記チャネル層とヘテロ接合を成す第1のバリア層と
    を備えることを特徴とする、III族窒化物半導体デバイス。
  10. 前記チャネル層における前記Alを含むIII族窒化物系半導体のc軸方向のX線ロッキングカーブ半値幅が、当該III族窒化物系半導体のc軸に垂直な方向のX線ロッキングカーブ半値幅の1.2倍以下であることを特徴とする、請求項9に記載のIII族窒化物半導体デバイス。
  11. 前記主面が前記AlN結晶のm面またはa面であることを特徴とする、請求項9または10に記載のIII族窒化物半導体デバイス。
  12. 前記チャネル層の厚さが50[nm]以下であることを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体デバイス。
  13. 前記チャネル層がAlGaNからなることを特徴とする、請求項9〜12のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体デバイス。
  14. 前記第1のバリア層がAlNからなることを特徴とする、請求項9〜13のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体デバイス。
  15. 前記主面上において前記第1のバリア層との間に前記チャネル層を挟む位置に設けられ、前記チャネル層よりバンドギャップが大きいIII族窒化物系半導体からなり、前記チャネル層とヘテロ接合を成す第2のバリア層を更に備えることを特徴とする、請求項9〜14のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体デバイス。
  16. 前記第2のバリア層がAlNからなることを特徴とする、請求項15に記載のIII族窒化物半導体デバイス。
JP2009198746A 2009-08-28 2009-08-28 Iii族窒化物半導体積層ウェハ及びiii族窒化物半導体デバイス Pending JP2011049488A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009198746A JP2011049488A (ja) 2009-08-28 2009-08-28 Iii族窒化物半導体積層ウェハ及びiii族窒化物半導体デバイス
CN201080038234.5A CN102484076B (zh) 2009-08-28 2010-08-23 Iii族氮化物半导体设备
PCT/JP2010/064174 WO2011024754A1 (ja) 2009-08-28 2010-08-23 Iii族窒化物半導体積層ウェハ及びiii族窒化物半導体デバイス
US13/392,998 US20120211801A1 (en) 2009-08-28 2010-08-23 Group iii nitride laminated semiconductor wafer and group iii nitride semiconductor device
TW099128682A TW201119032A (en) 2009-08-28 2010-08-26 Group iii nitride laminated semiconductor wafer and group iii nitride semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009198746A JP2011049488A (ja) 2009-08-28 2009-08-28 Iii族窒化物半導体積層ウェハ及びiii族窒化物半導体デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011049488A true JP2011049488A (ja) 2011-03-10

Family

ID=43627859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009198746A Pending JP2011049488A (ja) 2009-08-28 2009-08-28 Iii族窒化物半導体積層ウェハ及びiii族窒化物半導体デバイス

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20120211801A1 (ja)
JP (1) JP2011049488A (ja)
CN (1) CN102484076B (ja)
TW (1) TW201119032A (ja)
WO (1) WO2011024754A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015035535A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 Dowaエレクトロニクス株式会社 Iii族窒化物半導体エピタキシャル基板およびその製造方法
JP2016520992A (ja) * 2013-03-14 2016-07-14 ヘクサテック,インコーポレイテッド 窒化アルミニウム単結晶基板を組込んだパワー半導体デバイス
WO2019066914A1 (en) * 2017-09-29 2019-04-04 Intel Corporation III-N TRANSISTORS WITH TUNNEL POLARIZATION JUNCTION
US11183613B2 (en) 2017-09-29 2021-11-23 Intel Corporation Group III-nitride light emitting devices including a polarization junction
US11355652B2 (en) 2017-09-29 2022-06-07 Intel Corporation Group III-nitride polarization junction diodes
US11437504B2 (en) 2017-09-29 2022-09-06 Intel Corporation Complementary group III-nitride transistors with complementary polarization junctions

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5665171B2 (ja) * 2010-05-14 2015-02-04 住友電気工業株式会社 Iii族窒化物半導体電子デバイス、iii族窒化物半導体電子デバイスを作製する方法
JP5818853B2 (ja) * 2013-10-15 2015-11-18 株式会社トクヤマ n型窒化アルミニウム単結晶基板を用いた縦型窒化物半導体デバイス
KR102098937B1 (ko) * 2014-01-27 2020-04-08 엘지이노텍 주식회사 발광소자
CN104157680B (zh) * 2014-08-04 2017-05-10 安徽三安光电有限公司 一种半导体模板的制作方式及led或fet组件
JP6746887B2 (ja) * 2015-09-16 2020-08-26 住友電気工業株式会社 高電子移動度トランジスタ、及び高電子移動度トランジスタの製造方法
US11251264B2 (en) * 2019-10-08 2022-02-15 Vanguard International Semiconductor Corporation Semiconductor device and manufacturing method of the same

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278570A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ショットキーダイオード、電界効果トランジスタおよびその製造方法
JP2007537600A (ja) * 2004-05-10 2007-12-20 独立行政法人科学技術振興機構 有機金属気相成長法による非極性窒化インジウムガリウム薄膜、ヘテロ構造物およびデバイスの製作
JP2008311533A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Rohm Co Ltd 高電子移動度トランジスタ
JP2009044006A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Rohm Co Ltd 窒化物半導体素子および窒化物半導体素子の製造方法
JP2009147264A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 窒化物半導体ヘテロ構造電界効果トランジスタ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7030428B2 (en) * 2001-12-03 2006-04-18 Cree, Inc. Strain balanced nitride heterojunction transistors
US8545629B2 (en) * 2001-12-24 2013-10-01 Crystal Is, Inc. Method and apparatus for producing large, single-crystals of aluminum nitride

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007537600A (ja) * 2004-05-10 2007-12-20 独立行政法人科学技術振興機構 有機金属気相成長法による非極性窒化インジウムガリウム薄膜、ヘテロ構造物およびデバイスの製作
JP2006278570A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ショットキーダイオード、電界効果トランジスタおよびその製造方法
JP2008311533A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Rohm Co Ltd 高電子移動度トランジスタ
JP2009044006A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Rohm Co Ltd 窒化物半導体素子および窒化物半導体素子の製造方法
JP2009147264A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 窒化物半導体ヘテロ構造電界効果トランジスタ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013032003; L. J Schowalter, et al.: '"Epitaxial growth of AlN and Al0.5Ga0.5N layers on aluminum nitride substrates"' Journal of Crystal Growth Vol. 211, No. 1-4, 20000401, pp. 78-81 *

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016520992A (ja) * 2013-03-14 2016-07-14 ヘクサテック,インコーポレイテッド 窒化アルミニウム単結晶基板を組込んだパワー半導体デバイス
JP2015035535A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 Dowaエレクトロニクス株式会社 Iii族窒化物半導体エピタキシャル基板およびその製造方法
WO2019066914A1 (en) * 2017-09-29 2019-04-04 Intel Corporation III-N TRANSISTORS WITH TUNNEL POLARIZATION JUNCTION
US11183613B2 (en) 2017-09-29 2021-11-23 Intel Corporation Group III-nitride light emitting devices including a polarization junction
US11295992B2 (en) 2017-09-29 2022-04-05 Intel Corporation Tunnel polarization junction III-N transistors
US11355652B2 (en) 2017-09-29 2022-06-07 Intel Corporation Group III-nitride polarization junction diodes
US11437504B2 (en) 2017-09-29 2022-09-06 Intel Corporation Complementary group III-nitride transistors with complementary polarization junctions
US11799057B2 (en) 2017-09-29 2023-10-24 Intel Corporation Group III-nitride light emitting devices including a polarization junction
US11942378B2 (en) 2017-09-29 2024-03-26 Intel Corporation Tunnel polarization junction III-N transistors

Also Published As

Publication number Publication date
CN102484076B (zh) 2015-07-08
CN102484076A (zh) 2012-05-30
US20120211801A1 (en) 2012-08-23
TW201119032A (en) 2011-06-01
WO2011024754A1 (ja) 2011-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011024754A1 (ja) Iii族窒化物半導体積層ウェハ及びiii族窒化物半導体デバイス
JP4381380B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4525894B2 (ja) 半導体素子形成用板状基体及びこの製造方法及びこれを使用した半導体素子
JP3960957B2 (ja) 半導体電子デバイス
JP5100427B2 (ja) 半導体電子デバイス
JP5684574B2 (ja) 半導体装置
JP2003059948A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2007088426A (ja) 半導体電子デバイス
JP2006324465A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20090001384A1 (en) Group III Nitride semiconductor HFET and method for producing the same
JP2007158143A (ja) ヘテロ接合型電界効果トランジスタ
JP2011166067A (ja) 窒化物半導体装置
JP2011044647A (ja) Iii族窒化物系電界効果トランジスタおよびその製造方法
US9401402B2 (en) Nitride semiconductor device and nitride semiconductor substrate
JP2012109344A (ja) 窒化物半導体素子および窒化物半導体パッケージ
US8633514B2 (en) Group III nitride semiconductor wafer and group III nitride semiconductor device
JP5064808B2 (ja) 半導体電子デバイス
JP2012169470A (ja) 半導体装置およびその製造方法
WO2010058561A1 (ja) 電界効果トランジスタ
US20190296138A1 (en) Semiconductor apparatus and manufacturing method thereof
JP2005285869A (ja) エピタキシャル基板及びそれを用いた半導体装置
JP5824814B2 (ja) 半導体ウエーハ及び半導体素子及びその製造方法
JP2015070091A (ja) Iii族窒化物半導体基板
WO2012140915A1 (ja) 半導体デバイス
JP2015126034A (ja) 電界効果型半導体素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130822

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140212