JP2011049212A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路設計の余裕を拡大すること。
【解決手段】半導体集積回路100は、トランジスタ124a,124bと、検出回路131と、バイアス生成回路132と、を備えている。トランジスタ124aおよびトランジスタ124bは、基板にバイアスが印加される。検出回路131は、トランジスタ124aおよびトランジスタ124bの閾値電圧を検出する。バイアス生成回路132は、検出回路131による検出結果に基づいてバイアスを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路に関する。
近年、通信網は高速、大容量化の一途をたどっており、高速な電気信号の増幅や波形整形などのために回路規模が増大する傾向にある。また、回路における低消費電力化が急務となっているため、回路設計には厳しい条件が求められている。また、高速な電気信号の増幅や波形整形を行うために、回路構成は、たとえば増幅回路などを複数直列に接続する多段構成となる場合が多い(たとえば、下記特許文献1,2参照。)。
特開2008−236515号公報 特開2006−279599号公報
しかしながら、上述した従来技術では、回路に含まれるトランジスタのプロセスばらつきによってトランジスタの閾値電圧が変動すると、回路設計の余裕が小さくなるという問題がある。特に、低消費電力化との両立を図った半導体集積回路においては、トランジスタの閾値電圧に変動が生じると直流電位設計がより困難となる。
開示の半導体集積回路は、上述した問題点を解消するものであり、回路設計の余裕を拡大することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、開示技術は、基板にバイアスが印加され、カスコード接続となっているトランジスタと、前記トランジスタの閾値電圧を検出する検出回路と、前記検出回路による検出結果に基づいて前記バイアスを生成するバイアス生成回路と、を備えることを要件とする。
開示の半導体集積回路によれば、回路設計の余裕を拡大することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる半導体集積回路を示す回路図である。 プロセスばらつきによるトランジスタにおける閾値電圧の変動の一例を示すグラフである。 プロセスばらつきによる半導体集積回路の各点における電位の一例を示す図である。 トランジスタの基板に印加するバイアスに対する閾値電圧の変化を示すグラフである。 バイアスに対する図1のB点の電位の変化を示すグラフである。 図1に示した半導体集積回路を適用したパラレル−シリアル変換器の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる半導体集積回路を示す回路図である。 図7に示した半導体集積回路の変形例を示す回路図である。 実施の形態3にかかる半導体集積回路を示す回路図である。 図9に示した半導体集積回路の変形例を示す回路図である。 トランジスタの基板に流れる電流のバイアスに対する特性を示すグラフである。 半導体集積回路の他の例1を示す回路図である。 半導体集積回路の他の例2を示す回路図である。
以下に添付図面を参照して、開示技術の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる半導体集積回路を示す回路図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる半導体集積回路100は、電源101と、経路102aと、経路102bと、第一増幅回路110と、第二増幅回路120と、検出回路131と、バイアス生成回路132と、を備えている。電源101は、第一増幅回路110および第二増幅回路120へ電圧を供給する。経路102a,102bは、第一増幅回路110によって増幅された信号を第二増幅回路120へ出力する経路である。
第一増幅回路110は、抵抗111と、抵抗112a,112bと、トランジスタ113a,113bと、電流源114と、入力端子115a,115bと、を備えている。抵抗111は、一端が電源101に接続され、他端が抵抗112aおよび抵抗112bに接続されている。抵抗112aは、一端が抵抗111に接続され、他端がトランジスタ113aのドレインに接続されている。抵抗112bは、一端が抵抗111に接続され、他端がトランジスタ113bのドレインに接続されている。
トランジスタ113a,113bは、差動対トランジスタである。トランジスタ113aのドレインは抵抗112aに接続され、トランジスタ113aのソースは電流源114に接続され、トランジスタ113aのゲートは入力端子115aに接続されている。トランジスタ113bのドレインは抵抗112bに接続され、トランジスタ113bのソースは電流源114に接続され、トランジスタ113bのゲートは入力端子115bに接続されている。
電流源114は、一端がトランジスタ113aおよびトランジスタ113bの各ソースに接続され、他端が接地されている。抵抗112aとトランジスタ113aとの間には、第二増幅回路120への経路102aが接続されている。抵抗112bとトランジスタ113bとの間には、第二増幅回路120への経路102bが接続されている。
入力端子115aおよび入力端子115bへ入力された信号は、トランジスタ113aおよびトランジスタ113bの各ゲートに印加される。これにより、入力された信号に応じて抵抗112a,112bから電流源114へ電流が生じる。このため、増幅された信号が経路102a,102bを介して第二増幅回路120へ出力される。
第二増幅回路120は、抵抗121a,121bと、トランジスタ122a,122b,124a,124bと、電源123a,123bと、電流源125と、出力端子126a,126bと、を備えている。抵抗121aは、一端が電源101に接続され、他端がトランジスタ122aのドレインに接続されている。抵抗121bは、一端が電源101に接続され、他端がトランジスタ122bのドレインに接続されている。
トランジスタ122a,122bは、差動対トランジスタである。トランジスタ122aのドレインは抵抗121aに接続され、トランジスタ122aのソースはトランジスタ124aのドレインに接続され、トランジスタ122aのゲートは電源123aに接続されている。トランジスタ122bのドレインは抵抗121bに接続され、トランジスタ122bのソースはトランジスタ124bのドレインに接続され、トランジスタ122bのゲートは電源123bに接続されている。
トランジスタ124a,124bは、差動対トランジスタである。トランジスタ124aのドレインはトランジスタ122aのソースに接続され、トランジスタ124aのソースは電流源125に接続され、トランジスタ124aのゲートは経路102aに接続されている。トランジスタ124bのドレインはトランジスタ122bのソースに接続され、トランジスタ124bのソースは電流源125に接続され、トランジスタ124bのゲートは経路102bに接続されている。
トランジスタ124a,124bのそれぞれは、たとえばMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。なお、トランジスタ113a,113b,122a,122bのそれぞれも、たとえばMOSトランジスタである。トランジスタ124a,124bの基板には、バイアス生成回路132から出力されたバイアス(基板バイアス)が印加される。
出力端子126aは、抵抗121aとトランジスタ122aのドレインとの間に接続されている。出力端子126bは、抵抗121bとトランジスタ122bのドレインとの間に接続されている。第一増幅回路110から経路102a,102bを介して出力された信号は、それぞれトランジスタ124a,124bの各ゲートに印加される。これにより、第一増幅回路110からの信号に応じて抵抗121a,121bから電流源125へ電流が生じる。このため、増幅された信号が出力端子126a,126bから出力される。
第二増幅回路120においては、トランジスタ122a,122bおよび電源123a,123bを挿入することで、トランジスタ124a,124bをカスコード接続とし、動作の高速化を図っている。この場合は、トランジスタ122a,124aの間およびトランジスタ122b,124bの間の各点(C点)の電位は、出力端子126a,126bにおける電位よりも低くなる。
この場合は、トランジスタ124a,124bの動作に必要なドレイン電圧を確保するためには、トランジスタ124a,124bと電流源125の間の点(B点)の電位も低くなるように設計する。B点の電位は、経路102a,102bにおける各点(A点)の電位(トランジスタ124a,124bのゲート電圧)からトランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthだけ電圧降下した値である。ここで、閾値電圧Vthは、ソース−ドレイン間に電流を流すために必要なゲート電圧である。
B点の電位を低く設計するために、ここでは第一増幅回路110の電源101の下に抵抗111を挿入している。たとえば電源101の電源電圧を1.2[V]とすると、A点の直流電位Vaは、抵抗111の抵抗値Rc、抵抗112a,112bの抵抗値Ro、電流源114の電流値Irefを用いて下記(1)式によって示すことができる。
Va=1.2−(Iref×Rc)−(Iref/2×Ro) …(1)
上記(1)式において、抵抗111の抵抗値Rcを8[Ω]、抵抗112a,112bの抵抗値Roを30[Ω]、電流源114の電流値Irefを20[mA]とすると、A点の直流電位Vaは0.74[V]となる。トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthを0.64[V]とすると、B点の電位は0.1[V]となり、B点における直流電位設計の低電位側にも余裕がないことがわかる。
このような構成において、トランジスタ124a,124bの閾値電圧VthのプロセスばらつきがあるとB点の直流電位設計の余裕が小さくなる。たとえば、トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthがプロセスばらつきにより大きくなると、B点の電位が0[V]に近づき、電流源125を駆動するための電圧が不足し、第二増幅回路120の直流電位設計は成立しないことになる。
これに対して、半導体集積回路100においては、検出回路131およびバイアス生成回路132によってトランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthのプロセスばらつきを補償する。具体的には、検出回路131は、トランジスタ124a,124bの閾値電圧を検出し、検出結果をバイアス生成回路132へ出力する。
バイアス生成回路132は、検出回路131から出力された検出結果に基づいてバイアスを生成する。バイアス生成回路132は、生成したバイアスを出力する。バイアス生成回路132から出力されたバイアスはトランジスタ124a,124bの各基板に印加される。トランジスタ124a,124bの各基板にバイアスが印加されると、トランジスタ124a,124bにおいてバイアス効果が生じる。
すなわち、トランジスタ124a,124bの空乏層幅が変化し、トランジスタ124a,124bの実質的な閾値電圧が変化する。これにより、トランジスタ124a,124bのプロセスばらつきによる閾値電圧Vthの変動を補償することができる。このため、たとえばB点における直流電位設計の余裕を拡大することができる。
図2は、プロセスばらつきによるトランジスタにおける閾値電圧の変動の一例を示すグラフである。図2の横軸は、トランジスタ124a,124bの各ゲートに印加される電圧(ゲート電圧)を示している。図2の縦軸は、トランジスタ124a,124bの各ドレインに流れる電流(ドレイン電流)を示している。
特性211は、プロセスばらつきのないプロセスTYPにおけるトランジスタ124a,124bのゲート電圧に対するドレイン電流の特性を示している。特性212は、プロセスSSにおけるトランジスタ124a,124bのゲート電圧に対するドレイン電流の特性を示している。特性213は、プロセスFFにおけるトランジスタ124a,124bのゲート電圧に対するドレイン電流の特性を示している。
閾値電圧Vth1は、プロセスTYPにおけるトランジスタ124a,124bの閾値電圧Vth(基準閾値電圧)を示している。閾値電圧Vth2は、プロセスSSにおけるトランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthを示している。閾値電圧Vth3は、プロセスFFにおけるトランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthを示している。
特性211〜213に示すように、トランジスタ124a,124bのプロセスばらつき(プロセスTYP,SS,FF)によって、ゲート電圧に対するドレイン電流の特性が変動する。これにともなって、閾値電圧Vth1〜Vth3に示すように、トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthも変動する。
図3は、プロセスばらつきによる半導体集積回路の各点における電位の一例を示す図である。図3に示すテーブル300において、「Vth」の列は、図1のトランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthを示している。「A」の列は、半導体集積回路100のA点(図1参照)の電位を示している。「B」の列は、半導体集積回路100のB点(図1参照)の電位を示している。たとえば半導体集積回路100の製造プロセスがプロセスTYPである場合は、閾値電圧Vthが0.64[V](基準閾値電圧)となる。
また、製造プロセスがプロセスSSである場合は、Vthが0.74[V]となり、基準閾値電圧よりも大きくなる。そして、半導体集積回路100のB点の電位が0.00[V]となり、B点における低電位側の直流電位設計の余裕がなくなる。この場合は、閾値電圧Vthを補償することでB点における直流電位設計の余裕を拡大する。
また、製造プロセスがプロセスFFSである場合は、Vthが0.50[V]となり、基準閾値電圧よりも小さくなる。そして、半導体集積回路100のB点の電位が0.24[V]となる。B点における高電位側の直流電位設計の余裕がない場合は、閾値電圧Vthを補償することでB点における直流電位設計の余裕を拡大することができる。
図4は、トランジスタの基板に印加するバイアスに対する閾値電圧の変化を示すグラフである。図4の横軸は、トランジスタ124a,124bの各基板に印加するバイアスVbsを示している。図4の縦軸はトランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthを示している。特性400は、バイアスVbsに対する閾値電圧Vthの特性を示している。
特性400に示すように、トランジスタ124a,124bの各基板に印加するバイアスVbsを大きくするほど、トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthが低くなる。閾値電圧Vthは、たとえば下記(2)式によって示すことができる。
Figure 2011049212
上記(2)式において、Vth_refは、トランジスタ124a,124bにおける基板にバイアスが印加されない場合の閾値電圧Vthを示している。また、qは素電荷、εsは半導体の誘電率、Naは不純物濃度、Coは単位面積当たりの酸化膜容量、2φbは、反転に必要な表面ポテンシャルを示している。なお、qおよびεsは定数であり、Na、Coおよび2φbはトランジスタ124a,124bの製造プロセスによって決まる値である。
図5は、バイアスに対する図1のB点の電位の変化を示すグラフである。図5の横軸は、トランジスタ124a,124bの各基板に印加するバイアスVbs[V]を示している。図5の縦軸は、図1の半導体集積回路100のB点における電位(B点電位)[V]を示している。特性500は、半導体集積回路100の製造プロセスがSSプロセス(閾値電圧Vth2=0.74[V])である場合におけるバイアスVbs[V]に対するB点の電位の特性を示している。
特性500に示すように、バイアスVbs[V]が0[V]である場合はB点電位がほぼ0[V]であるのに対して、たとえばバイアスVbs[V]を0.6[V]程度にすることでB点電位を0.07[V]程度にすることができる。これにより、B点における直流電位設計の余裕を拡大することができる。
図6は、図1に示した半導体集積回路を適用したパラレル−シリアル変換器の一例を示す図である。図6において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図6に示すように、パラレル−シリアル変換器600は、入力端子611〜613と、増幅回路614と、セレクタ620と、半導体集積回路100と、出力端子630と、を備えている。
入力端子611には、20[Gbps]のデータ信号(DATA1)が入力される。入力端子612には、20[Gbps]のデータ信号(DATA2)が入力される。入力端子613には、たとえば20[GHz]のクロック信号(CLK)が入力される。セレクタ620は、入力端子613から入力されたクロック信号に同期して、入力端子611および入力端子612から入力された各データ信号を交互に選択して出力する。
セレクタ620から出力されたデータ信号は、半導体集積回路100の第一増幅回路110へ入力される。また、入力端子613とセレクタ620との間には増幅回路614が設けられている。増幅回路614は、入力端子613から入力されたクロック信号を増幅し、増幅したクロック信号をセレクタ620へ出力する。
第一増幅回路110は、入力されたデータ信号を増幅して第二増幅回路120へ出力する。第二増幅回路120は、第一増幅回路110から出力されたデータ信号を増幅し、増幅したデータを出力端子630から出力する。出力端子630から出力されるデータ信号(DATA)は、40[Gbps]のデータ信号になる。
なお、ここでは半導体集積回路100の検出回路131およびバイアス生成回路132(図1参照)の図示を省略している。半導体集積回路100は、第一増幅回路110および第二増幅回路120を有する多段回路であるが、トランジスタ124a,124bの閾値電圧のプロセスばらつきを補償することで直流電位設計に余裕がある。このため、半導体集積回路100の低消費電力化を図ることができる。また、半導体集積回路100の直流電位設計に余裕があることで、半導体集積回路100の前段のセレクタ620における直流電位設計の自由度を向上させることもできる。
このように、実施の形態1にかかる半導体集積回路100は、トランジスタ124a,124bにおける閾値電圧Vthを検出し、検出結果に基づいて生成したバイアスをトランジスタ124a,124bの基板に印加する。これにより、閾値電圧Vthのプロセスばらつきを補償し、回路設計の余裕を拡大することができる。
また、図1に示したように、トランジスタ124a,124bがカスコード接続となっている回路においては、低電位側の直流電位設計の余裕が小さくなる。このため、閾値電圧Vthのプロセスばらつきを補償することで回路設計の余裕をより効果的に拡大することができる。また、図1に示したように、トランジスタ124a,124bが多段回路の後段回路(第二増幅回路120)に設けられている回路においては、低電位側の直流電位設計の余裕が小さくなる。このため、閾値電圧Vthのプロセスばらつきを補償することで回路設計の余裕をより効果的に拡大することができる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2にかかる半導体集積回路を示す回路図である。図7において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図7に示すように、実施の形態2にかかる半導体集積回路100は、図1に示した検出回路131としてのモニタトランジスタ711および電源712を備えている。
モニタトランジスタ711は、トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthをモニタするためのトランジスタである。モニタトランジスタ711は、たとえばトランジスタ124a,124bと同じ電流密度のMOSトランジスタである。また、モニタトランジスタ711は、トランジスタ124a,124bと同一のチップ上に形成されている。また、モニタトランジスタ711の基板は接地されている。
これにより、モニタトランジスタ711の閾値電圧は、基板にバイアスが印加されていない状態のトランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthを示す。また、モニタトランジスタ711のソースは接地され、モニタトランジスタ711のゲートはモニタトランジスタ711のドレインに接続され、モニタトランジスタ711のドレインは比較回路811に接続されている。これにより、モニタトランジスタ711の閾値電圧が比較回路811へ出力される。
電源712は、トランジスタ124a,124bのプロセスばらつきがない場合のトランジスタ124a,124bの閾値電圧Vth(基準閾値電圧)をバイアス生成回路132へ出力する。バイアス生成回路132は、モニタトランジスタ711のドレインから出力された閾値電圧と、電源712から出力された基準閾値電圧と、に基づいて算出したバイアスを生成する。たとえば、バイアス生成回路132は、上記(2)式に基づく下記(3)式によりバイアスを算出する。
Figure 2011049212
上記(3)式において、バイアス生成回路132は、電源712から出力された基準閾値電圧をVthiとし、モニタトランジスタ711のドレインから出力された閾値電圧をVth_refとしてバイアスVbsを算出する。これにより、バイアス生成回路132は、トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthのプロセスばらつきを補償するバイアスVbsを生成することができる。
図8は、図7に示した半導体集積回路の変形例を示す回路図である。図8において、図7に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図8に示すように、半導体集積回路100は、図7に示した構成に加えて比較回路811を備えていてもよい。モニタトランジスタ711のドレインは、比較回路811に接続されている。電源712は、基準閾値電圧を比較回路811へ出力する。
比較回路811は、モニタトランジスタ711のドレインから出力された閾値電圧と、電源712から出力された基準閾値電圧と、を比較する。比較回路811は、閾値電圧が基準閾値電圧より大きいと判断した場合は閾値電圧および基準閾値電圧をバイアス生成回路132へ出力する。また、比較回路811は、閾値電圧が基準閾値電圧以下であると判断した場合は閾値電圧および基準閾値電圧をバイアス生成回路132へ出力しない。
したがって、バイアス生成回路132は、比較回路811によって閾値電圧が基準閾値電圧より大きいと判断された場合にはバイアスを生成し、閾値電圧が基準閾値電圧以下であると判断された場合にはバイアスを生成しない。これにより、トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthが基準閾値電圧より大きい場合にのみトランジスタ124a,124bの各基板にバイアスを印加することができる。
このように、実施の形態2にかかる半導体集積回路100によれば、検出された閾値電圧と基準閾値電圧と、に基づいて算出したバイアスを生成することで、閾値電圧Vthのプロセスばらつきを精度よく補償し、回路設計の余裕を拡大することができる。また、モニタトランジスタ711を設け、モニタトランジスタ711の閾値電圧を検出することで、トランジスタ124a,124bの閾値電圧を精度よく検出することができる。
また、モニタトランジスタ711は、トランジスタ124a,124bと電流密度が同じであり、トランジスタ124a,124bと同じチップ上に形成されている。これにより、トランジスタ124a,124bのプロセスばらつきによる閾値電圧の変動がモニタトランジスタ711に精度よく反映される。このため、モニタトランジスタ711の閾値電圧を検出することで、トランジスタ124a,124bの閾値電圧を精度よく検出し、閾値電圧Vthのプロセスばらつきを精度よく補償することができる。
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3にかかる半導体集積回路を示す回路図である。図9において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図9に示すように、実施の形態3にかかる半導体集積回路100は、図1に示した構成に加えて電源911および帰還経路912を備えている。電源911は、トランジスタ124a,124bのプロセスばらつきがない場合のトランジスタ124a,124bのソース電位(基準ソース電位)をバイアス生成回路132へ出力する。
また、図1に示した検出回路131は、B点の電位をバイアス生成回路132へ帰還される帰還経路912によって実現される。帰還経路912により、バイアス生成回路132は、トランジスタ124a,124bのソース電位を取得することができる。バイアス生成回路132は、帰還経路912から取得したB点のソース電位と、電源911から出力された基準ソース電位と、に基づいてバイアスを生成する。
たとえば、バイアス生成回路132は、ソース電位と基準ソース電位との差が小さくなるようにバイアスを生成する。これにより、バイアス生成回路132は、トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthのプロセスばらつきを補償するバイアスVbsを生成することができる。
図10は、図9に示した半導体集積回路の変形例を示す回路図である。図10において、図9に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図10に示すように、半導体集積回路100は、図9に示した構成に加えて比較回路1011を備えていてもよい。帰還経路912は比較回路1011に接続されている。電源911は、基準ソース電位を比較回路1011へ出力する。
比較回路1011は、帰還経路912から取得したソース電位と、電源911から出力された基準ソース電位と、を比較する。比較回路1011は、ソース電位が基準ソース電位より大きいと判断した場合はソース電位および基準ソース電位をバイアス生成回路132へ出力する。また、比較回路811は、ソース電位が基準ソース電位以下であると判断した場合はソース電位および基準ソース電位をバイアス生成回路132へ出力しない。
したがって、バイアス生成回路132は、比較回路1011によってソース電位が基準ソース電位より大きいと判断された場合にはバイアスを生成し、ソース電位が基準ソース電位以下であると判断された場合にはバイアスを生成しない。これにより、トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthが基準閾値電圧より大きい場合にのみトランジスタ124a,124bの各基板にバイアスを印加することができる。
このように、実施の形態3にかかる半導体集積回路100は、閾値電圧Vthとともに変動するトランジスタ124a,124bのソース電位を検出することで、トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthを検出する。これにより、トランジスタ124a,124bの閾値電圧Vthを精度よく検出することができる。また、検出されたソース電位と基準ソース電位とに基づいてバイアスを生成することで、閾値電圧Vthのプロセスばらつきを精度よく補償し、回路設計の余裕を拡大することができる。
(基板バイアスの上限)
図11は、トランジスタの基板に流れる電流のバイアスに対する特性を示すグラフである。図11の横軸は、トランジスタ124a,124bの基板に印加されるバイアスVbs[V]を示している。図11の縦軸は、トランジスタ124a,124bの各基板に流れる電流[A]を示している。特性1100は、バイアスVbsに対するトランジスタ124a,124bの各基板に流れる電流の特性を示している。
トランジスタ124a,124bのPN接合の閾値電圧を0.6[V]とする。この場合は、特性1100に示すように、トランジスタ124a,124bの基板に対して0.6[V]以上のバイアスを印加するとトランジスタ124a,124bの基板に電流が流れる。トランジスタ124a,124bの基板に電流が流れると、出力端子126a,126bから出力される信号が影響を受けて劣化する。
したがって、上述した各実施の形態におけるバイアス生成回路132は、トランジスタのPN接合の閾値電圧(この例では0.6[V])を上限としてバイアスを生成するようにするとよい。トランジスタのPN接合の閾値電圧以下の閾値電圧を生成することにより、トランジスタ124a,124bの基板に電流が流れることを回避し、出力端子126a,126bから出力される信号の品質を向上させることができる。
(半導体集積回路の他の例)
トランジスタ124a,124b、検出回路131およびバイアス生成回路132は、半導体集積回路100に限らず、直流電位設計が行われる様々な半導体集積回路に適用することができる。たとえば、トランジスタ124a,124b、検出回路131およびバイアス生成回路132を図6に示したセレクタ620に適用してもよい(図12参照)。
図12は、半導体集積回路の他の例1を示す回路図である。図12において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図12に示す半導体集積回路1200は、電源1201と、経路1202a,1202bと、入力端子1203a,1203b,1204a,1204b,1205a,1205bと、出力端子1240a,1240bと、増幅回路614と、セレクタ620と、バイアス生成回路132と、モニタトランジスタ711と、電源712と、を備えている。
電源1201は、増幅回路614およびセレクタ620へ電圧を供給する。経路1202a,1202bは、増幅回路614によって増幅されたクロック信号をセレクタ620へ出力する経路である。入力端子1203a,1203bは、図6に示した入力端子613に対応する構成である。入力端子1203aにはクロック信号の正転信号(CLK)が入力され、入力端子1203bにはクロック信号の反転信号(CLKx)が入力される。
増幅回路614は、抵抗1211と、抵抗1212a,1212bと、トランジスタ1213a,1213bと、電流源1214と、を備えている。抵抗1211は、一端が電源1201に接続され、他端が抵抗1212aおよび抵抗1212bに接続されている。抵抗1212aは、一端が抵抗1211に接続され、他端がトランジスタ1213aのドレインに接続されている。抵抗1212bは、一端が抵抗1211に接続され、他端がトランジスタ1213bのドレインに接続されている。
トランジスタ1213a,1213bは、差動対トランジスタである。トランジスタ1213aのドレインは抵抗1212aに接続され、トランジスタ1213aのソースは電流源1214に接続され、トランジスタ1213aのゲートは入力端子1203aに接続されている。トランジスタ1213bのドレインは抵抗1212bに接続され、トランジスタ1213bのソースは電流源1214に接続され、トランジスタ1213bのゲートは入力端子1203bに接続されている。
電流源1214は、一端がトランジスタ1213aおよびトランジスタ1213bの各ソースに接続され、他端が接地されている。抵抗1212aとトランジスタ1213aとの間には、セレクタ620への経路1202aが接続されている。抵抗1212bとトランジスタ1213bとの間には、セレクタ620への経路1202bが接続されている。
入力端子1203aおよび入力端子1203bへ入力されたクロック信号は、トランジスタ1213aおよびトランジスタ1213bの各ゲートに印加される。これにより、入力されたクロック信号に応じて抵抗1212a,1212bから電流源1214へ電流が生じる。このため、増幅されたクロック信号が経路1202a,1202bを介してセレクタ620へ出力される。
入力端子1204a,1204bは、図6に示した入力端子611に対応する構成である。入力端子1204aにはデータ信号の正転信号(DATA1)が入力され、入力端子1204bにはデータ信号の反転信号(DATA1x)が入力される。入力端子1205a,1205bは、図6に示した入力端子612に対応する構成である。入力端子1205aにはデータ信号の正転信号(DATA2)が入力され、入力端子1205bにはデータ信号の反転信号(DATA2x)が入力される。
セレクタ620は、抵抗1221a,1221bと、トランジスタ1222a,1222b,1223a,1223bと、電流源1224と、抵抗1231a,1231bと、トランジスタ1232a,1232b,1233a,1233bと、出力端子1240a,1240bと、を備えている。
抵抗1221aは、一端が電源1201に接続され、他端がトランジスタ1222aのドレインに接続されている。抵抗1221bは、一端が電源1201に接続され、他端がトランジスタ1222bのドレインに接続されている。
トランジスタ1222a,1222bは、差動対トランジスタである。トランジスタ1222aのドレインは抵抗1221aに接続され、トランジスタ1222aのソースはトランジスタ1223aのドレインに接続され、トランジスタ1222aのゲートは入力端子1204aに接続されている。トランジスタ1222bのドレインは抵抗1221bに接続され、トランジスタ1222bのソースはトランジスタ1223bのドレインに接続され、トランジスタ1222bのゲートは入力端子1204bに接続されている。
トランジスタ1223a,1223bは、差動対トランジスタである。トランジスタ1223aのドレインはトランジスタ1222aのソースに接続され、トランジスタ1223aのソースは電流源1224に接続され、トランジスタ1223aのゲートは経路1202aに接続されている。トランジスタ1223bのドレインはトランジスタ1222bのソースに接続され、トランジスタ1223bのソースは電流源1224に接続され、トランジスタ1223bのゲートは経路1202aに接続されている。
抵抗1231aは、一端が電源1201に接続され、他端がトランジスタ1232aのドレインに接続されている。抵抗1231bは、一端が電源1201に接続され、他端がトランジスタ1232bのドレインに接続されている。
トランジスタ1232a,1232bは、差動対トランジスタである。トランジスタ1232aのドレインは抵抗1231aに接続され、トランジスタ1232aのソースはトランジスタ1233aのドレインに接続され、トランジスタ1232aのゲートは入力端子1205aに接続されている。トランジスタ1232bのドレインは抵抗1231bに接続され、トランジスタ1232bのソースはトランジスタ1233bのドレインに接続され、トランジスタ1232bのゲートは入力端子1205bに接続されている。
トランジスタ1233a,1233bは、差動対トランジスタである。トランジスタ1233aのドレインはトランジスタ1232aのソースに接続され、トランジスタ1233aのソースは電流源1224に接続され、トランジスタ1233aのゲートは経路1202bに接続されている。トランジスタ1233bのドレインはトランジスタ1232bのソースに接続され、トランジスタ1233bのソースは電流源1224に接続され、トランジスタ1233bのゲートは経路1202bに接続されている。
トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bのそれぞれは、たとえばMOSトランジスタである。なお、トランジスタ1213a,1213b,1222a,1222b,1232a,1232bのそれぞれも、たとえばMOSトランジスタである。トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bの各基板には、バイアス生成回路132から出力されたバイアス(基板バイアス)が印加される。
出力端子1240aは、抵抗1221aとトランジスタ1222aのドレインとの間と、抵抗1231aとトランジスタ1232aのドレインとの間と、に接続されている。出力端子1240bは、抵抗1221bとトランジスタ1222bのドレインとの間と、抵抗1231bとトランジスタ1232bのドレインとの間と、に接続されている。
増幅回路614から経路1202aを介して出力されたクロック信号(正転)は、トランジスタ1223a,1223bの各ゲートに印加される。また、入力端子1204a,1204bから入力されたデータ信号(DATA1,DATA1x)は、トランジスタ1222a,1222bの各ゲートに印加される。これにより、クロック信号(正転)およびデータ信号(DATA1,DATA1x)に応じて抵抗1221a,1221bから電流源1224へ電流が生じる。
増幅回路614から経路1202bを介して出力されたクロック信号(反転)は、トランジスタ1233a,1233bの各ゲートに印加される。また、入力端子1205b,1205bから入力されたデータ信号(DATA2,DATA2x)は、トランジスタ1232a,1232bの各ゲートに印加される。これにより、クロック信号(反転)およびデータ信号(DATA2,DATA2x)に応じて抵抗1231a,1231bから電流源1224へ電流が生じる。
このため、正転のクロック信号に同期してデータ信号(DATA1,DATA1x)が出力端子1240a,1240bから出力され、反転のクロック信号に同期してデータ信号(DATA2,DATA2x)が出力端子1240a,1240bから出力される。このように、セレクタ620は、入力端子1203a,1203bから入力されたクロック信号に同期して、入力端子1204a,1204bおよび入力端子1205a,1205bから入力された各データ信号を交互に選択して出力する。
セレクタ620においては、トランジスタ1222a,1222bとトランジスタ1223a,1223bが2段積みとなっている。このため、半導体集積回路1200のような構成においても、トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bの閾値電圧Vthのプロセスばらつきがあるとb点(トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bと電流源1224との間)の直流電位設計の余裕が小さくなる。
たとえば、トランジスタ1223a,1223bの閾値電圧Vthがプロセスばらつきにより大きくなると、b点の電位が0[V]に近づき、電流源1224を駆動するための電圧が不足し、セレクタ620の直流電位設計は成立しないことになる。
これに対して、半導体集積回路1200においては、モニタトランジスタ711およびバイアス生成回路132によってトランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bの閾値電圧Vthのプロセスばらつきを補償する。具体的には、モニタトランジスタ711は、トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bの閾値電圧を検出する。
モニタトランジスタ711は、トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bの閾値電圧Vthをモニタするトランジスタである。モニタトランジスタ711は、たとえばトランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bと同じ電流密度のMOSトランジスタである。また、モニタトランジスタ711は、トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bと同一のチップ上に形成されている。
バイアス生成回路132から出力されたバイアスはトランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bの各基板に印加される。これにより、トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bのプロセスばらつきによる閾値電圧Vthの変動を補償することができる。このため、たとえばb点における直流電位設計の余裕を拡大することができる。トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bは、たとえば図1に示したトランジスタ124a,124bに対応する構成である。
図13は、半導体集積回路の他の例2を示す回路図である。図13において、図12に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図13に示す半導体集積回路1200は、図12に示した半導体集積回路1200に対して、図9に示したバイアス生成回路132、電源911および帰還経路912を適用した例である。
電源911は、トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bのプロセスばらつきがない場合のトランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bのソース電位(基準ソース電位)をバイアス生成回路132へ出力する。
帰還経路912は、半導体集積回路1200のb点の電位をバイアス生成回路132へ帰還させる。バイアス生成回路132は、ソース電位と基準ソース電位との差が小さくなるようにバイアスを生成する。これにより、バイアス生成回路132は、トランジスタ1223a,1223b,1233a,1233bの閾値電圧Vthのプロセスばらつきを補償するバイアスVbsを生成することができる。
以上説明したように、半導体集積回路によれば、回路設計の余裕を拡大することができる。上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)基板にバイアスが印加され、カスコード接続となっているトランジスタと、
前記トランジスタの閾値電圧を検出する検出回路と、
前記検出回路による検出結果に基づいて前記バイアスを生成するバイアス生成回路と、
を備えることを特徴とする半導体集積回路。
(付記2)前記トランジスタはMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであることを特徴とする付記1に記載の半導体集積回路。
(付記3)前記バイアス生成回路は、前記検出回路によって検出された閾値電圧と、前記トランジスタのプロセスばらつきがない場合の基準閾値電圧と、に基づいて算出したバイアスを生成することを特徴とする付記1または2に記載の半導体集積回路。
(付記4)前記検出回路は、前記トランジスタと同一のチップ上に形成され、前記トランジスタと同じ電流密度のモニタトランジスタであり、前記モニタトランジスタの閾値電圧を検出することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
(付記5)前記閾値電圧と前記基準閾値電圧を比較する比較回路を備え、
前記バイアス生成回路は、前記比較回路によって前記閾値電圧が前記基準閾値電圧より大きいと判断された場合には前記バイアスを生成し、前記閾値電圧が前記基準閾値電圧以下であると判断された場合には前記バイアスを生成しないことを特徴とする付記3に記載の半導体集積回路。
(付記6)前記検出回路として、前記トランジスタのソース電位を検出することを特徴とする付記2に記載の半導体集積回路。
(付記7)前記バイアス生成回路は、前記検出回路によって検出されたソース電位と、前記トランジスタのプロセスばらつきがない場合の前記トランジスタの基準ソース電位と、に基づいて前記バイアスを生成することを特徴とする付記6に記載の半導体集積回路。
(付記8)前記バイアス生成回路は、前記ソース電位と前記基準ソース電位との差が小さくなるように前記バイアスを生成することを特徴とする付記7に記載の半導体集積回路。
(付記9)前記ソース電位と前記基準ソース電位を比較する比較回路を備え、
前記バイアス生成回路は、前記比較回路によって前記ソース電位が前記基準ソース電位より大きいと判断された場合には前記バイアスを生成し、前記ソース電位が前記基準ソース電位以下であると判断された場合には前記バイアスを生成しないことを特徴とする付記7または8に記載の半導体集積回路。
(付記10)前記バイアス生成回路は、前記トランジスタのPN接合の閾値電圧以下の前記バイアスを生成することを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
(付記11)前記トランジスタは、多段回路の後段回路に設けられていることを特徴とする付記1〜10のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
100,1200 半導体集積回路
101,123a,123b,712,911,1201 電源
1011,811 比較回路
102a,102b,1202a,1202b 経路
110 第一増幅回路
111,112a,112b,121a,121b,1211,1212a,1212b,1221a,1221b,1231a,1231b 抵抗
113a,113b,122a,122b,124a,124b,1213a,1213b,1222a,1222b,1223a,1223b,1232a,1232b,1233a,1233b トランジスタ
114,125,1214,1224 電流源
115a,115b,611〜613,1203a,1203b,1204a,1204b,1205a,1205b 入力端子
120 第二増幅回路
126a,126b,630,1240a,1240b 出力端子
600 パラレル−シリアル変換器
614 増幅回路
620 セレクタ
711 モニタトランジスタ
Vth1,Vth2,Vth3 閾値電圧

Claims (10)

  1. 基板にバイアスが印加され、カスコード接続となっているトランジスタと、
    前記トランジスタの閾値電圧を検出する検出回路と、
    前記検出回路による検出結果に基づいて前記バイアスを生成するバイアス生成回路と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記トランジスタはMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記バイアス生成回路は、前記検出回路によって検出された閾値電圧と、前記トランジスタのプロセスばらつきがない場合の基準閾値電圧と、に基づいて算出したバイアスを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記検出回路は、前記トランジスタと同一のチップ上に形成され、前記トランジスタと同じ電流密度のモニタトランジスタであり、前記モニタトランジスタの閾値電圧を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
  5. 前記閾値電圧と前記基準閾値電圧を比較する比較回路を備え、
    前記バイアス生成回路は、前記比較回路によって前記閾値電圧が前記基準閾値電圧より大きいと判断された場合には前記バイアスを生成し、前記閾値電圧が前記基準閾値電圧以下であると判断された場合には前記バイアスを生成しないことを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路。
  6. 前記検出回路として、前記トランジスタのソース電位を検出することを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路。
  7. 前記バイアス生成回路は、前記検出回路によって検出されたソース電位と、前記トランジスタのプロセスばらつきがない場合の前記トランジスタの基準ソース電位と、に基づいて前記バイアスを生成することを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記バイアス生成回路は、前記ソース電位と前記基準ソース電位との差が小さくなるように前記バイアスを生成することを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路。
  9. 前記バイアス生成回路は、前記トランジスタのPN接合の閾値電圧以下の前記バイアスを生成することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
  10. 前記トランジスタは、多段回路の後段回路に設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
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