JP5176971B2 - 直流電位生成回路、多段回路、及び通信装置 - Google Patents

直流電位生成回路、多段回路、及び通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、直流電位を生成する直流電位生成回路と、直流電位生成回路を含む多段回路と、多段回路を含む通信装置に関する。
近年、通信ネットワークは高速化・大容量化の一途をたどっており、このような通信ネットワークでは高速電気信号の増幅及び波形整形が行われる。これに加えて、送信機、受信機、中継装置等の通信装置に用いられる回路では、低消費電力化が急務となっているため、回路設計には厳しい条件が求められているといえる。
高速電気信号の増幅や波形整形を行うために、増幅回路や波形整形回路の構成は多段構成となる場合が多い。多段回路において、低消費電力を実現しつつ、次段回路の直流電位設計を成立させるためには、前段回路の出力直流電位を低く設計しなければならない場合がある。
図1は、多段回路の一例である2段差動増幅回路の構成例を示している。図1の2段差動増幅回路は、入力端子101−1、101−2、抵抗器102、103−1、103−2、106−1、106−2、及びトランジスタ104−1、104−2、107−1、107−2、108−1、108−2を備える。図1の2段差動増幅回路は、電流源105、109、及び出力端子110−1、110−2をさらに備える。
トランジスタ104−1及び104−2は1段目の差動トランジスタであり、トランジスタ107−1、107−2、108−1、及び108−2は2段目の差動トランジスタである。
抵抗器102、103−1、103−2、トランジスタ104−1、104−2、及び電流源105は1段目の差動増幅器を構成する。抵抗器102の一方の端子は電源電位VDDに接続され、他方の端子には抵抗器103−j(j=1,2)が接続されている。抵抗器103−jはトランジスタ104−jのドレインに接続され、トランジスタ104−jのソースと接地電位の間には電流源105が接続されている。
抵抗器106−1、106−2、トランジスタ107−1、107−2、108−1、108−2、及び電流源109は2段目の差動増幅器を構成する。抵抗器106−jの一方の端子は電源電位VDDに接続され、他方の端子はトランジスタ107−jのドレインに接続されている。トランジスタ107−jのソースはトランジスタ108−jのドレインに接続され、トランジスタ108−jのソースと接地電位の間には電流源109が接続されている。
入力端子101−jは、1段目のトランジスタ104−jのゲートに接続され、トランジスタ104−jのドレインは、2段目のトランジスタ108−jのゲートに接続されている。2段目のトランジスタ107−jのドレインは、出力端子110−jに接続されている。
1段目の差動増幅器は、入力端子101−1及び101−2に供給された信号の電位差を増幅して、トランジスタ108−1及び108−2のゲートに出力する。2段目の差動増幅器は、トランジスタ108−1及び108−2のゲートに供給された信号の電位差を増幅して、出力端子110−1及び110−2から出力信号を出力する。
2段目の差動増幅器では、トランジスタ107−jとトランジスタ108−jがカスコード接続されている。カスコード接続を用いることで、トランジスタ108−jの容量の影響が回避され、高速電気信号を増幅する場合でも良好な高周波特性が得られる。
ところが、カスコード接続の挿入によって、トランジスタ108−2のドレイン(C点)の電位は、出力端子110−2の電位よりも低くなる。この状態で、トランジスタ108−2の動作に必要なドレイン電圧を確保するためには、電源電位VDDを高く設定するか、又はトランジスタ108−2のソース(B点)の電位を低く設定する必要がある。しかしながら、低消費電力を実現するために電源電位VDDは低く設定されているため、B点の電位が低くなるように設計することが望ましい。
B点の電位は、トランジスタ108−2のゲート(A点)の電位から、ドレイン−ソース間に電流を流すために必要なゲート電圧である閾値電圧Vthだけ電圧降下した値となる。したがって、B点の電位を下げるためには、A点の電位を下げればよいことになる。
従来の2段差動増幅回路では、A点の電位を下げる方法として、電源電位VDDと抵抗器103−jの間に抵抗器102を挿入する方法が用いられている。A点の直流電位は、電源電位VDD、抵抗器102の抵抗値RC 、抵抗器103−jの抵抗値RO 、及び電流源105の電流値Iref から計算することができる。例えば、VDDを1.2V、RC を10Ω、RO を30Ω、Iref を20mAとすると、A点の直流電位は0.7Vとなる。さらに、Vthを0.6Vとすると、B点の電位は0.1Vとなる。
Metal Oxide Semiconductor (MOS)トランジスタの製造プロセスにおけるばらつきの影響を少なくしたMOS電流源回路も知られている。
特開昭61−288607号公報
上述した従来の2段差動増幅回路には、次のような問題がある。
図1のトランジスタ108−2の閾値電圧Vthが0.6Vであり、B点の電位が0.1Vである場合、2段目の差動増幅器における直流電位の低電位側にはあまり余裕がないことが分かる。ここで、トランジスタの製造プロセスにおけるばらつき(プロセスばらつき)によりVthが変動すると、直流電位設計が成り立たなくなる場合がある。
図2は、トランジスタのゲート電圧とドレイン電流の関係を示している。TYPは典型的なトランジスタを表し、SSはVthが大きい方にばらついたトランジスタを表し、FFはVthが小さい方にばらついたトランジスタを表す。TYP、SS、及びFFのトランジスタのVthは、それぞれ0.6V、0.7V、及び0.5Vである。
図3は、これらの3種類のトランジスタのVthと図1のB点の電位との関係を示している。A点の電位を0.7Vとすると、トランジスタ108−2がTYPのトランジスタである場合、B点の電位は0.1Vとなる。トランジスタ108−2がFFのトランジスタである場合、B点の電位は0.2Vとなり、TYPの場合と比較して、直流電位設計の低電位側に余裕ができる。
一方、トランジスタ108−2がSSのトランジスタである場合、B点の電位は0Vと
なる。この場合、電流源109を駆動するための電圧が不足して2段目の差動増幅器が正常に動作しないため、2段目の直流電位設計は成り立たないことになる。
2段差動増幅回路のみならず、前段回路の出力信号が次段回路のトランジスタのゲートに入力されるような多段回路においても、同様の問題が生じる。すなわち、多段回路において低消費電力を実現しようとすると、トランジスタのプロセスばらつきによる閾値電圧の変動により、次段回路の直流設計が成立しなくなる場合がある。多段回路には、2段回路のみならず、3段以上の回路も含まれる。
本発明の課題は、多段回路に使用されるトランジスタにプロセスばらつきがある場合でも、前段回路の出力直流電位を適切に制御することで次段回路を正常に動作させることである。
開示の直流電位生成回路は、抵抗器手段と、抵抗器手段に直列に接続されたダイオード接続トランジスタ手段と、電流源手段とを備える。電流源手段は、抵抗器手段及びトランジスタ手段に電流を供給することで、抵抗器手段の端子に直流電位を生成する。
ダイオード接続トランジスタ手段のドレインの直流電位は、その閾値電圧の変動に追従して変化するため、抵抗器手段の端子に生成される直流電位もダイオード接続トランジスタ手段の閾値電圧の変動に追従して変化する。したがって、ダイオード接続トランジスタ手段にプロセスばらつきがある場合でも、閾値電圧のばらつきに応じた直流電位を生成することができる。
開示の多段回路は、第1の信号を出力する第1段回路と、第1のトランジスタ手段を含み、第2の信号を出力する第2段回路と、直流電位生成回路とを備える。第1段回路は、第1の信号を第1のトランジスタ手段のゲートに出力し、直流電位生成回路は、抵抗器手段と、抵抗器手段に直列に接続された第2のトランジスタ手段と、電流源手段とを含む。
電流源手段は、抵抗器手段及び第2のトランジスタ手段に電流を供給することで、抵抗器手段の端子に直流電位を生成する。抵抗器手段の端子は第1段回路又は第1のトランジスタ手段のゲートに接続される。第2のトランジスタ手段はダイオード接続トランジスタ手段である。
第2のトランジスタ手段のドレインの直流電位は、その閾値電圧の変動に追従して変化するため、抵抗器手段の端子に生成される直流電位も第2のトランジスタ手段の閾値電圧の変動に追従して変化する。したがって、第1及び第2のトランジスタ手段のプロセスばらつきが同様の傾向を示す場合は、第1のトランジスタ手段の閾値電圧のばらつきに応じた直流電位を第1段回路又は第1のトランジスタ手段のゲートに供給することができる。
多段回路に使用されるトランジスタにプロセスばらつきがある場合でも、前段回路の出力直流電位が適切に制御され、次段回路を正常に動作させることができる。
従来の2段差動増幅回路の構成図である。 トランジスタのゲート電圧とドレイン電流の関係を示す図である。 トランジスタの閾値電圧とソースの電位との関係を示す図である。 第1の2段差動増幅回路の構成図である。 従来の2段差動増幅回路と第1の2段差動増幅回路における直流電位の比較結果を示す図である。 第2の2段差動増幅回路の構成図である。 第1の2段増幅回路の構成図である。 第2の2段増幅回路の構成図である。 光伝送システムの構成図である。 第1のマルチプレクサの構成図である。 第2のマルチプレクサの構成図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
多段回路に使用されるトランジスタのプロセスばらつきにより閾値電圧が変動した場合でも、前段回路の出力直流電位を閾値電圧の変動に連動して変化するように制御すれば、次段回路の直流電位設計を成立させることができる。
図4は、このような直流電位制御を行う2段差動増幅回路の構成例を示している。図4の2段差動増幅回路は、入力端子401−1、401−2、抵抗器403−1、403−2、406−1、406−2、414、及びトランジスタ404−1、404−2、407−1、407−2、408−1、408−2、411、415を備える。図4の2段差動増幅回路は、電流源405、409、413、出力端子410−1、410−2、及び演算増幅器412をさらに備える。
トランジスタ404−1、404−2、407−1、407−2、408−1、408−2、及び415は、N-channel Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor (MOSFET)であり、トランジスタ411は、P-channel MOSFETである。
トランジスタ404−1及び404−2は1段目の差動トランジスタであり、トランジスタ407−1、407−2、408−1、及び408−2は2段目の差動トランジスタである。
抵抗器403−1、403−2、414、トランジスタ404−1、404−2、411、415、電流源405、413、及び演算増幅器412は、1段目の差動増幅器を構成する。トランジスタ411のソースは電源電位VDDに接続され、トランジスタ411のドレインは抵抗器403−j(j=1,2)に接続されている。抵抗器403−jはトランジスタ404−jのドレインに接続され、トランジスタ404−jのソースと接地電位の間には電流源405が接続されている。
電源電位VDDと抵抗器414の間には電流源413が接続され、抵抗器414はトランジスタ415のドレインに接続されている。トランジスタ415のドレインとゲートは接続されており(ダイオード接続)、トランジスタ415のソースは接地電位に接続されている。したがって、抵抗器414とダイオード接続トランジスタ415は直列に接続されている。
演算増幅器412の非反転入力端子は、電流源413と抵抗器414の間のE点に接続され、反転入力端子はトランジスタ411のドレインに接続されている。演算増幅器412の出力端子はトランジスタ411のゲートに接続されている。
抵抗器406−1、406−2、トランジスタ407−1、407−2、408−1、408−2、及び電流源409は2段目の差動増幅器を構成する。抵抗器406−jの一方の端子は電源電位VDDに接続され、他方の端子はトランジスタ407−jのドレインに接続されている。トランジスタ407−jのソースはトランジスタ408−jのドレイ
ンに接続され、トランジスタ408−jのソースと接地電位の間には電流源409が接続されている。
入力端子401−jは、1段目のトランジスタ404−jのゲートに接続され、トランジスタ404−jのドレインは、2段目のトランジスタ408−jのゲートに接続されている。2段目のトランジスタ407−jのドレインは、出力端子110−jに接続されている。
1段目の差動増幅器は、入力端子401−1及び401−2に供給された信号の電位差を増幅して、トランジスタ408−1及び408−2のゲートに出力する。2段目の差動増幅器は、トランジスタ408−1及び408−2のゲートに供給された信号の電位差を増幅して、出力端子410−1及び410−2から出力信号を出力する。
図4の2段差動増幅回路は、図1の抵抗器102の代わりに、トランジスタ411、415、演算増幅器412、電流源413、及び抵抗器414を挿入した構成となっている。このうち、トランジスタ411及び演算増幅器412は、非反転増幅回路を構成し、電流源413、抵抗器414、及びトランジスタ415は、直流電位設定回路を構成する。
直流電位設定回路は、トランジスタ415の閾値電圧に応じた直流電位をE点に設定する。トランジスタ415のドレイン(D点)の電位は、トランジスタ415の閾値電圧の変動に追従するため、非反転増幅回路への入力点であるE点の電位もその変動に追従する。
一方、非反転増幅回路は、E点の入力電位をトランジスタ411のドレイン(F点)に出力する。非反転増幅回路では、演算増幅器412の出力端子からトランジスタ411を通って演算増幅器412の反転入力端子に至る負帰還ループが形成されており、E点とF点はほぼ同電位となる。言い換えれば、E点の電位がF点に写し取られる。
電源電位VDDが変動しても、演算増幅器412の負帰還動作によりトランジスタ411のゲート電圧が制御され、トランジスタ411による電圧降下が調整される。このため、E点とF点がほぼ同電位の状態が維持される。トランジスタ411の代わりにN-channel MOSFETを用いてもよい。
演算増幅器412の入力インピーダンスが高いため、E点から演算増幅器412の非反転入力端子には電流がほとんど流れない。したがって、E点の電位は、電流源413の電流値I1、抵抗器414の抵抗値R、及びD点の電位によって決まり、D点の電位は、トランジスタ415の閾値電圧によって決まる。
同じチップ内の集積回路では、複数のトランジスタのプロセスばらつきが同様の傾向を示すため、2段目のトランジスタ408−jとトランジスタ415の閾値電圧は同様に変動する。つまり、トランジスタ408−jの閾値電圧Vthが大きい方にばらつけば、トランジスタ415の閾値電圧も大きい方にばらつき、トランジスタ408−jの閾値電圧Vthが小さい方にばらつけば、トランジスタ415の閾値電圧も小さい方にばらつく。
したがって、直流電位設定回路及び非反転増幅回路を設けることで、F点の電位をトランジスタ408−jの閾値電圧Vthの変動に追従させることができる。これにより、トランジスタ408−2のゲート(A点)の直流電位が常に最適値になるように制御される。トランジスタ408−1のゲートの直流電位も同様に制御される。
ここで、トランジスタ408−jとトランジスタ415の閾値電圧が同じ値になるよう
にするには、トランジスタ415と電流源413の電流密度がトランジスタ408−jの電流密度と等しくなるように直流電位設定回路を設計すればよい。
トランジスタ415のドレイン電流は電流源413の電流値I1に一致するから、トランジスタ415のゲート幅をw1とすると、トランジスタ415のドレイン電流密度はI1/w1となる。
一方、トランジスタ408−jのドレイン電流は電流源413の電流値I2の半分であるから、トランジスタ408−jのゲート幅をw2とすると、トランジスタ408−jのドレイン電流密度はI2/(2w2)となる。したがって、I1/w1=I2/(2w2)となるように直流電位設定回路を設計することが望ましい。
例えば、電流源413の電流値I1をI2/2に設定した場合、トランジスタ415のゲート幅w1をw2と同じ値に設定すれば、トランジスタ415とトランジスタ408−jの閾値電圧は同じ値になる。
実用的には、トランジスタ415と電流源413の電流密度とトランジスタ408−jの電流密度は、許容範囲内で実質的に等しくなるようにすればよい。許容範囲は、例えば、双方の電流密度の差がいずれかの電流密度のx%以内という条件により設定される。x%としては、例えば、1%〜20%程度の値を用いることができる。これにより、トランジスタ408−jとトランジスタ415の閾値電圧が実質的に等しくなり、直流電位の制御が容易になる。
図5は、図1及び図4の2段差動増幅回路におけるA点及びB点の直流電位の比較結果を示している。Vthは、トランジスタ108−2及び408−2の閾値電圧を表す。TYP、SS、及びFFのトランジスタのVthは、それぞれ0.6V、0.7V、及び0.5Vである。比較に用いたその他の数値は、以下の通りである。
電源電位VDD:1.2V
抵抗器102の抵抗値:10Ω
抵抗器103−j及び403−jの抵抗値:30Ω
電流源105及び405の電流値:20mA
トランジスタ108−2及び408−2がTYPのトランジスタである場合、図1及び図4のA点の電位はともに0.7Vであり、図1及び図4のB点の電位はともに0.1Vである。したがって、電流源109及び409はともに正常に動作する。
トランジスタ108−2及び408−2がSSのトランジスタである場合、図1及び図4のA点の電位はそれぞれ0.7V及び0.8Vとなり、図1及び図4のB点の電位はそれぞれ0V及び0.1Vとなる。したがって、図1の電流源109は正常に動作しないのに対して、図4の電流源409は正常に動作することが分かる。
トランジスタ108−2及び408−2がFFのトランジスタである場合、図1及び図4のA点の電位はそれぞれ0.7V及び0.6Vとなり、図1及び図4のB点の電位はそれぞれ0.2V及び0.1Vとなる。したがって、電流源109及び409はともに正常に動作する。
このように、図4の構成によれば、2段目の差動増幅器の入力トランジスタの閾値電圧が大きい方にばらついた場合でも、A点における1段目の差動増幅器の出力直流電位が適切に制御され、2段目の差動増幅器を正常に動作させることができる。これにより、常に次段回路の直流電位設計が成立する最適な入力直流電位の供給が可能となり、良好な増幅
特性及び波形特性が得られる。
図6は、2段差動増幅回路の別の構成例を示している。図6の2段差動増幅回路は、図4の2段差動増幅回路から直流電位設定回路及び非反転増幅回路を削除した構成を有する。その代わりに、キャパシタ601−1、601−2、抵抗器602−1、602−2、603−1、603−2、トランジスタ604−1、604−2、及び電流源605−1、605−2が設けられている。
抵抗器602−j、603−j、トランジスタ604−j、及び電流源605−j(j=1,2)は、トランジスタ408−jのゲートの直流電位を設定する直流電位設定回路を構成する。
抵抗器602−jの一方の端子は電源電位VDDに接続され、他方の端子は抵抗器603−j及びトランジスタ408−jのゲートに接続されている。抵抗器603−jはトランジスタ604−jのドレインに接続されている。トランジスタ604−jのドレインとゲートは接続されており(ダイオード接続)、トランジスタ604−jのソースと接地電位の間には電流源605−jが接続されている。したがって、抵抗器602−j、603−j、及びダイオード接続トランジスタ604−jは直列に接続されている。
トランジスタ404−jのドレインは、キャパシタ601−jを介してトランジスタ408−jのゲートに接続されている。
直流電位設定回路は、トランジスタ604−jの閾値電圧に応じた直流電位をトランジスタ408−jのゲートに設定する。例えば、トランジスタ604−2のドレイン(D点)の電位は、トランジスタ604−2の閾値電圧の変動に追従するため、トランジスタ408−2のゲート(A点)の電位もその変動に追従する。
このとき、キャパシタ601−2により直流電流がカットされるため、直流電位設定回路から1段目の差動増幅器には直流電流は流れない。したがって、A点の電位は、電源電位VDDとD点の電位差を抵抗器602−2及び603−2で抵抗分割することで求められ、D点の電位は、トランジスタ604−2の閾値電圧によって決まる。抵抗器602−2と抵抗器603−2の抵抗値は異なっていてもよく、同じ値でもよい。
上述したように、同じチップ内の集積回路では、複数のトランジスタのプロセスばらつきが同様の傾向を示すため、2段目のトランジスタ408−2とトランジスタ604−2の閾値電圧は同様に変動する。したがって、直流電位設定回路を設けることで、A点の電位をトランジスタ408−2の閾値電圧Vthの変動に追従させることができる。同様にして、トランジスタ408−1のゲートの直流電位も、トランジスタ408−1の閾値電圧Vthの変動に追従させることができる。
ここで、トランジスタ408−jとトランジスタ604−jの閾値電圧が実質的に等しくなるようにすれば、直流電位の制御が容易になる。そのためには、トランジスタ604−jと電流源605−jの電流密度がトランジスタ408−jの電流密度と許容範囲内で実質的に等しくなるように直流電位設定回路を設計すればよい。
図6の構成によれば、図4の構成と同様に、2段目の差動増幅器の入力トランジスタのプロセスばらつきがある場合でも、1段目の差動増幅器の出力直流電位が適切に制御され、2段目の差動増幅器を正常に動作させることができる。
図4及び図6には2段差動増幅回路の構成を示したが、シングル動作の2段増幅回路でも同様の直流電位制御が可能である。そこで、図7及び図8を参照しながら、シングル動
作の2段増幅回路の構成及び動作について説明する。
図7は、このような2段増幅回路の構成例を示している。図7の2段増幅回路は、入力端子701、抵抗器703、706、714、及びトランジスタ704、707、708、711、715、電流源705、909、713、出力端子710、及び演算増幅器712を備える。
トランジスタ704、707、708、及び715は、N-channel MOSFETであり、トランジスタ711は、P-channel MOSFETである。
抵抗器703、714、トランジスタ704、711、715、電流源705、713、及び演算増幅器712は、1段目の増幅器を構成する。トランジスタ711のソースは電源電位VDDに接続され、トランジスタ711のドレインは抵抗器703に接続されている。抵抗器703はトランジスタ704のドレインに接続され、トランジスタ704のソースと接地電位の間には電流源705が接続されている。
電源電位VDDと抵抗器714の間には電流源713が接続され、抵抗器714はトランジスタ715のドレインに接続されている。トランジスタ715のドレインとゲートは接続されており(ダイオード接続)、トランジスタ715のソースは接地電位に接続されている。
演算増幅器712の非反転入力端子は、電流源713と抵抗器714の間の点に接続され、反転入力端子はトランジスタ711のドレインに接続されている。演算増幅器712の出力端子はトランジスタ711のゲートに接続されている。
抵抗器706、トランジスタ707、708、及び電流源709は2段目の増幅器を構成する。抵抗器706の一方の端子は電源電位VDDに接続され、他方の端子はトランジスタ707のドレインに接続されている。トランジスタ707のソースはトランジスタ708のドレインに接続され、トランジスタ708のソースと接地電位の間には電流源709が接続されている。
入力端子701は、1段目のトランジスタ704のゲートに接続され、トランジスタ704のドレインは、2段目のトランジスタ708のゲートに接続されている。2段目のトランジスタ707のドレインは、出力端子710に接続されている。
1段目の増幅器は、入力端子701に供給された信号を増幅して、トランジスタ708のゲートに出力する。2段目の増幅器は、トランジスタ708のゲートに供給された信号を増幅して、出力端子710から出力信号を出力する。
トランジスタ711及び演算増幅器712は、非反転増幅回路を構成し、電流源713、抵抗器714、及びトランジスタ715は、直流電位設定回路を構成する。直流電位設定回路は、トランジスタ715の閾値電圧に応じた直流電位を演算増幅器712の非反転入力端子に設定する。非反転増幅回路は、非反転入力端子の入力電位をトランジスタ711のドレインに出力する。トランジスタ711の代わりにN-channel MOSFETを用いてもよい。
直流電位設定回路及び非反転増幅回路を設けることで、トランジスタ711のドレインの電位をトランジスタ708の閾値電圧Vthの変動に追従させることができる。ここで、トランジスタ708とトランジスタ715の閾値電圧が実質的に等しくなるようにすれば、直流電位の制御が容易になる。そのためには、トランジスタ715と電流源713の電流密度がトランジスタ708の電流密度と許容範囲内で実質的に等しくなるように直流電位設定回路を設計すればよい。
図7の構成によれば、図4の構成と同様に、2段目の増幅器の入力トランジスタのプロセスばらつきがある場合でも、1段目の増幅器の出力直流電位が適切に制御され、2段目の増幅器を正常に動作させることができる。
図8は、2段増幅回路の別の構成例を示している。図8の2段増幅回路は、図7の2段増幅回路から直流電位設定回路及び非反転増幅回路を削除した構成を有する。その代わりに、キャパシタ801、抵抗器802、803、トランジスタ804、及び電流源805が設けられている。
抵抗器802、トランジスタ804、及び電流源805は、トランジスタ708のゲートの直流電位を設定する直流電位設定回路を構成する。
抵抗器802の一方の端子は電源電位VDDに接続され、他方の端子は抵抗器803及びトランジスタ708のゲートに接続されている。抵抗器803はトランジスタ804のドレインに接続されている。トランジスタ804のドレインとゲートは接続されており(ダイオード接続)、トランジスタ804のソースと接地電位の間には電流源805が接続されている。
トランジスタ704のドレインは、キャパシタ801を介してトランジスタ708のゲートに接続されている。
直流電位設定回路は、トランジスタ804の閾値電圧に応じた直流電位をトランジスタ708のゲートに設定する。トランジスタ804のドレインの電位は、トランジスタ804の閾値電圧の変動に追従するため、トランジスタ708のゲートの電位もその変動に追従する。ここで、トランジスタ708とトランジスタ804の閾値電圧が実質的に等しくなるようにすれば、直流電位の制御が容易になる。そのためには、トランジスタ804と電流源805の電流密度がトランジスタ708の電流密度と許容範囲内で実質的に等しくなるように直流電位設定回路を設計すればよい。
図8の構成によれば、図7の構成と同様に、2段目の増幅器の入力トランジスタのプロセスばらつきがある場合でも、1段目の増幅器の出力直流電位が適切に制御され、2段目の増幅器を正常に動作させることができる。
図4及び図6〜図8に示した増幅回路の構成は、3段以上の多段増幅回路にも拡張することが可能である。これにより、2段目以降の増幅器の入力トランジスタのプロセスばらつきがある場合でも、前段増幅器の出力直流電位が適切に制御され、次段増幅器を正常に動作させることができる。
図9は、光送信機及び光受信機に多段増幅回路を使用した光伝送システムの構成例を示している。図9の光伝送システムは、送信回路901、変調器902、受信回路903、復調器904、及び光伝送路905を備える。このうち、送信回路901及び変調器902は光送信機を構成し、受信回路903及び復調器904は光受信機を構成する。
送信回路901は、マルチプレクサ911、多段増幅回路912、及びバッファ913を含み、受信回路903は、デマルチプレクサ921、多段増幅回路922−1、922−2、及びバッファ923を含む。
送信回路901において、クロック信号CLK1はバッファ913を介してマルチプレクサ911に入力される。マルチプレクサ911は、クロック信号CLK1に同期して低速データ信号D1及びD2を多重化することで、高速データ信号を生成する。多段増幅回
路912は、高速データ信号を増幅し、送信信号として変調器902に出力する。
変調器902は、不図示の信号光源から出力される信号光を送信回路901から出力される送信信号で変調して光信号を生成し、光伝送路905に出力する。
復調器904は、光伝送路905から入力される光信号と不図示の局発光源から出力される局発光を混合することで光信号を復調し、光電変換により高速データ信号を生成する。
受信回路903において、クロック信号CLK2はバッファ923を介してデマルチプレクサ921に入力される。デマルチプレクサ921は、クロック信号CLK2に同期して高速データ信号を非多重化することで2つの低速データ信号を生成する。多段増幅回路922−1及び922−2は、それぞれの低速データ信号を増幅し、低速データ信号D11及びD12として出力する。
この場合、多段増幅回路912、922−1、及び922−2として、実施形態の多段増幅回路を用いることで、トランジスタのプロセスばらつきがある場合でも多段増幅回路912、922−1、及び922−2を正常に動作させることが可能になる。
なお、図9の構成では、多重化前と非多重化後の低速データ信号の数は2つであるが、3つ以上の低速データ信号を多重化して通信を行うこともできる。
ところで、実施形態の構成は、増幅回路に限らず、2段以上の回路を有する様々な多段回路に用いることができる。例えば、図4の構成を図9のマルチプレクサ911に適用した場合、回路構成は図10のようになる。
図10のマルチプレクサは、入力端子1001−1、1001−2、1021−1、1021−2、1024−1、1024−2、及び抵抗器1002−1、1002−2、1014、1022−1、1022−2、1025−1、1025−2を備える。図10のマルチプレクサは、トランジスタ1003−1、1003−2、1011、1015、1023−1、1023−2、1026−1、1026−2、1028−1、1028−2をさらに備える。図10のマルチプレクサは、電流源1004、1013、1029、出力端子1027−1、1027−2、及び演算増幅器1012をさらに備える。
トランジスタ1003−1、1003−2、1015、1023−1、1023−2、1026−1、1026−2、1028−1、及び1028−2は、N-channel MOSFETであり、トランジスタ1011は、P-channel MOSFETである。
トランジスタ1003−1及び1003−2は1段目の差動トランジスタであり、トランジスタ1023−1、1023−2、1026−1、1026−2、1028−1、及び1028−2は2段目の差動トランジスタである。
抵抗器1002−1、1002−2、1014、トランジスタ1003−1、1003−2、1011、1015、電流源1004、1013、及び演算増幅器1012は、1段目の回路を構成する。トランジスタ1011のソースは電源電位VDDに接続され、トランジスタ1011のドレインは抵抗器1002−j(j=1,2)に接続されている。抵抗器1002−jはトランジスタ1003−jのドレインに接続され、トランジスタ1003−jのソースと接地電位の間には電流源1004が接続されている。
電源電位VDDと抵抗器1014の間には電流源1013が接続され、抵抗器1014はトランジスタ1015のドレインに接続されている。トランジスタ1015のドレインとゲートは接続されており(ダイオード接続)、トランジスタ1015のソースは接地電
位に接続されている。
演算増幅器1012の非反転入力端子は、電流源1013と抵抗器1014の間の点に接続され、反転入力端子はトランジスタ1011のドレインに接続されている。演算増幅器1012の出力端子はトランジスタ1011のゲートに接続されている。
抵抗器1022−1、1022−2、1025−1、1025−2、トランジスタ1023−1、1023−2、1026−1、1026−2、1028−1、1028−2、及び電流源1029は、2段目の回路を構成する。抵抗器1022−j及び1025−jの一方の端子は電源電位VDDに接続され、他方の端子はトランジスタ1023−j及び1026−jのドレインに接続されている。トランジスタ1023−j及び1026−jのソースはトランジスタ1028−2及び1028−1のドレインに接続され、トランジスタ1028−jのソースと接地電位の間には電流源1029が接続されている。
入力端子1001−jは、1段目のトランジスタ1003−jのゲートに接続され、トランジスタ1003−jのドレインは、2段目のトランジスタ1028−jのゲートに接続されている。2段目のトランジスタ1023−1及び1026−1のドレインは、出力端子1027−2に接続され、トランジスタ1023−2及び1026−2のドレインは、出力端子1027−1に接続されている。
1段目の回路は、入力端子1001−1及び1001−2にクロック信号CLK1として入力された信号の電位差を増幅して、トランジスタ1028−1及び1028−2のゲートに出力する。
2段目の回路は、トランジスタ1028−1及び1028−2のゲートにそれぞれローレベル(L)信号及びハイレベル(H)信号が供給されたとき、入力端子1021−1及び1021−2に低速データ信号D1として入力された信号を選択する。そして、選択した低速データ信号D1を出力端子1027−1及び1027−2から出力する。
また、トランジスタ1028−1及び1028−2のゲートにそれぞれH信号及びL信号が供給されたとき、入力端子1024−1及び1024−2に低速データ信号D2として入力された信号を選択する。そして、選択した低速データ信号D2を出力端子1027−1及び1027−2から出力する。
トランジスタ1011及び演算増幅器1012は、非反転増幅回路を構成し、電流源1013、抵抗器1014、及びトランジスタ1015は、直流電位設定回路を構成する。直流電位設定回路及び非反転増幅回路を設けることで、トランジスタ1011のドレインの電位をトランジスタ1028−jの閾値電圧Vthの変動に追従させることができる。
ここで、トランジスタ1028−jとトランジスタ1015の閾値電圧が実質的に等しくなるようにすれば、直流電位の制御が容易になる。そのためには、トランジスタ1015と電流源1013の電流密度がトランジスタ1028−jの電流密度と許容範囲内で実質的に等しくなるように直流電位設定回路を設計すればよい。
図10の構成によれば、図4の構成と同様に、2段目の回路の入力トランジスタのプロセスばらつきがある場合でも、1段目の回路の出力直流電位が適切に制御され、2段目の回路を正常に動作させることができる。
図11は、図6の構成を図9のマルチプレクサ911に適用した場合の構成例を示している。図11のマルチプレクサは、図10のマルチプレクサから直流電位設定回路及び非
反転増幅回路を削除した構成を有する。その代わりに、キャパシタ1101−1、1101−2、抵抗器1102−1、1102−2、1103−1、1103−2、トランジスタ1104−1、1104−2、及び電流源1105−1、1105−2が設けられている。
抵抗器1102−j、1103−j、トランジスタ1104−j、及び電流源1105−j(j=1,2)は、トランジスタ1028−jのゲートの直流電位を設定する直流電位設定回路を構成する。
抵抗器1102−jの一方の端子は電源電位VDDに接続され、他方の端子は抵抗器1103−j及びトランジスタ1028−jのゲートに接続されている。抵抗器1103−jはトランジスタ1104−jのドレインに接続されている。トランジスタ1104−jのドレインとゲートは接続されており(ダイオード接続)、トランジスタ1104−jのソースと接地電位の間には電流源1105−jが接続されている。
トランジスタ1003−jのドレインは、キャパシタ1101−jを介してトランジスタ1028−jのゲートに接続されている。
直流電位設定回路は、トランジスタ1104−jの閾値電圧に応じた直流電位をトランジスタ1028−jのゲートに設定する。トランジスタ1104−jのドレインの電位は、トランジスタ1104−2の閾値電圧の変動に追従するため、トランジスタ1028−jのゲートの電位もその変動に追従する。
ここで、トランジスタ1028−jとトランジスタ1104−jの閾値電圧が実質的に等しくなるようにすれば、直流電位の制御が容易になる。そのためには、トランジスタ1104−jと電流源1105−jの電流密度がトランジスタ1028−jの電流密度と許容範囲内で実質的に等しくなるように直流電位設定回路を設計すればよい。
図11の構成によれば、図10の構成と同様に、2段目の回路の入力トランジスタのプロセスばらつきがある場合でも、1段目の回路の出力直流電位が適切に制御され、2段目の回路を正常に動作させることができる。
なお、実施形態の多段回路は、光送信機、光受信機、及び中継装置を含む通信装置に使用することができ、さらに、回路設計に対して厳しい条件が課される、その他の装置にも使用することができる。
開示の実施形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
101−1、101−2、401−1、401−2、701、1001−1、1001−2、1021−1、1021−2、1024−1、1024−2 入力端子
102、103−1、103−2、106−1、106−2、403−1、403−2、406−1、406−2、414、602−1、602−2、603−1、603−2、703、706、714、802、803、1002−1、1002−2、1014、1022−1、1022−2、1025−1、1025−2、1102−1、1102−2、1103−1、1103−2 抵抗器
104−1、104−2、107−1、107−2、108−1、108−2、404−1、404−2、407−1、407−2、408−1、408−2、411、415、604−1、604−2、704、707、708、711、715、804、1003−1、1003−2、1011、1015、1023−1、1023−2、1026−1、1026−2、1028−1、1028−2、1104−1、1104−2 トランジスタ
105、109、405、409、413、605−1、605−2、705、909、713、805、1004、1013、1029、1105−1、1105−2 電流源
110−1、110−2、410−1、410−2、710、1027−1、1027−2 出力端子
412、712、1012 演算増幅器
601−1、601−2、801、1101−1、1101−2 キャパシタ
901 送信回路
902 変調器
903 受信回路
904 復調器
905 光伝送路
911 マルチプレクサ
912、922−1、922−2 多段増幅回路
913、923 バッファ
921 デマルチプレクサ

Claims (6)

  1. 抵抗器手段と、
    前記抵抗器手段に直列に接続されたダイオード接続トランジスタ手段と、
    前記抵抗器手段及び前記トランジスタ手段に電流を供給することで、該抵抗器手段の端子に直流電位を生成する電流源手段と
    前記抵抗器手段の端子に接続され、該端子に生成された直流電位を出力する非反転増幅手段と
    を備えることを特徴とする直流電位生成回路。
  2. 第1の信号を出力する第1段回路と、
    第1のトランジスタ手段を含み、第2の信号を出力する第2段回路と、
    直流電位生成回路とを備え、
    前記第1段回路は、前記第1の信号を前記第1のトランジスタ手段のゲートに出力し、
    前記直流電位生成回路は、
    抵抗器手段と、
    前記抵抗器手段に直列に接続された第2のトランジスタ手段と、
    前記抵抗器手段及び前記第2のトランジスタ手段に電流を供給することで、該抵抗器手段の端子に直流電位を生成する電流源手段とを含み、
    前記抵抗器手段の端子は前記第1段回路又は前記第1のトランジスタ手段のゲートに接続され、前記第2のトランジスタ手段はダイオード接続トランジスタ手段であることを特徴とする多段回路。
  3. 前記直流電位生成回路は、前記抵抗器手段の端子に接続され、該端子に生成された直流電位を出力する非反転増幅手段をさらに備えることを特徴とする請求項記載の多段回路。
  4. 前記直流電位生成回路は、前記抵抗器手段に直列に接続された抵抗器手段をさらに備えることを特徴とする請求項記載の多段回路。
  5. 前記第1のトランジスタ手段の電流密度が前記第2のトランジスタ手段の電流密度と実質的に等しいことを特徴とする請求項記載の多段回路。
  6. 第1の信号を出力する第1段回路と、
    第1のトランジスタ手段を含み、第2の信号を出力する第2段回路と、
    直流電位生成回路とを備え、
    前記第1段回路は、前記第1の信号を前記第1のトランジスタ手段のゲートに出力し、
    前記直流電位生成回路は、
    抵抗器手段と、
    前記抵抗器手段に直列に接続された第2のトランジスタ手段と、
    前記抵抗器手段及び前記第2のトランジスタ手段に電流を供給することで、該抵抗器手段の端子に直流電位を生成する電流源手段とを含み、
    前記抵抗器手段の端子は前記第1段回路又は前記第1のトランジスタ手段のゲートに接続され、前記第2のトランジスタ手段はダイオード接続トランジスタ手段であることを特徴とする通信装置。
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