JP2011047805A - 封印締結具 - Google Patents
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Abstract
【課題】メータボックス等の閉止固定と封印を専用工具を用いることなく容易に行う。
【解決手段】メータボックス(50)の基台(52)にカバー部材(53)を開放不能に固定するとともに封印するための封印締結具(10)であって、挿込孔(12)が形成され該挿込孔の内部に戻止部(14)が突起した頭部(16)と、該頭部から伸長し、かつ、前記挿込孔内部の戻止部に掛け止められる複数の溝(18)が並列して形成されたベルト部(22)からなり、前記挿込孔内部の戻止部にその溝が掛け止められられたベルト部を引き抜こうとすると容易に破損する脆弱部が設けられている、ことを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】メータボックス(50)の基台(52)にカバー部材(53)を開放不能に固定するとともに封印するための封印締結具(10)であって、挿込孔(12)が形成され該挿込孔の内部に戻止部(14)が突起した頭部(16)と、該頭部から伸長し、かつ、前記挿込孔内部の戻止部に掛け止められる複数の溝(18)が並列して形成されたベルト部(22)からなり、前記挿込孔内部の戻止部にその溝が掛け止められられたベルト部を引き抜こうとすると容易に破損する脆弱部が設けられている、ことを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、使用電力量の計量のために需要家宅等に設置される電力量計の電力測定部を収容するメータボックスの閉止固定・封印を容易に行うことを可能とするとともに、電力会社の関係者以外の第三者がメータボックスを開放した場合にはこれを容易に発見することができる封印締結具に関する。
50kW未満の低圧分野では、需要家宅等の需要家側に低圧計器としての電力量計が設置される。そのため需要家による使用電力量の検針は、主に、検針員が定期的に現地に出向き、目視により電力量計の数値を読み取ることで実施されている。
電力量計は、メータボックス(収容ケース)内に収容されており、電力測定部、端子ボックス、測定結果を表示する表示部(メーター部)等を備えている。そしてメータボックス前面には表示部の表示内容を目視確認するための透明窓(メーター表示窓)が配置されている。また、メータボックスがみだりに開放されると検針電力測定部に対する不正操作の可能性から検針に対する信頼性が低下するため、メータボックスは開放できないように封印されている。
図8および図9に電力量計を収容するメータボックスの一例を示した。このメータボックス50は、電力量計を固定する基台52とこの基台52に電力量計を覆うように取り付けられたカバー部材53とを有しており、基台52にカバー部材53を閉止した際にメータボックス下部において一連して表裏に貫通するように封印用ネジ穴57がそれぞれに整合して形成されている。そのためカバー部材53は封印用ネジ穴57に通した締結ねじ54で基台52に固定されるようになっている。
このような構成のメータボックス50では、締結ねじ54を外してカバー部材53が勝手に外されることを防ぐために、封印ワイヤ100aと、この封印ワイヤ100aの両端部に圧着される封印鉛100bからなる封印具100が用いられる。具体的には、図に示したように、締結ねじ54の頭部に横孔を形成し、また、締結ねじ54の近傍にカバー部材53と基台52とのそれぞれに整合して形成された挿通孔55を設け、これら横孔と挿通孔55とに封印用ワイヤ100aを通し、この封印用ワイヤ100aの両端部を封印鉛100bの側面からこれに穿設された通孔に挿通させ、しかる後に専用工具により封印鉛100bを挟持して圧潰することで封印用ワイヤ100aの両端部を封印鉛100bで結着するようにしていた。
なおこのような封印ワイヤと封印鉛からなる封印具は、電力量計のメータボックスに限らず、ガス、水道などのメータボックスやその開閉弁のレバーなど封印が必要なものに広く用いられている。
ところが、上述のような封印具100を用いた封印は、封印用ワイヤ100aを、締結ねじ54の横孔や、カバー部材53及び基台52の挿通孔55に挿通させ、さらに封印鉛100bの通孔に挿通させなければならず、また、専用工具を用いて封印鉛100bを圧潰する必要があり、作業の工数が多く手間がかかるものであった。特に、この種の封印具が需要家である各家庭に設置されたメータボックス等に利用される場合には、同様の作業がそれぞれの家庭で必要となり、また、定期点検等でカバー部材を開放する必要があれば、その都度、封印用ワイヤ100aを切断してカバー部材を開放させ、点検終了後にカバー部材を取り付けて再び封印用ワイヤ100aを封印鉛100bで結着させなければならず煩に耐えないといった問題があった。
そのため封印用ワイヤを用いずに封印することが可能な種々の封印具が発案されている。例えば特許文献1の「封印具」には、電力量計等を構成する基台とカバー部材の夫々に設けた挿通孔内に挿入可能な挿込棒状体と、この挿込棒状体の基端部に一体化された取手部と、挿込み棒状体の他の部分に設けた逆止部と、該取手部の近傍に設けられた破断が容易な破断部とを備えた封印具が開示されている。
特開2006−65007号公報
この封印具は、全体形状が細い棒状体であり、連通状態にある2つの挿通孔内に挿し込めば挿着が完了する点で便利であるが、指先で取手部を摘んでひねりを加えて破断部を容易に切断するようになっているため、故意でなくとも過失によって簡単に取り外されて封印が解除されてしまう虞があった。封印が解除されると電力測定部に対して不正行為が行われる可能性もあるため、検針結果への信頼性が低下することとなるといった問題もあった。
また近年では不正な細工によって封印具を再利用可能な形で取り外し、電力測定部に対して細工をした後に、再びその封印具を用いて封印を行うことで、その細工が発見されることを回避するなど不正行為が巧妙化してきている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、使用電力量の計量のために需要家宅等に設置される電力量計の電力測定部等を覆うメータボックスの閉止固定および封印を専用工具を用いることなく容易に行うことが可能である一方、一度した封印を不正な細工により取り外してこれを再利用しようとした場合には、取り外したことを容易に発見することができる封印締結具を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本発明は、メータボックス(50)を構成する基台(52)およびカバー部材(53)のそれぞれに整合して設けられ、基台にカバー部材を取り付けた際に一連して形成される封印用ネジ穴(57)に通して結束することで基台にカバー部材を開放不能に固定するとともに封印するための封印締結具(10)であって、挿込孔(12)が形成され該挿込孔の内部に戻止部(14)が突起した頭部(16)と、該頭部から伸長し、かつ、前記挿込孔内部の戻止部に掛け止められる複数の溝(18)が並列して形成されたベルト部(22)を有し、前記挿込孔内部の戻止部にその溝が掛け止められられたベルト部を引き抜こうとすると容易に破損する脆弱部が設けられている、ことを特徴とする。
ここで、前記脆弱部が、前記ベルト部(22)に形成され、ベルト部を前記頭部(16)の挿込孔(12)に挿し込んだ際に挿込孔出口において広がる薄小片状のカエシ部(P)であるか、前記頭部(16)に形成され、前記ベルト部を前記頭部(16)の挿込孔(12)に挿し込んだ際にベルト部の溝(18)と係合する薄小片状の脆弱片(Q)である、ことが好ましい。
さらに、前記頭部(16)の挿込孔(12)出口は、前記ベルト部が通る隙間だけを残して邪魔片(25)によって塞がれている、ことも好ましい。
また、前記挿込孔(12)に前記ベルト部(22)を挿し込んで掛け止めた後に、さらに前記ベルト部に挿し込むことで前記挿込孔の出口側を覆うこととなる蓋部材(24)を有し、該蓋部材はこれに形成した孔(26)にベルト部を挿し込むとベルト部の溝(18)を掛け止めて引き抜き不能に構成されている、ことも好ましい。
本発明では、基台およびカバー部材からなる既存のメータボックスの封印固定にいわゆる結束バンドを封印締結具として用いることで、専用工具を用いることなく基台にカバー部材を開閉不能に容易に固定することができると同時にその封印をすることができる。また封印締結具に脆弱部を設けることで、不正が行われた場合にもこれを容易に発見することができる。すなわち一度締結した封印締結具に細工を加えることで切断することなくこれを取り外し、取り外した封印締結具を再使用して封印が行われたとしても、脆弱部の破損から不正行為を容易に発見できる。これにより、不正の早期発見さらには不正の未然防止を図ることで、検針結果の信頼性を向上させることができる。
ここで、脆弱部をベルト部に形成した薄小片状のカエシ部とするか、頭部に形成した薄小片状の脆弱片とすることで、簡易かつ安価な構造によって上記効果を達成することができる。
さらに、頭部の挿込孔出口を、ベルト部が通る隙間だけを残して邪魔片によって塞ぐことで、挿込孔出口側から細棒などを用いてベルト部の溝へ掛け止められた戻止部に細工をして、その掛け止めを解除しようとする行為を有効に防止することができる。すなわち各戻止部は、その端部が挿込孔出口側に若干傾斜した状態でベルト部の溝へ掛け止められているが、挿込孔出口側が邪魔片によって塞がれているため、挿込孔出口側から各戻止部に細工をしてその掛け止めを解除することが不可能であるため、封印締結具を再利用可能な状態でメータボックスから取り去ることをより確実に防ぐことができる。
また、掛け止めた封印締結具(本体)の頭部の挿込孔出口側を覆う引き抜き不能な蓋部材をベルト部の先端からさらに挿し込むことで、より一層効果的に不正を防止することができる。なお蓋部材を用いることで、封印締結具(本体)に脆弱部が設けられていない一般的な結束バンドを用いた場合であっても、不正防止を図ることが可能となる。
本発明の封印締結具は、主としてメータボックスの閉止固定および封印を専用工具を用いることなく容易に行うことを可能とし、また一度した封印に細工をして取り外しこれを再利用しようとする不正が行われた場合にも、取り外したことを容易に発見することができるようにするものである。
なお本発明は、封印締結が必要とされる収容容器全般などに適用することができるが、以下の実施例では需要家宅等に設置される電力量計のメータボックスに適用する場合について説明する。
なお本発明は、封印締結が必要とされる収容容器全般などに適用することができるが、以下の実施例では需要家宅等に設置される電力量計のメータボックスに適用する場合について説明する。
まず、本発明の封印締結具が使用される電力量計およびメータボックスの構造について図面を用いて簡単に説明をする。図1及び図2は電力量計およびメータボックスの構造を説明するための図であり、図1は電力量計のメータボックスが閉じた状態の斜視図、図2はこれを側面から見た透視概要図である。
この電力量計1は、電力量を測定する電力測定部5、電力測定部5と接続された端子ボックス6、測定結果を表示する表示部7等が、メータボックス50(収容ケース)内に収容された構造を有している。このメータボックス50は、需要者の自宅家屋等の壁面に固定される基台52と、基台52の前面に取り付けられて電力測定部5、端子ボックス6、及び表示部7等を覆うと共に表示部7の表示内容を視認可能にする透明窓3(メーター表示窓)を備えたカバー部材53とから構成されている。
基台52にはカバー部材53の上端辺がヒンジ接続されており、このヒンジを回転軸として基台52にカバー部材53を被せることで、基台52に対してカバー部材53を閉止するようになっている。ここでメータボックス50を構成する基台52およびカバー部材53には、基台52にカバー部材53を閉止した際に一連して形成される封印用ネジ穴57がそれぞれに整合して設けられている。
従来ではこの封印用ネジ穴57に、締結ねじを捩じ込むことで基台52にカバー部材53を閉止した状態で固定し、また、一度捩じ込んだ締結ねじを取り去ることができないように封印ワイヤ100aと封印鉛100bからなる封印具100が用いられていたのは前述の通りである(図7、図8参照)。
本発明では従来のように締結ねじや封印具を用いることなく、以下の実施例に説明する封印締結具10を用いることで、基台52にカバー部材53を閉止した状態で容易に固定(締結)するとともにその封印をも同時に行うことを可能とした。
従来ではこの封印用ネジ穴57に、締結ねじを捩じ込むことで基台52にカバー部材53を閉止した状態で固定し、また、一度捩じ込んだ締結ねじを取り去ることができないように封印ワイヤ100aと封印鉛100bからなる封印具100が用いられていたのは前述の通りである(図7、図8参照)。
本発明では従来のように締結ねじや封印具を用いることなく、以下の実施例に説明する封印締結具10を用いることで、基台52にカバー部材53を閉止した状態で容易に固定(締結)するとともにその封印をも同時に行うことを可能とした。
図3は本実施例の封印締結具の斜視図であり(a)は表側、(b)は裏側を表しており、図4は封印締結具頭部の構造を説明するための断面図((a)、(b))および平面図((c))ならびに正面図((d))、図5は本実施例の封印締結具により基台にカバー部材を閉止固定・封印した様子を示した斜視図である。
本実施例の封印締結具10(本体)は、挿込孔12が形成されその内部に戻止部14が突起した頭部16と、この頭部16から伸長し、かつ、挿込孔12内部の戻止部14に掛け止められる複数の溝18が並列して形成されたベルト部22からなり、柔軟な合成樹脂により一体的に成形されている。
頭部16は各辺が6mm程度の略立方体形状をしており、その中心部には次に説明するベルト部22を挿通するための挿込孔12が形成されている。この挿込孔12は縦横が各3mm程度の大きさで頭部16の対向する二面に矩形に開口しており、その内部には2mm程度の長さで突起する短片状の戻止部14が形成されている。この戻止部14は挿込孔12にベルト部22が挿通された際にこれを掛け止めてその引き抜きを禁止するように、若干挿込孔出口側に傾斜した状態となっている。
またこの頭部16にはその側面に、会社のマークなどの独特の刻印が浮き出すように施されている(図示せず)。
またこの頭部16にはその側面に、会社のマークなどの独特の刻印が浮き出すように施されている(図示せず)。
ベルト部22は、頭部16の挿込孔12が形成されていない側面で、かつ、挿込孔12の内部に戻止部14が形成された側の側面から伸長する長さ20cm程度で幅3mm弱、厚さが1mm程度の平帯である。このベルト部22の片面には、挿込孔12内部の戻止部14に掛け止められることとなる複数の溝18が長さ方向に1mm程度の間隔で並列して形成されている。したがって頭部16に形成された挿込孔12にベルト部22をその先端から容易に挿し入れることができる一方、戻止部14にベルト部22の溝18が一度掛け止められると挿し入れたベルト部22は引き抜くことができないようになっている。
またこのベルト部22には、これをメータボックスの封印用ネジ穴57に通してから頭部16の挿込孔12に先端から挿し入れて締め付けた際に挿込孔入口に位置することとなる部分に、挿込孔入口を蓋することとなる鍔部23がブロック状に形成されている。この鍔部23は挿込孔12に挿し込んだベルト部22を掛け止めた戻止部14への外部(挿込孔入口側)からの接触を禁止するためのものである。
またこのベルト部22には、これをメータボックスの封印用ネジ穴57に通してから頭部16の挿込孔12に先端から挿し入れて締め付けた際に挿込孔入口に位置することとなる部分に、挿込孔入口を蓋することとなる鍔部23がブロック状に形成されている。この鍔部23は挿込孔12に挿し込んだベルト部22を掛け止めた戻止部14への外部(挿込孔入口側)からの接触を禁止するためのものである。
さらにこのベルト部22には、その両側面(厚み面)に薄小片状のカエシ部Pが連続して複数形成されている。このカエシ部Pは、ベルト部22の両側面からベルト部先端方向からベルト部後端方向(頭部方向)に向かって徐々に広がるように傾斜して撓み、一端がベルト部の側面に接続してベルト部と一体成形された薄小片である。そしてこのカエシ部Pの付け根の裏側には、カエシ部Pを無理に起こそうとした場合に、このカエシ部Pが折れ取れるようにするための切れ込みが形成されている(図示せず)。なお頭部16の挿込孔12の幅はベルト部22の幅とほぼ同じであり、ベルト部を挿し込むのに必要最小限な幅となっている。
したがって、頭部16の挿込孔12にベルト部22を先端から挿し込んで封印締結具を締結する際には、このカエシ部Pはベルト部の側面に沿うように密着して畳まれることで挿込孔を通り抜けることができる一方、一度挿込孔12を通り抜けるとその弾性力によって広がって挿込孔出口にカエシ状に掛け止ることとなり、再びこれを引き抜くことはできないようになっている。
本実施例の封印締結具10を用いてメータボックス50の基台52にカバー部材53を閉止固定して封印するためには、図5(A)および(B)に示したように、まず基台52にカバー部材53を閉止した際に一連して形成された封印用ネジ穴57に封印締結具10(本体)のベルト部22をその先端から通し、その後ベルト部22が環を形成するように屈曲させて頭部16の挿込孔12にこれを挿し通す。そして頭部16を指で摘んでベルト部22先端を強く引っ張り締結することで、カバー部材53が基台52に閉止状態で固定される。このときベルト部22に形成した鍔部23は、挿込孔12の入口を蓋した状態となっている。また挿込孔出口にはカエシ部Pが広がって掛け止まった状態となっている。最後に頭部16の挿込孔12から延びたベルト部22を2cm程度余らせた状態で鋏で切断してやることで、メータボックス50の封印締結作業が完了する。ここでベルト部に予め切れ込み溝を入れておくことで、鋏を用いることなく指先でこれを切断することができるようにしてやることも好ましい。
なお本実施例の封印締結具10は、図5(A)および(B)に示したように、封印用ネジ穴57にいずれの方向から挿し込む場合でもメータボックス50の閉止固定・封印を行うことができる。
なお本実施例の封印締結具10は、図5(A)および(B)に示したように、封印用ネジ穴57にいずれの方向から挿し込む場合でもメータボックス50の閉止固定・封印を行うことができる。
このように封印締結具頭部の挿込孔はその入口が鍔部23によって蓋されているため挿込孔入口側から戻止部14に細工をすることは不可能である。また、挿込孔出口側から戻止部14に不正な細工をしてベルト部を引き抜くと、ベルト部のカエシ部Pが挿込孔出口に引っ掛かり折れ取れる。そのため、不正に封印を解除してメータボックスを開けて電力測定部に対して細工をした後に、仮に再びその封印締結具を用いて封印を行ったとしても、容易にその行為を発見することができるのである。
なおカエシ部Pが折れ取れた場合にその判別を容易にすべく、カエシ部Pの色をベルト部と異なる色としておくことも好ましい。
なおカエシ部Pが折れ取れた場合にその判別を容易にすべく、カエシ部Pの色をベルト部と異なる色としておくことも好ましい。
このように本実施例の発明では、封印ネジを用いることなく結束バンド状の封印締結具10により、基台52にカバー部材53を閉止固定することができると同時に、従来のような封印用ワイヤと封印鉛および専用工具を用いた煩雑な封印作業をすることなしに基台52にカバー部材53を封印固定することができる。また、ベルト部22にカエシ部Pや鍔部23を形成することで、不正な細工によりこの封印をベルト部22を切断することなく解除し、再びこの封印締結具10を用いて封印をして不正が発覚しないようにしようとする行為を回避することができる。
図6は実施例2の封印締結具頭部の構造を説明するための断面図である。
この封印締結具10の構造はその頭部16の一部を除いて実施例1のものと同じであるため、共通する部分には同様の符号を付すことで重複する説明は省略する。
この封印締結具10の構造はその頭部16の一部を除いて実施例1のものと同じであるため、共通する部分には同様の符号を付すことで重複する説明は省略する。
この封印締結具10(本体)の頭部16には挿込孔12が形成されていることは実施例1と同様であるが、この挿込孔12の内部には戻止部14に並ぶようにして戻止部14の出口側に脆弱片Qが設けられている。
この脆弱片Qは、ベルト部を頭部16の挿込孔12に挿し込んだ際にベルト部22の溝18と係合する薄小片であり、戻止部14とは4mm程度の間隔で並列している。脆弱片Qは薄く形成されており、またその付け根には容易に破断するように切れ込みが形成されている(図示せず)。そのためベルト部22の溝18に係合した脆弱片Qに予定外の無理な力が外部から加わると容易に破断するようになっている。なお脆弱片Qの色は頭部の色と異なる色となっており、挿込孔出口側から目視によって容易にその状態(破損の有無)を確認することができるようになっている。
さらにこの脆弱片Qは、頭部16の挿込孔出口をベルト部22が通る隙間だけを残して塞ぐ邪魔片となるものである。この脆弱片Q(邪魔片25)はベルト部22を掛け止めた戻止部14への外部からの接触を禁止するためのものである。なおこの邪魔片25を脆弱片Qとは別に設けることもできるが、その場合、邪魔片を透明な部材によって形成し、挿込孔出口側からの脆弱片Qの視認を阻害しないようにすることが必要である。
また図7に示したように、必要に応じて頭部16の挿込孔12に挿し入れたベルト部22の先端を強く引っ張ってメータボックスを閉止固定・封印した後さらに、さらにベルト部先端から挿し入れることで挿込孔入口を蓋することとなる蓋部材24が取り付けられる。この蓋部材24は封印締結具10(本体)の頭部16と類似の構造をしており、略立方体形状の中心にベルト部22を挿通するための孔26が形成され、また、一度その孔に挿し入れたベルト部22はその溝18が掛け止められて引き抜くことができないようになっている。そして孔26の出口はベルト部22を通すだけの大きさにスリット状に開口している。
この蓋部材24は封印締結具10(本体)の挿込孔12に挿し込んだベルト部22を掛け止めた戻止部14への外部(挿込孔入口側)からの接触を禁止するたものものである。またベルト部22の両面(表裏)に溝18を形成しておき、この蓋部材24の孔26内にこの溝18を掛け止める突起を対向して形成してやることもできる。
なおこの蓋部材24を用いることで、封印締結具(本体)に脆弱部が設けられていない一般的な結束バンドを用いた場合であっても、その頭部の挿込孔出口側を蓋部材24によって覆うことで、挿込孔内部の戻止部への細工をさせないようにすることができるため、封印の解除による不正を未然に防止することができる。
この蓋部材24は封印締結具10(本体)の挿込孔12に挿し込んだベルト部22を掛け止めた戻止部14への外部(挿込孔入口側)からの接触を禁止するたものものである。またベルト部22の両面(表裏)に溝18を形成しておき、この蓋部材24の孔26内にこの溝18を掛け止める突起を対向して形成してやることもできる。
なおこの蓋部材24を用いることで、封印締結具(本体)に脆弱部が設けられていない一般的な結束バンドを用いた場合であっても、その頭部の挿込孔出口側を蓋部材24によって覆うことで、挿込孔内部の戻止部への細工をさせないようにすることができるため、封印の解除による不正を未然に防止することができる。
本実施例では脆弱片Qを挿込孔12内部に形成することで、挿込孔12の戻止部14に不正な細工をしてベルト部を引き抜くと頭部16の脆弱片Qが折れ取れるため、実施例1でのカエシ部Pの代わりにこれによっても、容易にその不正な行為を発見することができる。なお脆弱片Qとカエシ部Pとを併用してやることも勿論可能であり好ましい。また頭部16の挿込孔出口に邪魔片25を形成することで、挿込孔出口側から戻止部14への接触を禁止してやることもできる。さらに挿込孔出口を蓋する蓋部材24を用いることで、戻止部14への不正な細工をより一層効果的に防ぐことができる。
本発明の封印締結具は、電力量計用のメータボックス以外にも、ガス、水道などのメータボックスなど、その閉止固定と封印が必要である全てのものに採用することができる。
1 電力量計
3 透明窓
5 電力測定部
6 端子ボックス
7 表示部
10 封印締結具
12 挿込孔
14 戻止部
16 頭部
18 溝
22 ベルト部
23 鍔部
24 蓋部材
25 邪魔片
26 孔
50 メータボックス
52 基台
53 カバー部材
54 締結ねじ
55 挿通孔
57 封印用ネジ穴
100 封印具
100a 封印ワイヤ
100b 封印鉛
P カエシ部
Q 脆弱片
3 透明窓
5 電力測定部
6 端子ボックス
7 表示部
10 封印締結具
12 挿込孔
14 戻止部
16 頭部
18 溝
22 ベルト部
23 鍔部
24 蓋部材
25 邪魔片
26 孔
50 メータボックス
52 基台
53 カバー部材
54 締結ねじ
55 挿通孔
57 封印用ネジ穴
100 封印具
100a 封印ワイヤ
100b 封印鉛
P カエシ部
Q 脆弱片
Claims (4)
- メータボックス(50)を構成する基台(52)およびカバー部材(53)のそれぞれに整合して設けられ、基台にカバー部材を取り付けた際に一連して形成される封印用ネジ穴(57)に通して結束することで基台にカバー部材を開放不能に固定するとともに封印するための封印締結具(10)であって、
挿込孔(12)が形成され該挿込孔の内部に戻止部(14)が突起した頭部(16)と、該頭部から伸長し、かつ、前記挿込孔内部の戻止部に掛け止められる複数の溝(18)が並列して形成されたベルト部(22)を有し、
前記挿込孔内部の戻止部にその溝が掛け止められられたベルト部を引き抜こうとすると容易に破損する脆弱部が設けられている、ことを特徴とする封印締結具。 - 前記脆弱部が、前記ベルト部(22)に形成され、ベルト部を前記頭部(16)の挿込孔(12)に挿し込んだ際に挿込孔出口において広がる薄小片状のカエシ部(P)である、ことを特徴とする請求項1に記載の封印締結具。
- 前記脆弱部が、前記頭部(16)に形成され、前記ベルト部(22)を前記頭部(16)の挿込孔(12)に挿し込んだ際にベルト部の溝(18)と係合する薄小片状の脆弱片(Q)である、ことを特徴とする請求項1に記載の封印締結具。
- 前記挿込孔(12)に前記ベルト部(22)を挿し込んで掛け止めた後に、さらに前記ベルト部に挿し込むことで前記挿込孔の出口側を覆うこととなる蓋部材(24)を有し、
該蓋部材はこれに形成した孔(26)にベルト部を挿し込むとベルト部の溝(18)を掛け止めて引き抜き不能に構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の封印締結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009196696A JP2011047805A (ja) | 2009-08-27 | 2009-08-27 | 封印締結具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009196696A JP2011047805A (ja) | 2009-08-27 | 2009-08-27 | 封印締結具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018139935A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 株式会社藤商事 | 遊技機 |
-
2009
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