JP2011046952A - 液晶媒体 - Google Patents

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マーティン・エンゲル
Brigitte Schuler
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Abstract

【課題】従来技術の欠点を有しないか、または有しても小さい程度のみであり、かつ好ましくは同時に極めて高い比抵抗値および低いしきい値電圧を有する、特にMLC、TNまたはSTNディスプレイ用の媒体を提供する。
【解決手段】本発明は、式I
【化1】
Figure 2011046952

式中、
X、L、LおよびLは、請求項1において定義した通りである、
で表される少なくとも1種の化合物を含む液晶媒体、およびこのタイプの液晶媒体を含む電気光学的ディスプレイに関する。本発明は、同様に、式Iで表されるフッ素化ビフェニルに関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、液晶媒体、電気光学的目的へのこの使用およびこの媒体を含むディスプレイに関する。
液晶は、このような物質の光学的特性が印加される電圧により修正され得るため、原理的に、ディスプレイ装置における誘電体として用いられる。液晶に基づく電気光学的装置は、当業者に極めてよく知られており、種々の効果に基づくことができる。このような装置の例は、動的散乱を有するセル、DAP(配向相の変形)セル、ゲスト/ホストセル、ねじれネマティック構造を有するTNセル、STN(スーパーツイストネマティック)セル、SBE(超複屈折効果)セルおよびOMI(光学モード干渉)セルである。最も一般的なディスプレイ装置は、シャット−ヘルフリッヒ(Schadt-Helfrich)効果に基づいており、ねじれネマティック構造を有する。
液晶材料は、良好な化学的および熱的安定性並びに電場および電磁気放射に対する良好な安定性を有しなければならない。さらに、液晶材料は、低い粘度を有し、およびセルにおいて短いアドレス時間、低いしきい値電圧および高いコントラストを生じなければならない。
さらに、これらは、通常の駆動温度において、即ち、室温よりも高いおよび低い可能な限り広い範囲において、好適なメソフェーズ、例えば前述のセルについてのネマティックまたはコレステリック中間相を有しなければならない。液晶は、一般的に、多くの成分の混合物として用いられるため、成分が、互いに容易に混和性であることが重要である。他の特性、例えば導電性、誘電異方性および光学異方性は、セルのタイプおよび応用分野に依存して、種々の要求を満たさなければならない。例えば、ねじれネマティック構造を有するセル用の材料は、正の誘電異方性および低い導電性を有しなければならない。
例えば、個別の画素を切り換えるための集積非線形素子を有するマトリックス液晶ディスプレイ(MLCディスプレイ)について、大きい正の誘電異方性、広いネマティック相、比較的低い複屈折、極めて高い比抵抗、良好なUVおよび温度安定性並びに低い蒸気圧を有する媒体が望ましい。
このタイプのマトリックス液晶ディスプレイは、知られている。個別の画素を個別に切り換えるために用いることができる非線形素子は、例えば能動的素子(即ちトランジスタ)である。次に、用語「アクティブマトリックス」を用い、ここで、2つのタイプの間で区別をすることができる:
1.基板としてのシリコンウエファー上のMOS(金属酸化物半導体)または他のダイオード。
2.基板としてのガラス板上の薄膜トランジスタ(TFT)。
基板材料としての単結晶シリコンの使用は、ディスプレイの大きさを制限する。この理由は、種々の部分表示をモジュラー集合させてさえも、接合部分に問題が生じるからである。
好ましく、さらに有望なタイプ2の場合において、用いられる電気光学効果は、通常TN効果である。2つの技術の間で、区別がなされる:化合物半導体、例えばCdSeを含むTFT、または多結晶形または無定形シリコンを基材とするTFT。後者の技術に関しては、世界中で格別の研究がなされている。
TFTマトリックスは、ディスプレイの1枚のガラス板の内側に施され、一方他方のガラス板は、この内側に、透明な対向電極を担持している。画素電極の大きさと比較すると、TFTは極めて小さく、像に対する悪影響をほとんど有していない。この技術はまた、フィルター素子が各々の切換可能な画素に対向するように、モザイク状の赤色、緑色および青色フィルターを配列した全色可能性ディスプレイに拡張することができる。
TFTディスプレイは、通常、透過光内に交差偏光板を備えたTNセルとして動作し、裏側から照射される。
用語MLCディスプレイは、ここで、集積非線型素子を備えたすべてのマトリックスディスプレイを含み、即ちアクティブマトリックスに加えて、受動素子、例えばバリスターまたはダイオード(MIM=金属−絶縁体−金属)を有するディスプレイをも含む。
このタイプのMLCディスプレイは、特に、TV用途に(例えば、ポケット型TV)、またはコンピューター用途(ラップトップ)および自動車または航空機構築用の高度情報ディスプレイ用に適する。コントラストの角度依存性および応答時間に関する問題に加えて、また、MLCディスプレイでは、液晶混合物の不適切に高い比抵抗値による困難が生じる(非特許文献1および非特許文献2)。
抵抗値が減少するに従って、MLCディスプレイのコントラストは低下し、残像消去の問題が生じ得る。液晶混合物の比抵抗値は一般に、ディスプレイの内部表面との相互作用によって、MLCディスプレイの寿命全般を通じて減少するため、許容し得る有効寿命を得るためには、大きい(初期)抵抗値は極めて重要である。特に、低電圧混合物の場合、極めて大きい比抵抗値を達成することは、従来不可能であった。さらに、温度上昇に伴って、および熱暴露および/またはUVへの暴露の後に、比抵抗値が、可能な限り低い上昇を示すことが重要である。従来技術からの混合物の低温特性もまた、特に不利である。低温でさえも、結晶化および/またはスメクティック相が生じず、かつ粘度の温度依存性が可能な限り小さいことが要求される。従って、従来技術からのMLCディスプレイは、今日の要求を満たさない。
背面照射を用いる、即ち透過的に、および所望により透過反射的に(transflectively)動作する、液晶ディスプレイに加えて、反射性液晶ディスプレイもまた、特に興味深い。これらの反射性液晶ディスプレイは、周囲光を情報ディスプレイに用いる。従って、これらは、対応する大きさおよび解像度を有する背面照射された液晶ディスプレイよりも顕著に低いエネルギーを消費する。TN効果は、極めて良好なコントラストにより特徴づけられるため、このタイプの反射性ディスプレイは、さらに、明るい周囲条件において十分読みとり可能である。これは、すでに、例えば腕時計およびポケット型計算機において用いられるように、単純な反射性TNディスプレイとして知られている。
しかし、原理はまた、高品質、高解像度アクティブマトリックスアドレスディスプレイ、例えばTFTディスプレイに適用することができる。ここで、すでに、一般的に慣例的な透過性TFT−TNディスプレイにおけるように、低い複屈折(Δn)を有する液晶を用いることは、低い光学的遅延(d・Δn)を達成するために必要である。この低い光学的遅延により、コントラストの通常は許容し得る低い視野角依存性がもたらされる(特許文献1参照)。反射性ディスプレイにおいて、低い複屈折を有する液晶を用いることは、透過性ディスプレイよりもさらに重要である。その理由は、光が通過する有効な層の厚さが、同一の層の厚さを有する透過性ディスプレイの、反射性ディスプレイにおいて約2倍大きいからである。
従って、これらの欠点を有しないか、または有しても小さい程度のみである、極めて高い比抵抗値および同時に大きい動作温度範囲、低温においても短い応答時間および低いしきい値電圧を有するMLCディスプレイに対する多大の要求が継続している。
TN(シャット−ヘルフリッヒ)セルについて、このセルには以下の利点を容易にする媒体が望ましい:
−拡大したネマティック相範囲(特に、低温の方向に)、
−超低温における切換能力(野外での使用、自動車、航空機)、
−UV照射線に対する増大した抵抗性(一層長い有効寿命)、
−小さい層の厚さにおける低い光学複屈折、
−低いしきい値電圧。
従来技術から利用できた媒体は、これらの利点を達成し、一方同時に他のパラメーターを維持することを可能にしない。
スーパーツイスト(STN)セルの場合、一層大きい時分割特性および/または一層低いしきい値電圧および/または一層広いネマティック相範囲(特に低温における)が可能である媒体が望ましい。この目的のために、利用できるパラメーター寛容度(透明点、スメクティック−ネマティック転移または融点、粘度、誘電パラメーター、弾性パラメーター)のさらなる拡大が、早急に望まれている。
ドイツ国特許第30 22 818号明細書 トガシ・エス、セキグチ・ケー、タナベ・エイチ、ヤマモト・イー、ソリマチ・ケー、タジマ・イー、ワタナベ・エイチ、シミズ・エイチ(TOGASHI, S., SEKIGUCHI, K., TANABE, H., YAMAMOTO, E., SORIMACHI, K.,TAJIMA, E., WATANABE, H., SHIMIZU, H.)、プロク・ユーロディスプレイ(Proc.Eurodisplay)84, 1984年9月:A210-288マトリックス・エルシーディー・コントロールド・バイ・ダブル・ステージ・ダイオード・リングズ(MatrixLCD Controlled by Double Stage Diode Rings)、141頁以降、Paris ストロマー・エム(STROMER, M.)、プロク・ユーロディスプレイ(Proc. Eurodisplay)84, 1984年9月: デザイン・オブ・シン・フィルム・トランジスタズ・フォア・マトリックス・アドレシング・オブ・テレビジョン・リキッド・クリスタル・ディスプレイズ(Design of Thin Film Transistors for Matrix Addressing of TelevisionLiquid Crystal Displays)、145頁以降、Paris
本発明は、前述の欠点を有しないか、または有しても小さい程度のみであり、かつ好ましくは同時に極めて高い比抵抗値および低いしきい値電圧を有する、特にこのタイプのMLC、TNまたはSTNディスプレイ用の媒体を提供する目的を有する。この目的は、高い透明点および低い回転粘度を有する液晶化合物を必要とする。
ここで、この目的は、末端極性基および末端CH基を有する液晶化合物を用いる場合に達成することができることが見出された。式Iで表される化合物は、弾性定数、特にKを、正の方式で減少させ、特に低いしきい値電圧を有する混合物をもたらす。
従って、本発明は、正または負の誘電異方性を有する極性化合物の混合物に基づく液晶媒体であって、一般式
Figure 2011046952
式中、
Xは、F、Cl、CN、SF、NCSまたは8個までの炭素原子を有するハロゲン化されたアルキル基であり、ここで、1つまたは2つ以上のCH基は、O原子が互いに直接結合しないように、−O−または−CH=CH−により置換されていることができ、
、LおよびLは、各々、互いに独立して、HまたはFである、
で表される1種または2種以上の化合物を含む、前記液晶媒体に関する。
純粋な状態において、式Iで表される化合物は無色であり、一般的に、電気光学的使用について好ましく位置する温度範囲で液晶中間相を形成する。特に、本発明のビフェニルは、これらの高い誘電異方性およびこれらの低い回転粘度値により区別される。これらは、化学的に、熱的におよび光に対して安定である。
本発明はまた、式Iで表される化合物に関する。
式Iで表される化合物において、Xは、好ましくは、
Figure 2011046952
Figure 2011046952
である。
式Iで表される化合物の好ましい一層小さい群は、従属式I1〜I5:
Figure 2011046952
Figure 2011046952
式中、
Xは、請求項1において定義した通りである、
で表されるものである。従属式I1〜I5におけるXは、好ましくは、FまたはOCFである。特に好ましいのは、式I2(式中、Xは、FまたはOCFである)で表される化合物である。
特に好ましい媒体は、式
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
で表される化合物からなる群から選択された1種または2種以上の化合物を含む。
式Iで表される化合物は、文献(例えば標準的な学術書、例えばHouben-Weyl, Methoden der
organischen Chemie[有機化学の方法]、Georg-Thieme-Verlag,
Stuttgart)に記載されているように、知られており、前述の反応に好適な反応条件下で正確なように、それ自体公知の方法により調製する。また、ここで、それ自体知られているが、ここでは一層詳細には述べない変法を用いることができる。
図式1
Figure 2011046952
図式2
Figure 2011046952
図式3
Figure 2011046952
図式4
Figure 2011046952
図式5
Figure 2011046952
本発明はまた、このタイプの媒体を含む電気光学的ディスプレイ(特に、フレームと共に、セルを形成する2枚の面平行外板、外板上の個別の画素を切り換えるための集積非線型素子およびこのセル内に位置する正の誘電異方性および高い比抵抗値を有するネマティック液晶混合物を備えたSTNまたはMLCディスプレイ)、およびこれらの媒体の電気光学的目的への使用に関する。
本発明の液晶混合物は、利用できるパラメーター寛容度の顕著な拡大を可能にする。
透明点、光学異方性、低温における粘度、熱およびUV安定性並びに誘電異方性の達成可能な組み合わせは、従来技術からの以前の材料に比較してはるかに優れている。
高い透明点、低温におけるネマティック相および高いΔεに対する要求は、従来では不十分な程度にまで達成されたに過ぎなかった。例えばMLC−6476およびMLC−6625(Merck KGaA, Darmstadt, Germany)のような液晶混合物は、匹敵する透明点および低温安定性を有するが、これらは、比較的高いΔn値およびまた約≧1.7V.Xの高いしきい値電圧を有する。
他の混合物系は、匹敵する粘度およびΔε値を有するが、約60℃の透明点を有するのみである。
本発明の液晶混合物は、−20℃まで、好ましくは−30℃まで、特に好ましくは−40℃までのネマティック相を維持しながら、80℃を超える、好ましくは90℃を超える、特に好ましくは100℃を超える透明点、同時に≧4、好ましくは≧6の誘電異方性値Δε並びに優れたSTNおよびMLCディスプレイを得ることを可能にする比抵抗値についての高い値を達成することを可能にする。特に、この混合物は、低い動作電圧により特徴づけられる。TNしきい値は、1.5Vより低く、好ましくは1.3Vより低い。
また、本発明の混合物の成分の好適な選択により、他の有利な特性を維持しながら、一層高いしきい値電圧において一層高い透明点(例えば110℃を超える)を達成することが可能であるか、または一層低いしきい値電圧において一層低い透明点を達成することが可能であることは言うまでもない。わずかにのみ対応して増大する粘度において、同様に、比較的高いΔεおよび従って比較的低いしきい値を有する混合物を得ることが可能である。本発明のMLCディスプレイは、グーチ(Gooch)およびタリー(Tarry)の第一透過率極小値で好ましく動作し[C.H. GoochおよびH.A. Tarry, Electron. Lett.
10, 2-4, 1974; C.H. GoochおよびH.A. Tarry, Appl. Phys.,
Vol. 8, 1575-1584, 1975]、ここで、特に好ましい電気光学的特性、例えばコントラストの低い角度依存性(ドイツ国特許30 22 818)に加えて、一層低い誘電異方性は、第二極小値において、類似ディスプレイにおける同一のしきい値電圧において十分である。
これは、シアノ化合物を含む混合物の場合と比較して、本発明の混合物を用いて第一極小値において顕著に高い比抵抗値を達成することを可能にする。個別の成分およびこれらの重量割合を好適に選択することにより、当業者は、MLCディスプレイの既定の層の厚さに必要な複屈折率を、簡単なルーチンの方法を用いて設定することができる。
20℃における流動粘度ν20は、好ましくは<60mm・s−1、特に好ましくは<50mm・s−1である。ネマティック相範囲は、好ましくは少なくとも90°、特に少なくとも100°である。この範囲は、好ましくは少なくとも−30°〜+80°まで拡大される。
「容量保持率」(HR)の測定値[S. Matsumoto et al., Liquid Crystals 5,
1320 (1989); K. Niwa et al., Proc. SID Conference, San Francisco, 1984年6月、 p. 304 (1984); G. Weber et al., Liquid Crystals 5, 1381
(1989)]は、式Iで表される化合物を含む本発明の混合物が、例えば、式
Figure 2011046952
で表されるシアノフェニルシクロヘキサンまたは式
Figure 2011046952
で表されるエステルを、式Iで表される化合物の代わりに含む類似する混合物より、温度の上昇に伴うHRの減少が顕著により小さいことを示すことを示した。
本発明の混合物のUV安定性はまた、顕著に良好である。即ち、これらは、UVにさらされた場合におけるHRの減少が顕著に小さい。
本発明の媒体は、好ましくは、1種または2種以上(好ましくは1種、2種、3種または4種以上)の式Iで表される化合物を基材とし、即ちこれらの化合物の割合は、5〜95%、好ましくは5〜50%および特に好ましくは約15〜40%である。
本発明の媒体において用いることができる式I〜Xおよびこれらの従属式で表される個別の化合物は、知られているかまたはこれらを、既知の化合物と同様に製造することができる。
好ましい態様を、以下に示す:
−媒体は、さらに、一般式II〜X:
Figure 2011046952
Figure 2011046952
式中、個別の基は、以下の意味を有する:
は、各々2〜12個の炭素原子を有する、n−アルキル、オキサアルキル、フルオロアルキル、アルケニルオキシまたはアルケニルであり、
は、F、Cl、各々8個までの炭素原子を有する、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルケニルオキシまたはハロゲン化アルコキシであり、
は、−CH=CH−、−C−、−CHO−、−OCH−、−(CH−、−C−、−CF=CF−、−CFO−、−OCF−または−COO−であり、
、Y、YおよびYは、各々、互いに独立して、HまたはFであり、および
rは、0または1である、
からなる群から選択された1種または2種以上の化合物を含む。
式IVで表される化合物は、好ましくは、
Figure 2011046952
である。
−特に、媒体は、さらに、式
Figure 2011046952
Figure 2011046952
式中、RおよびYは、前に定義した通りである、
で表される1種または2種以上の化合物を含む。
−媒体は、好ましくは、H1〜H18(n=2〜12):
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
からなる群から選択された化合物の1種、2種または3種、さらに4種の同族体を含む。
−媒体は、さらに、式DIおよび/またはDII
Figure 2011046952
式中、Rは、請求項4において定義した通りである、
で表される1種または2種以上のジオキサンを含む。式DIおよび/またはDIIで表される化合物におけるRは、好ましくは、8個までの炭素原子を有する直鎖状アルキルまたはアルケニルである。
−媒体は、さらに、一般式XI〜XVI:
Figure 2011046952
式中、R、X、Y、Y、YおよびYは、各々互いに独立して、請求項4において定義した通りであり、Xは、好ましくは、F、Cl、CF、OCFまたはOCHFである。Rは、好ましくは、アルキル、オキサアルキル、フルオロアルキル、アルケニルまたはアルケニルオキシである、
からなる群から選択された1種または2種以上の化合物を含む。
−式I〜Xで表される化合物の合計の、全体としての混合物中の比率は、少なくとも50重量%である。
−式Iで表される化合物の、全体としての混合物中の比率は、5〜50重量%である。
−式II〜Xで表される化合物の、全体としての混合物中の比率は、30〜70重量%である。
Figure 2011046952
は、好ましくは、
Figure 2011046952
である。
−媒体は、式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXおよび/またはXで表される化合物を含む。
−Rは、2〜8個の炭素原子を有する直鎖状アルキルまたはアルケニルである。
−媒体は、本質的に、式I〜XVIで表される化合物からなる。
−媒体は、さらに、好ましくは、以下の一般式XVII〜XX:
Figure 2011046952
式中、R、YおよびXは、前に定義した通りであり、1,4−フェニレン環は、CN、塩素またはフッ素により置換されていてもよい、
からなる群から選択された化合物を含む。1,4−フェニレン環は、好ましくは、フッ素原子により一置換または多置換されている。
−媒体は、さらに、好ましくは、以下の式RI〜RXV:
Figure 2011046952
Figure 2011046952
式中、
は、各々2〜12個の炭素原子を有するn−アルキル、オキサアルキル、フルオロアルキル、アルケニルオキシまたはアルケニルであり、
dは、0、1または2であり、
は、HまたはFであり、
alkylおよびalkylは、各々、互いに独立して、2〜8個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状アルキル基であり、
alkenylおよびalkenylは、各々、互いに独立して、2〜8個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状アルケニル基である、
からなる群から選択された化合物を含む。
−媒体は、好ましくは、式
Figure 2011046952
Figure 2011046952
式中、nおよびmは、各々2〜8の整数である、
で表される1種または2種以上の化合物を含む。
−媒体は、式
Figure 2011046952
で表される1種または2種以上の化合物を含む。
−媒体は、好ましくは、CFO架橋を有する1種または2種以上の化合物、特に式
Figure 2011046952
で表される化合物を含む。
−I:(II+III+IV+V+VI+VII+VIII+IX+X)の重量比は、好ましくは、1:10〜10:1である。
慣用の液晶材料に、式Iで表される化合物、特に式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXおよび/またはXで表される1種または2種以上の化合物を混合すると、比較的小さい割合であっても、しきい値電圧の顕著な低下および低い複屈折値をもたらし、同時に低いスメクティック−ネマティック転移温度を有する広いネマティック相が観察され、貯蔵寿命を改善することが見出された。式I〜Xで表される化合物は、無色であり、安定であり、相互におよび他の液晶材料と容易に混和可能である。
「alkyl」または「alkyl」の用語は、2〜8個の炭素原子を有する直鎖状および分枝状アルキル基、特に直鎖状基エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルおよびヘプチルを包含する。2〜5個の炭素原子を有する基は、一般的に好ましい。
「alkenyl」または「alkenyl」の用語は、8個までの炭素原子を有する直鎖状および分枝状アルケニル基、特に直鎖状基を包含する。好ましいアルケニル基は、C〜C−1E−アルケニル、C〜C−3E−アルケニル、C〜C−4−アルケニル、C〜C−5−アルケニルおよびC−6−アルケニル、特にC〜C−1E−アルケニル、C〜C−3E−アルケニルおよびC〜C−4−アルケニルである。特に好ましいアルケニル基の例は、ビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキセニル、6−ヘプテニル等である。5個までの炭素原子を有する基が、一般的に好ましい。
「フルオロアルキル」の用語は、好ましくは、末端フッ素を有する直鎖状基、即ちフルオロメチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、4−フルオロブチル、5−フルオロペンチル、6−フルオロヘキシルおよび7−フルオロヘプチルを包含する。しかし、他の位置のフッ素は、除外されない。
「オキサアルキル」の用語は、好ましくは、式C2n+1−O−(CHで表される直鎖状基(式中、nおよびmは、各々、互いに独立して、1〜6である)を包含する。nは、好ましくは=1であり、mは、好ましくは1〜6である。
およびXの意味を好適に選択することにより、アドレス時間、しきい値電圧、透過特性曲線の急峻度等を、所望の方法で改変することができる。例えば、1E−アルケニル基、3E−アルケニル基、2E−アルケニルオキシ基等は、一般的に、アルキル基またはアルコキシ基と比較して、短いアドレス時間、改善されたネマティック傾向および弾性定数k33(曲がり)とk11(広がり)との大きい比率をもたらす。4−アルケニル基、3−アルケニル基等は、一般的に、アルキル基およびアルコキシ基と比較して、低いしきい値電圧および大きいk33/k11値をもたらす。
中の−CHCH−基は、一般的に、単共有結合と比較して大きいk33/k11の値をもたらす。k33/k11の一層大きい値は、例えば、90°のねじれを有するTNセルにおいて、一層平坦な透過特性曲線を容易にし(グレーシェードを達成するために)、STN、SBEおよびOMIセル(一層大きい時分割特性)において一層急峻な透過特性曲線を容易にし、その逆もまた同様である。
式Iで表される化合物とII+III+IV+V+VI+VII+VIII+IX+Xで表される化合物との最適な混合比は、実質的に、所望の特性、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXおよび/またはXで表される成分の選択および存在できるすべての他の成分の選択に依存する。前述の範囲内の好適な混合比は、場合毎に容易に決定することができる。
本発明の混合物中の式I〜XVIで表される化合物の総量は重要ではない。従って、この混合物は、種々の特性を最適にする目的のために、1種または2種以上の他の成分を含むことができる。しかし、アドレス時間およびしきい値電圧に対して観察される効果は、一般的に、式I〜XVIで表される化合物の総濃度が高いほど大きくなる。
特に好ましい態様において、本発明の媒体は、式II〜X(好ましくは式IIおよび/またはIII)(式中、Xは、OCF、OCHF、F、OCH=CF、OCF=CF、OCFCHFCFまたはOCF−CFHである)で表される化合物を含む。式Iで表される化合物との好ましい相乗効果は、特に有利な特性をもたらす。
低い光学異方性(Δn<0.07)を有する本発明の混合物は、反射性ディスプレイに特に適する。低Vth混合物は、2.5Vドライバーおよび3.3Vドライバー並びに4Vまたは5Vドライバーに特に適する。エステルを含まない混合物が、後者のアプリケーションに好ましい。本発明の混合物は、さらに、高Δn IPSアプリケーションに適する。
偏光子、電極基板および表面処理された電極からの本発明のMLCディスプレイの構造は、このタイプのディスプレイに慣用の構造に相当する。ここで、「慣用の構造」の用語は、広く解釈され、また特にポリ−Si TFTまたはMIMに基づくマトリックス表示素子を含むMLCディスプレイのすべての誘導型および改変型を包含する。
しかし、本発明のディスプレイとねじれネマティックセルに基づく慣用のディスプレイとの顕著な相違点は、液晶層の液晶パラメーターの選択にある。
本発明において用いることができる液晶混合物は、それ自体慣用の方法において製造される。一般的に、少ない方の量で用いる成分の所望の量を、有利には高温で、主要成分を構成する成分中に溶解する。有機溶媒、例えばアセトン、クロロホルムまたはメタノール中の成分の溶液を混合し、十分に混合した後に、例えば蒸留により溶媒を再び除去することも可能である。
誘電体はまた、当業者に知られており、文献中に記載されている他の添加剤を含むことができる。例えば、0〜15%の多色性染料、キラルなドーパントおよび/または安定剤を加えることができる。
Cは結晶相を示し、Sはスメクティック相を示し、SはスメクティックC相を示し、Nはネマティック相を示し、Iはアイソトロピック相を示す。
10は、10%透過率にかかわる電圧を示す(プレート表面に対して垂直の視野角)。tonは、V10の数値の2倍に対応する動作電圧におけるスイッチオン時間を示し、toffは、スイッチオフ時間を示す。Δnは、光学異方性を示し、nは、屈折率を示す。Δεは、誘電異方性を示す(Δε=ε−εであり、この式においてεは分子の長軸に対して平行な誘電定数を示し、εは、分子の長軸に対して垂直な誘電定数を示す)。電気光学的データは、他に特に述べない限り、20℃でTNセルにおいて第一極小値(即ち0.5のd・Δn値において)で測定した。光学的データは、他に特に述べない限り、20℃で測定した。
本出願および以下の例において、液晶化合物の構造を頭字語で示し、その化学式への変換は、以下の表AおよびBに従って得られる。すべての基C2n+1およびC2m+1は、それぞれn個およびm個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基である;nおよびmは、各々の場合において、互いに独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15である。表Bにおけるコードは自明である。表Aにおいて、基本構造にかかわる頭字語のみを示す。各場合において、基本構造にかかわる頭字語の後に、ダッシュで分離して、置換基R、R、LおよびLに関するコードが示されている:
Figure 2011046952
好ましい混合物成分を、表AおよびBに示す。
表A:
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
表B:
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
表C:
表Cは、本発明の混合物に一般的に加えられる、考えられるドーパントを示す。
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
表D:
本発明の混合物に加えることができる安定剤を、例として以下に示す。
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
Figure 2011046952
以下の例は、本発明を限定せずに、本発明を説明することを意図する。本明細書中、パーセンテージは重量パーセントである。すべての温度を、摂氏度で示す。m.p.は融点を示し、cl.p.は透明点を示す。さらに、C=結晶状態、N=ネマティック相、S=スメクティック相およびI=アイソトロピック相である。これらの記号間のデータは、転移温度を示す。Δnは、光学異方性を示し(589nm、20℃)、Δεは、誘電異方性を示し(1kHz、20℃)、流動粘度ν20(mm/秒)を20℃において決定した。回転粘度γ[mPa・s]を、同様に20℃において決定した。
「通常の精製操作(work-up)」は、所要に応じて水を加え、混合物を、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテルまたはトルエンで抽出し、相を分離し、有機相を乾燥し、蒸発させ、生成物を、減圧下での蒸留または結晶および/またはクロマトグラフィーにより精製することを意味する。以下の略語を用いる:
n−BuLi n−ブチルリチウムをn−ヘキサンに溶解した1.6molの溶液
DMAP 4−(ジメチルアミノ)ピリジン
THF テトラヒドロフラン
DCC N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
例1
Figure 2011046952
段階1.1
Figure 2011046952
1.1molのマグネシウムターニング(turnings)を200mlの無水THFに溶解した溶液を、還流下で加熱し、1.0mlのを400mlの無水THFに溶解した溶液を加えた。混合物を、1時間還流させ、0〜5℃に冷却し、1.0molのホウ酸トリメチルを200mlの無水THFに溶解した溶液を、滴下した。混合物を、0〜5℃でさらに15分間かきまぜた。200mlのHOを加えた後、混合物を、15℃において、濃HClを用いて酸性化し、200mlのメチルtert−ブチルエーテルを加えた。最後に、有機相に、通常の精製操作を施した。
段階1.2
Figure 2011046952
0.8mmolのビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、0.82mmolの水酸化ヒドラジニウムおよび38.9mmolのを、29.6mmolのメタホウ酸ナトリウム八水和物を39.5mlのHOに溶解した溶液に加え、混合物を、5分間かきまぜた。60mlの無水THFに溶解した38.8mmolのを加えた後、混合物を、一夜還流させた。混合物を、室温まで放冷し、30mlのメチルtert−ブチルエーテルを加え、有機相を分離して除去した。最後に、混合物に、通常の精製操作を施した。
C 16 I;Δn=0.1310;Δε=18.4;γ=26;ν20=8。
以下の化合物を、同様にして製造した:
Figure 2011046952
Figure 2011046952
例2
Figure 2011046952
0.9mmolのビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、0.8mmolの水酸化ヒドラジニウム、41.3mmolのおよび30mlの無水THFを、31.4mmolのメタホウ酸ナトリウム八水和物を42mlのHOに溶解した溶液に加え、混合物を、5分間かきまぜた。
90mlの無水THFに溶解したを加えた後、混合物を、3時間還流させた。混合物を、室温まで放冷し、水およびメチルtert−ブチルエーテルを加えた。有機相を分離して除去し、これに、通常の精製操作を施した。
C 37 I;Δn=0.1413;Δε=17.0;γ=29;ν20=7。

Figure 2011046952
で表される以下の化合物を、同様にして製造した:
Figure 2011046952
混合物の例
例M1
Figure 2011046952
例M2
Figure 2011046952
例M3
Figure 2011046952
例M4
Figure 2011046952
例M5
Figure 2011046952
例M6
Figure 2011046952
例M7
Figure 2011046952
例M8
Figure 2011046952
例M9
Figure 2011046952
例M10
Figure 2011046952
例M11
Figure 2011046952
例M12
Figure 2011046952
例M13
Figure 2011046952
例M14
Figure 2011046952
例M15
Figure 2011046952
例M16
Figure 2011046952
例M17
Figure 2011046952
例M18
Figure 2011046952
例M19
Figure 2011046952
例M20
Figure 2011046952
例M21
Figure 2011046952
例M22
Figure 2011046952
例M23
Figure 2011046952
例M24
Figure 2011046952
例M25
Figure 2011046952
例M26
Figure 2011046952
例M27
Figure 2011046952
例M28
Figure 2011046952
例M29
Figure 2011046952
例M30
Figure 2011046952
例M31
Figure 2011046952
例M32
Figure 2011046952
例M33
Figure 2011046952
例M34
Figure 2011046952
例M35
Figure 2011046952
例M36
Figure 2011046952
例M37
Figure 2011046952
例M38
Figure 2011046952
例M39
Figure 2011046952
例M40
Figure 2011046952
例M41
Figure 2011046952
例M42
Figure 2011046952
例M43
Figure 2011046952
例M44
Figure 2011046952
例M45
Figure 2011046952
例M46
Figure 2011046952
例M47
Figure 2011046952
例M48
Figure 2011046952
例M49
Figure 2011046952
例M50
Figure 2011046952
例M51
Figure 2011046952
例M52
Figure 2011046952
例M53
Figure 2011046952
例M54
Figure 2011046952
例M55
Figure 2011046952

Claims (12)

  1. 正または負の誘電異方性を有する極性化合物に基づく液晶媒体であって、一般式I
    Figure 2011046952
    式中、
    Xは、F、Cl、CN、SF、NCSまたは8個までの炭素原子を有するハロゲン化されたアルキル基であり、ここで、1つまたは2つ以上のCH基は、O原子が互いに直接結合しないように、−O−または−CH=CH−により置換されていることができ、
    、LおよびLは、各々、互いに独立して、HまたはFである、
    で表される1種または2種以上の化合物を含むことを特徴とする、前記液晶媒体。
  2. 式IにおけるXが、
    Figure 2011046952
    であることを特徴とする、請求項1に記載の液晶媒体。
  3. 式I1〜I5
    Figure 2011046952
    Figure 2011046952
    で表される化合物からなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の液晶媒体。
  4. さらに、一般式II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IXおよびX:
    Figure 2011046952
    Figure 2011046952
    Figure 2011046952
    式中、個別の基は、以下の意味を有する:
    は、各々2〜12個の炭素原子を有するn−アルキル、オキサアルキル、フルオロアルキル、アルケニルオキシまたはアルケニルであり、
    は、F、Cl、各々8個までの炭素原子を有するハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルケニルオキシまたはハロゲン化アルコキシであり、
    は、−CH=CH−、−CHO−、−OCH−、−(CH−、−C−、−C−、−CF=CF−、−CFO−、−OCF−または−COO−であり、
    、Y、YおよびYは、各々、互いに独立して、HまたはFであり、および
    rは、0または1である、
    からなる群から選択された1種または2種以上の化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の液晶媒体。
  5. 式I〜Xで表される化合物の、全体としての混合物中の割合が、少なくとも50重量%であることを特徴とする、請求項4に記載の媒体。
  6. さらに、式RI〜RXV
    Figure 2011046952
    Figure 2011046952
    式中、
    は、各々2〜12個の炭素原子を有するn−アルキル、オキサアルキル、フルオロアルキル、アルケニルオキシまたはアルケニルであり、
    dは、0、1または2であり、
    は、HまたはFであり、
    alkylおよびalkylは、各々、互いに独立して、2〜8個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状アルキル基であり、
    alkenylおよびalkenylは、各々、互いに独立して、2〜8個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状アルケニル基である、
    で表される1種または2種以上の化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の媒体。
  7. が、F、OCHFまたはOCFであり、Yが、HまたはFであることを特徴とする、請求項4に記載の媒体。
  8. 式I
    Figure 2011046952
    式中、
    X、L、LおよびLは、請求項1において定義した通りである、
    で表されるフッ素化ビフェニル。
  9. 式I1〜I5
    Figure 2011046952
    式中、
    Xは、請求項1において定義した通りである、
    で表されるフッ素化ビフェニル。
  10. Xが、FまたはOCFであることを特徴とする、請求項9に記載のフッ素化ビフェニル。
  11. 請求項1に記載の液晶媒体の、電気光学的目的への使用。
  12. 請求項1に記載の液晶媒体を含む、電気光学的液晶ディスプレイ。
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