JP2011046382A - 折り畳みコンテナー - Google Patents

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Abstract

【解決手段】底部1、一方の相対する側壁2と、もう一方の相対する側壁3とからなる折り畳みコンテナーにおいて、前記一方の相対する側壁、及び/又は、前記もう一方の相対する側壁の側壁板状基部3dを、外壁スキン層3d1と、内壁スキン層3d2と、前記外壁スキン層と前記内壁スキン層の間に形成された発泡コア層3d3とからなる3層の積層体として形成するとともに、前記側壁板状基部以外の部分を、疑似ソリッド状態に形成したものである。
【効果】側壁板状基部の強度が向上し、ひいては、側壁を強度することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、種々の物品を収容し、運搬、搬送するための折り畳みコンテナーに関するものである。
折り畳みコンテナーは、底部と、底部の相対する辺部にヒンジ連結された一方の相対する側壁と、底部のもう一方の相対する辺部にヒンジ連結されたもう一方の相対する側壁とから形成されており、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーは、垂直状態に立設された一方の相対する側壁を、底部に重なるように倒し、次いで、垂直状態に立設されたもう一方の相対する側壁を、底部に重なるように倒された一方の相対する側壁に、重なるように倒すことにより、折り畳まれるように構成されている。
上述したような折り畳みコンテナーにおいて、折り畳みコンテナーの強度を維持しつつ、側壁や底部を、平坦に形成するようにした、側壁及び底部の全体が、発泡樹脂で成形された折り畳みコンテナーが、一例として、特許文献1に開示されている。
また、箱型に組み立てられた状態において、最初に、底部方向に倒される一方の相対する側壁が、不用意に、底部方向に倒れないように、後から倒される、もう一方の側壁に、先端に突部が形成された係止弾性片を形成し、最初に、底部方向に倒される一方の相対する側壁の両端部が、後から倒される、もう一方の側壁に形成された係止弾性片の突部に係止される構成された折り畳みコンテナーが、一例として、特許文献2に開示されている。
特開平7−277328号公報
特開2002ー240822号公報
上述した特許文献2に開示されている折り畳みコンテナーの底部や側壁を、特許文献1に記載されているように、発泡樹脂で成形すると、もう一方の側壁に形成された係止弾性片も発泡樹脂で成形されることになる。
発泡樹脂で成形された部分は、相対するスキン層と該スキン層により挟まれた発泡コア層からなる積層体で形成されており、ソリッド部分に比べて、強度は向上するが、衝撃強度が低く、また、弾性変形し難いという問題があった。従って、上述した係止弾性片を発泡樹脂で成形すると、係止弾性片の弾性変形が困難となり、また、側壁の角部が、発泡樹脂で成形されていると、衝撃強度が低いために、折り畳みコンテナーが落下したり、他の物体に衝突した際に、側壁が損傷するという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来の容器が有する課題を解決することにある。
本発明は、上述した目的を達成するために、底部と、底部の相対する辺部にヒンジ連結された一方の相対する側壁と、底部のもう一方の相対する辺部にヒンジ連結されたもう一方の相対する側壁とからなる折り畳みコンテナーにおいて、第1には、前記一方の相対する側壁、及び/又は、前記もう一方の相対する側壁の側壁板状基部を、外壁スキン層と、内壁スキン層と、前記外壁スキン層と前記内壁スキン層の間に形成された発泡コア層とからなる3層の積層体として形成するとともに、前記側壁板状基部以外の部分を、疑似ソリッド状態に形成したものであり、第2には、前記側壁板状基部が、疑似ソリッドにより囲まれるように構成したものであり、第3には、前記側壁の外壁面を、外壁スキン層として成形された平坦面とし形成したものである。
底部と、底部の相対する辺部にヒンジ連結された一方の相対する側壁と、底部のもう一方の相対する辺部にヒンジ連結されたもう一方の相対する側壁とからなる折り畳みコンテナーにおいて、第1には、前記一方の相対する側壁、及び/又は、前記もう一方の相対する側壁の側壁板状基部を、外壁スキン層と、内壁スキン層と、前記外壁スキン層と前記内壁スキン層の間に形成された発泡コア層とからなる3層の積層体として形成するとともに、前記側壁板状基部以外の部分を、疑似ソリッド状態に形成したので、側壁板状基部の強度が向上し、ひいては、側壁を補強することができる。
前記側壁板状基部が、疑似ソリッドにより囲まれるように構成したので、側壁板状基部の衝撃強度が低下するようなことを防止することができ、ひいては、側壁の衝撃強度が低下するようなことを防止することができる。
前記側壁の外壁面を、外壁スキン層として成形された平坦面とし形成したので、従来の側壁に形成された補強用リブを省略することができ、補強用リブに塵埃等が付着するようなことがなく、従って、折り畳みコンテナーの洗浄性が向上する。
前記側壁の外壁面を、外壁スキン層として成形された平坦面とし形成したので、補強用リブが、他の物体や搬送ラインの近傍に位置する物体に衝突し、折り畳みコンテナーが、損傷するようなことを防止することができる。
前記側壁の外壁面を、外壁スキン層として成形された平坦面とし形成したので、補強用リブを形成した従来の側壁に比べて、側壁3の厚さを薄くすることができるので、折り畳みコンテナーの折り畳み時の高さを低くすることができ、従って、折り畳まれた折り畳みコンテナーの段積み高さを低くすることができるとともに、折り畳まれた折り畳みコンテナーを段積みする際に、上に位置する折り畳みコンテナーが、下に位置する折り畳みコンテナーの補強用リブに引っ掛かり、段積み作業が阻害されるようなことを防止することができる。
図1は、本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の斜視図である。 図2は、本発明の折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態の斜視図である。 図3は、本発明の折り畳みコンテナーの分解斜視図である。 図4は、本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の水平断面を含む斜視図である。 図5は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁の垂直断面を含む斜視図である。 図6は、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁を成形するための金型構造の部分水平断面図である。 図7は、同じく、本発明の折り畳みコンテナーを構成する短側壁を成形するための金型構造の部分水平断面図である。
先ず最初に、図1〜図5を用いて、本願の折り畳みコンテナーの全体構成について説明する。
1は、平面形状が、略長方形状の底部であり、底部1の相対する長辺には、長辺側土手部1aが形成されており、また、底部1の相対する短辺には、短辺側土手部1bが形成されている。本実施例においては、長辺側土手部1aが、短辺側土手部1bより低く形成されている。また、公知のように、長辺側土手部1a及び短辺側土手部1bには、それぞれ、適当数のヒンジ雌部H1が形成されている。
2は、長側壁であり、長側壁2には、公知のヒンジ雄部H2が形成されており、長側壁2に形成されたヒンジ雄部H2を、底部1の長辺側土手部1aに形成されたヒンジ雌部H1に連結することにより、長側壁2が、底部1の長辺側土手部1aにヒンジ連結されるように構成されている。
3は、短側壁であり、短側壁3には、上述した長側壁2に形成された公知のヒンジ雄部H2と同様のヒンジ雄部H2が形成されており、短側壁3に形成されたヒンジ雄部H2を、底部1の短辺側土手部1bに形成されたヒンジ雌部H1に連結することにより、短側壁3が、底部1の短辺側土手部1bにヒンジ連結されるように構成されている。
長側壁2は、上端水平フランジ2aと下端水平フランジ2bと、上端水平フランジ2aと下端水平フランジ2bの両端を連結する端部垂直フランジ2cとを有している。上端水平フランジ2aと下端水平フランジ2bと相対する端部垂直フランジ2cとにより囲まれた、横長の長側壁板状基部2dは、外壁面(折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際に、折り畳みコンテナーの外側に位置する面)が、スキン層(以下、このスキン層を、単に、外壁スキン層といい、符号2d1を付す。)に形成されているとともに、内壁面(折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際に、折り畳みコンテナーの内側に位置する面)も、スキン層(以下、このスキン層を、単に、内壁スキン層といい、符号2d2を付す。)に形成されており、且つ、外壁スキン層2d1と内壁スキン層2d2との間に形成された発泡コア層2d3とからなる3層の積層体として形成されている。
長側壁2の端部垂直フランジ2cの外側には、長側壁板状基部2dに沿って、公知の長側壁側係合部材2eが、端部垂直フランジ2cに、一体的に連接されている。長側壁側係合部材2eには、長側壁2の長側壁板状基部2dに対して、略垂直で、且つ、外側に延在する係合突部2e1が形成されている。また、上述したヒンジ雄部H2は、下端水平フランジ2bの裏面に、下端水平フランジ2bと一体的に連接されている。
短側壁3は、上端水平フランジ3aと下端水平フランジ3bと、上端水平フランジ3aと下端水平フランジ3bの両端を連結する端部垂直フランジ3cとを有している。上端水平フランジ3aと下端水平フランジ3bと相対する端部垂直フランジ3cとにより囲まれた、横長の短側壁板状基部3dは、外壁面(折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際に、折り畳みコンテナーの外側に位置する面)が、スキン層(以下、このスキン層を、単に、外壁スキン層といい、符号3d1を付す。)に形成されているとともに、内壁面(折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際に、折り畳みコンテナーの内側に位置する面)も、スキン層(以下、このスキン層を、単に、内壁スキン層といい、符号3d2を付す。)に形成されており、且つ、外壁スキン層3d1と内壁スキン層3d2との間に形成された発泡コア層3d3とからなる3層の積層体として形成されている。
短側壁3の端部垂直フランジ3cには、短側壁板状基部3dに対して略垂直に、長側壁2方向に延在する公知の短側壁側係合部材3eが、端部垂直フランジ3cと一体的に連接されている。短側壁側係合部材3eには、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際に、上述した長側壁2の長側壁側係合部材2eに突設された係合突部2e1が挿入される透孔3e1が形成されている。
また、短側壁3の端部垂直フランジ3c付近には、公知の弾性片3fが形成されており、弾性片3fの端部垂直フランジ3c側に位置する自由端部には、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際に、折り畳みコンテナーの内側方向に突設した係止突部3f1が形成されている。更に、上述したヒンジ雄部H2は、下端水平フランジ3bの裏面に、下端水平フランジ3bと一体的に連接されている。更にまた、弾性片3fの根元部は、端部垂直フランジ3cと一体成形されているとともに、弾性片3fは、上部水平フランジ3g1と、下部水平フランジ3g2と、上部水平フランジ3g1と下部水平フランジ3g2とを連結する垂直フランジ3g3とにより、囲まれている。
上述した構成を有する折り畳みコンテナーが、図1に示されているように、箱型に組み立てられた際には、短側壁3に形成された短側壁側係合部材3eの透孔3e1に、長側壁2の長側壁側係合部材2eに突設された係合突部2e1が挿入されるとともに、短側壁3に形成された弾性片3fの係止突部3f1が、長側壁2の長側壁側係合部材2eの内面に、当接するように構成されている。また、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを、図2に示されているように、折り畳む際には、先ず最初に、短側壁3に形成された弾性片3fを、外側に、弾性変形させて、短側壁3に形成された弾性片3fの係止突部3f1と長側壁2の長側壁側係合部材2eとの係止状態を解除して、長側壁2を、底部に重なるように倒し、次いで、短側壁3を、先に倒された長側壁2に重なるように倒すことに、折り畳みコンテナーを、図2に示されているように、折り畳むことができるように構成されている。このような、折り畳みコンテナーの構成は、公知であるので、詳細な説明は省略する。
以下に、長側壁2を構成する長側壁板状基部2dを、外壁スキン層2d1と、内壁スキン層2d2と、外壁スキン層2d1と内壁スキン層2d2との間に形成された発泡コア層2d3とからなる3層の積層体として成形するための金型構造M、及び、短側壁3を構成する短側壁板状基部3dを、外壁スキン層3d1と、内壁スキン層3d2と、外壁スキン層3d1と内壁スキン層3d2との間に形成された発泡コア層3d3とからなる3層の積層体として成形するための金型構造Mについて説明するが、長側壁2を構成する長側壁板状基部2dと短側壁3を構成する短側壁板状基部3dを成形するための金型構造Mは、実質的に同じであるので、以下においては、短側壁3を成形するための金型構造について、図6及び図7を用いて説明する。
m1は、公知の固定金型であり、m2は、公知の可動金型である。このような金型構造Mは、公知であるので、その詳細な説明は省略する。
固定金型m1の可動金型m2と相対する領域には、凹部(以下、後退金型嵌合凹部という。)m3が形成されている。後退金型嵌合凹部m3は、平坦な底面m3aと、底面m3aに平行で、底面m3aと対向する平坦な天井面(図示されていない。)と、底面m3a及び天井面に垂直な相対する平坦な側面m3bと、背面m3cとから形成されており、且つ、後退金型嵌合凹部m3は、可動金型m2側が開口されている。
m4は、固定金型m1内に配設されシリンダーであり、m5は、シリンダーm4により、可動金型m2方向に進退可能に駆動される後退可能金型であり、後退可能金型m5は、後退金型嵌合凹部m3に嵌合されるように構成されている。
図6に示されているように、可動金型m2と後退金型嵌合凹部m3に嵌合された後退可能金型m5との間には、短側壁板状基部3dを成形するための板状基部成形用空間部v1が形成されている。また、可動金型m2と後退金型嵌合凹部m3を形成する固定金型m1の相対する側壁部m1aとの間には、弾性片3fを成形するための弾性片成形用空間部v2が形成されており、弾性片成形用空間部v2は、板状基部成形用空間部v1を水平方向に延在することにより形成されている。更に、可動金型m2の相対する側壁部m2aと固定金型m1の相対する側壁部m1aとの間には、短側壁側係合部材3e及び端部垂直リブ3cを成形するための係合部材・端部垂直リブ成形用空間部v3が形成されており、係合部材・端部垂直リブ成形用空間部v3は、可動金型m2内まで延在している。更にまた、後退金型嵌合凹部m3を形成する固定金型m1の相対する側壁部m1aと後退金型嵌合凹部m3の相対する垂直端面m5aとの間には、上述した、上部水平フランジ3g1と下部水平フランジ3g2とを連結する垂直フランジ3g3を成形するための垂直フランジ成形用空間部v4が形成されている。なお、上述した上部水平フランジ3g1や下部水平フランジ3g2を成形するための成形用空間部が形成されており、また、下端水平フランジ3bに垂設されるヒンジ雄部H2を成形するための成形用空間部も形成されているが、このような成形用空間部の形成は周知であるので、その説明は省略する。
金型構造M内に形成された成形用空間部に、溶融発泡樹脂を注入する段階においては、後退金型嵌合凹部m3に配置された後退可能金型m5の位置が、図6に示されているように、後退可能金型m5と可動金型m2との間に形成された板状基部成形用空間部v1の間隙が、他の成形用空間部v2〜v4等の間隙と同じになるように、シリンダーm4を作動させることにより、調整される。このように構成することにより、全ての成形用空間部は、その間隙が、略均一になるように構成されている。
図6に示されている状態から、シリンダーm4を作動させて、後退可能金型m5を、後退金型嵌合凹部m3を形成する背面m3c方向に移動させることにより、図7に示されているように、後退可能金型m5と可動金型m2との間に形成された板状基部成形用空間部v1の容積を拡大することができるように構成されている。
次に、上述した構成を有する金型構造Mを用いて、短側壁3を射出成形する工程について説明する。
金型構造Mに、溶融発泡樹脂を注入する際には、上述したように、後退金型嵌合凹部m3に配置された後退可能金型m5の位置が、後退可能金型m5と可動金型m2との間に形成された板状基部成形用空間部v1の間隙と他の成形用空間部v2〜v4等の間隙と略同じになるように、シリンダーm4により調整されている。
次いで、公知のように、ゲートから、溶融発泡樹脂を注入する。溶融発泡樹脂が、上述した板状基部成形用空間部v1や他の成形用空間部v2〜v4等に注入された後、シリンダーm4を作動させて、後退可能金型m5を、後退金型嵌合凹部m3を形成する背面m3c方向に移動させて、板状基部成形用空間部v1の容積を拡大する。このようにして、短側壁3が射出成形されることになる。
上述したようにして、短側壁3を射出成形した場合には、板状基部成形用空間部v1以外の成形用空間部v2〜v4等は、成形用空間部の容積が拡大することがないので、成形用空間部の容積が拡大する板状基部成形用空間部v1に比べて、発泡剤が殆ど発泡することはなく、実質的に、無垢なソリッド状態となる(以下、実質的に、無垢なソリッド状態を、疑似ソリッド状態という。)。このようにして、短側壁3を構成する上端水平フランジ3aや、下端水平フランジ3bや、端部垂直フランジ3cや、弾性片3fや、ヒンジ雄部H2や、弾性片3fを囲むように形成されている上部水平フランジ3g1、下部水平フランジ3g2及び垂直フランジ3g3は、疑似ソリッド状態に成形されることになる。
一方、板状基部成形用空間部v1は、シリンダーm4の作動により、後退可能金型m5を、後退金型嵌合凹部m3を形成する背面m3c方向に移動させることにより、その容積が拡大し、従って、発泡剤が、他の成形用空間部v2〜v4等に注入された溶融発泡樹脂に比べて、発泡率が大きくなる。このようにして射出成形された短側壁3の短側壁板状基部3dは、外壁スキン層3d1と、内壁スキン層3d2と、外壁スキン層3d1と内壁スキン層3d2の間に形成された発泡コア層3d3とからなる3層の積層体として成形されることになる。
上述したように、板状基部成形用空間部v1以外の成形用空間部、即ち、弾性片成形用空間部v2や係合部材・端部垂直リブ成形用空間部v3や垂直リブ成形用空間部v4等においては、成形用空間部の容積が拡大することがないので、殆ど発泡剤が発泡していない疑似ソリッド状態に成形されることになる。従って、このようにして成形された弾性片3fの弾性変形が阻害されることがなく、また、短側壁板状基部3d以外の上端水平フランジ3aや下端水平フランジ3bや端部垂直フランジ3c等も疑似ソリッド状態に成形されることになるので、折り畳みコンテナーが落下した際に、床等に衝突する上端水平フランジ3aや下端水平フランジ3bや端部垂直フランジ3c等の衝撃強度が、低下するようなことを防止することができる。
上述したような金型構造Mを用いて、短側壁3を射出成形することにより、短側壁3の短側壁板状基部3dが、外壁スキン層3d1と、内壁スキン層3d2と、外壁スキン層3d1と内壁スキン層3d2の間に形成された発泡コア層3d3とからなる3層の積層体として成形されることになり、従って、短側壁板状基部3dの強度が向上し、ひいては、短側壁3の強度が向上することになる。
また、短側壁3の短側壁板状基部3dを、外壁スキン層3d1と、内壁スキン層3d2と、外壁スキン層3d1と内壁スキン層3d2の間に形成された発泡コア層3d3とからなる3層の積層体として成形するとともに、短側壁3の外壁面を、外壁スキン層3d1として成形された平坦面とし、従来の短側壁のように、縦横に延設された補強用リブを省略したので、補強用リブに塵埃等が付着するようなことを防止することができ、従って、折り畳みコンテナーの洗浄性が向上する。
更に、短側壁3の外壁面を、外壁スキン層3d1として成形された平坦面とし、従来の短側壁のように、縦横に延設された補強用リブを省略したので、補強用リブが、他の物体や搬送ラインの近傍に位置する物体に衝突し、折り畳みコンテナーが、損傷するようなことを防止することができる。
更にまた、短側壁3の強度を向上させるために、補強用リブを形成した従来の短側壁3に比べて、短側壁3の厚さを薄くすることができるので、折り畳みコンテナーの折り畳み時の高さを低くすることができ、従って、折り畳まれた折り畳みコンテナーの段積み高さを低くすることができるとともに、折り畳まれた折り畳みコンテナーを段積みする際に、上に位置する折り畳みコンテナーが、下に位置する折り畳みコンテナーの補強用リブに引っ掛かり、段積み作業が阻害されるようなことを防止することができる。
なお更に、短側壁板状基部3dが、疑似ソリッド状態に成形された上端水平フランジ3a、下端水平フランジ3b、端部垂直フランジ3c、弾性片3fの根元部と一体成形される垂直リブ3f2、弾性片3fの上方に位置する上部水平フランジ3g1、弾性片3fの下方に位置する下部水平フランジ3g2及び垂直フランジ3g3により囲まれているので、短側壁板状基部3dの衝撃強度が低下するようなことを防止することができ、ひいては、短側壁3の衝撃強度が低下するようなことを防止することができる。
上述した短側壁3と同様に、長側壁2の長側壁板状基部2dも、外壁スキン層2d1と、内壁スキン層2d2と、外壁スキン層2d1と内壁スキン層2d2との間に形成された発泡コア層2d3とからなる3層の積層体として形成することができる。
M・・・・・・・・・・・・金型構造
m1・・・・・・・・・・・固定金型
m2・・・・・・・・・・・可動金型
m3・・・・・・・・・・・後退金型嵌合凹部
m4・・・・・・・・・・・シリンダー
m5・・・・・・・・・・・後退可能金型
1・・・・・・・・・・・・底部
2.・・・・・・・・・・・長側壁
3・・・・・・・・・・・・短側壁
3d・・・・・・・・・・・短側壁板状基部
3d1・・・・・・・・・・外壁スキン層
3d2・・・・・・・・・・内壁スキン層
3d3・・・・・・・・・・発泡コア層

Claims (3)

  1. 底部と、底部の相対する辺部にヒンジ連結された一方の相対する側壁と、底部のもう一方の相対する辺部にヒンジ連結されたもう一方の相対する側壁とからなる折り畳みコンテナーにおいて、前記一方の相対する側壁、及び/又は、前記もう一方の相対する側壁の側壁板状基部が、外壁スキン層と、内壁スキン層と、前記外壁スキン層と前記内壁スキン層の間に形成された発泡コア層とからなる3層の積層体として形成されているとともに、前記側壁板状基部以外の部分が、疑似ソリッド状態に形成されていることを特徴とする折り畳みコンテナー。
  2. 前記側壁板状基部が、疑似ソリッドにより囲まれるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳みコンテナー。
  3. 前記側壁の外壁面が、外壁スキン層として成形された平坦面として形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折り畳みコンテナー。
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