JP2011045919A - リミットスイッチ検知構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形型内で減圧されるキャビティ内に入れ子型が配置されていることをリミットスイッチで正確に検知できるリミットスイッチ検知構造を提供する。
【解決手段】成形型1に形成される大気圧空間部12にリミットスイッチ4を設けて、大気圧空間部12とキャビティ11との間を区画する隔壁部13にプランジャ15を往復移動可能に支持する。そして、プランジャ15の一端部15Aを入れ子型に押接させて、プランジャ15の動きに応じてリミットスイッチ4の接点を切り替える。これにより、キャビティ11内を減圧しても、リミットスイッチ4が減圧環境下に置かれるのを防ぎ、減圧に起因したリミットスイッチ4の誤検知を防ぐ。
【選択図】図1

Description

本発明は、リミットスイッチを用いた検知構造に関し、例えば成形型内の入れ子型をリミットスイッチによって検知するリミットスイッチ検知構造に関する。
例えばダイカスト等の金型鋳造では、成形型内に着脱可能に取り付けられる入れ子型が正規の位置に配置されているか否かをリミットスイッチで検出することが行われている。図6は、従来のリミットスイッチ検知構造を説明する図である。例えば図6に示すように、固定型101の型内には、凹部102が形成されており、その凹部102内に、リミットスイッチ111が取り付けられている。リミットスイッチ111は、図示していない入れ子型がキャビティ内の正規位置に配置された場合に、リミットスイッチ111の外部プランジャ131が入れ子型に押接されて、接点の切り替えを行う。
図7は、リミットスイッチの内部構造の一例を示す図である。リミットスイッチ111は、図7に示すように、スイッチ本体121を内蔵するハウジング112とアクチュエータ130を有している。ハウジング112内にはスイッチ収容室113が形成されており、この収容室113にスイッチ本体121が収容されている(例えば特許文献1を参照)。
アクチュエータ130は、ハウジング112の一端に形成されたプランジャ室114に設けられている。プランジャ室114には、案内筒115が嵌合され、その案内筒115には外部プランジャ131が摺動自在に挿着されている。外部プランジャ131は、ハウジング112との間に設けられたスプリング132によって常時外方に向かって付勢されている。
外部プランジャ131の内側には、押圧杆133の一端が挿入され、案内プレート134を摺動自在に貫通した状態でワッシャ135により抜け止めされている。そして、押圧杆133の他端はプランジャ室114とスイッチ収容室113との間に形成された連通孔116内に延びている。連通孔116内には内部プランジャ141が位置し、内部プランジャ141の一端は押圧杆133の他端と衝合し、かつ他端は、スイッチ本体121のスイッチノブ122と衝合している。
スイッチ収容室113内には、スイッチ収容室113とプランジャ室114との間をシールするシール部材123が収容されている。シール部材123は、スイッチ本体121に対する油水の浸入を防ぐものであり、ゴム材により構成され、金属製の内部プランジャ141と一体に成形されている。
そして、外部プランジャ131が押し移動されると、その外部プランジャ131の押し移動に応じて押圧杆133が一体的に押し移動され、押圧杆133によって内部プランジャ141が押し移動され、内部プランジャ141の押し移動によってスイッチノブ122が押し移動されて、スイッチ本体121の接点が切り替えられる。
そして、外部プランジャ131が更に押し込まれた場合には、スプリング132の付勢力に抗して、押圧杆133が外部プランジャ131に対して相対的に移動して、外部プランジャ131の更なる押し移動(オーバートラベル)を許容するようになっている。
近年、ダイカスト等の金型鋳造では、製品の品質向上を目的として、成形型の型内を減圧(約300torr)して型内に溶湯を注入することが行われている。かかる方法によれば、溶湯を型内の隅々まで行き渡らせることができ、また、溶湯の注入時に気体が巻き込まれて製品の内部にいわゆる「ス」が発生するのを防ぐことができる。したがって、正確な外形を有する高品質の製品を鋳造できる。そして、製品の更なる品質向上を目的として、型内の減圧度を、より高い値(約100torr)にすることが求められている。
実開昭61−178229号公報
しかしながら、型内の減圧度を上昇させると、リミットスイッチの周囲も減圧される。例えば、図6に示す例では、リミットスイッチ111が取り付けられている凹部102内も減圧されて、リミットスイッチ111が減圧環境下に置かれる。
リミットスイッチは、防塵、あるいは油水の浸入を防止するために、接点が密閉されている。したがって、リミットスイッチを減圧環境下に置いた場合に、リミットスイッチの内部と外部との圧力差が大きくなり、リミットスイッチの内部の密閉空間が膨張して、リミットスイッチの接点を切り替えてしまうおそれがある。
例えば、図7に示す構造を有するリミットスイッチ111では、アクチュエータ130の外部プランジャ131が押し移動されている状態で減圧度が上昇すると、スイッチ本体121とシール部材123で囲まれる密閉空間が膨張して、内部プランジャ141がスプリング132の付勢力に抗して押圧杆133を押し上げ、内部プランジャ141によるスイッチノブ122の押圧が解除される。したがって、減圧度の上昇に応じて接点が切り替えられてしまい、入れ子型が正規の位置から外れたという誤検出をするおそれがある。
鋳造装置は、鋳造中に入れ子型の位置外れが検出されると装置全体の動作を停止させるので、誤検出の発生は生産性に大きな影響を与えるものであり、未然に防ぐ必要がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、成形型内で減圧されるキャビティ内に入れ子型が配置されていることをリミットスイッチで正確に検知できるリミットスイッチ検知構造を提供することにある。
上記課題を解決する本発明のリミットスイッチ検知構造は、成形型内で減圧されるキャビティ内に入れ子型が配置されていることをリミットスイッチにより検知するリミットスイッチ検知構造であって、成形型に形成される大気圧空間部にリミットスイッチを設けて、大気圧空間部とキャビティとの間を区画する隔壁部にプランジャを往復移動可能に支持し、プランジャの一端部を入れ子型に押接させて、プランジャの動きに応じてリミットスイッチの接点を切り替えることを特徴としている(請求項1)。
本発明によれば、リミットスイッチを大気圧空間部に設けて、プランジャを介して、キャビティ内の入れ子型を検知するので、キャビティ内を減圧しても、リミットスイッチが減圧環境下に置かれることはなく、キャビティ内の減圧に起因したリミットスイッチの誤検知を防ぐことができ、減圧されるキャビティ内に配置された入れ子型をリミットスイッチで正確に検知できる。
本発明のリミットスイッチ検知構造は、プランジャの他端部に対向してリミットスイッチのアクチュエータを配置し、プランジャの一端部を入れ子型に押接させることにより、プランジャを移動させ、プランジャの他端部でアクチュエータを押し移動させて、リミットスイッチの接点の切り替えを行うことを特徴としている(請求項2)。本発明は、リミットスイッチの接点を切り替える具体的な構成の一例を示すものであり、簡単に構成することができる。
本発明のリミットスイッチ検知構造は、プランジャの他端部にはカム面が形成され、カム面にアクチュエータを押接させて、アクチュエータをプランジャの移動に応じてプランジャの移動方向に交差する方向に押し移動させて、リミットスイッチの接点の切り替えを行うことを特徴としている(請求項3)。
本発明によれば、カム面により、アクチュエータをプランジャの移動方向に交差する方向に押し移動させて、リミットスイッチの接点を切り替えるので、リミットスイッチの設置位置を、プランジャの移動方向に拘束されることなく、任意に設定することができる。したがって、リミットスイッチを設置可能な場所を広げることができ、成形型の設計の自由度を向上させることができる。
本発明のリミットスイッチ検知構造では、成形型は、キャビティ内に形成された凹部と、凹部内から成形型の外部までの間を連通する連通路とを有し、隔壁部は、凹部の開口部を閉塞するようにキャビティ内に取り付けられて凹部内に大気圧空間部を形成する閉塞板を有し、プランジャは、閉塞板に往復移動可能に支持されていることを特徴としている(請求項4)。
本発明によれば、隔壁部の閉塞板をキャビティ内に取り付けて、凹部の開口部を閉塞することによって、キャビティ内に大気圧空間部を形成することができる。したがって、リミットスイッチを設置可能な場所を広げることができ、設計型の設計の自由度を向上させることができる。
本発明のリミットスイッチ検知構造では、成形型は、キャビティ内に形成された凹部と、凹部から成形型の外部までの間を連通する連通路とを有する。そして、隔壁部は、凹部内に取り付けられてリミットスイッチが収容されるケース内部に連通路が連通する密閉ケースを有し、大気圧空間部は、密閉ケースのケース内部に形成され、プランジャは、密閉ケースの壁部に往復移動可能に支持されていることを特徴としている(請求項5)。
本発明によれば、凹部内に密閉ケースを取り付けて、密閉ケースのケース内部を連通路に連通させることによって、ケース内部に大気圧空間部を形成することができる。したがって、リミットスイッチを設置可能な場所を広げることができ、設計型の設計の自由度を向上させることができる。
本発明のリミットスイッチ検知構造は、成形型内で減圧されるキャビティ内に入れ子型が配置されていることをリミットスイッチにより検知するリミットスイッチ検知構造であって、リミットスイッチを収容しかつ開口部を有するケース本体をキャビティ内に取り付けて、開口部をキャビティ内に開口させ、入れ子型に設けた蓋体で開口部を閉塞してケース本体の内部を密閉するとともにリミットスイッチの接点を切り替えることを特徴としている(請求項6)。
本発明によれば、リミットスイッチを収容してキャビティ内に取り付けられたケース本体の開口部を入れ子型に設けた蓋体で閉塞してケース本体の内部を密閉するとともにリミットスイッチの接点を切り替えるので、キャビティ内を減圧しても、リミットスイッチが減圧環境下におかれることはなく、減圧に起因したリミットスイッチの誤検知を防ぐことができる。したがって、リミットスイッチを用いてキャビティ内における入れ子型の配置を正確に検知することができる。
本発明によれば、リミットスイッチを大気圧空間部に設けて、プランジャを介して、キャビティ内の入れ子型を検知するので、キャビティ内を減圧しても、リミットスイッチが減圧環境下に置かれることはなく、キャビティ内の減圧に起因したリミットスイッチの誤検知を防ぐことができ、減圧されるキャビティ内に配置された入れ子型をリミットスイッチで正確に検知できる。したがって、入れ子型の位置外れを正確に検知でき、誤検知による鋳造装置の不要な動作停止を防ぎ、生産性を向上させることができる。
また、他の発明によれば、リミットスイッチを収容してキャビティ内に取り付けられたケース本体の開口部を、入れ子型に設けた蓋体で閉塞してケース本体の内部を密閉するとともにリミットスイッチの接点を切り替えるので、キャビティ内を減圧しても、リミットスイッチが減圧環境下におかれることはなく、減圧に起因したリミットスイッチの誤検知を防ぐことができる。したがって、リミットスイッチを用いてキャビティ内における入れ子型の配置を正確に検知することができる。
第1実施の形態におけるリミットスイッチ検知構造を説明する図。 第2実施の形態におけるリミットスイッチ検知構造を説明する図。 第3実施の形態におけるリミットスイッチ検知構造を説明する図。 第4実施の形態におけるリミットスイッチ検知構造を説明する図。 第5実施の形態におけるリミットスイッチ検知構造を説明する図。 従来のリミットスイッチ検知構造を説明する図。 リミットスイッチの内部構造を説明する図。
次に、本発明の実施の形態について図面を用いて以下に説明する。なお、以下の各実施の形態では、鋳造装置がダイカストマシンである場合を例に説明するが、本発明の内容は、ダイカストマシンに限定されるものではなく、型内を減圧して鋳造を行う鋳造装置であれば適用できる。
[第1実施の形態]
図1は、第1実施の形態におけるリミットスイッチ検知構造を説明する図である。
成形型1は、固定型2と可動型とを有しており、ダイカストマシンに取り付けられている(可動型とダイカストマシンは図示せず)。ダイカストマシンは、固定型2と可動型とを型合わせして、成形型1の型内にキャビティ11を形成し、キャビティ11内を減圧して、所定の減圧度まで低下させた後に、キャビティ11内に溶湯を注入する構成を有している。なお、キャビティ11内には、予め入れ子型(図示せず)が配置されている。
固定型2は、図1に示すように、固定型2の外部に開放されて大気圧に保持される大気圧空間部12とキャビティ11内との間を区画して気密的に隔絶する隔壁部13を有している。隔壁部13には、キャビティ11内から大気圧空間部12まで貫通する貫通孔14が穿設されており、プランジャ15が往復移動可能に支持されている。
プランジャ15は、キャビティ11内に一端部15Aが突出し、他端部15Bが大気圧空間部12内に突出する長さを有している。そして、その長さ方向途中位置において、Oリング16によって貫通孔14との間がシールされている。プランジャ15は、スプリング17によってキャビティ11側に向かって付勢されている。そして、キャビティ11内に入れ子型を配置することによって、プランジャ15の一端部15Aを入れ子型に押接させて、スプリング17の付勢力に抗して、プランジャ15を大気圧空間部12側(図1に太矢印で示す方向)に向かって押し移動させることができるようになっている。
大気圧空間部12には、リミットスイッチ4が取り付けられている。リミットスイッチ4は、押し移動によって接点を切り替えるプランジャ型のアクチュエータ4Aを有している。なお、リミットスイッチ4は、既知の構成を有するものであり、その詳細な説明は省略する。
リミットスイッチ4は、大気圧空間部12内においてプランジャ15の他端部15Bにアクチュエータ4Aが対向するように配置されている。そして、プランジャ15の押し移動により、リミットスイッチ4のアクチュエータ4Aにプランジャ15の他端部15Bを当接させてアクチュエータ4Aを押し移動させ、リミットスイッチ4の接点を切り替えるようになっている。
したがって、キャビティ11内で入れ子型を正規位置に配置することにより、プランジャ15の一端部15Aを入れ子型に押接させて、プランジャ15を大気圧空間部12側に向かって押し移動させることができる。そして、大気圧空間部12内でリミットスイッチ4のアクチュエータ4Aにプランジャ15の他端部15Bを押接させてアクチュエータ4Aを押し移動させ、リミットスイッチ4の接点を切り替えることができる。
上記したリミットスイッチ検知構造によれば、リミットスイッチ4は、大気圧空間部12に設けられており、プランジャ15を介してキャビティ11内の入れ子型を検知するので、キャビティ11内を減圧しても、リミットスイッチ4が減圧環境下に置かれることはなく、キャビティ11内の減圧に起因したリミットスイッチ4の誤検知を防ぐことができる。
したがって、キャビティ11内が減圧された場合でも、リミットスイッチ4を用いてキャビティ11内における入れ子型の配置を正確に検知することができる。したがって、入れ子型の位置外れを正確に検知でき、誤検知によるダイカストマシンの不要な動作停止を防ぐことができ、高い生産性を得ることができる。
[第2実施の形態]
図2は、第2実施の形態におけるリミットスイッチ検知構造を説明する図である。なお、第1実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。本実施の形態において、特徴的なことは、カム機構を介してプランジャ21の動きをリミットスイッチ4に伝達する構成としたことである。
固定型2は、図2に示すように、固定型2の外部に開放された大気圧空間部12とキャビティ11内との間を隔絶する隔壁部13を有している。そして、隔壁部13には、キャビティ11内から大気圧空間部12まで貫通する貫通孔14が穿設されており、プランジャ21が挿入されて往復移動可能に支持されている。
プランジャ21は、キャビティ11内に一端部21Aが突出し、他端部21Bが大気圧空間部12内に突出する長さを有している。そして、キャビティ11内に入れ子型を配置することによって、プランジャ21の一端部21Aを入れ子型に押圧させて、スプリング17の付勢力に抗して、プランジャ21を大気圧空間部12側(図2に太矢印で示す方向)に向かって押し移動させることができるようになっている。
キャビティ21の他端部21Bには、カム面22が形成されている。カム面22は、プランジャ21が押し移動される方向である軸方向に沿って他端部21Bから先端部21A側に移行するにしたがって漸次軸から離反するように傾斜している。
大気圧空間部12には、リミットスイッチ4が取り付けられている。リミットスイッチ4は、大気圧空間部12内においてプランジャ21の他端部21Bに形成されたカム面22にアクチュエータ4Aが当接するように配置されている。アクチュエータ4Aは、プランジャ21の移動により、カム面22を転動あるいは滑動し、プランジャ21の移動方向と交差する方向(本実施の形態では直交する方向)に押し移動されて、リミットスイッチ4の接点を切り替えるようになっている。
したがって、キャビティ11内に入れ子型を正規位置に配置することにより、プランジャ21の一端部21Aを入れ子型に押接させて、プランジャ21を大気圧空間部12側に向かって押し移動させることができる。そして、大気圧空間部12内でリミットスイッチ4のアクチュエータ4Aにプランジャ22の他端部22Bのカム面22を当接させてアクチュエータ4Aを押し移動させ、リミットスイッチ4の接点を切り替えることができる。
上記したリミットスイッチ検知構造によれば、カム面22によって、プランジャ21の移動方向に交差する方向にアクチュエータ4Aを押し移動させることができる。したがって、リミットスイッチ4の設置位置を、プランジャ21の移動方向に拘束されることなく、任意に設定することができる。したがって、例えばスペース上の問題等によってプランジャ21の移動方向前方(図1を参照)にリミットスイッチ4を設置できない場合であっても、プランジャ21の動きをリミットスイッチ4に伝達することができる。したがって、リミットスイッチ4を設置可能な場所を広げることができ、成形型1の設計の自由度を向上させることができる。
[第3実施の形態]
図3は、第3実施の形態におけるリミットスイッチ検知構造を説明する図である。なお、上記した各実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。本実施の形態において特徴的なことは、キャビティ内に大気圧空間部を形成する構成としたことである。
固定型2は、図3に示すように、キャビティ11内に凹部23が形成されている。凹部23は、連通路24を介して固定型2の外部に連通している。凹部23の開口部は、閉塞板(隔壁部)25によって閉塞されている。閉塞板25は、所定の板厚を有する平板形状を有しており、ボルト等の締結手段によって固定型2のキャビティ11内に固定されて、凹部23内と、キャビティ11内との間を気密的に区画している。したがって、凹部23内には、大気圧に保持された大気圧空間部12が形成される。
閉塞板25には、貫通孔26が穿設されており、プランジャ31が挿入されて往復移動可能に支持されている。プランジャ31は、キャビティ11内に一端部31Aが突出し、他端部31Bが凹部23内に突出する長さを有している。そして、その長さ方向途中位置において、Oリング16によって貫通孔26との間がシールされている。プランジャ31は、スプリング32によってキャビティ11側に向かって付勢されている。
そして、キャビティ11内に入れ子型を配置することによって、プランジャ31の一端部31Aを入れ子型に押接させて、スプリング32の付勢力に抗して、プランジャ31を凹部23側(図3に太矢印で示す方向)に向かって押し移動させることができるようになっている。
凹部23内には、リミットスイッチ4が取り付けられている。リミットスイッチ4は、凹部23内においてプランジャ31の他端部31Bにアクチュエータ4Aが対向するように配置されている。そして、プランジャ31の押し移動により、リミットスイッチ4のアクチュエータ4Aにプランジャ31の他端部31Bを当接させてアクチュエータ4Aを押し移動させることにより、リミットスイッチ4の接点を切り替えるようになっている。なお、リミットスイッチ4の設置状態は、上述の状態に限定されるものではなく、第2実施の形態のようにカム機構を有する構成としてもよい。
したがって、キャビティ11内に入れ子型を配置することにより、プランジャ31の一端部31Aを入れ子型に押接させて、プランジャ31を凹部23側に向かって押し移動させ、凹部23内でリミットスイッチ4のアクチュエータ4Aにプランジャ31の他端部31Bを押接させてアクチュエータ4Aを押し移動させ、リミットスイッチ4の接点を切り替えることができる。
上記したリミットスイッチ検知構造によれば、追加工により、成形型1のキャビティ11内に大気圧空間部12を形成することができる。したがって、例えばスペース上の問題等によってキャビティ11の外部に大気圧空間部12を形成できない場合に、大気圧空間部12を簡単に形成することができる。したがって、リミットスイッチ4を検知可能な場所を広げることができ、成形型1の設計の自由度を向上させることができる。
[第4実施の形態]
図4は、第4実施の形態におけるリミットスイッチ検知構造を説明する図である。なお、上記した各実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。本実施の形態において特徴的なことは、隔壁部が密閉ケース41を有し、大気圧空間部12が密閉ケース41のケース内部42に形成され、プランジャ45が密閉ケース41の壁部43に往復移動可能に支持された構成としたことである。
固定型2の凹部23内には、図4に示すように、密閉ケース41が取り付けられている。密閉ケース41は、密閉されたケース内部42を有している。密閉ケース41には、開口穴41aが形成されて、ケース内部42と固定型2の連通路24との間が連通されており、ケース内部42は、大気に開放された大気開放空間部12となっている。
密閉ケース41を形成する壁部のうち、凹部23の開口側に位置するケース正面壁(隔壁部)43には、ケース41の内部と外部との間を連通する貫通孔44が穿設されており、プランジャ45が挿入されて往復移動可能に支持されている。
プランジャ45は、キャビティ11内に一端部45Aが突出し、他端部45Bがケース内部42(大気圧空間部12)に突出する長さを有している。そして、その長さ方向途中位置において、Oリング46によって貫通孔44との間がシールされている。プランジャ45は、スプリング47によって密閉ケース41から突出する方向に向かって付勢されている。そして、キャビティ11内に入れ子型を配置することによって、プランジャ45の一端部45Aを入れ子型に押接させて、スプリング47の付勢力に抗して、プランジャ45をケース内部42側(図4に太矢印で示す方向)に向かって押し移動させることができるようになっている。
ケース41のケース内部42には、リミットスイッチ4が収容されている。リミットスイッチ4は、凹部23内においてプランジャ45の他端部45Bにアクチュエータ4Aが対向するように配置されて固定されている。そして、プランジャ45の押し移動により、リミットスイッチ4のアクチュエータ4Aにプランジャ45の他端部45Bを押接させてアクチュエータ4Aを押し移動させることにより、リミットスイッチ4の接点を切り替えるようになっている。なお、リミットスイッチ4の設置状態は、上述の状態に限定されるものではなく、第2実施の形態のようにカム機構を有する構成としてもよい。
したがって、キャビティ11内の正規位置に入れ子型を配置することにより、プランジャ45の一端部45Aを入れ子型に押接させて、プランジャ45をケース内部42に向かって押し移動させ、ケース内部42内でリミットスイッチ4のアクチュエータ4Aにプランジャ45の他端部45Bを押接させてアクチュエータ4Aを押し移動させ、リミットスイッチ4の接点を切り替えることができる。
上記したリミットスイッチ検知構造によれば、凹部23内に密閉ケース41を取り付けて、密閉ケース41のケース内部42を連通路24に連通させることによって、ケース内部42に大気圧空間部12を形成することができる。したがって、第1および第2実施の形態のようにキャビティ11の外にリミットスイッチ4の設置場所を確保することができない場合や、第3実施の形態のように追加工によりキャビティ内に大気圧空間部12を形成できない場合に、リミットスイッチ4を収容する大気圧空間部12を形成することができる。したがって、リミットスイッチ4を設置可能な場所を広げることができ、成形型1の設計の自由度を向上させることができる。
[第5実施の形態]
図5は、第5実施の形態におけるリミットスイッチ検知構造を説明する図である。なお、上記した各実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、リミットスイッチ4を収容しかつ開口部52を有するケース本体51をキャビティ11内に設けて、開口部52をキャビティ11内に開口させ、入れ子型に設けた蓋体53でケース本体51の開口部52を閉塞してケース本体51の内部を密閉するとともにリミットスイッチ4の接点を切り替える構造としたことである。
固定型2の凹部23内には、図5に示すように、ケース本体51が取り付けられている。ケース本体51は、キャビティ11内に開口する開口部52を有している。開口部52には、蓋体53との間をシールするOリング54が設けられている。
蓋体53は、入れ子型に設けられており、入れ子型を正規位置に配置した場合に、ケース本体51の開口部52を閉塞して、ケース本体51の内部を密閉された空間部55を形成するように構成されている。
ケース本体51の内部には、リミットスイッチ4が取り付けられている。リミットスイッチ4は、ケース本体51の内部から開口部52に向かってアクチュエータ4Aが突出するように配置されている。そして、蓋体53を被せて開口部52を閉塞した場合に、リミットスイッチ4のアクチュエータ4Aに蓋体53を押接させてアクチュエータ4Aを押し移動させ、リミットスイッチ4の接点を切り替えるようになっている。
したがって、キャビティ11内の正規位置に入れ子型を配置することにより、蓋体53でケース本体51の開口部52を閉塞してリミットスイッチ4をケース本体51の内部に密閉するとともに、蓋体53でリミットスイッチ4の接点を切り替えることができる。
上記したリミットスイッチ検知構造によれば、リミットスイッチをケース本体51の内部に密閉することができる。したがって、キャビティ11内を減圧しても、リミットスイッチ4が減圧環境下におかれることはなく、減圧に起因したリミットスイッチ4の誤検知を防ぐことができる。したがって、リミットスイッチ4を用いてキャビティ11内における入れ子型の配置を正確に検知することができる。したがって、誤検知によるダイカストマシンの動作停止を防ぐことができ、高い生産性を得ることができる。
また、上記したリミットスイッチ検知構造によれば、キャビティ11内にリミットスイッチ4を設けることができる。したがって、リミットスイッチ検知構造の適用箇所を広げることができ、成形型1の設計の自由度を向上させることができる。
なお、本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 成形型
2 固定型
4 リミットスイッチ
4A アクチュエータ
11 キャビティ
12 大気圧空間部
13 隔壁部
15、21、31、45 プランジャ
22 カム面
23 凹部
24 連通路
25 閉塞板
41 密閉ケース
42 ケース内部
43 ケース正面壁
51 ケース本体
52 開口部
53 蓋体

Claims (6)

  1. 成形型内で減圧されるキャビティ内に入れ子型が配置されていることをリミットスイッチにより検知するリミットスイッチ検知構造であって、
    前記成形型に形成される大気圧空間部に前記リミットスイッチを設けて、前記大気圧空間部と前記キャビティとの間を区画する隔壁部にプランジャを往復移動可能に支持し、該プランジャの一端部を前記入れ子型に押接させて、前記プランジャの動きに応じて前記リミットスイッチの接点を切り替えることを特徴とするリミットスイッチ検知構造。
  2. 前記プランジャの他端部に対向して前記リミットスイッチのアクチュエータを配置し、
    前記プランジャの一端部を前記入れ子型に押接させることにより、前記プランジャを移動させ、前記プランジャの他端部で前記アクチュエータを押し移動させて、前記リミットスイッチの接点の切り替えを行うことを特徴とする請求項1に記載のリミットスイッチ検知構造。
  3. 前記プランジャの他端部にはカム面が形成され、
    該カム面に前記アクチュエータを押接させて、該アクチュエータを前記プランジャの移動に応じて該プランジャの移動方向に交差する方向に押し移動させて、前記リミットスイッチの接点の切り替えを行うことを特徴とする請求項2に記載のリミットスイッチ検知構造。
  4. 前記成形型は、前記キャビティ内に形成された凹部と、該凹部内から前記成形型の外部までの間を連通する連通路と、を有し、
    前記隔壁部は、前記凹部の開口部を閉塞するように前記キャビティ内に取り付けられて前記凹部内に前記大気圧空間部を形成する閉塞板を有し、
    前記プランジャは、前記閉塞板に往復移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のリミットスイッチ検知構造。
  5. 前記成形型は、前記キャビティ内に形成された凹部と、該凹部から前記成形型の外部までの間を連通する連通路と、を有し、
    前記隔壁部は、前記凹部内に取り付けられて前記リミットスイッチが収容されるケース内部に前記連通路が連通する密閉ケースを有し、
    前記大気圧空間部は、前記密閉ケースのケース内部に形成され、
    前記プランジャは、前記密閉ケースの壁部に往復移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のリミットスイッチ検知構造。
  6. 成形型内で減圧されるキャビティ内に入れ子型が配置されていることをリミットスイッチにより検知するリミットスイッチ検知構造であって、
    前記リミットスイッチを収容しかつ開口部を有するケース本体を前記キャビティ内に取り付けて、前記開口部を前記キャビティ内に開口させ、前記入れ子型に設けた蓋体で前記開口部を閉塞して前記ケース本体の内部を密閉するとともに前記リミットスイッチの接点を切り替えることを特徴とするリミットスイッチ検知構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117259715A (zh) * 2023-11-21 2023-12-22 爱柯迪股份有限公司 一种铝压铸嵌件入模机构及入模方法

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