JP2011045574A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】芯材の存在により美観が損なわれるという課題を解消する。
【解決手段】フレームに透光性を有した張地Mを張設して座及び背凭れの少なくとも一方を構成するようにしたものであって、前記張地Mの前記フレームに支持されていない縁部Md、Meに透明な芯材39を取り付ける。
【選択図】図11

Description

本発明は、オフィス等において好適に使用される椅子に関する。
従来、フレーム間にメッシュ等の透光性を有した張地を張設して座や背凭れを構成した椅子が種々知られている(例えば、特許文献1を参照)。
このようなものにおいて、張地の変形態様に変化を持たせたい場合には、張地の一部のみをフレームに支持させることが考えられる。その際、フレームに支持されていない縁部をそのまま放置しておくと、保形性が損なわれるため、その縁部に芯材を設ける必要が生じる場合もある。ところが、このような構成を採用した場合、張地の見た目が悪くなり、椅子全体の美観が損なわれるという問題があった。
その原因を種々探求した結果、透光性のある張地の縁部に保形性のある一般的な不透明材料により作られた芯材を設けると、その縁部と他の部分とのコントラストが強くなりすぎて、外観的なバランスが崩れてしまい、それが美観悪化の一因となっていることを見いだした。
特に、前記芯材をフレームから機械的に独立させるために芯材を短寸化した場合には、張地の縁部における芯材の存在する部分と芯材の存在しない部分との境界に視覚的な違和感が発生し、特に美観を損ねるということがわかった。
特開2002−172039号公報
本発明は、以上のような事情及び究明結果に基づいてなされたもので、芯材の存在により美観が損なわれるという課題を解消できる椅子を提供することを目的とする。
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような構成を採用したものである。すなわち、本発明に係る椅子は、フレームに透光性を有した張地を張設して座及び背凭れの少なくとも一方を構成するようにしたものであって、前記張地の前記フレームに支持されていない縁部に透明な芯材を取り付けたことを特徴とする。
ここで、透光性を有した張地とは、例えば、繊維または合成樹脂製の糸を織成または編成したメッシュ状の張地、あるいは透明なシート体等、着座面である表面側から裏面側に存在するものを視認することができるようなものを含む概念である。
このようなものであれば、芯材を取り付けることによってフレームに支持されていない縁部の保形性を維持しつつも、芯材が透明であるのでその存在により張地の美観及び椅子全体の美観が損なわれるという課題を解消することができる。特に、芯材を短寸化した場合には、従来のものでは、張地の縁部における芯材の存在する部分と芯材の存在しない部分との境界に視覚的な違和感を生じさせていたが、前記芯材が透明であるので、このような違和感をも解消し得る。
また、前記縁部が袋状のものであり、その縁部内に前記芯材が内蔵されていれば、張地の縁部に芯材を直接縫いつける場合に比べて、張地の見た目を良好にすることができる。
特に、張地がメッシュ状のものである場合には、メッシュ状の隙間から張地に取り付けられた芯材を張地越しに視認し得るものであるが、芯材を透明にすることで前記芯材を張地越しに視認する際にも美観を損なわないものとすることができる。
このような芯材を椅子に適用する場合の好適な一態様としては、座が左右の座フレーム間に張地を張設したものであり、前記座の前縁に位置する張地の縁部に前記芯材を設けているものを挙げることができる。
また、好適な他の態様としては、背凭れが左右の背フレーム間に張地を張設したものであり、前記背凭れの上縁に位置する張地の縁部に前記芯材を設けているものを挙げることができる。
本発明は、以上のような構成であるから、芯材の存在により美観が損なわれるという課題を解消することができる椅子を提供することができる。
本発明の一実施形態を示す全体斜視図。 同実施形態の前面側を一部省略して示す斜視図。 同実施形態の前面側を一部省略して示す分解斜視図。 同実施形態の背面側を一部省略して示す斜視図。 同実施形態の背面側を一部省略して示す分解斜視図。 同実施形態を張地の片半部及び脚体を省略して示す正面図。 同実施形態を張地の片半部及び脚体を省略して示す平面図。 同実施形態を一部省略して示す右側面図。 図7におけるA−A線端面図。 図7におけるB−B線端面図。 同実施形態の張地の張設前状態を示した背面図。 図11におけるC−C線拡大端面図。 図11におけるD−D線拡大端面図。 図8におけるE−E線拡大端面図。
以下、本発明を事務用回転椅子に適用した場合の一実施形態について図1ないし図14を参照して説明する。
この椅子は、図1に示すように、脚体1と、この脚体1により回転可能に支持された支持基部3と、この支持基部3に支持された座5及び背凭れ7とを具備してなる。
脚体1は、図1に示すように、キャスタ9を有した脚羽根タイプの脚ベース11と、この脚ベース11の中心部に立設した脚支柱13とを具備してなる。前記脚支柱13は、ガススプリングを主体に構成された通常のもので、この脚支柱13の上端部に前記支持基部3が取り付けられている。
支持基部3は、図3ないし図8に示すように、後方に向かって漸次幅狭となる平面視ほぼ三角形状をなすものであり、前記脚支柱13の上端部に取り付けられる底壁3aと、この底壁3aの周縁に設けられた周壁3bと、この周壁3bの上端に蓋着された天壁3cとを具備してなる。この支持基部3には、前記脚体1のガススプリングを制御するための操作レバー3dが設けられている。
座5は、図1、図3、図6ないし図8に示すように、左右対をなす座フレーム15と、これら両座フレーム15間に張設された可撓性のある座張地17と、この座張地17との間に空間19を形成しつつ前記両座フレーム15の前端部15b間に介設されその介設状態で前記座張地17に張力を付与する前横梁21とを具備してなる。
背凭れ7は、図1、図3、図6ないし図8に示すように、左右対をなす背フレーム23と、これら両背フレーム23間に張設された可撓性のある背張地25と、この背張地25との間に空間27を形成しつつ前記両背フレーム23の上部23a間に介設されその介設状態で前記背張地25に張力を付与する上横梁29と、前記背張地25との間に空間31を形成しつつ前記両背フレーム23の下部23b間に介設されその介設状態で前記背張地25に張力を付与する下横梁33とを具備してなる。
前記座フレーム15と前記背フレーム23とは、図1ないし図8に示すように、連続したものであり(連続した座フレーム15と背フレーム23とを「フレームF」と総称する場合がある)、前記座5と背凭れ7とが一体となるように構成されている。すなわち、左の座フレーム15と左の背フレーム23、及び右の座フレーム15と右の背フレーム23とはそれぞれ一本の連続した金属素材を一体に成形することにより一体に構成されている。
前記左のフレームF及び右のフレームFの各外側面Faには、図8ないし図10に示すように、前記座張地17及び前記背張地25を取り付けるための取付溝35が形成されている。これらの取付溝35は、前記各フレームFの裏面Fbよりも表面Fcに近い位置に配されている。ここで、裏面Fbとは、座フレーム15の場合には下面を意味し、背フレーム23の場合には背面を意味する。また、表面Fcとは、座フレーム15の場合には上面を意味し、背フレーム23の場合には前面を意味する。
前記座張地17及び前記背張地25(以下、「張地M」と総称する場合がある)は、図1、図3、図6ないし図8、及び図11ないし図13に示すように、合成樹脂製の糸を織成または編成してなるメッシュ状の張地素材を所定形状に裁断することにより一体に構成されており、着座面である表面Ma側から裏面Mb側に存在するものを視認することができるような透光性を備えている。
この張地Mの左右両縁部Mcには、図11及び図13に示すように、帯状をなす剛性のある押し込み材37が設けられている。この押し込み材37は、前記張地Mの縁部Mcに沿って連続して設けられたものであり、前記張地Mの縁部Mcの一面側、すなわち裏面Mb側に縫製等により添着されている。また、この押し込み材37は、合成樹脂等により作られたもので、前記取付溝35に挿入可能な厚み寸法T1を有するとともに、前記取付溝35の奥行き方向の開口寸法よりも大きな幅寸法W1を有したものである。
そして、図13に示すように、この張地Mの各縁部Mcを前記押し込み材37とともに前記フレームFの外面Fa側に設けられた取付溝35に反転させて挿入することにより、当該張地Mを左右のフレームF間に張設している。この状態で、左右のフレームF間に前横梁21、上横梁29及び下横梁33を介在させることによって前記張地Mに張力が付与される。このようにして張力を付与された張地Mは、左右のフレームFの形状に沿った形態となる。すなわち、左右の背フレーム23は、下端の近傍に着座者の腰形状に対応して前方に突出する突出部23cを有したものであり、前記背張地25が下横梁33により張力を付与されることにより前記突出部23cに対応した突出形状をなすように張設されている。
また、前記張地Mの左右のフレームFに支持されていない縁部Md、Meは、図3、図11及び図12に示すように、袋状のものであり、その縁部Md、Me内に透明な芯材39が内蔵されている。具体的には、前記座5の前縁に位置する張地M(座張地17)の縁部Md及び前記背凭れ7の上縁に位置する張地M(背張地25)の縁部Meに芯材39がそれぞれ設けられている。これらの芯材39は、それぞれ透明なシート材を一定長さの帯状に裁断してなるもので、これら各芯材39の両端部39aと前記押し込み材37との間には芯材39が存在しない可撓変形部41を形成してなる。
前記前横梁21は、図3ないし図6に示すように、中間に略平坦な平坦部21aを有した正面視U字形をなしており、その左右両端部21bに左右の座フレーム15の内側面15aにそれぞれ直接的に密接する対をなす取付壁45を備えている。そして、これら各取付壁45をそれぞれ複数の止着具たるボルト47を用いて対応する座フレーム15に止着している。具体的には、この取付壁45に貫通させた2本のボルト47を前記座フレーム15に埋設したナット49に締着することにより、この取付壁45を前記座フレーム15に固定している。なお、前横梁21の両端部21bには、前記各取付壁45と協働して座フレーム15を挟持する外装壁51をそれぞれ備えている。前記取付壁45は、前記座フレーム15に沿って延びる形状をなしており、前記取付壁45と前記外装壁51とによって構成される嵌合部53が、座フレーム15に沿って延びる前後に長い形態をなしている。しかして、前記取付壁45は、その厚み寸法T2よりも座フレーム15に沿う方向の長手寸法L2が大きくなるように設定されている。
前記上横梁29は、図2ないし図7及び図10に示すように、その中央部29aが後方に突出するように湾曲したものであり、その左右両端部29bに左右の背フレーム23の内側面23dにそれぞれ直接的に密接する対をなす取付壁55を備えている。そして、これら各取付壁55をそれぞれ複数の止着具たるボルト57を用いて対応する背フレーム23に止着している。具体的には、この取付壁55に貫通させた2本のボルト57を前記背フレーム23に埋設したナット59に締着することにより、この取付壁55を前記背フレーム23に固定している。なお、上横梁29の両端部29bには、前記各取付壁55と協働して背フレーム23を挟持する外装壁61をそれぞれ備えている。前記取付壁55は、前記背フレーム23に沿って延びる形状をなしており、前記取付壁55と前記外装壁61とによって構成される嵌合部63が、背フレーム23に沿って延びる上下に長い形態をなしている。しかして、前記取付壁55は、その厚み寸法T3よりも背フレーム23に沿う方向の長手寸法L3が大きくなるように設定されている。
前記下横梁33は、図2ないし図7及び図9に示すように、着座者の腰形状に対応して前方に突出する背フレーム23の突出部23cの近傍同士を結合するものであって、その左右方向の中央部33aが後方に突出するように湾曲しており、その左右両端部33bに左右の背フレーム23の内側面23dにそれぞれ直接的に密接する対をなす取付壁65を備えている。そして、これら各取付壁65をそれぞれ複数の止着具たるボルト67を用いて対応する背フレーム23に止着している。具体的には、この取付壁65に貫通させた2本のボルト67を前記背フレーム23に埋設したナット69に締着することにより、この取付壁65を前記背フレーム23に固定している。なお、下横梁33の両端部33bには、前記各取付壁65と協働して背フレーム23を挟持する外装壁71をそれぞれ備えている。前記取付壁65は、前記背フレーム23に沿って延びる形状をなしており、前記取付壁65と前記外装壁71とによって構成される嵌合部73が、背フレーム23に沿って延びる上下に長い形態をなしている。しかして、前記取付壁65は、その厚み寸法T4よりも背フレーム23に沿う方向の長手寸法L4が大きくなるように設定されている。
このようにしてなる本実施形態にかかる椅子は、図2及び図8に示すように、座5と背凭れ7とが一体に構成されており、これら座5及び背凭れ7が前記支持基部3に一体に設けられた前横梁21によって片持ち支持されている。そして、この支持基部3と前記座5との間に荷物載置面75が設けられ、その荷物載置面75と前記座5の裏面5aとの間に荷物B1を出し入れ自在に収容するための荷物収容空間77が形成されている。
前記荷物載置面75は、図2及び図3に示すように、平面視においてその外縁75aの一部が前記支持基部3の外縁3eよりも外側に位置する延出部79を備えており、その延出部79に埃排除手段81が設けられている。すなわち、この実施形態における荷物載置面75は、前横梁21の平坦部21aの上面21cと支持基部3の上に着脱可能に装着された棚板83の上面83aにより形成されている。換言すれば、前記支持基部3の上面3fを覆い隠すようにして前記棚板83が設けられており、その棚板83に前記荷物載置面75の主要部、すなわち荷物載置面75の一部が形成されている。
前記棚板83は、図2ないし図8に示すように、その上面83aで荷物B1を装脱可能に支持するための荷物載置面75の一部を形成する棚板本体85と、この棚板本体85の下面に設けられ前記支持基部3に着脱可能に外嵌される外嵌壁体87とを備えている。
前記棚板本体85は、前記支持基部3の上面3fに載置されるものであって、平面視において支持基部3よりも大きな面積を有しており、前記支持基部3よりも外側に位置する部位に前記埃排除手段81を構成する複数の貫通孔82が設けられている。この棚板本体85は、平面視においてA4版サイズよりも大きな面積を有したもので、その左右両側縁部85aに荷物B1の落下を防止するための湾曲部85bを備えている。この棚板本体85は、その中央部を前記脚支柱13の軸心である支持基部3の回転中心Oにほぼ一致させて配設されており、前記荷物載置面75が前記支持基部3の回転中心Oを含む位置に形成されるようにしている。
前記外嵌壁体87は、前記支持基部3の外周面3gに重なり合う包持部87aと、前記支持基部3の底面周縁部分3hに重なり合う抜止部87bとを備えてなるもので、前記支持基部3に後方から装脱し得るようにその前面が開放されている。また、前記外嵌壁体87は、前記包持部87aの外面を前記棚板本体85の下面に接続するためのリブ87cを備えている。
また、この実施形態にかかる椅子は、図1に示すように、肘掛け89を有している。この肘掛け89は、図3ないし図5、図8、図14に示すように、前記下横梁33の外装壁71と一体に連続形成されたものであり、前記下横梁33の外面33cと前記肘掛け89の外面89aとが滑らかに一体化されている。この肘掛け89は、前記背凭れ7から前方に延出させて設けられたものであり、前記背凭れ7に支持された肘掛け本体91と、この肘掛け本体91上に設けられた肘当てパット93とを具備してなる。
前記肘掛け本体91は、前記下横梁33に一体に設けられた肘支柱95と、この肘支柱95の先端部に設けられた肘フレーム97とからなり、この肘フレーム97上に前記肘当てパット93を装着している。具体的には、前記肘フレーム97が、その上面に前後対をなす取付部97aを有した硬質の下枠部97bと、この下枠部97bの取付部97aに前後両端部を取付けた硬質の上枠部97cとからなるもので、この下枠部97bと上枠部97cとで剛性を有したループ形状を形成している。換言すれば、この下枠部97bと前記上枠部97cとで窓部99が形成される。そして、上枠部97cの上に軟質の肘当てパット93を設けている。そして、この窓部99の開口縁99aに平面視において肘当てパット93の外縁93aからはみ出さない状態でかばんその他の荷物B2を掛けるためのフック101を設けている。すなわち、このフック101は、前記肘フレーム97の窓部99に一体に形成されている。換言すれば、このフック101は、前記窓部99の開口縁99aの下辺部分99bを変形させることにより形成されたものである。
また、この実施形態にかかる椅子は、図2ないし図6に示すように、衣類を掛けるためのハンガー103を備えている。このハンガー103は、前記上横梁29の下辺29cに懸吊姿勢で一体的に設けられたものであり、衣類を掛けるためのハンガー本体105と、このハンガー本体105を前記上横梁29との間に隙間107を維持した状態で前記上横梁29に懸吊支持させる懸吊部材109とを具備してなる。
以上に述べたように、本実施形態に係る回転椅子は、左右対をなすフレームFに透光性を有した張地Mを張設して座5及び背凭れ7を構成するようにしたものであって、前記張地Mの前記フレームFに支持されていない縁部、換言すれば座張地17の前縁部Md及び背張地25の上縁部Meに透明な芯材39を取り付けているので、それら座張地17の前縁部Md及び背張地25の上縁部Meの保形性を維持しつつも、芯材39が透明であるのでその存在により張地Mの美観及び椅子全体の美観が損なわれるという課題を解消することができる。したがって、張地Mと前横梁21または上横梁29との間に空間19、27が存在するため張地Mの前縁部Md及び張地Mの上縁部Meに保形性及び強度が要求されるが、それらの部分に透明な芯材39を取り付けることによって、張地Mの保形性及び強度を維持することができるものである。
特に、本実施形態における回転椅子においては、前記芯材39を左右のフレームFから機械的に切り離して短寸化しているので、従来の椅子において、張地の縁部における芯材の存在する部分と芯材の存在しない部分との境界に生じさせていた視覚的な違和感を解消することができる。言い換えれば、芯材39が途中で途切れている状態を目立ちにくくすることができる。
特に、張地Mがメッシュ状のものであるので、メッシュ状の隙間から張地Mに取り付けられた芯材39を張地M越しに視認し得るものであるが、芯材39を透明にすることで前記芯材39を張地M越しに視認する際にも美観を損なわないものとすることができる。
また、前記座張地17の前縁部Md及び背張地25の上縁部Meを袋状にしており、それらの縁部Md、Me内に前記芯材39を内蔵しているので、張地Mの縁部Meに芯材39を直接縫いつける場合に比べて、張地Mの見た目を良好にすることができる。すなわち、座張地17の前縁部Mdと前横梁21との間に空間19が設けられており、背張地25の上縁部Meと上横梁29との間に空間31が設けられているため、座張地17の前縁部Md及び背張地25の上縁部Meは、その張地Mの裏面Mb側が視認可能なものとなっている。しかしながら、張地Mがこのようなものであるため、芯材39が張地Mの裏面Mbからも視認されにくくなり、その存在により張地Mの美観及び椅子全体の美観が損なわれることがなくなる。また、張地Mの縁部Md、Meを袋状にすることで、メッシュ状の張地Mの縁部Md、Meにおけるほつれの抑制にもなる。
また、左右対をなすフレームF間に張地Mを張設しているので、これら左右対をなすフレームF間に前横梁21、上横梁29及び下横梁31を介設した状態で張地Mに張力を付与しているので、張地Mを左右のフレームFに対応した形状に保形でき、張地Mに高い張力を与えることができる。
さらに、前記前横梁21が、左右両端部21bに左右の座フレーム15の内側面15aに直接的に密接する対をなす取付壁45を備えたものであり、前記上横梁29及び下横梁33が、左右両端部29b、33bに左右の背フレーム23の内側面23dに密接する対をなす取付壁55、65をそれぞれ備えているので、取付壁45、55、65が左右のフレームFを外側面Fa側に押圧し、前記張地Mに左右方向の張力を付与することができる。そのため、張地Mに高い張力を与えることができる。
また、左右の肘掛け89は、腰部背面に位置する下横梁33と合わせて一体に成形されており、さらに下横梁33部分において左右の背フレーム23をつなぐように、左右の背フレーム23とそれぞれ縦方向の長手寸法L4をもって固定されているため、取付強度が高く、使用中に肘掛け89に荷重がかかってもぐらつくことがない。また、肘掛け無しタイプの椅子との互換性についても、製品の組み立て段階で、肘掛け無しタイプまたは肘掛け付きタイプの下横梁33を必要に応じて選択して取り付けるだけなので、製品の作り分けが容易である。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
例えば、前記張地は、メッシュ状のものの他、透明シート等透光性を有するものであれば種々変更可能である。
また、前記座張地の前縁部及び背張地の上縁部は、袋状のものでなく、直接座張地の前縁部または背張地の上縁部に芯材を直接縫いつけるものや、溶着するものであってもよいが、本実施形態に示すように張地の縁部を袋状にすることで、張地の外観及び椅子全体としての外観をより好ましいものとすることができる。また、このような芯材を取り付ける部分は、座張地の前縁部及び背張地の上縁部に限られず、フレームが配される場所またはフレームの形状等によって種々変更可能である。
すなわち、フレームについても、本実施形態では、左右のフレーム間に張設される張地について説明したが、張地の形状または押し込み材の取付位置等種々変更可能である。例えば、フレームについては、左右対をなすフレームには限られず、上下方向のフレーム、上下方向及び左右方向のフレームからなるものであってもよく、さらに、フレームが張地の周囲を囲うように配されるロ字形またはコ字形の枠状のものであってもよい。また、座張地と背張地が一体に形成されるもののみならず、座と背が別体のものであって、座張地と背張地とが別々に配されるものであってもよい。
また、本実施形態は事務用回転椅子について説明したが、これに限られず、回転椅子以外の椅子にも適用することができるものである。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
F…フレーム
M…張地
Md、Me…縁部(前縁、上縁)
5…座
7…背凭れ
39…芯材

Claims (5)

  1. フレームに透光性を有した張地を張設して座及び背凭れの少なくとも一方を構成するようにした椅子であって、
    前記張地の前記フレームに支持されていない縁部に透明な芯材を取り付けたことを特徴としている椅子。
  2. 前記縁部が袋状のものであり、その縁部内に前記芯材が内蔵されている請求項1記載の椅子。
  3. 前記張地が、メッシュ状のものである請求項1または2記載の椅子。
  4. 前記座が左右の座フレーム間に張地を張設したものであり、前記座の前縁に位置する張地の縁部に前記芯材を設けている請求項1、2または3記載の椅子。
  5. 前記背凭れが左右の背フレーム間に張地を張設したものであり、前記背凭れの上縁に位置する張地の縁部に前記芯材を設けている請求項1、2、3または4記載の椅子。
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