JP2011044996A - クロック分周回路および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】有理数分周して得られたクロック信号から、サイクル時間が一定の新たなクロック信号を、大きな回路面積や多くの消費電力を必要とすることなく、容易に生成する。
【解決手段】マスク制御回路20Aにより、クロック信号SのM個のクロック・パルスのうち、クロック信号Bから生成される、サイクル時間が一定のクロック信号Cにおいて、クロック・パルスが存在するタイミング以外のクロック・パルスを、除去するクロック・パルスとして選択し、選択したクロック・パルスのタイミングを示すマスク信号を生成し、マスク回路10Aにより、マスク制御回路20Aで生成されたマスク信号25Aに応じて、クロック信号Sのクロック・パルスを除去することによりクロック信号Bを生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回路技術に関し、特にクロック信号を任意の有理数分周比で分周する分周回路技術に関する。
半導体装置に集積された複数の回路、例えば機能ブロックを構成する各回路のそれぞれに、周波数の異なるクロック信号を分配する方法として、ある周波数の入力クロック信号から、機能ブロックごとに、より低い周波数のクロック信号を分周して生成し、それぞれの機能ブロックに分配する技術がある。
このようなクロック信号分配技術で用いられる、ある周波数の入力クロック信号から、より低い周波数のクロック信号を分周するクロック分周回路には、分周比、すなわち分周前の入力クロック信号の周波数と分周後のクロック信号の周波数の比が1/M(Mは整数)である整数分周回路と、分周比がN/M(N、Mは整数)であっても分周が可能な有理数分周回路とに大別される。
このうち整数分周回路は、カウンタ回路を用いて容易に実現することができるが、有理数分周回路は、その回路構成が複雑となる。
有理数分周回路の回路構成については、例えば、特許文献1、特許文献2などで、提案されている。これら文献に記載された関連技術によると、まず、分周比の分子を設定するNの値を、入力クロック信号のサイクルごとに累積的に加算する。次に、その加算結果が分周比の分母を設定するMの値より大きくなった場合には、その加算結果からMを引く。これらの動作を行い、その加算結果を参照して、入力クロック信号のクロック・パルスを適切にマスクする、すなわち間引くことにより有理数分周を実現している。
図8および図9を参照して、上記関連技術によるクロック分周回路における問題の具体例を説明する。図8は、関連技術のクロック分周回路を用いた半導体集積回路例である。図9は、関連技術のクロック分周回路の動作を示すタイミングチャート図である。
図8に示すように、関連技術のクロック分周回路200は、入力する分周比設定情報201に基づいて、入力クロックSを有理数分周することでクロックBを生成する。
クロック分配回路210は、例えばクロックツリー回路から構成され、クロックBの分配対象までの分配遅延が同一になるように設計レイアウトを行うことによって、クロックBのクロックスキューを低減する。これによって、クロックBで駆動する回路が同期的に動作することを実現する。
図9には、入力クロックSを分周比11/12〜4/12で分周して生成したクロックBが示されている。クロックBは、入力するクロックSのクロック・パルスを適切にマスクすることにより生成することができる。例えば、分周比が9/12のクロックBは、クロックSのタイミングT0〜T11にある12個のクロック・パルスのうち、タイミングT3、T8、T11にある3個のクロック・パルスをマスクすることで生成している。
特開2005‐45507号公報 特開2006‐148807号公報
しかしながら、このような関連技術による有理数分周回路では、有理数分周して得られたクロック信号が入力クロック信号である場合、このような入力クロック信号から、サイクル時間が一定の新たなクロック信号を、容易に生成できないという問題点があった。
このような有理数分周回路が用いられる回路装置では、有理数分周して得られたクロック信号を入力クロック信号として、この入力クロック信号から、例えば、半導体装置の外部へ出力するクロック信号、PLL回路への位相調整のためのフィードバック信号、アナログ回路への入力クロック信号など、サイクル時間が一定の新たなクロック信号を生成する必要がある場合がある。
関連技術によるクロック分周回路200で有理数分周して得たクロック信号は、サイクル時間が一定ではない。例えば、分周比が9/12のクロックBにおいて、タイミングT1のクロック・パルスとT2のクロック・パルスの間のサイクル時間は入力クロックSの1サイクル分であるが、タイミングT2のクロック・パルスとT4のクロック・パルスの間のサイクル時間はクロックSの2サイクル分である。
さらに、関連技術によるクロック分周回路200は、生成したクロックBから、さらに別のクロック信号を生成することを想定していない。そのため、生成したクロック信号から、サイクル時間が一定の別のクロック信号を生成することは困難である。なぜなら、関連技術によるクロック分周回路200は、サイクル時間が一定の別のクロック信号を生成するのに必要なクロック・パルスをもマスクして、クロックBを生成する場合があるからである。
図9を参照して具体例を説明する。図9において、周波数がクロックSの1/3(=4/12)で、かつサイクル時間が一定のクロックCを図示している。図9から明らかのように、クロックCの生成には、タイミングT0、T3、T6、T9にクロック・パルスが必要である。ところが、タイミングT3、T6、T9において、クロックSのクロック・パルスをマスクしてクロックBを生成している場合がある。
具体的には、タイミングT3において、分周比が9/12の場合(91)、6/12の場合(92)、5/12の場合(93)にクロック・パルスをマスクしている。同様に、タイミングT6において、5/12の場合(94)にクロック・パルスをマスクしている。同様に、タイミングT9において、分周比が7/12の場合(95)、6/12の場合(96)、5/12の場合(97)にクロック・パルスをマスクしている。
このように、関連技術では、サイクル時間が一定のクロックCの生成に必要なタイミングで、クロックSのクロック・パルスをマスクすることにより、クロックSを有理数分周比を有するクロックBを生成しているため、クロックBからクロックCを生成することができない。
したがって、関連技術によるクロック分周回路200の入力クロック信号が、有理数分周して得られたクロックBであって、サイクル時間が一定のクロック信号が必要とされている場合、関連技術によるクロック分周回路200とは別のクロック信号生成手段によって、クロックSからサイクル時間が一定のクロック信号を生成する必要がある。さらに、クロック分配回路210とは別のクロック分配手段によって、生成したサイクル時間が一定のクロック信号を分配する必要がある。その結果、クロック信号の生成や分配に必要な回路面積や消費電力が大きくなるという問題がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、有理数分周して得られたクロック信号から、サイクル時間が一定の新たなクロック信号を、大きな回路面積や多くの消費電力を必要とすることなく、容易に生成できるクロック分周技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるクロック分周回路は、N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)により規定された分周比に基づいて、入力クロック信号のM個のクロック・パルスのうち、M−N個分のクロック・パルスを除去することにより、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック分周回路であって、入力クロック信号のM個のクロック・パルスのうち、出力クロック信号から生成される、サイクル時間が一定のクロック信号において、クロック・パルスが存在するタイミング以外のクロック・パルスを、除去するクロック・パルスとして選択し、選択したクロック・パルスのタイミングを示す制御信号を生成する制御回路と、制御回路で生成された制御信号に応じて、入力クロック信号のクロック・パルスを除去することにより出力クロック信号を生成する処理回路とを備えている。
また、本発明にかかるクロック分周方法は、N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)により規定された分周比に基づいて、入力クロック信号のM個のクロック・パルスのうち、(M−N)個分のクロック・パルスを除去することにより、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック分周方法であって、入力クロック信号のM個のクロック・パルスのうち、出力クロック信号から生成される、サイクル時間が一定のクロック信号において、クロック・パルスが存在するタイミング以外のクロック・パルスを決定するステップと、決定されたクロック・パルスを除去することにより出力クロック信号を生成するステップとを備えている。
本発明によれば、有理数分周して得られたクロック信号から、サイクル時間が一定の新たなクロック信号を、大きな回路面積や多くの消費電力を必要とすることなく、容易に生成することができる。
第1の実施の形態にかかるクロック分周回路の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるクロック分周回路の動作を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態にかかるクロック分周回路の他の動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態にかかるクロック分周回路の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる他のクロック分周回路の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかるクロック分周回路の動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態にかかるクロック分周回路の動作を示すタイミングチャートである。 関連技術のクロック分周回路を用いた半導体集積回路例である。 関連技術のクロック分周回路の動作を示すタイミングチャート図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるクロック分周回路について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるクロック分周回路の構成を示すブロック図である。
図1のクロック分配システムには、本実施の形態にかかるクロック分周回路100A、100B、およびクロック分配回路110が設けられている。
クロック分周回路100Aは、入力するクロックSを有理数分周してクロックBを生成する。クロック分配回路110は、クロックツリー回路から構成され、クロックBの分配対象までの分配遅延が同一になるように設計レイアウトを行うことによって、クロックBを低スキューで分配する。クロック分周回路100Bは、入力するクロックBを有理数分周して、サイクル時間が一定のクロックCを生成する。
クロック分周回路100Aは、分周比設定情報40AのN/M(Nは正の整数、MはNより大きい正の整数)で規定された分周比に基づいて、クロックS(入力クロック信号)の連続するM個のクロック・パルスのうち、M−N個分のクロック・パルスをマスクして除去することにより、クロックSをN/Mの分周比で有理数分周したクロックB(出力クロック信号)を生成する回路である。
クロック分周回路100Aは、主な回路として、マスク回路(処理回路)10Aとマスク制御回路(制御回路)20Aとを含んでいる。
マスク回路10Aは、入力されたマスク信号25Aに応じて、クロックSのクロック・パルスのうちのいずれか1つ以上をマスクして、クロックSのクロック・パルス列から除去することによりクロックBを生成して出力する機能を有する。
マスク制御回路20Aは、クロック分周回路100Bが生成するサイクル時間が一定のクロックCのクロック・パルスに同期したタイミングに基づいて、マスク信号25Aを生成し当該マスク信号25Aをマスク回路10Aへ出力する機能を有する。すなわち、マスク制御回路20Aは、クロックSのM個のクロック・パルスのうち、クロック信号Bから生成される、サイクル時間が一定のクロックCにおいて、クロック・パルスが存在するタイミング以外のクロック・パルスを、除去するクロック・パルスとして選択し、選択したクロック・パルスのタイミングを示すマスク信号(制御信号)25Aを生成する。
ここで、マスク信号25Aは、クロックSの連続するM個のクロック・パルスのタイミングのうち、当該クロックCのクロック・パルスのタイミングを除く他のタイミングに対して、M−N個分のクロック・パルスをマスクするマスクタイミングを割り当てた信号である。
マスク制御回路20Aは、分周比設定情報40Aを参照して、生成するクロックBの分周比N/Mを入力する。さらに、分周比設定情報40Bおよび位相信号30を参照して、クロックCのクロック・パルスに同期したタイミングを入力する。
一方、クロック分周回路100Bは、分周比設定情報40BのK/N(Kは正の整数、NはKより大きい正の整数)で規定された分周比に基づいて、クロックB(入力クロック信号)の連続するN個のクロック・パルスのうち、N−K個分のクロック・パルスをマスクして除去することにより、クロックBをK/Nの分周比で有理数分周した、サイクル時間が一定のクロックC(出力クロック信号)を生成する回路である。
ここで、クロックBは、前述のとおり、クロック分周回路100AにおいてN/Mで分周されたクロックである。したがって、クロック分周回路100Bは、分周されていないクロック信号であるクロックSに対してK/M(=(N/M)×(K/N))の分周比で分周されたクロックCを生成することになる。
クロック分周回路100Bは、主な回路として、マスク回路(処理回路)10Bとマスク制御回路(制御回路)20Bとを含んでいる。
マスク回路10Bは、入力されたマスク信号25Bに応じて、クロックBのクロック・パルスのうちのいずれか1つ以上をマスクして、クロックBのクロック・パルス列から除去することによりクロックCを生成して出力する機能を有する。
マスク制御回路20Bは、クロック分周回路100AがクロックSを有理数分周して生成するクロックBのクロック・パルスのタイミングに基づいて、マスク信号25Bを生成し当該マスク信号25Bをマスク回路10Bへ出力する機能を有する。
ここで、マスク信号25Bは、クロックBの連続するN個のクロック・パルスのタイミングのうち、サイクル時間を一定のクロックCを生成するのに必要なクロック・パルスのタイミングを除く他のタイミングに対して、N−K個分のクロック・パルスをマスクするマスクタイミングを割り当てた信号である。
マスク制御回路20Bは、分周比設定情報40Bを参照して、生成するクロックCの分周比K/Mを入力する。さらに、分周比設定情報40Aおよび位相信号30を参照して、クロックBのクロック・パルスのタイミングを入力する。
なお、クロックS、分周比設定情報40A、分周比設定情報40B、および位相信号30については、上位回路(図示せず)から供給されるものとする。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるクロック分周回路の動作について説明する。図2は、第1の実施の形態にかかるクロック分周回路の動作を示すタイミングチャートである。ここでは、クロックBの分周比を規定するN/Mにおいて、分周比分母M=12、分周比分子N=11〜4としている。また、クロックCの分周比を規定するK/Mにおいて、分周比分母M=12、分周比分子K=4としている。
クロック分周回路100Aは、クロックSを分周比N/12(N=12〜4)で分周したクロックBを生成する。クロック分周回路100Bは、クロックBを分周比4/N(N=12〜4)で分周したサイクル時間が一定のクロックCを生成する。したがって、クロックCは、クロックSに対して分周比4/12(=(N/12)×(4/N))で分周したクロック信号である。
このとき、クロックCとクロックBの位相関係は、クロックSの12サイクルで一巡する。図2では、この位相関係が一巡する12サイクルのタイミングがT0〜T11で示されている。
クロック分周回路100Bは、タイミングT0、T3、T6、T9におけるクロック・パルスはマスクせず、それ以外のタイミングにおけるクロック・パルスをマスクすることで、サイクル時間が一定のクロックCを生成する。
また、クロック分周回路100Aは、クロック分周回路100Bがサイクル時間が一定のクロックCを生成するのに必要なタイミングT0、T3、T6、T9におけるクロック・パルスはマスクせず、それ以外のクロック・パルスをマスクすることでクロックBを生成する。
したがって、マスク制御回路20Aは、上記クロックCのクロック・パルスのタイミングではないタイミングT1、T2、T4、T5、T7、T8、T10、T11のいずれかに対して、M−N個分のクロック・パルスをマスクするマスクタイミングを割り当てたマスク信号25Aを生成する。
このようなクロックBは、分周比の小さい場合から、クロック・パルスをマスクするタイミングを追加割り当てしていくことで、生成することができる。
例えば、クロックSのタイミングT0〜T11にある12個のクロック・パルスのうち、T0、T3、T6、T9以外のタイミング、例えばタイミングT2に対してマスクタイミングを割り当てれば、分周比11/12のクロックBを生成できる。さらに、T8に対してマスクタイミングを追加割り当てすれば、分周比10/12のクロックBを生成できる。さらにT5に対して追加割り当てすれば、分周比の9/12のクロックBを生成できる。さらにT11に対して追加割り当てすれば、分周比の8/12のクロックBを生成できる。
また、さらにT1に対して追加割り当てすれば、分周比7/12のクロックBを生成できる。さらに、T7に対して追加割り当てすれば、分周比6/12のクロックBを生成できる。さらにT4に対して追加割り当てすれば、分周比の5/12のクロックBを生成できる。さらにT10に対して追加割り当てすれば、分周比の4/12のクロックBを生成できる。
次に、図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるクロック分周回路の別の動作について説明する。図3は、第1の実施の形態にかかるクロック分周回路の他の動作を示すタイミングチャートである。ここでは、クロックBの分周比を規定するN/Mにおいて、分周比分母M=12、分周比分子N=11〜3としている。また、クロックCの分周比を規定するK/Mにおいて、分周比分母M=12、分周比分子K=3としている。
すなわち、クロック分周回路100Aは、クロックSを分周比N/12(N=12〜3)で分周したクロックBを生成する。クロック分周回路100Bは、クロックBを分周比3/N(N=12〜3)で分周したクロックCを生成する。したがって、クロックCは、クロックSに対して分周比3/12(=(N/12)×(3/N))で分周したクロック信号である。
クロック分周回路100Bは、タイミングT0、T4、T8におけるクロック・パルスはマスクせず、それ以外のタイミングにおけるクロック・パルスをマスクすることで、サイクル時間が一定のクロックCを生成する。
クロック分周回路100Aは、クロック分周回路100Bがサイクル時間が一定のクロックCを生成するのに必要なタイミングT0、T4、T8におけるクロック・パルスはマスクせず、それ以外のクロック・パルスをマスクすることでクロックBを生成する。したがって、マスク制御回路20Aは、上記クロックCのクロック・パルスのタイミングではないタイミングT1、T2、T3、T5、T6、T7、T9、T10、T11のいずれかに対して、M−N個分のクロック・パルスをマスクするマスクタイミングを割り当てたマスク信号25Aを生成する。
図2の場合と同様に、このようなクロックBは、分周比の小さい場合から、クロック・パルスをマスクするタイミングを追加割り当てしていくことで、生成することができる。
例えば、クロックSのタイミングT0〜T11にある12個のクロック・パルスのうち、T0、T4、T8以外のタイミング、例えばタイミングT9に対してマスクタイミングを割り当てれば、分周比11/12のクロックBを生成できる。さらに、T5に対してマスクタイミングを追加割り当てすれば、分周比10/12のクロックBを生成できる。さらにT1に対して追加割り当てすれば、分周比の9/12のクロックBを生成できる。さらにT7に対して追加割り当てすれば、分周比の8/12のクロックBを生成できる。
また、さらにT11に対して追加割り当てすれば、分周比7/12のクロックBを生成できる。さらに、T3に対して追加割り当てすれば、分周比6/12のクロックBを生成できる。さらにT2に対して追加割り当てすれば、分周比の5/12のクロックBを生成できる。さらにT10に対して追加割り当てすれば、分周比の4/12のクロックBを生成できる。さらにT6に対して追加割り当てすれば、分周比の3/12のクロックBを生成できる。
以上、図2および図3のそれぞれにおいて、クロックSに対して分周比4/12または3/12であるサイクル時間が一定のクロックCを生成する場合の動作について説明した。同様に、クロックCの分周比がその他の場合についても、本発明の第1の実施の形態にかかるクロック分周回路100A、100Bにより、クロックBおよびクロックCを生成することができる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、クロック分周回路100Aを構成するマスク制御回路20Aにより、マスク信号25Aを生成してマスク回路10Aへ出力している。この際、マスク信号25Aは、クロック分周回路100Bが生成するサイクル時間が一定のクロックCのクロック・パルスに同期したタイミングに基づいて、当該クロックCのクロック・パルスのタイミングを除く他のタイミングに対して、クロックSのクロック・パルスをマスクするマスクタイミングを割り当てた信号である。
このため、サイクル時間が一定のクロックCの生成のためにクロック・パルスが必要なタイミングでは、クロックBのクロック・パルスがマスクされなくなる。その結果、クロックCの生成にクロック・パルスが必要なタイミングでは必ず、クロックBにクロック・パルスが出力される。
これに応じて、クロック分周回路100Bを構成するマスク制御回路20Bは、マスク信号25Bを生成してマスク回路10Bへ出力する。この際、マスク信号25Bは、クロックCのクロック・パルスのタイミングを除く他のタイミングに対して、クロックBのクロック・パルスをマスクするマスクタイミングを割り当てた信号である。
このため、サイクル時間が一定のクロック信号の生成にクロック・パルスが必要なタイミングでは必ず、クロックBおよびクロックCにクロック・パルスが出力される。すなわち、本第1の実施の形態にかかるクロック分周回路によれば、クロックSを有理数分周して生成したクロックBから、サイクル時間が一定のクロックCを生成することができる。
したがって、本実施の形態によれば、サイクル時間が一定のクロック信号を生成するために、クロックBの生成回路とは別のクロック生成手段や、クロックBの分配回路とは別のクロック分配手段を必要としない。その結果、クロック信号の任意の有理数分周を低回路面積かつ低消費電力で実現し、かつ、サイクル時間が一定のクロック信号を、低回路面積かつ低消費電力で生成することが可能なクロック分周回路を提供することが可能となる。
また、本実施の形態では、マスク制御回路20Aにおいて、分周比設定情報40Bに応じて、クロックCのクロック・パルスのタイミングを除く他のタイミングに対して、クロック・パルスをマスクするマスクタイミングを割り当てるようにした。そのため、例えば図3に示したように、クロックBの分周比N/Mが11/12〜3/12のうちのいずれかに変更される場合でも、クロックCのクロック・パルスのタイミングT0、T4、T8以外のタイミングでクロックSクロック・パルスをマスクすることができる。したがって、クロックBの分周比を変更する場合でも、サイクル時間が一定のクロックCを継続して生成することができるので、極めて柔軟に分周比の変更に対応することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図4および図5を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるクロック分周回路について説明する。
本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態にかかるクロック分周回路100Aを構成するマスク回路10Aおよびマスク制御回路20Aの具体例、およびクロック分周回路100Bを構成するマスク回路10Bおよびマスク制御回路20Bの具体例について説明する。
図4は、第2の実施の形態にかかるクロック分周回路の構成を示すブロック図である。
図4において、マスク回路10Aは、入力するマスク信号25Aを参照して、クロックSのクロック・パルスをマスクするか、あるいはマスクせずにそのままクロックBに出力するか、のいずれかを選択する機能を有している。
このマスク回路10Aは、ラッチ回路11とゲート回路12とから構成されている。
ラッチ回路11は、クロックSの立ち下りのタイミングでマスク信号25Aをラッチすることで、ゲート回路12に入力されるマスク信号25Aの遷移を、クロックSの値が「0」であるタイミングに限定する機能を有している。
ゲート回路12は、ラッチ回路11でラッチされたマスク信号25Aに基づいてクロックSをマスクする機能を有する。マスク信号25Aの値が「0」の場合、クロックSをマスクする。マスク信号25Aの値が「1」の場合、クロックSをマスクしない。
このように、ラッチ回路11を設けることで、クロックBにグリッチが発生することを抑制できる。また、タイミング設計が容易になるという効果があるが、タイミング設計を厳密に行うことでグリッチの発生を回避する場合には、ラッチ回路11を省略してもよい。また、図4では、クロックSをマスクするゲート回路12としてAND回路が用いられているが、これに限るものではない。OR回路を用いてもよいし、その他、同等の機能を有する回路を用いてもよい。
マスク制御回路20Aは、分周比設定情報40A、分周比設定情報40B、位相信号30に基づいて、クロックSのクロック・パルスをカウントする。これによって、クロックBとクロックCとの相対的な位相を示すカウンタ値を生成し、このカウンタ値に基づいてマスクタイミングを割り当てたマスク信号25Aを生成して出力する機能を有している。
このマスク制御回路20Aは、カウンタ21とテーブル回路22とから構成されている。
分周比設定情報40Aは、複数ビットの並列データからなる分周比分母Mと分周比分子Nとから構成されており、クロックBの分周比N/Mを規定する。分周比設定情報40Bは、複数ビットの並列データからなる分周比分子Kから構成されており、クロックCの分周比K/Mを規定する。分母Mの値は分周比設定情報40Aにおける値と同一であり、分周比設定情報40Aを構成する分周比分母Mの値を使用するとして、重複した入力を省略している。
位相信号30は、クロックBとクロックCとの相対的な位相関係を示す信号である。
カウンタ21は、クロックSのクロック・パルスをカウントするとともに、クロックBとクロックCとの位相関係が一巡した時点で、位相信号30のタイミングに合わせてカウンタ値をリセットし、クロックBとクロックCとの相対的な位相を示すカウンタ値23を出力する機能を有している。これにより、カウンタ21から、クロックBとクロックCとの位相関係が一巡するサイクル数がカウンタ値23として出力される。
テーブル回路22は、カウンタ値23、分周比設定情報40Aである分周比分母Mと分周比分子N、分周比設定情報40Bである分周比分子Kの組合せごとに、マスクの要否を示すテーブルデータ24を予めテーブル形式で保持する機能と、入力されたこれら値の組合せに応じたテーブルデータ24をマスク信号25Aとして選択して出力する機能とを有している。これにより、テーブル回路22から、分周比分母M、分周比分子N、カウンタ値23、分周比分子Kに応じて、マスク回路10AでクロックSのクロック・パルスをマスクするか否かを制御するマスク信号25Aが、クロックSのクロック・パルスごとに出力される。
次に、図5を参照して、第2の実施の形態にかかるクロック分周回路100Bのマスク回路10Bおよびマスク制御回路20Bの具体例について説明する。
図5は、第2の実施の形態にかかる他のクロック分周回路の構成を示すブロック図である。クロック分周回路100Bは、図4で示したクロック分周回路100Aと同様の構成であり、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
図5において、マスク回路10Bは、入力するマスク信号25Bを参照して、クロックBのクロック・パルスをマスクするか、あるいはマスクせずにそのままクロックCに出力するか、のいずれかを選択する機能を有している。第2の実施の形態において、このマスク回路10Bは、ラッチ回路11とゲート回路12とから構成されている。
ラッチ回路11は、クロックBの立ち下りのタイミングでマスク信号25Bをラッチすることで、ゲート回路12に入力されるマスク信号25Bの遷移を、クロックBの値が「0」であるタイミングに限定する機能を有している。ゲート回路12は、ラッチ回路11でラッチされたマスク信号25Bに基づいてクロックBをマスクする機能を有する。マスク信号25Bの値が「0」の場合、クロックBをマスクする。マスク信号25Bの値が「1」の場合、クロックBをマスクしない。
このように、ラッチ回路11を設けることで、クロックCにグリッチが発生することを抑制できる。また、タイミング設計が容易になるという効果があるが、タイミング設計を厳密に行うことでグリッチの発生を回避する場合には、ラッチ回路11を省略してもよい。また、図4では、クロックBをマスクするゲート回路12としてAND回路が用いられているが、これに限るものではない。OR回路を用いてもよいし、その他、同等の機能を有する回路を用いてもよい。
マスク制御回路20Bは、分周比設定情報40B、分周比設定情報40A、位相信号30に基づいて、クロックBのクロック・パルスをカウントする。これによって、クロックBとクロックCとの相対的な位相を示すカウンタ値を生成し、このカウンタ値に基づいてマスクタイミングを割り当てたマスク信号25Bを生成して出力する機能を有している。
このマスク制御回路20Bは、カウンタ21とテーブル回路22とから構成されている。
分周比設定情報40Aは、複数ビットの並列データからなる分周比分母Mと分周比分子Nとから構成されており、クロックBの分周比N/Mを規定する。分周比設定情報40Bは、複数ビットの並列データからなる分周比分子Kから構成されており、クロックCの分周比K/Mを規定する。分母Mの値は分周比設定情報40Aにおける値と同一であり、分周比設定情報40Aを構成する分周比分母Mの値を使用するとして、重複した入力を省略している。
位相信号30は、クロックBとクロックCとの相対的な位相関係を示す信号である。
カウンタ21は、クロックBのクロック・パルスをカウントするとともに、クロックBとクロックCとの位相関係が一巡した時点で、位相信号30のタイミングに合わせてカウンタ値をリセットし、クロックBとクロックCとの相対的な位相を示すカウンタ値23を出力する機能を有している。これにより、カウンタ21から、クロックBとクロックCとの位相関係が一巡するサイクル数がカウンタ値23として出力される。
テーブル回路22は、カウンタ値23、分周比設定情報40Aである分周比分母Mと分周比分子N、分周比設定情報40Bである分周比分子Kの組合せごとに、マスクの要否を示すテーブルデータ24を予めテーブル形式で保持する機能と、入力されたこれら値の組合せに応じたテーブルデータ24をマスク信号25Bとして選択して出力する機能とを有している。これにより、テーブル回路22から、分周比分母M、分周比分子N、カウンタ値23、分周比分子Kに応じて、マスク回路10BでクロックBのクロック・パルスをマスクするか否かを制御するマスク信号25Bが、クロックBのクロック・パルスごとに出力される。
[本発明の第2の実施の形態の動作]
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるクロック分周回路の動作について説明する。図6は、第2の実施の形態にかかるクロック分周回路の動作を示すタイミングチャートである。ここでは、クロックSから分周比9/12のクロックBを生成する場合について説明する。なお、クロック分周回路100BがクロックBを分周して生成するクロックCの分周比は3/12であるとする。このとき、図3に示したように、クロックCにはタイミングT0、T4、T8にクロック・パルスが存在するとする。
位相信号30は、クロックBとクロックCの位相関係が一巡する間において、クロックCの立ち上がりのタイミングのいずれかの1サイクルで「1」となり、それ以外で「0」となる信号である。図6の場合、位相関係が一巡するクロックSの12サイクルのうちの1サイクルであるタイミングT0で「1」になる。
カウンタ21は、位相信号30が「1」となるタイミングでカウンタ値をリセットする。その後、クロックBとクロックCの位相関係が一巡する12サイクル分を繰り返してクロックSのクロック・パルスをカウントする。これにより、クロックBとクロックCの相対的な位相関係を示すカウンタ値23がカウンタ21から出力される。
図6では、カウンタ値23が「0」〜「11」の値をとるタイミングとタイミングT0〜T11とが対応している。すなわち、カウンタ値23は、タイミングT0で「0」、タイミングT1で「1」、タイミングT11で「11」となる。その後再びタイミングT0で「0」になる。
テーブル回路22のテーブルデータ24には、分周比分母M、分周比分子N、カウンタ値23、分周比分子Kの組合せごとに、クロックSの次のサイクルのパルスをマスクする場合は「0」、マスクしない場合は「1」が予め設定されている。したがって、各タイミングに入力された、分周比分母M、分周比分子N、カウンタ値23、分周比分子Kの組合せに応じたテーブルデータ24の値が、マスク信号25Aとして出力される。
図6の場合、テーブル回路22には、タイミングT0〜T11のうち、クロックCにクロック・パルスが存在するタイミングT0、T4、T8を除く他のタイミングT1、T5、T9に対応する組合せに対してマスクタイミングを割り当てたテーブルデータ24が予め設定されている。また、これら以外のタイミングT0、T2、T3、T4、T6、T7、T8、T10、T11に対応する組合せについては、非マスクタイミングが割り当てられている。
これにより、例えばカウンタ値が「1」、「5」、「9」の場合は、テーブルデータ24としてマスクタイミングを示す「0」、それ以外の場合は、テーブルデータ24として非マスクタイミングを示す「1」が、テーブル回路22からマスク信号25Aとして出力される。マスク回路10Aは、このマスク信号25Aを参照して、タイミングT1、T5、T9において、クロックSのパルスをマスクし、それ以外のタイミングではパルスをマスクしないで、クロックBに出力する。
したがって、タイミングT0〜T11のうち、クロックCにクロック・パルスが存在するタイミングであるタイミングT0、T4、T8では、常にクロックSのクロック・パルスがマスクされずクロックBとして出力される。また、タイミングT0〜T11のうち、クロックCにクロック・パルスが存在するタイミングではないそれ以外のタイミング、ここではタイミングT1、T5、T9にあるクロック・パルスがマスクされてクロックBとして出力されない。
図6では、クロックBの分周比が9/12、クロックCの周波数がクロックSの3/12である場合の生成例を示したが、その他の場合であっても同様である。分周比設定情報40A、分周比設定情報40B、およびクロックBとクロックCの相対的な位相関係を示すカウンタ値23の組合せごとに、テーブルデータ24の値を適切に設定することで、クロックCにクロック・パルスが存在するタイミングにあるクロック・パルスは常にマスクをせずに、それ以外のクロックCにクロック・パルスが存在するタイミングにないクロック・パルスをマスクすることによる任意の有理数分周を実現することができる。
また、図6では、マスク制御回路20Aに入力される、分周比分母M、分周比分子N、分周比分子Kなどの値は一定であったが、テーブル回路22がそれらの値に対応するテーブルデータ24を保持する範囲内であれば、適宜動作中に変更することもできる。
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるクロック分周回路100Bの動作を説明する。図7は、第2の実施の形態にかかるクロック分周回路の動作を示すタイミングチャートである。
ここでは、クロック分周回路100Aが生成した分周比9/12のクロックBから、分周比3/12のクロックCを生成する場合について説明する。このとき、クロックCにはタイミングT0、T4、T8にクロック・パルスが存在するとする。
位相信号30は、クロックBとクロックCの位相関係が一巡する間において、クロックCの立ち上がりのタイミングのいずれかの1サイクルで「1」となり、それ以外で「0」となる信号である。図7の場合、位相関係が一巡するクロックSの12サイクルのうちの1サイクルであるタイミングT0で「1」になる。
入力クロック信号であるクロックBの分周比N/Mは9/12であるので、分周比分子Nには値9が設定されている。
カウンタ21は、位相信号30が「1」となるタイミングでカウンタ値をリセットし、その後、クロックBとクロックCの位相関係が一巡するクロックSの12サイクル分、クロックBの9サイクル分を繰り返してクロックBのクロック・パルスをカウントする。これにより、クロックBとクロックCの相対的な位相関係を示すカウンタ値23がカウンタ21から出力される。カウンタ21は、クロックBで動作するので、カウンタ値23はクロックBの9サイクル分に対応する「0」〜「8」の値をとる。
図7では、カウンタ値23が「0」〜「8」の値をとるタイミングとタイミングT0〜T11とが対応している。すなわち、カウンタ値23は、タイミングT0で「0」、タイミングT1およびT2で「1」、タイミングT3で「2」、タイミングT4で「3」、タイミングT5およびT6で「4」、タイミングT7で「5」、タイミングT8で「6」、タイミングT9およびT10で「7」、タイミングT11で「8」となる。その後再びタイミングT0で「0」になる。
テーブル回路22のテーブルデータ24には、分周比分母M、分周比分子N、カウンタ値23、分周比分子Kの組合せごとに、クロックBの次のサイクルのパルスをマスクする場合は「0」、マスクしない場合は「1」が予め設定されている。したがって、各タイミングに入力された、分周比分母M、分周比分子N、カウンタ値23、分周比分子Kの組合せに応じたテーブルデータ24の値が、マスク信号25Bとして出力される。
図7の場合、テーブル回路22には、タイミングT0〜T11のうち、クロックCにクロック・パルスが存在するタイミングT0、T4、T8を除く他のタイミングT1、T2、T3、T5、T6、T7、T9、T10、T11に対応する組合せに対してマスクタイミングを割り当てたテーブルデータ24が予め設定されている。また、これら以外のタイミングT0、T4、T8に対応する組合せについては、非マスクタイミングが割り当てられている。
これにより、例えばカウンタ値が「1」、「2」、「4」、「5」、「7」、「8」の場合は、テーブルデータ24としてマスクタイミングを示す「0」、それ以外の場合は、テーブルデータ24として非マスクタイミングを示す「1」が、テーブル回路22からマスク信号25Bとして出力される。マスク回路10Bは、このマスク信号25Bを参照して、タイミングT1、T2、T3、T5、T6、T7、T9、T10、T11において、クロックBのパルスをマスクし、それ以外のタイミングではパルスをマスクしないで、クロックCに出力する。
したがって、タイミングT0〜T11のうち、クロックCのクロック・パルスのタイミングであるタイミングT0、T4、T8では、常にクロックBのクロック・パルスがマスクされずクロックCとして出力される。また、タイミングT0〜T11のうち、クロックCのクロック・パルスのタイミングではないそれ以外のタイミング、ここではタイミングT1、T2、T3、T5、T6、T7、T9、T10、T11にあるクロック・パルスがマスクされてクロックCとして出力されない。
図7では、クロックBの分周比が9/12、クロックCの分周比がクロックSの3/12である場合の生成例を示したが、その他の場合であっても同様である。分周比設定情報40A、分周比設定情報40B、およびクロックBとクロックCの相対的な位相関係を示すカウンタ値23の組合せごとに、テーブルデータ24の値を適切に設定することで、クロックCにクロック・パルスが存在するタイミングにあるクロック・パルスは常にマスクをせずに、それ以外のクロックCにクロック・パルスが存在するタイミングにないクロック・パルスをマスクすることによる任意の有理数分周を実現することができる。
また、図7では、マスク制御回路20Aに入力される、分周比分母M、分周比分子N、分周比分子Kなどの値は一定であったが、テーブル回路22がそれらの値に対応するテーブルデータ24を保持する範囲内であれば、適宜動作中に変更することもできる。
[第2の実施形態の効果]
このように、本実施の形態では、マスク制御回路において、入力クロック信号のクロック・パルスをカウンタでカウントするとともに、出力クロック信号と、出力クロック信号から生成するサイクル時間が一定のクロック信号(以下、サイクル時間一定クロック信号と表記する)との位相関係が一巡した時点でカウント値をリセットすることにより、入力クロック信号に対するサイクル時間一定クロック信号の相対的な位相を示すカウント値を生成し、このカウント値に基づいてマスクタイミングを割り当てたマスク信号を生成するようにした。そのため、カウンタという極めて簡単な回路構成で、入力クロック信号に対するサイクル時間一定クロック信号の相対的な位相を導出でき、サイクル時間一定クロック信号のクロック・パルスのタイミング以外のタイミングからマスクタイミングを正確に割り当てることが可能となる。
また、本実施の形態では、マスク制御回路において、少なくとも出力クロック信号の分周比設定情報、サイクル時間一定クロック信号の分周比設定情報、およびカウント値の組合せごとにマスクの要否を示すテーブルデータを予めテーブル回路で保持し、入力されたこれら組合せに応じてテーブル回路から出力されたテーブルデータをマスク信号として出力するようにした。そのため、テーブル回路という極めて簡単な回路構成で、サイクル時間一定クロック信号のクロック・パルスのタイミング以外のタイミングから、入力クロック信号に対するサイクル時間一定クロック信号の相対的な位相に応じた所望のマスクタイミングを正確に割り当てることが可能となる。
また、本実施の形態では、マスク制御回路において、少なくとも出力クロック信号の分周比設定情報、サイクル時間一定クロック信号の分周比設定情報、およびカウント値の組合せごとに、マスクの要否を示すテーブルデータを予めテーブル回路で保持し、入力されたこれら組合せに応じてテーブル回路から出力されたテーブルデータをマスク信号として出力するようにした。そのため、入力クロック信号が分周されたクロック信号であっても、サイクル時間一定クロック信号のクロック・パルスのタイミング以外のタイミングから、入力クロック信号に対するサイクル時間一定クロック信号の相対的な位相に応じた所望のマスクタイミングを正確に割り当てることが可能となる。
また、本実施の形態では、マスク制御回路20Aおよび20Bが入力する分周比設定情報40Aは、分周比の分母の値を示す分周比分母Mと、分周比の分子の値を示す分周比分子Nから構成されるとしたが、分周比を設定できるものであれば、別の形式であってもよい。同様に、マスク制御回路20Aおよび20Bが入力する分周比設定情報40Bは、分周比の分子の値を示す分周比分子Kから構成されるとしたが、分周比を設定できるものであれば、別の形式であってもよい。
また、分周比の設定に不要の信号は適宜省略してもよい。例えば、分周比が特定の組合せのみである場合には、テーブルデータ24を分周比設定情報の値ごとに備える必要がないので、分周比設定情報40Aや40Bを省略することができる。
また、本実施の形態によるクロック分周回路100Aおよび100Bは、ディジタル論理回路のみで構成され、入力クロック信号をマスクするか否かのいずれかを選択して有理数分周を実現するので、消費電力やレイアウト面積が小さいという特徴がある。また、アナログ回路や専用設計を必要とする回路を使用しないので、設計・検証コストが小さいという特徴がある。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
クロック信号に基づき動作する各種電子機器向けの電子回路あるいは半導体装置への適用が可能である。
10A,10B…マスク回路、11…ラッチ回路、12…ゲート回路、20A,20B…マスク制御回路、21…カウンタ、22…テーブル回路、23…カウンタ値、24…テーブルデータ、25A,25B…マスク信号、30…位相信号、40A,40B…分周比設定情報、100A,100B…クロック分周回路、110…クロック分配回路。

Claims (7)

  1. N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)により規定された分周比に基づいて、入力クロック信号のM個のクロック・パルスのうち、M−N個分のクロック・パルスを除去することにより、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック分周回路であって、
    前記入力クロック信号のM個のクロック・パルスのうち、前記出力クロック信号から生成される、サイクル時間が一定のクロック信号において、クロック・パルスが存在するタイミング以外のクロック・パルスを、前記除去するクロック・パルスとして選択し、選択したクロック・パルスのタイミングを示す制御信号を生成する制御回路と、
    前記制御回路で生成された前記制御信号に応じて、前記入力クロック信号のクロック・パルスを除去することにより前記出力クロック信号を生成する処理回路と
    を備えることを特徴とするクロック分周回路。
  2. 請求項1に記載のクロック分周回路において、
    前記処理回路は、前記入力クロック信号に含まれる複数のクロック・パルスのうち、前記制御信号に応じた一部のクロック・パルスをマスクすることによって前記出力クロック信号を生成する処理回路を備えることを特徴とするクロック分周回路。
  3. 請求項2に記載のクロック分周回路において、
    前記制御回路は、少なくとも前記分周比を規定する分周比分母Mおよび分周比分子Nの組合せごとにマスクの要否を示すテーブルデータを予め保持するテーブル回路を備え、入力されたこれら組合せに応じて前記テーブル回路から出力されたテーブルデータを前記制御信号として出力することを特徴とするクロック分周回路。
  4. 請求項3に記載のクロック分周回路において、
    前記テーブル回路は、前記分周比分母Mおよび前記分周比分子Nに、前記出力クロック信号から生成するサイクル時間が一定のクロック信号の分周比を規定するK/M(Kは正整数,MはKより大きい正整数)の分周比分子Kを加えた組合せごとにマスクの要否を示すテーブルデータを予め保持することを特徴とするクロック分周回路。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載のクロック分周回路において、
    前記制御回路は、前記入力クロック信号のクロック・パルスをカウンタでカウントするとともに、当該カウント値が分周比分母Mに達した時点でカウント値をリセットすることにより、当該出力クロック信号に対する前記出力クロック信号から生成するサイクル時間が一定のクロック信号の相対的な位相を示すカウント値を生成し、このカウント値に基づいて前記制御信号を生成することを特徴とするクロック分周回路。
  6. 請求項2に記載のクロック分周回路において、
    前記テーブル回路は、前記分周比分母M、前記分周比分子Nおよび前記分周比分子Kに、前記カウント値を加えた組合せごとにマスクの要否を示すテーブルデータを予めテーブル回路で保持し、入力されたこれら組合せに応じて前記テーブル回路から出力されたテーブルデータを前記制御信号として出力することを特徴とするクロック分周回路。
  7. N/M(Nは正整数,MはNより大きい正整数)により規定された分周比に基づいて、入力クロック信号のM個のクロック・パルスのうち、(M−N)個分のクロック・パルスを除去することにより、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック分周方法であって、
    前記入力クロック信号のM個のクロック・パルスのうち、前記出力クロック信号から生成される、サイクル時間が一定のクロック信号において、クロック・パルスが存在するタイミング以外のクロック・パルスを決定するステップと、
    決定された前記クロック・パルスを除去することにより前記出力クロック信号を生成するステップと
    を備えることを特徴とするクロック分周方法。
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