JP6254465B2 - 分周クロック生成回路 - Google Patents
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例えば、特許文献1に開示された分周回路では、第1のフリップフロップの出力を第2のフリップフロップのデータ端子に入力すると共に第2のフリップフロップの出力信号の極性を反転して第1のフリップフロップのデータ端子に入力し、入力クロックと第2のフリップフロップの出力信号との排他的論理和をとってこの結果信号を第1および第2のフリップフロップのクロック端子にそれぞれ供給することにより、第1のフリップフロップの出力信号または第2のフリップフロップの出力信号が分周信号として取り出される。
また、特許文献2のクロック信号出力装置は、デューティ比が劣化した入力クロックから同一の周波数および所定のデューティ比の出力クロック信号を得ることを目的としており、出力クロック信号のデューティ比を変化させるためには、遅延素子として、遅延量の異なる他の遅延素子を使用しなければならなかった。
カウンタ部は、カウント値がリセットされる毎に第1のパルス開始トリガとしてHパルス開始トリガを出力し、カウント値がH幅値になる毎に第2のパルス開始トリガとしてLパルス開始トリガを出力し、第1のレベルは、Hレベルであり、第2のレベルは、Lレベルであるように構成することができる。
あるいは、カウンタ部は、カウント値がリセットされる毎に第1のパルス開始トリガとしてLパルス開始トリガを出力し、カウント値がL幅値になる毎に第2のパルス開始トリガとしてHパルス開始トリガを出力し、第1のレベルは、Lレベルであり、第2のレベルは、Hレベルであるように構成することもできる。
好ましくは、出力部は、分周用データをデータ端子に入力すると共に入力クロックをクロック端子に入力するフリップフロップから形成される。
図1に、実施の形態に係る分周クロック生成回路の構成を示す。分周クロック生成回路は、外部からH幅値およびL幅値をそれぞれ設定するためのH幅値設定端子SHおよびL幅値設定端子SLを有すると共に、外部から入力クロックCL0を入力するための入力端子SIと生成された分周クロックCL1を出力するための出力端子SOを有している。なお、H幅値およびL幅値は、それぞれ、入力クロックCL0の1周期を単位として、生成しようとする分周クロックCL1のHレベルおよびLレベルの期間を示すものである。
また、カウンタ部1は、カウント値が「1」にリセットされる毎にHパルス開始トリガTrHを出力する。Hパルス開始トリガTrHとしては、カウント値が「1」にリセットされる毎に、入力クロックCL0の1周期にわたってHレベルとなり且つその他の期間はLレベルとなる信号が用いられる。
さらに、カウンタ部1は、カウント値がH幅値設定端子SHから設定されたH幅値になる毎にLパルス開始トリガTrLを出力する。Lパルス開始トリガTrLとしては、カウント値がH幅値になる毎に、入力クロックCL0の1周期にわたってHレベルとなり且つその他の期間はLレベルとなる信号が用いられる。
ここでは、H幅値として「3」がH幅値設定端子SHを介してカウンタ部1に設定されると共にL幅値として「2」がL幅値設定端子SLを介してカウンタ部1に設定されるものとする。
時刻T6にHパルス開始トリガTrHがHレベルに立ち上がるため、時刻T5からLレベルを維持してきた分周用データDDは、入力クロックCL0の次の立ち上がりエッジに同期して、時刻T7に、再びHレベルとなる。
時刻T0に、カウンタ部1による入力クロックCL0の数のカウントが開始され、入力クロックCL0の次の立ち上がりエッジに同期して、時刻T11に、カウント値が「1」になると共に、カウンタ部1から出力されるHパルス開始トリガTrHが、入力クロックCL0の1周期Pにわたって時刻T12までHレベルとなる。Hパルス開始トリガTrHは、時刻T12を過ぎるとLレベルに戻される。
時刻T16にHパルス開始トリガTrHがHレベルに立ち上がるため、時刻T15からLレベルを維持してきた分周用データDDは、入力クロックCL0の次の立ち上がりエッジに同期して、時刻T17に、再びHレベルとなる。
なお、上記の実施の形態では、カウンタ部1のカウント値がリセットされる毎にHパルス開始トリガTrHを入力クロックCL0の1周期PにわたってHレベルとし、カウント値がH幅値に等しくなる毎にLパルス開始トリガTrLを入力クロックCL0の1周期PにわたってHレベルとしたが、これに限るものではない。逆に、カウンタ部1のカウント値がリセットされる毎にHパルス開始トリガTrHを入力クロックCL0の1周期PにわたってLレベルとし且つその他の期間はHレベルとし、カウント値がH幅値に等しくなる毎にLパルス開始トリガTrLを入力クロックCL0の1周期PにわたってLレベルとし且つその他の期間はHレベルとすることもできる。
同様に、カウンタ部1のカウント値がリセットされる毎にLパルス開始トリガTrLを入力クロックCL0の1周期PにわたってLレベルとし且つその他の期間はHレベルとし、カウント値がL幅値に等しくなる毎にHパルス開始トリガTrHを入力クロックCL0の1周期PにわたってLレベルとし且つその他の期間はHレベルとしてもよい。
Claims (5)
- 入力クロックの1周期を単位として分周クロックのHレベルの期間を示すH幅値およびLレベルの期間を示すL幅値をそれぞれ設定するためのH幅値設定端子およびL幅値設定端子と、
前記入力クロックの数をカウントしてカウント値が前記H幅値設定端子から設定された前記H幅値と前記L幅値設定端子から設定された前記L幅値の和になる毎にカウント値をリセットし、カウント値がリセットされる毎に第1のパルス開始トリガを出力すると共に、カウント値が前記H幅値および前記L幅値のうちの一方になる毎に第2のパルス開始トリガを出力するカウンタ部と、
前記第1のパルス開始トリガが出力されてから次に前記第2のパルス開始トリガが出力されるまで第1のレベルを維持すると共に前記第2のパルス開始トリガが出力されてから次に前記第1のパルス開始トリガが出力されるまで第2のレベルを維持する分周用データを作成する分周用データ作成部と、
前記分周用データを前記入力クロックに同期させて前記分周クロックとして出力する出力部と
を備えたことを特徴とする分周クロック生成回路。 - 前記カウンタ部は、前記第1のパルス開始トリガとして、カウント値がリセットされる毎に入力クロック1周期にわたって前記第1のレベルとなり且つその他の期間は前記第2のレベルとなる信号を出力し、前記第2のパルス開始トリガとして、カウント値が前記H幅値および前記L幅値のうちの一方になる毎に入力クロック1周期にわたって前記第1のレベルとなり且つその他の期間は前記第2のレベルとなる信号を出力し、
前記分周用データ作成部は、前記第1のパルス開始トリガが前記第1のレベルになってから次に前記第2のパルス開始トリガが前記第1のレベルになるまで前記第1のレベルを維持すると共に前記第2のパルス開始トリガが前記第1のレベルになってから次に前記第1のパルス開始トリガが前記第1のレベルになるまで前記第2のレベルを維持する前記分周用データを作成する請求項1に記載の分周クロック生成回路。 - 前記カウンタ部は、カウント値がリセットされる毎に前記第1のパルス開始トリガとしてHパルス開始トリガを出力し、カウント値が前記H幅値になる毎に第2のパルス開始トリガとしてLパルス開始トリガを出力し、前記第1のレベルは、Hレベルであり、前記第2のレベルは、Lレベルである請求項2に記載の分周クロック生成回路。
- 前記カウンタ部は、カウント値がリセットされる毎に前記第1のパルス開始トリガとしてLパルス開始トリガを出力し、カウント値が前記L幅値になる毎に第2のパルス開始トリガとしてHパルス開始トリガを出力し、前記第1のレベルは、Lレベルであり、前記第2のレベルは、Hレベルである請求項2に記載の分周クロック生成回路。
- 前記出力部は、前記分周用データをデータ端子に入力すると共に前記入力クロックをクロック端子に入力するフリップフロップからなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の分周クロック生成回路。
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