JP2011044547A - 電子部品実装用基板 - Google Patents

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元彦 楠
Masanori Okamoto
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Abstract

【課題】認識マークの認識不良を低減することができる電子部品実装用基板を提供する。
【解決手段】一つの集合基板から複数個分が分割される基板12と、基板12の一方主面12sに形成された、電子部品を実装するための実装電極30〜37と、基板12の一方主面12sに形成された、例えば電子部品を実装する位置を認識するための認識マーク14と、認識マーク14を覆う透明な保護膜16とを備える。認識マーク14は、保護膜16を介して検出できる。
【選択図】図1

Description

本発明は電子部品実装用基板に関し、詳しくは、基板に電子部品の実装位置などを認識するための認識マークが形成された電子部品実装用基板に関する。
従来、基板に電子部品が実装された電子部品モジュール等には、一つの集合基板に複数個分をまとめて作製した後、分割することにより製造されている。
例えば図5(a)の平面図に示すように、電子部品モジュール等の個別基板になる部分116a〜116iを含む集合基板114上に、図5(b)の平面図に示すように、各部分116a〜116iに半導体素子(IC)等の電子部品113を実装した後、集合基板114から各部分116a〜116iを分割して、電子部品モジュール等の個片を形成する。集合基板114には、各部分116a〜116iを認識するための認識マーク121と、各部分116a〜116iに電子部品113を実装する位置を認識するための認識マーク122とが形成されている。なお、認識マーク122にバッドマーク123が付された部分116a,116c,116e,116h,116iには、電子部品113は実装されない。なお、認識マークは集合基板を子基板に分割するときの目印として使用されることもある。(例えば、特許文献1参照)
特開2002−176298号公報
このような認識マークは、基板がプリント基板の場合、基板表面のCu等の金属箔をエッチングなどによりパターン形成した後、視認しやすくするために、表面に無電解メッキなどを施すことが一般的に行われている。基板がセラミック多層基板の場合、認識マークは、基板表面にスクリーン印刷などで導電層を形成した後、導電層の表面に無電解メッキを施すなどして形成されている。
集合基板は、認識マークを形成した後、電子部品を基板表面に実装するまでの間に、基板の洗浄・乾燥工程など複数の工程を通過し、工程中において移動・反転したり、工程間を移動したりする。このときに、認識マークを形成した基板表面が装置や治具に接触して、認識マークにキズがついたり、認識マークがかすれたり、あるいは工程途中に認識マークが変色・変形したりするため、電子部品を搭載する工程において認識マークの認識不良が発生することがある。
本発明は、かかる実情に鑑み、認識マークの認識不良を低減することができる電子部品実装用基板を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した電子部品実装用基板を提供する。
電子部品実装用基板は、(a)一つの集合基板から複数個分が分割された基板と、(b)前記基板の一方主面に形成された、電子部品を実装するための実装電極と、(c)前記基板の一方主面に形成された認識マークとを備える。電子部品実装用基板は、前記認識マークを覆う透明な保護膜をさらに備え、前記保護膜を介して前記認識マークを検出できる。
上記構成によれば、認識マークは保護膜から透けて見えるので、認識マークを検出することができる。
認識マークは保護膜で覆われることにより保護膜によって保護されるため、認識マークのキズつきがなくなり、認識マークの変色や変形も低減できる。その結果、認識マークの認識不良を低減できる。
好ましくは、前記保護膜は、前記認識マークを形成する材料よりも硬度が高い材料を用いて形成される。
この場合、保護膜を認識マークよりも硬くすることで、保護膜表面へのキズつきを防止できる。
好ましくは、前記実装電極の周縁に沿って前記実装電極と前記基板の前記一方主面とに形成された被覆膜をさらに備える。前記保護膜と前記被覆膜とは、同じ材料で形成される。
この場合、被覆膜を形成する工程で、同時に保護膜を形成することにより、保護膜だけを形成する工程を省略することができる。
好ましくは、前記実装電極の表面の材料と、前記認識マークの表面の材料とが異なる。
実装電極の表面は、電子部品をはんだ等で実装しやすくするためにAuメッキ等を施しているが、認識マークには電子部品を実装する必要がないため、認識マークの表面にメッキする必要がない。認識マークの表面にメッキ膜を形成しないようにすると、認識マーク及び保護膜の厚みを、実装電極の厚みよりも小さくでき、保護膜表面へのキズつき等をさらに防止できる。
好ましくは、前記認識マークの前記表面は、前記基板の前記一方主面と同一平面に含まれ、又は前記基板の前記一方主面から後退している。
この場合、認識マークの表面は、基板の一方主面から突出していないため、保護膜表面が基板の一方主面からできるだけ突出しないようにすることができ、保護膜表面のキズつき等を防止しやすい。
本発明によれば、認識マークの認識不良を低減することができる。
電子部品実装用基板の要部断面図である。(実施例1) 電子部品実装用基板の平面図である。(実施例1) 電子部品実装用基板の平面図である。(実施例1) 電子部品実装用基板の要部断面図である。(実施例2) 電子部品実装用基板の平面図である。(従来例)
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の電子部品実装用基板10について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、電子部品実装用基板10の要部断面図である。図2は、電子部品実装用基板10の平面図である。図3は、電子部品20〜27を実装した後の電子部品実装用基板10の平面図である。
図2に示すように、電子部品実装用基板10は、基板12の一方主面12sに実装電極30〜37が形成されている。図3に示すように、基板12の一方主面12sに電子部品20〜27が搭載され、実装電極30〜37に電子部品20〜27の端子電極が電気的に接続されて、電子部品モジュール11が完成する。図2において、鎖線は、図3に示した電子部品20〜27が搭載される部品搭載領域20s〜27sの一部を代表的に示している。
基板12は、プリント基板や、セラミック多層基板(低温同時焼結セラミック基板、LTCC基板)などである。電子部品モジュール11が無線通信用モジュールの場合、基板12に搭載される電子部品20〜27は、無線通信用半導体やフィルタ、コンデンサ、メモリ及び発振器などの電子部品である。
電子部品実装用基板10は、一つの集合基板に複数個分が形成され、集合基板から1個ずつに分割される。電子部品実装用基板10は、電子部品20〜27を実装した後に1個ずつに分割しても、1個ずつに分割した後に電子部品20〜27を実装してもよい。
図2に示すように、基板12の一方主面12sには、部品搭載領域20sに対応して認識マーク14が形成されている。
図1及び図2に示すように、認識マーク14は、透明な保護膜16で覆われている。認識マーク14は保護膜16から透けて見えるので、保護膜16を介して認識マーク14を検出できる。例えば、カメラ等で、保護膜16を介して認識マーク14の位置や形状を検出できる。
認識マーク14を認識して電子部品20の搭載位置を制御することによって、電子部品20を部品搭載領域20sに精度よく搭載することができる。また、電子部品20を搭載した後、集合基板である基板12を各子基板ごとに分割する際の分割位置認識マークとして使用することもできる。
認識マーク14は保護膜16で覆われることにより保護膜16によって保護されるため、認識マーク14のキズつきがなくなり、認識マーク14の変色や変形も低減できる。その結果、認識マーク14の認識不良を低減できる。
保護膜16の厚みは認識マーク14の厚みよりも薄くして、保護膜16を介して認識マーク14を容易に認識できるようにするとともに、保護膜16の表面16sへのキズつき等の発生を抑制することが好ましい。
実装電極30〜37は、電子部品20〜27をはんだ実装しやすくするため、図1に示すように、導電層38の表面38sにAuなどのめっき層39が形成されている。認識マーク14は、電子部品を実装する必要がないため、めっき層は不要である。そのため、認識マーク14は、実装電極30〜37よりも薄くできる。
保護膜16も薄くすると、基板12の一方主面12sからの高さは、めっき層39の表面39sよりも保護膜16の表面16sの方が低くなるようにすることができ、保護膜16の表面16sへのキズつき等をより防止できる。
認識マーク14と導電層38とは、同一材料を用いると、同じ工程で形成することができる。例えば、セラミックの基板12の一方主面12sに導電性ペーストをスクリーン印刷することにより、あるいは、樹脂の基板12の一方主面12sに形成された金属箔をエッチング等によりパターン形成することにより、認識マーク14と導電層38とを同じ工程で形成することができる。
保護膜16は、認識マーク14よりも硬度が高い材料を用いて形成し、保護膜16を認識マーク14よりも硬くすることで、保護膜16の表面16sへのキズつきを防止することが好ましい。例えば、ガラス成分を含む絶縁性ペーストをスクリーン印刷することにより形成する。
<実施例2> 実施例2の電子部品実装用基板10aについて、図4を参照しながら説明する。
図4は、電子部品実装用基板10aの要部断面図である。図4に示すように、基板12aは、複数層13a〜13cが積層された多層基板である。
認識マーク14aは、基板12aの1層目13aに形成された開口13sから露出するように、基板12の2層目13bに形成される。認識マーク14aの表面14tは、電子部品実装用基板10aの一方主面12tから後退している。認識マーク14aの表面14tを覆うように、保護膜16aが形成されている。
なお、認識マーク14の表面14sが、電子部品実装用基板10aの一方主面12tと同一平面に含まれてもよい。
認識マーク14aの表面14tが電子部品実装用基板10aの一方主面12tから突出しないように形成すると、保護膜16aの表面16tが基板12aの一方主面12tからできるだけ突出しないようにすることができ、保護膜16aの表面16tへのキズ付き等を防止できる。
基板12aの一方主面12tには、実装電極40が形成されている。実施例1と異なり、実装電極40の周縁40sに沿って、実装電極40の周辺部40bと基板12aの一方主面12tとを覆うように、被覆膜42が形成されている。実装電極40の中心部40aは、被覆膜42に覆われることなく露出しており、不図示の電子部品の端子電極とはんだ等を介して電気的に接続することができるようになっている。
被覆膜42は、実装電極40と基板12aとの密着強度を上げるために形成する。
保護膜16aは、被覆膜42を形成する工程で、同じ材料を用いて形成することが好ましい。すなわち、保護膜16aと被覆膜42とは、同じ材料を用いて同一工程で形成し、工程を省略することが好ましい。
例えば、基板12がセラミックの場合には、基板12の各層13a〜13cを形成するセラミックグリーンシート上に導電性ペーストを印刷することにより、認識マーク14aや実装電極40となる部分を形成する。次いで、基板12と同じ材質を含む絶縁性ペーストをスクリーン印刷等により塗布することにより、被覆膜42と保護膜16aとを形成する。次いで、セラミックグリーンシートを積層し、焼成する。
<まとめ> 以上のように、認識マークを透明な保護膜で覆うことによって、認識マークの認識不良を低減することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
10,10a 電子部品実装用基板
11 電子部品モジュール
12,12a 基板
12s,12t 一方主面
14,14a 認識マーク
14s,14t 表面
16,16a 保護膜
16s,16t 表面
20〜27 電子部品
30〜37 実装電極
38 導電層
39 めっき層
40 実装電極
40a 中心部
40b 周辺部
40s 周縁
42 被覆膜

Claims (5)

  1. 一つの集合基板から複数個分が分割された基板と、
    前記基板の一方主面に形成された、電子部品を実装するための実装電極と、
    前記基板の一方主面に形成された認識マークと、
    を備えた電子部品実装用基板において、
    前記認識マークを覆う透明な保護膜をさらに備え、前記保護膜を介して前記認識マークを検出できることを特徴とする、電子部品実装用基板。
  2. 前記保護膜は、前記認識マークを形成する材料よりも硬度が高い材料を用いて形成されることを特徴とする、請求項1に記載の電子部品実装用基板。
  3. 前記実装電極の周縁に沿って前記実装電極と前記基板の前記一方主面とに形成された被覆膜をさらに備え、
    前記保護膜と前記被覆膜とが同じ材料で形成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子部品実装用基板。
  4. 前記実装電極の表面の材料と、前記認識マークの表面の材料とが異なることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の電子部品実装用基板。
  5. 前記認識マークの前記表面は、前記基板の前記一方主面と同一平面に含まれ、又は前記基板の前記一方主面から後退していることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の電子部品実装用基板。
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