JP2011044194A - コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法およびコンテンツ再生プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の装置に分割して蓄積されたコンテンツを簡単かつ確実に再生することを可能にするコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法およびコンテンツ再生プログラムを提供する。
【解決手段】複数の受信装置200A〜200Dは互いにネットワーク接続されている。受信装置200A〜200Cは例えばHDDレコーダである。受信装置200Cにおいて、使用者による入力部の操作によりコンテンツの再生指令が行われる際には、複数の受信装置200A〜200Cのうち再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の受信装置と複数のデータ部分との対応関係を示すコンテンツ再生情報が取得される。取得されたコンテンツ再生情報に基づいて複数の受信装置の再生動作のタイミングを示す操作マップが作成される。作成された操作マップに基づいて使用者により再生指令されたコンテンツが再生される。
【選択図】図1
【解決手段】複数の受信装置200A〜200Dは互いにネットワーク接続されている。受信装置200A〜200Cは例えばHDDレコーダである。受信装置200Cにおいて、使用者による入力部の操作によりコンテンツの再生指令が行われる際には、複数の受信装置200A〜200Cのうち再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の受信装置と複数のデータ部分との対応関係を示すコンテンツ再生情報が取得される。取得されたコンテンツ再生情報に基づいて複数の受信装置の再生動作のタイミングを示す操作マップが作成される。作成された操作マップに基づいて使用者により再生指令されたコンテンツが再生される。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法およびコンテンツ再生プログラムに関する。
ネットワーク上に設けられた複数の記録再生装置を備え、各記録再生装置の記録領域を共有してコンテンツの記録再生を行う記録再生システムが特許文献1に記載されている。
この記録再生システムにおいては、複数の記録再生装置が共通のバスに接続されている。複数の記録再生装置のうちの1つがサーバとして用いられ、他の記録再生装置がクライアントとして用いられる。
各記録再生装置では、映像信号および音声信号を記録するための記録媒体(ディスク)に、ネットワーク上の複数の記録再生装置で共通に用いられる共通の記録領域(共有領域)が設けられる。
これにより、記録予約が指示された記録再生装置に、対象となるコンテンツを記録できる空き容量が存在しない場合には、その記録再生装置で記録できないコンテンツの一部を他の記録再生装置の共有領域に記録することができる。
複数の記録再生装置に分割して記録されたコンテンツを再生する場合、使用者は複数の記録再生装置を順次操作しなければならない。しかしながら、分割されたコンテンツを連続的に再生することはできない。
そこで、特許文献1の記録再生システムにおいては、コンテンツを連続的に再生するために、複数の記録再生装置に分割して記録されたコンテンツの各部分が使用者により1枚のディスクに統合される。しかしながら、このようなコンテンツの統合作業は使用者にとって面倒である。
本発明の目的は、複数の装置に分割して蓄積されたコンテンツを簡単かつ確実に再生することを可能にするコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法およびコンテンツ再生プログラムを提供することである。
(1)第1の発明に係るコンテンツ再生装置は、データを蓄積する蓄積部およびその蓄積部に蓄積されたデータを再生する再生部を有する1または複数の電子装置に接続可能なコンテンツ再生装置であって、使用者の操作に基づいてコンテンツの再生指令を行う指令部と、コンテンツのデータを蓄積可能な蓄積部と、蓄積部に蓄積されたデータを再生する再生部と、指令部による再生指令時に、当該コンテンツ再生装置および1または複数の電子装置のうち指令部により再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の装置と複数のデータ部分との対応関係を取得し、取得された対応関係に基づいて複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報を作成し、作成された動作制御情報に基づいて複数の装置の蓄積部に蓄積された複数のデータ部分を順次再生するように複数の装置の再生部に指令を与える制御部とを備えるものである。
このコンテンツ再生装置においては、使用者の操作に基づいてコンテンツの再生指令が指令部により指令される。この指令時においては、当該コンテンツ再生装置および1または複数の電子装置のうち指令部により再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の装置と複数のデータ部分との対応関係が取得され、取得された対応関係に基づいて複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報が作成され、作成された動作制御情報に基づいて複数の装置の蓄積部に蓄積された複数のデータ部分を順次再生するように複数の装置の再生部に指令が与えられる。
これにより、使用者によるコンテンツの再生指令の操作によりコンテンツの複数のデータ部分が複数の装置により連続的に再生される。このように、複数の装置に蓄積されたコンテンツの複数のデータ部分が簡単かつ確実に再生される。
(2)制御部は、複数の装置がそれぞれオフ状態から再生可能状態になるまでに要する時間を起動再生時間として取得し、取得された起動再生時間に基づいて動作制御情報を作成してもよい。
この場合、複数の装置がそれぞれオフ状態から再生可能状態になるまでに要する時間が起動再生時間として取得され、取得された起動再生時間に基づいて各装置による各データ部分の再生動作のタイミングが決定される。それにより、複数のデータ部分を継ぎ目なく順次再生することができる。その結果、使用者がコンテンツの不連続性を認識することが防止される。
(3)当該コンテンツ再生装置は、複数の装置により再生される複数のデータ部分を映像および音声の少なくとも一方として出力する出力装置にさらに接続可能であり、動作制御情報は、複数の装置のうち出力装置にデータ部分を入力する装置を切り換えるタイミングを含み、制御部は、動作制御情報に基づいて、複数の装置により順次再生される複数のデータ部分が出力装置に順次入力されるように出力装置にデータ部分を入力する装置を切り換えてもよい。
この場合、データ部分を入力する装置を切り換えるタイミングを含む動作制御情報に基づいて、複数の装置により順次再生される複数のデータ部分が出力装置に順次入力される。これにより、複数の装置により再生される複数のデータ部分が出力装置により映像および音声の少なくとも一方として順次出力される。
(4)制御部は、複数の装置に蓄積される複数のデータ部分が重複部分を有する場合に、対応関係に基づいて重複部分を取得し、取得された重複部分においてコンテンツの区切りに相当する転換時点を決定し、決定された転換時点で出力装置にデータ部分を入力する装置を切り換えてもよい。
この場合、データ部分の重複部分においてコンテンツの区切りに相当する転換時点が決定され、決定された転換時点に基づいて、出力装置にデータ部分を入力する装置を切り換えるタイミングが決定される。それにより、コンテンツの区切りに相当する転換時点で出力装置にデータ部分を入力する装置が切り換えられる。したがって、複数のデータ部分の継ぎ目によるコンテンツの不連続性を使用者が認識することが確実に防止される。
(5)制御部は、複数の装置の各々が再生動作可能状態にあるか否かを判別し、複数の装置の一部が再生動作可能状態にない場合にデータ部分の一部が再生不可能であることを使用者に提示してもよい。
この場合、複数の装置の各々が再生動作可能状態にあるか否かが判別され、複数の装置の一部が再生可能状態にない場合に、データ部分の一部が再生不可能であることが使用者に提示される。これにより、使用者はデータ部分の一部が再生不可能であることを容易に認識することができる。
(6)制御部は、データ部分の一部が再生不可能であることを使用者に提示した後、使用者の操作により指令部から再生指令を受けた場合に、再生動作可能状態にない装置を除く1または複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報を作成してもよい。
この場合、データ部分の一部が再生不可能であることが使用者に提示された後、使用者の操作により指令部から再生指令が与えられた場合に、再生動作可能状態にない装置を除く1または複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報が作成される。これにより、作成された動作制御情報に基づいて、再生動作可能状態にある1または複数の装置によりデータ部分が順次再生される。したがって、使用者は、再生可能なデータ部分を視聴することができる。
(7)第2の発明に係るコンテンツ再生方法は、データを蓄積する蓄積部およびその蓄積部に蓄積されたデータを再生する再生部を有する1または複数の電子装置に接続可能なコンテンツ再生装置を用いたコンテンツ再生方法であって、使用者による当該コンテンツ蓄積装置の操作に基づいてコンテンツの再生指令を行うステップと、再生指令時に、当該コンテンツ再生装置および1または複数の電子装置のうち指令部により再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の装置と複数のデータ部分との対応関係を取得するステップと、取得された対応関係に基づいて複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報を作成するステップと、作成された動作制御情報に基づいて複数の装置の蓄積部に蓄積された複数のデータ部分を順次再生するように複数の装置の再生部に指令を与えるステップとを備えるものである。
このコンテンツ再生方法においては、使用者の操作に基づいてコンテンツの再生指令が行われる。この指令時においては、当該コンテンツ再生装置および1または複数の電子装置のうち再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の装置と複数のデータ部分との対応関係が取得され、取得された対応関係に基づいて複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報が作成され、作成された動作制御情報に基づいて複数の装置の蓄積部に蓄積された複数のデータ部分を順次再生するように複数の装置の再生部に指令が与えられる。
これにより、使用者によるコンテンツの再生指令の操作によりコンテンツの複数のデータ部分が複数の装置により連続的に再生される。このように、複数の装置に蓄積されたコンテンツの複数のデータ部分が簡単かつ確実に再生される。
(8)第3の発明に係るコンテンツ再生プログラムは、データを蓄積する蓄積部およびその蓄積部に蓄積されたデータを再生する再生部を有する1または複数の電子装置に接続可能なコンテンツ再生装置が備える処理装置により実行可能なコンテンツ再生プログラムであって、使用者による当該コンテンツ蓄積装置の操作に基づいてコンテンツの再生指令を行う処理と、再生指令時に、当該コンテンツ再生装置および1または複数の電子装置のうち指令部により再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の装置と複数のデータ部分との対応関係を取得する処理と、取得された対応関係に基づいて複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報を作成する処理と、作成された動作制御情報に基づいて複数の装置の蓄積部に蓄積された複数のデータ部分を順次再生するように複数の装置の再生部に指令を与える処理とを、処理装置に実行させるものである。
このコンテンツ再生プログラムにおいては、使用者の操作に基づいてコンテンツの再生指令が行われる。この指令時においては、当該コンテンツ再生装置および1または複数の電子装置のうち再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の装置と複数のデータ部分との対応関係が取得され、取得された対応関係に基づいて複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報が作成され、作成された動作制御情報に基づいて複数の装置の蓄積部に蓄積された複数のデータ部分を順次再生するように複数の装置の再生部に指令が与えられる。
これにより、使用者によるコンテンツの再生指令の操作によりコンテンツの複数のデータ部分が複数の装置により連続的に再生される。このように、複数の装置に蓄積されたコンテンツの複数のデータ部分が簡単かつ確実に再生される。
本発明によれば、複数の装置に分割して蓄積されたコンテンツを簡単かつ確実に再生することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法およびコンテンツ再生プログラムについて、図面を参照しつつ説明する。
以下の説明では、コンテンツ再生装置の一例として受信装置を説明する。コンテンツはコンテンツデータにより構成される。コンテンツデータは映像データ、音声データおよびテキストデータの少なくとも1つを含む。また、記録は、映像データの記録(録画)、音声データの記録(録音)、およびテキストデータの記録の少なくとも1つを含む。
(1)コンテンツ再生システムの概略構成
図1は、本発明の一実施の形態に係るコンテンツ再生装置を備えるコンテンツ再生システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、このコンテンツ再生システム1は、複数の受信装置200A,200B,200C,200Dを備える。
図1は、本発明の一実施の形態に係るコンテンツ再生装置を備えるコンテンツ再生システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、このコンテンツ再生システム1は、複数の受信装置200A,200B,200C,200Dを備える。
複数の受信装置200A〜200Dは、例えば放送局装置100から送信される放送信号の受信機能を有する。各受信装置200A〜200Dは、例えば、テレビジョン受像装置、記録再生装置またはモバイル装置である。なお、記録再生装置としては、HDD(ハードディスクドライブ)レコーダ、DVD(デジタルバーサタイルディスク)レコーダ、またはブルーレイ(登録商標)ディスクレコーダ等が用いられる。また、モバイル装置としては、携帯電話機等が用いられる。
本例では、複数の受信装置200A〜200Dは例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)ケーブルLLおよびHDMI( High-Definition Multimedia Interface )ケーブルLHの少なくとも1つにより互いに接続されている。
図1の例では、受信装置200A,200B,200DがLANケーブルLLによりハブ291を介して互いに接続されている。また、受信装置200Bと受信装置200CとがHDMIケーブルLHにより互いに接続され、受信装置200Cと受信装置200DとがHDMIケーブルLHにより互いに接続されている。
以下の説明において、受信装置200A〜200Cは例えばHDDレコーダであり、受信装置200Dは例えばテレビジョン受像機である。この場合、受信装置200A〜200Cは、コンテンツの記録再生機能を有する。
各受信装置200A〜200Cは放送局装置100から送信される放送信号を受信する。この放送信号には、コンテンツデータおよび放送中または放送予定のコンテンツに関する情報(以下、コンテンツ関連情報と呼ぶ。)が含まれる。これにより、各受信装置200A〜200Cは、受信した放送信号からコンテンツデータおよびコンテンツ関連情報を取得する。
上記のコンテンツ関連情報は、コンテンツごとに割り当てられた識別子、コンテンツデータの伝送に用いられるチャンネル、コンテンツの放送開始時刻、コンテンツの放送終了時刻、およびコンテンツデータに含まれる映像データのフォーマット等を含む。
各受信装置200A〜200Cの使用者は、取得されたコンテンツ関連情報に基づいて放送予定のコンテンツの記録(録画)予約を行うことができる。コンテンツの記録予約が行われた場合、各受信装置200A〜200Cは、放送局装置100から送信される1つのコンテンツを分割して複数の受信装置200A〜200Cに記録することができる。
さらに、各受信装置200A〜200Cは、後述するコンテンツ再生処理により、複数の受信装置200A〜200Cに分割されて蓄積されたコンテンツデータを再生することができる。
また、複数の受信装置200A〜200Dは、インターネット300を介してコンテンツサーバ400に接続されている。コンテンツサーバ400は、例えばインターネットを利用したコンテンツの提供事業者により管理される。提供事業者は、コンテンツサーバ400に蓄積されるコンテンツを顧客に提供する。
各受信装置200A〜200Cの使用者(顧客)は、コンテンツサーバ400にアクセスすることにより提供が予定されたコンテンツの記録予約を行うことができる。コンテンツの記録予約が行われた場合、各受信装置200A〜200Cは、コンテンツサーバ400からダウンロードされる1つのコンテンツのコンテンツデータを分割して複数の受信装置200A〜200Cに蓄積することができる。
さらに、各受信装置200A〜200Cは、後述するコンテンツ再生処理により、複数の受信装置200A〜200Cに分割されて蓄積されたコンテンツを再生することができる。
(2)複数の受信装置の詳細
複数の受信装置200A〜200Dの構成の詳細を説明する。これらの受信装置200A〜200Dのうち受信装置200A〜200Cは同じ構成を有する。以下、受信装置200Cおよび受信装置200Dの構成の詳細を説明する。
複数の受信装置200A〜200Dの構成の詳細を説明する。これらの受信装置200A〜200Dのうち受信装置200A〜200Cは同じ構成を有する。以下、受信装置200Cおよび受信装置200Dの構成の詳細を説明する。
図2は、図1の2つの受信装置200Cおよび受信装置200Dの構成の詳細を示すブロック図である。受信装置200Cおよび受信装置200Dは、共通のアンテナ290に接続されている。
上述のように、受信装置200CはLANケーブルLLによりハブ291に接続されるとともに、HDMIケーブルLHにより受信装置200Dおよび図1の受信装置200Bに接続されている。また、受信装置200Dは、LANケーブルLLによりハブ291に接続されるとともに、HDMIケーブルLHにより受信装置200Cに接続されている。
図2に示すように、受信装置200Cは、受信部201、エンコーダ202、デコーダ203、通信部204、フラッシュメモリ205、バッファメモリ206、制御部207、蓄積部208、入力部209および契約管理部210を備え、これらの構成要素は互いにデータバスLにより接続されている。また、受信装置200Cは、入力部209に対応するリモートコントローラ220を備える。
受信部201は、1または複数のチューナを含む。受信部201のチューナは、選局を行うとともに、選局されたチャンネルの放送信号をコンテンツデータに復調する。復調されたコンテンツデータはデコーダ203に与えられる。
デコーダ203は、受信部201または通信部204から与えられたコンテンツデータを復号する。
通信部204は、例えばLANポートおよびLANコネクタを含む。図1のコンテンツサーバ400からダウンロードされるコンテンツデータは、ハブ291、LANケーブルLLおよび通信部204を通してデコーダ203に与えられる。
また、本例では、通信部204は、HDMIポートおよびHDMIコネクタを含み、HDMIケーブルLHを介して受信装置200Dに接続されている。
使用者によりコンテンツの記録予約が行われた場合、エンコーダ202は、デコーダ203から与えられるコンテンツデータを所定のフォーマットで符号化し、蓄積部208に与える。
本例では、蓄積部208はHDDである。したがって、上記のようにエンコーダ202により符号化されたコンテンツデータは蓄積部208のHDDに蓄積される。蓄積部208に蓄積されたコンテンツデータの再生時には、デコーダ203が蓄積部208から与えられるコンテンツデータを復号し、通信部204に与える。
フラッシュメモリ205には、後述するコンテンツ再生プログラムが記憶される。バッファメモリ206は、フラッシュメモリ205に記録されたコンテンツ再生プログラムの実行の際の作業領域として機能する。バッファメモリ206は、複数の記憶部を含む。詳細は後述する。
制御部207は、例えばCPU(中央演算処理装置)からなり、受信装置200Cの各構成要素の動作を制御するとともにフラッシュメモリ205に記憶されたコンテンツ再生プログラムを実行する。なお、制御部207には、タイマが内蔵されている。
入力部209は、主としてコンテンツの再生を指令するために使用者により操作される。本実施の形態において、入力部209は複数の操作ボタンおよびリモートコントローラ220の受信部を備える。
契約管理部210は、例えば受信装置200Cに着脱可能なIC(集積回路)カードであり、デジタル放送の限定受信方式に用いられる。なお、限定受信方式で用いられるICカードをCAS(Conditional Access System )カードと呼ぶ。このCASカードには、契約情報を記憶する記憶部(契約情報記憶部)が設けられる。契約情報の詳細は後述する。これにより、受信装置200Cの使用者は、CASカードに記憶された契約情報により受信が許可されたコンテンツを視聴することが可能となる。
図2に示すように、受信装置200Dは、受信部201、デコーダ203、通信部204、制御部207、表示部230および音声出力部231を備え、これらの構成要素は互いにデータバスLにより接続されている。
受信装置200Dの受信部201、デコーダ203、通信部204および制御部207は、受信装置200Cの受信部201、デコーダ203、通信部204および制御部207と同じ機能を有する。一方、表示部230は、プラズマディスプレイパネル、液晶ディスプレイパネルまたは有機エレクトロルミネッセンスパネル等である。音声出力部231は、例えばスピーカである。
上述のように、受信装置200Cおよび受信装置200Dの通信部204が互いに接続された状態で、受信装置200Cから受信装置200Dにコンテンツデータが送信される。受信装置200Dにおいては、受信されたコンテンツデータに基づいて表示部230に映像信号が出力され、音声出力部231に音声信号が出力される。それにより、受信装置200Cの使用者は、受信装置200Dによりコンテンツを視聴することができる。
なお、受信装置200Dは、本例の構成要素に加えて、受信装置200Cが備えるエンコーダ202、フラッシュメモリ205、バッファメモリ206、蓄積部208、入力部209、契約管理部210およびリモートコントローラ220を備えてもよい。
上述のように、複数の受信装置200A〜200Dは例えばLANケーブルLLおよびHDMIケーブルLHの少なくとも1つにより互いに接続されている。これにより、各受信装置200A〜200Dは、他の受信装置と直接的または間接的にデータ(例えば、後述する操作コマンド)の送信および受信が可能である。
(3)バッファメモリおよび契約管理部の記憶部
図3は、図2のバッファメモリ206および契約管理部210に設けられる複数の記憶部を示すブロック図である。
図3は、図2のバッファメモリ206および契約管理部210に設けられる複数の記憶部を示すブロック図である。
図3に示すように、バッファメモリ206は、プロフィール記憶部206a、再生情報記憶部206b、動作情報記憶部206cおよび操作マップ記憶部206dを含む。また、上述のように、契約管理部210は、契約情報記憶部210aを含む。
(3−a)機器プロフィール
図3のプロフィール記憶部206aには、受信装置200Cの仕様および記録性能等を示す機器プロフィールが記憶される。機器プロフィールは、後述するコンテンツ再生処理で用いられる。
図3のプロフィール記憶部206aには、受信装置200Cの仕様および記録性能等を示す機器プロフィールが記憶される。機器プロフィールは、後述するコンテンツ再生処理で用いられる。
本実施の形態において、LANケーブルLLまたはHDMIケーブルLHにより互いに接続される受信装置200A〜200Dには、それぞれ「機器ID(識別子)」が割り当てられる。本例では、図1の受信装置200A,200B,200C,200Dにそれぞれ“01”,“02”,“03”,“04”の「機器ID」が割り当てられる。なお、「機器ID」は、例えば各受信装置200A〜200Dのシリアル番号または接続順番等に基づいて制御部207(図2)により割り当てられる。
図4(a)〜(d)は、それぞれ図1の受信装置200A〜200Dの機器プロフィールの一例を示す図である。図4(a)〜(d)の各機器プロフィールは、例えば「機器カテゴリ」、「起動再生時間」、「接続種別」、「対応プロトコル」および「接続機器」の項目を含む。
上述のように、本例の受信装置200A〜200CはHDDレコーダである。この場合、図4(a)〜(c)に示すように、「機器ID」が“01”,“02”,“03”である受信装置200A〜200Cには、「機器カテゴリ」として“レコーダ”が設定される。本例の受信装置200Dはテレビジョン受像機である。この場合、図4(d)に示すように、「機器ID」が“04”である受信装置200Dには、「機器カテゴリ」として“テレビ”が設定される。なお、受信装置200A〜200Dのいずれかまたは全部がモバイル装置であってもよい。この場合には、「機器カテゴリ」として“モバイル”が設定される。
「起動再生時間」は、「機器カテゴリ」が“レコーダ”である受信装置200A〜200Cに設定され、電源がオンしてから再生待機状態になるまでに要する時間を示す。再生待機状態とは、受信装置200A〜200Cがコンテンツの再生の操作コマンドを受信すると同時にコンテンツの再生を開始できる状態をいう。操作コマンドについては後述する。本例では、受信装置200Aの「起動再生時間」は60secであり、受信装置200Bの「起動再生時間」は90secであり、受信装置200Cの「起動再生時間」は60secである。
「接続種別」は、全ての受信装置200A〜200Dに設定され、各受信装置200A〜200Dで通信に用いられる接続ケーブルの種別を示す。本例では、受信装置200Aの「接続種別」は“LAN”であり、受信装置200Bの「接続種別」は“HDMI”および“LAN”であり、受信装置200Cの「接続種別」は“HDMI”であり、受信装置200Dの「接続種別」は“HDMI”および“LAN”である。
「対応プロトコル」は、全ての受信装置200A〜200Dに設定され、各受信装置200A〜200Dで対応可能なプロトコルの種別を示す。この種別としては、CEC( Consumer Electronics Control )およびDLNA( Digital Living Network Alliance )等に準拠するプロトコルがある。本例では、受信装置200Aの「対応プロトコル」は“DLNA”であり、受信装置200Bの「対応プロトコル」は“CEC”および“DLNA”であり、受信装置200Cの「対応プロトコル」は“CEC”であり、受信装置200Aの「対応プロトコル」は“CEC”および“DLNA”である。
「接続機器」は、受信装置200A〜200Dの各々に直接接続されている他の受信装置を示す。本例においては、「機器ID」が“01”である受信装置200Aを“レコーダ01”と表記し、「機器ID」が“02”である受信装置200Bを“レコーダ02”と表記し、「機器ID」が“03”である受信装置200Cを“レコーダ03”と表記し、「機器ID」が“04”である受信装置200Dを“テレビ04”と表記する。
図4の例では、受信装置200Aの「接続機器」に“テレビ04”および “レコーダ02”が設定され、受信装置200Bの「接続機器」に“テレビ04”および“レコーダ01,03”が設定されている。また、受信装置200Cの「接続機器」に“テレビ04”および“レコーダ02”が設定され、受信装置200Dの「接続機器」に“レコーダ01,02,03”が設定されている。
(3−b)コンテンツ再生情報
図3の再生情報記憶部206bには、コンテンツ再生情報が記憶される。コンテンツ再生情報は、複数の受信装置200A〜200Cのうちの少なくとも1つに蓄積されたコンテンツデータを再生する際に用いられる。
図3の再生情報記憶部206bには、コンテンツ再生情報が記憶される。コンテンツ再生情報は、複数の受信装置200A〜200Cのうちの少なくとも1つに蓄積されたコンテンツデータを再生する際に用いられる。
図5は、図3の再生情報記憶部206bに記憶されるコンテンツ再生情報の一例を示す図である。コンテンツ再生情報は、複数の受信装置200A〜200Cに蓄積されたコンテンツごとに作成され、各受信装置200A〜200Cの再生情報記憶部206bに記憶される。
図5のコンテンツ再生情報は、例えば「コンテンツID」、「機器ID」、「断片情報」、「再生可能回数」、「再生可能期間」および「既再生回数」の項目を含む。「機器ID」は、上述の機器プロフィールの項目と同じである。
「コンテンツID」は例えば放送事業者または提供事業者により各コンテンツに割り当てられる。
「断片情報」は、1つのコンテンツのコンテンツデータが複数のデータ部分に分割された場合に、各データ部分を識別するための情報である。本実施の形態において、「断片情報」は1つのコンテンツデータにおける各データ部分の始点および終点の時間を含む。例えば、「コンテンツID」が“0080”のコンテンツデータにおいて、第1番目のデータ部分の始点および終点は0secおよび1800secであり、第2番目のデータ部分の始点および終点は1800secおよび3600secである。
「再生可能回数」および「再生可能期間」は、コンテンツ再生情報の作成時に図3の契約情報記憶部210aに記憶されたコンテンツの視聴制限に関する情報に基づいて設定される。「再生可能回数」は再生回数が制限されたコンテンツの再生可能回数を示し、「再生可能期間」は再生期間が制限されたコンテンツの再生可能期間を示す。さらに、「既再生回数」は再生回数が制限されたコンテンツについて設定される項目であり、現在の時刻におけるコンテンツの過去の再生回数を示す。
本例のコンテンツ再生情報“1”によれば、「コンテンツID」が“0020”であるコンテンツのコンテンツデータは「機器ID」が“01”,“02”,“03”である受信装置200A,200B,200Cに分割されて蓄積され、そのコンテンツの「再生可能回数」は3回であり、そのコンテンツの「再生可能期間」には制限がない。また、「既再生回数」は2回である。
さらに、「機器ID」が“01”である受信装置200Aにコンテンツデータの0sec〜1200secのデータ部分が蓄積され、「機器ID」が“02”である受信装置200Bにコンテンツデータの1200sec〜2400secのデータ部分が蓄積され、「機器ID」が“03”である受信装置200Cにコンテンツデータの2400sec〜3600secのデータ部分が蓄積されている。
本例のコンテンツ再生情報“2”によれば、「コンテンツID」が“0800”であるコンテンツのコンテンツデータは「機器ID」が“01”,“02”である受信装置200A,200Bに分割されて蓄積され、そのコンテンツの「再生可能回数」および「再生可能期間」には制限がない。また、「既再生回数」は設定されない。
さらに、「機器ID」が“01”である受信装置200Aにコンテンツデータの0sec〜1800secのデータ部分が蓄積され、「機器ID」が“02”である受信装置200Bにコンテンツデータの1800sec〜3600secのデータ部分が蓄積されている。
本例のコンテンツ再生情報“3”によれば、「コンテンツID」が“1112”であるコンテンツのコンテンツデータは「機器ID」が“02”,“03”である受信装置200B,200Cに分割されて蓄積され、そのコンテンツの「再生可能回数」には制限がなく、そのコンテンツの「再生可能期間」は5月12日〜5月20日である。また、「既再生回数」は設定されない。
さらに、「機器ID」が“02”である受信装置200Bにはコンテンツデータの0sec〜1700secのデータ部分が蓄積され、「機器ID」が“03”である受信装置200Cにはコンテンツデータの1700sec〜3600secのデータ部分が蓄積されている。
本例のコンテンツ再生情報“4”によれば、「コンテンツID」が“1500”であるコンテンツのコンテンツデータは、「機器ID」が“03”である受信装置200Cに蓄積され、そのコンテンツの「再生可能回数」および「再生可能期間」には制限がない。なお、このコンテンツは分割されておらず、このコンテンツには「断片情報」がない。また、「既再生回数」は設定されない。
なお、上記では「断片情報」を示す単位として時間(sec)を用いたが、「断片情報」を示す単位としては、コンテンツデータのフレーム数またはパケット識別子を用いてもよい。
(3−c)動作情報
図3の動作情報記憶部206cには、受信装置200Cの現在の動作状態および受信装置200Cに予定されている動作状態が動作情報として記憶される。動作情報も、後述するコンテンツ再生処理で用いられる。
図3の動作情報記憶部206cには、受信装置200Cの現在の動作状態および受信装置200Cに予定されている動作状態が動作情報として記憶される。動作情報も、後述するコンテンツ再生処理で用いられる。
図6は、各受信装置200A〜200Cの動作情報記憶部206cにそれぞれ記憶される動作情報の一例を示す図である。図6(a),(b),(c)に、それぞれ受信装置200A,200B,200Cの動作情報の一例が示されている。
動作情報は、受信装置200A〜200Cの現在の動作状態、および受信装置200A〜200Cの予定された動作状態を示し、受信装置200A〜200Cの動作情報記憶部206cに記憶される。
図6の動作情報は、例えば「種別」、「動作開始時刻」および「動作終了時刻」の項目を含む。「種別」は受信装置200A,200B,200Cの現在の動作状態の種別または予定された動作状態の種別を示す。動作状態の種別としては、例えば停止状態、記録状態または再生状態がある。
「動作開始時刻」および「動作終了時刻」は、予定された動作の開始時間および終了時間を示し、例えばコンテンツの再生開始予定時刻および再生終了予定時刻、または記録開始予定時刻および記録終了予定時刻を示す。
図6(a)に示すように、「機器ID」が“01”である動作情報“0”によれば、受信装置200Aは記録動作中である。また、動作情報“1”によれば、受信装置200Aは記録予約されたコンテンツを5月10日19時00分から5月10日21時30分まで記録する。さらに、動作情報“2”によれば、受信装置200Aは再生予約されたコンテンツを5月12日9時00分から5月12日11時30分まで再生する。
図6(b)に示すように、「機器ID」が“02”である動作情報“0”によれば、受信装置200Bは再生動作中である。また、動作情報“1”によれば、受信装置200Bは記録予約されたコンテンツを5月8日21時00分から5月8日22時00分まで記録する。
図6(c)に示すように、「機器ID」が“03”である動作情報“0”によれば、受信装置200Cは停止中である。また、動作情報“1”によれば、受信装置200Cは記録予約されたコンテンツを5月8日22時00分から5月8日23時00分まで記録する。さらに、動作情報“2”によれば、受信装置200Cは再生予約されたコンテンツを5月9日9時15分から5月9日9時30分まで再生する。
(3−d)操作マップ
図3の操作マップ記憶部206dには操作マップが記憶される。操作マップは、例えば使用者により複数の受信装置200A〜200Cに記録されたコンテンツの再生が指令された場合に、後述するコンテンツ再生処理により作成される。作成された操作マップは、使用者によりコンテンツの再生が指令された受信装置の操作マップ記憶部206dに記憶される。これにより、作成された操作マップに基づいて使用者により指令されたコンテンツが再生される。
図3の操作マップ記憶部206dには操作マップが記憶される。操作マップは、例えば使用者により複数の受信装置200A〜200Cに記録されたコンテンツの再生が指令された場合に、後述するコンテンツ再生処理により作成される。作成された操作マップは、使用者によりコンテンツの再生が指令された受信装置の操作マップ記憶部206dに記憶される。これにより、作成された操作マップに基づいて使用者により指令されたコンテンツが再生される。
図7は図3の操作マップ記憶部206dに記憶される操作マップの一例を示す図であり、図8は図7の操作マップに基づく複数の受信装置200A〜200Dの動作を示すタイミングチャートである。
操作マップは、使用者によりコンテンツの再生が指令された受信装置が、互いに接続された受信装置200A〜200Dの動作を制御するために用いられる。図7の操作マップは、例えば「操作時点」、「機器ID」、および「操作コマンド」の項目を含む。
「操作時点」は、各受信装置200A〜200Dの動作を制御するタイミングを示す。図7の例では、コンテンツの再生開始時点を0.00secとして各操作時点t0〜t6の時間が設定されている。「機器ID」は設定された各「操作時点」で制御対象となる受信装置を示す。「操作コマンド」は、各受信装置200A〜200Dの動作を制御するためのコマンドデータである。
図7の操作マップは、例えば「機器ID」が“03”である受信装置200Cに「コンテンツID」が“0020”であるコンテンツの再生が指令された場合に作成される。なお、「コンテンツID」が“0020”であるコンテンツは、図5のコンテンツ再生情報“1”に示したように、そのコンテンツデータが機器ID“01”,“02”,“03”の受信装置200A,200B,200Cに分割されて蓄積されている。
図5のコンテンツ再生情報“1”によれば、「機器ID」が“01”である受信装置200Aにコンテンツデータの0sec〜1200secのデータ部分が蓄積され、「機器ID」が“02”である受信装置200Bにコンテンツデータの1200sec〜2400secのデータ部分が蓄積され、「機器ID」が“03”である受信装置200Cにコンテンツデータの2400sec〜3600secのデータ部分が蓄積されている。
この場合、図7の操作マップによれば、受信装置200Cの制御部207(図2)により、操作時点t0で機器ID“01”の受信装置200Aに対して電源オンおよび再生待機の操作コマンドが送信される。これにより、例えば図8に示すように、操作時点t0で受信装置200Aの電源がオンされ、受信装置200Aが再生待機状態に移行する。
そして、操作時点t1でコンテンツの再生の操作コマンドが受信装置200Aに送信される。それにより、受信装置200Aは、操作時点t1で「コンテンツID」が“0020”であるコンテンツデータRAの第1番目のデータ部分R1(図8)の再生を開始する。操作時点t1は、最初の操作時点t0から受信装置200Aの起動再生時間後に設定される。本例では、操作時点t1が0.00secに設定される。したがって、最初の操作時点t0は、−60.00secである。
同時に、「機器ID」が“04”である受信装置200Dに対して外部入力を切り換える操作コマンドが送信される。この場合、受信装置200Dの外部入力が受信装置200Aに切り換えられる。これにより、受信装置200Dでは、表示部230および音声出力部231により受信装置200Aに蓄積されたデータ部分R1に基づく映像および音声の出力が開始される。
なお、本実施の形態において、外部入力の切り替えとは、コンテンツ(本例では、映像および音声)を出力するために用いられる受信装置200Dにコンテンツデータを与える受信装置を切り換えることをいう。
その後、操作時点t2で「機器ID」が“02”である受信装置200Bに対して電源オンおよび再生待機の操作コマンドが送信される。これにより、図8に示すように、操作時点t2で受信装置200Bの電源がオンされ、受信装置200Bが再生待機状態に移行する。
そして、操作時点t3でコンテンツの再生の操作コマンドが受信装置200Bに送信される。それにより、受信装置200Bは、操作時点t3で「コンテンツID」が“0020”であるコンテンツデータRAの第2番目のデータ部分R2(図8)の再生を開始する。
同時に、「機器ID」が“04”である受信装置200Dに対して外部入力を切り換える操作コマンドが送信される。この場合、受信装置200Dの外部入力が受信装置200Bに切り換えられる。これにより、受信装置200Dでは、表示部230および音声出力部231により受信装置200Bに蓄積されたデータ部分R2に基づく映像および音声の出力が開始される。
さらに同時に、「機器ID」が“01”である受信装置200Aに対して再生動作の停止および電源オフの操作コマンドが送信される。この場合、図8に示すように、操作時点t3で受信装置200Aの再生動作が停止され、受信装置200Aの電源がオフされる。これにより、再生が停止された受信装置200Aの電源がオフされるので、コンテンツの再生時の複数の受信装置200A〜200Dの消費電力が低減される。
ここで、操作時点t3は、コンテンツ再生情報“1”の「断片情報」に基づいて決定される。本例では、操作時点t3は、受信装置200Aに蓄積されたデータ部分R1の終点(1200sec)である。
これに対して、操作時点t2は、コンテンツ再生情報“1”の「断片情報」および受信装置200Bの機器プロフィールの「起動再生時間」に基づいて決定される。本例では、操作時点t2は、データ部分R1のデータ部分の終点(1200sec)から次のデータ部分R2を再生する受信装置200Bの起動再生時間(90sec)を減算することにより決定され、“1110sec”である。
このようにして操作時点t2を決定することにより、操作時点t3で、データ部分R1の再生終了と同時に、データ部分R1に続くデータ部分R2の再生を開始することが可能となる。これにより、使用者はデータ部分R1,R2間の不連続性を認識することなくコンテンツを視聴することができる。
上述のように、本例の操作マップは、「機器ID」が“03”である受信装置200Cに「コンテンツID」が“0020”であるコンテンツの再生が指令された場合に作成される。
したがって、続く操作時点t4で「機器ID」が“03”である受信装置200Cにおいて、制御部207により再生待機の操作コマンドが実行される。これにより、図8に示すように、操作時点t4で受信装置200Cが再生待機状態に移行する。
そして、操作時点t5で「機器ID」が“03”である受信装置200Cにおいて、制御部207によりコンテンツの再生の操作コマンドが実行される。それにより、受信装置200Cは、操作時点t5で「コンテンツID」が“0020”であるコンテンツデータRAの第3番目のデータ部分R3(図8)の再生を開始する。
同時に、「機器ID」が“04”である受信装置200Dに対して外部入力を切り換える操作コマンドが送信される。この場合、受信装置200Dの外部入力が受信装置200Cに切り換えられる。これにより、受信装置200Dでは、表示部230および音声出力部231により受信装置200Cに蓄積されたデータ部分R3に基づく映像および音声の出力が開始される。
さらに同時に、「機器ID」が“02”である受信装置200Bに対して再生動作の停止および電源オフの操作コマンドが送信される。この場合、図8に示すように、操作時点t5で受信装置200Bの再生動作が停止され、受信装置200Bの電源がオフされる。これにより、再生が停止された受信装置200Bの電源がオフされるので、コンテンツの再生時の複数の受信装置200A〜200Dの消費電力が低減される。
ここで、操作時点t5も、コンテンツ再生情報“1”の「断片情報」に基づいて決定される。本例では、操作時点t5は、受信装置200Bに蓄積されたデータ部分R2の終点(2400sec)である。
これに対して、操作時点t4は、コンテンツ再生情報“1”の「断片情報」および受信装置200Cの機器プロフィールの「起動再生時間」に基づいて決定される。本例では、操作時点t4は、データ部分R2のデータ部分の終点(1200sec)から次のデータ部分R3を再生する受信装置200Cの起動再生時間(90sec)を減算することにより決定され、“2340sec”である。
このようにして操作時点t4を決定することにより、操作時点t5で、データ部分R2の再生終了と同時に、データ部分R2に続くデータ部分R3の再生を開始することが可能となる。これにより、使用者はデータ部分R2,R3間の不連続性を認識することなくコンテンツを視聴することができる。
最後に、操作時点t6で「機器ID」が“03”である受信装置200Cにおいて、制御部207により再生動作の停止の操作コマンドが実行される。この場合、図8に示すように、操作時点t6で受信装置200Cの再生動作が停止される。
操作時点t6は、コンテンツ再生情報“1”の「断片情報」に基づいて決定され、受信装置200Cに蓄積されたデータ部分R3の終点(3600sec)である。
上記のように、複数の受信装置200A〜200Cでデータ部分R1〜R3の再生動作が順次行われることにより、1つのコンテンツデータRAが連続的に再生される。
(4)コンテンツ再生処理
コンテンツ再生処理は、図2のフラッシュメモリ205に記憶されたコンテンツ再生プログラムに基づいて実行される。以下の説明においては、図1の複数の受信装置200A〜200Dのうち使用者により再生が指令される1つの受信装置を適宜対象装置(本例では、受信装置200C)と呼ぶ。本実施の形態において、コンテンツ再生処理は、再生受付処理および再生実行処理を含む。
コンテンツ再生処理は、図2のフラッシュメモリ205に記憶されたコンテンツ再生プログラムに基づいて実行される。以下の説明においては、図1の複数の受信装置200A〜200Dのうち使用者により再生が指令される1つの受信装置を適宜対象装置(本例では、受信装置200C)と呼ぶ。本実施の形態において、コンテンツ再生処理は、再生受付処理および再生実行処理を含む。
(4−a)再生受付処理
対象装置で行われる再生受付処理を説明する。図9は対象装置で行われる再生受付処理を示すフローチャートである。
対象装置で行われる再生受付処理を説明する。図9は対象装置で行われる再生受付処理を示すフローチャートである。
初めに、対象装置の制御部207(図2)は、入力部209(図2)からコンテンツの再生指令を受けたか否かを判別する(ステップS100)。
制御部207は、コンテンツの再生指令を受けた場合、対象装置に接続されている他の受信装置200A〜200Dを検索し、コンテンツの出力が可能な受信装置200Dを識別する(ステップS101)。この識別処理は、例えば、制御部207が、互いに接続された複数の受信装置200A〜200Dと通信を行い、それぞれの受信装置200A〜200Dに記憶された機器プロフィールの「機器カテゴリ」を識別することにより行われる。
続いて、制御部207は、図3の再生情報記憶部206bから再生指令されたコンテンツのコンテンツ再生情報を取得する(ステップS102)。
制御部207は、取得したコンテンツ再生情報に基づいて、再生指令されたコンテンツのコンテンツデータの少なくとも一部を蓄積している受信装置を抽出する(ステップS103)。なお、抽出の対象となる受信装置には対象装置も含まれる。
制御部207は、抽出した各受信装置のプロフィール記憶部206a(図3)および動作情報記憶部206c(図3)に記憶された機器プロフィールおよび動作情報を取得する(ステップS104)。
そして、制御部207は、取得されたコンテンツ再生情報、機器プロフィールおよび動作情報に基づいて再生指令されたコンテンツの再生が可能であるか否かを判別する(ステップS105)。
例えば、制御部207は、再生指令されたコンテンツに対応するコンテンツ再生情報の「既再生回数」がそのコンテンツ再生情報の「再生可能回数」を超えているか否かを判別する。制御部207は、「既再生回数」が「再生可能回数」に達している場合にコンテンツの再生が不可能であると判別する。
また、制御部207は、現在の時刻がコンテンツ再生情報の「再生可能期間」から外れているか否かを判別する。この場合、制御部207は、現在の時刻が「再生可能期間」から外れている場合にコンテンツの再生が不可能であると判別する。
さらに、制御部207は、抽出された受信装置の機器プロフィールおよび動作情報のうち少なくとも一方が取得できたか否かを判別する。この場合、制御部207は、機器プロフィールおよび動作情報のうち少なくとも一方を取得することができない場合にコンテンツの再生が不可能であると判別する。
なお、受信装置は、例えば抽出された受信装置が対象装置に接続されていない状態または電力が供給されていない状態である場合に、機器プロフィールおよび動作情報のうち少なくとも一方を取得することができない。
加えて、制御部207は、コンテンツ再生情報および動作情報に基づいて、再生指令されたコンテンツの再生中に、抽出された受信装置による他のコンテンツの記録動作または再生動作が行われるか否かを判別してもよい。この場合、制御部207は、同一の受信装置で記録動作および再生動作の両方または一方が所定数を超えて重複して行われる場合にコンテンツの再生が不可能であると判別する。
同一の受信装置で記録動作および再生動作の両方または一方が所定数を超えて重複して行われる場合にコンテンツの再生を行わないことにより、消費電力が低減され、重複動作に伴う動作速度の低下が防止される。
図9の説明に戻り、制御部207は、ステップS105でコンテンツの再生が可能である場合に、取得したコンテンツ再生情報および機器プロフィールに基づいて図7の操作マップを作成し、図3の操作マップ記憶部206dに記憶する(ステップS106)。
上述のように、操作マップは操作コマンド(図7)を含む。操作コマンドの作成時には、図4の各受信装置200A〜200Dの機器プロフィールが参照される。これにより、操作コマンドは抽出された各受信装置の対応プロトコルに応じた形式で作成される。
一方、制御部207は、コンテンツの再生が不可能である場合に、再生指令されたコンテンツが再生できないことを示す映像信号をコンテンツの出力が可能な受信装置200Dに送信する(ステップS107)。それにより、受信装置200Dの表示部230にコンテンツの再生ができないことが表示される。
(4−b)再生実行処理
対象装置で行われる再生実行処理を説明する。図10は対象装置で行われる再生実行処理を示すフローチャートである。この再生実行処理は、再生受付処理により操作マップが作成されることにより開始される。
対象装置で行われる再生実行処理を説明する。図10は対象装置で行われる再生実行処理を示すフローチャートである。この再生実行処理は、再生受付処理により操作マップが作成されることにより開始される。
初めに、対象装置の制御部207(図2)は、操作マップ(図7)の最初の操作時点で制御対象となる受信装置が対象装置であるか否かを判別する(ステップS200)。
制御部207は、制御対象となる受信装置が対象装置である場合にその操作時点における操作コマンドを実行し(ステップS201)、制御対象となる受信装置が対象装置でない場合にその操作時点における操作コマンドを制御対象となる他の受信装置に送信する(ステップS202)。
続いて、制御部207は、操作マップ(図7)の最後の操作時点の処理が終了したか否かを判別する(ステップS203)。
制御部207は、最後の操作時点の処理を終了した場合に再生実行処理を終了する。一方、制御部207は、最後の操作時点の処理を終了していない場合に、現在の時刻が操作マップの次の操作時点に達したか否かを判別する(ステップS204)。制御部207は、現在の時刻が次の操作時点に達すると、ステップS200の処理に戻る。これにより、ステップS200において、対象装置の制御部207は、次の操作時点で制御対象となる受信装置が対象装置であるか否かを判別し、後続の処理を行う。
上記のステップS200〜S204の処理が繰り返されることにより、時系列で設定された操作マップの操作コマンドが各受信装置200A〜200Dで実行される。
それにより、1つのコンテンツデータの複数のデータ部分が複数の受信装置に蓄積されている場合に、複数のデータ部分が複数の受信装置で連続的に再生される。
(5)効果
対象装置(受信装置200C)においては、使用者の操作に基づいてコンテンツの再生指令が入力部209またはリモートコントローラ220により指令される。この指令時においては、対象装置および他の受信装置200A,200Bのうち再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の受信装置と複数のデータ部分との対応関係がコンテンツ再生情報として取得される。
対象装置(受信装置200C)においては、使用者の操作に基づいてコンテンツの再生指令が入力部209またはリモートコントローラ220により指令される。この指令時においては、対象装置および他の受信装置200A,200Bのうち再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の受信装置と複数のデータ部分との対応関係がコンテンツ再生情報として取得される。
取得されたコンテンツ再生情報に基づいて複数のデータ部分が蓄積された複数の受信装置の再生動作のタイミング(操作時点)を示す操作マップが作成される。作成された操作マップに基づいて複数の受信装置の蓄積部208に蓄積された複数のデータ部分を順次再生するように複数の受信装置に操作コマンドが与えられる。
これにより、使用者によるコンテンツの再生指令の操作によりコンテンツの複数のデータ部分が複数の受信装置により連続的に再生される。このように、複数の受信装置に蓄積されたコンテンツの複数のデータ部分が簡単かつ確実に再生される。
(6)他の実施の形態
(6−a)再生受付処理の他の例
上記の再生受付処理においては、使用者により再生指令されたコンテンツを再生することができない場合に、指令されたコンテンツを再生することができない旨が受信装置200D(テレビジョン受像機)に表示される。
(6−a)再生受付処理の他の例
上記の再生受付処理においては、使用者により再生指令されたコンテンツを再生することができない場合に、指令されたコンテンツを再生することができない旨が受信装置200D(テレビジョン受像機)に表示される。
再生指令されたコンテンツのコンテンツデータが複数の受信装置200A〜200Cに分割されて蓄積されておりかつ分割された複数のデータ部分の一部が再生できず、他のデータ部分が再生可能である場合には、使用者の再度の再生指令により再生可能なデータ部分が再生されてもよい。
この場合、制御部207(図2)は、例えば以下の再生受付処理を行う。図11は、再生受付処理の他の例を説明するための図である。図11(a)に再生受付処理の他の例を示すフローチャートが示され、図11(b)〜(d)に図11(a)の再生受付処理の具体例が示されている。
本例の再生受付処理においては、図9のステップS107の処理に代えて、以下に示すステップS108〜S113の処理が行われる。図11(a)に示すように、制御部207は、ステップS105(図9)でコンテンツの再生が不可能である場合に、コンテンツ再生情報、機器プロフィールおよび動作情報に基づいて分割された複数のデータ部分のうち再生可能なデータ部分があるか否かを判別する(ステップS108)。
再生指令されたコンテンツに再生可能な部分がある場合、制御部207は、コンテンツの一部が再生可能であることを示す映像信号をコンテンツの出力が可能な受信装置200Dに送信する(ステップS109)。
そして、制御部207は、コンテンツの一部が再生可能であることを示す映像信号の送信時点から所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS110)。この所定時間は、例えば10secに設定される。
コンテンツの一部が再生可能であることを示す映像信号の送信時点から所定時間が経過していない場合、制御部207は、入力部209(図2)から再度コンテンツの再生指令を受けたか否かを判別する(ステップS111)。
コンテンツの再生指令を受けていない場合、制御部207は、ステップS110の処理に戻る。一方、制御部207は、コンテンツの再生指令を受けた場合、取得したコンテンツ再生情報および機器プロフィールに基づいて再生可能なデータ部分を再生するための操作マップを作成し、図3の操作マップ記憶部206dに記憶する(ステップS112)。そして、制御部207は再生受付処理を終了する。これにより、後続の再生実行処理においては、再生可能なデータ部分が操作マップ記憶部206dに記憶された操作マップに基づいて再生される。
制御部207は、上記のステップS108において、再生可能なデータ部分が存在しない場合、指令されたコンテンツを再生することができないことを示す映像信号をコンテンツの出力が可能な受信装置200Dに送信する(ステップS113)。それにより、受信装置200Dの表示部230にコンテンツの再生ができないことが表示される。
また、制御部207は、ステップS110において、映像信号の送信時点から所定時間が経過した場合にもステップS113の処理を行う。制御部207は、ステップS113の処理後、再生受付処理を終了する。
具体例を説明する。例えば、図11(b),(c)に示すように、1つのコンテンツデータRAを分割することにより作成された3つのデータ部分R1,R2,R3がそれぞれ図2の受信装置200A,200B,200Cに蓄積され、かつ受信装置200Bに電力が供給されていない場合を想定する。この場合、3つのデータ部分R1,R2,R3のうち、第1番目のデータ部分R1および第3番目のデータ部分R3は受信装置200A,200Cにより再生することができる。一方、中央のデータ部分R2は受信装置200Bにより再生することができない。
本例では、上記のステップS111において、制御部207が再度の再生指令を受けたときに、データ部分R1,R2を再生するための操作マップを作成する。そして、図11(d)に太い矢印で示すように、再生実行処理により再生可能なデータ部分R1,R3のみが再生される。
なお、本例の操作マップは、データ部分R1の再生が終了すると同時にデータ部分R3の再生が開始されるように作成される。
(6−b)シーン転換処理
制御部207は、各受信装置200A〜200Cに蓄積されたデータ部分と他の受信装置200A〜200Cに蓄積されたデータ部分との間に重複部分がある場合に、以下に示すシーン転換処理を行う。
制御部207は、各受信装置200A〜200Cに蓄積されたデータ部分と他の受信装置200A〜200Cに蓄積されたデータ部分との間に重複部分がある場合に、以下に示すシーン転換処理を行う。
シーン転換処理は、例えば図9の再生受付処理のステップS105とステップS106との間、または図11の再生受付処理のステップS111とステップS112との間で実行される。図12は、シーン転換処理のフローチャートである。
初めに、制御部207は、図3の再生情報記憶部206bに記憶されたコンテンツ再生情報に基づいて、複数のデータ部分の間に重複部分があるか否かを判別する(ステップS301)。
重複部分がある場合、制御部207は、先のデータ部分の重複部分を取得し(ステップS302)、シーン解析を行う(ステップS303)。
ここで、シーン解析とは、重複部分からシーンの転換部分を検出する処理である。シーンの転換部分とは、例えばコンテンツにおいて映像が大きく切り換わる部分である。なお、コンテンツにおいて映像が大きく切り換わる部分としては、旅番組における食事のシーンと散歩のシーンとの切り換わり部分、または番組とコマーシャルとの切り換わり部分等が挙げられる。シーンの切り換わり部分の検出方法の一例は、例えば特開平10−294923号公報に記載されている。
制御部207は、例えば重複部分に含まれる映像データの映像フォーマットの変化に基づいてシーンの転換部分を検出する。また、制御部207は、映像フォーマットに限らず、重複部分に含まれる音声データの音声フォーマットの変化に基づいてシーンの転換部分を検出してもよい。
次に、制御部207は、上記のシーン解析によりシーンの転換部分が検出されたか否かを判別する(ステップS304)。
シーンの転換部分が検出された場合、制御部207は、検出されたシーンの転換部分を先のデータ部分と後のデータ部分との間の転換点として決定する(ステップS305)。一方、シーンの転換部分が検出されない場合、制御部207は、先のデータ部分の終点を転換点として決定する(ステップS306)。これにより、シーン転換処理が終了する。
その後、制御部207は、図9のステップS106において、決定された転換点、取得したコンテンツ再生情報および機器プロフィールに基づいて図7の操作マップを作成し、図3の操作マップ記憶部206dに記憶する。
転換点に基づく操作マップの作成時には、例えば、制御部207は、各受信装置200A〜200Cを制御するための操作時点を転換点に基づいて設定することができる。
これにより、再生実行処理時にシーンの転換部分で受信装置200D(テレビジョン受像機)の外部入力を切り換えることができる。それにより、分割された複数のデータ部分が連続して再生される際に各データ部分の継ぎ目が図2の表示部230に表示されることが抑制される。
図13は主として図12のシーン転換処理の具体例を説明するための図である。図13(a),(b)に示すように、本例では、1つのコンテンツデータRAが3つのデータ部分R1,R2,R3に分割され、各データ部分R1,R2,R3が複数の受信装置200A,200B,200Cの各々に蓄積されている。
ここで、図13(b)に示すように、本例では、データ部分R1の終点EP1よりも前にデータ部分R2の始点ST1がある。また、データ部分R2の終点EP2よりも前にデータ部分R3の始点ST2がある。
この場合、データ部分R2の始点ST1とデータ部分R1の終点ET1との間の部分が重複部分PS1となる。また、データ部分R3の始点ST2とデータ部分R2の終点ET2との間の部分が重複部分PS2となる。
これにより、本例では、重複部分PS1,PS2のコンテンツデータに関して、上記のステップS303のシーン解析が行われる。
その結果、図13(c),(d)に示すように、例えば重複部分PS1でシーンの転換部分αが検出された場合には、上記のステップS305の処理によりシーンの転換部分αが転換点RP1として決定される。
一方、図13(c),(d)に示すように、例えば重複部分PS2でシーンの転換部分が検出されなかった場合には、上記のステップS306の処理により先のデータ部分R2の終点EP2が転換点RP2として決定される。
なお、複数のデータ部分R1〜R3の間で重複部分が存在する場合には、予め各データ部分R1〜R3にそれぞれ転換点を示す情報が付加されてもよい。この場合、制御部207はシーン解析を行うことなく予め付加された転換点の情報に基づいて操作マップを作成することが可能となる。
(6−c)コンテンツ再生情報
上記の実施の形態では、複数の受信装置200A〜200Cのいずれかでコンテンツ再生情報が作成された場合に、全ての受信装置200A〜200Cに、全てのコンテンツ再生情報が記憶される。
上記の実施の形態では、複数の受信装置200A〜200Cのいずれかでコンテンツ再生情報が作成された場合に、全ての受信装置200A〜200Cに、全てのコンテンツ再生情報が記憶される。
これに対して、1つのコンテンツデータが複数のデータ部分に分割されて複数の受信装置200A〜200Cに蓄積される場合には、第1番目のデータ部分が蓄積される受信装置にのみコンテンツ再生情報が記憶されてもよい。
図14はコンテンツ再生情報の他の記憶例を示す図である。図14(a)に示すように、本例では、「機器ID」が“01”である受信装置200Aに図5のコンテンツ再生情報“1”およびコンテンツ再生情報“2”が記憶される。
コンテンツ再生情報“1”によれば、分割されたコンテンツデータの第1番目のデータ部分(0sec〜1200sec)が「機器ID」が“01”である受信装置200Aに蓄積されている。
コンテンツ再生情報“2”によれば、分割されたコンテンツデータの第1番目のデータ部分(0sec〜1800sec)が「機器ID」が“01”である受信装置200Aに蓄積されている。
また、図14(b)に示すように、本例では、「機器ID」が“02”である受信装置200Bに図5のコンテンツ再生情報“3”が記憶される。
コンテンツ再生情報“3”によれば、分割されたコンテンツデータの第1番目のデータ部分(0sec〜3600sec)が「機器ID」が“02”である受信装置200Bに蓄積されている。
さらに、図14(c)に示すように、本例では、「機器ID」が“03”である受信装置200Cに図5のコンテンツ再生情報“4”が記憶される。
コンテンツ再生情報“4”によれば、1つのコンテンツデータの全体が「機器ID」が“03”である受信装置200Cに蓄積されている。
コンテンツ再生情報を第1番目のデータ部分が蓄積される受信装置にのみ記憶させる場合、図2の制御部207は上記の再生受付処理時に以下の処理を行う。
例えば、制御部207は、ステップS100においてコンテンツの再生指令を受けることにより、再生指令されたコンテンツのコンテンツ再生情報が対象装置に記憶されているか否かを判別するとともに、再生指令されたコンテンツの再生情報が記憶されているか否かを他の受信装置に問い合わせる。
この問い合わせ処理は、例えば制御部207が他の受信装置の再生情報記憶部206bにアクセスして再生指令されたコンテンツのコンテンツ再生情報が存在するか否かを判別することにより行われる。
制御部207は、上記の判別処理および問い合わせ処理により、再生指令されたコンテンツのコンテンツ再生情報が記憶されている受信装置を検出した場合に、その受信装置に記憶されたコンテンツ再生情報を取得する。その後、制御部207は、取得したコンテンツ再生情報に基づいてステップS103以降の処理を行う。
上記のように、コンテンツごとにコンテンツ再生情報を1つの受信装置に記憶することにより、複数の受信装置200A〜200Cにおける記憶領域の使用量を低減することができる。
また、第1番目のデータ部分が蓄積されている受信装置を示す付加情報を各データ部分に含めてもよい。この場合、再生指令されたコンテンツのコンテンツ再生情報が記憶されている受信装置を抽出する処理(上記の判別処理および問い合わせ処理)が不要となる。これにより、コンテンツ再生処理の処理速度が向上する。
(6−d)その他
上記実施の形態では、複数の受信装置200A,200B,200Cから出力される映像信号および音声信号が順次受信装置200Dに入力されるが、複数の受信装置200A,200B,200Cから出力される映像信号および音声信号が対象装置を介してコンテンツ出力用の受信装置200D(テレビジョン受像機)に入力されてもよい。この場合、受信装置200Dの外部入力の切り換えが不要となる。
上記実施の形態では、複数の受信装置200A,200B,200Cから出力される映像信号および音声信号が順次受信装置200Dに入力されるが、複数の受信装置200A,200B,200Cから出力される映像信号および音声信号が対象装置を介してコンテンツ出力用の受信装置200D(テレビジョン受像機)に入力されてもよい。この場合、受信装置200Dの外部入力の切り換えが不要となる。
上記の実施の形態においては、複数の受信装置200A〜200Cに蓄積された複数のデータ部分を連続的に再生することによりコンテンツの映像信号および音声信号が1つの受信装置200Dに入力されるが、これらの映像信号および音声信号が1つの記録媒体(例えば、DVDディスク等)に記録されてもよい。
この場合にも、上述のシーン転換処理を行うことにより、1つの記録媒体に記録されたコンテンツの再生時に、使用者が各データ部分の連結部分で不連続性を認識することが防止される。
(7) 請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記では、蓄積部208が蓄積部の例であり、デコーダ203、通信部204および制御部207が再生部の例であり、受信装置200A〜200Dが1または複数の電子装置の例である。
また、入力部209またはリモートコントローラ220が指令部の例であり、コンテンツ再生情報が対応関係の例であり、操作時点がタイミングの例であり、操作マップが動作制御情報の例であり、フラッシュメモリ205、バッファメモリ206および制御部207が制御部の例である。
さらに、受信装置200Dが出力装置の例であり、シーンの転換部分がコンテンツの区切りの例であり、転換点が転換時点の例であり、制御部207が処理装置の例である。
なお、請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、蓄積部を有する電子装置に有効に利用できる。
1 コンテンツ再生システム
100 放送局装置
200A,200B,200C,200D 受信装置
201 受信部
202 エンコーダ
203 デコーダ
204 通信部
205 フラッシュメモリ
206 バッファメモリ
206a プロフィール記憶部
206b 再生情報記憶部
206c 動作情報記憶部
206d 操作マップ記憶部
207 制御部
208 蓄積部
209 入力部
210 契約管理部
210a 契約情報記憶部
220 リモートコントローラ
230 表示部
231 音声出力部
290 アンテナ
291 ハブ
300 インターネット
400 コンテンツサーバ
L データバス
LL LANケーブル
LH HDMIケーブル
PS1,PS2 重複部分
R1,R2,R3 データ部分
RA コンテンツデータ
RP1,RP2 転換点
t0,t1,t2,t3,t4,t5,t6 操作時点
α シーンの転換部分
100 放送局装置
200A,200B,200C,200D 受信装置
201 受信部
202 エンコーダ
203 デコーダ
204 通信部
205 フラッシュメモリ
206 バッファメモリ
206a プロフィール記憶部
206b 再生情報記憶部
206c 動作情報記憶部
206d 操作マップ記憶部
207 制御部
208 蓄積部
209 入力部
210 契約管理部
210a 契約情報記憶部
220 リモートコントローラ
230 表示部
231 音声出力部
290 アンテナ
291 ハブ
300 インターネット
400 コンテンツサーバ
L データバス
LL LANケーブル
LH HDMIケーブル
PS1,PS2 重複部分
R1,R2,R3 データ部分
RA コンテンツデータ
RP1,RP2 転換点
t0,t1,t2,t3,t4,t5,t6 操作時点
α シーンの転換部分
Claims (8)
- データを蓄積する蓄積部およびその蓄積部に蓄積されたデータを再生する再生部を有する1または複数の電子装置に接続可能なコンテンツ再生装置であって、
使用者の操作に基づいてコンテンツの再生指令を行う指令部と、
コンテンツのデータを蓄積可能な蓄積部と、
前記蓄積部に蓄積されたデータを再生する再生部と、
前記指令部による再生指令時に、当該コンテンツ再生装置および前記1または複数の電子装置のうち前記指令部により再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の装置と前記複数のデータ部分との対応関係を取得し、取得された対応関係に基づいて前記複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報を作成し、作成された前記動作制御情報に基づいて前記複数の装置の蓄積部に蓄積された複数のデータ部分を順次再生するように前記複数の装置の前記再生部に指令を与える制御部とを備えることを特徴とするコンテンツ再生装置。 - 前記制御部は、前記複数の装置がそれぞれオフ状態から再生可能状態になるまでに要する時間を起動再生時間として取得し、取得された起動再生時間に基づいて前記動作制御情報を作成することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
- 当該コンテンツ再生装置は、前記複数の装置により再生される複数のデータ部分を映像および音声の少なくとも一方として出力する出力装置にさらに接続可能であり、
前記動作制御情報は、前記複数の装置のうち前記出力装置にデータ部分を入力する装置を切り換えるタイミングを含み、
前記制御部は、前記動作制御情報に基づいて、前記複数の装置により順次再生される複数のデータ部分が前記出力装置に順次入力されるように前記出力装置にデータ部分を入力する装置を切り換えることを特徴とする請求項1または2コンテンツ再生装置。 - 前記制御部は、前記複数の装置に蓄積される複数のデータ部分が重複部分を有する場合に、前記対応関係に基づいて重複部分を取得し、取得された重複部分においてコンテンツの区切りに相当する転換時点を決定し、決定された転換時点で前記出力装置にデータ部分を入力する装置を切り換えることを特徴とする請求項3記載のコンテンツ再生装置。
- 前記制御部は、前記複数の装置の各々が再生動作可能状態にあるか否かを判別し、前記複数の装置の一部が前記再生動作可能状態にない場合にデータ部分の一部が再生不可能であることを使用者に提示することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ再生装置。
- 前記制御部は、データ部分の一部が再生不可能であることを使用者に提示した後、使用者の操作により前記指令部から再生指令を受けた場合に、前記再生動作可能状態にない装置を除く1または複数の装置の再生動作のタイミングを示す前記動作制御情報を作成することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ再生装置。
- データを蓄積する蓄積部およびその蓄積部に蓄積されたデータを再生する再生部を有する1または複数の電子装置に接続可能なコンテンツ再生装置を用いたコンテンツ再生方法であって、
使用者による当該コンテンツ蓄積装置の操作に基づいてコンテンツの再生指令を行うステップと、
前記再生指令時に、当該コンテンツ再生装置および前記1または複数の電子装置のうち前記指令部により再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の装置と前記複数のデータ部分との対応関係を取得するステップと、
取得された対応関係に基づいて前記複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報を作成するステップと、
作成された前記動作制御情報に基づいて前記複数の装置の蓄積部に蓄積された複数のデータ部分を順次再生するように前記複数の装置の前記再生部に指令を与えるステップとを備えることを特徴とするコンテンツ再生方法。 - データを蓄積する蓄積部およびその蓄積部に蓄積されたデータを再生する再生部を有する1または複数の電子装置に接続可能なコンテンツ再生装置が備える処理装置により実行可能なコンテンツ再生プログラムであって、
使用者による当該コンテンツ蓄積装置の操作に基づいてコンテンツの再生指令を行う処理と、
前記再生指令時に、当該コンテンツ再生装置および前記1または複数の電子装置のうち前記指令部により再生指令されたコンテンツの複数のデータ部分がそれぞれ蓄積されている複数の装置と前記複数のデータ部分との対応関係を取得する処理と、
取得された対応関係に基づいて前記複数の装置の再生動作のタイミングを示す動作制御情報を作成する処理と、
作成された前記動作制御情報に基づいて前記複数の装置の蓄積部に蓄積された複数のデータ部分を順次再生するように前記複数の装置の前記再生部に指令を与える処理とを、前記処理装置に実行させることを特徴とするコンテンツ再生プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009190607A JP2011044194A (ja) | 2009-08-20 | 2009-08-20 | コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法およびコンテンツ再生プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009190607A JP2011044194A (ja) | 2009-08-20 | 2009-08-20 | コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法およびコンテンツ再生プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011044194A true JP2011044194A (ja) | 2011-03-03 |
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ID=43831515
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JP2009190607A Pending JP2011044194A (ja) | 2009-08-20 | 2009-08-20 | コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法およびコンテンツ再生プログラム |
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Country | Link |
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-
2009
- 2009-08-20 JP JP2009190607A patent/JP2011044194A/ja active Pending
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