JP2008263296A - 録画装置,再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】指定された放送番組について,データ記録媒体の残容量が不足する等の理由により,自装置で録画処理を完了させることができない場合であっても,データ記録媒体に無駄な空き領域を極力生じさせずに,指定された放送番組全体の録画データを記録できること。
【解決手段】指定番組の全体について番組録画手段により録画処理を完了させることができない録画完了不可状態であるか否かを判別し(S105),録画完了不可状態である場合に,前記指定番組の一部について前記番組録画手段に録画処理を実行させる(S311)とともに,前記指定番組の残りの一部について分担して録画処理を行うことを,通信手段を通じて他の録画装置に対して指示する(S111)。
【選択図】図2

Description

本発明は,通信手段により他の録画装置と通信可能に構成された録画装置及びその録画装置により記録された録画データに基づく再生処理を行う再生装置に関するものである。
一般に,昨今のディジタル録画方式の録画再生装置(録画装置及び再生装置の両機能を兼ね備えた装置)は,大容量のデータ記録媒体であるハードディスクやDVDのドライブ装置を備え,受信された放送信号に基づいて放送番組の録画データ(デジタルデータ)及びその識別情報である番組コードを前記データ記録媒体に記録する録画処理と,その録画データに基づいて映像信号を出力する再生処理とを実行する。
また,ディジタル録画方式の録画再生装置は,テレビジョン放送やインターネットを通じて電子番組ガイド(EPG)情報を取得し,そのEPG情報を含むメニュー画面を表示部に表示させることにより,リモコン等の操作部に対する操作入力に従って録画対象とする放送番組を選択(特定)する機能を備えている。このような録画再生装置は,前記データ記録媒体に,録画データの付加情報として放送番組の識別情報である番組コードや番組のタイトル,録画開始時刻及び録画終了時刻等を記録する。
そして,デジタル録画方式の録画再生装置は,その付加情報を含むメニュー画面を表示部に表示させることにより,リモコン等の操作部に対する操作入力に従って再生対象とする録画データを選択(特定)する機能を備えている。なお,前記番組コードや番組のタイトルは,EPG情報に含まれる情報である。
一方,昨今の録画再生装置は,価格が低廉化して一家に複数台所有されることが多い。その場合,複数の録画再生装置及びテレビジョン受像機が,所定の信号伝送手段を通じて通信可能に接続されることがある。昨今,その信号伝送手段として,HDMIインターフェースが採用されることが多い。
HDMIインターフェースは,例えば特許文献2に示されるように,テレビジョン受像機と録画再生装置やセットトップボックス(STB)との間で信号伝送を行う手段の1つであり,HDMI規格に準拠した信号伝送手段である。このHDMIインターフェースは,外観上1本にまとめられたケーブルによってデジタルの映像信号及び音声信号を同時に伝送でき,シンプルな配線と劣化のない信号伝送とを実現できる。ここで,HDMIインターフェースは,符号化されていない(非圧縮の)映像信号及び音声信号を伝送(ベースバンド方式で伝送)するため,機器間における信号の符号化方式の違いに影響されず,拡張性及び永続性(将来,新たな符号化方式を採用する機器とも接続できる可能性)に優れている。
なお,HDMIインターフェースにおいて,映像信号及び音声信号を含む信号は,TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)信号伝送ライン(以下,TMDSラインという)を通じて高速伝送される。
また,HDMI規格は,さらにその中でCEC(Consumer Electronics Control)規格が規定されており,HDMIインターフェースは,そのCTC規格に準拠した信号伝送ライン(以下,CTCラインという)を内包した信号伝送手段として構成される。このCTCラインを内包するHDMIインターフェースは,TMDSラインを通じた映像信号及び音声信号の伝送に加え,CTCラインを通じてその他の情報(制御情報など)を伝送することが可能である。なお,HDMIインターフェースは,TMDSラインを通じた映像信号及び音声信号の伝送は一方向にのみ可能であるがが,CTCラインを通じた情報伝送は双方向で可能である。
特開2006−067493号公報 特開2004−208290号公報
ところで,録画再生装置において,前記データ記録媒体の大容量化が進んでいるものの,多数の録画データが蓄積されると,前記データ記録媒体の残容量の不足により,新たに録画対象として指定された放送番組の全てを録画できない状況が生じる場合がある。この場合,前記データ記録媒体の空き領域が無駄になるという問題点があった。特に,昨今の録画再生装置は,価格が低廉化して一家に複数台所有されることが多く,複数の録画再生装置それぞれのデータ記録媒体に無駄な空き領域が生じると,全体として非常に多大な無駄が生じるという問題点があった。
これに対し,特許文献1には,ハードディスクドライブの録画可能領域の残容量が少ない場合に,ハードディスクドライブのタイムシフト領域の一部を録画データの記憶領域として用いる録画装置が示されている。
しかしながら,前記タイムシフト領域に記録可能なデータの容量はそれほど大きい容量ではない。このため,特許文献1に示される技術を採用しても,やはり録画データの記憶領域を十分に確保できず,前記データ記録媒体に無駄な空き領域が生じる問題を回避できない状況が多く発生するという問題点があった。
また,指定された放送番組について録画処理を実行中の録画再生装置に,その録画処理を続行できなくなる障害が発生した場合,その指定された放送番組の途中までの録画データしか記録されないという問題点もあった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,指定された放送番組について,データ記録媒体の残容量が不足する等の理由により,自装置で録画処理を完了させることができない場合であっても,データ記録媒体に無駄な空き領域を極力生じさせずに,指定された放送番組全体の録画データを記録できる録画装置,及びその録画装置により記録された録画データに基づく再生処理を行う再生装置を提供することにある。
上記目的を達成するために第1の発明は,受信された放送信号に基づいて,録画対象として予め指定された放送番組(以下,指定番組という)の録画データ及びその識別情報を所定のデータ記録媒体に記録する録画処理を行う番組録画手段を備え,さらに,次の(1−1)〜(1−3)に示す各構成要素を備えた録画装置である。
(1−1)1又は複数の他の録画装置との間で通信を行う通信手段。
(1−2)前記指定番組の全体について前記番組録画手段により前記録画処理を完了させることができない状態(以下,録画完了不可状態という)であるか否かを判別する録画完了可否判別手段。
(1−3)前記録画完了可否判別手段により前記録画完了不可状態であると判別された場合に,前記指定番組の一部について前記番組録画手段に前記録画処理を実行させるとともに,前記指定番組の残りの一部について分担して前記録画処理を行うことを,前記通信手段を通じて前記他の録画装置に対して指示する録画分担制御手段。
この第1の発明に係る録画装置は,自装置の前記データ記録媒体に無駄な空き容量が生じないように,前記指定番組のうちの一部について録画可能な範囲で自装置による録画処理を実行し,残りの一部については,その録画処理を他の録画装置に指示して分担させる。このため,第1の発明に係る録画装置が,自装置で前記指定番組についての録画処理を完了させることができない場合であっても,自装置のデータ記録媒体に無駄な空き領域を極力生じさせずに,当該録画装置を含む複数の録画装置によって前記指定番組全体の録画データを分担して記録できる。
また,前記第1の発明に係る録画装置が,さらに次の(1−4)に示す構成要素を備えることが考えられる。
(1−4)前記録画完了可否判別手段により前記録画完了不可状態であると判別された場合に,前記通信手段を通じて前記他の録画装置に所定の問合せを行うことにより,前記指定番組の一部について前記録画処理を分担させる前記他の録画装置を特定する分担録画装置特定手段。
なお,この場合,前記録画分担制御手段が,前記分担録画装置特定手段により特定された前記他の録画装置に対して前記通信手段を通じた指示を行う。
これにより,前記他の録画装置が複数存在する場合に,前記録画処理を分担させるのにより適した相手を特定することができる。例えば,前記録画データの記録可能容量が最も大きい前記他の録画装置を,前記録画処理を分担させる相手として特定すること等が考えられる。
また,前記第1の発明に係る録画装置が,さらに次の(1−5)に示す構成要素を備えることが考えられる。
(1−5)前記番組録画手段により記録される前記録画データ及び前記他の録画装置に記録させる前記録画データの記録順序に関する録画順序関連情報を前記データ記録媒体に記録する録画順序関連情報記録手段。
これにより,複数の録画装置により分担して記録された複数の前記録画データについて再生処理を実行する再生装置が,前記録画順序関連情報に基づいて複数の前記録画データの再生順序を自動的に制御することができる。
また,前記第1の発明に係る録画装置が,さらに次の(1−6)に示す構成要素と,(1−7a)及び(1−8a),又は(1−7b)及び(1−8b)に示す各構成要素とを備えることが考えられる。
(1−6)前記指定番組の放送時間情報が予め記憶された放送時間情報記憶手段。
(1−7a)前記データ記録媒体の残り容量に基づいて前記データ記録媒体への録画可能時間を算出する録画可能時間算出手段。
(1−8a)前記録画可能時間算出手段の算出結果と前記指定番組の放送時間情報との比較に基づいて前記録画完了不可状態であるか否かを判別する第1録画完了可否判別手段。
(1−7b)前記指定番組の放送時間情報に基づいて,前記指定番組全体の前記録画処理に要する前記データ記録媒体の必要容量を算出する必要容量算出手段。
(1−8b)前記必要容量算出手段の算出結果と前記データ記録媒体の残り容量との比較に基づいて前記録画完了不可状態であるか否かを判別する第2録画完了可否判別手段。
なお,前記第1録画完了可否判別手段及び前記第2録画完了可否判別手段は,前記録画完了可否判別手段に含まれるものである。
前記第1録画完了可否判別手段又は前記第2録画完了可否判別手段を備える録画装置は,前記指定番組についての前記録画処理において,前記データ記録媒体の残容量が不足する時点を事前に予測することができる。従って,前記指定番組について複数の録画装置で分担して録画処理を行うにあたり,前記番組録画手段による前記録画処理を終了させる時点と,前記他の録画装置に前記録画処理の実行を開始させる時点とをある程度調整することができる。
そこで,前記第1録画完了可否判別手段又は前記第2録画完了可否判別手段を備える録画装置が,さらに次の(1−9)及び(1−10)に示す事項に該当するものであることが考えられる。
(1−9)前記放送信号に基づいて前記指定番組の放送がコマーシャル放送中であるか否かを判別するCM判別手段を備えること。
(1−10)前記録画分担制御手段が,前記番組録画手段による前記録画処理を終了させる時点と,前記他の録画装置に前記録画処理の実行を開始させる時点とを,前記CM判別手段により前記指定番組の放送がコマーシャル放送中であると判別されている時間帯に設定すること。
これにより,複数の録画装置により分担して記録された複数の前記録画データが,コマーシャル放送中の部分で区分される。その結果,複数の前記録画データを順次切り替えて再生処理を実行する場合に,その切り替えの際に前記指定番組の内容そのもの(コマーシャル以外の部分)が不連続な再生となって鑑賞し辛くなる状況を回避できる。
一方,前記録画完了可否判別手段が,前記番組録画手段による前記指定番組についての前記録画処理の実行中に該録画処理を続行できなくなる障害の発生有無を検知することによって前記録画完了不可状態であるか否かを判別する第3録画完了可否判別手段を備えることも考えられる。
また,第2の発明は,前記第1の発明に係る録画装置によって前記指定番組についての録画処理の分担を指示される側の録画装置に関する発明である。
即ち,第2の発明は,受信された放送信号に基づいて放送番組の録画データ及びその識別情報を所定のデータ記録媒体に記録する録画処理を行う番組録画手段を備え,さらに,次の(2−1)及び(2−2)に示す各構成要素を備えた録画装置である。
(2−1)1又は複数の他の録画装置との間で通信を行う通信手段。
(2−2)前記通信手段を通じた前記他の録画装置からの所定の指示に従って,前記他の録画装置から指定される放送番組の一部についての前記録画処理を行う一部指定番組録画手段。
この第2の発明に係る録画装置と,前記第1の発明に係る録画装置とが,前記通信手段により通信可能である場合に,前記データ記録媒体に無駄な空き領域を極力生じさせずに,前記指定番組全体の録画データを記録できる。
なお,以上に示した第1の発明及び第2の発明に係る録画装置が備える前記通信手段が,HDMI規格に準拠した信号伝送を行うもの(前記HDMIインターフェース)であることが考えられる。
また,第3の発明は,前記第1の発明及び前記第2の発明に係る録画装置によって分担して記録された複数の前記録画データについて再生処理を実行する再生装置に関する発明である。
即ち,第3の発明は,所定のデータ記録媒体に予め記録された録画データの中から指定された指定録画データに基づいて映像信号を出力する再生処理を行う指定録画データ再生手段を備え,さらに,次の(3−1)〜(3−3)に示す各構成要素を備えた再生装置である。
(3−1)1又は複数の他の再生装置との間で通信を行う通信手段。
(3−2)前記指定録画データが,1つの放送番組の一部ずつについて複数の再生装置に分散して記録された複数の分散録画データのいずれかであるか否かを判別する分散録画データ判別手段。
(3−3)前記分散録画データ判別手段により前記指定録画データが前記分散録画データのいずれかであると判別された場合に,前記データ記録媒体に予め記憶された所定の録画順序関連情報に基づいて,又は該録画順序関連情報と前記通信手段を通じた前記他の再生装置に対する所定の問合せにより得られる録画順序に関する情報とに基づいて,前記分散録画データの再生順序を判別する再生順序判別手段。
(3−4)前記指定録画データ再生手段に前記指定録画データに基づく前記再生処理を行わせる処理,及び前記通信手段を通じて前記他の再生装置に指示することにより前記分散録画データに基づく前記再生処理を行なわせる処理を,前記生成順序判別手段の判別結果に従った順序で実行する分散録画データ再生制御手段。
この第3の発明に係る再生装置は,複数の録画装置により分担して記録された複数の録画データ(前記分散録画データ)について,その録画順序と同じ順序で自動的に再生処理が実行されるように自装置及び他装置を制御するものである。
また,前記再生装置が備える前記通信手段も,HDMI規格に準拠した信号伝送を行うもの(前記HDMIインターフェース)であることが考えられる。
本発明に係る録画装置は,録画対象として指定された放送番組(前記指定番組)について,データ記録媒体の残容量が不足する等の理由により,自装置で録画処理を完了させることができない場合であっても,他の録画装置に録画処理を分担させることにより,データ記録媒体に無駄な空き領域を極力生じさせずに,指定された放送番組全体の録画データを記録することができる。
また,本発明に係る再生装置は,本発明に係る録画装置により分担して記録された複数の録画データについて,その録画順序と同じ順序で自動的に再生処理が実行されるように自装置及び他装置を制御する。その結果,複数の録画データ(前記分散録画データ)のそれぞれについて再生処理を開始させるというユーザの手間が省かれる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。なお,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施形態に係る録画再生装置Yを含む録画システムZの概略構成を表すブロック図,図2は録画システムZにおける予約番組録画処理の手順を表すフローチャート,図3は録画システムZにおける再生処理の手順を表すフローチャート,図4は録画再生装置Yが記録する録画データ付加情報のデータ構成の一例を表す図,図5は録画再生装置Yが他装置に通知する再生順序情報のデータ構成の一例を表す図である。
まず,図1に示すブロック図を用いて,本発明の実施形態に係る録画再生装置Yを含む録画システムZの構成について説明する。
録画システムZは,録画データをハードディスクに記録する録画機能及びその録画データの再生機能を備える複数(図1では2台)の録画再生装置Yと,映像表示部5を備えるテレビジョン受像機Xとが,HDMI規格に準拠した信号伝送手段であるHDMIインターフェースWによって通信可能に構成されたシステムである。ここで,HDMIインターフェースWは,映像信号及び音声信号(いずれもデジタル信号)を伝送するTMDSライン41と,HDMI規格のオプション規格であるCEC規格に準拠したCECライン42(CEC信号伝送ラインに相当)を含んでいる。なお,TMDSライン41は,複数本の信号ラインにより構成され,TMDSライン41及びCECライン42は,見かけ上1本のHDMIケーブル40として構成されている。
録画再生装置Yは,受信された放送信号に基づいて,録画対象として予め指定された放送番組(以下,指定番組という)の録画データ及びその識別情報である番組コードをハードディスク(データ記録媒体の一例)に記録する録画処理を実行する録画機能と,そのハードディスクに予め記録された録画データの中から指定されたものに基づいて映像信号を出力する再生処理を実行する再生機能とを備えた装置である(録画装置及び再生装置の一例)。なお,録画機能及び再生機能は,後述する録画・再生回路22及びそれを制御する制御回路24により実現される。
録画再生装置Yの特徴は,予約録画の対象として指定された放送番組について,ハードディスク(データ記録媒体の一例)の残容量が不足するために自装置で録画処理を完了させることができない場合に,指定された放送番組全体についての録画データを他の録画再生装置と分担して記録(録画)する機能を備える点にある。その詳細については後述する。
[録画再生装置Y]
本発明の実施形態に係る録画再生装置Yは,図1に示すように,チューナ21,録画・再生回路22,ハードディスク23,HDMI送信部25a,CECインターフェース25b,制御回路24,リモコンインターフェース回路26,リモコン27及びサブMPU28等を具備して構成されている。
前記チューナ21は,地上波放送信号やBS衛星放送信号等の放送信号から,前記制御回路24により指示される放送チャンネルの信号を抽出(選局)するとともに,その抽出信号の検波によって映像信号及び音声信号を取り出し,その映像信号及び音声信号の各々を録画・再生回路22へ伝送するものである。
前記録画・再生回路22は,放送番組の録画処理及び録画番組の再生処理を実行するものである。即ち,録画・再生回路22は,チューナ21により抽出された番組の放送信号に基づいて,その放送番組についての映像信号及び音声信号を圧縮符号化した録画データをハードディスク23に記録する録画処理を実行する。さらに,録画・再生回路22は,ハードディスク23に予め録画(記録)された放送番組の録画データを復号化しながらHDMI送信部25aを通じて外部出力する再生処理を実行する。
また,前記録画・再生回路22は,チューナ21により抽出された番組の放送信号から,そこに含まれるEPG情報(電子番組ガイド情報)を抽出してハードディスク23に記録するEPG取得機能も備えている。このEPG情報は,各放送番組についてその識別情報である番組コードやタイトルや放送時間(放送開始及び放送終了の日時)等の情報を含んでおり,録画予約処理の際の予約番組の選択メニュー画面を生成する処理や,録画処理の際に録画データとともにハードディスク23に記録される録画データ付加情報の内容を特定する処理を実行する際に用いられる。
また,前記録画・再生回路22は,チューナ21により抽出された番組(チャンネル)の放送信号に基づいて,その放送番組(前記指定番組を含む)の放送がコマーシャル放送中であるか否かを判別するCM判別機能も備えている(前記CM判別手段の一例)。
例えば,録画・再生装置22が,チューナ21により抽出された番組の音声信号に基づいて,例えば数秒間程度の平均的な音量の変化を検知し,その平均的な音量が所定レベル以上増大した場合に,放送番組の本編の放送状態からコマーシャルの放送状態に変化したと判別し,その状態から前記平均的な音量が所定レベル以上減衰した場合に,コマーシャルの放送状態から放送番組の本編の放送状態に変化したと判別することが考えられる。一般に,コマーシャルの放送中は,放送番組の本編の放送中に比べて音量が大きく設定されているからである。
或いは,録画・再生装置22が,チューナ21により抽出された番組の音声信号に基づいて,それがモノラル音声の状態からステレオ音声の状態に変化した場合に,放送番組の本編の放送状態からコマーシャルの放送状態に変化したと判別し,ステレオ音声の状態からモノラル音声の状態に変化した場合に,コマーシャルの放送状態から放送番組の本編の放送状態に変化したと判別することも考えられる。一般に,コマーシャルの放送はステレオ音声放送である場合が多く,放送番組の本編の放送はモノラル音声放送である場合が多いからである。
また,音量による判別と,音声信号のタイプ(モノラル/ステレオ)による判別とを組み合わせてコマーシャル放送中であるか否かを判別することも考えられる。
なお,コマーシャル放送中であるか否かの判別方法は,上記の方法に限らず他の方法を採用してもよい。
また,前記HDMI送信部25a(図中,HDMI−TXと表記)は,HDMI規格に準拠した信号伝送インターフェースである。このHDMI送信部25aは,TMDSライン41を通じて,外部装置(ここでは,テレビジョン受像機X)に対し,ベースバンド方式で映像信号及び音声信号を出力する。
前記CECインターフェース25bは,HDMI規格におけるCEC規格に準拠した信号伝送インターフェースである。このCECインターフェース25bは,CECインターフェース25bを通じて,外部装置(ここでは,他の録画再生装置Y及びテレビジョン受像機X)との間で情報の送受信を行う。CECインターフェース25bの受信情報の直接の伝送先及び送信情報の直接の供給元は,サブMPU28である。
前記リモコン27は,当該録画再生装置Yの動作の制御用の無線信号(例えば,赤外線信号)を出力するリモート操作器であり,不図示の操作入力部や無線信号出力回路等を備えている。
前記操作入力部は,チャンネル選択キーや音量調節キーなど,情報入力のための操作部であり,その操作内容に応じた信号が前記無線信号出力回路に伝送される。また,前記無線信号出力回路は,前記操作入力部から伝送されてくる信号(即ち,録画再生装置Yの動作の制御信号)を,無線信号(例えば,赤外線信号)に変換し,当該リモコン27から録画再生装置の本体側へ無線伝送するものである。
一方,前記リモコンインターフェース回路26は,リモコン27から伝送される無線信号(赤外線信号等)を受信し,これを電気信号に変換することにより,リモコン27から伝送される各種情報を取得するとともに,その取得情報をサブMPU28に伝送するものである。
前記サブMPU28は,制御回路24と,リモコンインターフェース回路26及びCECインターフェース25bとの間で情報伝送を中継する処理を実行するマイクロコンピュータである。
また,録画再生装置Yにおいて,HDMIインターフェースWの一部を構成するHDMI送信部25a及びCECインターフェース25bと,サブMPU28と,リモコンインターフェース回路26とは,当該録画再生装置Yが商用電源に接続されている状態では,常時通電された状態となっている。一方,チューナ21や制御回路24,録画・再生回路22及びハードディスク23等は,当該録画再生装置Yが商用電源に接続されている状態において,それらへの通電がなされた稼動状態と,それらへの通電が遮断された待機状態との2状態に切り替えられる。その2状態の切り替えは,サブMPU28が不図示の通電スイッチの切り替え制御を行うことにより実現される。
即ち,前記サブMPU28は,当該録画再生装置Yが前記待機状態である場合に,リモコン27からリモコンインターフェース回路26を通じて電源キーの操作信号が受信されたこと,或いはテレビジョン受像機XからCECインターフェース25bを通じて自装置宛の何らかのコマンドが受信されたことを検知すると,前記通電スイッチをOFF状態からON状態へ切り替えることにより,当該録画再生装置Yを前記待機状態から前記稼動状態へ切り替える(即ち,起動する)。
また,前記サブMPU28は,当該録画再生装置Yが前記稼動状態である場合に,リモコン27からリモコンインターフェース回路26を通じて電源キーの操作信号が受信されたこと,或いはテレビジョン受像機XからCECインターフェース25bを通じて停止コマンドが受信されたことを検知すると,前記通電スイッチをON状態からOFF状態へ切り替えることにより,当該録画再生装置Yを前記稼動状態から前記待機状態へ切り替える。
これにより,録画再生装置Yは,リモコン27やテレビジョン受像機Xからのリモート制御によって,前記稼動状態と前記待機状態との切り替えが行われる。
前記制御回路24は,演算手段であるMPU24a,そのMPU24aによって実行される制御プログラムが予め格納される記憶手段であるROM24b(EPROM),MPU24aが実行する処理において読み書きされる各種情報を記憶するEEPROM24c等を備え,当該録画再生装置Y全体を制御するものである。以下に示す制御回路24の処理や機能は,MPU24aがROM24bに記憶されたプログラムを実行することによって実現される。
また,前記制御回路24は,前記録画・再生回路22を制御することにより,前記録画・再生回路22によってハードディスク23に記録されたEPG情報と,同じく予めハードディスク23に記録される番組予約情報とに基づいて,その番組予約情報により指定された放送番組についての録画データ及びその付加情報(以下,録画データ付加情報D0という)をハードディスク23に記録する予約番組録画処理を実行する。ここで,前記番組予約情報は,制御回路24がリモコン27を通じた操作入力に従って予め設定し,ハードディスク23に記録する情報である。前記番組予約情報には,録画開始時刻,録画終了時刻,録画する番組の放送チャンネル及びタイトル,並びに録画方式(録画画質)等が含まれる。なお,前記番組予約情報に含められる情報は,録画・再生回路22によって抽出されたEPG情報に含まれる情報である。
図4は,前記録画データ付加情報D0のデータ構成の一例を表す図である。
前記録画データ付加情報D0は,例えば図4に示すように,放送番組の識別情報であるとともに,録画データの識別情報でもある番組識別コードd1と,その放送番組(録画データ)の内容を表す情報である番組タイトルd2及び放送チャンネルd3と,録画開始時刻d4及び録画終了時刻d5等とが関連付けられた情報である。制御回路24は,録画・再生回路22によって放送番組についての録画処理が実行される際に,その録画データに関連付けて前記録画データ付加情報D0(番組コードd1を含む)をハードディスク23に記録する。なお,前記録画データ付加情報D0に含められる番組コードd1,番組タイトルd2及び放送チャンネルd3の各情報は,録画・再生回路22によって抽出されたEPG情報に含まれる情報である。
[テレビジョン受像機X]
次に,前記テレビジョン受像機Xの構成について説明する。
前記テレビジョン受像機Xは,図1に示すように,チューナ1,2つのHDMI受信部2xa,2ya,CECインターフェース2xb,映像切替回路3,映像処理回路4,映像表示部5,制御回路6,リモコンインターフェース(I/F)回路7,リモコン8,サブMPU9,音声切替回路10,音声処理回路11,アンプ12及びスピーカ13等を具備して構成されている。
ここで,テレビジョン受像機Xにおけるチューナ1,リモコンインターフェース7,リモコン8及びサブMPU9は,それぞれ前記録画再生装置Yにおけるチューナ21,リモコンインターフェース回路26,リモコン27及びサブMPU28と同様のものである。なお,チューナ1により取り出された映像信号及び音声信号は,それぞれ映像切替回路3及び音声切替回路10へ伝送される。
前記HDMI受信部2xa,2ya(図中,HDMI−RXと表記)は,HDMI規格に準拠した信号伝送インターフェースである。このHDMI受信部2xa,2yaは,TMDSライン41を通じて,外部装置(ここでは,前記録画再生装置Y)からベースバンド方式で映像信号及び音声信号を入力し,それらを映像切替回路3及び音声切替回路10各々へ伝送する。
前記CECインターフェース2xbは,HDMI規格におけるCEC規格に準拠した信号伝送インターフェースである。このCECインターフェース2xbは,CECインターフェース25bを通じて,外部装置(ここでは,録画再生装置Y)との間で情報の送受信を行う。CECインターフェース2xbの受信情報の直接の伝送先及び送信情報の直接の供給元は,サブMPU9である。
図1に示す例では,テレビジョン受像機Xは,2台の録画再生装置Yそれぞれに対応する2つのHDMI受信部2xa,2yaを備えている。また,テレビジョン受像機Xは,2台の録画再生装置Yに対応するCECインターフェース2xbを1つだけ備えている。
前記映像切替回路3は,チューナ1及びHDMI受信部2xa,2yaからの映像信号を入力し,それらの映像信号のうちの任意の1つの映像信号を制御回路6からの指示に従って選択して出力するものである。
前記映像処理回路4は,前記映像切替回路3から出力された映像信号に対して各種信号処理を行うものである。例えば,映像処理回路4は,映像切替回路3からの映像信号に,制御回路6から指定された情報の映像をスーパーインポーズする(重ね合わせる)OSD機能を備えている。
前記映像表示部5は,液晶パネル及び液晶ドライバを備えた液晶表示部などにより構成され,映像処理回路4から出力される映像信号に基づく映像を表示するものである。
前記音声切替回路10は,前記チューナ1からの音声信号及びHDMI受信部2xa,2yaからの音声信号が入力され,それらの音声信号のうちの任意の1つの音声信号を,制御回路6からの指示に従って音声処理回路11に出力するものである。
前記音声処理回路11は,音声切替回路10から出力された信号に対し,イコライズ処理やD/A変換処理等を行うものである。
前記アンプ12は,音声処理回路11による処理後の音声信号を,制御回路6からの指示に従って増幅或いは減衰させる処理(ボリューム調節処理)を行い,スピーカ13に出力するものである。
テレビジョン受像機Xにおける前記制御回路6は,演算手段であるMPU6a,そのMPU6aによって実行される制御プログラムが予め格納される記憶手段であるROM6b(EPROM),MPU6aが実行する処理において読み書きされる各種情報を記憶するEEPROM6c等を備え,当該テレビジョン受像機X全体を制御するものである。以下に示す制御回路6の処理や機能は,MPU6aがROM6bに記憶されたプログラムを実行することによって実現される。
前記サブMPU9は,録画再生装置Yにおける前記サブMPU28と同様に,前記制御回路6と,前記リモコンインターフェース回路7及び前記CECインターフェース2xbとの間で情報伝送を中継する処理を実行するマイクロコンピュータである。
次に,図2に示すフローチャートを参照しつつ,録画システムZにおける予約番組録画処理の手順について説明する。
図2に示す処理が実行される前に,前記制御回路24により,予め前記番組予約情報がハードディスク23(前記放送時間情報記憶手段の一例)に記録されているものとする。前述したように,前記番組予約情報には,予約録画の対象として指定された前記指定番組の放送チャンネルや放送時間(放送開始時刻及び放送終了時刻)の情報が含まれる。
以下,便宜上,前記CECインターフェース25bを通じて通信可能な複数の録画再生装置Yのうち,前記番組予約情報が予め記録されているある1つの装置を主・録画再生装置Yと称し,その他の装置を従・録画再生装置Yと称する。
なお,以下に示すS101,S102,…は,処理手順(ステップ)の識別符号を表す。また,以下に示すMPU24aの処理は,MPU24aがROM24bに記憶されたプログラムを実行することによって実現される。
[主・録画再生装置Y側の処理]
まず,予約番組録画処理における主・録画再生装置Yの処理について説明する。
[ステップS101,S102]
主・録画再生装置Yにおいては,まず,前記MPU24aが,録画予約の時刻となったか否かを判別する(S101)。具体的には,MPU24aは,不図示の計時回路により計時された現在時刻が,ハードディスク23に記録された前記番組予約情報における録画開始時刻となったか否かを判別し,現在時刻がその録画開始時刻となったときに前記録画予約の時刻となったと判別する。
そして,前記MPU24aは,録画予約の時刻となったと判別した場合,ハードディスク23の残り容量Vxを検知し,その残り容量Vxに基づいて,ハードディスク23への録画可能時間t1(推定時間)を算出する(S102,前記録画可能時間算出手段の一例)。具体的には,MPU24aは,前記番組予約情報に基づいて,録画予約の時刻となった前記指定番組の録画方式(録画画質)を特定し,その録画方式に応じた単位時間当たりの録画データのサイズV0とハードディスク23の残容量Vxとに基づいて録画可能時間t1(=Vx/V0)を算出する。なお,短時間当たりの録画データサイズV0は,録画方式ごとに,例えば,前記EEPROM24c等に予め記憶され,それを前記MPU24aが参照する。
[ステップS103〜S105]
次に,前記MPU24aは,録画予約の時刻となった前記指定番組について,前記録画・再生回路22による録画データの記録を開始させ,さらに,前記付加情報D0のうちの前記録画終了時刻d5除く残りの情報(番組コードd1,番組タイトルd2,放送チェンネルd3及び録画開始時刻d4)をハードディスク23に記録する(S103)。
さらに,前記MPU24aは,前記番組予約情報に基づいて,録画予約の時刻となった前記指定番組の放送時間t2(放送終了時刻−放送開始時刻)を特定し(S104),その放送時間t2とステップS102での録画可能時間t1とを比較すること(t1<t2であるか否か)により,録画完了不可状態であるか否かを判別する(S105,前記第1録画完了可否判別手段の一例)。ここで,前記録画完了不可状態とは,前記指定番組の全体について録画処理(ハードディスク23への録画データの記録)を完了させることができない状態のことを意味する。
そして,前記MPU24aは,前記録画完了不可状態(t1<t2)であると判別した場合,以降に示すステップS106〜S112の処理を実行する。
[ステップS106〜S108]
前記MPU24aは,前記録画完了不可状態であると判別した場合,まず,ハードディスク23の残容量に基づいてハードディスク23への録画可能時間を随時算出し,その録画可能時間が第1の設定時間(例えば10分程度)未満となるまで監視する(S106)。その間,前記録画・再生回路22による録画処理は継続されている。
そして,前記MPU24aは,録画可能時間が前記第1の設定時間未満となったと判別すると,前記従・録画再生装置Y(他の録画再生装置)に対し,録画可能時間を問い合わせるコマンドをCECインターフェース25bを通じて送信し,その応答を受信する(S107)。ここで送信されるコマンドには,録画可能時間の算出に必要な前記録画方式(録画画質)の情報も含められる。この応答の受信により,前記MPU24aは,前記従・録画再生装置Yそれぞれの録画可能時間を取得する。
また,前記MPU24aは,ステップS107における前記従・録画再生装置Y(他装置)への問合せ処理により得られた応答内容(録画可能時間)に基づいて,前記指定番組の一部について録画処理を分担させる前記従・録画再生装置Y(分担録画先)を特定する(S108,前記分担録画装置特定手段の一例)。さらに,MPU24aは,分担録画先として特定した前記従・録画再生装置Yに対し,録画中の前記指定番組の一部(主・録画再生装置Yで録画できない部分)についての録画処理の準備を行う旨を指示するコマンドを,CECインターフェース25bを通じて送信する(S108)。
例えば,前記MPU24aは,ステップS108において,前記従・録画再生装置Yのうち,その録画可能時間が最も長い(ハードディスクの残容量が最も大きい)ものを前記分担録画先として特定する。
[ステップS109〜S111]
次に,前記MPU24aにより,ハードディスク23への録画可能時間が前記第1の設定時間よりも短い第2の設定時間(例えば15秒程度)未満となったか否かを判別する処理(S109)と,前記録画・再生装置22により,現在録画中の前記指定番組のチャンネルの放送がコマーシャル放送中であるか否かを判別する処理(S110)とが随時実行される。
そして,ハードディスク23への録画可能時間が前記第1の設定時間未満となった後,同録画可能時間が前記第2の設定時間未満となるか,或いはコマーシャル放送中となるかのいずれかの条件が成立すると,前記MPU24aは,ステップS108で分担録画先として特定した前記従・録画再生装置Yに対し,録画中の前記指定番組の残りの部分(一部)についての録画処理を開始するよう指示するコマンド(分担録画を指示するコマンド)を,CECインターフェース25bを通じて送信する(S111)。
このように,MPU24aは,ステップS105で前記録画完了不可状態であると判別した場合に,録画対象である前記指定番組の一部(ハードディスク23に録画可能な範囲内)について,録画・再生回路22に録画処理を実行させる(S103)とともに,その指定番組の残りの一部について分担して録画処理を行うことを,HDMIインターフェースW(前記通信手段の一例)を通じて他の録画再生装置Y(従・録画再生装置Y)に対して指示する(S111,前記録画分担制御手段の一例)。
[ステップS112〜S114]
そして,前記MPU24aは,分担録画を指示するコマンドの送信後,前記録画・再生回路22による録画処理を終了させ(S112),前記録画データ付加情報D0のうちの録画終了時刻d5をハードディスク23に記録(S114)した後,処理を終了させる。
一方,前記MPU24aは,ステップS105において,前記録画完了不可状態(t1<t2)ではないと判別した場合は,自装置単独での録画処理を実行する。即ち,前記MPU24aは,ステップS103で録画処理を開始させた前記指定番組について,その録画処理の終了時刻(前記番組予約情報に含まれる録画終了時刻)となったか否かを随時判別し(S113),終了時刻となったことを検知すると,処理を前述したステップS114に移行させ,前記録画データ付加情報D0のうちの録画終了時刻d5をハードディスク23に記録(S114)した後,処理を終了させる。
[従・録画再生装置Y側の処理]
続いて,予約番組録画処理における前記従・録画再生装置Yの処理について説明する。
[ステップS201,S202]
従・録画再生装置Yにおいては,まず,前記サブMPU28が,他の録画再生装置Y(ここでは,前記主・録画再生装置Y)から,自装置での録画可能時間を問い合わせるコマンドがCECインターフェース25bを通じて受信されるか否かを監視する(S201)。なお,ここで受信の監視が行われるコマンドは,前述したステップS107において前記主・録画再生装置Yから送信されるコマンドである。
そして,前記サブMPU28が,録画可能時間を問い合わせるコマンドを受信すると,その旨が前記MPU24aに通知され,MPU24aが,主・録画再生装置YにおけるステップS102と同様に,録画可能時間t1’を算出する(S202)。なお,前記サブMPU28が,録画可能時間を問い合わせるコマンドを受信した際に,当該従・録画再生装置Yが前記待機状態である場合には,サブMPU28は,前記通電スイッチ(不図示)の切り替え制御によって前記稼動状態に切り替えた(復帰させた)後に,MPU24aに対してコマンドを受信した旨を通知する。
[ステップS203〜S205]
次に,前記MPU24aは,コマンドの送信元である前記主・録画再生装置Yに対し,ステップS202で算出した録画可能時間t1’を,CECインターフェース25bを通じて返信(応答)する(S203)。
さらに,MPU24aは,録画可能時間t1’の返信後,所定時間内に前記主・録画再生装置Yから,分担して録画処理を行うべき前記指定番組の一部(主・録画再生装置Yで録画できない部分)についての録画処理の準備を行う旨を指示するコマンドが受信されるか否かを監視する(S204)。なお,ここで受信の監視が行われるコマンドは,前述したステップS108において前記主・録画再生装置Yから送信されるコマンドである。
そして,前記MPU24aは,録画処理の準備を行う旨を指示するコマンドが受信されたことを検知すると,そのコマンドにより指定された前記指定番組についての録画処理の準備を行う(S205)。具体的には,MPU24aは,チューナ21を制御することにより,前記主・録画再生装置Yから指定される前記指定番組のチャンネルを選局し,自装置の状態を,前記録画・再生回路22によってその指定番組についての録画処理を即座に実行できる状態に保持する。
[ステップS206〜S208]
次に,前記MPU24aは,前記主・録画再生装置Yから,分担して録画処理を行うべき前記指定番組の一部(主・録画再生装置Yで録画できない部分)についての録画処理を行う旨を指示するコマンドが受信されるか否かを監視する(S206)。なお,ここで受信の監視が行われるコマンドは,前述したステップS111において前記主・録画再生装置Yから送信されるコマンドである。
そして,前記MPU24aは,録画処理を行う旨を指示するコマンドが受信されたことを検知すると,前記主・録画再生装置Yから録画することを指示された前記指定番組について,その時点から放送終了までの時間である残り放送時間t2’を算出する(S207)。
さらに前記MPU24aは,前記主・録画再生装置Yから録画することを指示された前記指定番組について,前記録画・再生回路22による録画データの記録を開始させ,さらに,前記付加情報D0のうちの前記録画終了時刻d5除く残りの情報(番組コードd1,番組タイトルd2,放送チェンネルd3及び録画開始時刻d4)をハードディスク23に記録する(S208)。このように,従・録画再生装置Yの録画・再生回路22は,CECインターフェース25bを通じた前記主・録画再生装置Y(他の録画装置の一例)からの指示(S111)に従って,その指示により指定される放送番組の一部についての録画処理を実行する(S208,前記一部指定番組録画手段の一例)。
[ステップS209〜S212]
そして,前記MPU24aは,前記指定番組の残り放送時間t2’とステップS202で算出した録画可能時間t1’とを比較すること(t1’<t2’であるか否か)により,前記主・録画再生装置Yから録画を指示された前記指定番組の一部について,録画処理(ハードディスク23への録画データの記録)を完了させることができない前記録画完了不可状態であるか否かを判別する(S209)。
そして,前記MPU24aは,前記録画完了不可状態(t1’<t2’)であると判別した場合,前記主・録画再生装置Y側で実行される前記ステップ106〜S112と同じ処理を実行する(S210)。
さらに,MPU24aは,前記ステップS114と同様に,前記録画データ付加情報D0のうちの録画終了時刻d5をハードディスク23に記録(S212)した後,処理を終了させる。
一方,前記MPU24aは,ステップS209において,前記録画完了不可状態(t1’<t2’)ではないと判別した場合は,ステップS208で録画処理を開始させた前記指定番組について,その録画処理の終了時刻(ステップS207で前記主・録画再生装置Yから取得する情報)となったか否かを随時判別し(S211),終了時刻となったことを検知すると,処理を前述したステップS212に移行させ,前記録画データ付加情報D0のうちの録画終了時刻d5をハードディスク23に記録(S212)した後,処理を終了させる。
なお,前記MPU24aは,ステップS212の処理を終了後,何らの操作も検知されず,他装置からのコマンド受信も受けない状態が所定時間以上継続した場合,又はステップS204において所定時間内に録画準備の指示コマンドが受信されなかった場合には,前記サブMPU28に前記待機状態への移行処理を実行するよう指示する。これにより,従・録画再生装置Yは前記待機状態へ移行する。
以上に示したように,前記主・録画再生装置Yは,自装置のハードディスク23に無駄な空き容量が生じないように,前記指定番組のうちの一部について録画可能な範囲で自装置による録画処理を実行し(S103,S112,S113),残りの一部については,その録画処理を前記従・録画再生装置Yに指示して分担させる(S111)。このため,前記主・録画再生装置Yが,自装置で前記指定番組についての録画処理を完了させることができない場合であっても,当該主・録画再生装置Yと前記従・録画再生装置Yとによって前記指定番組全体の録画データを分担して記録(録画)できる。
ところで,前記ステップS103及びS208においてハードディスク23に記録される前記録画開始時刻d4や,前記ステップS114及びS212においてハードディスク23に記録される前記録画終了時刻d5は,前記主・録画再生装置Yがその録画・再生回路22により記録される録画データと,前記従・録画再生装置Yに記録させる録画データの録画順序を表す情報(前記録画順序関連情報の一例)でもある。従って,それら各ステップの処理を実行する前記MPU24aは,前記録画順序関連情報記録手段の一例である。
また,前記主・録画再生装置Yの前記MPU24aが実行する前記ステップS110〜S112の処理により,前記主・録画再生装置Y側の前記録画・再生回路22による録画処理を終了させる時点(S122)と,前記従・録画再生装置Yに録画処理の実行を開始させる時点(S111,S208)とが,前記録画・再生回路22の処理(S110)によって前記指定番組の放送がコマーシャル放送中であると判別されている時間帯に設定される(前記録画分担制御手段の一例)。即ち,複数の録画再生装置Yにより分担して記録された複数の録画データが,コマーシャル放送中の部分で区分される。その結果,複数の録画データを順次切り替えて再生処理を実行する場合に,その切り替えの際に前記指定番組の内容そのもの(番組の本編の部分)が不連続な再生となって鑑賞し辛くなる状況を回避できる。
次に,図3に示すフローチャートを参照しつつ,録画システムZにおける再生処理の手順について説明する。
図3に示す処理が実行される前に,図3に示した前記予約番組録画処理により,1又は複数の録画再生装置Yのハードディスク23に録画データが記録されているものとする。前述したように,ハードディスク23には録画データととともに前記録画データ付加情報D0が記録されている。
以下,便宜上,HDMIインターフェースWのCECインターフェース25bを通じて通信可能な複数の録画再生装置Yのうち,そのハードディスク23に録画データが記録されており,前記リモコン27を通じた再生操作の対象となっているある1つの装置を主・録画再生装置Yと称し,その他の装置を従・録画再生装置Yと称する。なお,以下に示すS301,S302,…は,処理手順(ステップ)の識別符号を表す。
[主・録画再生装置Y側の処理]
まず,再生処理における主・録画再生装置Yの処理について説明する。
[ステップS301,S302]
主・録画再生装置Yにおいては,まず,前記MPU24aが,前記リモコン27を通じた所定の選択操作(録画データを指定する操作)に従って,ハードディスク23に記録されている録画データの中から再生用録画データ(前記指定録画データの一例)を選択(特定)し,さらに,所定の再生開始操作がなされたことを検知する(S301)。
次に,前記MPU24aは,前記録画データ付加情報D0を参照することにより,前記再生用録画データについての前記録画開始時刻d4及び前記録画終了時刻d5と,前記番組コードd1とを特定する(S302)。
[ステップS303,S304]
さらに,MPU24aは,前記従・録画再生装置Y(他の録画再生装置)に対し,所定の問合せコマンドをCECインターフェース25bを通じて送信するとともに,その応答を受信し(S303),その応答の内容に基づいて,前記再生用録画データが,1つの放送番組の一部ずつについて複数の録画再生装置Yに分散して記録された複数の録画データ(以下,分散録画データという)のいずれかであるか否かを判別する(S304,前記分散録画データ判別手段の一例)。なお,前記分散録画データは,図2に示した処理により,前記主・録画再生装置Yと前記従・録画再生装置Yとによって分担して録画処理がなされた結果得られた録画データである。
具体的には,前記MPU24aは,まず,前記従・録画再生装置Yに対し,前記番組コードd1がステップS302で特定したものと一致する録画データ(以下,コード同一録画データという)が記録されているか否かを問い合わせるコマンドをCECインターフェース25bを通じて送信し,その応答を受信する(S303)。ここで送信されるコマンドには,前記再生用録画データについての前記番組コードd1が含まれる。また,前記MPU24aは,前記従・録画再生装置Yからの応答に,前記再生用録画データと同じ前記番組コードd1と,前記録画開始時刻d4及び前記録画終了時刻d5とが含まれているか否かにより,その応答を行った前記従・録画再生装置Yに,前記コード同一録画データが記録されているか否かを判別する。
そして,前記MPU24aは,前記コード同一録画データが前記従・録画再生装置Yにも存在する場合に,それらのうちのある録画データの前記録画開始時刻d4が他の録画データの前記録画終了時刻d5に対して所定の時間範囲内にあるか否かを順次判別することにより,それらが前記分散録画データであるか否かを判別する(S304)。或いは,前記コード同一録画データそれぞれの前記録画開始時刻d4が相互に所定時間以上離れているか否かによって前記分散録画データであるか否かを判別すること等も考えられる。
[ステップS305]
また,前記MPU24aは,ステップS304において,前記再生用録画データが前記分散録画データの1つであると判別した場合,前記録画開始時刻d4(前記録画順序関連情報の一例)に基づいて,それら分散録画データの再生順序を判別し,その判別結果を表す情報(以下,再生順序情報D1という)を,前記EEPROM24cに記録するとともに,前記分散録画データが記録されている前記従・録画再生装置Yに対してCECインターフェース25bを通じて送信する(S305)。
図5は,前記再生順序情報D1のデータ構成の一例を表す図である。
図5に示すように,前記再生順序情報D1は,前記番組コードd1と,前記分散録画データそれぞれについての再生順序d6及びその録画データが記録されている録画再生装置Yを識別する装置識別コードd7とが関連付けられた情報である。なお,前記装置識別コードd7は,予め録画再生装置Yそれぞれに設定(記憶)されている情報であり,CECインターフェース25bを通じた通信の際に,情報の送信先や送信元を特定するために用いられる。
[ステップS306,S311]
次に,前記MPU24aは,自装置の前記分散録画データの再生順序が1番であるか否かを判別する(S306)。
ここで,MPU24aは,自装置の前記分散録画データの再生順序が1番であると判別した場合,その分散録画データ(前記再生用録画データ)について,前記録画・再生装置22による再生処理を開始させる(S311)。これにより,前記分散録画データに基づく映像信号及び音声信号が,前記HDMI送信部25a及びTMDSライン41を通じて出力される。このとき,MPU24aは,自装置のHDMI送信部25aを通じて出力される映像信号及び音声信号が前記テレビジョン受像機Xにおいて表示及び音声出力されるように,CECインターフェース25bを通じてテレビジョン受像機Xに対して入力切り替えの指示を行う(S311)。これにより,前記テレビジョン受像機Xは,前記主・録画再生装置YからTMDSライン41を通じて伝送されてくる映像信号に基づく映像を前記映像表示部5に表示させるとともに,同TMDSライン41を通じて伝送されてくる音声信号に基づく音声を前記スピーカ13から出力させる。
[ステップS312〜S313,S315,S316]
次に,前記MPU24aは,前記分散録画データの再生処理が終了する所定時間(例えば,1分程度)前に,再生順序が次である前記従・録画再生装置Yに対し,前記分散録画データについての再生処理の準備を行う旨を指示するコマンドを,CECインターフェース25bを通じて送信する(S312)。
さらに,MPU24aは,前記分散録画データの再生処理が終了する直前に,再生順序が次である前記従・録画再生装置Yに対し,前記分散録画データについての再生処理を開始させることを指示するコマンドを,CECインターフェース25bを通じて送信する(S313)。
その後,前記MPU24aは,前記録画・再生回路22による再生処理を終了させ(S315),さらに,前記サブMPU28に前記待機状態への移行処理を実行するよう指示する(S316)。これにより,主・録画再生装置Yは前記待機状態へ移行し,主・録画再生装置Y側の処理が終了する。
このように,MPU24aは,録画・再生回路22に前記指定録画データに基づく再生処理を行わせる処理(S311),及びCECインターフェース25bを通じて他の録画再生装置Yに指示することにより前記分散録画データに基づく再生処理を行なわせる処理(S313)を,ステップS305で判別した再生順序に従った順序で実行する(前記分散録画データ再生制御手段の一例)。
[ステップS314〜S316]
一方,前記MPU24aは,ステップS304において前記再生用録画データが前記分散録画データではないと判別した場合,ステップS311と同様に,前記再生用録画データについて,前記録画・再生装置22による再生処理を開始させるとともに,自装置のHDMI送信部25aを通じて出力される映像信号及び音声信号が前記テレビジョン受像機Xにおいて表示及び音声出力されるように,CECインターフェース25bを通じてテレビジョン受像機Xに対して入力切り替えの指示を行う(S314)。
その後,前記MPU24aは,前記再生用録画データ全体について再生処理が完了した後,前記録画・再生回路22による再生処理を終了させ(S315),さらに,前記サブMPU28に前記待機状態への移行処理を実行するよう指示する(S316)。これにより,主・録画再生装置Yは前記待機状態へ移行し,主・録画再生装置Y側の処理が終了する。
[ステップS307,S308]
一方,前記MPU24aは,ステップS306において,自装置の前記分散録画データの再生順序が1番ではないと判別した場合,前記サブMPU28に前記待機状態への移行処理を実行するよう指示する(S307)。これにより,主・録画再生装置Yは前記待機状態へ移行する。
その後,前記サブMPU28が,他の録画再生装置Y(ここでは,前記従・録画再生装置Y)から,前記分散録画データについての再生処理の準備を行うよう指示するコマンドコマンドがCECインターフェース25bを通じて受信されるか否かを監視する(S308)。なお,ここで受信の監視が行われるコマンドは,後述するステップS411において前記従・録画再生装置Yから送信されるコマンドである。
[ステップS309,S310]
そして,前記サブMPU28が,前記分散録画データの再生処理の準備を行う旨を指示するコマンドが受信されたことを検知すると,サブMPU28及び前記MPU24aが,そのコマンドにより指定された前記分散録画データについての再生処理の準備を行う(S309)。
具体的には,まず,サブMPU28が,前記通電スイッチ(不図示)の切り替え制御によって前記稼動状態に切り替えた(復帰させた)後に,MPU24aに対してコマンドを受信した旨を通知する。そして,起動したMPU24aが,自装置の状態を,前記録画・再生回路22によって前記分散録画データについての再生処理を即座に実行できる状態に保持する。
次に,前記MPU24aは,前記主・録画再生装置Yから,分担して録画処理を行うべき前記指定番組の一部(主・録画再生装置Yで録画できない部分)についての録画処理を行う旨を指示するコマンドが受信されるか否かを監視する(S206)。なお,ここで受信の監視が行われるコマンドは,前述したステップS111において前記主・録画再生装置Yから送信されるコマンドである。
そして,前記MPU24aは,前記分散録画データの再生処理を行うことを指示するコマンドが受信されたことを検知すると,処理を前述したステップS311〜S313,S315及びS316へ移行させる。
これにより,主・録画再生装置Yに記録されている前記分散録画データの再生処理が,再生順序が1つ前の前記分散録画データの再生処理(他の録画再生装置Yで実行される再生処理)の終了に引き続き実行され,その映像及び音声が前記テレビジョン受像機Xによって表示及び出力される。
但し,MPU24aは,ステップS312の処理を実行する前に,前記再生順序情報D1に基づいて,再生順序が次である前記従・録画再生装置Yが存在しないと判別した場合,ステップS312及びS313の処理をスキップさせる。
[従・録画再生装置Y側の処理]
続いて,再生処理における前記従・録画再生装置Yの処理について説明する。
[ステップS401,S402]
従・録画再生装置Yにおいては,まず,前記サブMPU28が,他の録画再生装置Y(ここでは,前記主・録画再生装置Y)から,自装置に前記コード同一録画データが存在するか否かを問い合わせるコマンドがCECインターフェース25bを通じて受信されるか否かを監視する(S401)。なお,ここで受信の監視が行われるコマンドは,前述したステップS303において前記主・録画再生装置Yから送信されるコマンドである。
そして,前記サブMPU28が,前記コード同一録画データの存否を問い合わせるコマンドを受信すると,その旨が前記MPU24aに通知され,MPU24aが,ハードディスク23に記録されている前記録画データ付加情報D0を参照することにより,前記コード同一録画データの存否を確認し,その確認結果を前記主・録画再生装置Yに対してCECインターフェース25bを通じて返信する(S402)。なお,前記サブMPU28が,前記コード同一録画データの存否を問い合わせるコマンドを受信した際に,当該従・録画再生装置Yが前記待機状態である場合には,サブMPU28は,前記通電スイッチ(不図示)の切り替え制御によって前記稼動状態に切り替えた(復帰させた)後に,MPU24aに対してコマンドを受信した旨を通知する。
[ステップS403,S404]
さらに,前記MPU24aは,ステップS402の処理の後,所定時間内に前記主・録画再生装置Yから前記再生順序情報D1が受信されるか否かを監視する(S403)。なお,ここで受信の監視が行われる前記再生順序情報D1は,前述したステップS305において前記主・録画再生装置Yから送信される情報である。
そして,前記MPU24aは,所定時間内に前記再生順序情報D1が受信されたことを検知すると,その再生順序情報D1を前記EEPROM24cに記録する(S404)。
[ステップS405〜S414]
さらに,従・録画再生装置Yの前記MPU24aは,前記主・録画再生装置Y側のステップS306〜S313,S315及びS316と同じ処理を実行する(S405〜S414)。但し,ステップS407で受信される再生準備指示のコマンドや,ステップS409で受信される再生指示のコマンドの送信元,及びステップS411で送信される再生準備指示のコマンドや,ステップS412で送信される再生指示のコマンドの送信先は,他の録画再生装置Yのいずれかであり,前記主・録画再生装置Yであるとは限らない。
これにより,従・録画再生装置Yに記録されている前記分散録画データの再生処理が,再生順序が1つ前の前記分散録画データの再生処理(他の録画再生装置Yで実行される再生処理)の終了に引き続き実行され,その映像及び音声が前記テレビジョン受像機Xによって表示及び出力される。
但し,前記MPU24aは,ステップS411の処理を実行する前に,前記再生順序情報D1に基づいて,再生順序が次である前記従・録画再生装置Yが存在しないと判別した場合,ステップS411及びS412の処理をスキップさせる。
また,前記MPU24aは,前記ステップS403において,所定時間内に主・録画再生装置Yから前記再生順序情報D1(図5参照)が受信されなかった場合,そのまま前述したステップS414の処理を実行することによって自装置の状態を前記待機モードへ移行させる。
以上に示したように,録画・再生装置Yは,図2に示した処理を実行することにより複数の装置で分担して記録した複数の録画データ(前記分散録画データ)について,前記録画データ付加情報D0における前記録画開始時刻d4(又は前記録画終了時刻d5)に基づいてその録画順序を判断し,その録画順序(前記録画開始時刻d4の順序)と同じ順序で自動的に再生処理が実行されるように自装置及び他装置を制御する。その結果,複数の録画データのそれぞれについて再生処理を開始させるというユーザの手間が省かれる。
以上に示した実施形態では,録画再生装置Yが録画データをハードディスク23に記録する例を示したが,録画データが記録されるデータ記録媒体としては,ハードディスクの他,例えばDVDやCD−ROM等の他の媒体も考えられる。
また,前記録画再生装置Yは,他装置と通信を行う手段として前記HDMIインターフェースW(特に,前記CECインターフェース25a)を備えるが,他装置との通信手段として他の通信インターフェースを備えるものも考えられる。
また,図2に示した番組録画処理では,前記MPU24aが,ステップS105において前記録画完了不可状態であると判別(S105)した場合に,前記CECインターフェース25bを通じて他の録画再生装置Yに問合せを行う(S107)ことにより,前記指定番組の一部について録画処理を分担させる他の録画再生装置Yを特定する(S108)例を示した。その他,前記録画完了不可状態であると判別した場合の録画処理の分担先は,ユーザによる前記リモコン27の操作に従って予め設定(記憶)すること等も考えられる。
また,前記実施形態では,前記主・録画再生装置Yが,CECインターフェース25bを通じて前記従・録画再生装置Yに対して直接的に問合せや指示を行う例を示したが,例えば前記テレビジョン受像機X等の他の装置を介して間接的に問合せや指示を行うことも考えられる。
また,前記主・録画再生装置Yに対する前記指定番組の指定(前記番組予約情報の設定)や前記再生用録画データの指定(選択)は,例えばテレビジョン受像機Xのリモコン8の操作により情報入力が行われ,入力情報がテレビジョン受像機XからCECインターフェース25bを通じて前記主・録画再生装置Yに伝送されることによって実現される例も考えられる。
また,前記録画完了不可状態の判別方法は,前記実施形態において示した方法(ステップS102,S104及びS105)以外の方法も考えられる。
例えば,図2に示すステップS102において,前記MPU24aが,前記番組予約情報に含まれる前記指定番組の放送時間の情報に基づいて,前記指定番組全体の録画処理に要するハードディスク23の必要容量を算出し(前記必要容量算出手段の一例),さらに,その算出結果とハードディスク23の残り容量との比較をステップS105において行い,その比較結果によって前記録画完了不可状態であるか否かを判別することも考えられる(前記第2録画完了可否判別手段の一例)。
より具体的には,MPU24aが,前記番組予約情報に基づいて,録画予約の時刻となった前記指定番組の録画方式(録画画質)及び放送時間の長さを特定し,その録画方式に応じた単位時間当たりの録画データのサイズV0に放送時間を乗算することによってハードディスク23の必要容量を算出し,その算出結果とハードディスク23の残容量Vxと比較すること等が考えられる。
また,前記MPU24aが,前記録画・再生回路22による前記指定番組についての録画処理の実行中に,その録画処理を続行できなくなる障害の発生有無を随時検知し,その検知結果により前記録画完了不可状態であるか否かを判別することも考えられる(前記第3録画完了可否判別手段の一例)。例えば,前記MPU24aが,録画処理中にチューナ21や録画・再生回路22等の部品の故障の発生有無を随時検知し,その故障を検知した場合に,即座に図2に示したステップS107〜S112及びS114の処理を実行することが考えられる。この場合,前記MPU24aは,録画可能時間がない(0秒である)と判別(S109)し,他装置への分担録画の指示(S111)を,故障の検知後速やかに実行する。
また,前記実施形態では,前記録画データ付加情報D0において,録画開始時刻d4や録画終了時刻d5が,録画データの録画順序を表す情報(前記録画順序関連情報の一例)として機能する例を示した。これに対し,前記MPU24aが,他の装置と分担して録画処理を行う場合に,録画順序(再生順序といってもよい)そのものを前記録画データ付加情報D0に含めてハードディスク23に記録すること等も考えられる。この場合,前記MPU24aは,前記分散録画データについての再生処理の際に,前記録画データ付加情報D0に含まれる録画順序情報に従って再生順序を制御すればよい。
本発明は,テレビジョン受像機などの映像表示装置に利用可能である。
本発明の実施形態に係る録画再生装置Yを含む録画システムZの概略構成を表すブロック図。 録画システムZにおける予約番組録画処理の手順を表すフローチャート。 録画システムZにおける再生処理の手順を表すフローチャート。 録画再生装置Yが記録する録画データ付加情報のデータ構成の一例を表す図。 録画再生装置Yが他装置に通知する再生順序情報のデータ構成の一例を表す図。
符号の説明
X :テレビジョン受像機
Y :録画再生装置
Z :録画システム
1,21:チューナ
2xa,2ya:HDMI受信部
2xb,25b:CECインターフェース
3 :映像切替回路
4 :映像処理回路
5 :映像表示部
6,24:制御回路
7,26:リモコンインターフェース回路
8,27:リモコン
9,28:サブMPU
10 :音声切替回路
11 :音声処理回路
12 :アンプ
13 :スピーカ
22 :録画・再生回路
23 :ハードディスク
25a :HDMI送信部
40 :HDMIケーブル
41 :TMDSライン
42 :CECライン
D0 :録画データ付加情報
D1 :再生順序情報
d1 :番組コード
d2 :番組タイトル
d3 :放送チャンネル
d4 :録画開始時刻
d5 :録画終了時刻
d6 :再生順序
d7 :装置識別コード
S101,S102,〜:処理手順(ステップ)

Claims (11)

  1. 受信された放送信号に基づいて,録画対象として予め指定された放送番組である指定番組の録画データ及びその識別情報を所定のデータ記録媒体に記録する録画処理を行う番組録画手段を備えた録画装置であって,
    1又は複数の他の録画装置との間で通信を行う通信手段と,
    前記指定番組の全体について前記番組録画手段により前記録画処理を完了させることができない録画完了不可状態であるか否かを判別する録画完了可否判別手段と,
    前記録画完了可否判別手段により前記録画完了不可状態であると判別された場合に,前記指定番組の一部について前記番組録画手段に前記録画処理を実行させるとともに,前記指定番組の残りの一部について分担して前記録画処理を行うことを,前記通信手段を通じて前記他の録画装置に対して指示する録画分担制御手段と,
    を具備してなることを特徴とする録画装置。
  2. 前記録画完了可否判別手段により前記録画完了不可状態であると判別された場合に,前記通信手段を通じて前記他の録画装置に所定の問合せを行うことにより,前記指定番組の一部について前記録画処理を分担させる前記他の録画装置を特定する分担録画装置特定手段を具備し,
    前記録画分担制御手段が,前記分担録画装置特定手段により特定された前記他の録画装置に対して前記通信手段を通じた指示を行うものである請求項1に記載の録画装置。
  3. 前記番組録画手段により記録される前記録画データ及び前記他の録画装置に記録させる前記録画データの録画順序に関する録画順序関連情報を前記データ記録媒体に記録する録画順序関連情報記録手段を具備してなる請求項1又は2のいずれかに記載の録画装置。
  4. 前記指定番組の放送時間情報が予め記憶された放送時間情報記憶手段と,
    前記データ記録媒体の残り容量に基づいて前記データ記録媒体への録画可能時間を算出する録画可能時間算出手段と,を具備し,
    前記録画完了可否判別手段が,前記録画可能時間算出手段の算出結果と前記指定番組の放送時間情報との比較に基づいて前記録画完了不可状態であるか否かを判別する第1録画完了可否判別手段を具備してなる請求項1〜3のいずれかに記載の録画装置。
  5. 前記指定番組の放送時間情報が予め記憶された放送時間情報記憶手段と,
    前記指定番組の放送時間情報に基づいて,前記指定番組全体の前記録画処理に要する前記データ記録媒体の必要容量を算出する必要容量算出手段と,を具備し,
    前記録画完了可否判別手段が,前記必要容量算出手段の算出結果と前記データ記録媒体の残り容量との比較に基づいて前記録画完了不可状態であるか否かを判別する第2録画完了可否判別手段を具備してなる請求項1〜3のいずれかに記載の録画装置。
  6. 前記放送信号に基づいて前記指定番組の放送がコマーシャル放送中であるか否かを判別するCM判別手段を具備し,
    前記録画分担制御手段が,前記番組録画手段による前記録画処理を終了させる時点と,前記他の録画装置に前記録画処理の実行を開始させる時点とを,前記CM判別手段により前記指定番組の放送がコマーシャル放送中であると判別されている時間帯に設定してなる請求項4又は5のいずれかに記載の録画装置。
  7. 前記録画完了可否判別手段が,前記番組録画手段による前記指定番組についての前記録画処理の実行中に該録画処理を続行できなくなる障害の発生有無を検知することによって前記録画完了不可状態であるか否かを判別する第3録画完了可否判別手段を具備してなる請求項1〜6のいずれかに記載の録画装置。
  8. 受信された放送信号に基づいて放送番組の録画データ及びその識別情報を所定のデータ記録媒体に記録する録画処理を行う番組録画手段を備えた録画装置であって,
    1又は複数の他の録画装置との間で通信を行う通信手段と,
    前記通信手段を通じた前記他の録画装置からの所定の指示に従って,前記他の録画装置から指定される放送番組の一部についての前記録画処理を行う一部指定番組録画手段と,
    を具備してなることを特徴とする録画装置。
  9. 前記通信手段が,HDMI規格に準拠した信号伝送を行うものである請求項1〜8のいずれかに記載の録画装置。
  10. 所定のデータ記録媒体に予め記録された録画データの中から指定された指定録画データに基づいて映像信号を出力する再生処理を行う指定録画データ再生手段を備えた再生装置であって,
    1又は複数の他の再生装置との間で通信を行う通信手段と,
    前記指定録画データが,1つの放送番組の一部ずつについて複数の再生装置に分散して記録された複数の分散録画データのいずれかであるか否かを判別する分散録画データ判別手段と,
    前記分散録画データ判別手段により前記指定録画データが前記分散録画データのいずれかであると判別された場合に,前記データ記録媒体に予め記憶された所定の録画順序関連情報に基づいて,又は該録画順序関連情報と前記通信手段を通じた前記他の再生装置に対する所定の問合せにより得られる録画順序に関する情報とに基づいて,前記分散録画データの再生順序を判別する再生順序判別手段と,
    前記指定録画データ再生手段に前記指定録画データに基づく前記再生処理を行わせる処理,及び前記通信手段を通じて前記他の再生装置に指示することにより前記分散録画データに基づく前記再生処理を行なわせる処理を,前記生成順序判別手段の判別結果に従った順序で実行する分散録画データ再生制御手段と,
    を具備してなることを特徴とする再生装置。
  11. 前記通信手段が,HDMI規格に準拠した信号伝送を行うものである請求項10に記載の再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010108547A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Toshiba Corp 情報記録装置及び情報記録方法
JP2010180917A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Jtekt Corp 駆動軸監視システム
JP2012175398A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Funai Electric Co Ltd 録画装置

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