JP2011040490A - 半導体レーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体レーザの熱を効率良く放熱可能な半導体レーザ装置を提供する。
【解決手段】半導体レーザ装置は、放熱部材14、半導体レーザ12、及び半田14cを備えている。半導体レーザは、放熱部材上に搭載されている。半田は、半導体レーザと放熱部材との間に介在して、半導体レーザと放熱部材とを接合している。半導体レーザは、半導体基板12a及び電極12kを含んでいる。この電極は、半導体基板の一主面に形成されており、Auを含んでおり、半田に接している。電極は、少なくとも一部分において他の部分より厚みの大きい部分を含んでいる。
【選択図】図1
【解決手段】半導体レーザ装置は、放熱部材14、半導体レーザ12、及び半田14cを備えている。半導体レーザは、放熱部材上に搭載されている。半田は、半導体レーザと放熱部材との間に介在して、半導体レーザと放熱部材とを接合している。半導体レーザは、半導体基板12a及び電極12kを含んでいる。この電極は、半導体基板の一主面に形成されており、Auを含んでおり、半田に接している。電極は、少なくとも一部分において他の部分より厚みの大きい部分を含んでいる。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体レーザ装置に関するものである。
半導体レーザ装置としては、特許文献1〜3に記載されているように、半導体レーザがヒートシンクといった放熱部材上に搭載されたものが知られている。これら特許文献に記載された半導体レーザ装置においては、接合部材が、半導体レーザの電極とヒートシンクとの間に介在して、ヒートシンクに半導体レーザを接合している。
一般に、半田は、半導体レーザの電極より熱伝導率が低い。したがって、従来の半導体レーザ装置では、半田が介在することにより、半導体レーザの熱を放熱部材に効率良く放熱することが困難であった。
本発明は、半導体レーザの熱を効率良く放熱可能な半導体レーザ装置を提供することを目的としている。
本発明の半導体レーザ装置は、放熱部材、半導体レーザ、及び半田を備えている。半導体レーザは、放熱部材上に搭載されている。半田は、半導体レーザと放熱部材との間に介在して、半導体レーザと放熱部材とを接合している。半導体レーザは、半導体基板及び電極を含んでいる。この電極は、半導体基板の一主面に形成されており、Auを含んでおり、半田に接している。電極は、他の部分より厚みの大きい部分を含んでいる。
かかる半導体レーザ装置では、電極がその少なくとも一部分において他の部分より厚みの大きい部分を含んでいるので、放熱部材と電極との間に半田の厚みが少ない部分が存在する。本半導体レーザ装置は、このような半田の厚みが少ない部分を介することにより、半導体レーザの熱を効率良く放熱可能である。
本発明の半導体レーザ装置では、半導体レーザが、光の共振方向における一端及び他端に位置する一端面及び他端面を含んでおり、電極が、一端面から他端面に向かう方向に順に第1、第2、及び第3領域を有しており、第1及び第3の領域の電極の厚みが、第2の領域における電極の厚みより大きいことが好適である。ここで、第1の領域は、一端面を含む半導体レーザの一端部に含まれる電極内の領域であり、第3の領域は、他端面を含む半導体レーザの他端部に含まれる電極内の領域であることが好適である。
本願発明者は、半導体レーザについて研究した結果、半導体レーザのAR面での熱が高くなり、AR面で半導体レーザの劣化が生じるという知見を得ている。上述した半導体レーザ装置の好適な一形態は、かかる知見に基づいており、AR面といった端面近傍で電極の厚みが厚くなっているので、半導体レーザの端面の熱を効率良く放熱することができる。また、この形態の半導体レーザ装置では、第2の領域の面積を大きくすることにより、半導体レーザと放熱部材との接合を強固なものとすることができる。また、この形態の半導体レーザ装置では、両端面近傍で電極が厚くなっているので、半導体レーザを安定してヒートシンク上に搭載することができる。
以上説明したように、本発明によれば、半導体レーザの熱を効率良く放熱可能な半導体レーザ装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一実施形態に係る半導体レーザ装置の斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。なお、図1においては、AR膜及びHR膜は省かれている。図1及び図2に示す半導体レーザ装置10は、半導体レーザ12、及び、ヒートシンク14を備えている。半導体レーザ装置10では、半導体レーザ12が、ヒートシンク14上に搭載されている。半導体レーザ装置10では、半導体レーザ12によって発生する熱がヒートシンク14へと放熱されるようになっている。
半導体レーザ12は、本実施形態では、リッジ型の半導体レーザであり、また、回折格子層を有するDFB半導体レーザとなっている。しかしながら、半導体レーザ12としては、任意のタイプの半導体レーザを用いることが可能である。
半導体レーザ12は、半導体基板12a、回折格子層12b、クラッド層12c、活性層12d、クラッド層12f、コンタクト層12g、上面電極12j、及び、下面電極12kを有している。
半導体基板12aは、第1導電型の半導体基板であり、本例では、n型InP基板である。半導体基板12aの一方の主面上には、回折格子層12bが設けられている。回折格子層12bは、半導体レーザ12における光の共振方向において周期的に設けられた凹凸を有している。回折格子層12bは、例えば、GaInAsP半導体層である。
回折格子層12b上には、第1導電型のクラッド層12cが設けられている。本例では、クラッド層12cは、n型InP半導体層である。このクラッド層12c上には、活性層12dが設けられている。活性層12dは、例えば、AlGaInAs半導体層である。
活性層12d上には、リッジ12eが設けられている。リッジ12eは、半導体レーザ12における光の共振方向に延在している。リッジ12eは、半導体レーザ12における光の共振方向に直交し、且つ、半導体基板12aの主面に平行な方向において、半導体レーザ12の略中央に位置している。リッジ12eは、クラッド層12f、及び、当該クラッド層12f上に設けられたコンタクト層12gを含んでいる。クラッド層12fは、第2導電型の半導体層であり、本例では、p型InP半導体層である。コンタクト層12gは、本例では、p型のGaInAs半導体層である。
半導体レーザ12では、リッジ12eの側面及び活性層12dに沿うように、絶縁膜12hが設けられている。絶縁膜12hは、例えば、SiO2から構成されている。絶縁膜12h上には、リッジ12eの両脇の領域を埋め込むように、埋込領域12iが設けられている。埋込領域12iは、例えば、BCB(ベンゾシクロブテン)やポリイミドといった樹脂により構成され得る。
リッジ12e上、即ち、コンタクト層12g上には、上面電極12jが設けられている。上面電極12jは、Au、Ge、及びNiによる多層膜として構成することが可能である。一方、半導体基板12aの他方の主面には、下面電極12kが設けられている。下面電極12kは、Auを含む金属材料から構成され得る。例えば、下面電極12kは、Au、Ge、及びNiによる多層膜として構成することが可能である。
また、半導体レーザ12は、光の共振方向における一端に一端面12mを有し、同方向における他端に他端面12nを有している。一端面12mには、AR膜(反射防止膜)12pがコーティングされており、他端面12nには、HR膜(高反射膜)12qがコーティングされている。
図3は、図1に示す半導体レーザの電極を当該電極側から見た場合の斜視図である。この半導体レーザ12では、下面電極12kが、光の共振方向において一端面12mから他端面12nに向かう方向へ順に、第1の領域12r、第2の領域12s、及び第3の領域12tを有している。第1の領域12rは、一端面12mを含む半導体レーザ12の一端部に含まれる領域である。第3の領域12tは、他端面12nを含む半導体レーザ12の他端部に含まれる領域である。第2の領域12sは、第1の領域12rと第3の領域12tの間に位置している。
下面電極12kでは、第1の領域12rの電極の厚み、及び、第3の領域12tの電極の厚みが、第2の領域12sの電極の厚みより大きくなっている。例えば、第1の領域12r及び第3の領域12tにおける電極の厚みは、第2の領域12sにおける電極の厚みより、3〜5μm程度大きくなっている。かかる下面電極12kは、半導体基板12aの他方の主面に一様に金属膜を形成した後に、第2の領域12sをマスクし、形成した金属膜上に更にAuを含む金属膜をメッキすることにより、形成することができる。
なお、第1の領域12r及び第3の領域12tの領域幅(光の共振方向における長さ)は、半導体レーザ12の共振器長の約1/10程度の長さであることが好ましい。
本半導体レーザ装置10では、このような構造の半導体レーザ12が、下面電極をヒートシンク14に対面させるように、当該ヒートシンク14上に搭載される。このヒートシンク14は、板状のベース14aを有している。ベース14aは、例えば、AlNから構成され得る。
ベース14aの一方の主面上及び他方の主面上にはそれぞれ、金属膜14b及び金属膜14dが形成されている。金属膜14b及び金属膜14dは、例えば、Ti/Pt/Auから構成される金属多層膜である。
金属膜14b上には、半導体レーザ12を搭載するための一部の領域に半田14cが設けられている。本例では、上述した光の共振方向の一端側の領域に、半田14cが設けられている。一方、金属膜14d上には、その全面に、半田14eが設けられている。半田14c及び半田14eは、例えば、AuとSnの合金である。
本半導体レーザ装置10では、半導体レーザ12の下面電極12kとヒートシンク14との間に半田14cが介在し、半導体レーザ12とヒートシンク14を接合する。半導体レーザ12とヒートシンク14が接続された状態では、第2の領域12sとヒートシンク14との間においては、半田14cの厚みは大きくなる。一方、第1の領域12rとヒートシンク14との間、また、第3の領域12tとヒートシンク14との間では、半田14cの厚みが、第2の領域12sとヒートシンク14との間における半田の厚みより、小さくなる。これは、第1の領域12rの電極の厚み、及び、第3の領域12tの電極の厚みが、第2の領域12sの電極の厚みより大きくなっているからである。
このように、本半導体レーザ装置10では、半導体レーザ12の下面電極14kとヒートシンク14との間に介在する半田の厚みが部分的に薄くなる。したがって、そのような部分を介して、半導体レーザ12からの熱を効率良く放熱することが可能である。特に、半導体レーザ12において高温となりやすい部分である一端面12m(AR面)といった半導体レーザの両端面に発生する熱を効率良くヒートシンク14へと放熱することが可能である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、下面電極は、他の部分より厚みの大きい部分を有してればよい。図4は、別の実施形態に係る下面電極を示す図である。図4に示すように、下面電極12kは、半導体レーザ12の一端部及び他端部とは異なる部分において、他の部分より厚みの大きな部分を有している。このような下面電極を用いても、厚みの大きな部分により、半導体レーザからの熱を効率良く放熱することが可能である。
また、上述した実施形態では、ヒートシンク14が半導体レーザ12に対する放熱部材となっているが、半導体レーザ12がこれを収容する金属製パッケージに直接接合されることにより、当該パッケージが放熱部材として機能していてもよい。
10…半導体レーザ装置、12…半導体レーザ、12a…半導体基板、12b…回折格子層、12c…クラッド層、12d…活性層、12e…リッジ、12f…クラッド層、12g…コンタクト層、12h…絶縁膜、12i…埋込領域、12j…上面電極、12k…下面電極、12m…一端面、12n…他端面、12p…AR膜、12q…HR膜、12r…第1の領域、12s…第2の領域、12t…第3の領域、14…ヒートシンク(放熱部材)、14a…ベース、14b…金属膜、14c…半田、14d…金属膜、14e…半田、14k…下面電極。
Claims (2)
- 放熱部材と、
前記放熱部材上に搭載される半導体レーザと、
前記半導体レーザと前記放熱部材との間に介在して、該半導体レーザと該放熱部材とを接合する半田と、
を備え、
前記半導体レーザは、
半導体基板と、
前記半導体基板の一主面に形成され電極であって、Auを含み、前記半田に接する該電極と、
を含んでおり、
前記電極は、他の部分より厚みの大きい部分を含んでいる、
半導体レーザ装置。 - 前記半導体レーザは、光の共振方向における一端及び他端に位置する一端面及び他端面を含んでおり、
前記電極は、前記一端面から前記他端面に向かう方向に順に第1、第2、及び第3領域を有しており、
前記第1及び第3の領域の前記電極の厚みが、前記第2の領域における前記電極の厚みより大きい、
請求項1に記載の半導体レーザ装置。
Priority Applications (1)
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JP2017028044A (ja) * | 2015-07-21 | 2017-02-02 | 浜松ホトニクス株式会社 | 半導体レーザ装置及び半導体レーザ装置の製造方法 |
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2009
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