JP2010034137A - 半導体レーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化、低コスト化および温度制御に有利な構造の半導体レーザ装置を提供すること。
【解決手段】パッケージ90のヒートシンク部92上に設置されたペルチェモジュールM1と、ペルチェモジュールM1上に設置された半導体レーザ素子L1とを備え、ペルチェモジュールM1が、絶縁性の吸熱板11と、絶縁性の放熱板12と、吸熱板11と放熱板12との間に配置されかつ吸熱板11と放熱板12に接合されたN型熱電素子13およびP型熱電素子14とを有してなり、ペルチェモジュールM1の吸熱板11上に半導体レーザ素子L1が接合され、かつヒートシンク部92上にペルチェモジュールM1の放熱板12が接合されたことを特徴とする半導体レーザ装置。
【選択図】図1
【解決手段】パッケージ90のヒートシンク部92上に設置されたペルチェモジュールM1と、ペルチェモジュールM1上に設置された半導体レーザ素子L1とを備え、ペルチェモジュールM1が、絶縁性の吸熱板11と、絶縁性の放熱板12と、吸熱板11と放熱板12との間に配置されかつ吸熱板11と放熱板12に接合されたN型熱電素子13およびP型熱電素子14とを有してなり、ペルチェモジュールM1の吸熱板11上に半導体レーザ素子L1が接合され、かつヒートシンク部92上にペルチェモジュールM1の放熱板12が接合されたことを特徴とする半導体レーザ装置。
【選択図】図1
Description
本発明は半導体レーザ装置に関し、詳しくは、ペルチェモジュールを用いて半導体レーザ素子を冷却可能な半導体レーザ装置に関する。
近年、半導体レーザ装置は、光ディスク用途以外に、レーザディスプレイおよびプロジェクターへの用途が拡大しつつある。
半導体レーザ装置において、3原色光源のうち、青色と赤色の半導体レーザ素子については、求められる波長や信頼性の観点から、温度制御する必要がある。
半導体レーザ装置において、3原色光源のうち、青色と赤色の半導体レーザ素子については、求められる波長や信頼性の観点から、温度制御する必要がある。
プロジェクター用途の半導体レーザ装置の場合、図8に示すように、半導体レーザ素子を収容するパッケージ201を放熱板202を介してペルチェモジュール203に接触させることにより、パッケージ201内部の半導体レーザ素子の温度制御を行っている。これにより、温度変動による半導体レーザ素子の発振波長変動が、人間の視感度の影響で色バランスが悪くなるという問題を防止している。また、発振波長が赤色635nm帯を有する半導体レーザ素子でも、高温側の温度特性が悪く、50℃を越えると実使用が難しいことから、ペルチェモジュールにより温度制御を行っている。
一方、光出力としてWクラスを求められる加工機器の光源として利用される半導体レーザ装置では、大きな発熱による信頼性低下を防止するために、図9に示すように、放熱板301上にペルチェモジュール302を介してベース303が設置され、そのベース303上にサブマウント304を介して半導体レーザ素子305が設置されている(例えば、特許文献1参照)。この半導体レーザ装置は、温度調整回路306によってベース303の温度を検出してペルチェモジュール302の動作を制御することにより、半導体レーザ素子305の動作温度を所定範囲に維持するよう構成されている。
また、半導体レーザの発振波長の変動幅を極めて小さく制御することが必要とされる通信用半導体レーザ装置では、図10に示すように、パッケージ401内の支持板402上にペルチェモジュール403を介して主キャリア404が設置され、主キャリア404にレーザダイオードキャリア405を介して半導体レーザ素子406が接合されている。さらに、主キャリア404上にサーミスタキャリア407を介してサーミスタ408が設置されている(例えば、特許文献2参照)。
このように従来の半導体レーザ装置は、半導体レーザパッケージあるいはサブマウント等を介して半導体レーザ素子をペルチェモジュールに接触させる構造であり、大型化し易いため、より小型の半導体レーザ装置が要望されている。また、従来の半導体レーザ装置では、半導体レーザ素子が発する熱は、サブマウントやサーミスタキャリア等の構造部材を介してサーミスタに伝えられるため、半導体レーザ素子の動作温度を高精度に制御するのには不利な構造であった。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、小型化、低コスト化および温度制御に有利な構造の半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、パッケージのヒートシンク部上に設置されたペルチェモジュールと、該ペルチェモジュール上に設置された半導体レーザ素子とを備え、前記ペルチェモジュールが、絶縁性の吸熱板と、絶縁性の放熱板と、前記吸熱板と放熱板との間に配置されかつ吸熱板と放熱板に接合されたN型熱電素子およびP型熱電素子とを有してなり、ペルチェモジュールの吸熱板上に前記半導体レーザ素子が接合され、かつヒートシンク部上にペルチェモジュールの放熱板が接合された半導体レーザ装置が提供される。
本発明の半導体レーザ装置によれば、半導体レーザ素子がペルチェモジュール上に直接搭載されているため、小型化および部品点数の低減による低コスト化が実現できる。さらに、半導体レーザ素子がペルチェモジュール上に直接搭載されているため、半導体レーザ素子が発する熱を効率よくパッケージのヒートシンク部へ伝えることができ、半導体レーザ素子の動作温度を高精度に制御するための構造として有利である。この結果、半導体レーザ素子に要求される厳しい発振波長制御が可能となり、信頼性を高めることができる。
本発明の半導体レーザ装置は、パッケージのヒートシンク部上に設置されたペルチェモジュールと、該ペルチェモジュール上に設置された半導体レーザ素子とを備え、前記ペルチェモジュールが、絶縁性の吸熱板と、絶縁性の放熱板と、前記吸熱板と放熱板との間に配置されかつ吸熱板と放熱板に接合されたN型熱電素子およびP型熱電素子とを有してなり、ペルチェモジュールの吸熱板上に前記半導体レーザ素子が接合され、かつヒートシンク部上にペルチェモジュールの放熱板が接合されたことを特徴とする。
つまり、本発明の半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子の熱を放熱するために、ペルチェモジュールの吸熱板上に発熱源である半導体レーザ素子を接合し、ペルチェモジュールの放熱板を放熱機能を有するパッケージのヒートシンク部上に接合した構造であり。この構造により、ペルチェモジュールの小型化および放熱効率の向上を図ることができる。
本発明において、N型熱電素子およびP型熱電素子の吸熱板および放熱板への接合(第1の接合)、吸熱板への半導体レーザ素子の接合(第2の接合)、およびペルチェモジュールの放熱板のヒートシンク部への接合(第3の接合)は、半導体レーザ素子の熱がペルチェモジュールを介してヒートシンク部へ停滞することなく伝わるのであれば、特に限定されないが、ろう付けが簡易な方法である。
上述の第1〜第3の接合をろう付けにて行う場合、一旦ろう付けした箇所が、後で行うろう付けの熱で再溶解すると、ペルチェモジュールとして機能しなくなるおそれがあるため、ろう付けの順番と使用するろう材の融点を考慮する必要がある。
本発明では、この点を考慮して、第1〜第3の接合に用いるろう材は融点が異なるものを使用する。
以下、第1〜第3の接合に用いるろう材を含めた本発明の半導体レーザ装置の構成について説明する。
本発明では、この点を考慮して、第1〜第3の接合に用いるろう材は融点が異なるものを使用する。
以下、第1〜第3の接合に用いるろう材を含めた本発明の半導体レーザ装置の構成について説明する。
本発明において、ペルチェモジュール上に搭載される半導体レーザ素子としては特に限定されないが、温度制御を特に必要とする青色半導体レーザ素子(発振波長440〜470nm程度)や赤色半導体レーザ素子(発振波長620〜650nm程度)が好適である。
パッケージのヒートシンク部は、半導体レーザ素子をパッケージ内に固定する機能と、半導体レーザ素子からの熱をペルチェモジュールを介して外部に放熱する機能を有し、パッケージと同じ金属材料にて一体的に形成されている。
従来、半導体レーザのパッケージには、FeにCuまたはAuをメッキしたもの、ヒートシンク部のみにCuがろう付けされたものにAuをメッキしたもの、あるいは、放熱性を重視するために全体をCuで構成してAuメッキしたものが主であり、本発明におけるパッケージとしては従来品を用いることができる。
従来、半導体レーザのパッケージには、FeにCuまたはAuをメッキしたもの、ヒートシンク部のみにCuがろう付けされたものにAuをメッキしたもの、あるいは、放熱性を重視するために全体をCuで構成してAuメッキしたものが主であり、本発明におけるパッケージとしては従来品を用いることができる。
ペルチェモジュールを構成するN型熱電素子およびP型熱電素子は、それらの接合部に一定方向の直流電流を流すことにより、一方の素子から他方の素子へ熱が移動するというペルチェ効果を利用した半導体素子(ペルチェ素子)である。
本発明において、ペルチェモジュールに使用するペルチェ素子としては特に限定されないが、一般的なビスマス・テルル系材料からなるペルチェ素子が入手容易であるため好ましい。
本発明において、ペルチェモジュールに使用するペルチェ素子としては特に限定されないが、一般的なビスマス・テルル系材料からなるペルチェ素子が入手容易であるため好ましい。
ペルチェモジュールを構成する吸熱板および放熱板は、熱伝導率が高い絶縁材料から形成されていることが好ましい。さらに、ヒートシンク部はパッケージと一体化した金属材料で形成されているため、半導体レーザ素子との間の熱歪を緩和することが大切であり、そのため吸熱板および放熱板は半導体レーザ素子の熱膨張係数により近い材料である方が好ましい。
このような吸熱板および放熱板に適した材料としては、例えば、熱伝導率が約150〜250W/m・KのAlN、SiC、等の絶縁材料が挙げられる。
このような吸熱板および放熱板に適した材料としては、例えば、熱伝導率が約150〜250W/m・KのAlN、SiC、等の絶縁材料が挙げられる。
本発明で使用するペルチェモジュールにおいて、吸熱板が放熱板と対向する内面に第1電極を有すると共に、放熱板は吸熱板と対向する内面に第2電極を有し、N型熱電素子およびP型熱電素子は、吸熱板の第1電極と放熱板の第2電極に第1のろう材を介して電気的に直列接続される。このようにN型・P型熱電素子および第1・第2電極が配置されたペルチェモジュールにおいて、N型熱電素子には第2電極から第1電極へ向かう方向に直流電流が流され、かつP型熱電素子には第1電極から第2電極へ向かう方向に直流電流が流されることにより、第1電極側で吸熱(冷却)作用が発生し、第2電極側で放熱(発熱)作用が発生する。
N型熱電素子およびP型熱電素子のサイズ、数、配置等は、半導体レーザ素子のサイズ、発熱量、制御温度等に応じて適宜調整することができ、半導体レーザ素子の熱を効率よくヒートシンク部へ熱伝導することが好ましい。さらに、吸熱板側の第1電極と接合するN型・P型熱電素子の接合面積および放熱板側の第2電極と接合するN型・P型熱電素子の接合面積は、広い程半導体レーザ素子の熱を効率よくヒートシンク部へ熱伝導することができる。したがって、接合面積が大きいN型・P型熱電素子を用いるか、あるいはN型・P型熱電素子の数を増やして合計接合面積を大きくすることが考えられる。パッケージ内に収める小型のペルチェモジュールとしては、より小さい熱電素子を用い、後者のようになるべく多くの熱電素子を用いる方が吸熱側表面の均熱性という理由で好ましい。
よって、本発明におけるペルチェモジュールでは、複数かつ同数のN型熱電素子とP型熱電素子が吸熱板と放熱板の間に配置される。また、第1電極と第2電極は、複数個のN型・P型熱電素子を電気的に交互に直列接続できるレイアウトで複数ずつ吸熱板と放熱板に設けられる。なお、複数の第1および第2電極のうちの直列接続方向の両端は、外部回路と配線により電気的に接続されるための端子としても機能する。
第1電極と第2電極の材料としては、ろう付けの熱で溶融しない融点350℃程度以上の導電性材料が好ましく、例えばAuSn等を用いることができる。
第1電極および第2電極の吸熱板および放熱板への形成方法は、特に限定されず、例えば、スパッタ蒸着法を用いてTi/Pt/Au等が挙げられる。
第1電極と第2電極の材料としては、ろう付けの熱で溶融しない融点350℃程度以上の導電性材料が好ましく、例えばAuSn等を用いることができる。
第1電極および第2電極の吸熱板および放熱板への形成方法は、特に限定されず、例えば、スパッタ蒸着法を用いてTi/Pt/Au等が挙げられる。
このように吸熱板と放熱板との間にN型熱電素子とP型熱電素子が交互に配置されているが、それらの間は空洞状態であり、ペルチェモジュール駆動時の吸熱板および放熱板の表面温度は、それらの材質によって分布が発生する。従来のペルチェモジュールの吸熱板および放熱板はアルミナセラミック基板が用いられており、熱伝導率は約20W/m・Kである。本発明では、熱伝導率が約150〜250W/m・K のSiCまたはALNからなる吸熱板および放熱板を用いることでそれらの表面温度の面内分布のばらつきを小さくし、かつ効率よく熱を伝達することができる。
本発明の半導体レーザ装置を組み立てる際、先ず、第1のろう材を用いて複数個のN型・P型熱電素子を吸熱板側の第1電極および放熱板側の第2電極に接合(第1の接合)してペルチェモジュールを作製し、第2のろう材を用いてペルチェモジュールの吸熱板上に半導体レーザ素子を接合(第2の接合)し、第3のろう材を用いて半導体レーザ素子を搭載したペルチェモジュールをヒートシンク部上に接合する(第3の接合)組立順が最も容易かつ能率的である。つまり、第1の接合、第2の接合、第3の接合がこの順で行われることが好ましい。
したがって、この順で第1〜第3の接合を行う場合、第1のろう材は第2・第3の接合時にも加熱されるためこれらの接合時に溶融しない必要があり、第2のろう材は第3の接合時にも加熱されるためこの接合時に溶融しない必要がある。つまり、第1〜第3のろう材は、第1のろう材が最も高い融点を有し、第2のろう材が次に高い融点を有し、第3のろう材が最も低い融点を有することが好ましい。
したがって、この順で第1〜第3の接合を行う場合、第1のろう材は第2・第3の接合時にも加熱されるためこれらの接合時に溶融しない必要があり、第2のろう材は第3の接合時にも加熱されるためこの接合時に溶融しない必要がある。つまり、第1〜第3のろう材は、第1のろう材が最も高い融点を有し、第2のろう材が次に高い融点を有し、第3のろう材が最も低い融点を有することが好ましい。
第1のろう材としては、例えば、AuSn(Au80重量%、Sn20重量%)等の融点300℃程度以上の導電性材料を用いることができる。ただし、第1のろう材の融点は、N型・P型熱電素子および第1・第2電極を構成する材料の融点よりも低い必要があり、吸熱板の外面に半導体レーザ素子と電気的に接合する電極を設けた場合はこの電極材料の融点よりも低い必要もある。
第2のろう材としては、例えば、AuSn(Au70重量%、Sn30重量%)、等の融点250〜300℃未満程度の導電性材料を用いることができる。
第3のろう材としては、例えば、銀ペースト、PbSn、In、Sn、SnAgCu(Sn95.5重量%、Ag3.0重量%、Cu1.5重量%)、SnSb(Sn91.5重量%、Sb8.5重量%)、AuSn(Au10重量%、Sn90重量%)等の融点200〜250℃程度の導電性材料を用いることができる。
第2のろう材としては、例えば、AuSn(Au70重量%、Sn30重量%)、等の融点250〜300℃未満程度の導電性材料を用いることができる。
第3のろう材としては、例えば、銀ペースト、PbSn、In、Sn、SnAgCu(Sn95.5重量%、Ag3.0重量%、Cu1.5重量%)、SnSb(Sn91.5重量%、Sb8.5重量%)、AuSn(Au10重量%、Sn90重量%)等の融点200〜250℃程度の導電性材料を用いることができる。
本発明において、ペルチェモジュールの吸熱板上に第2のろう材を介して温度検出器(例えば、サーミスタ)を接合してもよい。このように構成すれば、温度検出器を外部の制御回路と接続することにより、半導体レーザ素子の動作温度を監視し、半導体レーザ素子の動作温度が設定範囲内に収まるようにペルチェモジュールのON・OFF制御を行うことができる。また、1つのペルチェモジュール上に半導体レーザ素子と温度検出器とが搭載されるので、半導体レーザ素子の動作温度を高精度に制御することができる。
さらに詳しく説明すると、半導体レーザ素子の動作温度が変動して発振波長が変動すると、人間の視感度による色バランスに悪影響が及ぶ場合があるため、その場合には温度検出器にて半導体レーザ素子の動作温度を制御することによりレーザ光の発振波長を制御する必要がある。しかしながら、従来では、発熱源である半導体レーザ素子と温度検出器の位置が異なるため、高い温度制御には不利な構造であった。一方、本発明では、半導体レーザ素子と同じようにペルチェモジュール上に温度検出器を設置するため、半導体レーザ素子の温度制御性を高めることができる。
さらに詳しく説明すると、半導体レーザ素子の動作温度が変動して発振波長が変動すると、人間の視感度による色バランスに悪影響が及ぶ場合があるため、その場合には温度検出器にて半導体レーザ素子の動作温度を制御することによりレーザ光の発振波長を制御する必要がある。しかしながら、従来では、発熱源である半導体レーザ素子と温度検出器の位置が異なるため、高い温度制御には不利な構造であった。一方、本発明では、半導体レーザ素子と同じようにペルチェモジュール上に温度検出器を設置するため、半導体レーザ素子の温度制御性を高めることができる。
本発明の半導体レーザ装置において、半導体レーザ素子は発振波長が異なる複数種類が備えられ、複数種類の半導体レーザ素子は相互に近接した状態で同一のペルチェモジュールの吸熱板上に第2のろう材を介して接合されていてもよく、さらに、同一のペルチェモジュール上に温度検出器も第2のろう材を介して接合されていることが好ましい。この場合、発振波長が異なる複数種類の半導体レーザ素子としては、青色半導体レーザ素子と赤色半導体レーザ素子を用いることができる。
このように構成すれば、複数種類の半導体レーザ素子をそれぞれ独立に駆動制御することができると共に、複数種類の半導体レーザ素子の動作温度をほぼ同じ温度範囲に一括制御することができる。例えば、青色半導体レーザ素子の動作温度の上限は約70℃であり、赤色半導体レーザ素子の動作温度の上限は約50℃であるため、これらのうちの低い方の温度以下の0〜50℃程度に動作温度を制御することができる。
このように構成すれば、複数種類の半導体レーザ素子をそれぞれ独立に駆動制御することができると共に、複数種類の半導体レーザ素子の動作温度をほぼ同じ温度範囲に一括制御することができる。例えば、青色半導体レーザ素子の動作温度の上限は約70℃であり、赤色半導体レーザ素子の動作温度の上限は約50℃であるため、これらのうちの低い方の温度以下の0〜50℃程度に動作温度を制御することができる。
また、上述のように同一のペルチェモジュール上に発振波長が異なる複数種類の半導体レーザ素子を搭載するのではなく、半導体レーザ素子を1種類ずつ個別のペルチェモジュール上に搭載してもよい。つまり、本発明において、半導体レーザ素子は発振波長が異なる複数種類が備えられ、かつペルチェモジュールが複数個備えられ、かつ各ペルチェモジュールの吸熱板上に第2のろう材を介して接合される温度検出器が複数個備えられており、各ペルチェモジュールの吸熱板上に第2のろう材を介して半導体レーザ素子が1種類ずつ接合されると共に、各ペルチェモジュールは各半導体レーザ素子が相互に近接した状態でヒートシンク部上に第3のろう材を介して接合されているようにしてもよい。
このように構成すれば、複数種類の半導体レーザ素子をそれぞれ独立に駆動制御することができると共に、複数種類の半導体レーザ素子の動作温度をそれぞれ独立に制御することができる。例えば、青色半導体レーザ素子の動作温度を25〜60℃程度に制御することができ、かつ赤色半導体レーザ素子の動作温度を25〜40℃程度に制御することができる。このように、複数種類の半導体レーザ素子の動作温度をそれぞれ独立に制御することができるため、半導体レーザ素子の種類に応じてより最適な動作温度に維持することができる。
半導体レーザ装置が青色半導体レーザ素子と赤色半導体レーザ素子を備える場合、青色半導体レーザ素子の発光点と赤色半導体レーザ素子の発光点の間隔は200μm以下に設定され、具体的には110μm以下の範囲内が好ましい。各半導体レーザ素子の発光点の間隔が200μmを越えると、レンズなど同一の光学系を使う上で、光軸ずれや、集光フォーカスずれの発生の点から好ましくない。
以下、本発明の半導体レーザ装置の実施形態を図面を参照しながら詳説する。なお、本発明は図示した実施形態に限定されるものではない。
以下、本発明の半導体レーザ装置の実施形態を図面を参照しながら詳説する。なお、本発明は図示した実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は本発明の半導体レーザ装置の実施形態1を示す斜視図であり、図2は実施形態1におけるペルチェモジュールを示す斜視図であり、図3は図2のペルチェモジュールの分解図である。また、図4は図2のペルチェモジュールにおける第1電極と第2電極のパターン形状を示す平面図であって、(a)は複数の第1電極とN型熱電素子とP型熱電素子との位置関係を表し、図4(b)は第2電極とN型熱電素子とP型熱電素子との位置関係を表している。
図1は本発明の半導体レーザ装置の実施形態1を示す斜視図であり、図2は実施形態1におけるペルチェモジュールを示す斜視図であり、図3は図2のペルチェモジュールの分解図である。また、図4は図2のペルチェモジュールにおける第1電極と第2電極のパターン形状を示す平面図であって、(a)は複数の第1電極とN型熱電素子とP型熱電素子との位置関係を表し、図4(b)は第2電極とN型熱電素子とP型熱電素子との位置関係を表している。
図1に示すように、この半導体レーザ装置は、パッケージ90のヒートシンク部92上に設置されたペルチェモジュールM1と、ペルチェモジュールM1上に設置された半導体レーザ素子L1および温度検出器Dとを備える。
図1〜図4に示すように、ペルチェモジュールM1は絶縁性吸熱板11および絶縁性放熱板12と、吸熱板11と放熱板12との間に交互に配置された複数のN型熱電素子13およびP型熱電素子14とを有する。実施形態1では、N型熱電素子13およびP型熱電素子14がそれぞれ3個ずつ備えられた場合を例示している。
また、吸熱板11は放熱板12と対向する内面に複数の第1電極15を有すると共に、放熱板12は吸熱板11と対向する内面に複数の第2電極16を有している。
なお、図4(a)および(b)では、N型およびP型熱電素子の位置がわかり易いように、N型熱電素子をN1〜N3、P型熱電素子をP1〜P3で印し、かつ電流が流れる方向を矢印で印している。
以下、各構成要素について具体的に説明する。
図1〜図4に示すように、ペルチェモジュールM1は絶縁性吸熱板11および絶縁性放熱板12と、吸熱板11と放熱板12との間に交互に配置された複数のN型熱電素子13およびP型熱電素子14とを有する。実施形態1では、N型熱電素子13およびP型熱電素子14がそれぞれ3個ずつ備えられた場合を例示している。
また、吸熱板11は放熱板12と対向する内面に複数の第1電極15を有すると共に、放熱板12は吸熱板11と対向する内面に複数の第2電極16を有している。
なお、図4(a)および(b)では、N型およびP型熱電素子の位置がわかり易いように、N型熱電素子をN1〜N3、P型熱電素子をP1〜P3で印し、かつ電流が流れる方向を矢印で印している。
以下、各構成要素について具体的に説明する。
<ペルチェモジュール>
ペルチェモジュールM1において、吸熱板11および放熱板12は、厚さ0.1mmのAlN焼結板からなる。吸熱板11のサイズは縦寸法A1が1.2mm、横寸法B1が0.8mmであり、放熱板12のサイズは縦寸法A2が1.2mm、横寸法B2が1.1mmであり、放熱板12の方が吸熱板11よりも横方向の寸法が長い。
ペルチェモジュールM1において、吸熱板11および放熱板12は、厚さ0.1mmのAlN焼結板からなる。吸熱板11のサイズは縦寸法A1が1.2mm、横寸法B1が0.8mmであり、放熱板12のサイズは縦寸法A2が1.2mm、横寸法B2が1.1mmであり、放熱板12の方が吸熱板11よりも横方向の寸法が長い。
吸熱板11は内面に長方形(長辺0.75mm、短辺0.35mm)のTi/Pt/Auからなる第1電極15を3つ有しており、それらのうちの1つの第1電極部15cはその一長辺が吸熱板11の一短辺に沿って配置され、残りの2つの第1電極15a、15cはその一長辺が吸熱板11の各長辺に沿ってそれぞれ配置されている。さらに、第1電極15a〜15cの表面にはAuSn(Au:80重量%、Sn:20重量%、融点:約400℃)からなる第1のろう材が積層されている。
なお、吸熱板11において、第1電極15、第1のろう材17の成膜は、例えば、メタルマスク等を用いて蒸着スパッタ法、抵抗加熱蒸着等により行われる。
なお、吸熱板11において、第1電極15、第1のろう材17の成膜は、例えば、メタルマスク等を用いて蒸着スパッタ法、抵抗加熱蒸着等により行われる。
放熱板12は内面に長方形(長辺0.75mm、短辺0.35mm)のTi/Pt/Auからなる第2電極16を4つ有しており、それらのうちの1つの第2電極16aはその一端が第1電極15aと重なる位置に配置され、別の1つの第2電極16bはその両端が第1電極15a、15bと重なる位置に配置され、別の1つの第2電極16cはその両端が第1電極15b、15cと重なる位置に配置され、残り1つの第2電極16dはその一端が第1電極15cと重なる位置に配置されている。さらに、第2電極16a〜16dの表面にも前記第1のろう材17が積層されている。但し、第2電極16a、16dにおける第1電極15a、15cと重ならない部分には、第1のろう材17が積層されておらず、これらの部分は、外部電源からペルチェモジュールP1に電力を供給するための配線53と電気的に接続されるためのN型給電部16afおよびP型給電部16dfとされている。
なお、放熱板12において、第2電極16、第1のろう材52の成膜は、例えば、メタルマスク等を用いて蒸着スパッタ法、抵抗加熱蒸着等により行われる。
なお、放熱板12において、第2電極16、第1のろう材52の成膜は、例えば、メタルマスク等を用いて蒸着スパッタ法、抵抗加熱蒸着等により行われる。
N型熱電素子13は、それぞれ一辺の長さが0.25mmの立方体形に形成されている。
3つのN型熱電素子13のうち、1つのN型熱電素子N1はその両端が第2電極16aと第1電極15aに第1のろう材17を介して接合され、別の1つのN型熱電素子N2はその両端が第2電極16bと第1電極15bに第1のろう材17を介して接合され、残り1つのN型熱電素子N3はその両端が第2電極16cと第1電極15cに第1のろう材17を介して接合されている。
3つのP型熱電素子14のうち、1つのP型熱電素子P1はその両端が第1電極15aと第2電極16bに第1のろう材17を介して接合され、別の1つのP型熱電素子P2はその両端が第1電極15bと第2電極16cに第1のろう材17を介して接合され、残り1つのP型熱電素子P3はその両端が第1電極15cと第2電極16dに第1のろう材17を介して接合されている。
3つのN型熱電素子13のうち、1つのN型熱電素子N1はその両端が第2電極16aと第1電極15aに第1のろう材17を介して接合され、別の1つのN型熱電素子N2はその両端が第2電極16bと第1電極15bに第1のろう材17を介して接合され、残り1つのN型熱電素子N3はその両端が第2電極16cと第1電極15cに第1のろう材17を介して接合されている。
3つのP型熱電素子14のうち、1つのP型熱電素子P1はその両端が第1電極15aと第2電極16bに第1のろう材17を介して接合され、別の1つのP型熱電素子P2はその両端が第1電極15bと第2電極16cに第1のろう材17を介して接合され、残り1つのP型熱電素子P3はその両端が第1電極15cと第2電極16dに第1のろう材17を介して接合されている。
このように、3つのN型熱電素子13と3つのP型熱電素子14は3つの第1電極15と4つの第2電極14を介して交互に直列接続されており、外部電源の正極をN型給電部16afに接続し、かつ負極をP型給電部16dfに接続して所定の電圧(例えば1.8V)を印加することにより、直流電流は、外部電源からN型給電部16afに入り、複数のN型熱電素子13とP型熱電素子14を交互(N1、P1、N2、P2、N3、P3の順番で)に矢印方向に流れ、P型給電部16dfから外部電源へ向かって流れる。このとき、N型熱電素子13には第2電極16から第1電極15に向かう方向に電流が流れ、P型熱電素子14には第1電極15から第2電極16に向かう方向に電流が流れ、第1電極15側のN型熱電素子13とP型熱電素子14の間で吸熱(冷却)作用が生じ、第2電極16側のP型熱電素子14とN型熱電素子13の間で放熱(発熱)作用が生じる。
したがって、このペルチェモジュールM1では、複数のN型およびP型熱電素子13、14を介して吸熱板11側から放熱板12側へ熱が移動する。
したがって、このペルチェモジュールM1では、複数のN型およびP型熱電素子13、14を介して吸熱板11側から放熱板12側へ熱が移動する。
このペルチェモジュールM1を作製するに際しては、図4(a)および(b)で示した配置で、放熱板12の第1ろう材17が積層された各第2電極16a〜16d上に各N型熱電素子N1〜N3および各P型熱電素子P1〜P3を載置し、その上に第1のろう材が積層された第1電極を有する吸熱板11を重ね合わせ、それをヒーター上で例えば350℃、10秒間加熱する。これにより、第1のろう材17が溶融し冷却固化して、各N型熱電素子N1〜N3および各P型熱電素子P1〜P3が第1および第2電極15、16と物理的および電気的に接合する。
<半導体レーザ素子>
本実施形態1で用いられる半導体レーザ素子L1として、図5に示す構造の赤色半導体レーザ素子(発振波長:635nm)が挙げられる。この赤色半導体レーザ素子は、例えば、以下のように作製することができる。
本実施形態1で用いられる半導体レーザ素子L1として、図5に示す構造の赤色半導体レーザ素子(発振波長:635nm)が挙げられる。この赤色半導体レーザ素子は、例えば、以下のように作製することができる。
まず、ウエハ状のn型GaAs基板70の上に、例えばMOCVD成長法を用いて、厚さ0.2μmのn型GaAsバッファ層71、厚さ0.25μmのn型GaInP中間層72、厚さ2.0μmのn型AlGaInPクラッド層73、厚さ0.04μmのノンドープAlGaInPガイド層74、厚さ0.004μmのノンドープGaInPウェル層と厚さ0.006μmのノンドープAlGaInPバリア層とを厚さ0.056μmまで交互に積層した多重量子井戸構造の活性層75、厚さ0.04μmのノンドープAlGaInPガイド層76、厚さ0.17μmのp型AlGaInP第1クラッド層77、厚さ0.01μmのp型GaInPエッチングストップ層78、厚さ2.0μmのp型AlGaInP第2クラッド層79、厚さ0.05μmのp型GaInP中間層80、厚さ0.5μmのp型GaAsキャップ層81を堆積する。
次に、導波路となるリッジ部を、リッジ部以外のp型GaAsキャップ層81、p型GaInP中間層80、p型AlGaInP第2クラッド層79をエッチングすることで形成する。この際、リッジ部の幅を2μmに設定する。次に、電流ブロック機能および横方向の光閉じ込め機能をリッジ部に持たすために、リッジ部を覆うようにSiO2誘電体膜82を厚さ0.2μmで成膜する。次に、リッジ部上のSiO2誘電体膜82を除去し、露出したp型GaAsキャップ層81上に厚さ0.05μmのp型AuZnオーミック電極83を蒸着により形成し、得られた積層体の全面にTiとAuの積層膜からなるp型メッキ下地電極84をスパッタ蒸着により形成する。さらに、実装時の歪を考慮して、p型メッキ下地電極84の上層のAu膜上にp型メッキ電極85を厚さ2μmで形成する。その後、n型GaAs基板70の裏面を研磨やエッチングによって厚さ約100μmまで薄くした後、n型電極85を形成し、ウエハをチップサイズ(チップ幅150μm、共振器長1.2mm)に切断して、赤色半導体レーザ素子が得られる。
また、本実施形態1で用いられる半導体レーザ素子L1として、図6に示す青色半導体レーザ素子(発振波長:445nm)が挙げられる。この青色半導体レーザ素子は、例えば、以下のように作製することができる。
まず、ウエハ状のn型GaN基板101上に、例えばMOCVD成長法を用いて、厚さ2.0μmのn型GaN下部コンタクト層102、厚さ3.0μmのn型AlGaN下部クラッド層103、厚さ0.2μmのn型GaN光ガイド層104、厚さ0.002μmのInGaN量子井戸層と厚さ0.016μmのInGaN障壁層を厚さ0.052μmまで交互に積層した多重量子井戸層構造の活性層105、厚さ0.04μmのノンドープGaN中間層106、厚さ0.02μmのp型AlGaN蒸発防止層107、厚さ0.55μmのp型AlGaN上部クラッド層108および厚さ0.1μmのp型GaN上部コンタクト層109を順に積層する。
まず、ウエハ状のn型GaN基板101上に、例えばMOCVD成長法を用いて、厚さ2.0μmのn型GaN下部コンタクト層102、厚さ3.0μmのn型AlGaN下部クラッド層103、厚さ0.2μmのn型GaN光ガイド層104、厚さ0.002μmのInGaN量子井戸層と厚さ0.016μmのInGaN障壁層を厚さ0.052μmまで交互に積層した多重量子井戸層構造の活性層105、厚さ0.04μmのノンドープGaN中間層106、厚さ0.02μmのp型AlGaN蒸発防止層107、厚さ0.55μmのp型AlGaN上部クラッド層108および厚さ0.1μmのp型GaN上部コンタクト層109を順に積層する。
続いて、厚さ0.05μmのp型Pd電極112aを形成した後、製造上必要なトレンチ115aを2箇所形成し、このトレンチ115aが形成されたウェハに対して、さらにエッチングを施すことで、トレンチ115a間におけるリッジ形成領域のp型GaN上部コンタクト層109およびp型AlGaN上部クラッド層108を残し、その他の領域はp型AlGaN上部クラッド層108が膜厚0.08μmとなるまで除去して、幅1.5μmのリッジストライプ110を形成する。次に、得られた積層体の全面に厚さ0.2μmのSiO2埋込層111を形成し、Mo膜およびAu膜からなるパターニングされた厚さ0.2μmのp型パッド電極112bを形成し、n型GaN基板101の裏面を研磨やエッチングによって厚さ約120μmまで薄くした後、n型電極113を形成し、ウエハをチップサイズ(チップ幅150μm、共振器長0.6mm)に切断して、青色半導体レーザ素子が得られる。
<ヒートシンク部>
実施形態1において、ヒートシンク部92は正面視L字形であり、パッケージ90の一部として構成されている。パッケージ90は、平板部91と、平板部91の一面に一体突出状に設けられた前記ヒートシンク部92と、平板部91に形成された複数の孔部に絶縁部94を介して挿通された導電性の突出ピン部93とを備え、複数の突出ピン93はヒートシンク部92の周囲に配置されている。
複数の突出ピン93は、ヒートシンク部92の平面上に搭載されたペルチェモジュールM1、半導体レーザ素子L1および温度検出器Dを外部電源回路や制御回路等と配線53を介して電気的に接続するための接続端子である。また、平板部91およびヒートシンク部92は、導電性および熱伝導性が良好なCuから形成され、突出ピン93はコバールから形成され、絶縁部94はガラスから形成されている。
実施形態1において、ヒートシンク部92は正面視L字形であり、パッケージ90の一部として構成されている。パッケージ90は、平板部91と、平板部91の一面に一体突出状に設けられた前記ヒートシンク部92と、平板部91に形成された複数の孔部に絶縁部94を介して挿通された導電性の突出ピン部93とを備え、複数の突出ピン93はヒートシンク部92の周囲に配置されている。
複数の突出ピン93は、ヒートシンク部92の平面上に搭載されたペルチェモジュールM1、半導体レーザ素子L1および温度検出器Dを外部電源回路や制御回路等と配線53を介して電気的に接続するための接続端子である。また、平板部91およびヒートシンク部92は、導電性および熱伝導性が良好なCuから形成され、突出ピン93はコバールから形成され、絶縁部94はガラスから形成されている。
<半導体レーザ装置の組み立て>
実施形態1の半導体レーザ装置の組み立てに際しては、半導体レーザ素子L1が赤色半導体レーザ素子の場合はジャンクションダウン方式で、青色半導体レーザ素子の場合はジャンクションアップ方式で、ペルチェモジュールM1の接続電極51上に第2のろう材52を介して載置すると共に、その第2のろう材52に隣接する第2のろう材52上に温度検出器Dを載置し、それをヒータ上で280℃で8秒間加熱する。この加熱温度は、第1のろう材17の融点よりも低く、第2のろう材52の融点以上の温度である。
また、この第2のろう材は箔状で供給してを用いても良いし、各々のレーザチップの接合を行う面の電極上に抵抗加熱を用いて蒸着しても良い。
これにより、第2のろう材52が溶融し冷却固化して、半導体レーザ素子L1が吸熱板11上の接続電極51と物理的および電気的に接合すると共に、温度検出器Dが吸熱板11上に物理的に接合する。この加熱処理では、第1のろう材17は溶融しないため、ペルチェモジュールM1におけるN型およびP型熱電素子13、14の第1および第2電極15、16に対する所定位置での接合が維持される。
この場合、温度検出器は、ペルチェモジュール上に電気的な接合を必要としない場合は、樹脂系接着剤などを用いて固定しても良い。
実施形態1の半導体レーザ装置の組み立てに際しては、半導体レーザ素子L1が赤色半導体レーザ素子の場合はジャンクションダウン方式で、青色半導体レーザ素子の場合はジャンクションアップ方式で、ペルチェモジュールM1の接続電極51上に第2のろう材52を介して載置すると共に、その第2のろう材52に隣接する第2のろう材52上に温度検出器Dを載置し、それをヒータ上で280℃で8秒間加熱する。この加熱温度は、第1のろう材17の融点よりも低く、第2のろう材52の融点以上の温度である。
また、この第2のろう材は箔状で供給してを用いても良いし、各々のレーザチップの接合を行う面の電極上に抵抗加熱を用いて蒸着しても良い。
これにより、第2のろう材52が溶融し冷却固化して、半導体レーザ素子L1が吸熱板11上の接続電極51と物理的および電気的に接合すると共に、温度検出器Dが吸熱板11上に物理的に接合する。この加熱処理では、第1のろう材17は溶融しないため、ペルチェモジュールM1におけるN型およびP型熱電素子13、14の第1および第2電極15、16に対する所定位置での接合が維持される。
この場合、温度検出器は、ペルチェモジュール上に電気的な接合を必要としない場合は、樹脂系接着剤などを用いて固定しても良い。
続いて、半導体レーザ素子L1および温度検出器Dを搭載したペルチェモジュールM1を、パッケージ90のヒートシンク部92上に、第3のろう材としての銀ペーストを介して設置し、それをオーブン内で150℃、2時間加熱することにより、ペルチェモジュールM1の放熱板12をヒートシンク部92に物理的に接合する。この加熱温度は、第1および第2のろう材17、52の融点よりも低いため、この加熱処理によってペルチェモジュールM1、半導体レーザ素子L1および温度検出器Dの各接合部への影響はない。
その後、ペルチェモジュールM1のN型給電部16afおよびP型給電部16dfを2本の突出ピン93にワイヤボンディングし、かつ半導体レーザ素子L1のn型電極を接続電極51を介して突出ピン93にp型電極をヒートシンク部92にワイヤボンディングし、かつ温度検出器Dの正負の電極を2本の突出ピン93にワイヤボンディングすることにより、図1に示した半導体レーザ装置が完成する。
その後、ペルチェモジュールM1のN型給電部16afおよびP型給電部16dfを2本の突出ピン93にワイヤボンディングし、かつ半導体レーザ素子L1のn型電極を接続電極51を介して突出ピン93にp型電極をヒートシンク部92にワイヤボンディングし、かつ温度検出器Dの正負の電極を2本の突出ピン93にワイヤボンディングすることにより、図1に示した半導体レーザ装置が完成する。
このように構成された実施形態1の半導体レーザ装置によれば、半導体レーザ素子L1の駆動時において、半導体レーザ素子L1から発せられる熱が吸熱板11を介して温度検出器Dへ伝わり、その温度が検出される。検出された温度信号は、図外の制御部へ送信され、その温度が所定温度を超えると制御部によってペルチェモジュールM1が給電される。
給電されたペルチェモジュールM1は、上述のように吸熱および放熱の作用を発現するため、半導体レーザ素子L1の熱は吸熱板11から各N型熱電素子13および各P型熱電素子14を介して放熱板12へ伝達され、さらにヒートシンク部92および平板部91へ伝達されることにより放熱される。
給電されたペルチェモジュールM1は、上述のように吸熱および放熱の作用を発現するため、半導体レーザ素子L1の熱は吸熱板11から各N型熱電素子13および各P型熱電素子14を介して放熱板12へ伝達され、さらにヒートシンク部92および平板部91へ伝達されることにより放熱される。
したがって、動作中の半導体レーザ素子L1は、動作温度の上限を超えない温度に維持される。しかも、熱源である半導体レーザ素子L1がペルチェモジュールM1上に、他の熱伝導性構造材を介することなく直接搭載されているため、半導体レーザ素子L1の熱を効率よくヒートシンク部92へ伝えることができ、かつペルチェモジュールM1上に半導体レーザ素子L1と隣接して温度検出器を直接搭載することができるため、半導体レーザ素子L1の動作温度を高精度に制御することができる。
具体的には、ペルチェモジュールM1と温度検出器Dの温度制御によって、発振波長635nmの赤色半導体レーザ素子の動作温度を25〜40℃程度に設定することが可能である。従来では、この赤色半導体レーザの動作温度の上限が約50℃であり、自己発熱と周囲温度の関係によって動作温度が50℃を超えた場合、必要とされるCW60mWに達しなくなることが発生したが、本発明ではそれを回避することができる。
また、良好な色バランスを保つために、半導体レーザ素子L1の発振波長を、例えば±1.0nmにする必要がある場合、発振波長と動作温度の関係を導き出し、必要な光出力での動作温度に対して±何度の範囲で温度制御するかを設定し、ペルチェモジュールM1と温度検出器Dによって半導体レーザ素子L1の動作温度をその温度範囲に制御すれば、所望の発振波長を維持することが可能となる。
そして、この半導体レーザ装置は、従来規模のパッケージ90内に収まるため、装置全体を大型化することなく信頼性を高めることができる。
また、良好な色バランスを保つために、半導体レーザ素子L1の発振波長を、例えば±1.0nmにする必要がある場合、発振波長と動作温度の関係を導き出し、必要な光出力での動作温度に対して±何度の範囲で温度制御するかを設定し、ペルチェモジュールM1と温度検出器Dによって半導体レーザ素子L1の動作温度をその温度範囲に制御すれば、所望の発振波長を維持することが可能となる。
そして、この半導体レーザ装置は、従来規模のパッケージ90内に収まるため、装置全体を大型化することなく信頼性を高めることができる。
(実施形態2)
図7は本発明の半導体レーザ装置の実施形態2を示す斜視図である。この実施形態2の半導体レーザ装置が実施形態1と異なる点は、半導体レーザ素子および温度検出器を搭載したペルチェモジュールが2組備えられた点と、パッケージの形状が異なる点である。なお、図2中で示される構成要素において、図1中で示された構成要素と同一のものには同一の符号を付している。
以下、実施形態2の実施形態1と異なる点を主として説明する。
図7は本発明の半導体レーザ装置の実施形態2を示す斜視図である。この実施形態2の半導体レーザ装置が実施形態1と異なる点は、半導体レーザ素子および温度検出器を搭載したペルチェモジュールが2組備えられた点と、パッケージの形状が異なる点である。なお、図2中で示される構成要素において、図1中で示された構成要素と同一のものには同一の符号を付している。
以下、実施形態2の実施形態1と異なる点を主として説明する。
実施形態2の半導体レーザ装置は、上述した赤色半導体レーザ素子L1と青色半導体レーザ素子L2が備えられ、かつ2つのペルチェモジュールM1、M2と2つの温度検出器Dが備えられており、各ペルチェモジュールM1、M2の吸熱板11上に、第2のろう材を介して半導体レーザ素子と温度検出器が1つずつ接合されている。そして、各ペルチェモジュールM1、M2は、赤色と青色の半導体レーザ素子L1、L2が相互に近接した状態でパッケージ190のヒートシンク部192上に第3のろう材を介して接合されている。なお、2つのペルチェモジュールM1、M2の構成は同一である。
パッケージ190は、平板部191と、平板部191の一面に一体突出状に設けられた平板形のヒートシンク部192と、平板部191に形成された複数の孔部に絶縁部194を介して挿通された導電性の突出ピン部193とを備え、複数の突出ピン193はヒートシンク部92の周囲に配置されており、その数は実施形態1の場合よりも多い。なお、パッケージ190を構成する材料は実施形態1と同様である。
このように構成されたパッケージ190のヒートシンク部192上に、赤色半導体レーザL1および温度検出器Dが搭載されたペルチェモジュールM1と、青色半導体レーザL2および温度検出器Dが搭載されたペルチェモジュールM2とが近接して接合されている。
この場合、赤色半導体レーザL1の発光点と青色半導体レーザL2の発光点との間隔は150μmである。また、実施形態2では、各ペルチェモジュールM1、M2のヒートシンク部192上への接合は、第3のろう材としてSnAgCu(Sn:95.5重量%、Ag:3.0重量%、Cu:1.5重量%、融点:約220℃)を用い、270℃、10秒間加熱することにより行われている。
この場合、赤色半導体レーザL1の発光点と青色半導体レーザL2の発光点との間隔は150μmである。また、実施形態2では、各ペルチェモジュールM1、M2のヒートシンク部192上への接合は、第3のろう材としてSnAgCu(Sn:95.5重量%、Ag:3.0重量%、Cu:1.5重量%、融点:約220℃)を用い、270℃、10秒間加熱することにより行われている。
このように構成された実施形態2の半導体レーザ装置も、実施形態1と同様に、第3のろう材を用いたろう付けの際の熱によって、ペルチェモジュールにおける各接合部およびペルチェモジュールに対する半導体レーザ素子および温度検出器の接合部が溶融する影響がない。
また、この半導体レーザ装置によれば、1つのパッケージ190内に赤色と青色の半導体レーザ素子L1、L2を実装することができ、かつ各半導体レーザ素子L1、L2の動作温度を個別に制御することができるため、半導体レーザ素子に応じたより適切な動作温度および期待する発振波長に維持することができ、高い信頼性も得られる。
また、この半導体レーザ装置によれば、1つのパッケージ190内に赤色と青色の半導体レーザ素子L1、L2を実装することができ、かつ各半導体レーザ素子L1、L2の動作温度を個別に制御することができるため、半導体レーザ素子に応じたより適切な動作温度および期待する発振波長に維持することができ、高い信頼性も得られる。
(実施形態3)
実施形態2では、2つのペルチェモジュール上に個別に赤色と青色の半導体レーザ素子を搭載した場合を例示したが、各半導体レーザ素子を相互に近接した状態で同一のペルチェモジュールの吸熱板上に第2のろう材を介して接合してもよい(実施形態3)。この場合、例えば、図7で示した2つのペルチェモジュールM1、M2の吸熱板11同士を繋げかつ放熱板12同士を繋げて、2つのペルチェモジュールを一体化すればよい。
2波長レーザの場合、2つのレーザチップから放射されるレーザ光軸の精度は重要な点とて求められる。レーザチップ各々をそれぞれのペルチェモジュールに接合し、それぞれのペルチェモジュールをヒートシンクに接合する場合と、一体化したペルチェモジュールへ2つのレーザチップを接合し、一つのペルチェモジュールをヒートシンクに接合する場合では、2つの光軸精度についてどちらが優れているか一概には言えないが、少なくとも接合精度を求める工程が前者は4つあり、後者は3つあり、後者の方が作業性が良いといえる。
実施形態2では、2つのペルチェモジュール上に個別に赤色と青色の半導体レーザ素子を搭載した場合を例示したが、各半導体レーザ素子を相互に近接した状態で同一のペルチェモジュールの吸熱板上に第2のろう材を介して接合してもよい(実施形態3)。この場合、例えば、図7で示した2つのペルチェモジュールM1、M2の吸熱板11同士を繋げかつ放熱板12同士を繋げて、2つのペルチェモジュールを一体化すればよい。
2波長レーザの場合、2つのレーザチップから放射されるレーザ光軸の精度は重要な点とて求められる。レーザチップ各々をそれぞれのペルチェモジュールに接合し、それぞれのペルチェモジュールをヒートシンクに接合する場合と、一体化したペルチェモジュールへ2つのレーザチップを接合し、一つのペルチェモジュールをヒートシンクに接合する場合では、2つの光軸精度についてどちらが優れているか一概には言えないが、少なくとも接合精度を求める工程が前者は4つあり、後者は3つあり、後者の方が作業性が良いといえる。
(他の実施形態)
1.上述の実施形態において、ペルチェモジュールの吸熱板11および放熱板12の内面側に設けられる第1のろう材17および吸熱板11の外面側に設けられる第2のろう材52は、蒸着スパッタ法のように成膜装置を用いて成膜する方法以外に、これらのろう材の組成を有する金属箔を貼り付けることによっても行うことができる。
2.上述の実施形態で用いたペルチェモジュールにおいて、N型熱電素子13およびP型熱電素子14の配置は、図4(a)および(b)に示すものに限定されない。例えば、図4(a)および(b)におけるN型熱電素子13とP型熱電素子14の位置を逆にしてもよい。この場合、図4(a)および(b)中の矢印と逆向きに電流を流すことにより、各N型熱電素子13には実施形態1と同様に第2電極16側から第1電極15側へ向かって電流が流れ、各P型熱電素子14には実施形態1と同様に第1電極15側から第2電極16側へ向かって電流が流れるため、吸熱板11が吸熱し放熱板12が放熱することは変わらない。また、N型熱電素子13およびP型熱電素子14の数およびサイズは、使用する半導体レーザ素子を適切な動作温度に制御できるよう適宜変更してもよい。
1.上述の実施形態において、ペルチェモジュールの吸熱板11および放熱板12の内面側に設けられる第1のろう材17および吸熱板11の外面側に設けられる第2のろう材52は、蒸着スパッタ法のように成膜装置を用いて成膜する方法以外に、これらのろう材の組成を有する金属箔を貼り付けることによっても行うことができる。
2.上述の実施形態で用いたペルチェモジュールにおいて、N型熱電素子13およびP型熱電素子14の配置は、図4(a)および(b)に示すものに限定されない。例えば、図4(a)および(b)におけるN型熱電素子13とP型熱電素子14の位置を逆にしてもよい。この場合、図4(a)および(b)中の矢印と逆向きに電流を流すことにより、各N型熱電素子13には実施形態1と同様に第2電極16側から第1電極15側へ向かって電流が流れ、各P型熱電素子14には実施形態1と同様に第1電極15側から第2電極16側へ向かって電流が流れるため、吸熱板11が吸熱し放熱板12が放熱することは変わらない。また、N型熱電素子13およびP型熱電素子14の数およびサイズは、使用する半導体レーザ素子を適切な動作温度に制御できるよう適宜変更してもよい。
半導体レーザ素子を用いたディスプレイは、液晶またはプラズマディスプレイに比べて消費電力が低く、今後の情勢から必要な技術であり、プロジェクター、携帯電話、小型ディスプレイ等への用途も今後飛躍的に拡がる可能性は高い。本発明の半導体レーザ装置は、これらの商品に搭載することができ、小型化、低コスト化に寄与できるものである。
11 吸熱板
12 放熱板
13(N1、N2、N3) N型熱電素子
14(P1、P2、P3) P型熱電素子
15(15a、15b、15c) 第1電極
16(16a、16b、16c、16d) 第2電極
16af N型給電部
16df P型給電部
17 第1のろう材
51 接続電極
52 第2のろう材
90、190 パッケージ
91、191 平板部
92、192 ヒートシンク部
93、193 突出ピン部
94、194 絶縁部
D 温度検出器(サーミスタ)
L1 半導体レーザ素子(赤色)
L2 半導体レーザ素子(青色)
M1、M2 ペルチェモジュール
12 放熱板
13(N1、N2、N3) N型熱電素子
14(P1、P2、P3) P型熱電素子
15(15a、15b、15c) 第1電極
16(16a、16b、16c、16d) 第2電極
16af N型給電部
16df P型給電部
17 第1のろう材
51 接続電極
52 第2のろう材
90、190 パッケージ
91、191 平板部
92、192 ヒートシンク部
93、193 突出ピン部
94、194 絶縁部
D 温度検出器(サーミスタ)
L1 半導体レーザ素子(赤色)
L2 半導体レーザ素子(青色)
M1、M2 ペルチェモジュール
Claims (11)
- パッケージのヒートシンク部上に設置されたペルチェモジュールと、該ペルチェモジュール上に設置された半導体レーザ素子とを備え、
前記ペルチェモジュールが、絶縁性の吸熱板と、絶縁性の放熱板と、前記吸熱板と放熱板との間に配置されかつ吸熱板と放熱板に接合されたN型熱電素子およびP型熱電素子とを有してなり、
ペルチェモジュールの吸熱板上に前記半導体レーザ素子が接合され、かつヒートシンク部上にペルチェモジュールの放熱板が接合されたことを特徴とする半導体レーザ装置。 - 前記吸熱板が前記放熱板と対向する内面に第1電極を有すると共に、放熱板は吸熱板と対向する内面に第2電極を有し、
前記N型熱電素子およびP型熱電素子は、吸熱板の前記第1電極と放熱板の前記第2電極に第1のろう材を介して電気的に直列接続され、
前記半導体レーザ素子は、前記第1のろう材の融点よりも低い融点を有する第2のろう材を介して吸熱板上に接合され、
ペルチェモジュールは、その放熱板が第1のろう材の融点よりも低い融点を有する第3のろう材を介して放熱板上に接合された請求項1に記載の半導体レーザ装置。 - 前記第3のろう材の融点が、前記第2のろう材の融点よりも低い請求項1または2に記載の半導体レーザ装置。
- 前記吸熱板上に前記第2のろう材を介して温度検出器を接合した請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
- 前記半導体レーザ素子は発振波長が異なる複数種類が備えられ、複数種類の半導体レーザ素子は相互に近接した状態で同一のペルチェモジュールの吸熱板上に第2のろう材を介して接合されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
- 前記半導体レーザ素子は発振波長が異なる複数種類が備えられ、かつ前記ペルチェモジュールが複数個備えられ、かつ各ペルチェモジュールの吸熱板上に第2のろう材を介して接合される前記温度検出器が複数個備えられており、各ペルチェモジュールの吸熱板上に第2のろう材を介して半導体レーザ素子が1種類ずつ接合されると共に、各ペルチェモジュールは各半導体レーザ素子が相互に近接した状態でヒートシンク部上に第3のろう材を介して接合されている請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
- 複数種類の半導体レーザ素子が、青色半導体レーザ素子と赤色半導体レーザ素子である請求項5または6に記載の半導体レーザ装置。
- 前記青色半導体レーザ素子の発光点と赤色半導体レーザ素子の発光点の間隔が200μm以下である請求項7に記載の半導体レーザ装置。
- 前記第1のろう材の融点が300℃以上である請求項2〜8のいずれか1に記載の半導体レーザ装置。
- 前記ペルチェモジュールの吸熱板と放熱板のうちの少なくとも一方が、AlNまたはSiCからなる請求項1〜9のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
- 前記N型熱電素子およびP型熱電素子は複数個ずつ備えられ、かつ第1電極および第2電極は複数ずつ備えられ、複数個のN型熱電素子およびP型熱電素子は第1電極および第2電極を介して電気的に交互に直列接続されている請求項2〜10のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008192212A JP2010034137A (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | 半導体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008192212A JP2010034137A (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | 半導体レーザ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010034137A true JP2010034137A (ja) | 2010-02-12 |
Family
ID=41738301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008192212A Pending JP2010034137A (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | 半導体レーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010034137A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012156397A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-16 | Rohm Co Ltd | 半導体レーザ素子 |
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WO2019161755A1 (zh) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | 青岛海信宽带多媒体技术有限公司 | 光学次模块及光模块 |
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-
2008
- 2008-07-25 JP JP2008192212A patent/JP2010034137A/ja active Pending
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CN111370992A (zh) * | 2020-04-15 | 2020-07-03 | 深圳市利拓光电有限公司 | 一种具有恒温控制功能的功率半导体激光器及其制造方法 |
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