JP2011039773A - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を小型化することができ、また硬貨類の精査のための装置を特に必要とせずに、その内部の硬貨類の精査が容易に可能なコストの安い硬貨処理装置を提供する。
【解決手段】入金用搬送手段9から正貨として識別された硬貨を受け入れて一時保留する硬貨保留手段10と、硬貨保留手段10から出金された硬貨を選別・計数する硬貨振分手段11と、硬貨振分手段11で選別された硬貨を収納し、出金指令に基づいて払い出す硬貨収納手段12と、硬貨収納手段12から払い出された硬貨を払出口6又は硬貨保留手段10のいずれか一方へ出金する硬貨払出手段15と、を備えた硬貨処理装置1において、硬貨収納手段12の硬貨を、硬貨保留手段10に一旦出金し、それを硬貨収納手段12に戻してその内部に収容される硬貨を精査するとき、硬貨収納手段12が途中で満杯状態となった場合に、硬貨収納手段12の硬貨をさらに硬貨保留手段10に向けて出金する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顧客等から受け取った硬貨を金種別に収納庫に収納するとともに、出金指示によりそのそれぞれの収納庫から必要枚数の硬貨を釣銭として出金する硬貨処理装置に関し、特に収納硬貨の精査を行うものに関する。
従来のこのような硬貨処理装置として、先に公開された特開2005−228084号公報(特許文献1)に記載されるような硬貨類収納繰出装置が知られている。この特許文献1に記載される硬貨類収納繰出装置は、硬貨類を収納するとともに収納している硬貨を1枚ずつ繰り出すものであって、硬貨類を収納する硬貨類収納空間部と、この硬貨類収納空間部の下部域の硬貨類を1枚ずつ上方へ搬送するベルト手段と、このベルト手段で上方へ搬送する硬貨類を識別する識別部と、硬貨類収納空間部の下部域と上部域とを開閉可能に仕切るシャッタとを備え、硬貨類収納空間部に収納される硬貨類を精査するとき、そのシャッタを閉じて硬貨類収納空間部の下部域と上部域とを仕切り、ベルト手段で硬貨類収納空間部の下部域の硬貨類を上方へ搬送して識別部で識別させるとともにシャッタ上に貯留させ、硬貨類収納空間部の下部域の全ての硬貨類をシャッタ上に貯留した後、シャッタを開放して硬貨類を硬貨類収納空間部の下部域へ戻させることにより、自動で硬貨類収納空間部内の硬貨類の精査をするものである。
そして、このような硬貨類収納繰出装置によれば、例えば複数の硬貨類収納空間がある場合でも同時にそれらの内部の硬貨類の精査が可能で全体の精査にかかる時間が短くなり、さらに硬貨類収納繰出装置の外部に硬貨類を出さないことで外部の硬貨搬送系路での硬貨詰まりの発生がないから精査が厳正化される、というものである。
特開2005−228084号公報
ところで、このような従来の硬貨類収納繰出装置においては、硬貨類をばら状態で収納する硬貨類収納空間部がシャッタにより下部域と上部域に仕切られ、その下部域にある硬貨類の全てを上部域に移動することにより、その内部に収納される硬貨類の精査を実施するものであるから、硬貨類収納空間に収納可能な所定枚数の硬貨類を収納するために通常必要な収納容量に対し、その約2倍の容量の硬貨類収納空間部が必要になる。そのため、装置が大型化する問題があった。また、硬貨類の精査のために硬貨類収納空間を下部域と上部域とに仕切るシャッタ機構部が必要であるから、その構造が複雑でコストが高くなる問題があった。
本発明は、このような問題に対応するため、なるべく装置を小型化することができ、また特別に硬貨類の精査のための装置を必要とせずに、その内部の硬貨類の精査が容易に可能なコストの安い硬貨処理装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、投入口に投入された硬貨の真偽および金種を識別する識別部を備える入金用搬送手段と、前記入金用搬送手段から正貨として識別された硬貨を受け入れて一時保留する硬貨保留手段と、前記硬貨保留手段から繰り出された硬貨を金種別に選別するとともに、それらの枚数を計数する計数部を有する硬貨振分手段と、前記硬貨振分手段で選別、計数された硬貨を金種別に収納し、所定の出金指令に基づいて払い出す硬貨収納部からなる硬貨収納手段と、前記硬貨収納手段から払い出された硬貨を搬送し、払出口又は前記硬貨保留手段のいずれか一方へ出金する硬貨払出手段と、を備えた硬貨処理装置において、前記硬貨収納部の硬貨を、前記硬貨保留手段に一旦出金し、それを前記硬貨収納部に戻してその内部に収容される硬貨を精査するとき、前記硬貨収納部が途中で満杯状態となった場合に、前記硬貨収納部の硬貨をさらに前記硬貨保留手段に向けて出金するものである。
これによれば、前記硬貨収納部の硬貨を、前記硬貨保留手段に一旦出金し、それを前記硬貨収納部に戻すとき、前記硬貨保留手段に硬貨が残された状態で前記硬貨収納部が満杯状態となった場合にも、前記硬貨収納部の硬貨を前記硬貨保留手段に出金することで、前記硬貨収納部内の硬貨を前記硬貨払出手段側に寄せてその内部に新たに硬貨収納空間を確保し、その新たに確保された硬貨収納空間に前記硬貨保留手段の残りの硬貨及び前記硬貨収納部から新たに前記硬貨保留手段に出金された硬貨を収納することができる。すなわち、前記硬貨収納部の硬貨収納効率を向上させながら硬貨を収納することができるから、例えば前記硬貨収納部に満杯に近い状態で硬貨が収納されていた場合も、その硬貨を一旦前記硬貨保留部に出金し、その全ての硬貨を前記硬貨収納部に確実に戻して硬貨の精査をすることができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の硬貨処理装置において、前記硬貨保留手段は、保留された硬貨を前記硬貨振分手段に向けて繰り出す繰出部と、保留された硬貨を前記繰出部に向けて順搬送するとともに、前記繰出部において硬貨詰まり等が発生した場合はその硬貨を前記繰出部から引き戻すように逆搬送する搬送手段を備え、前記硬貨の精査時に、前記硬貨収納部の硬貨が前記硬貨保留手段に向けて出金される場合は、前記搬送手段が前記順搬送状態またはその後の停止状態に保持されるものである。
これによれば、前記硬貨収納部の硬貨を前記硬貨保留手段に向けて出金する場合、前記硬貨保留手段の硬貨は前記繰出部に向けて搬送、又は搬送途中の状態にあるから、前記繰出部に向けて搬送される硬貨の上流側に、硬貨を受け入れる収納空間を形成することができる。すなわち、前記硬貨の精査時に、前記硬貨収納払出部から前記硬貨保留手段に向けて出金される硬貨を、前記硬貨保留手段に形成される収納空間に詰まり無く確実に受け入れて収納することができる。
以上説明したように請求項1に係る発明によれば、硬貨収納部の硬貨収納効率を向上させて硬貨を収納することにより、例えば硬貨収納部に満杯に近い状態で硬貨が収納されている場合も、その硬貨を一旦硬貨保留部に出金し、その全ての硬貨を硬貨収納部に確実に戻して硬貨の精査をすることができるから、硬貨の精査のための構成を特に要せず、硬貨収納部をコンパクトに形成し装置を小型化するとともに、コストを安くすることができる硬貨処理装置を提供することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、硬貨の精査時に、硬貨収納払出部から硬貨保留手段に向けて出金される硬貨を、硬貨保留手段に形成される収納空間に詰まり無く確実に受け入れて収納することができるから、硬貨の精査時に詰まりが少ない高品質の硬貨処理装置を提供することができる。
本発明の実施の形態の硬貨処理装置の構成を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態の硬貨処理装置における一時保留部の動作を模式的に示す側面図であって、(a)は、硬貨を繰出口から送出するように繰出搬送ベルトを回転駆動(順搬送)する状態を示し、(b)は、硬貨分離ローラ部において硬貨詰まりが生じた場合に、繰出搬送ベルトを逆転(逆搬送)して硬貨を手前に引き戻す状態を示すものである。 本発明の実施の形態の硬貨処理装置の硬貨収納庫の構成を模式的に示す側面図である。
本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の硬貨処理機の構成を模式的に示す平面図である。
図に示すように、本発明の硬貨処理装置1は、その外郭を構成する筐体2の上面前方右側に複数枚の硬貨が同時に投入可能な硬貨投入口(投入口)5を備えている。また、筐体2の前面側には、釣銭の出金口(払出口)6と投入硬貨の返却口7が設けられている。硬貨処理装置1は、硬貨投入口5に投入された硬貨を搬送する入金用の硬貨搬送機構(入金用搬送手段)9と、正貨として識別された硬貨を一時保留する一時保留部(硬貨保留手段)10と、一時保留部10から送出される硬貨を選別する硬貨振分部(硬貨振分手段)11と、硬貨振分部11で選別された硬貨を金種別に収納する硬貨収納手段12を成す硬貨収納庫(硬貨収納部)12a〜12fと、それぞれの硬貨収納庫12a〜12fから繰り出される釣銭硬貨を出金口6に出金する出金搬送部(硬貨払出手段)15と、各部における硬貨搬送制御等を行う制御部30等と、から構成されている。
硬貨搬送機構9の中央部に配置された検銭部(識別部)17は、投入された硬貨の真偽および金種を識別し、その識別結果に応じてリジェクトゲート34を切換えることによって、硬貨を出金口6あるいは一時保留部10のいずれかに送り出すように構成されている。そして、一時保留部10では、検銭部17で正貨として識別された硬貨が一時保留された後、硬貨振分部11に送出される。なお、一時保留部10の硬貨振分部11側には、キャンセルゲート35が設けられていて、これにより一時保留された硬貨をそのまま返却口7から返却することもできる。
硬貨振分部11は、一時保留部10から送出された硬貨を金種別に選別し、その枚数を計数するものであって、硬貨処理装置1の前面から後方に向かって、その筐体2の右側面に沿って配置されている。硬貨収納手段12を成し、金種別に設けられた硬貨収納庫12a〜12fは、たとえば1円、50円、5円、100円、10円、および500円硬貨をそれぞれ収容する。そして、硬貨収納庫12a〜12fの入金口(図示なし)は、金種ごとに異なる大きさで形成され、かつ硬貨振分部11の手前側(前面側)から順に径が大きくなる硬貨を受け入れるように配設され、硬貨の直径に応じて各硬貨収納庫12a〜12fに硬貨が選別、収納されるように構成されている。
こうした硬貨処理装置1では、顧客に支払う釣銭を出金する場合に、それぞれの金種別の硬貨収納庫12a〜12fから指定された枚数の硬貨を出金搬送部15に出金して、出金切換ゲート(出金切換手段)36を経て出金口6に出金することができる。なお、この出金切換ゲート36を一時保留部側に切り換えておけば、硬貨処理装置1の内部で各硬貨収納庫12a〜12fと一時保留部10との間で硬貨を循環させて、自動的に精査を実行し、金種ごとの在高を把握できる。
また、硬貨処理装置1の硬貨投入口5では、そこに投入された硬貨が、投入検知センサ(図示なし)で検知されると、その旨の信号が制御部30に送られてから、硬貨搬送機構9の駆動が開始される。これによって一枚ずつ硬貨が検銭部17に搬送され、それが正貨として識別されれば順次に一時保留部10に一時保留される。
その後、投入硬貨の金額が図示しないディスプレイ等に表示され、さらに図示しない確定ボタン等によりその金額が確定されると、一時保留部10内に保留される硬貨がその繰出口(繰出部)から送出され、硬貨振分部11を介して金種別の硬貨収納庫12a〜12fにそれぞれ収納される。また、その際釣銭として払い出すべき硬貨があるときは、硬貨収納庫12a〜12fから釣銭として払い出される硬貨が出金口6に搬送されると同時に、その釣銭金額がディスプレイなどに表示される。
ここで、一時保留部10内の硬貨の送出動作について説明する。図2(a),(b)に示すように一時保留部10の底部には、硬貨の搬送方向に向けて若干昇り傾斜状態に設けられた繰出搬送ベルト(搬送手段)38が、一対のローラ39a,39bに無端状に張設されて配置されている。また、一時保留部10の繰出口側には、この繰出搬送ベルト38と略硬貨一枚分の厚みに相当する隙間を介して、その上方に硬貨分離ローラ40が対向配置されている。この硬貨分離ローラ40は、図2(a)に示すように、一時保留部10内の硬貨を繰出口から硬貨振分部11に向けて搬送(順搬送)するように繰出搬送ベルト38を回転駆動するとき、それと逆方向に回転駆動され、硬貨を一枚ずつ分離するように機能する。また、繰出搬送ベルト38の手前側上方には、硬貨収納庫12a〜12fから繰り出される硬貨を一時保留部10または出金口6のいずれかに送出する出金搬送部15が配設されている。なお、図2(b)は、硬貨分離ローラ40部において硬貨詰まりが生じた場合に、繰出搬送ベルト38を逆転(逆搬送)して一時保留部10内の硬貨を手前側(出金搬送部15側)に引き戻した状態を示すものである。これにより、硬貨分離ローラ40部で詰まった硬貨が引き戻され、硬貨詰まりが解消される。
次に金種別の硬貨収納庫12a〜12fについて説明する。図3に示すように、硬貨収納庫12a〜12fの底部には、硬貨の搬送方向に向けて若干昇り傾斜状態に設けられた前段搬送ベルト18と、前段搬送ベルト18に次いで、それよりもさらに大きく傾斜した状態で設けられた後段搬送ベルト19がそれぞれ一対のローラ21a,21b,22a,22bに無端状に張設されて配置されている。また後段搬送ベルト19の先端部側には、硬貨を出金搬送部15に繰り出す出金ベルト23が、同様に一対のローラ24a,24bに無端状に張設されて配置されている。また、出金ベルトの下側には、出金搬送部15に繰り出される硬貨を計数する図示しない計数センサが配置されている。なお、後段搬送ベルト19の表面には、前段搬送ベルト18により搬送される硬貨を確実に上方に搬送できるように硬貨係合用の突起(図示なし)が複数形成されている。また、後段搬送ベルト19の中間位置には、これと対向して規制板26と規制ローラ25が配置され、後段搬送ベルト19から出金ベルト23に向けて硬貨が一枚ずつ搬送されるように規制されている。
また、前段搬送ベルト19の上方には、硬貨収納庫12a〜12f内の硬貨が満杯状態にあることを検出する光センサ28が配置されている。この光センサ28は、硬貨収納庫12a〜12fの幅方向の一方に発光部が、他方側に受光部が設けられて、その間の光線が遮られたとき満杯状態を検出するものである。また、前段搬送ベルト18の手前側上方には、金種別に選別した硬貨を硬貨収納庫12a〜12fに投出する硬貨振分部11が配設されている。ここで、硬貨収納庫12a〜12fにおいては、硬貨振分部11から所定枚数の硬貨が硬貨収納庫12a〜12fに送出されると、前段搬送ベルト18が駆動され、その上部に堆積された硬貨を後段搬送ベルト19に向けて移送する(破線で示す硬貨参照)ように構成されている。これにより、硬貨振分部11下方の前段搬送ベルト18上に硬貨の送出用空間を確保するとともに、硬貨収納庫12a〜12fの前方に硬貨を集積させて、光センサ28による満杯状態の誤検出を防止する。
このように構成される硬貨処理装置1において、硬貨投入口5に硬貨が投入されると、図示しない投入検知センサにより硬貨が検出され、硬貨搬送機構9が駆動される。硬貨搬送機構9により搬送される硬貨は、その中央部の検銭部17で硬貨の真偽および金種が識別され、正貨であれば一時保留部10に送り出されて一時保留される。そして、投入金額が確定されると、一時保留部10に一時保留された硬貨が硬貨振分部11に一枚毎に繰り出されて金種別に選別され、金種別に設けられた硬貨収納庫12a〜12fに収納される。
ここで、硬貨処理装置1の内部に収納された硬貨の精査を実行するときの動作について説明する。硬貨の精査が開始されると、先ずその精査の対象となる金種の硬貨が収納された硬貨収納庫12a〜12fから硬貨が計数されて出金搬送部15に出金され、その出金された硬貨は一時保留部10側に切り換えられた出金切換ゲート36を介して一時保留部10に送出される。そして、その硬貨収納庫12a〜12fの全ての硬貨が、一時保留部10に送出されると、さらに一時保留部10内の硬貨を硬貨振分部11に送出し、その枚数を計数しながら再びその金種の硬貨が収納されていた硬貨収納庫12a〜12fに収納する。そして、一時保留部10内の全ての硬貨がその硬貨収納庫12a〜12fに戻されたとき、硬貨収納庫12a〜12fから送出された硬貨の枚数と、硬貨収納庫12a〜12fに戻された硬貨の枚数と、装置の図示しない記憶部に記憶されていたその硬貨収納庫12a〜12fの硬貨収納枚数とを比較して、硬貨の精査を実施する。すなわち、これら3つの硬貨の枚数が一致すれば、硬貨収納庫12a〜12fに収納されたその金種の硬貨の枚数に間違いがないことが確認され、それらの枚数が一致しないときは、その硬貨収納庫12a〜12fに収納された硬貨の枚数に間違いがあることがエラー表示等により報知される。このようにして金種毎の硬貨の精査が実施される。なお、一時保留部10の硬貨収納容量が十分に大きければ、それぞれの硬貨収納庫12a〜12fに収納される全ての硬貨を一時保留部10にまとめて送出し、それを硬貨振分手段11を介して再びそれぞれの硬貨収納庫12a〜12fに振り分けて戻し、全ての金種の硬貨を一度に精査することができる。
ところで、例えば硬貨収納庫12a〜12fに収納されていた硬貨が始めに満杯状態に近い状態であった場合には、一時保留部10内の硬貨をそれが収納されていた硬貨収納庫12a〜12fに戻すとき、その全ての硬貨が硬貨収納庫12a〜12fに戻されない状態で、硬貨収納庫12a〜12fが満杯状態となる場合がある。このような場合に、本実施の形態の硬貨処理装置1は、硬貨収納庫12a〜12f内の硬貨を再び一時保留部10に送出してその満杯状態を解消し、硬貨収納庫12a〜12f内に硬貨の収納空間を形成し、その収納空間に一時保留部10内に残された硬貨と、硬貨収納庫12a〜12fから送出された硬貨を送出し、その硬貨収納効率を向上させながら、一時保留部10内の硬貨を全て硬貨収納庫12a〜12fに戻すように制御される。なお、この場合に硬貨収納庫12a〜12fから再送出された硬貨の枚数は、そこに戻された硬貨の枚数から当然に差し引かれて硬貨収納枚数が計数される。これによれば、硬貨収納庫12a〜12fの硬貨収納効率を向上させて硬貨を収納することができるから、硬貨収納庫12a〜12fをコンパクトに形成し装置を小型化するとともに、コストを安くすることができる硬貨処理装置1を提供することができる。
また、硬貨の精査時に、このように硬貨収納庫12a〜12fが満杯状態となり、その硬貨収納庫12a〜12f内の硬貨を再び一時保留部10に送出する場合は、一時保留部10内の繰出搬送ベルト38を、硬貨振分部11に向けて硬貨を送出する状態、またはその動作後の停止状態に保持するように、本実施の形態の硬貨処理装置1は制御される。すなわち、繰出搬送ベルト38を逆搬送状態およびその後の停止状態としない。これによれば、一時保留部10内おいて、硬貨振分部11に向けて送出される硬貨の上流側に硬貨収納庫12a〜12fから送出される硬貨を受け入れる収納空間を形成することができる。したがって、硬貨収納庫12a〜12fから一時保留部10に向けて出金される硬貨を、一時保留部10内に形成される収納空間に詰まり無く確実に受け入れて収納することができる。
以上のように、本発明の硬貨処理装置1においては、硬貨の精査時に、硬貨収納庫12a〜12fの硬貨を、一時保留部10に一旦出金し、それを元の硬貨収納庫12a〜12fに戻すとき、硬貨一時保留部10に硬貨が残された状態で硬貨収納庫12a〜12fが満杯状態となった場合にも、硬貨収納庫12a〜12fの硬貨をさらに一時保留部10に出金することで、硬貨収納庫12a〜12f内の硬貨を出金搬送部15側に寄せてその内部に新たに硬貨収納空間を確保し、その新たに確保された硬貨収納空間に一時保留部10の残りの硬貨及び硬貨収納庫12a〜12fから新たに一時保留部10に出金された硬貨を収納することができる。すなわち、硬貨収納庫12a〜12fの硬貨収納効率を向上させて硬貨を収納することにより、例えば硬貨収納庫12a〜12fに満杯に近い状態で硬貨が収納されていた場合も、その硬貨を一旦前一時保留部10に出金し、その全ての硬貨を硬貨収納庫12a〜12fに確実に戻して硬貨の精査をすることができる。したがって、特別に硬貨の精査のための構成を要せず、硬貨収納庫12a〜12fをコンパクトに形成し装置を小型化するとともに、コストを安くすることができる硬貨処理装置1を提供することができる。
また、上述の硬貨の精査時に、硬貨収納庫12a〜12fの硬貨を一時保留部10に向けて出金する場合、一時保留部10の硬貨は繰出口に向けて搬送、又は搬送途中の状態にあるから、繰出口に向けて搬送される硬貨の上流側に、硬貨を受け入れる収納空間を形成することができる。すなわち、硬貨収納庫12a〜12fから一時保留部10に向けて出金される硬貨を、一時保留部10に形成される収納空間に詰まり無く確実に受け入れて収納することができるから、硬貨の精査時に詰まりが少ない高品質の硬貨処理装置1を提供することができる。
なお、本発明は、言うまでもなく本実施の形態に示す装置にのみ限定されず、その趣旨の包含する範囲で応用変更が可能である。例えば、一時保留部10、硬貨振分部11、硬貨収納庫12a〜12f、出金搬送部15等の配置、構成等は、硬貨処理装置1の内部構成により適宜に設定されれば良く、本実施形態に示すものに限定されるものではない。
1 硬貨処理装置
5 硬貨投入口(投入口)
6 出金口(払出口)
9 硬貨搬送機構(入金用搬送手段)
10 一時保留部(硬貨保留手段)
11 硬貨振分部(硬貨振分手段)
12 硬貨収納手段
12a〜12f 硬貨収納庫(硬貨収納部)
15 出金搬送部(硬貨払出手段)
17 検銭部(識別部)
28 光センサ
36 出金切換ゲート(出金切換手段)
38 繰出搬送ベルト(搬送手段)

Claims (2)

  1. 投入口に投入された硬貨の真偽および金種を識別する識別部を備える入金用搬送手段と、前記入金用搬送手段から正貨として識別された硬貨を受け入れて一時保留する硬貨保留手段と、前記硬貨保留手段から繰り出された硬貨を金種別に選別するとともに、それらの枚数を計数する計数部を有する硬貨振分手段と、前記硬貨振分手段で選別、計数された硬貨を金種別に収納し、所定の出金指令に基づいて払い出す硬貨収納部からなる硬貨収納手段と、前記硬貨収納手段から払い出された硬貨を搬送し、払出口又は前記硬貨保留手段のいずれか一方へ出金する硬貨払出手段と、を備えた硬貨処理装置において、前記硬貨収納部の硬貨を、前記硬貨保留手段に一旦出金し、それを前記硬貨収納部に戻してその内部に収容される硬貨を精査するとき、前記硬貨収納部が途中で満杯状態となった場合に、前記硬貨収納部の硬貨をさらに前記硬貨保留手段に向けて出金することを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記硬貨保留手段は、保留された硬貨を前記硬貨振分手段に向けて繰り出す繰出部と、保留された硬貨を前記繰出部に向けて順搬送するとともに、前記繰出部において硬貨詰まり等が発生した場合はその硬貨を前記繰出部から引き戻すように逆搬送する搬送手段を備え、前記硬貨の精査時に、前記硬貨収納部の硬貨が前記硬貨保留手段に向けて出金される場合は、前記搬送手段が前記順搬送状態またはその後の停止状態に保持されることを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
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