JP2011039103A - 光学防振ユニットおよび光学機器 - Google Patents
光学防振ユニットおよび光学機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011039103A JP2011039103A JP2009183589A JP2009183589A JP2011039103A JP 2011039103 A JP2011039103 A JP 2011039103A JP 2009183589 A JP2009183589 A JP 2009183589A JP 2009183589 A JP2009183589 A JP 2009183589A JP 2011039103 A JP2011039103 A JP 2011039103A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shift
- ball
- optical
- base
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
Abstract
【解決手段】光学防振装置3は、防振光学素子L3を保持し、ベース部材301に対して光軸に直交するシフト面内でシフト可能な可動部材302と、ベース部材と可動部材の間に保持されたボール311a,311b,311cとを有する。ベース部材と可動部材は、第1のボールおよび第2のボールをそれぞれ保持する第1の保持部および第2の保持部を有する。第1の保持部は、シフト面に平行で、かつ互い直交する第1方向および第2の方向のうち第1の方向への第1のボールの転動を許容し、第2の方向への第1のボールの移動を制限するように形成されている。第2の保持部は、シフト面に平行な全方向への第2のボールの転動を許容するように形成されている。可動部材は、ベース部材に対して、第1の方向に平行シフトし、かつ第1のボールを中心として第2の方向に回転シフトする。
【選択図】図4
Description
特許文献1にて開示された光学防振装置では、可動部材のシフト駆動に対して負荷となる摩擦を低減するために、可動部材とベース部材との間に複数のボールを挟み込むように保持し、該ボールの転動のみによって可動部材をシフト面内でガイドするようにしている。この構成では、ボールの保持部が平面により形成されているために、ボールはシフト面内において全方向に転動可能であり、この結果、可動部材のシフト面内での回転が発生する。このため、特許文献1の光学防振装置では、可動部材の回転を圧縮コイルバネを用いて制限している。
また、特許文献2にて開示された光学防振装置では、可動部材を上記2方向に精度良くシフトさせるために、可動部材に形成した穴部にシフト面に平行に延びるガイドバーを挿入することで、可動部材のシフト面内での回転を阻止している。
このように、従来の光学防振装置では、可動部材の回転を制限するための専用の部材を設ける必要があり、装置の小型化が困難であった。
本発明は、防振光学素子を保持した可動部材の回転を制限するための専用の部材を用いることなく、可動部材をシフト面内で精度良くシフトさせることができるようにした光学防振装置および光学機器を提供する。
1は第1レンズユニットL1を保持する前玉鏡筒である。5は固定鏡筒であり、物体側の一端が前玉鏡筒1に固定され、像面側の他端が後部鏡筒6に固定される。これにより、第1レンズユニットL1は所定位置に固定される。
703は撮像素子701に対して物体側に配置された光学フィルタであり、ローパスフィルタ、赤外線カットフィルタ、紫外線カットフィルタ等としての機能を有する。
11は像面に入射する光量を調節する絞りユニットであり、2枚の絞り羽根を光軸と直交する平面内で移動させて、撮影光束が通過する開口部の径を変化させることにより、光量を調節する。
401,402はそれぞれ、第4レンズユニットL4を光軸方向に駆動するフォーカスモータ(電磁駆動ユニットとしてのボイスコイルモータ)を構成するコイルおよびドライブマグネットである。403,404はそれぞれ、コイル401およびドライブマグネット402からの磁束漏れを減少させるための第1および第2ヨークである。コイル401に電流を流すと、ドライブマグネット402とコイル401との間に磁力線相互の反発によるローレンツ力が発生し、この力によってフォーカス移動枠4がコイル401とともに光軸方向に移動する。
また、以下の説明において、各構成要素の符号の末尾に付した「p」は、その構成要素がピッチ方向の像振れ補正に関わるものであることを示し、「y」は、その構成要素がヨー方向の像振れ補正に関わるものであることを示す。
305は磁石304p,304yが磁力により吸着する固定用ヨークである。固定用ヨーク305は、シフト鏡筒302に形成されたヨーク受け部302dに像面側(図3の右側)から挿入され、ヨーク受け部302dに設けられた物体側(図3の左側)の端面に当接する。磁石304yは、物体側からシフト鏡筒302に形成された磁石受け部302eに挿入され、磁石受け部302eに設けられた像面側の端面に当接する。この状態で磁石304yと固定用ヨーク305との間には、光軸方向に隙間が形成される。磁石304yと固定用ヨーク305は、これらの間に作用する磁気吸引力によってシフト鏡筒302に固定される。さらに、磁石304pを固定用ヨーク305の像面側の面に当接させて吸着させる。これにより、磁石304pもシフト鏡筒302に対して固定される。なお、磁石304y,304pをさらに接着剤によってシフト鏡筒302に強固に固定してもよい。
このように、磁石304p,304yは固定用ヨーク305を間に挟んで光軸方向に並ぶように配置される。光軸方向から見たとき、磁石304p,304yの着磁境界(上記2つの着磁領域の境界)は90度をなすように交差する。
306p,306yは駆動コイルであり、それぞれシフトベース301における磁石304pに対向する箇所と、アッパーベース303における磁石304yに対向する箇所に固定されている。
307p,307yは駆動コイル306p,306yの背面に配置された上ヨークであり、それぞれシフトベース301およびアッパーベース303に固定されている。
磁石304p、上ヨーク307pおよび固定用ヨーク305によってピッチ磁気回路が形成され、磁石304y、上ヨーク307yおよび固定用ヨーク305によってヨー磁気回路が形成される。
ピッチ磁気回路において駆動コイル306pへの通電が行われると、該ピッチ磁気回路内のギャップ磁束密度と駆動コイル306pが発生する磁束とが磁気的に干渉してローレンツ力が発生する。シフト鏡筒302は、該ローレンツ力を推力(駆動力)として受けてピッチ方向にシフト(本実施例では、平行シフト)される。駆動コイル306p、磁石304p、上ヨーク307pおよび固定用ヨーク305によってピッチアクチュエータ(第1のアクチュエータ)が構成される。
ヨー磁気回路において駆動コイル306yへの通電が行われると、該ヨー磁気回路内のギャップ磁束密度と駆動コイル306yが発生する磁束とが磁気的に干渉してローレンツ力が発生する。シフト鏡筒302は、該ローレンツ力を推力(駆動力)として受けてヨー方向にシフト(本実施例では、回転シフト)される。駆動コイル306y、磁石304y、上ヨーク307yおよび固定用ヨーク305によってヨーアクチュエータ(第2のアクチュエータ)が構成される。ピッチアクチュエータとヨーアクチュエータは、光軸方向に並ぶように配置されている。
なお、本実施例のピッチおよびヨーアクチュエータは、シフト鏡筒302に磁石304p,304yが固定され、シフトベース301およびアッパーベース303に駆動コイル306p,306yが固定されたムービングマグネット型のアクチュエータである。ただし、シフト鏡筒に駆動コイルを固定し、シフトベースおよびアッパーベースに磁石を固定したムービングコイル型のアクチュエータを用いてもよい。
308p,308yは磁束密度を電気信号に変換するホール素子であり、それぞれ磁石304p,304yの着磁境界に対向する位置に配置される。ホール素子308p,308yは、シフト鏡筒302と一体にシフトする磁石304p,304yからの磁束密度の変化に応じた信号を出力する。これにより、シフト鏡筒302のピッチ方向とヨー方向のシフト位置を検出することができる。
ホール素子308p,308yと駆動コイル306p,306yの端子はフレキシブル基板309に半田付けされる。フレキシブル基板309に形成された穴部309a,309bには、シフトベース301に形成された位置決めピン301d,301eが挿入される。また、フレキシブル基板309に形成された穴部309c,309dには、アッパーベース303に形成された位置決めピン303a,303bが挿入される。これにより、フレキシブル基板309は、シフトベース301およびアッパーベース303に対して位置決めされる。
310p,310yは押さえ板であり、それぞれフレキシブル基板309をシフトベース301およびアッパーベース303に固定するために用いられる。押さえ板310p,310yは、その側壁に形成された2箇所の穴部がシフトベース301およびアッパーベース303の凸部に係合することでシフトベース301およびアッパーベース303に固定される。
ボール311a,311b,311cの外径は互いに同じである。これにより、シフト鏡筒302(補正レンズユニットL3)を光軸に対して倒すことなく保持およびシフト案内することが可能となる。
ボール(第1のボール)311a用の保持部(第1の保持部)を構成する凹部301a,302aはそれぞれピッチ方向に延びるV溝形状を有するガイド溝として形成されている。該ガイド溝を形成する2つの斜面がボール311aに当接することで、該ボール311aの凹部301a,302a内(所定範囲内)でのピッチ方向への転動が許容されるとともに、ヨー方向への移動(転動および滑り)が制限される。
ボール(第2のボール)311b,311c用の保持部(第2の保持部)を構成する凹部301b,301cと平面部302b,302cのうち、凹部301b,301cの底面に相当する面はシフト面に平行な平面により形成されている。そして、該凹部301b,301cの平面とシフト面に平行な平面部302b,302cとがボール311b,311cに当接する。これにより、ボール311b,311cの凹部301b,301c内(所定範囲内)でのピッチ方向およびヨー方向、つまりはシフト面に平行な全方向への転動が許容される。
なお、シフト鏡筒302をピッチ方向およびヨー方向の可動端までシフトさせた後にシフト中心位置に戻すと、最初にボールがどの位置にあっても、ボールがその中心が各凹部の中心に位置するように配置(リセット)される。この一連の動作をボールのリセット動作といい、リセットされた位置をボールの基準位置という。
また、各ボールと各保持部との間には、シフト鏡筒302とシフトベース301との間の挟持力が弱まっても又はなくなってもボールが容易に保持部から脱落しないように、適切な粘度を有する潤滑油が塗布されている。これにより、レンズ鏡筒部に加わった振動や衝撃によって大きな慣性力がシフト鏡筒302に作用して、ボールの挟持力が弱まったりなくなったりしても、ボールの脱落やずれを防止できる。
次に、図6および図7を用いて、ボール311とシフトベース301とシフト鏡筒302との関係について説明する。図6は、ボール311a,311bとこれらの保持部との関係を示している。なお、ボール311cについてはボール311bと同様である。
図6(a),(b)はそれぞれ、ボール311a,311bとそれらの保持部の断面を示している。また、図6(c),(d)はそれぞれ、ボール311a,311bが保持部に対して可能な動きを示している。図7(a),(b)はそれぞれ、シフトユニット3を光軸方向(物体側)から見たときのシフト鏡筒302がピッチ方向に平行シフトする様子とヨー方向に回転シフトする様子を示している。
Rm=Rm0−ΔPb
となる。
光軸と直交するシフト面内での補正レンズユニットL3と磁石304p,304yの中心間距離Rcは常に一定であるので、ボール311aと補正レンズユニットL3の中心間距離RLは、
RL=Rc−Rm
により算出できる。また、ボール311aを中心とする補正レンズユニットL3の回転シフト角θは、
θ=|arcsin(ΔYm/Rm)|
により算出できる。
したがって、補正レンズユニットL3のシフト中心位置からのヨー方向シフト量ΔYL、
ΔYL=RL・sinθ
により算出することができる。
また、補正レンズユニットL3がヨー方向に回転シフトすると、補正レンズユニットL3はピッチ方向にもシフトする。このとき、補正レンズユニットL3のピッチ方向シフト量ΔPLは、
ΔPL=RL(1−cosθ)
により算出することができる。
以上のようにして、ホール素子308p,308yによる検出量を用いて、シフト鏡筒302(補正レンズユニットL3)のピッチ方向およびヨー方向でのシフト位置を正確に算出することができる。
15はフォーカスコイル駆動回路であり、マイクロコンピュータ14からのフォーカス制御信号に応じてフォーカスモータ(ボイスコイルモータ)のコイル401に対する通電を行って、フォーカス移動枠4を移動させる。マイクロコンピュータ14は、映像信号の高周波成分を抽出してAF評価値信号を生成し、AF評価値が最大となるようにフォーカスコイル駆動回路15にフォーカス制御信号を出力する。
16はズームモータ駆動回路であり、マイクロコンピュータ14からのズーム制御信号に応じてズームモータ201に対する通電を行い、バリエータ移動枠2を移動させる。マイクロコンピュータ14は、不図示のズームスイッチの操作に応じたズーム制御信号を出力する。17はズームリセット回路であり、前述したズームリセットスイッチ205を含み、バリエータ移動枠2の基準位置を検出する。
18は絞り駆動回路であり、マイクロコンピュータ14からの制御信号に応じて絞りユニット11を駆動する。マイクロコンピュータ14は、映像信号の輝度情報に基づいて絞りユニット11の開口径を制御するための制御信号を出力する。
より具体的に説明すると、補正レンズユニットL3をシフトさせると、これを通過する光束が曲げられて撮像素子701上に形成されている被写体像もシフトする。マイクロコンピュータ14は、ビデオカメラの振れによって被写体像が変位する方向とは逆方向に、該振れによる被写体像の変位量と同じ被写体像のシフト量が得られるように補正レンズユニットL3のピッチ方向およびヨー方向の目標シフト位置を算出する。
22,23はそれぞれ補正レンズユニットL3のピッチ方向位置およびヨー方向位置を検出するためのピッチ位置検出回路およびヨー位置検出回路であり、前述したホール素子308p,308yを含む。ピッチ位置検出回路22およびヨー位置検出回路23からの出力(補正レンズユニットL3の実際の位置の情報)はマイクロコンピュータ14に取り込まれる。マイクロコンピュータ14は、ピッチ方向およびヨー方向の目標シフト位置と、ピッチおよびヨー位置検出回路22,23を通じて得られた補正レンズユニットL3の位置とを比較し、これらの差が0に近づくようにピッチ制御信号およびヨー制御信号を出力する。これにより、補正レンズユニットL3が目標シフト位置に向かってシフトし、像振れが補正される。
また、前述したように、本実施例のシフトユニット3では、ピッチアクチュエータとヨーアクチュエータが光軸方向に並ぶように配置されている。これにより、本実施例のシフトユニット3は、ピッチアクチュエータとヨーアクチュエータとをシフト面に平行な周方向にて位相を異ならせて配置する従来のシフトユニットに比べて、光軸方向から見たときの大きさ(横方向の幅)を小さくすることができる。
図9には、本実施例のシフトユニット3を搭載したレンズ鏡筒部を有するビデオカメラを光軸方向から見て示している。ビデオカメラ26の横方向の幅は、光ディスク等の記録媒体が収納される映像記録部27の厚さと、画像等の情報が表示されるモニタ28(格納状態)の厚さと、レンズ鏡筒部29の幅(最大径D)とによって決まる。また、レンズ鏡筒部29の幅は、アクチュエータを備えた絞りユニット11やシフトユニット3の幅によって決まる。このため、シフトユニット3の幅を小さくして、絞りユニット11と同程度の幅とすることで、レンズ鏡筒部29の幅を小さく抑えることができ、この結果、ビデオカメラ26全体の幅を小さくすることができる。なお、図9では、映像記録部27の一部を、レンズ鏡筒部29のうち絞りユニット11およびシフトユニット3の幅が小さくなることで外径が最大径Dより小さくなった部分に沿って配置した例を示している。
本実施例では、光軸が一直線状に延びる撮影光学系を有するビデオカメラにシフトユニットを搭載した場合について説明したが、本実施例と同様に構成されたシフトユニットを、撮影光学系が途中で折り曲がったデジタルスチルカメラ等の撮像装置に用いてもよい。この場合でも、撮像装置の横方向の幅を小さくすることができる。
30p,31pは磁石であり、光軸方向にてN極とS極とが逆を向き、かつピッチ方向に並ぶように配置されている。30y,31yも磁石であり、光軸方向にてN極とS極とが逆を向き、かつヨー方向に並ぶように配置されている。
32pは磁石30p,31pの背面に配置されて磁束を閉じる下ヨークである。32yは磁石30y,31yの背面に配置されて磁束を閉じる下ヨークである。
33はマグネットベースであり、シフト面に平行な周方向において互いに90度位相が異なる位置に磁石30p,31pと磁石30y,31yとが固定される。また、マグネットベース33には、ビスによって押さえ板34が固定され、該押さえ板34によって下ヨーク32p,32yがマグネットベース33に固定される。マグネットベース33は、該マグネットベース33に形成された2つの穴部にシフト鏡筒29に設けられた2つの位置決めピンが挿入されることでシフト鏡筒29に対して位置決めされ、かつシフト鏡筒29に固定される。これにより、シフト鏡筒29(補正レンズユニットL5)とマグネットベース33(磁石30p,31p、磁石30y,31yおよび下ヨーク32p,32y)とが一体となってシフトする。本実施例では、シフト鏡筒29とマグネットベース33により可動部材が構成される。
磁石30p,31p、下ヨーク32pおよび上ヨーク37pによってピッチ磁気回路が形成され、磁石30y,31y、下ヨーク32yおよび上ヨーク37yによってヨー磁気回路が形成される。
ピッチ磁気回路において駆動コイル36pへの通電が行われると、該ピッチ磁気回路内のギャップ磁束密度と駆動コイル36pが発生する磁束とが磁気的に干渉してローレンツ力が発生する。シフト鏡筒29は、該ローレンツ力を推力(駆動力)として受けてピッチ方向に平行シフトされる。駆動コイル36p、磁石30p,31p、下ヨーク32pおよび上ヨーク37pによってピッチアクチュエータ(第1のアクチュエータ)が構成される。
ヨー磁気回路において駆動コイル36yへの通電が行われると、該ヨー磁気回路内のギャップ磁束密度と駆動コイル36yが発生する磁束とが磁気的に干渉してローレンツ力が発生する。シフト鏡筒29は、該ローレンツ力を推力(駆動力)として受けてヨー方向に平行シフトされる。駆動コイル36y、磁石30y,31y、下ヨーク32yおよび上ヨーク37yによってヨーアクチュエータ(第2のアクチュエータ)が構成される。ピッチアクチュエータとヨーアクチュエータは、光軸方向から見たときに互いに異なる位相に配置されている。
なお、本実施例のピッチおよびヨーアクチュエータは、シフト鏡筒に磁石が固定され、シフトベースに駆動コイルが固定されたムービングマグネット型のアクチュエータである。ただし、シフト鏡筒に駆動コイルを固定し、シフトベースに磁石を固定したムービングコイル型のアクチュエータを用いてもよい。
38p,38yは磁束密度を電気信号に変換するホール素子である。ホール素子38p,38yはそれぞれ、シフト鏡筒29と一体にシフトする磁石30p,31pと磁石30y,31yからの磁束密度の変化に応じた信号を出力する。これにより、シフト鏡筒29のピッチ方向とヨー方向のシフト位置を検出することができる。
ホール素子38p,38yと駆動コイル36p,36yの端子は、フレキシブル基板39に半田付けされる。フレキシブル基板39に形成された穴部には、シフトベース35に形成された位置決めピンが挿入される。40は押さえ板であり、シフトベース35にビスにより取り付けられてフレキシブル基板39をシフトベース35に固定する。
ボール41a,41b,41cの外径は互いに同じである。これにより、シフト鏡筒29(補正レンズユニットL5)を光軸に対して倒すことなく保持およびシフト案内することが可能となる。
ボール41a,41b,41cを保持する保持部(当接部)として、シフトベース35には35a,35b,35cで示す凹部が形成され、マグネットベース33には33aで示す凹部と33b,33cで示す平面部が形成されている。
ボール(第1のボール)41a用の保持部(第1の保持部)を構成する凹部35a,33aはそれぞれ、図10に矢印Aで示す第1の方向(ピッチ方向とヨー方向の間の方向であり、以下、A方向という)に延びるV溝形状を有するガイド溝として形成されている。該ガイド溝を形成する2つの斜面がボール41aに当接することで、該ボール41aの凹部35a,33a内(所定範囲内)でのA方向への転動が許容される。一方、ボール41aのA方向に直交する第2の方向(図10に矢印Bで示す方向であり、以下、B方向という)への移動(転動および滑り)は制限される。
ボール(第2のボール)41b,41c用の保持部(第2の保持部)を構成する凹部35b,35cと平面部33b,33cのうち、凹部35b,35cの底面に相当する面はシフト面に平行な平面により形成されている。そして、該凹部35b,35cの平面とシフト面に平行な平面部33b,33cとがボール41b,41cに当接する。これにより、ボール41b,41cの凹部35b,35c内(所定範囲内)でのA方向およびB方向、つまりはピッチ方向やヨー方向も含むシフト面に平行な全方向への転動が許容される。
本実施例では、シフト鏡筒29は、シフトベース35に対するA方向への平行シフトは可能である。しかし、シフト鏡筒29は、ボール41aを保持する凹部33aの位置においてシフトベース35に対するB方向へのシフトが制限(阻止)される。また、前述したように、ボール41bは、保持部(凹部35bおよび平面部33b)の平面に当接することで、シフト面に平行な全方向への転動が許容される。このため、シフト鏡筒29は、シフトベース35に対して、ボール41aを中心としたB方向への回転シフトが可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
302,29 シフト鏡筒
311a,311b,311c,41a,41b,41c ボール
301a,301b,301c,302a,302b,302c,35a,35b,35c,33a,33b,33c 保持部
L3,L5 補正レンズユニット
Claims (3)
- ベース部材と、
防振光学素子を保持し、前記ベース部材に対して光軸に直交するシフト面内でシフト可能な可動部材と、
前記ベース部材および前記可動部材の間にて保持された複数のボールとを有し、
前記ベース部材および前記可動部材は、前記複数のボールのうち第1のボールおよび第2のボールをそれぞれ保持する第1の保持部および第2の保持部を有し、
前記第1の保持部は、前記シフト面に平行で、かつ互い直交する第1の方向および第2の方向のうち前記第1の方向への前記第1のボールの転動を許容するとともに前記第2の方向への前記第1のボールの移動を制限するように形成され、
前記第2の保持部は、前記第1および第2の方向への前記第2のボールの転動を許容するように形成されており、
前記可動部材は、前記ベース部材に対して、前記第1の方向に平行シフトし、かつ前記第1のボールを中心として前記第2の方向に回転シフトすることを特徴とする光学防振装置。 - 前記可動部材を前記第1の方向に平行シフトさせる第1のアクチュエータと、
前記可動部材を前記第2の方向に回転シフトさせる第2のアクチュエータとを有し、
前記第1および第2のアクチュエータは、光軸に平行な方向に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光学防振装置。 - 請求項1又は2に記載の光学防振装置と、
前記防振光学素子を含む撮影光学系とを有することを特徴とする光学機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009183589A JP5464938B2 (ja) | 2009-08-06 | 2009-08-06 | 光学防振ユニットおよび光学機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009183589A JP5464938B2 (ja) | 2009-08-06 | 2009-08-06 | 光学防振ユニットおよび光学機器 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011039103A true JP2011039103A (ja) | 2011-02-24 |
JP2011039103A5 JP2011039103A5 (ja) | 2012-09-13 |
JP5464938B2 JP5464938B2 (ja) | 2014-04-09 |
Family
ID=43766964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009183589A Expired - Fee Related JP5464938B2 (ja) | 2009-08-06 | 2009-08-06 | 光学防振ユニットおよび光学機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5464938B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012215698A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Fujifilm Corp | 防振ユニット及び撮像装置 |
JP2014235378A (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-15 | オリンパスイメージング株式会社 | ブレ補正装置 |
JP2015106084A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | オリンパス株式会社 | レンズ駆動装置 |
US20170139225A1 (en) * | 2015-11-13 | 2017-05-18 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Lens driving apparatus and camera module including the same |
CN117596457A (zh) * | 2023-01-06 | 2024-02-23 | 华为技术有限公司 | 音圈马达、摄像模组及电子设备 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10311995A (ja) * | 1997-05-12 | 1998-11-24 | Asahi Optical Co Ltd | レンズ駆動装置 |
JPH1164916A (ja) * | 1997-08-26 | 1999-03-05 | Canon Inc | 光学素子保持装置および光学機器 |
WO2007055356A1 (ja) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Nikon Corporation | 像ブレ補正装置およびカメラ |
JP2008211894A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-11 | Olympus Imaging Corp | 駆動装置および撮像装置 |
JP2009169359A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Canon Inc | 像振れ補正装置、撮像装置および光学装置 |
-
2009
- 2009-08-06 JP JP2009183589A patent/JP5464938B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10311995A (ja) * | 1997-05-12 | 1998-11-24 | Asahi Optical Co Ltd | レンズ駆動装置 |
JPH1164916A (ja) * | 1997-08-26 | 1999-03-05 | Canon Inc | 光学素子保持装置および光学機器 |
WO2007055356A1 (ja) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Nikon Corporation | 像ブレ補正装置およびカメラ |
JP2008211894A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-11 | Olympus Imaging Corp | 駆動装置および撮像装置 |
JP2009169359A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Canon Inc | 像振れ補正装置、撮像装置および光学装置 |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012215698A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Fujifilm Corp | 防振ユニット及び撮像装置 |
JP2014235378A (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-15 | オリンパスイメージング株式会社 | ブレ補正装置 |
JP2015106084A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | オリンパス株式会社 | レンズ駆動装置 |
US20170139225A1 (en) * | 2015-11-13 | 2017-05-18 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Lens driving apparatus and camera module including the same |
CN106707454A (zh) * | 2015-11-13 | 2017-05-24 | 三星电机株式会社 | 镜头驱动设备和包括该镜头驱动设备的相机模块 |
JP2017090887A (ja) * | 2015-11-13 | 2017-05-25 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | レンズ駆動装置及びそれを含むカメラモジュール |
TWI695219B (zh) * | 2015-11-13 | 2020-06-01 | 南韓商三星電機股份有限公司 | 透鏡驅動裝置以及具有該裝置的相機模組 |
US10747013B2 (en) | 2015-11-13 | 2020-08-18 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Lens driving apparatus with shake compensation having three ball members |
CN114967281A (zh) * | 2015-11-13 | 2022-08-30 | 三星电机株式会社 | 镜头驱动设备和包括该镜头驱动设备的相机模块 |
US11754851B2 (en) | 2015-11-13 | 2023-09-12 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Lens driving apparatus having three ball members and opening in frame |
CN117596457A (zh) * | 2023-01-06 | 2024-02-23 | 华为技术有限公司 | 音圈马达、摄像模组及电子设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5464938B2 (ja) | 2014-04-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9279997B2 (en) | Vibration correcting device, lens barrel, and optical device | |
EP1582900B1 (en) | Optical apparatus | |
JP3969927B2 (ja) | レンズ鏡筒、撮影装置及び観察装置 | |
JP5430074B2 (ja) | 光学機器およびそれを備えた撮像装置 | |
JP5693163B2 (ja) | 振れ補正装置、レンズ鏡筒、及び光学機器 | |
JP2009222899A (ja) | 像振れ補正装置 | |
JP2006350157A (ja) | 像ぶれ補正装置、該像ぶれ補正装置を備えたレンズ鏡筒、光学機器 | |
JP5464938B2 (ja) | 光学防振ユニットおよび光学機器 | |
JP4750402B2 (ja) | 光学機器 | |
JP2010048984A (ja) | 光学機器 | |
JP5483988B2 (ja) | 像振れ補正装置 | |
JP2011039103A5 (ja) | ||
JP5294936B2 (ja) | レンズ鏡筒及びそれを有する光学機器 | |
JP6376801B2 (ja) | 像ブレ補正装置、レンズ鏡筒、及び光学機器 | |
JP4448157B2 (ja) | レンズ鏡筒、撮影装置および観察装置 | |
JP4522428B2 (ja) | レンズ鏡筒、撮影装置及び観察装置 | |
JP2010271513A (ja) | 光学防振装置及び光学機器 | |
JP2016057386A (ja) | 像ぶれ補正装置およびこれを有する光学機器 | |
JP2010276842A (ja) | 像振れ補正装置 | |
JP2013003524A (ja) | 像振れ補正装置、およびそれを用いた光学機器 | |
JP4963410B2 (ja) | 光学機器 | |
JP2012093496A (ja) | レンズ鏡筒およびそれを有する光学機器 | |
JP2017161665A (ja) | 像振れ補正装置を有する光学機器 | |
JP2013092563A (ja) | 光学防振装置および光学機器 | |
JP2018189858A (ja) | 振れ補正装置およびこれを有するレンズ鏡筒 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120727 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120727 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130905 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130924 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131224 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140121 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5464938 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |